JP2011250710A - 釣針 - Google Patents
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Abstract
【課題】仕掛け糸の着脱が簡単であり、仕掛け糸に対する交換性にも優れた釣針を提供する。
【解決手段】直線状の線材の一端を、仕掛け糸L1を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部1と、第1の挟持部1と離間して、線材の他端を仕掛け糸L1とは別の仕掛け糸L2を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部2と、第1の挟持部1と第2の挟持部2との少なくとも一方の折返し端を、第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部4と、を具備した構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】直線状の線材の一端を、仕掛け糸L1を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部1と、第1の挟持部1と離間して、線材の他端を仕掛け糸L1とは別の仕掛け糸L2を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部2と、第1の挟持部1と第2の挟持部2との少なくとも一方の折返し端を、第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部4と、を具備した構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、釣針に関し、特に鮎の友釣りに使用して好適な逆針として用いることのできる釣針に関する。
一般に、鮎の友釣り用仕掛けは、おとり鮎の鼻孔に差し込む鼻環と、おとり鮎の腹部や尾側に引っ掛ける逆針と、この逆針と鼻環との間に接続された仕掛け糸としての中ハリスと、逆針に設けられたハリス止め部材に連結された仕掛け糸としてのハリスと、このハリスの先端に止着されたイカリ状の針と、で構成されている。そして、鼻環に道糸を接続して水中におとり鮎を放している。
従来、このような仕掛けにおいて、逆針に中ハリスを固定する際には、例えば、逆針に中ハリスを重ねた状態にして根巻き糸でこれらを巻き付けることにより行っていた(例えば、特許文献1参照)。
なお、逆針とハリス止め部材が別体とされたものにおいては、逆針とハリス止め部材との基端側をそれぞれ重ね、これに中ハリスをさらに重ねた状態にして、これらを根巻き糸で巻き付けることにより、これらを固定していた。
なお、逆針とハリス止め部材が別体とされたものにおいては、逆針とハリス止め部材との基端側をそれぞれ重ね、これに中ハリスをさらに重ねた状態にして、これらを根巻き糸で巻き付けることにより、これらを固定していた。
前記した従来の仕掛けに用いる逆針等の釣針では、いずれも、中ハリス等の仕掛け糸を根巻き糸の巻き付けによって固定するものであるため、仕掛け糸の着脱や仕掛け糸の交換、さらには仕掛け糸に対する釣針の交換にも手間がかかっていた。
また、仕掛け糸の固定後、仕掛け糸に対する逆針の位置を変更する際には、根巻き糸をいちいち切断して除去し、再度巻き付け直す必要があり、煩雑であった。
また、仕掛け糸の固定後、仕掛け糸に対する逆針の位置を変更する際には、根巻き糸をいちいち切断して除去し、再度巻き付け直す必要があり、煩雑であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、仕掛け糸の着脱が簡単であり、仕掛け糸に対する交換性にも優れた釣針を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の釣針は、直線状の線材の一端を、仕掛け糸を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部と、前記第1の挟持部と離間して、前記線材の他端を前記仕掛け糸とは別の仕掛け糸を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部と、前記第1の挟持部と前記第2の挟持部との少なくとも一方の折返し端を、前記第1の挟持部と前記第2の挟持部との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部と、を具備したことを特徴とする。
この釣針によれば、直線状の線材の一端と他端とを折返して形成した第1の挟持部および第2の挟持部に、例えば、仕掛け糸としての中ハリスや、これとは別の仕掛け糸としてのハリス等をそれぞれ挟着することができる。
そして、第1の挟持部と第2の挟持部との少なくとも一方の折返し端を、第1の挟持部と第2の挟持部との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部を、例えば、逆針として用いることができる。
そして、第1の挟持部と第2の挟持部との少なくとも一方の折返し端を、第1の挟持部と第2の挟持部との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部を、例えば、逆針として用いることができる。
また、本発明は、前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の前記折返しの近傍にそれぞれ設けられ、前記線材の直線部の途中部分を軸線方向と交差する方向へ曲線状に折り曲げて形成した糸挿入部を備え、前記各糸挿入部は、前記直線部の軸線方向から見て、前記直線部の同じ側に配設されていることを特徴とする。
この釣針によれば、線材の直線部の途中部分を軸線方向と交差する方向へ曲線状に折り曲げて形成した各糸挿入部に、仕掛け糸をそれぞれ挿入し、これを第1の挟持部および第2の挟持部に導入して仕掛け糸を挟着することができる。
また、各糸挿入部が、直線部の軸線方向から見て、直線部の同じ側に配設されているので、各糸挿入部に仕掛け糸を挿入する際には、例えば、釣針の姿勢を変えずに同じ側から挿入を行うことができる。
また、各糸挿入部が、直線部の軸線方向から見て、直線部の同じ側に配設されているので、各糸挿入部に仕掛け糸を挿入する際には、例えば、釣針の姿勢を変えずに同じ側から挿入を行うことができる。
また、本発明は、前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の前記折返しの近傍にそれぞれ設けられ、前記線材の直線部の途中部分を軸線方向と交差する方向へ曲線状に折り曲げて形成した糸挿入部を備え、前記各糸挿入部は、前記直線部の軸線方向から見て、前記直線部の周りに相互に略90度ずらして配設されており、前記針部は、一方の前記糸挿入部の近傍に設けられ、前記直線部の軸線方向から見て、一方の前記糸挿入部に対して、前記直線部の周りに略90度ずらして配設されていることを特徴とする。
この釣針によれば、前記のように構成されているので、次のように作用する。
すなわち、釣針に仕掛け糸を挟着する際には、一方の、例えば、第2の挟持部を摘む指先で、横向きにされた針部を上下方向から一緒に摘むことができる。
また、その際、第2の挟持部を摘むと、指先の腹部分に、第2の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部が略垂直に突き当たる状態となり、これが抵抗となって、摘んだ指先が滑り難くなる。
一方、第2の挟持部に仕掛け糸を挟着するために、第1の挟持部を保持する際には、第1の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部を側方から指で平らに摘むようにすることで、第2の挟持部側にある針部の突出方向を、下向き方向や操作者と反対側となる方向に向けることができる。
すなわち、釣針に仕掛け糸を挟着する際には、一方の、例えば、第2の挟持部を摘む指先で、横向きにされた針部を上下方向から一緒に摘むことができる。
また、その際、第2の挟持部を摘むと、指先の腹部分に、第2の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部が略垂直に突き当たる状態となり、これが抵抗となって、摘んだ指先が滑り難くなる。
一方、第2の挟持部に仕掛け糸を挟着するために、第1の挟持部を保持する際には、第1の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部を側方から指で平らに摘むようにすることで、第2の挟持部側にある針部の突出方向を、下向き方向や操作者と反対側となる方向に向けることができる。
また、本発明は、前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の少なくとも一方の折返し部は、前記折返し部における前記線材に沿って接する仮想面に直交する方向に向けて傾斜形成されていることを特徴とする。
この釣針によれば、折返し部における線材に沿って接する仮想面に直交する方向に向けて、折返し部が傾斜形成されているので、その傾斜を利用して釣針の軸線方向に向けて仕掛け糸を略まっすぐに挟着することができる。
本発明によれば、直線状の線材の軸線方向において針部の両側に配設されることとなる、第1の挟持部および第2の挟持部に対して、仕掛け糸としての中ハリスやハリス等をそれぞれ挟着することができるので、仕掛け糸の着脱性に優れ、仕掛け糸に対する釣針の交換性に優れる。
また、仕掛け糸の着脱性に優れるので、仕掛け糸に対する釣針の位置変更を簡単に行うことができる。
また、針部の両側において仕掛け糸がそれぞれ挟着される構成であるので、仕掛け糸とこれとは別の仕掛け糸との間に、安定的に釣針を介在させることができ、仕掛け糸を挟着して接続したときのバランス性に優れている。
また、仕掛け糸の着脱性に優れるので、仕掛け糸に対する釣針の位置変更を簡単に行うことができる。
また、針部の両側において仕掛け糸がそれぞれ挟着される構成であるので、仕掛け糸とこれとは別の仕掛け糸との間に、安定的に釣針を介在させることができ、仕掛け糸を挟着して接続したときのバランス性に優れている。
また、針部は、第1の挟持部と第2の挟持部との少なくとも一方の折返し端を、第1の挟持部と第2の挟持部との間に延設してさらに折り曲げることで形成されているので、1本の線材によって第1の挟持部、第2の挟持部および針部を形成することができる。つまり、一連の加工の流れのなかでこれらを形成することができ、構成がシンプルであるとともに形成が簡単である。また、部材同士の接続加工を別途必要としないので、生産性に優れる。
また、1本の線材によって形成されるので、従来のように根巻き糸等を巻き付けることにより部材同士を固定するようにしたものに比べて、所望の剛性、強度を容易に確保することができる。
また、1本の線材によって形成されるので、従来のように根巻き糸等を巻き付けることにより部材同士を固定するようにしたものに比べて、所望の剛性、強度を容易に確保することができる。
また、各糸挿入部が、直線部の軸線方向から見て、直線部の同じ側に配設されている構成では、例えば、釣針の姿勢を変えずに各糸挿入部に仕掛け糸をそれぞれ挿入することができるので、第1の挟持部および第2の挟持部への仕掛け糸の挟着が行い易い。したがって、仕掛け糸の着脱性に優れ、仕掛け糸に対する交換性にも優れた釣針が得られる。
また、各釣糸挿入部が、直線部の軸線方向から見て、直線部の周りに相互に略90度ずらして配設されており、さらに、針部が、一方の糸挿入部の近傍に設けられ、直線部の軸線方向から見て、一方の糸挿入部に対して、直線部の周りに略90度ずらして配設されている構成では、釣針に仕掛け糸を挟着する際に、一方の、例えば、第2の挟持部を摘む指先で、横向きにされた針部を上下方向から一緒に摘むことができるので、仕掛け糸の挟着が行い易い。
また、その際、第2の挟持部を摘むと、指先の腹部分に、第2の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部が略垂直に突き当たる状態となり、これが抵抗となって、摘んだ指先が滑り難くなるので、第2の挟持部側を安定的に保持しながら仕掛け糸の挟着を行うことができる。
一方、第2の挟持部に仕掛け糸を挟着するために、第1の挟持部を保持する際には、第1の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部を側方から指で平らに摘むようにすることで、第2の挟持部側にある針部の突出方向を、下向き方向や操作者と反対側となる方向に向けることができるので、針部で指先等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸の挟着を好適に行うことができる。
したがって、仕掛け糸の着脱性に優れ、仕掛け糸に対する交換性にも優れた釣針が得られる。
また、その際、第2の挟持部を摘むと、指先の腹部分に、第2の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部が略垂直に突き当たる状態となり、これが抵抗となって、摘んだ指先が滑り難くなるので、第2の挟持部側を安定的に保持しながら仕掛け糸の挟着を行うことができる。
一方、第2の挟持部に仕掛け糸を挟着するために、第1の挟持部を保持する際には、第1の挟持部の折返しの近傍に設けられた糸挿入部を側方から指で平らに摘むようにすることで、第2の挟持部側にある針部の突出方向を、下向き方向や操作者と反対側となる方向に向けることができるので、針部で指先等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸の挟着を好適に行うことができる。
したがって、仕掛け糸の着脱性に優れ、仕掛け糸に対する交換性にも優れた釣針が得られる。
また、折返し部における線材に沿って接する仮想面に直交する方向に向けて、折返し部が傾斜形成されている構成では、その傾斜を利用して釣針の軸線方向に向けて仕掛け糸を略まっすぐに挟着することができるので、仕掛け糸が取り回される方向に糸ぐせや糸折れが生じるのを少なくすることができる。
以下、本発明に係る釣針の実施の形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、説明において、「前後」、「左右」、「上下」をいうときは、図1に示した方向を基準としている。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の釣針Hは、直線状の線材10(図3参照)の一端を、仕掛け糸L1を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部1と、第1の挟持部1と離間して、線材10(図3参照)の他端を、仕掛け糸L1とは別の仕掛け糸L2を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部2と、を備えており、第1の挟持部1の折返し端が第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設され、さらにこれが折り曲げられて針部4が設けられている。
つまり、釣針Hは、2つの自動ハリス止めとして機能する第1の挟持部1と第2の挟持部2とを有しており、これらの第1の挟持部1と第2の挟持部2とが、直線部3の両端部となる左右側方部位に配設されており、これらの間に位置するように針部4が配設された構成を有している。
図1に示すように、本実施形態の釣針Hは、直線状の線材10(図3参照)の一端を、仕掛け糸L1を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部1と、第1の挟持部1と離間して、線材10(図3参照)の他端を、仕掛け糸L1とは別の仕掛け糸L2を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部2と、を備えており、第1の挟持部1の折返し端が第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設され、さらにこれが折り曲げられて針部4が設けられている。
つまり、釣針Hは、2つの自動ハリス止めとして機能する第1の挟持部1と第2の挟持部2とを有しており、これらの第1の挟持部1と第2の挟持部2とが、直線部3の両端部となる左右側方部位に配設されており、これらの間に位置するように針部4が配設された構成を有している。
このような構成を有する釣針Hは、後記するように1本の線材からなり、1本の線材を折り曲げ加工することで製造可能である。つまり、第1の挟持部1、第2の挟持部2および針部4は、いずれも、1本の線材を折り曲げ加工する工程の流れのなかで形成されるようになっている。
次に、図1、図2各図を参照して各部を詳細に説明する。
第1の挟持部1は、直線部3の左端部に配設されており、直線状の線材の一端を折返すことで形成されている。折返し部分には、線材同士を対向(当接)させてなる、スリット状の挟持孔1aが形成されており、この挟持孔1aに仕掛け糸L1を挟むことで、第1の挟持部1に仕掛け糸L1が挟着可能となっている。
また、第2の挟持部2は、直線部3の右端部に配設されており、直線状の線材の他端を折返すことで形成されている。折返し部分には、線材同士を対向(当接)させてなる、スリット状の挟持孔2aが形成されており、この挟持孔2aに仕掛け糸L2を挟むことで、第2の挟持部2に仕掛け糸L2が挟着可能となっている。
第1の挟持部1は、直線部3の左端部に配設されており、直線状の線材の一端を折返すことで形成されている。折返し部分には、線材同士を対向(当接)させてなる、スリット状の挟持孔1aが形成されており、この挟持孔1aに仕掛け糸L1を挟むことで、第1の挟持部1に仕掛け糸L1が挟着可能となっている。
また、第2の挟持部2は、直線部3の右端部に配設されており、直線状の線材の他端を折返すことで形成されている。折返し部分には、線材同士を対向(当接)させてなる、スリット状の挟持孔2aが形成されており、この挟持孔2aに仕掛け糸L2を挟むことで、第2の挟持部2に仕掛け糸L2が挟着可能となっている。
直線部3は、中央部分に3本の線材部3a,3b,3cが重ね合わされてなり、線材部3aの下には、線材部3bが重ね合わされ、線材部3aの後方には線材部3cが重ね合わされている。本実施形態では、これらを溶接Wによって相互に固着している(図3(m)参照)。
線材部3aは、第1の挟持部1と第2の挟持部2とを接続している主軸であり、線材部3aにおける、第1の挟持部1の折返しの近傍には、糸挿入部5が設けられ、また、第2の挟持部2の折返しの近傍には、糸挿入部6が設けられている。
線材部3aは、第1の挟持部1と第2の挟持部2とを接続している主軸であり、線材部3aにおける、第1の挟持部1の折返しの近傍には、糸挿入部5が設けられ、また、第2の挟持部2の折返しの近傍には、糸挿入部6が設けられている。
糸挿入部5,6は、いずれも、直線部3(線材部3a)の途中部分を軸線方向と交差する方向に曲線状に折り曲げて形成されており、その内側には、仕掛け糸L1,L2の端部を挿入可能な開口5a,6aが形成されている。本実施形態では、2つの糸挿入部5,6が、針部4と反対方向となる上方向に折り曲げられて形成されている。つまり、糸挿入部5,6は、直線部3(線材部3a)の軸線方向から見て、図2(d)(e)に示すように、線材部3aの同じ側で、かつ、線材部3aの軸線方向から見て、図示しない軸線を挟んで針部4と反対側に配設されている。なお、糸挿入部5,6は、軸線方向から見て、重なり合うように配設されている。
糸挿入部5の開口5aは、第1の挟持部1の挟持孔1aに連通しており、仕掛け糸L1の挟着時には、開口5aに挿入した仕掛け糸L1を挟持孔1aに向けて引っ張ることにより、開口5aから挟持孔1aに仕掛け糸L1が導かれて(入り込んで)、挟持孔1aに挟持されるようになっている。また、これと同様に、糸挿入部6の開口6aは、第2の挟持部2の挟持孔2aに連通しており、仕掛け糸L2の挟着時には、開口6aに挿入した仕掛け糸L2を挟持孔2aに向けて引っ張ることにより、開口6aから挟持孔2aに仕掛け糸L2が導かれて(入り込んで)、挟持孔1aに挟持されるようになっている。
なお、糸挿入部5,6は、上方向へ曲線状に折り曲げて形成したが、これに限られることはなく、前方向へ曲線状に折り曲げて形成してもよいし、これとは反対側となる後方向へ曲線状に折り曲げて形成してもよい。
なお、糸挿入部5,6は、上方向へ曲線状に折り曲げて形成したが、これに限られることはなく、前方向へ曲線状に折り曲げて形成してもよいし、これとは反対側となる後方向へ曲線状に折り曲げて形成してもよい。
線材部3bは、第1の挟持部1を形成した線材の折返し端を、線材部3aに沿って第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設してなり、端部に針部4を有している。本実施形態では、糸挿入部6の開口6aに亘って線材部3bの先端部が位置するように線材部3bの長さが設定されている。なお、線材部3bの長さは、糸挿入部6の開口6aに必ずしも達する必要はなく、例えば、直線部3の略左右中央部分に達する程度の長さとしてもよい。なお、直線部3の略左右中央部分に達する程度の長さとした場合には、直線部3の略左右中央部分の下方に針部4が配設されることとなるので、仕掛け糸L1,L2を挟着する際に、後記するように指先で針部4を側方から平らに摘む場合には、針部4が指先で隠れる程度に深く摘むことで、安定的に釣針Hを保持することができる。
線材部3cは、第2の挟持部2を形成した線材の折返し端を、線材部3aに沿って第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設してなり、糸挿入部5の近傍まで端部が延設されて線材部3aの後方に重ね合わされている。
針部4は、線材部3bの端部を線材部3bの延設方向と逆方向にさらに折り曲げて形成されており、先端に向けて先細り形状とされている。このような針部4は、図2(a)に示すように、第2の挟持部2の近傍の糸挿入部6の下方に突出するように配設されている。
次に、釣針Hの加工工程について図3各図を参照して説明する。
前記したように釣針Hは、1本の直線状の線材からなり、この線材を折り曲げ加工することにより得られる。なお、加工時の折り曲げ方向については、図1に示した方向を参照する。
図3(a)に示すように、線材10は、折り曲げ加工可能な材料からなる金属製の円柱状の線材であり、基端10aが棒状で先端10bが針状に尖っている。
まず、初めに、図3(b)に示すように、先端10bを下方向に折り曲げて針部4を形成する。ここで、針部4は、先部に近づくにつれて、左側に向けて折り曲げられるように折曲形成する。これにより、後記するように、鮎の友釣りに用いて、おとり鮎の尾側のひれA1や背部A2(図4(b)(c))に対して好適に装着することのできる逆針とすることができる。
前記したように釣針Hは、1本の直線状の線材からなり、この線材を折り曲げ加工することにより得られる。なお、加工時の折り曲げ方向については、図1に示した方向を参照する。
図3(a)に示すように、線材10は、折り曲げ加工可能な材料からなる金属製の円柱状の線材であり、基端10aが棒状で先端10bが針状に尖っている。
まず、初めに、図3(b)に示すように、先端10bを下方向に折り曲げて針部4を形成する。ここで、針部4は、先部に近づくにつれて、左側に向けて折り曲げられるように折曲形成する。これにより、後記するように、鮎の友釣りに用いて、おとり鮎の尾側のひれA1や背部A2(図4(b)(c))に対して好適に装着することのできる逆針とすることができる。
その後、図3(c)に示すように、線材10の略中央部分から左側の基端10a側を上方向に折り曲げ、線材の基端10a側が線材部3bの上側に来るようにする。そして、図3(d)に示すように、線材部3aの上に基端10a側を重ねる。
これにより、折返された部分で第1の挟持部1が形成され、スリット状の挟持孔1aが形成される。
これにより、折返された部分で第1の挟持部1が形成され、スリット状の挟持孔1aが形成される。
その後、図3(e)に示すように、糸挿入部5を形成すべく、基端10a側を上方向に一旦折り曲げ、その後、図3(f)に示すように、下方向に湾曲させながら折り曲げる。そして、図3(g)に示すように、基端10a側を上方向に再び折り曲げて、基端10a側を線材部3bの上に重ねる。
これにより、第1の挟持部1の近傍に糸挿入部5が開口5aを有する状態に形成される。
これにより、第1の挟持部1の近傍に糸挿入部5が開口5aを有する状態に形成される。
その後、図3(h)に示すように、糸挿入部6を形成すべく、直線状の線材部3aを線材部3bに重ねた状態において、基端10a側を上方向に一旦折り曲げる。そして、図3(i)に示すように、下方向に基端10a側を湾曲させながら折り曲げる。そして、図3(j)に示すように、基端10a側を上方向に再び折り曲げて、基端10a側を線材部3bの上に重ねる。これにより、線材部3bの図示しない軸線を挟んで針部4が配設される側と反対側に2つの糸挿入部5,6を設けることができる。
その後、図3(k)に示すように、基端10a側を後方向に折り曲げつつ、図3(l)に示すように、線材部3aの後側に折返し、基端10a側を線材部3aの後側に重ね合わせる。これにより、折返された部分で第2の挟持部2が形成され、スリット状の挟持孔2aが形成される。
そして、最後に、線材部3a,3b,3cの間を溶接Wによって相互に固着し、これらによって直線部3を形成する。なお、溶接Wは直線部3の軸線方向に複数箇所行ってもよい。
以上の工程を経ることによって、第1の挟持部1、第2の挟持部2、糸挿入部5,6および針部4を備えた釣針Hを製造することができる。
以上の工程を経ることによって、第1の挟持部1、第2の挟持部2、糸挿入部5,6および針部4を備えた釣針Hを製造することができる。
次に、釣針Hを用いた仕掛けの例について、鮎の友釣り用の仕掛けについて説明する。
図4(a)に示すように、釣針Hは、逆針として使用しており、第1の挟持部1に仕掛け糸L1としてのハリス23を挟着し、第2の挟持部2に仕掛け糸L2としての中ハリス21を挟着している。
ハリス23を第1の挟持部1に挟着する際には、例えば、これとは反対側となる第2の挟持部2側を、前後方向から指先で摘むことで、指先の間に、第2の挟持部2側の糸挿入部6と針部4とを一緒に挟むようにして保持することができ、この状態で、第1の挟持部1側の糸挿入部5にハリス23を挿通する。
図4(a)に示すように、釣針Hは、逆針として使用しており、第1の挟持部1に仕掛け糸L1としてのハリス23を挟着し、第2の挟持部2に仕掛け糸L2としての中ハリス21を挟着している。
ハリス23を第1の挟持部1に挟着する際には、例えば、これとは反対側となる第2の挟持部2側を、前後方向から指先で摘むことで、指先の間に、第2の挟持部2側の糸挿入部6と針部4とを一緒に挟むようにして保持することができ、この状態で、第1の挟持部1側の糸挿入部5にハリス23を挿通する。
そして、糸挿入部5に挿通したハリス23を第1の挟持部1側に向けてスライドさせ、ハリス23を第1の挟持部1の挟持孔1aに導くように引っ張る。このようにすることで、ハリス23が挟持孔1aに挟み込まれ、ハリス23が第1の挟持部1に挟着される。
また、中ハリス21を第2の挟持部2に挟着する際には、例えば、他方の手の指先で第1の挟持部1側を前後方向から摘むことで、指先の間に、第1の挟持部1側の糸挿入部5を挟むようにして保持することができ、この状態で、第2の挟持部2側の糸挿入部6に中ハリス21を挿通する。そして、前記と同様にして、糸挿入部6に挿通した中ハリス21を第2の挟持部2側に向けて引っ張り、中ハリス21を挟持孔2aに挟み込む。これにより、中ハリス21が第2の挟持孔2aに挟着される。
したがって、従来のように、根巻き糸を用いて中ハリスと逆針とを巻き付けるような煩わしさを一切必要とせずに、仕掛け糸L2としての中ハリス21や仕掛け糸L1としてのハリス23を簡単に挟着することができる。
また、中ハリス21を第2の挟持部2に挟着する際には、例えば、他方の手の指先で第1の挟持部1側を前後方向から摘むことで、指先の間に、第1の挟持部1側の糸挿入部5を挟むようにして保持することができ、この状態で、第2の挟持部2側の糸挿入部6に中ハリス21を挿通する。そして、前記と同様にして、糸挿入部6に挿通した中ハリス21を第2の挟持部2側に向けて引っ張り、中ハリス21を挟持孔2aに挟み込む。これにより、中ハリス21が第2の挟持孔2aに挟着される。
したがって、従来のように、根巻き糸を用いて中ハリスと逆針とを巻き付けるような煩わしさを一切必要とせずに、仕掛け糸L2としての中ハリス21や仕掛け糸L1としてのハリス23を簡単に挟着することができる。
なお、中ハリス21の端部は、鼻環22に取り付けられ、鼻環22の近傍部位において中ハリス21には、道糸20が結び付けられている。また、ハリス23の端部には、イカリ条の針24が結び付けられている。
このような仕掛けは、図4(b)(c)に示すようにして、おとり鮎Aに装着して使用することができる。図4(b)に示した例では、釣針Hを尾側のひれA1側にのみ装着しており、針部4を尾側のひれA1の上の胴部に若干掛かるようにして装着している。
ここで、釣針Hの針部4は、第2の挟持部2側に配置されており、針部4に対する第2の挟持部2の軸線方向への突出長さが短くなっているので、前記のように装着した状態では、尾側のひれA1の上の胴部に対する第2の挟持部2の当たりが小さくなっている。また、前記のように装着した状態では、釣針Hの直線部3(図1参照)が尾側のひれA1の面に沿って配置される状態となるので、前記のように、第2の挟持部2の当たりが小さくなることと相俟って、釣針Hを安定した状態で装着することができる。
ここで、釣針Hの針部4は、第2の挟持部2側に配置されており、針部4に対する第2の挟持部2の軸線方向への突出長さが短くなっているので、前記のように装着した状態では、尾側のひれA1の上の胴部に対する第2の挟持部2の当たりが小さくなっている。また、前記のように装着した状態では、釣針Hの直線部3(図1参照)が尾側のひれA1の面に沿って配置される状態となるので、前記のように、第2の挟持部2の当たりが小さくなることと相俟って、釣針Hを安定した状態で装着することができる。
また、図4(c)に示した例では、尾側のひれA1および鮎の背部A2の2箇所に釣針Hを装着している。背部A2へ装着した釣針Hでは、尾側のひれA1側と向きを変えており、第1の挟持部1には鼻環22に通じる第1の中ハリス21aの端部が挟着され、第2の挟持部2には尾側のひれA1側の釣針Hに通じる第2の中ハリス21bが挟着されている。
このように、釣針Hは、向きを変えて配設することにより、尾側のひれA1用と背部A2用とで兼用することができる。
このように、釣針Hは、向きを変えて配設することにより、尾側のひれA1用と背部A2用とで兼用することができる。
以上説明した本実施形態の釣針Hによれば、直線状の線材の軸線方向において針部4の両側に配設されることとなる、第1の挟持部1と第2の挟持部2とに、仕掛け糸L1としてのハリス23や仕掛け糸L2としての中ハリス21等をそれぞれ挟着することができるので、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れ、仕掛け糸L1,L2に対する交換性にも優れた釣針Hが得られる。
また、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れるので、仕掛け糸L1,L2に対する釣針Hの位置変更を簡単に行うことができる。
また、針部4の両側において仕掛け糸L1,L2がそれぞれ挟着される構成であるので、仕掛け糸L1と仕掛け糸L2との間に、安定的に釣針Hを介在させることができ、仕掛け糸L1,L2を挟着して接続したときのバランス性に優れている。
また、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れるので、仕掛け糸L1,L2に対する釣針Hの位置変更を簡単に行うことができる。
また、針部4の両側において仕掛け糸L1,L2がそれぞれ挟着される構成であるので、仕掛け糸L1と仕掛け糸L2との間に、安定的に釣針Hを介在させることができ、仕掛け糸L1,L2を挟着して接続したときのバランス性に優れている。
また、針部4は、第1の挟持部1と第2の挟持部2と折返し端を、第1の挟持部1と第2の挟持部2との間に延設してさらに折り曲げることで形成されているので、1本の線材によって第1の挟持部1、第2の挟持部2および針部4を形成することができる。つまり、一連の加工の流れのなかでこれらを形成することができ、構成がシンプルであるとともに形成が簡単である。また、部材同士の接続加工を別途必要としないので、生産性に優れる。
また、1本の線材によって形成されるので、従来のように根巻き糸等を巻き付けることにより部材同士を固定するようにしたものに比べて、所望の剛性、強度を容易に確保することができる。
また、1本の線材によって形成されるので、従来のように根巻き糸等を巻き付けることにより部材同士を固定するようにしたものに比べて、所望の剛性、強度を容易に確保することができる。
また、各糸挿入部5,6が、直線部3の軸線方向から見て、直線部3の同じ側に配設されているので、例えば、釣針Hの姿勢を変えずに各糸挿入部5,6に仕掛け糸L1,L2をそれぞれ挿入することができるので、第1の挟持部1および第2の挟持部2への仕掛け糸L1,L2の挟着が行い易い。したがって、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れ、仕掛け糸L1,L2に対する交換性にも優れた釣針Hが得られる。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係る釣針を示した斜視図、図6(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図である。
本実施形態の釣針Hが前記第1実施形態と異なるところは、糸挿入部5,6が、直線部3の軸線方向から見て、直線部3の周りに相互に略90度ずらして配設されている点である。
図5は本発明の第2実施形態に係る釣針を示した斜視図、図6(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図である。
本実施形態の釣針Hが前記第1実施形態と異なるところは、糸挿入部5,6が、直線部3の軸線方向から見て、直線部3の周りに相互に略90度ずらして配設されている点である。
具体的に、本実施形態では、糸挿入部5に対して糸挿入部6の配設方向を変更しており、糸挿入部6を、軸線方向と交差する方向となる前側へ曲線状に折り曲げて形成してある。
ここで、糸挿入部6が設けられる側には、下方向に針部4が突出するように設けられているので、糸挿入部6が前側へ曲線状に折り曲げて形成されることで、糸挿入部6と針部4とは、直線部3(線材部3b)の周りに相互に略90度ずれた位置に配設されるようになっている。つまり、糸挿入部6は、おとり鮎Aに針部4を掛けて釣針Hが装着された状態で、おとり鮎Aの尾側のひれA1(図4(b)(c)参照)の面や背部A2(図4(c)参照)表面に沿うように配置されることとなり、釣針Hの装着安定性が向上する。
なお、糸挿入部6は、後側へ曲線状に折り曲げて形成してもよい。この場合にも、糸挿入部6と針部4とが、直線部3(線材部3b)の周りに相互に略90度ずれた位置に配設される。
ここで、糸挿入部6が設けられる側には、下方向に針部4が突出するように設けられているので、糸挿入部6が前側へ曲線状に折り曲げて形成されることで、糸挿入部6と針部4とは、直線部3(線材部3b)の周りに相互に略90度ずれた位置に配設されるようになっている。つまり、糸挿入部6は、おとり鮎Aに針部4を掛けて釣針Hが装着された状態で、おとり鮎Aの尾側のひれA1(図4(b)(c)参照)の面や背部A2(図4(c)参照)表面に沿うように配置されることとなり、釣針Hの装着安定性が向上する。
なお、糸挿入部6は、後側へ曲線状に折り曲げて形成してもよい。この場合にも、糸挿入部6と針部4とが、直線部3(線材部3b)の周りに相互に略90度ずれた位置に配設される。
次に、本実施形態の釣針Hの加工工程について説明する。
なお、本実施形態の釣針Hは第1実施形態で説明した加工工程の図3(a)〜(g)までの工程が同一であるので、図3(g)の加工状態に相当する、図7(a)の加工状態から説明する。
図7(a)に示すように、基端10a側を線材部3bの上に重ねた状態から、図7(b)に示すように、糸挿入部6を形成すべく、基端10a側を前方向に一旦折り曲げる。そして、図7(c)に示すように、反対側となる後方向に基端10aを湾曲させながら折り曲げる。
なお、本実施形態の釣針Hは第1実施形態で説明した加工工程の図3(a)〜(g)までの工程が同一であるので、図3(g)の加工状態に相当する、図7(a)の加工状態から説明する。
図7(a)に示すように、基端10a側を線材部3bの上に重ねた状態から、図7(b)に示すように、糸挿入部6を形成すべく、基端10a側を前方向に一旦折り曲げる。そして、図7(c)に示すように、反対側となる後方向に基端10aを湾曲させながら折り曲げる。
そして、図7(d)に示すように、基端10a側を前方向に再び折り曲げて、基端10a側を線材部3bの上に重ねる。これにより、糸挿入部6を、糸挿入部5に対して線材部3aの周りに略90度ずらして配設することができる。
その後、図7(e)に示すように、基端10a側を後方向に折り曲げつつ、図7(g)に示すように、線材部3aの後側に折返し、基端10aを線材部3aの後側に重ね合わせる。これにより、折返された部分で第2の挟持部2が形成され、スリット状の挟持孔2aが形成される。
そして、最後に、線材部3a,3b,3cの間を溶接Wによって相互に固着し、これらによって直線部3を形成する。なお、溶接Wは直線部3の軸線方向に複数箇所行ってもよい。
以上の工程を経ることによって、糸挿入部5,6が、直線部3の軸線方向から見て、直線部3の周りに相互に略90度ずらして配設された釣針Hを製造することができる。
以上の工程を経ることによって、糸挿入部5,6が、直線部3の軸線方向から見て、直線部3の周りに相互に略90度ずらして配設された釣針Hを製造することができる。
次に、釣針Hに対する仕掛け糸L1,L2の挟着手順について説明する。
図8(a)に示すように、第1の挟持部1に仕掛け糸L1としてハリス23を挟着する際には、例えば、図8(a)に示すように、針部4を横向きにしてこれを上下方向から指先F1,F2で摘むようにして第2の挟持部2側を保持する。
図8(a)に示すように、第1の挟持部1に仕掛け糸L1としてハリス23を挟着する際には、例えば、図8(a)に示すように、針部4を横向きにしてこれを上下方向から指先F1,F2で摘むようにして第2の挟持部2側を保持する。
ここで、第2の挟持部2の近傍に位置する糸挿入部6は、直線部3の軸線方向から見て、線材部3bの周りに略90度ずれて配設されているので、前記のように第2の挟持部2側を指先F1,F2で摘むと、下側から摘んだ指先F2の腹部分に、糸挿入部6が略垂直に突き当たる状態となる。したがって、第2の挟持部2側を指先F1,F2で摘んだ状態では、この糸挿入部6が抵抗となって指先F2に対する滑り止め部材として機能することとなる。
そして、このように保持した状態で、第1の挟持部1側の糸挿入部5にハリス23を挿通して第1の挟持部1にハリス23を挟着する。
これによって、第2の挟持部2側を安定的に保持しながらハリス23の挟着を行うことができる。
そして、このように保持した状態で、第1の挟持部1側の糸挿入部5にハリス23を挿通して第1の挟持部1にハリス23を挟着する。
これによって、第2の挟持部2側を安定的に保持しながらハリス23の挟着を行うことができる。
また、図8(b)に示すように、摘む指を持ち替えて、第1の挟持部1側を、糸挿入部5の前後方向(側方)から平らに指先F3,F4で摘むようにして保持する。このように保持することで、露出している側にある針部4の突出方向が下向き方向となる。
そして、このように保持した状態で、第2の挟持部2側の糸挿入部6に中ハリス21を挿通して第2の挟持部2に中ハリス21を挟着する。
したがって、針部4で指先F1〜F4等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸L1,L2の挟着を好適に行うことができる。
したがって、仕掛け糸の着脱や仕掛け糸の交換に優れ、より交換性に優れた釣針が得られる。
そして、このように保持した状態で、第2の挟持部2側の糸挿入部6に中ハリス21を挿通して第2の挟持部2に中ハリス21を挟着する。
したがって、針部4で指先F1〜F4等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸L1,L2の挟着を好適に行うことができる。
したがって、仕掛け糸の着脱や仕掛け糸の交換に優れ、より交換性に優れた釣針が得られる。
以上説明した本実施形態の釣針Hによれば、第2の挟持部2側を指先F1,F2で摘んだ状態では、この糸挿入部6が抵抗となって指先F2に対する滑り止め部材として機能するので、第2の挟持部2側を安定的に保持しながらハリス23の挟着を行うことができる。
また、第1の挟持部1側を、糸挿入部5を前後方向(側方)から平らに指先F3,F4で摘むようにして保持することで、露出している側にある針部4の突出方向を、下向き方向にすることが可能であるので、針部4で指先F1〜F4等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸L2の挟着を好適に行うことができる。
したがって、本実施形態の釣針Hによれば、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れ、仕掛け糸L1,L2に対する釣針Hの交換性に優れる。
また、第1の挟持部1側を、糸挿入部5を前後方向(側方)から平らに指先F3,F4で摘むようにして保持することで、露出している側にある針部4の突出方向を、下向き方向にすることが可能であるので、針部4で指先F1〜F4等を傷めることを好適に回避しつつ、仕掛け糸L2の挟着を好適に行うことができる。
したがって、本実施形態の釣針Hによれば、仕掛け糸L1,L2の着脱性に優れ、仕掛け糸L1,L2に対する釣針Hの交換性に優れる。
図9(a)(b)は釣針Hの変形例を示した斜視図である。
図9(a)に示した変形例では、第1実施形態で説明した釣針Hを基本として、第1の挟持部1の折返し部を、前方向(線材部3aと線材部3bとに沿って接する仮想面に直交する方向)に向けて傾斜形成してあり、また、第2の挟持部2の折返し部を、上方向(線材部3aと線材部3cとに沿って接する仮想面に直交する方向で、針部4が配設される側と反対側となる方向)に向けて傾斜形成してある。
図9(a)に示した変形例では、第1実施形態で説明した釣針Hを基本として、第1の挟持部1の折返し部を、前方向(線材部3aと線材部3bとに沿って接する仮想面に直交する方向)に向けて傾斜形成してあり、また、第2の挟持部2の折返し部を、上方向(線材部3aと線材部3cとに沿って接する仮想面に直交する方向で、針部4が配設される側と反対側となる方向)に向けて傾斜形成してある。
また、図9(b)に示した変形例では、第2実施形態で説明した釣針Hを基本として、第1の挟持部1の折返し部を、前方向(線材部3aと線材部3bとに沿って接する仮想面に直交する方向)に向けて傾斜形成してあり、また、第2の挟持部2の折返し部を、上方向(線材部3aと線材部3cとに沿って接する仮想面に直交する方向で、針部4が配設される側と反対側となる方向)に向けて傾斜形成してある。
このように、第1の挟持部1および第2の挟持部2の端部を傾斜形成することによって、直線部3の軸線方向に向けて仕掛け糸L1,L2を略まっすぐに挟着することができ、仕掛け糸L1,L2が取り回される方向に糸ぐせや糸折れが生じるのを少なくすることができる。
なお、前記実施形態では、第1の挟持部1の折返し端を第2の挟持部2の近傍(糸挿入部6の下方)まで延設して針部4を設けたが、これに限られることはなく、図10(a)に示すように、第1の挟持部1の近傍(糸挿入部5の下方周り)にて針部4を設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第1の挟持部1の折返し端を延設してこれに針部4を設けたが、第2の挟持部2の折返し端を延設してこれに針部4を設けてもよい。
また、図10(b)に示すように、第1の挟持部1の折返し端に針部4を設けるとともに、線材部3cが糸挿入部6の下側に配置されるように第2の挟持部2を折返して設け、この折返し端を下方向へ折り曲げて針部4’を設けてもよい。
この場合には、2つの針部4,4’を有するので、逆針として使用した場合に、おとり鮎A(図4(b)参照)への装着保持性が高まる。
この場合には、2つの針部4,4’を有するので、逆針として使用した場合に、おとり鮎A(図4(b)参照)への装着保持性が高まる。
また、前記第2実施形態では、糸挿入部6を、糸挿入部5に対して直線部3の周りに略90度ずらして配設したが、これに限られることはなく、糸挿入部6を第1実施形態と同様に上方向に曲線状に折り曲げて配設し、糸挿入部5を、糸挿入部6に対して直線部3の周りに略90度ずらして配設してもよい。
1 第1の挟持部
1a 挟持孔
2 第2の挟持部
2a 挟持孔
3 直線部
4 針部
5 糸挿入部
6 糸挿入部
H 釣針
L1 仕掛け糸
L2 仕掛け糸
1a 挟持孔
2 第2の挟持部
2a 挟持孔
3 直線部
4 針部
5 糸挿入部
6 糸挿入部
H 釣針
L1 仕掛け糸
L2 仕掛け糸
Claims (4)
- 直線状の線材の一端を、仕掛け糸を挟着可能なように折返して形成した第1の挟持部と、
前記第1の挟持部と離間して、前記線材の他端を前記仕掛け糸とは別の仕掛け糸を挟着可能なように折返して形成した第2の挟持部と、
前記第1の挟持部と前記第2の挟持部との少なくとも一方の折返し端を、前記第1の挟持部と前記第2の挟持部との間に延設してさらに折り曲げて形成した針部と、
を具備したことを特徴とする釣針。 - 前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の前記折返しの近傍にそれぞれ設けられ、前記線材の直線部の途中部分を軸線方向と交差する方向へ曲線状に折り曲げて形成した糸挿入部を備え、
前記各糸挿入部は、前記直線部の軸線方向から見て、前記直線部の同じ側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の釣針。 - 前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の前記折返しの近傍にそれぞれ設けられ、前記線材の直線部の途中部分を軸線方向と交差する方向へ曲線状に折り曲げて形成した糸挿入部を備え、
前記各糸挿入部は、前記直線部の軸線方向から見て、前記直線部の周りに相互に略90度ずらして配設されており、
前記針部は、一方の前記糸挿入部の近傍に設けられ、前記直線部の軸線方向から見て、一方の前記糸挿入部に対して、前記直線部の周りに略90度ずらして配設されていることを特徴とする請求項1に記載の釣針。 - 前記第1の挟持部および前記第2の挟持部の少なくとも一方の折返し部は、前記折返し部における前記線材に沿って接する仮想面に直交する方向に向けて傾斜形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の釣針。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6083102B1 (ja) * | 2016-08-25 | 2017-02-22 | 仁 筒井 | 鮎の友釣り用逆さ針 |
US20190021298A1 (en) * | 2017-07-19 | 2019-01-24 | Hency Anthony Bunner | Open Eye Hook |
US20190069531A1 (en) * | 2017-09-05 | 2019-03-07 | Andrew Michael Ashmore | Dropper hook |
-
2010
- 2010-05-31 JP JP2010125082A patent/JP2011250710A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20190021298A1 (en) * | 2017-07-19 | 2019-01-24 | Hency Anthony Bunner | Open Eye Hook |
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