JP2011252254A - 水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分の蒸散性を高め、汗によるべたつき感や汗をかいた後の冷え感等の不快感を改善できる、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法、及び肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤を提供する。
【解決手段】〔1〕下記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)を、肌と直接触れる木綿布に、該木綿布の質量あたり0.1〜50質量%付着させて、該木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法、及び〔2〕前記グリセリルエーテル化合物(A)を含有する、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤である。
1−O−CH2CH(OH)CH2−O−R2 (1)
〔式中、R1は、炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示す。〕
【選択図】なし

Description

本発明は、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法、及び水拡散促進剤に関する。
木綿布は、水分をすばやく吸収する特性を有していることから、肌に直接触れる肌着やTシャツ等の衣類に汎用されているが、放湿性が乏しいため、汗等によるべたつき感や濡れ感等の不快感が生じ、それが長時間持続するという欠点がある。
そこで従来から、衣類着用時の涼感性を改善した涼感性布等が提案されている。
例えば、綿、レーヨン等の親水性繊維と、ポリエステル等の疎水性繊維とで形成し、布表面粗さの平均偏差を制御した布(特許文献1参照)、表面を疎水性繊維で構成し、裏面及び/又は中間層の一部をセルロースマルチフィラメントで構成した多層構造の衣料用布(特許文献2参照)、吸水性ポリマーを内包した多孔質無機粉末粒子を、木綿等の天然繊維や合成繊維等の繊維に把持させてなる繊維製品(特許文献3参照)等が知られている。
しかしながら、これらの繊維処理技術は布又は繊維製品の製造時に施されるものであり、布又は繊維製品に後加工できるものではないため、一般家庭において普段着用している木綿衣類には適用できない。
一方、特許文献4には、下記式で表される化合物からなる、繊維製品処理用水性組成物により生じるしみの発生を抑制する、しみ発生抑制剤が記載されている。
1−Z−CH2CH(OH)CH2OH
〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素であり、Zは−O−又は−COO−である。〕
このしみ発生抑制剤は、その背景技術欄から明らかなとおり、ウールや化繊を主体とする生地からなるスーツ等のドライクリーニング衣料のような、着てもすぐに洗わない衣料で、肌に直接触れない衣料を対象としたものである。すなわち、ドライクリーニング衣料は、着用後の衣料についたしわの除去や消臭のために界面活性剤を含む水性組成物で処理されることが多いが、このしみ発生抑制剤は、その際に該水性組成物と共に用いて、しみ発生を抑制するためのものである。このように、特許文献4には、上記化合物を含む組成物を、着用前の肌と直接触れる木綿布に付着させて用いることは想定されておらず、そのような示唆もない。
また、特許文献5には、特定構造のポリヒドロキシアミン化合物等と、logP値が0〜4である非イオン性有機溶剤等の浸透剤を含有する消臭剤組成物が開示されており、浸透剤の具体例としてグリセリルエーテルモノヘキシルエーテル等が記載されている。しかしながら、特許文献5に記載の消臭剤組成物は、その背景技術欄から明らかなとおり、着用後の衣類等に付着した汗臭及びアルデヒド類等に由来する複合臭を低減させるために用いるものであり、肌と直接触れる着用前の木綿布を対象としたものではない。
特開平4−370251号公報 特開平10−25643号公報 特開2002−235278公報 特開2007−284815号公報 特開2007−160071号公報
木綿布は、吸水性、吸湿性に優れ、着心地がよいため、肌着素材として好適であるが、木綿繊維は水分を繊維内部まで吸水する特性を有しているために、木綿繊維からなる木綿布は、例えば、発汗した部分だけが局所的に含水率の高い状態になり、べたつき感等の不快感が持続し、冷環境では体温を奪うという問題がある。
本発明は、木綿布本来の特性を生かしつつ、局所的な水分率を低くし、また、水分の蒸散性を高めることで、汗等によるべたつき感や汗をかいた後の冷え感等の不快感を改善できる、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法、及び肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、特定のジ置換グリセリルエーテル化合物を、肌に直接触れる木綿布に対して、一般的なエアゾール剤の処理量(噴霧量)に比べて比較的多量に付着させることにより、木綿布の水拡散性を向上させ、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕及び〔2〕を提供する。
〔1〕下記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)を、肌と直接触れる木綿布に、該木綿布の質量あたり0.1〜50質量%付着させて、該木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法。
1−O−CH2CH(OH)CH2−O−R2 (1)
〔式中、R1は、炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示す。〕
〔2〕前記グリセリルエーテル化合物(A)を含有する、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤。
本発明によれば、木綿布本来の特性を生かしつつ、局所的な水分率を低くし、また、水分の蒸散性を高めることで、汗等によるべたつき感や汗をかいた後の冷え感等の不快感を改善できる、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法、及び肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤を提供することができる。
<木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法>
本発明の木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法は、下記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)(以下、単に「化合物(A)」ともいう)を、肌と直接触れる木綿布に、該木綿布の質量あたり0.1〜50質量%付着させることを特徴とする。
ここで、「木綿布」とは、複数(縦糸と横糸等)の木綿糸を原糸とする布及び織物等の繊維製品の総称であり、木綿糸は木綿繊維を加撚する等して集合して形成される。また、木綿布は木綿繊維のみならず、化学繊維を一部混紡してもよいが、本願の効果をより享受するためには木綿繊維の混紡率は50質量%以上であることが好ましい。
「肌と直接触れる木綿布」とは、肌の上に直接着用するための木綿布、例えば肌着(下着)、Tシャツ、ジーンズ等の他、タオル又はハンカチ等の肌に直接触れさせるために用いられる木綿布を意味する。
「水拡散」とは、木綿布と接触した水が、一定時間の間に接触部分から遠くまで移動すること、見かけ上は木綿布表面上を水が拡がっていく現象を意味する。
「水拡散促進能」とは、木綿布と接触した水が、接触した部分から一定時間の間に移動することができる性能を意味し、「水拡散促進能の付与」とは、前記水の移動距離を伸ばすことを意味する。
水拡散促進能の評価手法としては、木綿布上を一定時間に水が拡がった面積を測定する手法が簡便であり、具体的には、実施例記載の方法により評価することができる。
本発明において、化合物(A)が木綿布に水拡散促進能を付与できる理由は必ずしも明らかではないが、以下のように考えられる。
木綿布と水が接触すると、水は、(i)木綿布を形成している木綿繊維内部への浸透、及び(ii)木綿布を構成する木綿糸同士の隙間への移動と、その木綿糸を形成している木綿繊維同士の隙間への移動という大きく2種類の動きをすると考えられる。
ここで、本発明の水拡散促進剤中の化合物(A)が、木綿繊維表面の親水性を適度に維持しつつ、木綿繊維の内部を全体又は部分的に疎水化するため、木綿繊維の内部に水が浸透していくのを抑制して、木綿糸同士の隙間、及び木綿繊維同士の隙間に水が移動し易くする、すなわち、水が木綿布表面上でより拡がり易くするものと考えられる。その結果、処理していない木綿布に比べて、化合物(A)で処理した木綿布は、肌に接触する木綿布の水分率を低下させ、また、より広い面積で水分を蒸散させることとなり、木綿布が本来有する吸水性、吸湿性、着心地のよさ等の特性を損なうことがなく、汗によるべたつき感や汗をかいた後の冷え感等を大幅に改善することができる。
特許文献1〜3のような従来手法は、布を形成する繊維全体を疎水性又は親水性にするものであるのに対し、本発明の水拡散促進能を付与する処理方法は、木綿繊維の内部を疎水性にすることにより木綿布表面上の水の拡散移動を促進するものであり、従来手法とは全く異なる新規な発想によるものである。
〔一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)〕
本発明に用いられるグリセリルエーテル化合物(A)は、下記一般式(1)で表される。
1−O−CH2CH(OH)CH2−O−R2 (1)
式中、R1は、炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示す。ここで直鎖の炭化水素基とは、直鎖で1級の炭化水素基をいう。また、分岐の炭化水素基とは、分岐鎖の1級の炭化水素基であるか、又は直鎖の2級の炭化水素基をいう。
一般式(1)において、R1である炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基の具体例としては、直鎖好ましくは直鎖1級の1−ペンチル基、1−ヘキシル基、1−ヘプチル基、1−オクチル基、1−ノニル基等が挙げられる。また、R1である炭素数5〜24の分岐の炭化水素基の具体例としては、分岐鎖で1級又は直鎖で2級のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、セチル基、オクタデシル、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基等が挙げられる。
一般式(1)において、R2である炭素数1〜9の直鎖で1級の炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、直鎖で1級の1−プロピル基、1−ブチル基、1−ヘキシル基、オクチル基、ノニル基等が挙げられ、R2である炭素数5〜24の分岐鎖で1級又は直鎖で2級の炭化水素基の具体例としては、前記のもの等が挙げられる。
前記R1の中では、木綿布を適度に疎水化する観点から、炭素数5〜8の直鎖で1級のアルキル基が好ましく、炭素数6〜8の直鎖で1級のアルキル基がより好ましく、また、炭素数7〜18の分岐鎖で1級又は直鎖で2級のアルキル基が好ましく、炭素数8〜12の分岐鎖で1級又は直鎖で2級のアルキル基がより好ましい。
前記R2の中では、木綿布を適度に疎水化する観点から、炭素数1〜8の直鎖で1級のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6の直鎖で1級のアルキル基がより好ましく、また、炭素数6〜18の分岐鎖で1級又は直鎖で2級の炭化水素基が好ましく、炭素数8〜12の分岐鎖で1級又は直鎖で2級のアルキル基がより好ましい。
〔水拡散促進能を付与する木綿布処理方法〕
本発明の木綿布の処理方法においては、前記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)を、肌と直接触れる木綿布に、該木綿布の質量あたり0.1〜50質量%付着させる。
ここで、「着用前」とは、洗浄成分を含有する洗剤組成物を用いて洗浄した時から着用直前までの間を意味する。
「着用」とは、一般に、肌着、Tシャツ等の衣服を身につける行為を意味するが、本明細書では、これに加えて、洗顔後、入浴後又は汗をかいた時等の肌に付着した水分を拭き取るために、タオル、ハンカチ等の木綿布を肌に接触させる行為も含む。
具体的には、下記に示す工程1〜工程5のいずれかの工程において、下記(i)、(ii)の方法等で木綿布を処理することが好ましい。
工程1(洗浄工程):着用後の木綿布を洗浄成分を含む洗浄液を用いて洗浄する工程。
工程2(濯ぎ工程):工程1の後に、木綿布に付着した洗浄液の量を低減する工程。
例えば、洗濯機を用いた洗濯工程においては、前記洗浄工程の後、洗浄成分を含まない新しい水を木綿布に供与して、木綿布に付着した洗浄液の量を低減する工程。但し、効率よく濯ぐために、前記洗浄工程の後に遠心操作等により、木綿布に付着した洗浄液の量を低減する工程(脱水工程)も含む。
工程3(木綿布から水分を除去する工程):前記工程1又は工程2の後に木綿布に付着した水分の量を低減する工程。
例えば、洗濯機による遠心操作等により木綿布に付着した水分を低減する工程。
工程4(乾燥工程):前記工程1〜工程3のいずれかの工程の後に、木綿布を乾燥させる工程。
例えば、環境温度下で自然乾燥させる工程、又は乾燥機等により乾燥させる工程。
工程5(保管工程):前項工程4の後から着用直前までの工程。
化合物(A)を効率よく木綿布に吸着させるためには、前記工程2〜工程5のいずれかの工程で、化合物(A)又は化合物(A)を含有する水拡散促進剤を木綿布に付着させることが好ましい。
(i)木綿布(繊維製品)を液浴中で処理する方法。
この方法を家庭で実施する場合は、下記(a)、(b)の方法等が一般的である。
(a)洗面器等を用いて、水浴中に、化合物(A)又は化合物(A)を含有する水拡散促進剤を添加した後、木綿布(繊維製品)を浸漬処理する方法、又は木綿布(繊維製品)を浸漬した水浴中に化合物(A)又は化合物(A)を含有する水拡散促進剤を添加する方法。
(b)洗濯機の水浴中に、化合物(A)又は化合物(A)を含有する水拡散促進剤を添加して処理する方法、又は化合物(A)を含有する水拡散促進剤を直接洗濯機の水浴中に入れて木綿布(繊維製品)を浸漬処理する方法。
木綿布(繊維製品)を液浴中で処理する場合には、化合物(A)が均一に木綿布(繊維製品)に付着するように適宜、攪拌又は混合操作を行うことができる。化合物(A)が所定量付着した木綿布(繊維製品)は乾燥後に使用する。
洗濯機を使用する場合は、従来の全自動洗濯機よりも水の使用量を減らすことのできる、節水型と呼ばれているドラム型の洗濯機を使用する方法が簡便である。洗濯機を使用する場合には、洗剤組成物で洗浄後のすすぎ工程で使用することができる。
この際、化合物(A)を効率的に木綿布(繊維製品)に付着させる観点から、浴比(液浴の質量/繊維製品の質量比)は、0.8〜15が好ましく、1〜13がより好ましい。
(ii)噴霧器を用いて木綿布(繊維製品)に付着させる方法。
この方法を実施する場合は、市販のスプレーバイアルやトリガー式噴霧器等を用いることができる。用いる噴霧器は、1回のストロークで液体を好ましくは0.1〜3.0g、より好ましくは0.2〜3.0g、更に好ましくは0.3〜2.0g噴出できるものが好適である。トリガー式噴霧器としては、噴霧の均一性の観点から、実開平4−37554号公報に開示されているような蓄圧式が好適である。
上記(i)、(ii)の方法等により、化合物(A)が、木綿布(繊維製品)の質量あたり好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは0.15〜30質量%、より好ましくは0.2〜25質量%、より好ましくは0.5〜20質量%、更に好ましくは1〜15質量%付着するように処理することが好適である。
<木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤>
化合物(A)はそれ自身で水に乳化、分散又は可溶化しにくい性質を有している。化合物(A)の作用効果を高めるためには、化合物(A)を木綿布に均一に処理することが好ましい。そのために、水拡散促進剤中に、化合物(A)を乳化、分散又は可溶化可能な界面活性剤(B)及び/又は有機溶媒(C)を併用することが好ましい。
すなわち、本発明の肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤は、化合物(A)、並びに化合物(A)を乳化、分散又は可溶化可能な界面活性剤(B)及び/又は有機溶媒(C)を含有することを特徴とする。
ここで、「木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤」とは、実施例記載の「水拡散促進能の評価」において、化合物(A)で処理されていない木綿布の水拡散面積を100(後記の比較例1参照)としたときに、拡散面積の相対値を105以上にしうる水拡散促進剤を意味する。好ましい拡散面積の相対値は110以上であり、より好ましくは115以上であり、更に好ましくは120以上である。
<界面活性剤(B)>
界面活性剤(B)は、例えば「界面活性剤入門」(三洋化成工業株式会社発行、第1刷:2007年6月11日)に記載されている化合物種から選択することができる。但し、化合物(A)と同一の化合物は除かれる。
界面活性剤(B)は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び化合物(A)を除く非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上のものである。好ましくはカチオン性界面活性剤、化合物(A)を除く非イオン性界面活性剤であり、より好ましくは化合物(A)を除く非イオン性界面活性剤である。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤としては、(i)アルキルベンゼンスルホン酸塩、(ii)アルキル硫酸エステル塩、(iii)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、(iv)α−オレフィンスルホン酸塩、(v)α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、(vi)脂肪酸塩等が挙げられる。
なお、上記において、「アルキル」という用語を用いたが、この「アルキル」は便宜上用いたものであって、アルキル基のみでなく、広義の「炭化水素基」を意味するものである。その炭素数は好ましくは8〜18、より好ましくは10〜16である。以下においても同様である。
(i)アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているアルキル鎖の平均炭素数が8〜16等が挙げられるが、炭素数10〜14のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩がより好ましい。例えば、花王株式会社製の商品名:ネオペレックスF25、Shell社製の商品名:Dobs102等が挙げられる。
(ii)アルキル硫酸エステル塩としては炭素数10〜16の炭化水素基を有する硫酸エステル塩が好ましい。
(iii)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜18の炭化水素基、及びエチレンオキシド基を分子内に平均0.5〜10モル有する硫酸エステル塩が好ましい。炭化水素基の平均炭素数は10〜16が好ましく、分子内にエチレンオキシド基を平均0.5〜6モル有することが好ましい。
(iv)α−オレフィンスルホン酸塩は、炭素数8〜18のα−アルケンをSO3でスルホン化し、水和/中和して得ることができる。α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭化水素基中にヒドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化合物の混合物が好ましい。
(v)α−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩としては、炭化水素基の炭素数が10〜16のものが好ましく、そのメチルエステル又はエチルエステルがより好ましい。
(vi)脂肪酸塩としては、炭素数12〜16の脂肪酸塩が好ましく、塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中では、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩が好適である。
上記のアニオン性界面活性剤の中では、化合物(A)を溶解又は分散させる観点から、(i)アルキルベンゼンスルホン酸塩、(ii)アルキル硫酸エステル塩、(iii)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、及び(vi)脂肪酸塩がより好ましい。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン性界面活性剤としては、第1級〜第3級アミン塩型界面活性剤、第4級アンモニウム塩型界面活性剤が挙げられる。
より具体的には、エステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜20の炭化水素基を、分子内に1〜3個有する、カチオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの中では、炭素数10〜18のアルキル基等の炭化水素基を分子内に1〜2個有する第4級アンモニウム塩又はアミン塩が好ましい。第4級アンモニウム塩の対イオンとしては、ハロゲンイオン、炭素数1〜2のアルキル硫酸イオンが好ましく、塩素イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオンがより好ましい。アミン塩は当該アミン化合物を無機酸又は有機酸で中和して得ることができる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤、炭素数10〜18のアルキル基等の炭化水素基を有するカルボベタイン型又はスルホベタイン型両性界面活性剤が好ましい。
(非イオン性界面活性剤)
非イオン性界面活性剤としては、炭素数8〜20のアルキル基等の炭化水素基を有し、化合物(A)を除く非イオン性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の好適例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルカンジイルアルキルアミン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの中では、炭素数8〜14のアルキル基を分子内に1個有し、ポリオキシエチレン基が分子内に平均10〜60モル、好ましくは12〜30モル含まれるポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。
〔有機溶媒(C)〕
有機溶媒(C)としては、水100gに対する溶解量が、25℃において50g以上である水溶性有機溶媒を意味し、該溶解量は60g以上であることが好ましく、飽和蒸気圧(20℃)が0.001〜1kPaであることが好ましい。
水溶性有機溶媒の具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール等の好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数2〜6の一価アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の好ましくは炭素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜6の多価アルコール類等が挙げられる。
これらの中では、化合物(A)を溶解又は分散させる観点から、炭素数2〜5の1〜4価のアルコールが好ましく、エタノール、イソプロパノール等の炭素数2〜4の一価アルコールがより好ましく、匂いの点からエタノールが特に好ましい。
〔各成分の配合割合〕
本発明の水拡散促進剤は、化合物(A)、界面活性剤(B)及び/又は有機溶媒(C)を含有し、木綿布に水拡散促進能を付与する組成物である。
化合物(A)の含有量は、水拡散促進能の観点から、水拡散促進剤組成物中に好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは0.2〜30質量%、より好ましくは0.3〜20質量%、特に好ましくは0.5〜15質量%である。
界面活性剤(B)及び/又は有機溶媒(C)の含有量は、木綿布に水拡散促進能を付与する効果を有し、かつ化合物(A)を、水拡散促進剤中に乳化、分散又は可溶化できる量であればよい。通常、界面活性剤(B)は0.01〜25質量%、好ましくは0.02〜20質量が好ましい。有機溶媒(C)は、0.1〜70質量%含有することが好ましく、1〜60質量%含有することがより好ましい。
界面活性剤(B)は、化合物(A)の作用効果を高め、化合物(A)を木綿布に均一に処理する点から、化合物(A)と界面活性剤(B)との質量比[化合物(A)/界面活性剤(B)]は、好ましくは1〜100であり、より好ましくは3.5〜90、より好ましくは4.0〜80、より好ましくは4.5〜70、更に好ましくは5〜50、特に好ましくは8〜40である。
本発明の水拡散促進剤においては、化合物(A)及び分散剤(B)の分散媒として水を含有することが好ましく、その際の組成物のpHは、好ましくは2〜8、より好ましくは3〜8、更に好ましくは4〜7.5である。
以下の例において、「%」は特記しない限り「質量%」である。また、水拡散促進剤の調製、評価時の圧力は、すべて101kPa(大気圧)である。
実施例及び比較例で用いる(A)成分、及び(A’)成分〔(A)成分の比較化合物〕を表1に示すとおり用意した。
Figure 2011252254
また(B)成分として、以下のものを用意した。
(b−1):ドデシル硫酸ナトリウム(アニオン性界面活性剤)
(b−2):N−ドデカノイルアミノプロピル−N、N、N−トリメチルアンモニウムクロリド(カチオン性界面活性剤)
(b−3):N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムベタイン(両性界面活性剤)
(b−4): ラウリルアルコールにオキシアルカンジイル基が平均6モル付加した非イオン界面活性剤
(b−5): ラウリルアルコールにオキシアルカンジイル基が平均20モル付加した非イオン界面活性剤
また、(C)成分として、以下のものを用意した。
(c−1):エタノール
(c−2):2−プロパノール
実施例1〜16、及び比較例1〜3(水拡散促進剤の調製)
密閉できる250mL容量のPYREX(登録商標)メディウム瓶(アズワン株式会社販売)に、最終品の質量が200gになるように、表2又は表3に示す各成分を配合し、強力攪拌子(シリンダー型、太さ径8mm×長さ25mm)を1つ入れ密閉した。
上記メディウム瓶を50℃に調温したウォーターバスに入れ、20分放置した。次に、ウォーターバス内の温水量をメディウム瓶内に入っている組成物の液面に合わせ、マグネティックスターラーを用いて300rpmで30分間攪拌した。その後、20℃に調温したウォーターバスに入れ、更に30分攪拌し、水拡散促進剤を得た。
得られた水拡散促進剤を、下記方法で木綿布試験片を調製し、評価した。結果を表2及び表3に示す。
<木綿布の処理による試験片の調製>
綿メリヤスニット布((株)谷頭商店製、染色試材、綿ニット未シル)2kgを市販の衣料用洗剤(花王株式会社製、アタック(高活性バイオEX、2008年製))を用いて洗濯機で洗濯した(Panasonic製、全自動洗濯機NA−F702P、洗剤34.3g、水量設定47L(水温20℃)使用、洗い9分、ためすすぎ2回、脱水3分)。この洗濯操作を5回繰り返した後、25℃、40%RHの環境下で24時間放置し乾燥させた。この木綿布を5cm×5cm(面積(V))に切断した試験片を秤量(質量(W))し、直径8cmのガラスシャーレに入れ、その試験片に対して、所定量の付着量になるように(A)成分を含有する表2又は表3に記載の処理液を付与した。そのまま5分間静置後、200メッシュのステンレス金網の上に平干しして、25℃、40%RHの環境下で24時間放置し乾燥させ、木綿布試験片を調製した。
<水拡散促進能の評価>
食用青色1号水溶液(0.001質量%、水はイオン交換水を使用)0.1mLをギルソン社製ピペットマンP−1000を用いて、直径8cmのガラスシャーレの中央に滴下した(直径5±1mm)。シャーレ上の着色水溶液が試験片の中央部分に接触するように、上記で調製した木綿布試験片を乗せ、24時間放置した。放置後の試験片を用いて、下記式から着色部分の水の拡散面積を算出した。
拡散面積(cm2)=(V)×(W)/(Z)
(V):試験片全体の面積(25cm2
(W):試験片全体の質量(g)
(Z):試験片から切り取った着色部分の質量(g)
本発明の化合物(A)で処理されていない木綿布の水の拡散面積を100(比較例1)として、相対値を算出した。
拡散面積の相対値が105以上であれば、本発明の水拡散促進能を実感できる。
Figure 2011252254
Figure 2011252254
表2及び表3から、実施例の水拡散促進剤は、比較例の水拡散促進剤に比べ、水拡散促進効果が優れていることが分かる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)を、肌と直接触れる木綿布に、該木綿布の質量あたり0.1〜50質量%付着させて、該木綿布に水拡散促進能を付与する木綿布の処理方法。
    1−O−CH2CH(OH)CH2−O−R2 (1)
    〔式中、R1は、炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示す。〕
  2. 木綿布が着用前の木綿布である、請求項1に記載の木綿布の処理方法。
  3. 下記一般式(1)で表されるグリセリルエーテル化合物(A)を含有する、肌と直接触れる木綿布に水拡散促進能を付与する水拡散促進剤。
    1−O−CH2CH(OH)CH2−O−R2 (1)
    〔式中、R1は、炭素数5〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜9の直鎖の炭化水素基、又は炭素数5〜24の分岐の炭化水素基を示す。〕
  4. 前記グリセリルエーテル化合物(A)、並びに化合物(A)を乳化、分散又は可溶化可能な界面活性剤(B)及び/又は有機溶媒(C)を含有する、請求項3に記載の水拡散促進剤。
  5. 前記グリセリルエーテル化合物(A)と界面活性剤(B)との質量比[化合物(A)/界面活性剤(B)]が、1〜100である、請求項4に記載の水拡散促進剤。
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