JP2011251334A - 継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱間製管された後、ストレートナーによる矯正が施され、その後冷間加工に供される素管(継目無鋼管用素管)における外面押込み疵の抑制方法を提供する。
【解決手段】ストレートナーによる矯正時に、ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水の散布を行うとともに、ストレートナーロールに加える荷重を550kN以下として、素管を軽圧下する。軽圧下の手段として、熱間製管後の500〜550℃の温度範囲にある素管に対して曲がり除去等の矯正を加えるホットストレートナーを使用するのが効果的である。ロール全面への冷却水の散布は、冷却水ノズルの先端形状の広角化、冷却水ノズル5の適正な配置、および冷却水の散布水量の増大のうちのいずれか一以上の手段により行うことが望ましい。
【選択図】図7

Description

本発明は、継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法に関する。詳しくは、マンネスマン−マンドレルミル製管法等の傾斜圧延により製管された後、ストレートナーによる矯正が施され、その後冷間引抜き等の冷間加工に供される素管における外面押込み疵の抑制方法に関する。
別に記載がない限り、本明細書における用語の定義は次のとおりである。
「継目無鋼管用素管」:高温高圧ボイラ用鋼管や高い寸法精度が要求される構造用鋼管等、冷間加工を経て製造される継目無鋼管の素材としての鋼管(すなわち、熱間製管された継目無鋼管)をいう。以下、単に「素管」ともいう。
「外面押込み疵」:熱間製管時に生成されるスケールが管の表面やロール表面に付着し、それらがストレートナーによる矯正時にロールによって管の表面に押し付けられて発生する疵をいう。スケールが剥離せず、そのまま残存している場合もある。不規則な凹凸のある肌状を呈する。以下、単に「押込み疵」ともいう。
「ホットストレートナー」:熱間製管後の500〜550℃の温度範囲にある素管に対して曲がり除去等の矯正を加える場合のストレートナーをいう。なお、「ストレートナー」とは、鼓形状のロールが複数個組み合わされた傾斜ロール式矯正機である。一般に、回転軸の方向が互いに交差する状態で上下方向に対向配置された3〜5対のロールを備えている(後述する図2参照)。
熱間製管された継目無鋼管は、原子力用、高温高圧ボイラ用などの高級管や、高い寸法精度が要求される構造用鋼管として使用される場合、その他特定の用途に適用される場合等においては、それら高級管や高精度構造用鋼管などの継目無鋼管用の素管として、冷間引抜き(抽伸)等の冷間加工に供される。
例えば、各種のシリンダ(その内部をピストンが往復運動する中空円筒部をいう)も熱間製管された継目無鋼管を冷間引抜き加工することにより得られた継目無鋼管により構成されており、この熱間製管されたシリンダ用の素管(冷間引抜き加工に供されるので、以下、「シリンダ用抽伸素管」と記す)では、高い寸法精度に加えて美麗な表面性状が必要とされる。しかしながら、シリンダ用抽伸素管においては、往々にして外面押込み疵の発生が認められる。そのため、素管の段階で、外面押込み疵の深さが0.3mm以下という厳しい基準の下で管理されている。押込み疵の管理基準を、深さ0.3mm以下としているのは、この基準内であれば、この後の冷間引抜き等の冷間加工で疵が修復されるので、品質上問題はないからである。
図1は、シリンダ用抽伸素管の熱間製管後の一般的な工程を示す図である。傾斜圧延により熱間製管された継目無鋼管は、ストレートナーにより曲がり除去等の矯正が施された後、超音波探傷、渦流探傷等の検査により内部および外面の欠陥検査が行われ、酸洗処理される。その後、さらに磁気探傷を含む最終検査が行われ、一旦保管された後、シリンダ用抽伸素管として冷間加工に供される。この最終検査までの検査において基準(深さ0.3mm以下)を超える外面押込み疵等の存在が確認された場合は、当該押し込み傷を除去して前記管理基準を満たすために外面グラインダ処理を施さなければならず、当該素管、さらにはシリンダの製造コストが上昇する。
このような継目無鋼管用の素管に発生する外面押込み疵の抑制を課題として取り上げ、解決策を提示している文献等は見当たらない。しかし、ロールの肌荒れを抑制し、ひいては、それに起因して素管の外面に発生する疵を抑制できる方法、装置についての研究開発は従来から行われてきた。
例えば、特許文献1には、マンドレルミル方式による継目無鋼管の製造において、カリバーロールとして、従来のダクタイル鋳鉄製のものに替えて、ショアー硬度がより高い、ハイクロム系その他特定の材質のものを用い、かつカリバーロールと素管の間に潤滑油を散布すると共に、カリバーロールに冷却水を散布しながら素管を圧延する方法が開示されている。これにより、カリバーロールの摩耗および肌荒れを著しく抑制することができるとしている。ロールの肌荒れが素管に転写されることにより発生する外面疵の抑制も可能となる。
特許文献2には、複数の孔型を有する孔型ロールの各孔型に臨ませて設けた冷却ノズルに冷却液を供給して孔型ロールを冷却する装置において、各孔型の表面温度を測定し、その測定値に基づき所定の表面温度とすべき冷却水量を各冷却ノズルから噴出させるように構成された冷却装置が開示されている。これにより、孔型ロールの表面温度をその軸長方向で一定に維持し、熱応力の発生を防止して、ロールの折損、ロールへの鋼材の焼付き、ロールの早期肌荒れを防止することができるとしている。
特許文献1または2に記載の技術によれば、ロール表面への冷却水の供給を介してロールの摩耗や焼付きを抑制し、ロールの肌荒れを防止することができ、ロール肌荒れに起因する外面疵の発生を抑制することが可能である。ロール表面への冷却水の供給、特にその供給の仕方は、後述するように、継目無鋼管用の素管に発生する外面押込み疵を抑制するための有効な手段の一つである。しかし、これら特許文献に記載の発明は、継目無鋼管用の素管に発生する外面押込み疵の抑制を目的とするものでなく、当該外面押込み疵を防止するためには、同文献に記載の技術とは異なる新たな対策が必要となる。
特開平4−22502号公報 特開昭61−296909号公報
前述のとおり、熱間製管された継目無鋼管(すなわち、シリンダ用抽伸素管等の継目無鋼管用素管)においては、往々にして外面押込み疵の発生が認められ、製造コストの上昇要因となる。
本発明は、継目無鋼管用素管におけるこのような問題に鑑みてなされたものであり、傾斜圧延により製管された後、ストレートナーによる矯正が施され、その後冷間加工に供される素管(継目無鋼管用素管)における外面押込み疵の抑制方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨は、次のとおりである。
(1)熱間製管後にストレートナーによる矯正が施され、その後冷間引抜きに供される継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法であって、
ストレートナーによる矯正時に、ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水の散布を行うとともに、ストレートナーロールに加える荷重を550kN以下として、素管を軽圧下することを特徴とする継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
(2)前記軽圧下の手段がホットストレートナーによるものであることを特徴とする前記(1)に記載の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
(3)前記ロール全面への冷却水の散布を、冷却水ノズルの先端形状を広角形とする手段、冷却水ノズルの配置をロール全面への冷却水の散布に有利な配置とする手段、および冷却水の散布水量を増大させる手段のうちのいずれか一以上の手段により行うことを特徴とする前記(1)または(2)に記載の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
本発明の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法は、熱間製管後のストレートナーによる矯正時に、ロールの全面に冷却水の散布を行うとともに、素管を軽圧下する方法である。本発明の外面押込み疵の抑制方法によれば、ストレートナーによる矯正時に継目無鋼管用素管に発生する外面押込み疵を効果的に抑制することができる。これにより、前記外面押込み疵を除去するための外面グラインダ処理費用の大幅な削減が可能となり、素管製造コストの低減を図ることができる。
シリンダ用抽伸素管の熱間製管後の一般的な工程を示す図である。 ストレートナーの要部の構成とロール冷却水配管の取付け状態の一例を模式的に示す図である。 ストレートナーによる矯正時におけるストレートナー荷重と外面押込み疵発生率の関係を例示する図である。 ストレートナーによる矯正時におけるクラッシュ量とストレートナー荷重の関係を例示する図である。 冷却水ノズルからストレートナーロールに散布された冷却水の飛散状態を模式的に示す図で、(a)は従来例における飛散状態、(b)は本発明例における飛散状態である。 実施例において、ストレートナーロールに冷却水を散布する際に用いた冷却水ノズルの配置を説明する図で、(a)は従来の方法により矯正を行った際のノズル配置、(b)は本発明の方法を適用した際のノズル配置である。 実施例において、本発明の方法を適用した際のロール冷却水配管の取付け状態を説明する図である。
本発明の外面押込み疵の抑制方法は、熱間製管後にストレートナーによる矯正が施され、その後冷間引抜きに供される継目無鋼管用素管における外面押込み疵を抑制することを前提としており、ストレートナーによる矯正時に、ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水の散布を行うとともに、ストレートナーロールに加える荷重を550kN以下として、素管を軽圧下することを特徴とする外面押込み疵の抑制方法である。
本発明の外面押込み疵の抑制方法において、ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水の散布を行うこととするのは、ロール表面に付着したスケールを除去するためである。なお、ここでは「冷却水の散布」と表現しているが、冷却水をノズル等から勢いよく噴き出させる「噴出」、さらには強く噴出させる「噴射」、に近い状態も含まれる。
ロール表面への冷却水の散布は従来から実施されており、通常は、対をなす上下それぞれのロールの軸方向に適度な間隔を設けて取り付けられた噴出口(冷却水ノズル)から冷却水を噴出させることにより行われている。
図2は、ストレートナーの要部の構成とロール冷却水配管の取付け状態の一例を模式的に示す図である。図2に示すように、ストレートナーは上下に対向配置された3対(#1、#2および#3)のロール1a、1bを備えており、ロール冷却水配管2aは#1、#2および#3の上ロール1aの上方に配置され、ロールカバー3aに固定されている。下ロール1bにおいても同様で、ロール冷却水配管2bが#1、#2および#3の下ロール1bの下方に配置され、ロールカバー3bに固定されている。各ロール冷却水配管2a、2bのロール軸に沿った部分には、適度な間隔で冷却水ノズル(図示せず)が取り付けられている。
しかしながら、従来のロール表面への冷却水の散布はロールの冷却を主たる目的とするものであるため、ノズルの先端形状はいずれも直線形(ストレート)で、冷却水の噴き出し(飛散状態)が直線的で、冷却水が当たらない箇所ではスケール等が残存する場合があった(後述する図5(a)参照)。
そこで、本発明の外面押込み疵の抑制方法では、ロールの全面に冷却水を散布することにより冷却水が当たらない箇所をなくして、ロール表面に付着したスケールをすべて除去する。スケールが残存しなければ、ストレートナーによる素管の矯正時にスケールがロールによって管の表面に押し付けられることがなく、押込み疵の発生を回避することができる。
ロールの全面への冷却水の散布方法、条件等について何ら規定はない。ストレートナーを構成する各ロールの全面に冷却水が当たるような方法、条件であれば、いずれも採用可能である。好適な冷却水の散布方法の具体例については、後述する。
本発明の外面押込み疵の抑制方法において、ストレートナーロールに加える荷重(以下、「ストレートナー荷重」という)を550kN以下として、素管を軽圧下することとするのは、ロールによるスケール押し込みを軽減して、押込み疵の発生を抑えるためである。
図3は、ストレートナーによる矯正時におけるストレートナー荷重と外面押込み疵発生率の関係を例示する図である。この図は、マンネスマン−マンドレルミル製管法により熱間製管された外径200mm、肉厚18.0mmの継目無鋼管(材質:SAE1026(JIS規格)相当材)を対象として、ストレートナー荷重の変化による外面押込み疵発生率の変化を調査し、調査結果をストレートナー荷重と外面押込み疵発生率を両軸にとって表した図である。ここで言う「外面押込み疵発生率」とは、任意のストレートナー荷重(例えば、700kN)における検査数を分母とし、深さ0.3mmを超える外面押込み疵が発生している本数を分子として求めた比率(百分率表示)である。また、例えば、「ストレートナー荷重が700kN」とは、ストレートナー荷重が650kNを超え700kNまでの範囲内に入る荷重であることを意味する。
図3から明らかなように、ストレートナー荷重が高いほど外面押込み疵の発生率も増加傾向にある。図示した例では、ストレートナー荷重が550kN以下の場合、深さ0.3mmを超える外面押込み疵は認められなかった。本発明の外面押込み疵の抑制方法において、素管を軽圧下する際のストレートナー荷重を550kN以下とするのは、上記の調査結果に基づくものである。
ストレートナー荷重は、ストレートナーによる矯正が施される対象(つまり、熱間製管された素管)の外径、肉厚、材質等により大きく変化するが、矯正の際に設定するクラッシュ量を変更することにより、550kN以下に調整することが可能である。
図4は、ストレートナーによる矯正時におけるクラッシュ量とストレートナー荷重の関係を例示する図である。この図は、同じくマンネスマン−マンドレルミル製管法により熱間製管された外径232mmの継目無鋼管(材質:SAE1026(JIS規格)相当材)を対象として、クラッシュ量を変更したときのストレートナー荷重の変化を調査し、クラッシュ量とストレートナー荷重を両軸にとり、対象素管の肉厚をパラメーターとして表した図である。同図において、縦軸のストレートナー荷重は同図中に示したそれぞれの肉厚範囲にある素管についての平均値として表している。また、同図中の枠内に示した「Wt」は素管の肉厚(単位:mm)を表す。
図4に示すように、ストレートナー荷重は肉厚により大きく変化し、肉厚が厚いほどストレートナー荷重は増大する。クラッシュ量を大きくとると、肉厚の厚い管、薄い管のいずれにおいてもストレートナー荷重は増大するが、クラッシュ量を変更することによりストレートナー荷重を調整して、軽減できることがわかる。
以上述べたように、本発明の外面押込み疵の抑制方法は、継目無鋼管用素管を対象としてストレートナーにより矯正を施す際に、ロール全面への冷却水の散布によるスケールの除去作用と、軽圧下によるスケール押込み軽減作用とを組み合わせた方法である。
ロール全面への冷却水の散布のみでは、ロールに付着するスケールを除去して外面押込み疵の発生原因を取り除くことはできるが、素管の曲がりの矯正はできない。一方、軽圧下のみでは、素管の曲がりの矯正、およびスケールの押込み軽減による外面押込み疵の深さの低減は可能であるが、スケールがロールに付着しているため、押込み疵の発生は避けられない。すなわち、ロール全面への冷却水の散布と所定のストレートナー荷重の下での軽圧下とを併用することにより、外面押込み疵の抑制が可能となる。
なお、熱間製管時に生成されるスケールは、ロール表面だけではなく、素管の表面にも付着しているが、ストレートナーによる矯正時に上下ロールの全面に散布した冷却水がロール間を通過する素管表面にも流れ落ち、素管の表面に付着しているスケールも除去される。したがって、素管表面に付着しているスケールに起因する押込み疵の発生も抑えられる。
本発明の外面押込み疵の抑制方法において、前記軽圧下の手段として、熱間製管された素管にホットストレートナーによる矯正を施すこととする実施形態(これを、「実施形態1」と記す)を採ることが望ましい。
熱間製管後の素管は、通常、常温付近まで放冷された後、ストレートナーによる矯正が施されるが、この実施形態1においては、熱間製管後、500〜550℃の温度範囲にある素管に対してストレートナーによる矯正(すなわち、ホットストレートナーによる矯正)を加える。素管は高温では常温に比べて変形しやすく、常温におけるよりも低いストレートナー荷重で同じクラッシュ量を得ることができる。したがって、ホットストレートナーによる矯正は軽圧下の手段として有効である。実操業では、一旦炉内で570℃程度に保温した後、ストレートナーに通すことにより、前記の温度範囲内で素管に対して矯正を施すことができる。
このホットストレートナーによる矯正を行うことによって、例えば肉厚が厚く、常温付近でのストレートナーによる矯正では軽圧下が困難な場合においても、前記所定荷重での軽圧下が可能となる。
前記の図4に示した例において、肉厚が厚い(例えば20mm以上の)素管に対してストレートナーによる矯正を行おうとすると、クラッシュ量を低く設定しなければ本発明で規定する550kN以下の軽圧下を行うことができない。このような場合、ホットストレートナーによる矯正を行えば、素管が変形しやすいので、図4に示した各曲線はいずれも傾斜(各曲線の任意の点における折線で表される傾斜)が緩やかになる。その結果、クラッシュ量を低く抑えることなく前記所定荷重での軽圧下が可能になり、曲がり等の矯正を安定して行うことができる。
さらに、ホットストレートナーによる矯正を行うことによって、素管の表面に付着しているスケールの除去が容易になる。すなわち、素管の表面温度が高いので、スケールの素管表面への付着が常温時のそれに比べて強固ではなく、そのため、当該スケールは、ロールの全面に散布され、素管表面に流れ落ちる冷却水によって除去され易い。
本発明の外面押込み疵の抑制方法(前記の実施形態1を含む)において、前記ロール全面への冷却水の散布を、冷却水ノズルの先端形状を広角形とする手段(これを手段1と記す)、冷却水ノズルの配置をロール全面への冷却水の散布に有利な配置とする手段(同じく手段2)、および冷却水の散布水量を増大させる手段(同じく手段3)のうちのいずれか一以上の手段により行うこととする実施形態(これを、「実施形態2」と記す)を採ることが望ましい。以下に、手段1〜手段3について説明する。
(1)手段1(冷却水ノズルの先端形状の広角化)について
図5は、冷却水ノズルからストレートナーロールに散布された冷却水の飛散状態を模式的に示す図で、(a)は従来例における飛散状態、(b)は本発明例における飛散状態である。同図では、対をなすロールの上ロール1aの上方からロール面に向けて冷却水を散布したときの飛散状態のみを示しているが、下ロールにおいても、その下方からロール面に向けて冷却水を散布する。
図5(a)は冷却水ノズルの先端形状が直線形の場合で、冷却水配管2aを経てノズルから散布された冷却水は横方向(ロールの軸方向)へはほとんど広がらず、ロール面に向けてほぼ直線的に飛散する。そのため、ロール1a表面で冷却水が当たらない箇所が生じ易く、その箇所ではスケールが残存する場合がある。一方、図5(b)はノズルの先端形状が広角形の場合で、冷却水は横方向(ロールの軸方向)へ大きく広がり、ロール1aの全面に冷却水が散布される。その結果、ロール1aの全面でスケールが除去されやすく、残存スケールに起因する押込み疵の発生を回避することができる。
ノズルの先端形状を広角形とする場合の角度やノズル内面の形状等は何ら規定されない。当該ノズルの先端形状は、冷却水がロールの軸方向に広がり、ロールの全面へ散布されやすい形状のものであればよく、ノズルの配置位置や、配置数なども考慮して適宜定めればよい。
(2)手段2(ロール全面への冷却水の散布に有利なノズルの配置)
ロール全面への冷却水の散布は、上下のロールへ冷却水を散布するためのノズルを適正に配置することによっても達成することができる。前記の図5(b)では、冷却水ノズルをほぼ等間隔で5個配置しているが、例えば、このノズルの配置数を8個、12個と増やすことにより、互いに隣接するノズルからの冷却水が重なり合うように散布して、ロール表面で冷却水が当たらない箇所をなくし、スケールの除去効果を高めることも可能である。
また、素管は、ロールの中央近傍からより大きな荷重を受け、押込み疵が発生し易いと考えられるので、特にこの部分(中央近傍)のスケールの除去効果を高めるために、ロールの中央近傍にノズルを多く配置することが有効である。このようなノズル配置は、設備コスト低減の観点からも有利である。
(3)手段3(冷却水の散布水量の増大)
冷却水の散布水量を増大させることは、ロール全面への冷却水の散布を容易にし、しかも水圧をより高くしてスケールの除去作用を高めることができるので、特に効果的な手段である。ロール表面に散布された多量の冷却水が素管表面にも流れるので、素管に付着しているスケールの除去にも有効である。
これら手段1〜手段3は、それぞれ単独で適用してもよい。いずれの手段も有効に作用し、スケールの残存をなくして外面押込み疵の抑制に寄与する。さらに、これら手段1〜手段3のうちのいずれか二つ、または全ての手段を併用するのが望ましい。これにより、各手段の特徴をそれぞれ発揮させてスケール除去効果を高めることができ、また、これら手段の併用によりコストの低減を図ることも可能になる。
この実施形態2によれば、素管の矯正時にロール全面への冷却水の散布を効果的に行ってストレートナーロールに付着しているスケールを除去することができる。特に、矯正時の軽圧下をホットストレートナーにより行うこととすれば、外面押込み疵の抑制にきわめて有効である。
マンネスマン−マンドレルミル製管法により熱間製管された外径232mm、肉厚19mmの継目無鋼管(材質:SAE1026(JIS規格)相当材)を対象としてストレートナーにより矯正を行うに際し、本発明の方法を適用して、前記熱間製管された継目無鋼管(シリンダ用抽伸素管)における外面押込み疵の発生状況を調査した。なお、比較のために、従来の方法により素管の矯正を行った場合(従来例)についても同様の調査を実施した。
使用したストレートナーは、上下方向に対向配置された3対のロール(#1、#2および#3)を有するストレートナーである。
図6は、ストレートナーロールに冷却水を散布する際に用いた冷却水ノズルの配置を説明する図で、(a)は従来の方法により矯正を行った際のノズル配置、(b)は本発明の方法を適用した際のノズル配置である。同図では、上下対をなすロールの上ロール1aのみを示しているが、下ロールにおいてもそれぞれ上ロールと同じノズル配置になっている。従来の方法による矯正時に使用したノズルの先端形状は直線形であり、本発明の方法の適用時に使用したノズルの先端形状は広角形である。
図6に示すように、ロール冷却水配管2aはロールカバー3aに固定された配管支持部材4により保持されている。従来の方法による素管の矯正時には、図6(a)に示すように、ロール1aの冷却をほぼ等間隔に配置された5個のノズル5を用いて散水していた。
これに対し、本発明の方法の適用時には、図6(b)に示すように、ノズル5を1個増やし、押込み疵が発生し易いと考えられるロール1aの中央近傍にノズル5を多く配置した。さらに、#1、#2および#3の上ロール1aの上方に配置するロール冷却水配管2aを上ロール1aの上方手前側と上方後側に取り付けた。下ロールの下方に配置するロール冷却水配管も、同様に下ロールの下方手前側と下方後側に取り付けた。
図7は、本発明の方法を適用した際のロール冷却水配管の取付け状態の説明図で、前記図6(b)のA−A矢視図(部分図)である。この図に示したロール冷却水配管2aは、上ロール1aの上方手前側に取り付けられた冷却水配管であり、ロールカバー3aに固定された配管支持部材4により保持されている。冷却水ノズル5は、散布された冷却水が上ロール1a面に垂直に当たるように、ノズルの中心軸を鉛直方向に対して45°後側(ロール軸側)へ傾けた状態で冷却水配管2aに配置されている。上ロール1aの上方後側、ならびに下ロールの下方手前側と下方後側に取り付けた冷却水配管においても、同様に散布された冷却水がロール面に垂直に当たるように冷却水ノズルが配置されている。
表1にストレートナーロールへの冷却水の散布方法、素管の矯正方法および調査結果(素管における外面押込み疵の発生率)をまとめて示す。外面押込み疵の発生率は、検査数を分母とし、深さ0.3mmを超える外面押込み疵が発生している本数を分子として求めた比率(百分率表示)で表した。
Figure 2011251334
表1に示したように、本発明の方法を適用した場合は、外面押込み疵(深さ>0.3mm)の発生は皆無であった。
上記調査結果から、熱間製管された継目無鋼管用素管をストレートナーにより矯正するに際し、本発明の方法を適用することにより、同素管における外面押込み疵の発生を効果的に抑制できることを確認した。
本発明の外面押込み疵の抑制方法は、高温高圧ボイラ用鋼管や高い寸法精度が要求される構造用鋼管等、冷間加工を経て製造される継目無鋼管用の素管の製造に有効に利用することができる。
1a:上ロール、 1b:下ロール、 2a、2b:ロール冷却水配管、
3a、3b:ロールカバー、 4:配管支持部材、 5:冷却水ノズル
(1)熱間製管後に、複数のロール対からなる傾斜ロール式ストレートナーによる矯正が施され、その後冷間引抜きに供される継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法であって、
前記ストレートナーによる矯正時に、前記ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水を散布して、ロール表面に付着するスケールを除去するとともに、前記ストレートナーロールに加える荷重を550kN以下として、素管を軽圧下することを特徴とする継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
本発明の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法は、熱間製管後の傾斜ロール式ストレートナーによる矯正時に、ロールの全面に冷却水を散布してロール表面に付着するスケールを除去するとともに、素管を軽圧下する方法である。本発明の外面押込み疵の抑制方法によれば、ストレートナーによる矯正時に継目無鋼管用素管に発生する外面押込み疵を効果的に抑制することができる。これにより、前記外面押込み疵を除去するための外面グラインダ処理費用の大幅な削減が可能となり、素管製造コストの低減を図ることができる。

Claims (3)

  1. 熱間製管後にストレートナーによる矯正が施され、その後冷間引抜きに供される継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法であって、
    ストレートナーによる矯正時に、
    ストレートナーを構成するロールの全面に冷却水の散布を行うとともに、
    ストレートナーロールに加える荷重を550kN以下として、素管を軽圧下することを特徴とする継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
  2. 前記軽圧下の手段がホットストレートナーによるものであることを特徴とする請求項1に記載の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
  3. 前記ロール全面への冷却水の散布を、冷却水ノズルの先端形状を広角形とする手段、冷却水ノズルの配置をロール全面への冷却水の散布に有利な配置とする手段、および冷却水の散布水量を増大させる手段のうちのいずれか一以上の手段により行うことを特徴とする請求項1または2に記載の継目無鋼管用素管における外面押込み疵の抑制方法。
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