JP2011252053A - 活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物および印刷物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明者は、鋭意検討した結果、分子内に6個以上のエチレン性二重結合基を有する六官能以上の液状の多官能性モノマーと、分子内に2個のエチレン性二重結合基を有する液状の二官能性モノマーを、それぞれ特定量含み、かつ25℃における粘度が特定の範囲に調整されたインク組成物により前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【選択図】なし
Description
メタ) アクリレート系材料を使用したラジカル硬化系が主流となっており、このラジカル硬化系材料を使用したインクジェットインク組成物をインクジェットプリンタ用に適用することにより、必要な場所に必要な量のインクを滴下可能であり、非吸収性基材への印字が可能で、乾燥時間の短縮、さらに一般的に無溶媒であるため環境に有害なVOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)の発生が無いことなどから、商業印刷分野のみならず、ディスプレーなどの電子分野、エレクトロニクス関連分野など、さまざまな工業分野において利用されている。
[1] 活性エネルギー線により硬化可能な液状の重合性モノマーを含む活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物であって、
25℃における粘度が、3〜70mPa・sであり、
前記重合性モノマーは、
(a) 分子内に6個以上のエチレン性二重結合基を有する六官能以上の多官能性モノマーと、
(b) 前記(a)の多官能性モノマー100重量部に対して、分子内に2個のエチレン性二重結合基を有する二官能性モノマーを60〜500重量部と、
(C) 前記(a)の多官能性モノマー100重量部に対して、分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能性モノマーを0〜15重量部とを、含む、
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物、
[2] 活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物中における、前記(a)の多官能性モノマーの含有量が、10〜60重量%である、
ことを特徴とする[1]記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物、
[3] 前記(a)の多官能性モノマーは、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、ビニレン基、ビニリデン基、アリル基およびビニルエーテル基からなる群から選ばれる一または二以上の基を有するモノマーである、
ことを特徴とする[1]または[2]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物、
[4] 前記(a)の多官能性モノマーが、5×10−3〜9×10−3mol/gのエチレン性二重結合基量で、かつ25℃において3500mPa・s以下の粘度を有するものであり、
前記(b)の二官能性モノマーが、25℃において35mPa・s以下の粘度を有するものである、
ことを特徴とする[1]記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物、
[5] [1]から[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物に活性エネルギー線を照射して得ることを特徴とする印刷物、
である。
本発明におけるインク組成物の粘度は、25℃において、コーンプレート型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。測定条件は、インク組成物の粘度に応じて適切に設定する。
本発明の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物は、分子内に6個以上のエチレン性二重結合基を有する六官能以上の液状の多官能性モノマーまたはオリゴマー(以下、併せて「特定多官能性モノマー」ともいう)を含む。
前記特定多官能性モノマーは、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、ビニレン基、ビニリデン基、アリル基およびビニルエーテル基からなる群から選ばれる一または二以上の基を有するモノマーである。なかでも、入手が容易であることから、アクリロイル基またはメタクリロイル基であることが好ましい。
なかでも、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどがより好ましい。
また、枝分かれが多く、それが密集し、球状構造である分子内にエチレン性二重結合基を6個以上含有する液状のハイパーブランチ型アクリレートオリゴマーも有用である。
これらの特定多官能性モノマーは、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
二種以上の特定多官能性モノマーを組み合わせて使用する場合、本発明の特定多官能性モノマーのエチレン性二重結合基量は、次のように求められる。例えば、次のような三種類の多官能性モノマーを用いる場合、エチレン性二重結合基量は、数式(1)で求められる。
モノマーx:エチレン性二重結合基数Nx(個)、分子量Mx(g/mol)、配合比率x(重量%)
モノマーy:エチレン性二重結合基数Ny(個)、分子量My(g/mol)、配合比率y(重量%)
モノマーz:エチレン性二重結合基数Nz(個)、分子量Mz(g/mol)、配合比率z(重量%)
混合物のエチレン性二重結合基量=(Nx)/(Mx)×x/100+(Ny)/(My)×y/100+(Nz)/(Mz)×z/100 ・・・(1)
3500mPa・sより高いと、前記インク組成物の粘度範囲内に調整するために配合量を減らす必要があり、硬化性や皮膜物性が劣る。
本発明の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物は、分子内に2個のエチレン性二重結合基を有する液状の二官能性モノマーを含む。
なかでも、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルアクリレートなどがより好ましい。
これらの二官能性モノマーは、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
60重量部より少ないと、粘度が低下せず、500重量部より多いと、硬化性や密着性が低下する。
15重量部より多いと、硬化性や皮膜強度が低下する。
なかでも、ラウリルアクリレートなどがより好ましい。
これらの単官能性モノマーは、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
CBVP−Z型等を用いて測定できる。
重合開始剤の例には、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルフォリニル)フェニル]−1−ブタノン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)チタニウム、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(o−アセチルオキシム)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルフォスフィンオキサイド、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4−,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4‘−メチルジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ミヒラ−ケトン、4,4‘−ジエチルアミノベンゾフェノン、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン混合物、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンL−クロロフォルム−4−プロポキシチオキサントン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、L−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキンン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノンなどが挙げられる。
なかでも、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンなどがより好ましい。
これらの重合開始剤の添加量は、インク組成物中において、1〜15重量%であることが好ましい。
これらの重合開始剤は、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
光増感剤の例には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等のアミン化合物などが挙げられる。
これらの光増感剤の添加量は、インク組成物中において、0.01〜10重量%であることが好ましい。
これらの光増感剤は、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
これらの溶媒は、単独でも二種以上組み合わせて使用しても良い。
エチレンオキサイド変性(12)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPEA−12、分子量1107.2、粘度300mPa・s/25℃、日本化薬(株)製)100部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1,6HX−A、共栄社化学(株)製)350部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(Irgacure184、BASFジャパン(株)製)50部を、遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌し後、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過を行い、インク組成物1を得た。
6(=官能基数)/1107.2(=分子量g/mol)=5.419×10−3(mol/g)
インク組成物1を、バーコーターNo.5を用いて、膜厚10μmになるように、基材として120μmの塩化ビニルフィルム(PVC#710、信越ポリマー(株)製)上に塗布し、高圧水銀ランプにより、80mJ/cm2の活性エネルギー線照射量で紫外線を1回照射することによって得られた、インク組成物1が硬化し密着した基材の硬化皮膜を指触観察し、べたつきがないものを○、少しべたつくものを△、べたつくものを×として、硬化性を評価した。
インク組成物1を、上記と同様に基材に塗布し、高圧水銀ランプにより、80mJ/cm2の活性エネルギー線照射量で紫外線を2回照射することによって得られた、インク組成物1が硬化し密着した基材の硬化皮膜に「×」状の切れ込みを入れ、その上にセロファンテープを密着させて剥がしたときに、その硬化皮膜が剥がれないものを○、剥がれるものを×として、密着性の評価とした。
前記<密着性>と同様の操作によって得られた、インク組成物1が硬化し密着した基材を、100mm×100mmの大きさに切り、1辺を固定したときのその対辺の浮き上がりの高さを測定し、その高さが10mm未満を○、10mm以上20mm未満を△、20mm以上を×として、カール性の評価とした
前記<密着性>と同様の操作によって得られた、インク組成物1が硬化し密着した基材の硬化皮膜を、爪で引っかいたときに、傷がまったく付かないものを○、傷あとが少し付くものを△、完全に硬化皮膜が剥がれるものを×として、皮膜強度の評価とした。
インク組成物1の25℃における粘度は、コーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて測定し、3〜70mPa・sを合格レベルとした。ただし、60mPa・s以下の粘度は、せん断速度192s−1、回転速度50rpmで測定し、60mPa・sより大きく、150mPa・s以下の粘度は、せん断速度77s−1、回転速度20rpm、150mPa・sより大きい粘度は、せん断速度9.6s−1、回転速度2.5rpmで測定した。
すべての項目が○または項目のうち△が一つのものを、総合評価○、項目のうち△が二つ以上あるものまたは×が一つ以上あるものを、総合評価×とした。
実施例2〜7の配合組成を表2に記載した。実施例1と同様にしてインク組成物を得た。得られたインク組成物を用いて、実施例1と同様にして、評価し、表2に記載した。
比較例1〜12の配合組成を表3に記載した。実施例1と同様にしてインク組成物を得た。得られたインク組成物を用いて、実施例1と同様にして、評価し、表3に記載した。
アジスパーPB−824(味の素ファインテクノ(株)製)20部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1,6HX−A、共栄社化学(株)製)80部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌し分散剤溶液Aを得た。ついで、リオノールブルーFG7400G(P.B.15:4、東洋インキ製造(株))10部、分散剤溶液A30部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート60部および0.3mmジルコニアビーズ333部を遮光ポリプロピレン容器に入れ、ペイントシェーカーにて2時間練肉を行い、Cyan分散液を得た。ついで、エチレンオキサイド変性(12)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPEA−12、官能基数6、分子量1107.2、粘度300mPa・s/25℃、日本化薬(株)製)100部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート132部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(Irgacure184、BASFジャパン(株)製)16.5部および2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(Irgacure907、BASFジャパン(株)製)16.5部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌し、レッドダウンベースAを得た。さらに、レッドダウンベースA265部、Cyan分散液66部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで10分間混合撹拌後、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過を行い、インク組成物8を得た。
得られたインク組成物8の25℃における粘度は、コーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて、せん断速度192s−1、回転速度50rpmで測定し、38mPa・sであった。
このインク組成物8に含まれる特定多官能性モノマーのエチレン性二重結合基量は、
6(=官能基数)/1107.2(=分子量(g/mol))=5.419×10−3(mol/g)と算出された。
得られたインク組成物8を用いて、実施例1と同様にして、評価し、表4に記載した。
実施例8で調製した分散剤溶液A20部、二酸化チタン(R−11P、堺化学(株)製)40部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート (ライトアクリレート1,6HX−A、共栄社化学(株)製)40部および0.3mmジルコニアビーズ333部を遮光ポリプロピレン容器に入れ、ペイントシェーカーにて2時間練肉を行い、White分散液Aを得た。ついで、エチレンオキサイド変性(12)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPEA−12、官能基数6、分子量1107.2、粘度300mPa・s/25℃、日本化薬(株)製)100部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート220部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(Irgacure184、BASFジャパン(株)製)40部、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド(Irgacure819、BASFジャパン(株)製)40部及びp−メトキシフェノール(関東化学(株)製)0.33部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌し、レッドダウンベースBを得た。ついで、レッドダウンベースB400.33部とWhite分散液A500部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで10分間混合撹拌後、孔径2μmのガラスフィルターを用いて加圧濾過を行い、インク組成物9を得た。
得られたインク組成物9の25℃における粘度は、コーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて、せん断速度192s−1、回転速度50rpmで測定し、24mPa・sであった。
このインク組成物9に含まれる特定多官能性モノマーのエチレン性二重結合基量は、
6(=官能基数)/1107.2(=分子量(g/mol))=5.419×10−3(mol/g)と算出された。
得られたインク組成物9を用いて、実施例1と同様にして、評価し、表4に記載した。
トリプロピレングリコールジアクリレート(SR306、サートマー・ジャパン(株)製)80部およびアジスパーPB−824(味の素ファインテクノ(株)製)20部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌し分散剤溶液Bを得た。分散剤溶液B25部、二酸化チタン(R−11P、堺化学(株)製)50部、トリプロピレングリコールジアクリレート25部および0.3mmジルコニアビーズ333部を遮光ポリプロピレン容器に入れ、ペイントシェーカーにて2時間練肉を行い、White分散液Bを得た。ついで、エチレンオキサイド変性(4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート(EBECRYL40、ダイサル・サイテック(株)製)5.32部、ポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2302、官能基数16、分子量1952、粘度300mPa・s/25℃、サートマー・ジャパン(株)製)9.57部、2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルアクリレート(VEEA、日本触媒(株)製)21.27部、トリプロピレングリコールジアクリレート3.2部、アルコキシ化ヘキサンジオールジアクリレート(CD560、サートマー・ジャパン(株)製)5.32部、p−メトキシフェノール(関東化学(株)製)0.05部、酸化防止剤(Irganox1035、BASFジャパン(株)製)1.06部、反応性アミン共開始剤(CN386、サートマー・ジャパン(株)製)5.32部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(Irgacure184、BASFジャパン(株)製)3.37部、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド(Irgacure819、BASFジャパン(株)製)1.06部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(Darocure1173、BASFジャパン(株)製)1.95部、トリメチルベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン混合物(Esacure TZT、ランベルティ社製)1.59部、2−イソプロピルチオキサントン(SR1124、サートマー・ジャパン(株)製)0.53部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで30分間混合撹拌しレッドダウンベースCを得た。ついで、レッドダウンベースC59.61部とWhite分散液B42.52部を遮光下、乾燥空気雰囲気中で、ホモミキサーで10分間混合撹拌後、孔径2μmのガラスフィルターを用い加圧濾過を行い、インク組成物13を得た。
得られたインク組成物13の25℃における粘度は、コーンプレート型粘度計TV−22(東機産業(株)製)を用いて、せん断速度192s−1、回転速度50rpmで測定し、45mPa・sであった。
このインク組成物13に含まれる特定多官能性モノマーのエチレン性二重結合基量は、
16(=官能基数)/1952(=分子量(g/mol))=8.197×10−3(mol/g)と算出された。
得られたインク組成物13を用いて、実施例1と同様にして、評価し、表4に記載した。
なお、比較例2および3は、インク組成物の25℃における粘度が、70mPa・s超えており、加熱装置をインクジェットのヘッドに配置したとしても吐出が不安定になり、描画できないため、表3においては、評価項目を「−」で示し、総合評価も×とした。
また、表4から、色材を使用した本発明の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物においても、硬化性に優れ、基材への密着性が良好で、カール性、皮膜強度が優れていることが明らかである。
なお、比較例13は、多官能性モノマーとして、四官能性モノマーを併用した例で、特許文献1に対応したものであるが、六官能以上の多官能性モノマー(特定多官能性モノマー)と二官能性モノマーの比が、下記の計算式により100部:511部となり、本発明のインク組成物と比較して、密着性や皮膜強度が不十分である。
特定多官能性モノマー(CN2302、官能基数16)/二官能性モノマー(VEEA、SR306、CD560)
=9.57/(21.27+22.33+5.32)=9.57/48.92
=100/511.18
Claims (5)
- 活性エネルギー線により硬化可能な液状の重合性モノマーを含む活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物であって、
25℃における粘度が、3〜70mPa・sであり、
前記重合性モノマーは、
(a) 分子内に6個以上のエチレン性二重結合基を有する六官能以上の多官能性モノマーと、
(b) 前記(a)の多官能性モノマー100重量部に対して、分子内に2個のエチレン性二重結合基を有する二官能性モノマーを60〜500重量部と、
(C) 前記(a)の多官能性モノマー100重量部に対して、分子内に1個のエチレン性二重結合基を有する単官能性モノマーを0〜15重量部とを、含む、
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物。 - 活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物中における、前記(a)の多官能性モノマーの含有量が、10〜60重量%である、
ことを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物。 - 前記(a)の多官能性モノマーは、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、ビニレン基、ビニリデン基、アリル基およびビニルエーテル基からなる群から選ばれる一または二以上の基を有するモノマーである、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物。 - 前記(a)の多官能性モノマーが、5×10−3〜9×10−3mol/gのエチレン性二重結合基量で、かつ25℃において3500mPa・s以下の粘度を有するものであり、
前記(b)の二官能性モノマーが、25℃において35mPa・s以下の粘度を有するものである、
ことを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物に活性エネルギー線を照射して得ることを特徴とする印刷物。
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