JP2011259568A - コルゲートチューブ用キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスに外装するコルゲートチューブの端部をプロテクタに確実に連結できるコルゲートチューブ用のキャップを提供する。
【解決手段】一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明はコルゲートチューブ用キャップに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに外装するコルゲートチューブとプロテクタとを接続する箇所において、コルゲートチューブの端部に取り付けてプロテクタとの接続信頼性を高めるものである。
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスは、環状の山部と谷部とを軸線方向に交互に設けたコルゲートチューブで外装すると共に、樋形状とした本体と蓋とからなるプロテクタで外装している。コルゲートチューブはワイヤハーネスを曲げ配索する領域や伸縮作動させる領域に用いられ、プロテクタはワイヤハーネスの経路規制をする必要がある領域や外部干渉材からの保護が必要な領域に用いられる。
図8(A)に示すようにコルゲートチューブ100とプロテクタ110とを連続させてワイヤハーネス120に外装する場合、コルゲートチューブ100の端部をプロテクタ110の先端開口部に挿入し、プロテクタ110の内面に突設した係止リブ110aをコルゲートチューブ100の谷部100aに嵌合係止して連結する場合が多い。
コルゲートチューブ100のサイズはワイヤハーネス120の外径に対応させて設定されているが、複数の仕様がある場合等では、電線本数が多くなる仕様のワイヤハーネスの外径に合わせてコルゲートチューブのサイズが設定されている。よって、図8(B)に示すように、電線wの本数が少ないワイヤハーネスではコルゲートチューブ100の内部で比較的大きな空隙Cが発生する。この状態になると、コルゲートチューブ100に軸線方向に設けられたスリット100Sが重なってコルゲートチューブ100に潰れが発生しやすくなる。
このように、コルゲートチューブ100に潰れが生じると、コルゲートチューブの外径が小さくなり、図8(C)に示すように、プロテクタ110の係止リブ110aでコルゲートチューブ100を係止できず、プロテクタ110からコルゲートチューブ100が脱落する恐れがある。
かつ、プロテクタ110に挿入するコルゲートチューブ100の端部には、係止リブ110aをコルゲートチューブ100の谷部100aに嵌合する必要があるため、コルゲートチューブ100の外周面にはテープが巻き付けられていない。よって、コルゲートチューブ100が潰れてスリット100Sが重なると、ワイヤハーネス120の電線がスリット100Sのエッジと接触して電線に損傷が発生する恐れもある。
そのため、図8(D)に示すように、コルゲートチューブ100の端部内のワイヤハーネス120の電線群に粘着テープ140を巻き付けている場合もある。
しかしながら、コルゲートチューブ100の端部に当たる位置の電線群に対して、コルゲートチューブに挿通する前に粘着テープ140を巻いておかなければならない。かつ、電線群の外径とコルゲートチューブの内径との差が大きい場合には、多数回テープ巻きをしなければならず、作業性が非常に悪い問題がある。
従来、コルゲートチューブとプロテクタとの接続部分の補助部材として、本出願人は特開2001−268743号公報で、図9(A)(B)(C)に示すコルゲートチューブ100に外嵌する一回り大きなコルゲートチューブ状の補助部材200を提供している。
該補助部材200を外嵌することにより、プロテクタ110の係止リブ110aにガタつき無く係止することができる。しかしながら、コルゲートチューブ100が前記のように電線量が少ないことから潰れが発生する場合、コルゲートチューブ100が補助部材200から脱落する恐れがある。よって、前記した問題に対しては補助部材200は有効ではない。
特開2001−268743号公報
本発明は、コルゲートチューブのサイズに対してコルゲートチューブ内を通す電線量が少ないことからコルゲートチューブに潰れが発生しやすい場合に、潰れが発生しないようにし、コルゲートチューブとプロテクタとの連結を外れにくくするコルゲートチューブ用のキャップを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスに外装するプロテクタと連続して該ワイヤハーネスに外装するスリット入りコルゲートチューブ用のキャップであって、
一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としていることを特徴とするコルゲートチューブ用のキャップを提供している。
前記のように、本発明のキャップは、環状の山部と谷部とが交互に軸線方向に連続する前記コルゲートチューブのプロテクタ側端末に着脱自在に取り付けられる一体成形品である。
従来はコルゲートチューブとプロテクタとの端部同士を直接に嵌合しているが、本発明のキャップをコルゲートチューブの端部に被せ、該キャップを介してプロテクタと連結するようにしている。
本発明のキャップでは、特に、コルゲートチューブの内周側に挿入する潰れ防止リブを設けていることを特徴としている。コルゲートチューブ内を通す電線量が少なく、空隙が発生し、コルゲートチューブのスリットが重なってコルゲートチューブに潰れが発生しやすくなっていても、前記潰れ防止リブをコルゲートチューブ内に挿入して空隙を減少して潰れを防止している。よって、プロテクタとの連結側でコルゲートチューブに潰れが発生して連結が外れるのを確実に防止できる。
かつ、キャップに設けた係止片の内外面に係止リブを突設し、コルゲートチューブの谷部に内面側のチューブ側係止リブを嵌合係止し、外面側のプロテクタ側係止リブをプロテクタの内周面に設けた係止溝に嵌合係止しているため、該キャップを介してコルゲートチューブとプロテクタとを確実に連結できる。
さらに、プロテクタに連結するコルゲートチューブのサイズが相違しても、キャップから突出するチューブ側係止リブとプロテクタ側係止リブの突出寸法を相違させたキャップを設けておくと、プロテクタの共用を図ることができる。
なお、前記キャップには、コルゲートチューブの谷部に嵌合係止する係止リブを突設しているが、コルゲートチューブの山部に嵌合係止する係止溝を凹設し、あるいは/およびプロテクタの内面に設けた係止リブを嵌合係止する係止溝を凹設してもよい。しかしながら、キャップ側に係止溝を設けるとキャップの係止片の肉厚を大とする必要があり、キャップが堅くなって取り扱いにくくなり、かつ、樹脂量が増加してコスト高になる。よって、本発明では、キャップ側には係止リブを突設し、プロテクタ内面に係止溝を設けている。
本発明のキャップの円筒状本体は、前記のように一対の半円環体から形成している。該半円環体は円筒体を半割りした形状で、これら半円環体の一端同士を薄肉ヒンジ部を介して連結して開閉自在としている。このように、ヒンジで連結した一対の半円環体から円筒状本体を形成することで、ワイヤハーネスに外装したコルゲートチューブに後付けできるものとしている。
前記円筒状本体は比較的厚肉とし、その一端面の内周側面から前記潰れ防止リブを周方向に間隔をあけて突設し、該潰れ防止リブを突設していない部位の外周側面から周方向に間隔をかえて前記係止片を突設している。すなわち、潰れ防止リブを係止片とは同一軸線方向に突設しているが、周方向位置を位相させている。
前記コルゲートチューブ内に挿入する潰れ防止リブの肉厚は、コルゲートチューブ内に大きな空隙が生じる場合に挿入するため、その肉厚は比較的厚くすることが好ましく、1mm〜3mm程度としている。各潰れ防止リブはキャップ全周に等間隔をあけて4箇所にもうけることが好ましい。よって、一対の半円環体にはそれぞれ2個の潰れ防止リブを間隔をあけて設けている。この4つの潰れ防止リブを合計した周方向長さは約半周程度とすることが好ましい。また、潰れ防止リブの軸線方向の突出寸法は、プロテクタ内に挿入されるコルゲートチューブの端部の潰れを防止できる長さであればよく、前記係止片の突出寸法より短くしている。
前記キャップの係止片も、キャップ全周に等間隔をあけて4カ所に設けることが好ましい。よって、例えば、一対の半円環体にそれぞれ、周方向の中央に1つの第1係止片と、周方向の両端に第1係止片の周方向長さの1/2の第2、第3係止片を突設している。これら第2、第3係止片を半円環体同士を結合した時に第1係止片と同一長さの係止片としている。なお、潰れ防止リブと同様に各半円環体にそれぞれ同一周長の2個の係止片を突設してもよい。
前記キャップの係止片の突出端の内面から前記コルゲートチューブの谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設し、該係止片の突出方向の中間位置の外面から前記プロテクタの係止溝する嵌合係止するプロテクタ側係止リブを突設している。なお、チューブ側係止リブを突出方向の中間位置、プロテクタ側係止リブを先端に突設しても良いが、これら内外の係止リブの位置をずらせることが好ましい。このように、係止リブの位置をずれさせると、コルゲートチューブとプロテクタのいずれか一方とに位置ずれが発生しても他方に直接に影響が生じないようにしている。
前記キャップの円筒状本体の他端面に外方へ突出した鍔部を設けている。この鍔部の端部間に前記薄肉ヒンジ部を設けている。この鍔部はプロテクタの内周面に設けた段状凹部に係止する大きさに設定していることが好ましい。
前述したように、本発明のキャップをプロテクタと連結するコルゲートチューブの端末に取り付けると、コルゲートチューブの潰れを防止でき、コルゲートチューブが小径化してプロテクタ側から脱落するのを防止できる。また、コルゲートチューブとプロテクタとの間に介在させたキャップから突出した係止リブを用いて、コルゲートチューブおよびプロテクタを係止しているため、係止リブの突出寸法を変えたキャップを用いることで、共用のプロテクタに径の相違するコルゲートチューブを連結することができる。
本発明のキャップを用いたコルゲートチューブとプロテクタの連結部分を示す断面図である。 本発明のキャップを示し、(A)は斜視図、(B)は要部断面図である。 前記キャップを展開した状態で示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は背面図である。 前記キャップを開いてコルゲートチューブに取り付けることを示す説明図である。 前記キャップをコルゲートチューブに取り付けた状態を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のC−C線断面図である。 前記コルゲートチューブにキャップを取り付けてプロテクタに挿入することを示す説明図である。 (A)は前記コルゲートチューブとプロテクタとをキャップを介して連結した状態を示す断面図、(B)は(A)のD−D線断面図である。 (A)〜(D)は従来例を示す図面である。 (A)〜(C)は他の従来例を示す図面である。
以下、本発明のキャップの実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、本発明のキャップ1はワイヤハーネス2に外装したコルゲートチューブ3の端末に取り付け、該コルゲートチューブ3に連続してワイヤハーネス2に外装するプロテクタ4に挿入して取り付けるものである。
キャップ1を取り付けるコルゲートチューブ3は汎用品であり、環状の山部3aと谷部3bとを軸線方向に交互に設け、かつ、該軸線方向に全長に沿ったスリット3sを設けた樹脂成形品からなる。
プロテクタ4は略樋形状の本体4aと、該本体の上面開口にかぶせて閉鎖する蓋(図示せず)とからなる樹脂成形品である。前記キャップ1を被せたコルゲートチューブ3の端末をプロテクタ4の長さ方向の一端開口から挿入して、後述するように、キャップ1をプロテクタ4に係止して連結するようにしている。
キャップ1は図2および図3に示す形状としている。本実施形態のキャップは樹脂からなる一体成形品である。
キャップ1の円筒状本体(以下、本体と略す)10は、一対の半円環体11、12を薄肉ヒンジ部22を介して開閉自在に連結した形状としている。
該本体10の肉厚t1は厚肉とし、内径はコルゲートチューブ3の谷部3bの径より小さくし、外径はコルゲートチューブ3の山部の径より大としている。
円筒状の本体10の一端面となる一対の半円環体11、12の各一端面11a、12aには内周面側にそれぞれ周方向に間隔をあけて潰れ防止リブ13、14を設けている。また、該一端面11a、12aの外周面側に前記潰れ防止リブ13、14と位置をずらせて周方向に間隔をあけて係止片15、16を突設している。
前記内周面側から突設する潰れ防止リブ13、14と外周面側から突設する係止片15、16とは周方向位置を互い違いに相違させている。
前記半円環体11に設ける潰れ防止リブ13、半円環体12に設ける潰れ防止リブ14は、それぞれ、周方向に90度間隔をあけて各2個設けている。これら4つの潰れ防止リブ13、14はそれぞれ略45度の周長さを有する円弧形状としている。よって、円筒状本体10とした状態で、合計4つの潰れ防止リブを周方向に等間隔をあけて設け、4つの潰れ防止リブを合計すると半周程度の長さになる設定としている。
また、潰れ防止リブ13、14の外径は前記コルゲートチューブ3の内径以下とし、コルゲートチューブ3の内部に挿入できるようにしている。潰れ防止リブ13、14の肉厚はコルゲートチューブ3内に大きな空隙が生じる場合に挿入するため、その肉厚は比較的厚くすることが好ましく、1mm〜3mm程度としている。
さらに、潰れ防止リブ13、14の軸線方向の突出寸法は、プロテクタ4内に挿入されるコルゲートチューブ3の端部の潰れを防止できる長さであればよく、係止片15、16の突出寸法より短くしている。
前記半円環体11に設ける係止片15は、周方向の中央に1つの第1係止片15Aと、周方向の両端に設ける第2係止片15B、第3係止片15Cの3個とし、第2、第3係止片15B、15Cの周方向長さは第1係止片15Aの半分としている。同様に、半円環体12に設ける係止片16も3個の第1、第2、第3係止片16A、16B、16Cとしている。
半円環体11と12とを閉鎖して円筒状本体10とした時に、第2係止片15Bと16Bとが連続して1つの係止片となり、第3係止片15Cと16Cとが連続して1つの係止片となり、よって、全周に等間隔をあけて4カ所に係止片15、16を位置させている。これら4つの係止片の周方向長さは略45度とし、4つの係止片を合計すると略半周の周長さを有するものとしている。
前記係止片15、16の内径はコルゲートチューブ3の外径より大とし、コルゲートチューブ3に被せることができるようにしている。
前記各係止片15、16の突出端の内面からコルゲートチューブ3の谷部3bに嵌合係止するチューブ側係止リブ18A、18Bを突設している。
また、各係止片15、16の突出方向の中間位置の外面からプロテクタ4の内面に設ける後述の係止溝4mに嵌合係止するプロテクタ側係止リブ19A、19Bを突設している。
前記潰れ防止リブ13、14、係止片15、16を突設した端面側と反対側となる半円環体11、12の他端から外方へ突出した鍔部20、21を設けている。この鍔部20と21との端部間に前記薄肉ヒンジ部22を設けて連結している。半円環体11、12とを結合した状態で円環形状となる前記鍔部20と21は、後述するプロテクタ4の本体4aの内周面に設けた段状凹部4dに係止する大きさに設定している。
プロテクタ4は、底壁および両側壁からなる略樋形状の本体4aの長さ方向の一端開口4eに連続した部分の内面に前記キャップ1との係止機構を設けている。すなわち、本体4aの内面から一対の円弧状リブ4rを突設し、該円弧状リブ4rで挟んだ係止溝4mを設けている。該係止溝4mに前記キャップ1の係止片15、16に設けたプロテクタ側係止リブ19A、19Bを嵌合係止するようにしている。また、プロテクタの本体4aの内面には前記係止溝4mより奥側に、キャップ1の環状の鍔部20、21を係止する環状の段状凹部4dを設けている。キャップ1をプロテクタの本体4a内に挿入した時に、鍔部20、21を段状凹部に引っかけることで、キャップの挿入を停止している。
このように、プロテクタ4の内部に挿入するキャップ1を係止溝4mと段状凹部4dの2箇所で本体4aと係止することで、プロテクタ4とキャップ1とを安定した状態で連結できるようにしている。同様に、プロテクタ4の本体4aに被せてロック結合する蓋(図示せず)にも係止溝および段状凹部を設けて連結している。
前記したキャップ1は、図4に示すように、ワイヤハーネス2に外装したコルゲートチューブ3の端末に、半円環体11と12とを広げた状態でかぶせ、被せた状態で円筒形状とする。
其の際、図5(A)(B)に示すように、潰れ防止リブ13、14をコルゲートチューブ3の内部に挿入し、ワイヤハーネス2の電線群の外周とコルゲートチューブ3との間に位置させる。コルゲートチューブ3と電線群との間の空隙Cは周方向に等間隔をあけた4箇所の潰れ防止リブ13、14で塞がれ、コルゲートチューブ3の潰れを防止し、コルゲートチューブ3のスリット3sが重なった状態となって、電線群に損傷を与えるのを防止できる。
また、係止片15、16をコルゲートチューブ3の外周面に位置させ、内方へ突出させたチューブ側係止リブ18A、18Bをコルゲートチューブ3の谷部3bの外周側から挿入係止する。この状態で、係止片15、16の外周面からはプロテクタ側係止リブ19A、19Bが突出した状態となっている。
ついで、図6に示すように、キャップ1を取り付けたコルゲートチューブ3をプロテクタ4の本体4aに開口4eから挿入し、キャップ1の先端の鍔部20、21をプロテクタ4の段状凹部4dに引っかけて停止し、プロテクタ側係止リブ19を係止溝4mに挿入係止する。
前記のように、本発明ではキャップ1をコルゲートチューブの端末に取り付けることにより、コルゲートチューブ内に挿通する電線量が少なく空隙が発生して、コルゲートチューブに潰れが発生しやすい場合、潰れ防止リブをコルゲートチューブ内に挿入することで、コルゲートチューブの潰れを防止できる。
前記のように、本発明のキャップは、特に、コルゲートチューブの内周側に挿入する潰れ防止リブ13、14を設け、コルゲートチューブ3内に挿入して空隙を塞いで潰れ発生を防止しているため、プロテクタ4との連結側でコルゲートチューブ3に潰れが発生して連結が外れるのを確実に防止できる。
かつ、キャップ1に設けた係止片15、16の内面に設けたチューブ側係止リブ18A、18Bをコルゲートチューブ3の谷部3bに嵌合係止し、外面側のプロテクタ側係止リブ19A、19Bをプロテクタ4の内周面に設けた係止溝4mに嵌合係止しているため、該キャップ1を介してコルゲートチューブ3とプロテクタ4とを確実に連結できる。特にキャップ1を介在させることにより、プロテクタ4に連結するコルゲートチューブ3のサイズが相違しても、キャップ1から突出するチューブ側係止リブ18とプロテクタ側係止リブ19の突出寸法を相違させたキャップを設けておくと、プロテクタ4の共用を図ることができる。
1 キャップ
2 ワイヤハーネス
3 コルゲートチューブ
3b 谷部
4 プロテクタ
4a 本体
4m 係止溝
4d 段状凹部
10 円筒状本体
11、12 半円環体
13、14 潰れ防止リブ
15、16 係止片
18A、18B チューブ側係止リブ
19A、19B プロテクタ側係止リブ
20、21 鍔部
22 薄肉ヒンジ部

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスに外装するプロテクタと連続して該ワイヤハーネスに外装するスリット入りコルゲートチューブ用のキャップであって、
    一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としていることを特徴とするコルゲートチューブ用のキャップ。
  2. 前記円筒状本体の一端面の内周側面から前記潰れ防止リブを周方向に間隔をあけて突設し、該潰れ防止リブを突設していない部位の外周側面から周方向に間隔をかえて前記係止片を突設している請求項1に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
  3. 前記係止片の突出端の内面から前記コルゲートチューブの谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設し、該係止片の突出方向の中間位置の外面から前記プロテクタの係止溝に嵌合係止するプロテクタ側係止リブを突設している請求項1または請求項2に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
  4. 前記円筒状本体の他端面となる前記半円環体の他端面に外方へ突出した鍔部を設け、これら鍔部の間に薄肉ヒンジ部を設けて、かつ、該鍔部を前記プロテクタの内周面に設けた段状凹部に係止する大きさに設定している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
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