JP2011259568A - コルゲートチューブ用キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としている。
【選択図】図1
Description
かつ、プロテクタ110に挿入するコルゲートチューブ100の端部には、係止リブ110aをコルゲートチューブ100の谷部100aに嵌合する必要があるため、コルゲートチューブ100の外周面にはテープが巻き付けられていない。よって、コルゲートチューブ100が潰れてスリット100Sが重なると、ワイヤハーネス120の電線がスリット100Sのエッジと接触して電線に損傷が発生する恐れもある。
しかしながら、コルゲートチューブ100の端部に当たる位置の電線群に対して、コルゲートチューブに挿通する前に粘着テープ140を巻いておかなければならない。かつ、電線群の外径とコルゲートチューブの内径との差が大きい場合には、多数回テープ巻きをしなければならず、作業性が非常に悪い問題がある。
該補助部材200を外嵌することにより、プロテクタ110の係止リブ110aにガタつき無く係止することができる。しかしながら、コルゲートチューブ100が前記のように電線量が少ないことから潰れが発生する場合、コルゲートチューブ100が補助部材200から脱落する恐れがある。よって、前記した問題に対しては補助部材200は有効ではない。
一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としていることを特徴とするコルゲートチューブ用のキャップを提供している。
従来はコルゲートチューブとプロテクタとの端部同士を直接に嵌合しているが、本発明のキャップをコルゲートチューブの端部に被せ、該キャップを介してプロテクタと連結するようにしている。
さらに、プロテクタに連結するコルゲートチューブのサイズが相違しても、キャップから突出するチューブ側係止リブとプロテクタ側係止リブの突出寸法を相違させたキャップを設けておくと、プロテクタの共用を図ることができる。
図1に示すように、本発明のキャップ1はワイヤハーネス2に外装したコルゲートチューブ3の端末に取り付け、該コルゲートチューブ3に連続してワイヤハーネス2に外装するプロテクタ4に挿入して取り付けるものである。
プロテクタ4は略樋形状の本体4aと、該本体の上面開口にかぶせて閉鎖する蓋(図示せず)とからなる樹脂成形品である。前記キャップ1を被せたコルゲートチューブ3の端末をプロテクタ4の長さ方向の一端開口から挿入して、後述するように、キャップ1をプロテクタ4に係止して連結するようにしている。
キャップ1の円筒状本体(以下、本体と略す)10は、一対の半円環体11、12を薄肉ヒンジ部22を介して開閉自在に連結した形状としている。
該本体10の肉厚t1は厚肉とし、内径はコルゲートチューブ3の谷部3bの径より小さくし、外径はコルゲートチューブ3の山部の径より大としている。
前記内周面側から突設する潰れ防止リブ13、14と外周面側から突設する係止片15、16とは周方向位置を互い違いに相違させている。
さらに、潰れ防止リブ13、14の軸線方向の突出寸法は、プロテクタ4内に挿入されるコルゲートチューブ3の端部の潰れを防止できる長さであればよく、係止片15、16の突出寸法より短くしている。
半円環体11と12とを閉鎖して円筒状本体10とした時に、第2係止片15Bと16Bとが連続して1つの係止片となり、第3係止片15Cと16Cとが連続して1つの係止片となり、よって、全周に等間隔をあけて4カ所に係止片15、16を位置させている。これら4つの係止片の周方向長さは略45度とし、4つの係止片を合計すると略半周の周長さを有するものとしている。
前記各係止片15、16の突出端の内面からコルゲートチューブ3の谷部3bに嵌合係止するチューブ側係止リブ18A、18Bを突設している。
また、各係止片15、16の突出方向の中間位置の外面からプロテクタ4の内面に設ける後述の係止溝4mに嵌合係止するプロテクタ側係止リブ19A、19Bを突設している。
このように、プロテクタ4の内部に挿入するキャップ1を係止溝4mと段状凹部4dの2箇所で本体4aと係止することで、プロテクタ4とキャップ1とを安定した状態で連結できるようにしている。同様に、プロテクタ4の本体4aに被せてロック結合する蓋(図示せず)にも係止溝および段状凹部を設けて連結している。
其の際、図5(A)(B)に示すように、潰れ防止リブ13、14をコルゲートチューブ3の内部に挿入し、ワイヤハーネス2の電線群の外周とコルゲートチューブ3との間に位置させる。コルゲートチューブ3と電線群との間の空隙Cは周方向に等間隔をあけた4箇所の潰れ防止リブ13、14で塞がれ、コルゲートチューブ3の潰れを防止し、コルゲートチューブ3のスリット3sが重なった状態となって、電線群に損傷を与えるのを防止できる。
かつ、キャップ1に設けた係止片15、16の内面に設けたチューブ側係止リブ18A、18Bをコルゲートチューブ3の谷部3bに嵌合係止し、外面側のプロテクタ側係止リブ19A、19Bをプロテクタ4の内周面に設けた係止溝4mに嵌合係止しているため、該キャップ1を介してコルゲートチューブ3とプロテクタ4とを確実に連結できる。特にキャップ1を介在させることにより、プロテクタ4に連結するコルゲートチューブ3のサイズが相違しても、キャップ1から突出するチューブ側係止リブ18とプロテクタ側係止リブ19の突出寸法を相違させたキャップを設けておくと、プロテクタ4の共用を図ることができる。
2 ワイヤハーネス
3 コルゲートチューブ
3b 谷部
4 プロテクタ
4a 本体
4m 係止溝
4d 段状凹部
10 円筒状本体
11、12 半円環体
13、14 潰れ防止リブ
15、16 係止片
18A、18B チューブ側係止リブ
19A、19B プロテクタ側係止リブ
20、21 鍔部
22 薄肉ヒンジ部
Claims (4)
- ワイヤハーネスに外装するプロテクタと連続して該ワイヤハーネスに外装するスリット入りコルゲートチューブ用のキャップであって、
一対の半円環体を開閉自在に連結して形成する円筒状本体の一端面より軸線方向に係止片を突設し、該係止片の内面から前記コルゲートチューブの環状谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設すると共に、該係止片の外面から前記プロテクタの内面に設けた係止溝に嵌合するプロテクタ側係止リブを突設し、かつ、該係止片を突設した前記円筒状本体の一端面の内周面側から潰れ防止リブを突設し、該潰れ防止リブは前記コルゲートチューブの内周面側に挿入すると共に、前記チューブ側係止リブは該コルゲートチューブの外周面側に位置させて前記谷部と嵌合係止させる構成としていることを特徴とするコルゲートチューブ用のキャップ。 - 前記円筒状本体の一端面の内周側面から前記潰れ防止リブを周方向に間隔をあけて突設し、該潰れ防止リブを突設していない部位の外周側面から周方向に間隔をかえて前記係止片を突設している請求項1に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
- 前記係止片の突出端の内面から前記コルゲートチューブの谷部に嵌合係止するチューブ側係止リブを突設し、該係止片の突出方向の中間位置の外面から前記プロテクタの係止溝に嵌合係止するプロテクタ側係止リブを突設している請求項1または請求項2に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
- 前記円筒状本体の他端面となる前記半円環体の他端面に外方へ突出した鍔部を設け、これら鍔部の間に薄肉ヒンジ部を設けて、かつ、該鍔部を前記プロテクタの内周面に設けた段状凹部に係止する大きさに設定している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコルゲートチューブ用のキャップ。
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