JP5800474B2 - 熱間孔型圧延方法 - Google Patents
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Description
この圧延材の表面疵を低減させるためには、圧延に用いられる孔型ロール(カリバーを有する圧延ロール)のロール肌荒れを低減させる必要があるため、ロール肌荒れによる微細疵をいかに防止するかが急務となっている。
線材、棒鋼、条鋼などの熱間圧延を行う際にロール肌荒れを防止するものとして特許文献1に示すものがある。この特許文献1では、孔型におけるセンター振り分けとして、孔型ロールに対して潤滑剤を供給する領域をスタンド入り側での材料幅と孔型ロールの孔型幅から求まる範囲内に潤滑を供給することによってロール肌荒れを防止している。
本発明の技術的手段は、外周部にカリバーが形成された圧延ロールにて圧延材を熱間圧延する熱間孔型圧延方法であって、前記圧延ロールの入側で潤滑剤を供給して圧延することとし、前記カリバーへ向けて潤滑油を供給する供給領域を、入側の圧延材の幅をdとしたとき、前記圧延ロールの胴長方向に前記カリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも外側の領域とする点にある。
このように、供給領域を圧延ロールの胴長方向にカリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも外側の領域としているため、カリバー内に潤滑油を供給する部分と潤滑油を供給しない部分ができる。そのため、圧延材の先端部が圧延ロールに噛み込む前に潤滑油の供給を開始しても、潤滑油を供給していない部分を利用して圧延材をカリバーに確実に噛み込ませることができ、従来のように潤滑油を供給することによってミスロールを発生させるという虞を無くすことができる。加えて、潤滑油の供給により圧延材の先端部における表面疵を低減させることができる。
なお、本発明に係る熱間孔型圧延方法の最も好ましい形態は、外周部に、菱孔型、角孔型、楕円孔型、及び丸孔型のいずれかの断面形状を呈したカリバーが形成された圧延ロールにて圧延材を熱間圧延する熱間孔型圧延方法であって、前記圧延ロールの入側で潤滑剤を供給して圧延することとし、前記カリバーへ向けて潤滑油を供給する供給領域を、入側の圧延材の幅をdとしたとき、前記圧延ロールの胴長方向に前記カリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも外側の領域で且つカリバーの中心からd/2離れた位置よりも内側の領域とし、前記圧延ロールの胴長方向に前記カリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも内側の領域には、前記潤滑剤を供給しないことを特徴とする。
図1は、本発明の熱間孔型圧延方法を行う圧延設備を示したものである。
圧延設備1は、例えば、ビレットなどの鋼材からなる圧延材2を連続圧延して条鋼を製造するものであり、上流側から下流側に向けて、圧延材2を加熱する加熱炉3、デスケーラ4、粗圧延機5、中間圧延機6、仕上げ圧延機7、巻き取り機8が順番に配設されている。なお、図1の圧延設備1は、条鋼を製造するものであるが、圧延設備は、これに限定されず、圧延材2を連続圧延して線材、棒鋼を製造するものであってもよい。
加熱炉3は圧延材2を1000〜1200℃程度に加熱する装置であり、加熱炉3で加熱された圧延材2はデスケーラ4に送られる。デスケーラ4は加熱後の圧延材2の表面に形成されたサブスケールを水蒸気の作用、高圧洗浄水の噴き付け、又はメカニカルブラシなどで除去する装置であり、デスケーラ4でサブスケールが除去された圧延材2は粗圧延機5に送られる。粗圧延機5、中間圧延機6及び仕上げ圧延機7は、圧延材2を所定の大きさに圧延するもので、仕上げ圧延機7で所定の大きさに圧延された圧延材2は巻き取り機8に送られて、圧延材2がリング状に巻き取られる。
具体的には、まず、図2に示すように、オーバル形状のカリバー11について、カリバー11の幅方向の中心部付近を天地部12(最も凹んでいる部分)とし、カリバー11の幅方向の端部付近をオーバル部13、天地部12とオーバル部13との間を肩部14として、各部位の表面粗さを測定した。即ち、オーバル形状のカリバーを用いて圧延材2の圧延を行った後において、各部位の表面のRz(10点平均粗さ)、Ry(最大粗さ)、Ra(平均粗さ)を測定した。
図3に示すように、カリバー11の平均粗さの増減と圧延材2の平均粗さの増減とが比例関係にあって、カリバー11の表面粗さと圧延材2の表面粗さとには相関関係があると考えられる。図3に示すように、この調査のように圧延したときにカリバー11に潤滑油15を供給しなかった場合、肩部14の表面が粗く、その肩部14の表面の粗い部分が圧延材2の表面に転写されている。
詳しくは、図5に示すように、圧延材2を圧延するときに、当該圧延材2の先端部がカリバー11に噛み込む直前に、圧延ロール9の入側からノズル等を用いて潤滑油15をカリバー11に向けて供給する。図6に示すように、カリバー11へ向けて潤滑油15を供給する供給領域Eは、入側の圧延材2の幅をd(mm)としたとき、圧延ロール9の胴長方向にカリバー11の中心CからAmm[A=0.4×(d/2)]離れた位置から外側の領域とする。即ち、供給領域Eは、カリバーのセンター振り分けとしてA(mm)よりも外側となる領域と言える。また、言い換えるとすると、カリバー11を正面から見たとき、カリバー11の中心から圧延ロール9の胴長方向にA(mm)離れた位置が潤滑油15を供給する供給領域Eと潤滑油15を供給しないの境界となっている。
なお、実操業下においては圧延ロール9の隙間の調整や入側の圧延材の形状の変化などを要因とする変位が存在するため、供給領域Eは、図6に示す範囲の全体として潤滑剤を行き渡らせるようにするのがよいが、場合によっては0.3×(d/2)位置からカリバー11の端部側(d/2)、或いは0.6×(d/2)離れた位置からカリバー11の端部側(d/2)にしてもよい。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 圧延材
3 加熱炉
4 デスケーラ
5 粗圧延機
6 中間圧延機
7 仕上げ圧延機
8 巻き取り機
9 圧延ロール
10 圧延スタンド
11 カリバー
12 天地部
13 オーバル部
14 肩部
15 潤滑油
C カリバーの中心
E 供給領域
Claims (1)
- 外周部に、菱孔型、角孔型、楕円孔型、及び丸孔型のいずれかの断面形状を呈したカリバーが形成された圧延ロールにて圧延材を熱間圧延する熱間孔型圧延方法であって、
前記圧延ロールの入側で潤滑剤を供給して圧延することとし、前記カリバーへ向けて潤滑油を供給する供給領域を、入側の圧延材の幅をdとしたとき、前記圧延ロールの胴長方向に前記カリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも外側の領域で且つカリバーの中心からd/2離れた位置よりも内側の領域とし、
前記圧延ロールの胴長方向に前記カリバーの中心から0.4×(d/2)離れた位置よりも内側の領域には、前記潤滑剤を供給しない
ことを特徴とする熱間孔型圧延方法。
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JP2010137199A JP5800474B2 (ja) | 2010-06-16 | 2010-06-16 | 熱間孔型圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010137199A JP5800474B2 (ja) | 2010-06-16 | 2010-06-16 | 熱間孔型圧延方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012000634A JP2012000634A (ja) | 2012-01-05 |
JP5800474B2 true JP5800474B2 (ja) | 2015-10-28 |
Family
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Family Applications (1)
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