JP2000256962A - 吸湿発熱性を有するセルロース繊維、繊維製品及びそれらの製造方法 - Google Patents

吸湿発熱性を有するセルロース繊維、繊維製品及びそれらの製造方法

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JP2000256962A
JP2000256962A JP11064683A JP6468399A JP2000256962A JP 2000256962 A JP2000256962 A JP 2000256962A JP 11064683 A JP11064683 A JP 11064683A JP 6468399 A JP6468399 A JP 6468399A JP 2000256962 A JP2000256962 A JP 2000256962A
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cellulose fiber
polycarboxylic acid
heat
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JP11064683A
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Yoshiaki Sakai
美明 酒井
Hiroyuki Miura
博之 三浦
Yutaka Tsujimoto
裕 辻本
Tsuratake Fujitani
貫剛 藤谷
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Shikibo Ltd
New Japan Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shikibo Ltd
New Japan Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吸湿発熱性に優れ、また洗濯耐久
性に優れたセルロース繊維又はセルロース繊維製品を提
供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のセルロース繊維又はセルロース
繊維製品は、分子中に少なくとも3個のカルボキシル基
を有するポリカルボン酸等が付着及び/又は含浸され、
次いで加熱処理され、必要によりアルカリ金属の塩基性
水溶液でソーピング処理されたセルロース繊維であっ
て、セルロース繊維中のポリカルボン酸含有量がセルロ
ース繊維1kg当たり10〜300gであり、且つ、塩
型カルボキシル基量がセルロース繊維1kg当たり0.
1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊維であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿発熱性を有す
るセルロース繊維、該繊維からなる繊維製品及びそれら
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウール等のタンパク質繊維は、その優れ
た保温力から体温の保温を特に必要とする用途に使用さ
れている。タンパク質繊維の大きな保温力は人体から蒸
発した水分を吸着した時に発熱する現象に起因してい
る。この発熱がウール製品着用時の暖かさを感じさせる
要因となっている。本発明においては、繊維及び繊維製
品が空気中の水分を吸着した際に繊維自体が発熱する性
質を「吸湿発熱性」と称する。
【0003】一方、木綿を代表とするセルロースは、そ
の肌触り等の多くの利点の為に、衣料を始めとする繊維
製品に広く使用されている。セルロース繊維も水分の吸
着によって発熱することが知られているが、セルロース
繊維の発熱量は人体が着用時の暖かさを感じるには不充
分であり、このことが木綿製品着用時に冷たく感じる原
因となっている(高分子文庫31巻「織物の腰、暖か
さ、汚れ」第31〜34頁、高分子化学刊行会(196
4))。
【0004】セルロース繊維の肌触り等の利点を保持し
たまま、着用時の暖かさを感じさせるセルロース繊維及
び繊維製品の開発が望まれている。しかしながら、この
ような要望を満たすセルロース繊維及び繊維製品は、今
日まで未だ見い出されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
繊維の肌触り等の利点を保持したまま、着用時の暖かさ
を感じさせるセルロース繊維及び繊維製品を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、木綿を中
心としたセルロース繊維とそれからなる繊維製品にセル
ロース繊維の特長である肌触り等の利点を保ちながら、
着用時の暖かさを感じさせる機能を付与すべく、検討を
進めた結果、特定の構造を有するポリカルボン酸をセル
ロース繊維又はセルロース繊維製品に付着及び/又は含
浸させ、次いでこれを加熱処理し、更にアルカリ金属の
塩基性水溶液でソーピングすることにより、セルロース
繊維中のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維1kg
当たり10〜300gであり、且つ、塩型カルボキシル
基量がセルロース繊維1kg当たり0.1〜2.5当量
であるセルロース繊維又は繊維製品が得られ、これらの
セルロース繊維又は繊維製品が優れた吸湿発熱性を備え
ており、本発明の課題を解決できることを見い出した。
【0007】本発明によれば、分子中に少なくとも3個
のカルボキシル基を有するポリカルボン酸が付着及び/
又は含浸され、次いで加熱処理され、必要によりアルカ
リ金属の塩基性水溶液でソーピング処理されたセルロー
ス繊維であって、セルロース繊維中のポリカルボン酸含
有量がセルロース繊維1kg当たり10〜300gであ
り、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維1k
g当たり0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロー
ス繊維が提供される。
【0008】本発明によれば、分子中に少なくとも3個
のカルボキシル基を有するポリカルボン酸をセルロース
繊維に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理し、更
にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングすることを
特徴とする上記吸湿発熱性セルロース繊維の製造方法が
提供される。
【0009】本発明によれば、分子中に少なくとも3個
のカルボキシル基を有するポリカルボン酸が付着及び/
又は含浸され、次いで加熱処理され、必要によりアルカ
リ金属の塩基性水溶液でソーピング処理されたセルロー
ス繊維製品であって、セルロース繊維製品中のポリカル
ボン酸含有量がセルロース繊維製品1kg当たり10〜
300gであり、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロ
ース繊維製品1kg当たり0.1〜2.5当量である吸
湿発熱性セルロース繊維製品が提供される。
【0010】本発明によれば、分子中に少なくとも3個
のカルボキシル基を有するポリカルボン酸をセルロース
繊維製品に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理
し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングする
ことを特徴とする上記吸湿発熱性セルロース繊維製品の
製造方法が提供される。
【0011】更に、本発明者らは、木綿を中心としたセ
ルロース繊維とそれからなる繊維製品に一段と優れた吸
湿発熱性を付与すべく、検討を進めた結果、(1)特定の
構造を有するポリカルボン酸及び特定の親水性ポリオー
ル又は(2)特定の構造を有するポリカルボン酸と特定の
親水性ポリオールとのエステルをセルロース繊維又はセ
ルロース繊維製品に含浸、付着させ、次いでこれを加熱
処理し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピング
することにより、セルロース繊維中のポリカルボン酸含
有量がセルロース繊維1kg当たり10〜300gであ
り、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維1k
g当たり0.1〜2.5当量であるセルロース繊維又は
繊維製品が得られ、これらのセルロース繊維又は繊維製
品が一段と優れた吸湿発熱性を備えており、本発明の課
題を解決できることを見い出した。
【0012】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとが付着
及び/又は含浸され、次いで加熱処理され、必要により
アルカリ金属の塩基性水溶液でソーピング処理されたセ
ルロース繊維であって、セルロース繊維中のポリカルボ
ン酸含有量がセルロース繊維1kg当たり10〜300
gであり、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊
維1kg当たり0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セ
ルロース繊維が提供される。
【0013】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとをセル
ロース繊維に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理
し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングする
ことを特徴とする上記吸湿発熱性セルロース繊維の製造
方法が提供される。
【0014】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとのエス
テルが付着及び/又は含浸され、次いで加熱処理され、
必要によりアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングさ
れたセルロース繊維であって、セルロース繊維中のポリ
カルボン酸含有量がセルロース繊維1kg当たり10〜
300gであり、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロ
ース繊維1kg当たり0.1〜2.5当量である吸湿発
熱性セルロース繊維が提供される。
【0015】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとのエス
テルをセルロース繊維に付着及び/又は含浸させ、次い
で加熱処理し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソー
ピングすることを特徴とする上記吸湿発熱性セルロース
繊維の製造方法が提供される。
【0016】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとが付着
及び/又は含浸され、次いで加熱処理され、必要により
アルカリ金属の塩基性水溶液でソーピング処理されたセ
ルロース繊維製品であって、セルロース繊維製品中のポ
リカルボン酸含有量がセルロース繊維製品1kg当たり
10〜300gであり、且つ、塩型カルボキシル基量が
セルロース繊維製品1kg当たり0.1〜2.5当量で
ある吸湿発熱性セルロース繊維製品が提供される。
【0017】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとをセル
ロース繊維製品に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱
処理し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピング
することを特徴とする上記吸湿発熱性セルロース繊維製
品の製造方法が提供される。
【0018】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとのエス
テルが付着及び/又は含浸され、次いで加熱処理され、
必要によりアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングさ
れたセルロース繊維製品であって、セルロース繊維製品
中のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維製品1kg
当たり10〜300gであり、且つ、塩型カルボキシル
基量がセルロース繊維製品1kg当たり0.1〜2.5
当量である吸湿発熱性セルロース繊維製品が提供され
る。
【0019】本発明によれば、(A)分子中に少なくと
も3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸と
(B)分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2個の
アルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとのエス
テルをセルロース繊維製品に付着及び/又は含浸させ、
次いで加熱処理し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液で
ソーピングすることを特徴とする上記吸湿発熱性セルロ
ース繊維製品の製造方法が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明において、セルロース繊維
は、従来公知のセルロース繊維であり、例えば木綿、麻
等の天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、又
はこれらの混紡品である。本発明のセルロース繊維に
は、これら繊維の他、これら繊維の一次加工品、例えば
糸、ニット、織物、編物、不織布等が包含される。特に
木綿の場合、原綿そのもの、苛性マーセル化した木綿、
液体アンモニアで処理した木綿等も、本発明のセルロー
ス繊維に包含される。
【0021】本発明においては、本発明のセルロース繊
維に非セルロース系合成繊維を混紡、交撚、混編させる
こともできる。
【0022】非セルロース系合成繊維としては、従来公
知のものを広く例示でき、例えばポリエステル、液晶ポ
リエステル、ポリアミド、液晶ポリアミド、アクリル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、スパンデックス等を挙
げることができる。上記合成繊維の中でも、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル及びポリプロピレンが好まし
く、ポリエステルが特に好ましい。
【0023】セルロース繊維に上記合成繊維が混紡され
る場合、混紡割合は特に限定されるものではない。セル
ロース繊維の混紡割合が多い方が、本発明の効果(吸湿
発熱性)がより一層発現されるが、混紡繊維及び繊維製
品の特徴である繊維強度等の合成繊維の性能を損なわな
いように具現する為には、通常合成繊維が全繊維中に1
〜80重量%、好ましくは20〜66重量%の割合で混
紡されるのがよい。
【0024】本発明において、セルロース繊維製品と
は、上記セルロース繊維を更に加工したもの、例えば外
衣、中衣、内衣等の衣料、寝装品、インテリア等の製品
を意味する。本発明のセルロース繊維製品としては、具
体的にはコート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイ
シャツ、ニットシャツ、ブラウス、セーター、カーディ
ガン、ナイトウエア、肌着、サポーター、靴下、タイ
ツ、帽子、スカーフ、マフラー、襟巻き、手袋、服の裏
地、服の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童
用制服等の衣料、カーテン、布団地、布団綿、枕カバ
ー、シーツ、マット、カーペット、タオル、ハンカチ等
の製品を例示できる。また、本発明のセルロース繊維製
品には、例えば壁布、フロア外張り等の産業資材分野で
使用される繊維製品の形態のものも包含される。
【0025】本発明において、分子中に少なくとも3個
のカルボキシル基を有するポリカルボン酸(以下「本ポ
リカルボン酸」という)としては、少なくとも3個のカ
ルボキシル基を有するポリカルボン酸である限り従来公
知のものを広く使用でき、例えば各種の脂肪族ポリカル
ボン酸、脂環族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸
等が挙げられる。これらカルボン酸は、水酸基、ハロゲ
ン基、カルボニル基、炭素−炭素二重結合を有していて
も差し支えない。
【0026】このような本ポリカルボン酸としては、具
体的には、トリカルバリル酸、アコニチン酸、メチルシ
クロヘキセントリカルボン酸、クエン酸等の三塩基酸、
ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボ
ン酸、テトラヒドロフランテトラカルボン酸、メチルテ
トラヒドロフタル酸とマレイン酸のエン付加物等の四塩
基酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ビフェニルテ
トラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ジ
フェニルスルホンテトラカルボン酸等の芳香族ポリカル
ボン酸、スチレンと無水マレイン酸よりディールス・ア
ルダー反応とエン反応によって生じたテトラカルボン
酸、無水マレイン酸とアクリル酸との共重合物又はその
有水酸、無水マレイン酸とメタクリル酸との共重合物又
はその有水酸、エポキシ化コハク酸二量化物等を例示で
きる。これらポリカルボン酸は夫々単独で又は2種以上
を混合して使用される。これらのポリカルボン酸のう
ち、トリカルバリル酸、アコニチン酸、クエン酸、1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸等の水溶性のポリ
カルボン酸は作業性が良好であることから好ましく、特
に水溶性で四塩基酸の1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボン酸が最も効果が優れており好ましい。
【0027】本発明において、分子中にオキシエチレン
基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する親
水性ポリオール(以下「本ポリオール」という)は、オ
キシエチレン基と少なくとも2個のアルコール性水酸基
とを有するものである限り、従来公知のものを広く使用
でき、具体的にはポリエチレンオキシド又はポリプロピ
レンオキシド、アミン類、フェノール類、アルコール類
等の2個以上の活性水素を有する化合物のエチレンオキ
シド付加物が挙げられる。これらポリオールは夫々単独
で又は2種以上を混合して使用される。
【0028】2個以上の活性水素を有する化合物として
は、ネオペンチルグリコール、メチルペンタンジオー
ル、トリメチルペンタンジオール等の炭素数5〜12の
ジオール及びそれらの分岐アルコール;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ブチレ
ンオキシドの重合物、ポリ(1,4−ブチレングリコー
ル)等のポリエーテルアルコール類;グリセリン、ジグ
リセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール等の3個以上の水酸
基を有するアルコール類;シクロヘキサンジオール、シ
クロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、ス
ピログリコール及びそれらの幾何異性体等の脂環アルコ
ール類;キシリトール、ソルビトール、マンニトール、
エリスリトール等の還元糖;キシロース、ソルボース、
アラビノース、リボース、エリスロース、ガラクトー
ス、ソルビタン等の単糖類;ラクトース、ショ糖、マル
トース等の二糖類;ハイドロキノン、レゾルシン、カテ
コール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、フェノ
ールノボラック、クレゾールノボラック等のフェノール
類;アンモニア、炭素数1〜22のモノアルキルアミ
ン、アルキレンジアミン、アルキレントリアミン、アニ
リン、o−、m−、p−フェニレンジアミン、キシリレ
ンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフ
ェニルスルホン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミ
ノジフェニルケトン、アニリンとホルマリンの重縮合物
等のアミン類を挙げることができる。
【0029】特に、ポリエチレングリコールやポリプロ
ピレングリコールのエチレンオキシド付加物が、吸湿発
熱性、操作性の良さ、原料の入手の容易さ及び仕上がり
製品の風合いから最も好ましい。
【0030】更に、上記ポリオールと炭素数2〜12の
脂肪族ジカルボン酸や芳香族ジカルボン酸とのポリエス
テルポリオールも本ポリオールとして使用することがで
きる。斯かるポリエステルポリオールは少なくとも溶媒
に可溶、できるならば水に可溶なものが好ましい。水に
不溶であっても、界面活性剤の使用で乳化、可溶化でき
るものは使用可能である。
【0031】本ポリオールの分子量は、200〜200
00の範囲のものが好ましい。分子量が200より小さ
いポリオールのみを使用する場合、製造される繊維が硬
くなる傾向があり、硬い風合いを必要とする場合にしか
使用できなくなる傾向になる。一方、分子量が2000
0を超えると、ポリカルボン酸と反応する水酸基の濃度
が小さく、加工条件が厳しくなる傾向があり、そのため
に生産性の低下や繊維の劣化を引き起こす可能性があ
り、好ましくない。分子量が200より小さいポリオー
ルであっても、分子量が200より大きいポリオールと
混合して、混合ポリオールの平均分子量が上記範囲内に
入る場合、及び分子量が20000より大きいポリオー
ルであっても、分子量が20000より小さいポリオー
ルと混合して、混合ポリオールの平均分子量が上記範囲
内に入る場合には、本発明のポリオールとして使用でき
る。更に本発明においては、本ポリオールと併用して、
上記活性水素を含有する化合物をそのままで或いはエチ
レンオキシドの付加モル数が少なくて分子量が200を
越えないものを混合して使用することもできる。本ポリ
オールの分子量は、400〜2000の範囲のものが特
に好ましい。
【0032】本発明におけるセルロース繊維又はセルロ
ース繊維製品に付着及び/又は含浸させるエステル(分
子中に少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカ
ルボン酸と分子中にオキシエチレン基及び少なくとも2
個のアルコール性水酸基を有する親水性ポリオールとの
エステル、以下「本エステル」という)は、本ポリカル
ボン酸と本ポリオールとのエステルであって、分子中に
少なくとも2個のカルボキシル基を有するものである。
本エステルの代表的なものの構造を示せば、次の(a)
〜(c)に示すものを挙げることができる。 (a) (A1)−[(B)−(A2)]l−(B)−
(A1) (b) (B)−[(A2)−(B)]m−(A2)−B (c) (A1)−[(B)−(A2)]n−(B) [上記(a)〜(c)において、A1は本ポリカルボン
酸に起因する末端基であり、ポリカルボン酸がトリカル
ボン酸の場合(HO2C)2(R)CO2−、テトラカル
ボン酸の場合には(HO2C)3(R)CO2−である。
2は当該ポリカルボン酸に起因するジエステル基であ
る。Bは本ポリオールに起因する残基である。l,m,
nはそれぞれ0〜500の整数である。] 本発明で使用される本エステルとしては、作業性の面か
ら水溶性であるものが好ましい。当該エステルの中で最
も好ましいのものは、ポリエチレングリコールと1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸とのエステル、即
ち、上記一般式において、下記構造を有するエステルで
ある。
【0033】
【化1】
【0034】上記のエステルを調製するに当たり、本ポ
リカルボン酸と本ポリオールとの使用割合は、特に限定
されるものではないが、ポリオールのアルコール性水酸
基1モルに対して本ポリカルボン酸が通常0.01〜2
0モル、好ましくは0.25〜4モル、より好ましくは
0.5〜1モルとするのがよい。
【0035】本エステルは、本ポリカルボン酸と本ポリ
オールとを脱水エステル化することにより製造される。
エステル化に際しては、無触媒でも、公知の触媒を使用
してもよいが、操作性の点から無触媒が好ましい。触媒
を使用する場合は、セルロース繊維又はセルロース繊維
製品に付着及び/又は含浸させる処理液において併用す
るpH調整剤と同一のものが好ましい。
【0036】脱水エステル化は、例えば本ポリカルボン
酸と本ポリオールとを混合して、80〜200℃に加熱
し、必要に応じて、生成水を留去すればよい。反応圧力
は常圧でも減圧でもよい。
【0037】本発明のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品は、本ポリカルボン酸、又は本ポリカルボン酸及
び本ポリオール、又は本エステルを、セルロース繊維又
はセルロース繊維製品に付着及び/又は含浸させ、次い
でこれを加熱処理した後、アルカリ金属の塩基性水溶液
でソーピングすることで製造される。
【0038】セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ
の本ポリカルボン酸の付着及び/又は含浸量は、その種
類によって異なるが、加工するセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品1kgに対して10〜300gであり、
好ましくは20〜200g、より好ましくは30〜15
0gである。本ポリカルボン酸の付着及び/又は含浸量
が少なすぎると、本発明の目的である吸湿発熱性が不十
分になる傾向となる。本ポリカルボン酸の付着及び/又
は含浸量が多すぎると、吸湿発熱性の発現には差し支え
ないが、製造工程が多くなって生産性が低下したり、製
造コストが上昇する傾向が生ずる。
【0039】セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ
の本ポリオールの付着及び/又は含浸量は、加工するセ
ルロース繊維又はセルロース繊維製品1kgに対して、
通常1〜300g、好ましくは10〜200gとするの
がよい。本ポリオールの付着及び/又は含浸量が少なす
ぎると、本発明の目的である本ポリオールの添加による
吸湿発熱性増大効果が不十分になる傾向となり、逆に本
ポリオールの付着及び/又は含浸量が多すぎると、繊維
及び繊維製品が着色し易くなる傾向となる。
【0040】セルロース繊維又はセルロース繊維製品に
本ポリカルボン酸及び本ポリオールを付着及び/又は含
浸させる場合、本ポリカルボン酸と本ポリオールとの割
合としては、本ポリオールのアルコール性水酸基1モル
に対して、本ポリカルボン酸を通常0.01〜20モ
ル、好ましくは0.25〜4モル、より好ましくは0.5
〜1モルとするのがよい。
【0041】セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ
の本エステルの付着及び/又は含浸量は、セルロース繊
維1kg中の本ポリカルボン酸量が10〜300gにな
る限り、特に限定されるものではない。本エステルの付
着及び/又は含浸量は、本エステルの種類によって広い
範囲内から適宜選択することができるが、通常セルロー
ス繊維又はセルロース繊維製品1kgに対して40〜3
00g、好ましくは40〜200gとするのがよい。本
エステルの付着及び/又は含浸量が少なすぎると、吸湿
発熱性が低くなる傾向となり、逆に本エステルの付着及
び/又は含浸量が多すぎると、繊維及び繊維製品が着色
し易くなる傾向となる。
【0042】本エステルをセルロース繊維又はセルロー
ス繊維製品に付着及び/又は含浸させるに当たり、本エ
ステルを構成する本ポリカルボン酸と本ポリオールのモ
ル比によって、本エステルと共に本ポリカルボン酸を併
用するのが好ましい。特に、ポリオールのアルコール性
水酸基1モルに対して、本ポリカルボン酸のモル比が
0.5を越えない場合は、本ポリカルボン酸を併用する
ことが推奨される。モル比0.5以上の場合でも、本ポ
リカルボン酸の併用は差し支えない。併用する本ポリカ
ルボン酸量はセルロース繊維又はセルロース繊維製品中
のポリカルボン酸付着及び/又は含浸量がセルロース繊
維又はセルロース繊維製品1kg当たり10〜300g
となるように添加するのがよい。
【0043】本発明では、セルロース繊維又はセルロー
ス繊維製品に上記各成分の他に公知の繊維柔軟剤を付着
及び/又は含浸させておくことができる。例えば、ポリ
エチレンエマルションや繊維用シリコーンを付着及び/
又は含浸させることにより、セルロース繊維又はセルロ
ース繊維製品の風合いを改善したり、風合いを長期に亘
って付与することができる。
【0044】本発明において用いられる繊維用シリコー
ンは、少なくとも1つの脂肪族性水酸基及び/又はアミ
ノ基及び/又はカルボキシル基を含有したジメチルポリ
シロキサンを基本骨格とした化合物が例示され、一般に
はアミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコー
ン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコ
ーンと称されているシリコーンが好ましい。
【0045】アミノ変性シリコーンはその種類、配合に
よっては処理されたセルロース繊維又はセルロース繊維
製品が着色することがあり、ポリエーテル変性シリコー
ン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコ
ーンが好ましい。これらのシリコーンは、原体又はエマ
ルション溶液又は水性シリコーンとして入手でき、これ
らはそのままで使用可能である。
【0046】繊維柔軟剤の付着及び/又は含浸量は、加
工するセルロース繊維又はセルロース繊維製品1kgに
対して、通常0.1〜500g、好ましくは1〜100
gとするのがよい。
【0047】セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ
上記本ポリカルボン酸、本ポリオール又は本エステルを
付着及び/又は含浸させるに当たっては、従来公知の方
法、例えば浸漬法、スプレー法、コーティング法等従来
公知の各種の方法を広く適用することができる。本発明
では、特に本ポリカルボン酸、本ポリオール又は本エス
テルを含有する処理液中に処理すべきセルロース繊維又
はセルロース繊維製品を浸漬する、いわゆる、浸漬法を
採用するのが好ましい。以下、浸漬法につき詳述する。
【0048】処理液中の本ポリカルボン酸濃度、本ポリ
オール濃度又は本エステル濃度は、処理液の絞り率と必
要とする担持量より算出した濃度に設定すればよい。
【0049】上記処理液のpHは0〜6、好ましくは2
〜5に調整されていることが好ましい。処理液のpHが
この範囲であれば、繰り返し洗濯しても所望の吸湿発熱
性が付与されたセルロース繊維又はセルロース繊維製
品、換言すれば繰り返し洗濯しても優れた吸湿発熱性が
低下することのないセルロース繊維又はセルロース繊維
製品を得ることができる。当該範囲のpHは処理液に対
して中和剤、即ち適当なアルカリ又は塩を添加すること
により調整できる。
【0050】pHの調整に使用される中和剤として、例
えば水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、過炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ
酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、メタケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、
メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリ
ン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナト
リウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リンゴ酸ナ
トリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げ
られる。また、上記のナトリウム塩に代わり、カリウム
塩、アンモニウム塩、メチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、トリエチルアミン等の揮発性の低級
アミンの塩も使用できる。これらの中和剤は、単独で又
は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0051】上記中和剤の添加量は、使用される本ポリ
カルボン酸や本エステルの溶解量や種類にもよるが、処
理液中の濃度として通常0.1〜10重量%程度とする
のがよい。
【0052】上記処理液を構成する溶媒としては有機溶
媒でも差支えないが、安全、価格を考慮すれば水を溶媒
にするのが好ましい。また処理液の形態は、所定の効果
が得られる限り特に限定されるものではなく、溶液の形
態であっても乳化液の形態であってもよいが、処理効率
及び安全性の観点から水溶液であることが好ましい。
【0053】本発明に係る吸湿発熱性セルロース繊維又
はセルロース繊維製品は、上記の如くして調製された処
理液にセルロース繊維又はセルロース繊維製品を浸漬し
て、繊維間及び/又は繊維中に本ポリカルボン酸、本ポ
リオール等の成分を付着及び/又は含浸せしめ、通常、
これを絞った後、加熱する工程を必要とする。
【0054】本発明の処理液のセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品に対する浸透速度は充分に速く、浸漬時
間、浴温度に特に制限はない。通常、浸漬時間0.1〜
300秒、浴温は10〜40℃で行われる。絞りは加工
する製品によって異なり、夫々に適当な絞り方法、絞り
率が採用できる。通常、絞り率は30〜200%で行う
のが好ましい。
【0055】浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業
的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じ
て選定すればよい。
【0056】本発明においては、本ポリカルボン酸、本
ポリオールを付着及び/又は含浸させたセルロース繊維
又はセルロース繊維製品を次いで加熱処理する。この加
熱処理により、セルロース繊維又はセルロース繊維製品
に付着及び/又は含浸されていた本ポリカルボン酸と本
ポリオールはエステル化反応を起こしてエステルに変換
され、繊維又はセルロース繊維製品に、本カルボン酸の
カルボキシル基とセルロース繊維の水酸基とが反応し
て、各セルロース繊維単位での内部や表面、或は、繊維
製品上に上記反応生成物が化学的に結合された状態で永
続的な吸湿発熱性を示し、繰り返し洗濯しても所望の吸
湿発熱性が付与されたセルロース繊維又はセルロース繊
維製品となる。
【0057】予め、本ポリカルボン酸と本ポリオールを
予めエステル化して得た本エステルを使用した場合も、
繰り返し洗濯しても所望の吸湿発熱性が付与されたセル
ロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることができ
る。
【0058】加熱処理の温度は、通常100〜250
℃、好ましくは120〜200℃、処理時間は20秒〜
1時間である。これより穏やかな条件では、加工布の吸
湿発熱性が洗濯を繰り返すことにより低下する傾向にな
り、厳しすぎる条件では繊維の劣化を引き起こし、強度
低下や繊維黄変として表れる傾向が生ずるので、いずれ
も好ましくない。
【0059】以上のようにして加熱処理したセルロース
繊維又はセルロース繊維製品をアルカリ金属の塩基性水
溶液でソーピングすることにより、酸型カルボキシル基
を塩型カルボキシル基に変換して、本発明の吸湿発熱性
セルロース繊維又はセルロース繊維製品とされる。
【0060】上記の加熱処理したセルロース繊維又はセ
ルロース繊維製品において、その塩型カルボキシル基が
セルロース繊維又はセルロース繊維製品1kg当たり
0.1〜2.5当量である場合は、ソーピング工程を省
略することができる。
【0061】本発明におけるアルカリ金属の塩基性水溶
液としては、例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム等の脂肪酸ナトリウム石
鹸、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABSやLAS)
等のスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等
の硫酸エステル塩、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ス
テアリン酸カリウム等の脂肪酸水酸化カリウム、スルホ
ン酸カリウム等のアルカリ金属塩を水に溶解した液を挙
げることができる。アルカリ金属塩濃度は、作業性に応
じて任意の濃度を選択できるが、通常0.01〜20重
量%水溶液、好ましくは0.5〜10重量%水溶液を使
用するのがよい。
【0062】ソーピング液は、アルカリ金属の塩基性水
溶液である限り従来公知のものを広く使用でき、上記の
一般的なソーピング液の他に、乳酸ナトリウム、酒石酸
ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、蓚酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウム、乳酸カリウム、酒石酸カリウム、リ
ンゴ酸カリウム、蓚酸カリウム、クエン酸カリウム等も
使用可能である。
【0063】ソーピングには通常の繊維及び繊維製品を
ソーピングする条件が適用できる。例えば、浴温度5〜
80℃、好ましくは10〜50℃の浴を、0.1〜30
0秒、好ましくは1〜60秒通過させることで本発明の
塩型カルボキシル基を繊維及び製品製品に導入すること
ができる。ソーピングは、ソープ浴浸漬−パディング等
の工業的操作が好ましいが、家庭洗濯等の一般的に「洗
濯」と称されている操作においても、アルカリ金属の塩
基性水溶液を使用する限り有効である。
【0064】本発明においては、必要により水洗、湯
洗、繊維柔軟剤付与等の処理を行い、乾燥して所望の製
品とされる。
【0065】乾燥工程は含有水量がセルロース繊維又は
セルロース繊維製品1kg当たり100g以下、好まし
くは70g以下、より好ましくは10g以下となるよう
に乾燥を行うのが好ましい。通常、工業的には、乾燥温
度は40〜150℃程度とし、時間は温度に応じて選定
するのがよい。
【0066】本発明の吸湿発熱性を備えたセルロース繊
維及びセルロース繊維製品は、着用前後の含有水量の差
が大きい程、発熱量が大きくなることから、着用前の乾
燥度合いは大きいほど好ましく、絶乾状態であることが
最も好ましい。
【0067】この繊維製品が糸である場合には、通常の
方法により、織物、ニット、不織布等や衣料、カーテ
ン、布団地、カバー等の最終製品にされる。
【0068】
【発明の効果】本発明のセルロース繊維又はセルロース
繊維製品は、セルロース繊維の肌触り等の利点を保持し
たまま、着用時の暖かさを感じさせるものである。即
ち、本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品
は、吸湿発熱性に優れたものであり、また洗濯耐久性に
優れており、繰返し洗濯を行っても吸湿発熱性が殆んど
低下することはない。
【0069】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明を
より一層明らかにする。
【0070】実施例1 1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(以下「BT
C」と略記する。)4重量%及び乳酸ナトリウム4重量
%を溶解させた水溶液を調製した。この処理液中にカノ
コ織りのニット布を25℃で5分間浸漬後、絞り率12
0%で絞った。100℃、10分間乾燥後、170℃、
2分間加熱処理した後、25℃の5%炭酸ナトリウム水
溶液に10秒間浸漬してソーピングした。この布を水洗
した後、80℃で、20分間乾燥して、含有水量5g/
kgの加工上がり布を得た。
【0071】この「加工上がり布」のポリカルボン酸含
有量はセルロース繊維1kg当たり48gであった。塩
型カルボキシル基はセルロース繊維1kg当たり0.4
当量であった。
【0072】本発明においては、布中のポリカルボン酸
含有量は、次のようにして求めた。即ち、分析用試験布
を充分に水洗して、水溶性物質を除去した後、強アルカ
リ性水溶液で鹸化分解して(具体的には、1N水酸化ナ
トリウム水溶液中で、1時間加熱還流して)、遊離する
ポリカルボン酸を液相クロマトグラフィー分析により同
定し、定量した。
【0073】また、本発明において、布中の塩型カルボ
キシル基の同定は、次のように行った。即ち、分析用試
験布を蒸留水で充分に水洗して、水溶性物質を除去した
後にIR分析を行い、カルボキシラート(−COO-
の特定吸収により確認した。
【0074】更に、塩型カルボキシル基の当量数は、次
のようにして求めた。即ち、分析用試験布を蒸留水で充
分に水洗して、水溶性物質を除去した後、燃焼して得ら
れた灰を炎光分析して、含有ナトリウムを定量し、布中
ナトリウムのモル数を以て、塩型カルボキシル基の含有
当量数とした。
【0075】実施例2 BTC5重量%、「ポリエチレングリコール#100
0」10重量%及びリンゴ酸ナトリウム4重量%を溶解
させた水溶液を調製し、このものを処理液として実施例
1と同様の操作を行い、加工上がり布を得た。
【0076】この「加工上がり布」のポリカルボン酸含
有量はセルロース繊維1kg当たり60gであった。塩
型カルボキシル基はセルロース繊維1kg当たり0.5
当量であった。
【0077】実施例3 BTC70g(0.30モル)、「ポリエチレングリコ
ール#1000」150g(0.15モル)及び水20
gを撹拌機付き4つ口フラスコ反応器に仕込み、温度を
150℃まで昇温し、反応系を減圧にした。生成水を除
去しながら、反応を継続し、3時間後、粘稠な液体のエ
ステルAを得た。本生成物の中和価は246(mgKO
H/g)、エステル価は65(mgKOH/g)であっ
た。
【0078】エステルA15重量%及び次亜燐酸ナトリ
ウム4重量%を溶解させた水溶液を調製し、このものを
処理液とした以外は実施例1と同様の操作を行い、加工
上がり布を得た。
【0079】この「加工上がり布」のポリカルボン酸含
有量はセルロース繊維1kg当たり47gであった。塩
型カルボキシル基はセルロース繊維1kg当たり0.4
当量であった。
【0080】比較例1 ソーピング処理を行わない以外は、実施例1と同様の操
作を行い、加工上がり布を得た。即ち、BTC4重量%
及び乳酸ナトリウム4重量%を溶解させた水溶液を調製
した。この処理液中にカノコ織りのニット布を25℃で
5分間浸漬後、絞り率120%で絞った。100℃、1
0分間乾燥後、170℃、2分間加熱処理し、次いで水
洗した後、80℃で、20分間乾燥して、加工上がり布
を得た。
【0081】比較例2 ソーピング処理を行わない以外は、実施例2と同様の操
作を行い、加工上がり布を得た。即ち、BTC5重量
%、「ポリエチレングリコール#1000」10重量%
及びリンゴ酸ナトリウム4重量%を溶解させた水溶液を
調製し、このものを処理液として、以下比較例1と同様
の操作を行い、加工上がり布を得た。
【0082】試験例1 上記実施例1〜2及び比較例1〜2で得られた各加工上
がり布並びに未加工布(未処理のカノコ織りのニット
布)を、下記に示す吸湿による温度変化試験に供した。
【0083】即ち、温度センサーに絶乾した試験布を二
重に巻き、デシケータ中に入れておき、このデシケータ
ーを衣服内環境温湿度(28℃、80%)の恒温恒湿器
中に入れてから、デシケーターの蓋を開けて、試験布に
空気中の水分を供給した。デシケーターの蓋を開けてか
らの時間(秒)と加工上がり布又は未加工布の温度との
関係を記録した。その結果を図1に示す。
【0084】図1から次のことが明らかである。即ち、
本ポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで加
熱処理し、更にソーピング処理して得られるセルロース
繊維(実施例1)は、吸湿発熱性を備えている。また、
本ポリカルボン酸及び本ポリオールを付着及び/又は含
浸させ、次いで加熱処理し、更にソーピング処理して得
られるセルロース繊維(実施例2)は、一段と優れた吸
湿発熱性を備えている。一方、ソーピング処理を行わな
い比較例1や比較例2のセルロース繊維は、吸湿による
温度変化が未処理のセルロース繊維のそれと同等又はそ
れ以下であり、吸湿発熱性の性質は付与されていなかっ
た。
【0085】尚、実施例1及び実施例2で得られる各加
工上がり布を市販洗剤(花王ザブ)で10回洗濯し、8
0℃で、20分間乾燥して得られる洗濯布についても、
上記と同様の吸湿による温度変化試験に供した。その結
果、この洗濯布についても優れた吸湿発熱性が認めら
れ、洗濯耐久性に優れていることが明らかになった。
【0086】比較例3 BTC 0.4重量%、及び乳酸ナトリウム0.4重量
%を溶解させた水溶液を調製し、このものを処理液とし
て実施例1と同様な操作を行って、加工上がり布を得
た。
【0087】この加工上がり布のポリカルボン酸含有量
はセルロース繊維1kg当たり5gであった。塩型カル
ボキシル基はセルロース繊維1kg当たり0.04当量
であった。
【0088】比較例4 BTC0.4重量%「ポリエチレングリコール#100
0」15重量%及びリンゴ酸ナトリウム4重量%を溶解
させた水溶液を調製し、このものを処理液として実施例
1と同様な操作を行って、加工上がり布を得た。
【0089】この加工上がり布のポリカルボン酸含有量
はセルロース繊維1kg当たり5gであった。塩型カル
ボキシル基はセルロース繊維1kg当たり0.04当量
であった。
【0090】比較例5 実施例1で得た加工上がり布を0.01N希塩酸中で2
5℃、1時間撹拌して、塩型カルボキシル基を酸型カル
ボキシル基に変換した。更に蒸留水で充分に水洗した
後、40℃で5時間乾燥した。
【0091】この布のポリカルボン酸含有量はセルロー
ス繊維1kg当たり40gであった。塩型カルボキシル
基はセルロース繊維1kg当たり痕跡量であった。
【0092】比較例6 加熱処理を行わなかった以外は実施例1と同様な操作を
行って、加工上がり布を得た。
【0093】この加工上がり布のポリカルボン酸含有量
はセルロース繊維1kg当たり検知できず、0.1g以
下であった。
【0094】試験例2 上記比較例3〜6で得られた各加工上がり布を、試験例
1と同じ吸湿による温度変化試験に供した。
【0095】その結果、比較例3〜6のセルロース繊維
は、いずれも、吸湿による温度変化が未処理のセルロー
ス繊維のそれと同等又はそれ以下であり、吸湿発熱性の
性質は全く付与されていないことが明らかになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1〜2及び比較例1〜2で得ら
れた各加工上がり布並びに未加工布についての吸湿によ
る温度変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 裕 兵庫県明石市松の内1−2−12 誉マンシ ョン102号 (72)発明者 藤谷 貫剛 京都府京都市伏見区葭島矢倉町13番地 新 日本理化株式会社内 Fターム(参考) 4L033 AA02 AB01 AC15 BA12 BA16 CA18 CA20 DA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に少なくとも3個のカルボキシル
    基を有するポリカルボン酸が付着及び/又は含浸され、
    次いで加熱処理され、必要によりアルカリ金属の塩基性
    水溶液でソーピング処理されたセルロース繊維であっ
    て、セルロース繊維中のポリカルボン酸含有量がセルロ
    ース繊維1kg当たり10〜300gであり、且つ、塩
    型カルボキシル基量がセルロース繊維1kg当たり0.
    1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊維。
  2. 【請求項2】 分子中に少なくとも3個のカルボキシル
    基を有するポリカルボン酸をセルロース繊維に付着及び
    /又は含浸させ、次いで加熱処理し、更にアルカリ金属
    の塩基性水溶液でソーピングして、セルロース繊維中の
    ポリカルボン酸含有量がセルロース繊維1kg当たり1
    0〜300gであり、且つ、塩型カルボキシル基量がセ
    ルロース繊維1kg当たり0.1〜2.5当量である吸
    湿発熱性セルロース繊維を得ることを特徴とする請求項
    1に記載の吸湿発熱性セルロース繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 (A)分子中に少なくとも3個のカルボ
    キシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオキ
    シエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基
    を有する親水性ポリオールとが付着及び/又は含浸さ
    れ、次いで加熱処理され、必要によりアルカリ金属の塩
    基性水溶液でソーピング処理されたセルロース繊維であ
    って、セルロース繊維中のポリカルボン酸含有量がセル
    ロース繊維1kg当たり10〜300gであり、且つ、
    塩型カルボキシル基量がセルロース繊維1kg当たり
    0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊維。
  4. 【請求項4】 (A)分子中に少なくとも3個のカルボ
    キシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオキ
    シエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基
    を有する親水性ポリオールとをセルロース繊維に付着及
    び/又は含浸させ、次いで加熱処理し、更にアルカリ金
    属の塩基性水溶液でソーピングして、セルロース繊維中
    のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維1kg当たり
    10〜300gであり、且つ、塩型カルボキシル基量が
    セルロース繊維1kg当たり0.1〜2.5当量である
    吸湿発熱性セルロース繊維を得ることを特徴とする請求
    項3に記載の吸湿発熱性セルロース繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 (A)分子中に少なくとも3個のカルボ
    キシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオキ
    シエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基
    を有する親水性ポリオールとのエステルが付着及び/又
    は含浸され、次いで加熱処理され、必要によりアルカリ
    金属の塩基性水溶液でソーピングされたセルロース繊維
    であって、セルロース繊維中のポリカルボン酸含有量が
    セルロース繊維1kg当たり10〜300gであり、且
    つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維1kg当た
    り0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊
    維。
  6. 【請求項6】 (A)分子中に少なくとも3個のカルボ
    キシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオキ
    シエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基
    を有する親水性ポリオールとのエステルをセルロース繊
    維に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理し、更に
    アルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングして、セルロ
    ース繊維中のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維1
    kg当たり10〜300gであり、且つ、塩型カルボキ
    シル基量がセルロース繊維1kg当たり0.1〜2.5
    当量である吸湿発熱性セルロース繊維を得ることを特徴
    とする請求項5に記載の吸湿発熱性セルロース繊維の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 分子中に少なくとも3個のカルボキシル
    基を有するポリカルボン酸が付着及び/又は含浸され、
    次いで加熱処理され、必要によりアルカリ金属の塩基性
    水溶液でソーピング処理されたセルロース繊維製品であ
    って、セルロース繊維製品中のポリカルボン酸含有量が
    セルロース繊維製品1kg当たり10〜300gであ
    り、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維製品
    1kg当たり0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セル
    ロース繊維製品。
  8. 【請求項8】 分子中に少なくとも3個のカルボキシル
    基を有するポリカルボン酸をセルロース繊維製品に付着
    及び/又は含浸させ、次いで加熱処理し、更にアルカリ
    金属の塩基性水溶液でソーピングして、セルロース繊維
    製品中のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維製品1
    kg当たり10〜300gであり、且つ、塩型カルボキ
    シル基量がセルロース繊維製品1kg当たり0.1〜
    2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊維製品を得る
    ことを特徴とする請求項7に記載の吸湿発熱性セルロー
    ス繊維製品の製造方法。
  9. 【請求項9】 (A)分子中に少なくとも3個のカルボ
    キシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオキ
    シエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸基
    を有する親水性ポリオールとが付着及び/又は含浸さ
    れ、次いで加熱処理され、必要によりアルカリ金属の塩
    基性水溶液でソーピング処理されたセルロース繊維製品
    であって、セルロース繊維製品中のポリカルボン酸含有
    量がセルロース繊維製品1kg当たり10〜300gで
    あり、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維製
    品1kg当たり0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セ
    ルロース繊維製品。
  10. 【請求項10】 (A)分子中に少なくとも3個のカル
    ボキシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオ
    キシエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸
    基を有する親水性ポリオールとをセルロース繊維製品に
    付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理し、更にアル
    カリ金属の塩基性水溶液でソーピングして、セルロース
    繊維製品中のポリカルボン酸含有量がセルロース繊維製
    品1kg当たり10〜300gであり、且つ、塩型カル
    ボキシル基量がセルロース繊維製品1kg当たり0.1
    〜2.5当量である吸湿発熱性セルロース繊維製品を得
    ることを特徴とする請求項9に記載の吸湿発熱性セルロ
    ース繊維製品の製造方法。
  11. 【請求項11】 (A)分子中に少なくとも3個のカル
    ボキシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオ
    キシエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸
    基を有する親水性ポリオールとのエステルが付着及び/
    又は含浸され、次いで加熱処理され、必要によりアルカ
    リ金属の塩基性水溶液でソーピングされたセルロース繊
    維製品であって、セルロース繊維製品中のポリカルボン
    酸含有量がセルロース繊維製品1kg当たり10〜30
    0gであり、且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース
    繊維製品1kg当たり0.1〜2.5当量である吸湿発
    熱性セルロース繊維製品。
  12. 【請求項12】 (A)分子中に少なくとも3個のカル
    ボキシル基を有するポリカルボン酸と(B)分子中にオ
    キシエチレン基及び少なくとも2個のアルコール性水酸
    基を有する親水性ポリオールとのエステルをセルロース
    繊維製品に付着及び/又は含浸させ、次いで加熱処理
    し、更にアルカリ金属の塩基性水溶液でソーピングし
    て、セルロース繊維製品中のポリカルボン酸含有量がセ
    ルロース繊維製品1kg当たり10〜300gであり、
    且つ、塩型カルボキシル基量がセルロース繊維製品1k
    g当たり0.1〜2.5当量である吸湿発熱性セルロー
    ス繊維製品を得ることを特徴とする請求項11に記載の
    吸湿発熱性セルロース繊維製品の製造方法。
  13. 【請求項13】 分子中に少なくとも3個のカルボキシ
    ル基を有するポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタン
    テトラカルボン酸である請求項1、請求項3又は請求項
    5に記載の吸湿発熱性セルロース繊維。
  14. 【請求項14】 分子中に少なくとも3個のカルボキシ
    ル基を有するポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタン
    テトラカルボン酸である請求項7、請求項9又は請求項
    11に記載の吸湿発熱性セルロース繊維製品。
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