JP2007296064A - 消臭剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤、及び消臭方法を提供する。
【解決手段】アミノ単糖又はその塩と水とを含有し、pHが6.5〜9.5である消臭剤、及びそれを用いる消臭方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は消臭剤に関し、詳しくは、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を低減させることができ、かつ人体に安全な消臭剤に関する。
消臭剤は、芳香剤と共に不快な匂いを和らげるものであり、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。消臭に関する近年のニーズは、強い芳香で悪臭をマスキングする芳香剤から、微香性又は無香性で臭い自体を消す消臭剤へと変化している。
また、肌に直接触れない衣類は着てもすぐに洗わないという洗濯習慣が増えているが、その一方で洗わない衣類の匂いを気にしている。生活環境における不快な臭いの殆どは複合臭であり、例えば汗臭ではイソ吉草酸等の低級脂肪酸が、生ゴミ臭ではトリメチルアミンに代表されるアミン類やメチルメルカプタン等の硫黄化合物が深く関わっている。
従来、特定の悪臭成分に効果的な化学消臭剤は知られているが、複合臭に対して効果的なものは少なく、この複合臭に効果的な消臭剤が求められている。
例えば、特許文献1には、グルコサミンを用いた口臭を消す歯みがきが開示されている。しかしながら、メチルメルカプタン等の硫黄化合物の消臭には有効であるかもしれないが、口臭以外のアルデヒド等に対する消臭効果は検討されていない。また、グルコサミンをそのまま使用して水系消臭剤を調製しても、生ゴミ等に由来するアミン臭に対しては効果的でない。
特許文献2には、pH1〜5で溶解したキトサン(塩基性多糖類)含む消臭剤が、生ゴミや糞尿臭に有効であることが開示されている。しかしながら、この消臭剤は、脂肪酸臭やアルデヒド臭に対しては効果的でない。また、キトサンは水不溶性であるため、水溶液系の消臭剤には適さない。
特許文献3には、中高年以降に認められる加齢臭の原因物質の一つとされるノネナール、オクテナール等の不飽和アルデヒドの消臭について、エタノールアミンを含む消臭剤が有効であることが開示されている。しかしながら、エタノールアミンに関しては脂肪酸臭やアミン臭等に対する効果が不明であり、またエタノールアミンは刺激性があり、人体に触れる可能性のある形態での使用には適さない。
特許文献4には、グリシンやリシン等のアミノ酸のアミドやエステルの塩酸塩を用いた消臭剤がアルデヒド類の脱臭活性に優れることが開示されている。しかしながら、特許文献4に開示されているアミノ酸アミドやエステルの塩酸塩では、水系の消臭剤として使用するとアルデヒドに対して消臭効果が発現しないか、又はアルデヒドに対する消臭性能は発現するが、分解による異臭の発生等があり好ましくない。
かかる状況から、特に脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を低減させることができ、かつ人体に安全な消臭剤の開発が望まれていた。
また、健康や生活環境を損なう物質として、大気汚染防止法施行令の特定物質や悪臭防止法施行令の特定悪臭物質にイソ吉草酸等の低級脂肪酸、アンモニア、トリメチルアミン等のアミン類、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド類が指定されていることからも、これらの脂肪酸類、アミン類、アルデヒド類の除去は重要な課題である。
特開昭48−23946号公報 特開平11−253541号公報 特開2001−97838号公報 特開2002−95726号公報
本発明は、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、特定のアミノ単糖が、脂肪酸類及びアルデヒド類に由来する複合臭の消臭に有効であり、pHを中性付近に調整することにより、アンモニア、アミン類の消臭にも効果的であり、分解による異臭の発生もなく、しかも人体に対する刺激も少ないことを見出した。
すなわち、本発明は、下記(1)及び(2)を提供する。
(1)アミノ単糖又はその塩と水とを含有し、pHが6.5〜9.5である消臭剤。
(2)前記(1)の消臭剤を対象物に付着させ、対象物の臭いを低減させる消臭方法。
本発明の消臭剤は、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を消臭でき、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全であり、繊維、硬質表面又は空間に存在する複合臭に対して優れた消臭効果を発揮する。
また、本発明の消臭方法によれば、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を簡便かつ効果的に消臭することができる。
本発明の消臭剤は、アミノ単糖又はその塩と水とを含有し、pHが6.5〜9.5であることを特徴とする。
アミノ単糖は、単糖の水酸基がアミノ基で置換された化合物である。アミノ単糖としては、グルコサミン、マンノサミン、ガラクトサミン、グルカミン等が好ましい。これらの中では、消臭性能の観点から、グルコサミン、マンノサミン、ガラクトサミン、グルカミンがより好ましく、入手性の観点から、グルコサミンが特に好ましい。
本発明において、アミノ単糖は光学活性体でもラセミ体でもこれらの混合物でも性能上の大きな違いはないが、入手性の観点から、D−体が好ましい。
アミノ単糖又はその塩は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明でのアミノ単糖又はその塩の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によっても異なるが、消臭性能の観点から0.001重量%以上含有されていればよく、好ましくは0.005〜30重量%であり、更に好ましくは0.01〜10重量%であり、特に好ましくは0.03〜5重量%である。
本発明の消臭剤は、pHが6.5〜9.5である。pHが6.5以上で脂肪酸類やアルデヒド類に対する効果が発現し、またpH9.5以下でアミン類に対する効果が発現する。脂肪酸類、アミン類、アルデヒド類全てに対する効果、及び皮膚に対する刺激低減等の観点から、pHは6.5〜9.0が好ましく、7.0〜9.0が更に好ましい。
本発明の消臭剤のpHを6.5〜9.5、好ましくは6.5〜9.0、更に好ましくは7.0〜9.0に保つため、塩酸、硫酸、硝酸の他、リン酸、炭酸、酢酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、モノ(短・中鎖アルキル、グルコース等)置換リン酸エステル、マレイン酸、マロン酸、エチレンジアミンポリ酢酸、シクロアルカン・アルケン−1,2−ジカルボン酸、ジエチレントリアミンポリ酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン−N−ポリ酢酸等を用いることができる。
本発明の消臭剤においては、少なくとも一つの解離段における酸解離指数(pKa)(25℃)が5.0以上である化合物を更に含有させることにより、中性付近のpH緩衝能が上がるだけではなく、脂肪酸類やアミン類の消臭にも効果的に作用し、アミノ単糖の添加量を減らしても、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭に対して充分な消臭効果が発現するため好ましい。
ここで、酸解離指数は、例えば、(a)The Journal of Physical Chemistry vol.68, number6, page1560 (1964) 記載の方法、(b)平沼産業株式会社製の電位差自動滴定装置(COM−980Win等)を用いる方法等により測定することができ、また、(c)日本化学会編の化学便覧(改訂3版、昭和59年6月25日、丸善株式会社発行)に記載の酸解離指数、(d)コンピュドラッグ (Compudrug) 社製の pKaBASE 等のデータベース等を利用することができる。
少なくとも一つの解離段における酸解離指数(pKa)(25℃)が5.0以上である化合物としては、無機酸、有機酸が挙げられる。
かかる無機酸としては、例えば、炭酸(1段目pKa値:6.35、2段目pKa値:10.33)、ホスホン酸(2段目pKa値:6.79)、リン酸(2段目pKa値:7.20、3段目pKa値:12.35)、二リン酸(3段目pKa値:6.70、4段目pKa値:9.40)、トリポリリン酸(4段目pKa値:6.50、5段目pKa値:9.25)等が挙げられる。
また、前記酸解離指数(pKa)が5.0以上である有機二塩基酸としては、例えば、マレイン酸(2段目pKa値:5.83。以下の( )内の数値は2段目pKa値を表す。)、マロン酸(5.28)、2−メチルマロン酸(5.76)、2−エチルマロン酸(5.81)、2−イソプロピルマロン酸(5.88)、2,2−ジメチルマロン酸(5.73)、2−エチル−2−メチルマロン酸(6.55)、2,2−ジエチルマロン酸(7.42)、2,2−ジイソプロピルマロン酸(8.85)、m−ヒドロキシ安息香酸(9.96)、p−ヒドロキシ安息香酸(9.46)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体:6.06、シス体:6.74)、1,2−シクロペンタンジカルボン酸(トランス体:5.99、シス体:6.57)、1,2−シクロオクタンジカルボン酸(トランス体:6.24、シス体:7.34)、1,2−シクロヘプタンジカルボン酸(トランス体:6.18、シス体:7.6)、コハク酸(5.24)、フェニルコハク酸(5.55)、2,3−ジメチルコハク酸(6.0)、2,3−ジエチルコハク酸(6.46)、2−エチル−3−メチルコハク酸(6.1)、テトラメチルコハク酸(7.41)、2,3−ジ−t−ブチルコハク酸(10.26)、3,3−ジメチルグルタル酸(6.45)、3,3−ジエチルグルタル酸(7.42)、3−イソプロピル−3−メチルグルタル酸(6.92)、3−t−ブチル−3−メチルグルタル酸(7.49)、3,3−ジイソプロピルグルタル酸(7.68)、3−メチル−3−エチルグルタル酸(6.70)、3,3−ジプロピルグルタル酸(7.48)、2−エチル−2−(1−エチルプロピル)グルタル酸(7.31)、シクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(7.08)、2−メチルシクロヘキシル−1,1−ジ酢酸(6.89)、シクロペンチル−1,1−ジ酢酸(6.77)、3−メチル−3−フェニルグルタル酸(6.17)、3−エチル−3−フェニルグルタル酸(6.95)等が挙げられる。
前記酸解離指数(pKa)が5.0以上であるその他の有機多塩基酸としては、クエン酸(3段目pKa値:5.69)等が挙げられる。
これらの中では、入手が容易で、少なくとも一つの解離段における酸解離指数(pKa)が5.2以上である、リン酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸、マロン酸等が好ましい。
アミノ単糖を塩酸等の塩として用いる場合は、塩基を添加することによりpHを6.5〜9.5に調整することができる。
用いることができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の他、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明の消臭剤において、アミノ単糖又はその塩や酸解離指数(pKa)が5.0以上である化合物以外の残部は水とすることができる。使用する水は、蒸留水やイオン交換水等からイオン成分を除去したものが好ましい。
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で、更に多価アルコール、界面活性剤、他の消臭剤、及び一般に使用される各種の溶剤、油剤、ゲル化剤、硫酸ナトリウムやN,N,N−トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌・抗菌剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
多価アルコール類や界面活性剤は、繊維製品、硬質表面、人体、ペット等に付着した悪臭成分の揮発を抑制するばかりでなく、消臭成分であるアミノ単糖又はその塩を安定に分散させ、悪臭成分との接触を向上させて、消臭効果を更に高めることができる。
用いることができる多価アルコール類としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの中では、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましい。
用いられる多価アルコール類の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によっても異なるが、通常0.001質量%以上、好ましくは0.001〜30質量%、更に好ましくは0.005〜10質量%である。
用いることができる界面活性剤としては特に制限はなく、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。
具体的には、分子中に少なくとも炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有し、親水部には、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、4級アンモニウム塩、スルホベタイン、カルボベタイン、アミンオキシド、(ポリ)オキシアルキレン、(ポリ)アルカノールアミン、(ポリ)グリコシド、(ポリ)グリセリン骨格を有する化合物等が挙げられる。また、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基と親水部とは、エーテル基、エステル基、アミド基、アルキル基から選ばれる1種以上を介して結合していてもよい。
これらの界面活性剤の中では、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、4級アンモニウム塩、カルボベタイン、アミンオキシド、(ポリ)グリコシド、(ポリ)グリセリン型の界面活性剤が好ましい。
用いられる界面活性剤の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によっても異なるが、通常0.001質量%以上、好ましくは0.001〜30質量%、更に好ましくは0.01〜10質量%である。
用いることができる溶剤としては、例えば、エタノール、エチレングリコールやプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールやジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノール性化合物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
本発明の消臭剤の使用形態は、液状、ゲル状、粉状、粒状等の固体状とすることができるが、液状として使用することが好ましい。液状の場合には、特にスプレー、ローション等として、ハンカチ、タオル等の布地、スーツ、セーター等の衣類、カーテン、ソファー等の繊維製品、食器、なべ等の調理器具、調理台、レンジ、床、壁、壁紙、ゴミ箱、便器、浴槽、排水口等の硬質表面を有するもの、皮膚、毛髪等の人体、ペット、及び空間の消臭に用いることが適している。また、紙や不織布等に浸漬、噴霧させて空気清浄器のフィルターとして用いる等、据え置き型として使用することもできる。
本発明の消臭剤は、特に水系消臭剤としてミストタイプのスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1〜1mlに調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器等の公知のスプレー容器を用いることができる。
本発明の消臭剤を用いる消臭方法の対象は、繊維製品、硬質表面を有するもの、人体、ペット、空間等特に制限はない。
以下の実施例、比較例、調製例において、「%」は「質量%」を意味する。
実施例1〜5
(消臭剤の調製)
表1に示す消臭基剤0.50gにイオン交換水を加えて10gとし、48%のNaOH水溶液又は濃塩酸を添加して、表1に記載のpHに調整した5%消臭剤水溶液を調製した。
(消臭性能の測定)
調製した5%消臭剤水溶液400mgを100mLの蓋付きビンに入れ、臭気成分として、2%イソ吉草酸水溶液100μL、8.4%アンモニア水溶液1μL、0.35%アセトアルデヒド水溶液10μLの臭気成分水溶液を各々別に加え密栓した。次いで、イソ吉草酸の場合は30℃水浴中、アンモニアとアセトアルデヒドの場合は室温で20分間振とうし、20分後ガステック社製のガス検知管を用いて気相部のガス濃度を測定した。同一サンプルについて3回試験を行ってその平均ガス濃度(S)を求めた。また、イオン交換水を用いて同様に行った時の平均ガス濃度(C)を求め、次式により消臭率(%)を求めた。結果を表1に示す。
消臭率(%)=〔1−(S/C)〕×100
比較例1〜3
酸性にして溶解させたキトサン、酸性又は強アルカリ性にしたグルコサミン塩酸塩の5%水溶液を各々調製し、実施例と同様にして消臭性能を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2007296064
表1から、酸性溶液にした比較例1及び2では、イソ吉草酸とアセトアルデヒドに対する消臭性能が低く、強アルカリ溶液にした比較例3では、アンモニアに対する消臭性能が低いが、本発明の消臭剤は、イソ吉草酸、アンモニア、アセトアルデヒドのいずれに対しても高い消臭性能が認められた。
配合例1〜8
アミノ単糖又はその塩と水とを含有する本発明の消臭剤を用いた配合例を表2に示す。なお、用いた香料は、ケイ皮酸エチル5部、酢酸リナリル10部、リラール部15部、ヘキシルシンナミックアルデヒド10部、パーライド10部、フェニルエチルアルデヒド20部、セダーアルコール10部、及びリモネン20部からなる調合香料である。
Figure 2007296064
本発明の消臭剤は、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を消臭でき、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全である。このため、本発明の消臭剤は、繊維製品、硬質表面、空間等に存在する複合臭の消臭剤として、好適に使用することができる。

Claims (6)

  1. アミノ単糖又はその塩と水とを含有し、pHが6.5〜9.5である消臭剤。
  2. アミノ単糖がグルコサミン、マンノサミン、ガラクトサミン、又はグルカミンである、請求項1に記載の消臭剤。
  3. 脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭を低減させるものである、請求項1又は2に記載の消臭方法。
  4. 繊維製品用、硬質表面用又は空間用である、請求項1〜3のいずれかに記載の消臭剤。
  5. 消臭剤が水系消臭剤である、請求項1〜4のいずれかに記載の消臭剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の消臭剤を対象物に付着させ、対象物の臭いを低減させる消臭方法。
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