JP2007284815A - しみ発生抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製品に、水性の処理剤組成物中の基剤を付着させて処理する際に、しみ発生を抑制し、且つドライクリーニング処理において基剤を容易に除去することができるしみ発生抑制剤を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物(a)からなるしみ発生抑制剤を、繊維製品処理用の水性組成物と共に用いる。
1−Z−CH2CH(OH)CH2OH (1)
〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、Zは−O−、又は−COO−のいずれかである。〕
【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品に生じるしみの発生を抑制できるしみ発生抑制剤に関する。
洗濯習慣の変化により、スーツ等のドライクリーニング衣料(いわゆるドライマークが付された衣料)に代表されるような肌に直接触れない衣料は着てすぐに洗わない習慣が増えているが、その一方で洗わない衣料のしわや匂いを気にしており、洗濯とは別の手段による衣料のしわ除去性能や様々な匂いに対する消臭性能が求められている。これまでに、様々な悪臭成分に対する消臭技術や熱処理を行わずに衣料のしわを伸ばす技術が開示されているが、多くは水の含有量が多く、水溶性物質を使用していることから、しみになりやすく、また、ドライクリーニングで除去できないことが多い。
特許文献1には、陽イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤とキレート剤を併用する消臭技術、特許文献2には、香料等の消臭基剤と陽イオン界面活性剤と特定の溶剤を併用する消臭技術、特許文献3には、植物からの抽出物を主成分とする消臭基材、香料、エタノール及び界面活性剤を併用する消臭技術、特許文献4には、ベタイン型両性化合物、非イオン性界面活性剤、及び陰イオン界面活性剤を併用する消臭技術が開示されている。また、特許文献5には特定のアルコール、グリセリン、非イオン性界面活性剤と水によるしわ除去技術、特許文献6にはポリエーテル変性シリコーン、4級アンモニウム型抗菌剤と植物から抽出した消臭基剤を併用する消臭抗菌しわ除去技術が記載されている。しかし、これらに用いられている基剤(有効成分)は、水溶性であるものが多く、しみ、特にスプレー処理などにより輪じみになったり、一旦しみになった場合は、ドライクリーニングで除去することが困難であったりする。
かかる状況から、ドライクリーニング衣料等の繊維製品に親水性物質を付着処理する方法において、しみ発生を抑制し、且つドライクリーニング処理において基剤を容易に除去することができる技術が望まれていた。
特開2001−40581号公報 特開2001−70423号公報 特開2001−178806号公報 特開2004−176225号公報 特開平1−6174号公報 特開2003−96667号公報
本発明は、ドライクリーニング衣料等の繊維製品に、水性の処理剤組成物中の基剤を付着させて処理する際に、しみ発生を抑制し、且つドライクリーニング処理において基剤を容易に除去することができるしみ発生抑制剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、特定のエーテル化合物又はエステル化合物を用いることにより、ドライクリーニング衣料等の繊維製品を水性の繊維製品処理用組成物で処理する際に、しみ発生を抑制し、且つドライクリーニング処理において基剤を容易に除去することができることを見出した。
本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(a)からなる、界面活性剤を含有する繊維製品処理用水性組成物により生じるしみの発生を抑制する、しみ発生抑制剤に関する。一般式(1)で表される化合物(a)からなる、しみ発生抑制剤に関する。
1−Z−CH2CH(OH)CH2OH (1)
〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、Zは−O−、又は−COO−のいずれかである。〕
また、本発明は、上記本発明のしみ発生抑制剤と、界面活性剤(b)〔以下、(b)成分という〕と、水とを含有する繊維製品処理用水性組成物、該水性組成物を噴霧容器に充填してなる、スプレー式繊維製品処理剤に関する。
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物(a)〔以下、(a)成分という〕を、界面活性剤を含む繊維製品処理用水性組成物と共に用いて繊維製品を処理することにより、繊維製品に生じるしみの発生を抑制する方法に関する。
本発明のしみ発生抑制剤は、ドライクリーニング衣料等の繊維製品を水性の繊維製品処理用組成物で処理して基剤を付着させる際に、しみ発生を抑制し、且つドライクリーニング処理において基剤を容易に除去することができる。本発明は、界面活性剤を含有する水性の繊維製品処理用組成物で、繊維製品、特にドライクリーニング衣料を、処理、特に部分的に処理する、あるいは多量の液状媒体を用いずに処理する際のしみ発生抑制技術として好適である。
本発明は、しわ除去剤、消臭剤といった繊維製品を処理するための水性処理組成物を繊維製品に適用した場合に生じるしみ、輪じみの発生を抑制するものである。一般に、繊維製品処理用組成物は、基剤の他に、界面活性剤(基剤の一部として配合される場合もある)や水を含有するため、繊維製品に輪じみを発生させやすいが、本発明によりこのような問題を解決できる。また、本発明のしみ発生抑制剤を適用して輪じみの発生が抑制されたドライクリーニング衣料では、処理後、ドライクリーニング処理に供することで、基剤を容易に除去することが可能となる。
<しみ発生抑制剤>
(a)成分の一般式(1)において、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、好ましくは炭素数5〜18、より好ましくは5〜16、更に好ましくは5〜12の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは、炭素数6〜10の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、Zは、−O−又は−COO−のいずれかであるが、−O−がより好ましい。なお、本質的に本発明のしみ発生抑制剤は、(a)成分からなるが、繊維製品処理用水性組成物への適用を妨げない範囲で他の成分を含むこともできる。
<繊維製品処理用水性組成物>
本発明の繊維製品処理用水性組成物は、上記本発明のしみ発生抑制剤、すなわち(a)成分と、(b)成分の界面活性剤と、水とを含有する。
(b)成分は、特に制限はなく、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン界面活性剤が挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、分子中に炭素数8〜18、好ましくは8〜14、より好ましくは8〜12の炭化水素基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を有する第四級アンモニウム塩化合物が好ましい。
より好ましい陽イオン界面活性剤は、炭素数8〜12のアルキル基を1つ又は2つと、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を有する第四級アンモニウム塩化合物である。塩を形成するイオンとしては、ハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオンが好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が8〜16、オキシエチレン基の平均付加モル数が1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数8〜16のアルカンスルホン酸塩、炭素数12〜20の脂肪酸のメチルエステル又はエチルエステルのスルホン化物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を挙げることができる。なお、塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカノールアミン塩である。
両性界面活性剤としては、下記一般式(2)で表される化合物及び/又は下記一般式(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 2007284815
(式中、R5は炭素数10〜16の直鎖炭化水素基であり、R6は炭素数2又は3のアルカンジイル基であり、R7及びR8はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基及び/又はヒドロキシアルキル基である。Aは−COO−基又は−CONH−基であり、aは0又は1である。E-は−CH2COO-、−C36SO3 -、又は−CH2CH(OH)CH2SO3 -である。)
一般式(2)において、R5は、好ましくは炭素数10〜14の直鎖のアルキル基であり、R6は、エチレン基、トリメチレン基、又はプロパン−1,2−ジイル基であり、R7及びR8は、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、Eは、好ましくは−CH2CH(OH)CH2SO3 -であり、aは好ましくは0である。
Figure 2007284815
(式中、R9は分岐構造を有する炭素数8〜16のアルキル基であり、R6、R7、R8、及び、Aは前記と同じであり、bは0又は1の数である。)
一般式(3)において、R9は、好ましくは炭素数10〜14のアルキル基であり、好ましいR6、R7、R8、及び、Aは、一般式(2)と同じであり、bは1が好ましい。
両性界面活性剤としては、特に一般式(3)で表されるアミンオキシド化合物が好ましい。
両性界面活性剤の好適例としては、ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキシド(ラウリン酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの)、ラウリルジメチルアミンオキシド(花王株式会社製、アンヒトール20N)、ミリスチルジメチルアミンオキシド、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−カルボシキメチルアンモニウムベタイン(花王株式会社製、アンヒトール24B)、2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−カルボシキメチルアンモニウムベタイン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、下記一般式(4)で表される化合物が好適である。
10−B−(R12O)n−R11 (4)
(式中、R10は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、R11は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。Bは、−O−基又は−COO−基を示し、R12はエチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数を示し、5〜15の数である。n個の(R12O)は同じでも異なっていてもよい。R10〜R12、B、及びnは、HLB値が9〜16の範囲に入るように選択される。)
一般式(4)のR10は、好ましくは炭素数10〜16、より好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R11は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、より好ましくは水素原子又はメチル基、更に好ましくは水素原子であり、R12は、好ましくはエチレン基である。nは、好ましくは5〜13、特に好ましくは6〜12であり、R10〜R12、B、及びnは、HLB値が好ましくは9〜15、特に好ましくは10〜15の範囲に入るように選択される。
ここで、HLB値はグリフィン氏の方法(界面活性剤便覧、昭和35年7月発行、産業図書株式会社、第307〜312頁)を採用し、グリフィン氏の方法で求めることができない化合物は、実験(界面活性剤便覧、第319〜320頁参照)で求めた値とする。
非イオン界面活性剤は、繊維製品処理用水性組成物が消臭剤として用いられる場合の消臭性能向上の観点から、ポリオキシエチレン(n=6〜10)ラウリルエーテル、及び/又はポリオキシエチレン(n=5〜12)モノアルキル(炭素数12〜14)エーテルが特に好ましい。
本発明の繊維製品処理用水性組成物中の(a)成分、(b)成分の含有量は、該組成物の使用形態、使用目的、繊維製品の種類などによって適宜調整することができる。
本発明の繊維製品処理用水性組成物中の(a)成分の含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜8質量%、更に好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜2質量%である。
本発明の繊維製品処理用水性組成物中の(b)成分の含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜8質量%、更に好ましくは0.01〜5質量%、更に好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜2質量%である。
しみ発生抑制効果を高めるうえで、(a)成分及び(b)成分の配合比率は、(a)/(b)質量比で、好ましくは10/1〜1/10、より好ましくは8/1〜1/8、更に好ましくは5/1〜1/5、更に好ましくは5/1〜1/3、特に好ましくは5/1〜1/2である。
本発明の繊維製品処理用水性組成物において、(a)成分、(b)成分以外の残部は水とすることができる。また、当該水性組成物の用途、使用目的などに応じて有効成分である基剤が配合される。また必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、多価アルコール、溶剤、ゲル化剤、硫酸ナトリウムやN,N,N−トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌・抗菌剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができ、これらが基剤となる場合があってもよい。
溶剤としては、水、エタノール、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、エチレングリコールやプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールやジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノール性化合物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
本発明の繊維製品処理用水性組成物のpHは、25℃で6〜9.5が好ましく、皮膚刺激低減の観点から、pHは6.5〜9.5が好ましく、6.8〜9が更に好ましい。
本発明の繊維製品処理用水性組成物のpHは、塩酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することができる。
本発明の繊維製品処理用水性組成物の使用形態は、液状、ゲル状等とすることができる。液状の場合には、特にスプレー、ローション等として繊維製品に用いることができる。本発明の繊維製品処理用水性組成物は、特にミストタイプのスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1〜1mlに調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器等の公知のスプレー容器を用いることができる。
本発明の技術は、繊維製品に噴霧する水性組成物に応用することができ、具体的には消臭剤、芳香剤、殺虫剤、しわ除去剤、アイロン補助剤、スプレー式帯電防止剤、花粉やダニアレルゲン対策製品などを挙げることができ、特に消臭剤、芳香剤、しわ除去剤は、界面活性剤が配合されることが多く、輪しみが発生しやすいため、本発明の技術が非常に有効になる。特に、各製品の有効成分とを含有する水性組成物をスプレー容器に収容してなるスプレー式の製品に本発明は好適である。
本発明のしみ発生抑制剤を含有する消臭剤組成物としては、具体的には下記の組成物を挙げることができる。該組成物は、スプレー式消臭剤として好適である。
<消臭剤組成物>
(a)成分;0.01〜2質量%、好ましくは0.01〜1.0質量%、より好ましくは0.01〜0.5質量%
消臭基剤;0.01〜2質量%、好ましくは0.01〜1.0質量%
香料組成物;0.01〜2質量%、好ましくは0.01〜1.0質量%
(b)成分;0.01〜2質量%、好ましくは0.01〜1.0質量%
水溶性溶剤;0〜50質量%、好ましくは0.5〜10質量%
その他成分;0〜5質量%
残部;水
消臭基剤としては、一般に消臭効果を有することが知られている植物抽出物、シクロデキストリンなどの包接化合物、中和消臭効果を有する緩衝剤を挙げることができる。
また、本発明のしみ発生抑制剤を含有する、しわ除去剤組成物としては、具体的には下記の組成物を挙げることができる。該組成物は、スプレー式しわ除去剤として好適である。
<しわ除去剤組成物>
(a)成分;0.01〜5質量%、好ましくは0.03〜2質量%
シリコーン化合物;0.001〜5質量%、好ましくは0.01〜1質量%
(b)成分;0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜1質量%
高分子化合物(シリコーン化合物以外のもの);0〜2質量%、好ましくは0.005〜0.5質量%
水溶性有機溶剤;0.1〜50質量%、好ましくは0.5〜25質量%
その他成分;0〜5質量%
残部:水
実施例1〜6及び比較例1〜3
<繊維製品処理用水性組成物の調製>
表1に示す配合処方の繊維製品処理用水性組成物を調製した。得られた組成物は、pH調整剤(1規定の塩酸又は1/10規定の水酸化ナトリウム水溶液)でpH8(25℃)に調整した。表1中の記号の成分は下記のとおりである。
(a)成分
・a−1:一般式(1)中のR1炭素数6の直鎖アルキル基、Zが−O−である化合物
・a−2:一般式(1)中のR1が2−エチルヘキシル基、Zが−O−である化合物
・a−3:一般式(1)中のR1が炭素数7の直鎖アルキル基、Zが−COO−である化合物
(b)成分
・b−1:ドデシルベンゼンスルホン酸(陰イオン性界面活性剤)
・b−2:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウムクロリド(陽イオン性界面活性剤)
・b−3:炭素数12の直鎖第1級アルコールにエチレンオキサイド(EO)を平均8モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル(非イオン性界面活性剤)
・b−4:ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド(ラウリル酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの)(両性界面活性剤)
<しみ発生抑制効果の評価方法>
ポリエステル/綿混紡生地(裏綿トロピカル、T−76705、チクマ社製、ポリエステル95%、綿5%)からなる試験布10cm×10cmに、表1に示す繊維製品処理用水性組成物をスプレー容器(スプレーバイアル、マルエム社製)を用いて、約5cmの距離から2回噴霧した後、25℃/50%RHの恒温室に12時間放置し、自然乾燥させた。これをしみ評価サンプルとした。
<しみ回復効果の評価方法>
繊維製品処理用水性組成物をスプレー処理した布を半裁し、その一片を100mLガラス瓶(No.11規格ビン、社製)に入れ、浴比が1/5になるようにドライクリーニング溶剤(ニッコーホワイトN−10、日鉱石油化学株式会社製)約10gを注入する。密閉した容器を15秒間振とうさせた後、試験片を取り出し、25℃/50%RHの恒温室に12時間放置し、自然乾燥させた。これをしみ回復性評価サンプルとした。
<しみ判定方法>
判定は、繊維製品処理用水性組成物をスプレー処理した布、又はドライクリーニング溶剤にて洗浄処理した布と、処理前の布(対照)とを、熟練した5人のパネラーに下記の基準で採点してもらい、平均点を求めた。しみ発生抑制効果としては、3点以下が好ましく、しみ回復効果としては、2点以下が好ましい。
1:全くしみがない
2:ほとんどしみがない
3:僅かにしみがある
4:相当しみがある
5:著しくしみが目立つ
Figure 2007284815
表1から、比較例1〜3の組成物は、しみ発生抑制効果及びしみ回復効果が不十分であるのに対し、実施例1〜6の繊維製品処理用水性組成物は、しみ発生抑制効果及びしみ回復効果が高いことが分かる。このしみ回復効果が高いことは、ドライクリーニング処理において基剤を容易に除去できることを意味する。
<配合例1>
表2に本発明の効果を有する水性組成物の配合例を示す。該組成物は、消臭剤組成物として好適である。これらは、トリガー式スプレーヤーを用いて衣料に噴霧した場合、しみ発生抑制剤を含有しない組成物に対して、しみになりにくく、且つしみ回復性が高い。
Figure 2007284815
1)平均EO付加モル数8のポリオキシエチレンラウリルエーテル
2)ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキシド(ラウリン酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの
3)ケイ皮酸エチル5質量部、酢酸リナリル10質量部、リラール15質量部、ヘキシルシンナミックアルデヒド10質量部、パーライド10質量部、フェニルエチルアルデヒド20質量部、セダーアルコール10質量部、及びリモネン20質量部からなる調合香料
4)プロキセルBDN(アビシア株式会社製)
5)pHを8.0(25℃)にするために必要な量(以下同様)
<配合例2>
表3に本発明の効果を有する水性組成物の配合例を示す。該組成物は、しわ除去剤組成物として好適である。これらは、トリガー式スプレーヤーを用いて衣料に噴霧した場合、しみ発生抑制剤を含有しない組成物に対して、しみになりにくく、且つしみ回復性が高い。なお、表3中の成分で記号が同じものは表2中のものと同じ成分である。
Figure 2007284815
6)下記一般式(I)中のRが炭素数18の直鎖アルキル基、mが38、nが6の数であり、R−O−に(C24O)と(C36O)がこの順でブロック付加した化合物
R−O−(C36O)m−(C24O)n−H (I)
7)下記一般式(II)中のRが炭素数18の直鎖アルキル基、mが30、nが5の数であり、(C24O)と(C36O)がランダム付加である化合物
R−O−[(C36O)m/(C24O)n]−H (II)

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物(a)からなる、界面活性剤を含有する繊維製品処理用水性組成物により生じるしみの発生を抑制する、しみ発生抑制剤。
    1−Z−CH2CH(OH)CH2OH (1)
    〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、Zは−O−、又は−COO−のいずれかである。〕
  2. 請求項1記載のしみ発生抑制剤と、界面活性剤(b)と、水とを含有する繊維製品処理用水性組成物。
  3. 請求項2記載の水性組成物を噴霧容器に充填してなる、スプレー式繊維製品処理剤。
  4. 下記一般式(1)で表される化合物(a)を、界面活性剤を含む繊維製品処理用水性組成物と共に用いて繊維製品を処理することにより、繊維製品に生じるしみの発生を抑制する方法。
    1−Z−CH2CH(OH)CH2OH (1)
    〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、Zは−O−、又は−COO−のいずれかである。〕
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