JP2011251507A - 吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置 - Google Patents

吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出ヘッドのノズルと導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルの吐出状態を検査できるようにする。
【解決手段】導電線群54の各導電線と導電線群56の各導電線とに電位差を生じさせた状態で、検査対象のノズルから吐出されたインク滴によって電流が流れた検査時導電線があるか否かの判定やこの検査時導電線と検査対象のノズルから正常にインク滴が吐出されたときに電流が流れる正常時導電線との比較により、正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定する。これにより、ノズルと導電線群54や導電線群56との距離が比較的長い状態で正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置に関する。
従来、この種の吐出検査装置としては、インクジェットヘッドのノズル列の配列方向(列方向)に平行に配設された複数の導電線とこれらの導電線と直交する方向(行方向)に平行に配設された複数の導電線とを有する格子状電極を、インクジェットヘッドのノズル層から吐出されるインクがノズル層から離脱する前に到達可能な位置に配置し、格子状電極とインクジェットヘッドとを電源や分圧抵抗を介して接続し、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出したときにそのインクに接触した導電線があるか否かによってノズルからのインクの吐出/不吐出を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−142198号公報
上述の吐出検査装置では、インクによってインクジェットヘッドと電極とを接続して閉回路を形成する必要があるため、インクジェットヘッドと電極との間隔をインクの液柱より長い間隔(例えば、紙などの媒体に印刷を行なう際のインクジェットヘッドと媒体との間隔など)とした状態でノズルの吐出状態を検査できないという課題があった。
本発明の吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置は、吐出ヘッドのノズルと導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルの吐出状態を検査できるようにすることを主目的とする。
本発明の吐出検査装置および吐出検査方法並びにプログラム、液体吐出装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の吐出検査装置は、
ノズルから導電性の液体を吐出する吐出ヘッドにおける該ノズルの吐出状態を検査する吐出検査装置であって、
前記ノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線と、前記ノズルから見て前記第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された前記第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線と、を有する検査領域と、
前記第1方向の複数の導電線と前記第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与する電位差付与手段と、
前記ノズルの吐出状態の検査が指示されたとき、前記検査領域に向けて前記ノズルから液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、該吐出制御の実行によって前記第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと前記第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによって前記ノズルから液体が吐出されたか否かを判定する吐出状態判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の吐出検査装置では、ノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線とノズルから見て第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線とを有する検査領域を設け、第1方向の複数の導電線と第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与する。そして、ノズルの吐出状態の検査が指示されたときに、検査領域に向けてノズルから導電性の液体が吐出されるよう吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、吐出制御の実行によって第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによってノズルから液体が吐出されたか否かを判定する。第1方向の複数の導電線と第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与した状態で、ノズルから吐出された導電性の液体(吐出液体)が第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに接触すると、吐出液体が接触した導電線に電流が流れるため、この電流の有無によってノズルから液体が吐出されたか否かを判定することができる。しかも、このようにノズルから液体が吐出されたか否かを判定することにより、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離を比較的長くすることが可能となる。即ち、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルの吐出状態を検査することができる。
こうした本発明の吐出検査装置において、前記吐出状態検出手段は、前記第1方向の複数の導電線および前記第2方向の複数の導電線のうち前記ノズルから液体が正常に吐出されたときに電流が流れる導電線である正常時導電線と、前記第1方向の複数の導電線および前記第2方向の複数の導電線のうち前記吐出制御の実行によって電流が流れた導電線である検査時導電線との比較によって前記ノズルから液体が正常に吐出されたか否かを判定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルから液体が正常に吐出されたか否かを判定することができる。この態様の本発明の吐出検査装置において、前記吐出状態検出手段は、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが一致するときには前記ノズルから液体が正常に吐出されたと判定し、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが異なるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されていないと判定する手段である、ものとすることもできるし、前記吐出状態検出手段は、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが一致するとき及び前記正常時導電線と前記検査時導電線とのズレが許容範囲内であるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されたと判定し、前記正常時導電線と前記検査時導電線とのズレが前記許容範囲外であるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されていないと判定する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の吐出検査装置において、前記第1導電線群の複数の電極は、前記ノズルから吐出される液体の最小径より小さい間隔で並列配置され、前記第2導電線群の複数の電極は、前記ノズルから吐出される液体の最小径より小さい間隔で並列配置される、ものとすることもできる。こうすれば、吐出制御の実行によってノズルから吐出された液体は、飛び散らなければ(一体となっていれば)、第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線に接触することになり、ノズルの吐出状態のより容易な検査が可能となる。
本発明の液体吐出装置は、上述のいずれかの態様の本発明の吐出検査装置と、ノズルから液体を吐出する吐出ヘッドと、を備えることを要旨とする。
この本発明の液体吐出装置では、上述のいずれかの態様の本発明の吐出検査装置を搭載するから、上述の本発明の吐出検査装置が奏する効果、例えば、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルの吐出状態を検査することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の吐出検査方法は、
吐出ヘッドのノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線と前記ノズルから見て前記第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された前記第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線とを有する検査領域を備える吐出検査装置において該ノズルの吐出状態を検査する吐出検査方法であって、
前記第1方向の複数の導電線と前記第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与し、
前記ノズルの吐出状態の検査が指示されたとき、前記検査領域に向けて前記ノズルから導電性の液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、該吐出制御の実行によって前記第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと前記第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによって前記ノズルから液体が吐出されたか否かを判定する、
ことを特徴とする。
この本発明の吐出検査方法では、ノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線と、ノズルから見て第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線と、の間に電位差を付与し、ノズルの吐出状態の検査が指示されたときに、検査領域に向けてノズルから導電性の液体が吐出されるよう吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、吐出制御の実行によって第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによってノズルから液体が吐出されたか否かを判定する。第1方向の複数の導電線と第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与した状態で、ノズルから吐出された液体(吐出液体)が第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに接触すると、吐出液体が接触した導電線に電流が流れるため、この電流の有無によってノズルから液体が吐出されたか否かを判定することができる。しかも、このようにノズルから液体が吐出されたか否かを判定することにより、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離を比較的長くすることが可能となる。即ち、吐出ヘッドのノズルと第1方向の複数の導電線や第2方向の複数の導電線との距離が比較的長い状態で吐出ヘッドのノズルの吐出状態を検査することができる。
本発明のプログラムは、上述した吐出検査方法の各ステップを1又は複数のコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した吐出検査方法の各ステップが実行されるため、該吐出検査方法と同様の作用効果が得られる。
インクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図。 印刷ヘッド24の電気的接続を表す説明図。 吐出検査機構50の構成の概略を示す構成図。 導電線群54や導電線群56の配置の様子を示す説明図である。 吐出検査処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 正常吐出および異常吐出の一例を示す説明図。 正常吐出および異常吐出の一例を示す説明図。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態であるインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図であり、図2は印刷ヘッド24の電気的接続を表す説明図であり、図3は吐出検査機構50の構成の概略を示す構成図であり、図4は導電線群54や導電線群56の配置の様子を示す説明図である。
本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、駆動モータ33による紙送りローラー35の駆動により記録紙Pを図中奥から手前に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン38上に搬送された記録紙Pに印刷ヘッド24から導電性を有する液体としてのインク滴を吐出して印刷を行うプリンター機構21と、プラテン38の図中右端に形成され印刷ヘッド24を封止すると共に必要に応じて印刷ヘッド24内のインクを吸引してクリーニングを行なうキャッピング装置40と、印刷ヘッド24からインク滴を吐出してインク滴が正常に吐出されたか否かを判定する吐出検査に用いられる吐出検査機構50と、インクジェットプリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備える。
プリンター機構21は、メカフレーム80の右側に配置されたキャリッジモータ34aと、メカフレーム80の左側に配置された従動ローラー34bと、キャリッジモータ34aと従動ローラー34bとに架設されたキャリッジベルト32と、キャリッジモータ34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、このキャリッジ22に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ26と、インクカートリッジ26からインクの供給を受けてインク滴を吐出する印刷ヘッド24とを備える。なお、キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダ36が配置されており、このリニア式エンコーダ36によりキャリッジ22のポジションが管理されている。
印刷ヘッド24は、図2に示すように、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のノズル23C,23M,23Y,23Kが各色毎に複数個(本実施形態では、180個)ずつ1列に配置された4列のノズル列43C,43M,43Y,43Kが形成されたステンレス製のノズルプレート27と、このノズルプレート27と共にノズル23に連通するインク室29を形成するキャビティプレート25と、インク室29の上壁をなすセラミック製(例えばジルコニアセラミック製)の振動板49と、この振動板49の上面に貼り付けられた圧電素子48(例えば、チタン酸ジルコン酸鉛など)と、ヘッド駆動用基板30上に形成され圧電素子48に駆動信号を出力する駆動回路としてのマスク回路47とを備え、マスク回路47から圧電素子48に電圧を印加して圧電素子48でインク室29の上壁を押し下げることによりインクを加圧してインク滴を吐出する。ここで、ノズル23C,23M,23Y,23Kのすべてをノズル23と総称し、ノズル列43C,43M,43Y,43Kのすべてをノズル列43と総称する。以下、印刷ヘッド24の駆動についてブラック(K)用のノズル23Kを用いて説明する。
印刷ヘッド24の駆動回路としてのマスク回路47は、ヘッド駆動波形生成回路45により生成された原信号ODRVと印刷信号PRTnとを入力すると共に入力した原信号ODRVと印刷信号PRTnとに基づいて駆動信号DRVnを生成して圧電素子48に出力する。なお、印刷信号PRTnの末尾のnや駆動信号DRVnの末尾のnは、ノズル列に含まれるノズルを特定するための番号であり、本実施形態では、ノズル列は180個のノズルにより構成したから、nは1から180のいずれかの整数値となる。ヘッド駆動波形生成回路45は、原信号ODRVとして1画素分の区間内(キャリッジ22が1画素の区間を横切る時間内)において第1のパルスP1と第2のパルスP2と第3のパルスP3の3つのパルスを繰り返し単位とした信号をマスク回路47に出力し、原信号ODRVを入力したマスク回路47は、別途入力した印刷信号PRTnに基づいて原信号ODRVに含まれる3つのパルスのうち不要なパルスをマスクすることにより必要なパルスのみを駆動信号DRVnとしてノズル23Kの圧電素子48に出力する。このとき、駆動信号DRVnとして第1パルスP1のみが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには小さいサイズのドット(小ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには中サイズのドット(中ドット)が形成され、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出されて記録紙Pには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、インクジェットプリンター20では、一画素区間において吐出されるインクのショット数を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することができる。なお、ブラック(K)以外の他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列43C,43M,43Yについても上記ノズル23Kやノズル列43Kと同様である。
キャッピング装置40は、ノズル23内のインクの増粘(乾燥)を抑制するために、印刷休止中に印刷ヘッド24をキャッピング装置40に対向する位置(以下、この位置をホームポジションという)に移動させた状態でノズルプレート27を封止したり、所定のタイミングでノズルプレート27を封止した状態でノズル23内のインクを強制的に吸引するクリーニングを行なったりするのに用いられる。
吐出検査機構50は、印刷ヘッド24のノズル23からインク滴を吐出してインク滴が正常に吐出されたか否かを判定する吐出検査に用いられる機構として構成されており、図3および図4に示すように、印刷ヘッド24のノズル領域24a(図2参照)が対向可能な位置(図1中、プラテン38上の印刷可能領域から左側に外れた位置)に設けられた検査領域52内に互いに平行に並列配置された主走査方向の複数の導電線(以下、導電線群54という)と、検査領域52内の導電線群54の下方に互いに平行に並列配置された搬送方向の複数の導電線(以下、導電線群56という)と、導電線群54の各導電線に接続された電圧印加回路58と、導電線群54の各導電線の電流を検出する複数の電流検出器(以下、電流検出器群60という)や導電線群56の各導電線の電流を検出する複数の電流検出器(以下、電流検出器群62という)と、検査領域52内のインクを吸引する吸引ポンプ64と、を備える。ここで、導電線群56の各導電線は、接地されている。したがって、電圧印加回路58から導電線群54の各導電線に電圧が印加されると、導電線群54の各導電線と導電線群56の各導電線との間には電位差が生じる。そして、この状態でノズル23から吐出されたインク滴が導電線群54の少なくとも一つの導電線と導電線群56の少なくとも一つの導電線とに接触すると、インク滴が接触している導電線には電流が流れる。
検査領域52は、印刷ヘッド24のノズル領域24aが対向可能な位置に、ノズル領域24aよりも大きく形成されている。したがって、ノズル領域24aが検査領域52に対向するようにキャリッジ22(印刷ヘッド24)が移動した状態で印刷ヘッド24のノズル23からインク滴が吐出されると、そのインク滴は検査領域52に到達する。
導電線群54や導電線群56の各導電線は、互いに非接触に配置されている。本実施形態では、導電線群54や導電線群56の各導電線は、導電線群54の隣接する導電線同士の距離L1や導電線群56の隣接する導電線同士の距離L2が吐出検査の実行時にノズル23から吐出されるインク滴の最小径(本実施形態ではノズル23から1ショットのインク滴が吐出されたときのインク滴の径、以下、検査時最小径という)より小さくなると共に、導電線群54の各導電線と導電線群56の各導電線との距離(上下方向の距離)L3がノズル23から検査時最小径のインク滴が吐出された場合でも導電線群54の少なくとも一つの導電線と導電線群56の少なくとも一つの導電線とにインク滴が接触可能な距離になるように、配置されるものとした。これにより、吐出検査の実行時に検査対象のノズル23から吐出されたインク滴は、飛び散らなければ(一体となっていれば)、導電線群54の少なくとも一つの導電線と導電線群56の少なくとも一つの導電線とに接触することになり、ノズル23の吐出状態のより容易な検査が可能となる。
電圧印加回路58は、インクジェットプリンター20の内部で引き回される数ボルトの電気配線の電圧を昇圧回路を介して数十ボルトや数百ボルトの電圧に昇圧した高圧電源Veが抵抗R1とスイッチSWとを順に介して導電線群54の各導電線に接続されている。この電圧印加回路58は、スイッチSWのオンオフによって導電線群54の各導電線と高圧電源Veとを接続したり接続を解除したりすることができる。
コントローラー70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリー75と、外部機器との情報のやり取りを行うインターフェイス(I/F)76と、図示しない入出力ポートとを備える。RAM74には、印刷バッファ領域や印刷履歴記憶領域が設けられており、印刷バッファ領域にはユーザーPC10からI/F76を介して送られてきた印刷ジョブが記憶され、印刷履歴記憶領域には印刷が実行された印刷ジョブに関する印刷枚数や印刷終了時刻などの情報が印刷ジョブ毎に記憶される。コントローラー70には、電流検出器群60,62の各電流検出器からの電流や、リニア式エンコーダ36からのキャリッジ22のポジション信号などが図示しない入力ポートを介して入力され、ユーザーPC10から出力された印刷ジョブなどがI/F76を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24(マスク回路47や圧電素子48を含む)への制御信号やスイッチSWへの切替信号、ヘッド駆動波形生成回路45への制御信号、駆動モータ33への駆動信号、キャリッジモータ34aへの駆動信号,吸引ポンプ64への駆動信号などが図示しない出力ポートを介して出力され、ユーザーPC10への印刷ステータス情報などがI/F76を介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20について説明する。図5は、コントローラー70のCPU72により実行される吐出検査処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザーPC10や図示しない操作パネルから吐出検査の実行が指示されたときに実行される。
吐出検査処理ルーチンが実行されると、コントローラー70のCPU72は、まず、ノズル領域24aが検査領域52に対向する位置として定められた検査用の所定位置にキャリッジ22(印刷ヘッド24)が移動するようキャリッジモータ34aを駆動制御し(ステップS100)、電圧印加回路58のスイッチSWをオンとする(ステップS110)。ステップS110の処理により、導電線群54の各導電線に電圧が印加され、導電線群54の各導電線と導電線群56の各導電線との間に電位差が生じる。
続いて、検査対象のノズル23を設定するために、ノズル列mを値1に初期化(本実施形態では、ブラック(K)のノズル列43Kを1列目に、シアン(C)のノズル列43Cを2列目に、マゼンタ(M)のノズル列43Mを3列目に、イエロー(Y)のノズル列43Yを4列目に定めた)すると共に(ステップS120)、ノズル番号nを値1に初期化する(ステップS130)。
そして、ノズル列mの第n番目(検査対象)のノズル23からインク滴が吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動制御し(ステップS140)、その後に電流検出器群60や電流検出器群62の各電流検出器からの検出電流を入力し(ステップS150)、電流検出器群60や電流検出器群62のうち電流を検出した電流検出器に対応する導電線(電流が流れた導電線)を検査時導電線として設定する(ステップS160)。ここで、電流検出器群60や電流検出器群62のうち電流を検出した電流検出器がないときには、検査時導電線は設定されない。
次に、検査時導電線があるか否かを判定し(ステップS170)、検査時導電線がない場合には、ノズル23からインク滴が吐出されていない(不吐出である)と判定し(ステップS180)、検査時導電線がある場合には、検査時導電線を考慮して検査対象のノズル23からインク滴が正常に吐出されたか否か(正常吐出か異常吐出か)を判定する(ステップS190)。ここで、正常吐出か異常吐出かの判定は、印刷ヘッド24が前述の検査用の所定位置にある状態で検査対象のノズル23から正常にインク滴が吐出されたときに電流が流れた導電線(以下、正常時導電線)を予め実験などによって定めてROM73に記憶しておき、検査時導電線とROM73に記憶されている正常時導電線とを比較し、検査時導電線と正常時導電線とが一致する場合には正常吐出と判定し、検査時導電線と正常時導電線とが異なる場合には異常吐出と判定するものとした。図6および図7は、正常吐出および異常吐出の一例を示す説明図である。図6および図7において、実線は正常吐出の場合を示し、点線は異常吐出の場合を示す。また、図6および図7中、「A」は、電流を検出した電流検出器を示す。図6の異常吐出は、インク滴が図中左下側にズレた場合を示しており、図7の異常吐出は、インク滴がまとまらずに飛び散った場合を示している。このように検査時導電線と正常時導電線とを比較して正常吐出か異常吐出かを判定することにより、この判定をより適正に行なうことができる。しかも、ステップS140〜S190の処理によって正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定するから、ノズル23と導電線群54や導電線群56との距離を比較的長く、例えば、印刷ヘッド24の各ノズル23からインク滴を吐出して記録紙Pに印刷を行なう場合のノズル23と記録紙Pとの距離に相当する距離などにすることができる。即ち、ノズル23と導電線群54や導電線群56との距離が比較的長い状態で正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定することができる。なお、異常吐出や不吐出の原因としては、ノズル23の詰まりやノズルプレート27の汚れなどが考えられる。
こうして正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定すると、検査領域52内のインク(特に、導電線群54や導電線群56の各導電線に接触しているインク滴)が吸引されるよう吸引ポンプ64を駆動制御し(ステップS200)、ノズル番号nが最終番号Nref(本実施形態では、1つのノズル列43は180個のノズル23により構成しているから値180)以上か否かを判定し(ステップS210)、ノズル番号nが最終番号Nref未満のときにはノズル番号nを値1だけインクリメントし(ステップS220)、ステップS140に戻ってノズル列mの次の番号nのノズル23を検査対象としてステップS140〜S220の処理を繰り返し実行することによってノズル列mの各ノズル23の吐出検査を実行し、ノズル番号nが最終番号Nref以上のときには1列分の全ノズル23の検査が完了したと判断して、ノズル列mが最終列Mref(本実施形態では、印刷ヘッド24は4列のノズル列43により構成しているから値4)以上か否かを判定し(ステップS230)、ノズル列mが最終列Mref未満のときにはノズル列mを値1だけインクリメントし(ステップS240)、ステップS130に戻ってノズル番号nを値1に初期化して次のノズル列mの第n番目のノズル23を検査対象としてステップS140〜S240の処理を繰り返し実行する。そして、ステップS240でノズル列mが最終番号Mref以上と判定されたときには、全ノズル列43の全ノズル23に対して吐出検査が完了したと判断して、電圧印加回路58のスイッチSWをオフとして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。なお、異常吐出や不吐出のノズル23がある場合、キャリッジ22をホームポジションに移動させてノズル23のクリーニングを実行してから再び図5の吐出検査処理ルーチンを実行するものとしてもよい。これにより、クリーニングが正常に行なわれたか否かを判定することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の導電線群54や導電線群56を有する検査領域52が「検査領域」に相当し、電圧印加回路58が「電位差付与手段」に相当し、電流検出器群60や電流検出器群62,図5の吐出検査処理ルーチンを実行するコントローラー70が「吐出状態判定手段」に相当する。
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、導電線群54の各導電線と導電線群56の各導電線とに電位差を生じさせた状態で、検査対象のノズル23から吐出されたインク滴によって電流が流れた検査時導電線があるか否かの判定や、この検査時導電線と検査対象のノズル23から正常にインク滴が吐出されたときに電流が流れる正常時導電線との比較によって正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定するから、ノズル23と導電線群54や導電線群56との距離が比較的長い(例えば、印刷ヘッド24の各ノズル23からインク滴を吐出して記録紙Pに印刷を行なう場合のノズル23と記録紙Pとの距離に相当する距離など)状態で正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、検査対象のノズル23から吐出されたインク滴によって電流が流れた導電線である検査時導線とROM73に記憶されている正常時導電線とを比較し、検査時導電線と正常時導電線とが一致する場合には正常吐出と判定し、検査時導電線と正常時導電線とが異なる場合には異常吐出と判定するものとしたが、検査時導電線と正常時導電線とが異なる場合でもそのズレが許容範囲内であるときには正常吐出と判定するものとしてもよい。例えば、ユーザーPC10から印刷ジョブを受信し、記録紙Sへの印刷を行なう前に図5の吐出検査処理ルーチンを実行する場合を考えると、検査時導電線と正常時導電線とのズレが許容範囲内(一致する場合も含む)であるときには正常吐出と判定し、検査時導電線と正常時導電線とのズレが許容範囲外であるときには異常吐出と判定するものとしてもよい。ここで、許容範囲は、固定値(例えば、1本や3本,5本など)を用いるものとしてもよいし、印刷ジョブに含まれる印刷条件(例えば、高品質の印刷が要求されているか否かなど)に基づいて設定した値を用いるものとしてもよい。印刷条件に基づいて許容範囲を設定する場合、例えば、記録紙Pの種類が「普通紙」で印刷モードが「はやい」モードや「標準」モードであるときには第1の値(例えば、3本や5本など)を用いるものとし、用紙種が「普通紙」であっても印刷モードが「きれい」モードであるときや用紙種が「写真紙」であるときには第1の値より小さな第2の値(例えば、0本や1本など)を用いるものとしてもよい。なお、印刷条件は、ユーザーPC10の図示しないプリンタドライバやインクジェットプリンター20の図示しない操作パネルによって設定されるものとする。
上述した実施形態では、ノズル番号nが1番から順に全てのノズル23に対して吐出状態を検査するものとしたが、検査する順番はこれに限定されるものではなく、如何なる順序で検査するものとしてもよい。また、全てのノズル23を検査するものに限られず、一部のノズル23のみを検査するものとしても構わない。
上述した実施形態では、1つのノズル23ずつ順に全てのノズル23に対して吐出状態を検査するものとしたが、複数のノズル23に対して同時に吐出状態を検査するものとしてもよい。こうすれば、全てのノズル23の吐出状態の検査に要する時間を短縮することができる。なお、この場合、それぞれのノズル23に対して適正に検査できるように、例えば、ブラック(K)のノズル列43Kの1番目のノズル23とシアン(C)のノズル列43Cの46番目のノズル23とマゼンタ(M)のノズル列43Mの91番目のノズル23とイエロー(Y)のノズル列43Yの136番目のノズル23となど、互いにある程度離れた複数のノズル23に対して同時に吐出状態を検査することが好ましい。
上述した実施形態では、正常時導電線を予め実験などによって定めてROM73に記憶しておき、検査時導電線と正常時導電線との比較によって各ノズル23に対して正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定するものとしたが、これに限られず、例えば、1つずつ順に全てのノズル23に対して検査時導電線を設定(不吐出のノズルについては設定されず)すると共に設定した各ノズル23に対する検査時導電線の位置関係とヘッド24における各ノズル23の位置関係とを比較して各ノズル23に対して正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定するものとしてもよいし、いくつのノズル23に対して検査時導電線を設定すると共に設定した検査時導電線の位置関係と印刷ヘッド24における各ノズル23の位置関係とを用いて各ノズル23の正常時導電線を定め、その後に、各ノズル23について検査時導電線と正常時導電線との比較によって各ノズル23に対して正常吐出か異常吐出か不吐出かを判定するものとしてもよい。
上述した実施形態では、検査対象のノズル23に対して、ノズル23からインク滴が正常に吐出された正常吐出であるか、ノズル23からインク滴が正常ではない(目標位置からズレたり飛び散ったり)が吐出された異常吐出であるか、ノズル23からインク滴が吐出されなかった不吐出であるかを判定するものとしたが、ノズル23からインク滴が吐出されたか否かだけを判定するものとしてもよい。
上述した実施形態では、吐出検査の実行時には、導電線群54や導電線群56の各導電線に接触しているインク滴を吸引ポンプ64によって吸引するものとしたが、導電線群54や導電線群56の各導電線に接触しているインク滴を、ゴムなどの弾性部材によって形成されたワイパーで拭き取るものとしてもよい。
上述した実施形態では、電圧印加回路58を導電線群54の各導電線に接続すると共に導電線群56の各導電線を接地するものとしたが、導電線群54の各導電線と導電線56の各導電線とに電位差を生じさせるものであればよく、電圧印加回路58を導電線群56の各導電線に接続すると共に導電線群54の各導電線を接地するものとしてもよいし、導電線群54の各導電線を第1の所定電位にすると共に導電線群56の各導電線を第1の所定電位とは異なる第2の電位にするものとしてもよい。
上述した実施形態では、導電線群54の隣接する導電線同士の距離L1や導電線群56の隣接する導電線同士の距離L2が吐出検査の実行時にノズル23から吐出されるインク滴の最小径である検査時最小径より小さくなるように導電線群54や導電線群56の各導電線を配置するものとしたが、距離L1が検査時最小径より以上となるように導電線群54の各導電線を配置したり、距離L2が検査時最小径以上となるように導電線群56の各導電線を配置したりするものとしてもよい。この場合、吐出検査の実行時に、検査対象のノズル23の位置によっては、ノズル23からインク滴が正常に吐出された場合でも、吐出されたインク滴が導電線群54の各導電線や導電線群56の各導電線に接触せず、電流検出器群60,62のうち電流を検出する電流検出器がないことがある。このため、この場合には、1つのノズル23に対して、印刷ヘッド24を少しずつ移動させながら複数回に亘って吐出して吐出検査を行なうことが好ましい。また、この場合、印刷ヘッド24が主走査方向にしか移動できないことを考慮すると、導電線群54および導電線群56の方向を主走査方向とは異なる方向にしたり、主走査方向の導電線群54の各導電線を各ノズル23に対応する位置に配置したりする必要がある。
上述した実施形態では、検査領域52内に、並列配置された主走査方向の導電線群54と、並列配置された搬送方向の導電線群56とを配置する、即ち、導電線群54と導電線群56とが直交するよう導電線群54と導電線群56とを配置するものとしたが、導電線群54と導電線群56とが接触せず且つ導電線群54の方向と導電線群56の方向とが異なるように導電線群54と導電線群56とを配置するものであれば如何なるものとしても構わない。
上述した実施形態では、本発明の液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンター20を示したが、本発明は導電性の液体を吐出するものであれば特に限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置や複合機などのOA機器のほか、カラーフィルタ等のデバイスを製造するための製造装置などに適用してもよい。また、インクジェットプリンター20の形態に限定されるものではなく、吐出検査装置の形態や吐出検査方法の形態としてもよいし、吐出検査方法を実行するプログラムの形態としてもよい。
本発明は、吐出検査装置や液体吐出装置の製造産業などに利用可能である。
10 ユーザーPC、20 インクジェットプリンター、21 プリンター機構、22 キャリッジ、23,23Y,23M,23C,23K ノズル、24 印刷ヘッド、24a ノズル領域、25 キャビティプレート、26 インクカートリッジ、27 ノズルプレート、28 ガイド、29 インク室、30 ヘッド駆動用基板、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モータ、34a キャリッジモータ、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、36 リニア式エンコーダ、38 プラテン、40 キャッピング装置、43,43Y,43M,43C,43K ノズル列、45 ヘッド駆動波形生成回路、47 マスク回路、48 圧電素子、49 振動板、50 吐出検査機構、52 検査領域、54,56 導電線群、58 電圧印加回路、60,62 電流検出器群、64 吸引ポンプ、70 コントローラー、72 CPU、73 ROM74 RAM、75 フラッシュメモリー、76 インターフェイス(I/F)、80 メカフレーム、R1 抵抗、Ve 高圧電源、SW スイッチ。

Claims (8)

  1. ノズルから導電性の液体を吐出する吐出ヘッドにおける該ノズルの吐出状態を検査する吐出検査装置であって、
    前記ノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線と、前記ノズルから見て前記第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された前記第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線と、を有する検査領域と、
    前記第1方向の複数の導電線と前記第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与する電位差付与手段と、
    前記ノズルの吐出状態の検査が指示されたとき、前記検査領域に向けて前記ノズルから液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、該吐出制御の実行によって前記第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと前記第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによって前記ノズルから液体が吐出されたか否かを判定する吐出状態判定手段と、
    を備える吐出検査装置。
  2. 請求項1記載の吐出検査装置であって、
    前記吐出状態検出手段は、前記第1方向の複数の導電線および前記第2方向の複数の導電線のうち前記ノズルから液体が正常に吐出されたときに電流が流れる導電線である正常時導電線と、前記第1方向の複数の導電線および前記第2方向の複数の導電線のうち前記吐出制御の実行によって電流が流れた導電線である検査時導電線との比較によって前記ノズルから液体が正常に吐出されたか否かを判定する手段である、
    吐出検査装置。
  3. 請求項2記載の吐出検査装置であって、
    前記吐出状態検出手段は、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが一致するときには前記ノズルから液体が正常に吐出されたと判定し、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが異なるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されていないと判定する手段である、
    吐出検査装置。
  4. 請求項2記載の吐出検査装置であって、
    前記吐出状態検出手段は、前記正常時導電線と前記検査時導電線とが一致するとき及び前記正常時導電線と前記検査時導電線とのズレが許容範囲内であるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されたと判定し、前記正常時導電線と前記検査時導電線とのズレが前記許容範囲外であるときには前記ノズルから液体が正常に吐出されていないと判定する手段である、
    吐出検査装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の吐出検査装置であって、
    前記第1方向の複数の導電線は、前記ノズルから吐出される液体の最小径より小さい間隔で並列配置され、
    前記第2方向の複数の導電線は、前記ノズルから吐出される液体の最小径より小さい間隔で並列配置される、
    吐出検査装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の吐出検査装置と、
    ノズルから液体を吐出する吐出ヘッドと、
    を備える液体吐出装置。
  7. 吐出ヘッドのノズルが対向可能な位置に並列配置された第1方向の複数の導電線と前記ノズルから見て前記第1方向の複数の導電線の手前側または奥側に並列配置された前記第1方向とは異なる第2方向の複数の導電線とを有する検査領域を備える吐出検査装置において該ノズルの吐出状態を検査する吐出検査方法であって、
    前記第1方向の複数の導電線と前記第2方向の複数の導電線との間に電位差を付与し、
    前記ノズルの吐出状態の検査が指示されたとき、前記検査領域に向けて前記ノズルから導電性の液体が吐出されるよう前記吐出ヘッドを制御する吐出制御を実行し、該吐出制御の実行によって前記第1方向の複数の導電線の少なくとも一つと前記第2方向の複数の導電線の少なくとも一つとに電流が流れたか否かによって前記ノズルから液体が吐出されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする吐出検査方法。
  8. 請求項7記載の吐出検査方法の各ステップを1または複数のコンピューターに実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210055198A (ko) * 2019-11-07 2021-05-17 세메스 주식회사 잉크젯 헤드의 노즐 검사 장치

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