JP6083102B1 - 鮎の友釣り用逆さ針 - Google Patents
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Abstract
【課題】 細い針金をラセン状に作った極小バネを捻り伸ばした形のハリス止めを、1カ所のハンダ付けで針軸と組み合わせた従来の逆さ針は、指先でつまんだときに針先の方向が定まらず、掛け針のハリスの係脱がやり辛いものであった。【解決手段】 針部材33の針先とハリス止め部材36のラセン部34とが反対方向となるよう、針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35とを平行配置した接触部分を、第1ハンダ付け部38と第2ハンダ付け部40とにより接合し、第1ハンダ付け部38近傍のハリス止め部材36を針軸32から離間するよう凸型に形成することによりハリス通し部41を設け、針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35との微少な隙間からなるハリス挟み込み部42を設けた。【選択図】 図3
Description
本発明は、鮎の友釣りに使用する逆さ針(さかさばり)に関する。
従来から、鮎の友釣りに用いられる鮎釣り用仕掛けは、鼻環(ハナカン)を取り付けた仕掛け糸の先端に逆さ針を取り付ける。逆さ針にハリス止めを設けて、このハリス止めに掛け針(「イカリ針」とも言う。)と一体になっているハリス(掛け針用の糸)を係脱可能に取り付けるようにしている。
そして、友釣りを行うときには、仕掛けを道糸に結着し、仕掛けに設けた鼻環をオトリ鮎の鼻孔に嵌装し、逆さ針をオトリ鮎の尻ビレ側の下腹部に引っ掛ける。逆さ針のハリス止めにハリスを係止することで掛け針をオトリ鮎の後部に位置させる。
その状態で釣場の河川でオトリ鮎を泳がせることにより、野鮎の縄張りを守ろうとする習性を利用しオトリ鮎を追いかける野鮎を掛け針に引っ掛けるのである。
そして、友釣りを行うときには、仕掛けを道糸に結着し、仕掛けに設けた鼻環をオトリ鮎の鼻孔に嵌装し、逆さ針をオトリ鮎の尻ビレ側の下腹部に引っ掛ける。逆さ針のハリス止めにハリスを係止することで掛け針をオトリ鮎の後部に位置させる。
その状態で釣場の河川でオトリ鮎を泳がせることにより、野鮎の縄張りを守ろうとする習性を利用しオトリ鮎を追いかける野鮎を掛け針に引っ掛けるのである。
以上のように、逆さ針にハリス止めを設けることにより、野鮎の大きさや水流その他の釣り場条件などに応じて掛け針を選択するとき、又は根掛かりなどで掛け針の先端の鋭さが無くなり交換するときなどに、逆さ針のハリス止めに掛け針と一体となったハリスを付け替えることで掛け針の交換ができる。
図6は、逆さ針1のハリス止め2の例を示している。
図6に示した逆さ針1は、針先3につながる針軸4を折り曲げ端部7で折り曲げてハリス止め2を形成している。ハリス止め2には、針軸4の往復部分をふくらませて形成したハリス通し部5を有している。さらに、ハリス通し部5と折り曲げ端部7との間に微少な隙間からなるハリス挟み込み部6が形成されている。
掛け針10と一体になっているハリス11をハリス通し部5に通し、さらにハリス11をハリス挟み込み部6で挟み込むことでハリス11を逆さ針1のハリス止め2に係止する。
図6に示した逆さ針1は、針先3につながる針軸4を折り曲げ端部7で折り曲げてハリス止め2を形成している。ハリス止め2には、針軸4の往復部分をふくらませて形成したハリス通し部5を有している。さらに、ハリス通し部5と折り曲げ端部7との間に微少な隙間からなるハリス挟み込み部6が形成されている。
掛け針10と一体になっているハリス11をハリス通し部5に通し、さらにハリス11をハリス挟み込み部6で挟み込むことでハリス11を逆さ針1のハリス止め2に係止する。
ところが、図6に示した逆さ針1に設けられたハリス止め2は、ハリス11をハリス止め2のハリス挟み込み部6に圧入して係止させるだけなので、ハリス11がハリス挟み込み部6を中心に前後左右に移動し掛け針10の位置が不安定になるものであった。すなわち、逆さ針1に対する掛け針10の方向が定まらないため、野鮎の針掛かりが悪いものであった。また、野鮎が掛かった衝撃でハリス止め2のハリス挟み込み部6からハリス11が外れたり、ハリス11が切れてしまうことも多かった。
図7は、別の逆さ針20のハリス止め21の例を示している。
図7に示した逆さ針20は、針先22につながる針軸23の端部24をU字形状に折り曲げてハリス通し部25を形成している。また、針軸23の中央部で根巻き糸28を巻き付けることによりハリス止め部材26を取付け、針軸23の端部24に向け、針軸23とハリス止め部材26との間に微少な隙間からなるハリス挟み込み部27を形成している。
図7に示すように、掛け針10と一体になったハリス11をハリス挟み込み部27に挟み込み、針軸23とハリス止め部材26に巻き回したのち、ハリス通し部25にハリス11を通している。
図7に示した逆さ針20は、針先22につながる針軸23の端部24をU字形状に折り曲げてハリス通し部25を形成している。また、針軸23の中央部で根巻き糸28を巻き付けることによりハリス止め部材26を取付け、針軸23の端部24に向け、針軸23とハリス止め部材26との間に微少な隙間からなるハリス挟み込み部27を形成している。
図7に示すように、掛け針10と一体になったハリス11をハリス挟み込み部27に挟み込み、針軸23とハリス止め部材26に巻き回したのち、ハリス通し部25にハリス11を通している。
図7のハリス止め21は、図6のハリス止め2に比べると、ハリス11が針軸23とハリス止め部材26に巻き回されるため、ハリス止め21からハリス11が外れたり切れたりしにくいものであった。
しかし、図7に示すように、ハリス11をU字形状のハリス通し部25に通すだけなので、ハリス11がハリス通し部25を中心に前後左右に移動し方向が定まらないことによる掛け針10が不安定な状態は改善されておらず、野鮎の針掛かりが悪い点は改善されていなかった。
また、U字形状のハリス通し部25からハリス11が外れ易く、ハリス11がハリス通し部25から外れると、ハリス止め21からハリス11が外れたり切れたりしてしまう恐れがあった。
しかし、図7に示すように、ハリス11をU字形状のハリス通し部25に通すだけなので、ハリス11がハリス通し部25を中心に前後左右に移動し方向が定まらないことによる掛け針10が不安定な状態は改善されておらず、野鮎の針掛かりが悪い点は改善されていなかった。
また、U字形状のハリス通し部25からハリス11が外れ易く、ハリス11がハリス通し部25から外れると、ハリス止め21からハリス11が外れたり切れたりしてしまう恐れがあった。
そこで、逆さ針のハリス止めとしてラセン形のものが提案された(特許文献1)。
特許文献1記載の逆さ針は、掛け針のハリスをハリス止めのラセン部を通すようにしたので、野鮎が掛け針に掛かってハリスに伝わった衝撃がラセン部で受け止められるため、従来のハリスを圧入するだけのハリス止めよりもハリスが切れにくいという特徴を有する。
また、ラセン部がガイドとなって逆さ針に対してハリスが一定の方向を向き、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が安定するので、確実に野鮎がヒットし釣果が向上する。
特許文献1記載の逆さ針は、掛け針のハリスをハリス止めのラセン部を通すようにしたので、野鮎が掛け針に掛かってハリスに伝わった衝撃がラセン部で受け止められるため、従来のハリスを圧入するだけのハリス止めよりもハリスが切れにくいという特徴を有する。
また、ラセン部がガイドとなって逆さ針に対してハリスが一定の方向を向き、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が安定するので、確実に野鮎がヒットし釣果が向上する。
ところが、特許文献1の逆さ針は、針先と針軸とからなる針部材と、細い針金をラセン状に作った極小バネを捻り伸ばした形のハリス止めとを1カ所のハンダ付けで組み合わせただけのものなので、この逆さ針を指先でつまんだとき、針先の方向が定まらず、掛け針のハリスのハリス止めに対する係脱がやり辛いものであった。そのため、鮎の友釣りの釣りを行っている河川において、逆さ針に対し掛け針のハリスを迅速に交換できず、せっかくの釣機を逃してしまう恐れがあった。
また、ハリス止めの端部が逆さ針から突出しているので、鮎釣りの最中にその突起部分が網などに引っ掛かるトラブルが生じやすかった。
また、ハリス止めの端部が逆さ針から突出しているので、鮎釣りの最中にその突起部分が網などに引っ掛かるトラブルが生じやすかった。
さらに、特許文献1の逆さ針は、そのハリス止めが細い針金をラセン状に作った極小バネを捻り伸ばしたものであるので、ラセンのピッチが非常に長くなっていた。そのため、釣りの最中にハリスがラセン部のラセンに沿って外れていく恐れがあった。
そこで、本発明は、野鮎が掛かった衝撃があっても掛け針のハリスが切れず、またハリスの方向が定まり安定した釣果が得られるだけでなく、指先でつまんだとき針先の方向が定まることでハリス止めに対するハリスの係脱がやり易い鮎の友釣り用逆さ針を提供する。
また、ハリス止め部材のラセン部の形状を最適なものとすることにより、鮎釣りの最中にハリスがラセン部から外れない友釣り用逆さ針を提供する。
また、ハリス止め部材のラセン部の形状を最適なものとすることにより、鮎釣りの最中にハリスがラセン部から外れない友釣り用逆さ針を提供する。
第1発明の鮎の友釣り用逆さ針は、針先と針軸とからなる針部材と、端部が小径のラセン形に形成されたラセン部と直線部とからなるハリス止め部材と、を備え、針部材の針先とハリス止め部材のラセン部が反対方向となるよう、針部材の針軸とハリス止め部材の直線部とを平行配置した接触部分に、ハリス止め部材の直線部側の端部近傍と針部材の針軸とを接合する第1ハンダ付け部と、針部材の針軸側の端部近傍とハリス止め部材の直線部とを接合する第2ハンダ付け部とを設けた鮎の友釣り用逆さ針であって、第1ハンダ付け部近傍のハリス止め部材を針軸から離間するよう凸型に形成することによりハリス通し部を設け、ハリス通し部と第2ハンダ付け部との間に針部材の針軸とハリス止め部材の直線部との微少な隙間からなるハリス挟み込み部を設け、掛け針のハリスをハリス通し部に通し、ハリスをハリス挟み込み部に挟み込み、さらにハリスを第2ハンダ付け部の外周部に巻き回したのち、ラセン部の内部を通すことで、掛け針のハリスが係止されることを特徴とする。
第1発明の鮎の友釣り用逆さ針は、掛け針のハリスをハリス止め部材のラセン部を通すようにし、野鮎が掛かった衝撃がラセン部で受け止められるので従来のハリスを圧入するだけのハリス止めよりもハリスが切れにくいという特徴を有する。
また、ラセン部がガイドとなってハリスの方向が一定の方向を向き、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が定まるので、安定して野鮎がヒットするので釣果が向上する。
さらに、第1ハンダ付け部近傍のハリス止め部材を針軸から離間するよう凸型に形成したハリス通し部を設けたので、その部分を指先で摘まんだときに針先の方向が定まることになり、逆さ針に対する掛け針のハリスの係脱がやり易くなる。
また、逆さ針に不要な突起がないので、釣りの最中に網などに逆さ針が引っ掛かるトラブルが生じない。
また、ラセン部がガイドとなってハリスの方向が一定の方向を向き、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が定まるので、安定して野鮎がヒットするので釣果が向上する。
さらに、第1ハンダ付け部近傍のハリス止め部材を針軸から離間するよう凸型に形成したハリス通し部を設けたので、その部分を指先で摘まんだときに針先の方向が定まることになり、逆さ針に対する掛け針のハリスの係脱がやり易くなる。
また、逆さ針に不要な突起がないので、釣りの最中に網などに逆さ針が引っ掛かるトラブルが生じない。
第2発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ラセン部の線材間の隙間が、ハリス止め部材に係止される、掛け針のハリスの直径程度とされることを特徴とする。
第2発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ラセン部の線材間の隙間がハリスの直径程度なので、鮎釣り中にハリスがラセン部のラセンに沿って外れていく恐れがなくなる。
第2発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ラセン部の線材間の隙間がハリスの直径程度なので、鮎釣り中にハリスがラセン部のラセンに沿って外れていく恐れがなくなる。
第3発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ラセン部の巻き回数が2〜3回であることを特徴とする。
第3発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ハリス止め部材のラセン部の巻き回数をラセン部の機能として必要十分な2〜3回としたので、特許文献1の逆さ針に比べ全長を短くすることができるのでオトリ鮎の泳ぎのジャマにならずオトリ鮎が疲れにくくなる。
第3発明の鮎の友釣り用逆さ針は、ハリス止め部材のラセン部の巻き回数をラセン部の機能として必要十分な2〜3回としたので、特許文献1の逆さ針に比べ全長を短くすることができるのでオトリ鮎の泳ぎのジャマにならずオトリ鮎が疲れにくくなる。
本発明の鮎の友釣り用逆さ針は、上記構成により鮎の友釣りを行う河川において、掛け針のハリスを迅速に交換することができる。また、ハリスの強度一杯まで掛け針に対するハリスの係止の強度を高めることができる。さらに、逆さ針が網に引っ掛かるなどの鮎の友釣り中のトラブルを減少することができる。
図1は、本発明に係る鮎の友釣り用逆さ針30の拡大図である。実際の逆さ針30は、その全長が17mm程度である。
逆さ針30は、針先31と針軸32とからなる針部材33と、端部が小径のラセン形に形成されたラセン部34と直線部35とからなるハリス止め部材36とを備えている。針部材33とハリス止め部材36には、直径0.4mm程度のステンレス鋼線材等が用いられる。
ラセン部34は、図1に示すようにその内径φDがハリス止め部材36の線材の線径φdと同程度の寸法となっている。ラセン部34のピッチPは、ハリス止め部材36の線材の線径φdよりやや大きい程度の寸法とすることにより、線材間の隙間寸法が掛け針のハリスの直径とほぼ同じ程度となっている。
また、ラセン部34のラセン巻き数nは3である。なお、ラセン部34のラセン巻き数nは2〜3回とすることで、ハリスの引っ張り強度一杯までの安定した係止強度を維持することができる。
逆さ針30は、針先31と針軸32とからなる針部材33と、端部が小径のラセン形に形成されたラセン部34と直線部35とからなるハリス止め部材36とを備えている。針部材33とハリス止め部材36には、直径0.4mm程度のステンレス鋼線材等が用いられる。
ラセン部34は、図1に示すようにその内径φDがハリス止め部材36の線材の線径φdと同程度の寸法となっている。ラセン部34のピッチPは、ハリス止め部材36の線材の線径φdよりやや大きい程度の寸法とすることにより、線材間の隙間寸法が掛け針のハリスの直径とほぼ同じ程度となっている。
また、ラセン部34のラセン巻き数nは3である。なお、ラセン部34のラセン巻き数nは2〜3回とすることで、ハリスの引っ張り強度一杯までの安定した係止強度を維持することができる。
図1に示すように、針部材33の針先31とハリス止め部材36のラセン部34とが反対方向となるよう、針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35とが平行に接触して配置されている。ハリス止め部材36の直線部側の端部近傍37と針部材33の針軸32とが第1ハンダ付け部38により接合されている。そして、針部材33の針軸側の端部近傍39とハリス止め部材36の直線部35とが第2ハンダ付け部40により接合されている。
さらに図1に示すように、第1ハンダ付け部38近傍のハリス止め部材36の直線部35の一部を針軸32から離間するよう凸型に形成することによりハリス通し部41を設けている。また、ハリス通し部41と第2ハンダ付け部40との間に針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35との微少な隙間からなるハリス挟み込み部42を設けている。
また、ハリス通し部41からハリス挟み込み部4に至る隙間が滑らかに小さくなるよう、ハリス止め部材36の凸型部分から直線部に渡っての間の形状が作られている。
また、ハリス通し部41からハリス挟み込み部4に至る隙間が滑らかに小さくなるよう、ハリス止め部材36の凸型部分から直線部に渡っての間の形状が作られている。
上記構成の本発明の逆さ針30は、ハリス止め部材36のラセン部34のラセン巻き回数をラセン部34の機能として必要十分な2〜3回としたので、特許文献1の逆さ針に比べ全長を短くすることができる。
図2は、本発明に係る逆さ針30を用いた鮎の友釣り用仕掛け50である。
逆さ針30には、鼻環51が取り付けられた仕掛け糸52が係止されている。また、逆さ針30には、掛け針10のハリス11が係止されている。
逆さ針30には、鼻環51が取り付けられた仕掛け糸52が係止されている。また、逆さ針30には、掛け針10のハリス11が係止されている。
図3は、図2に示した友釣り用仕掛け50の逆さ針30部分の詳細図である。
逆さ針30の第1ハンダ付け部38の外周部(針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35)には根巻き糸53を巻きつけることにより、仕掛け糸52が逆さ針30にしっかりと係止されている。
このようにしっかりと係止されるのは、鮎の友釣りをしている最中に、逆さ針30から仕掛け糸52を取り外すことは無いためである。
逆さ針30の第1ハンダ付け部38の外周部(針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35)には根巻き糸53を巻きつけることにより、仕掛け糸52が逆さ針30にしっかりと係止されている。
このようにしっかりと係止されるのは、鮎の友釣りをしている最中に、逆さ針30から仕掛け糸52を取り外すことは無いためである。
図3に示すように、掛け針のハリス11を逆さ針30のハリス通し部41に通し、ハリス11をハリス挟み込み部42に挟み込み、さらにハリス11を第2ハンダ付け部40の外周部(針部材33の針軸32とハリス止め部材36の直線部35)に数回巻き回したのち、ハリス11をラセン部34のラセンに沿って線材間の隙間に通していき、最終的にラセン部34の内部にハリス11を通すことにより、掛け針のハリス11が逆さ針30に係止されている。
本発明の逆さ針30は、逆さ針30に対する掛け針のハリス11の上述した係止状態に特徴を有しており、以下の効果を発揮する。
本発明の逆さ針30は、逆さ針30に対する掛け針のハリス11の上述した係止状態に特徴を有しており、以下の効果を発揮する。
すなわち、掛け針10のハリス11をハリス通し部41に通し、ハリス11をハリス挟み込み部42に挟み込み、さらにハリス11を第2ハンダ付け部40の外周部に巻き回したのち、ラセン部34の内部を通すことで、掛け針10のハリス11が係止されるようにしたので、野鮎が掛かった衝撃がハリス止め部材36で分散して受け止められる。
そのため、ハリス11が持っている引っ張り強度一杯までの安定した係止強度が維持される。
また、ラセン部34がガイドとなって逆さ針30に対してハリス11が一定の方向を向くので、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が安定するので、確実に野鮎がヒットする。
そのため、ハリス11が持っている引っ張り強度一杯までの安定した係止強度が維持される。
また、ラセン部34がガイドとなって逆さ針30に対してハリス11が一定の方向を向くので、オトリ鮎の後方からオトリ鮎を追い払おうとする野鮎との位置関係が安定するので、確実に野鮎がヒットする。
さらに、第1ハンダ付け部38近傍のハリス止め部材35を針軸32から離間するよう凸型に形成したハリス通し部41を設けたので、その部分を指先で摘まんだときに針先31の方向が定まることで、逆さ針30に対する掛け針のハリス11の係脱がやり易くなる。
また、ラセン部34のピッチにより定まるラセン部の線材間の隙間寸法と、ラセン部34の巻き数を最適なものとしたので、ハリス11を逆さ針30のハリス止め部材36に係止し易いものとなった。そして、鮎釣り中にもハリス11がラセン部34から自然により戻されてハリス止め部材36から外れることも無い。
さらに、逆さ針30の全長を短くすることができるのでオトリ鮎の泳ぎのジャマにならずオトリ鮎が疲れにくくなる。
また、ラセン部34のピッチにより定まるラセン部の線材間の隙間寸法と、ラセン部34の巻き数を最適なものとしたので、ハリス11を逆さ針30のハリス止め部材36に係止し易いものとなった。そして、鮎釣り中にもハリス11がラセン部34から自然により戻されてハリス止め部材36から外れることも無い。
さらに、逆さ針30の全長を短くすることができるのでオトリ鮎の泳ぎのジャマにならずオトリ鮎が疲れにくくなる。
図4は、オトリ鮎60に本発明に係る友釣り用仕掛け50を装着した図である。
オトリ鮎60の鼻孔61に鼻環51を装着し、逆さ針30をオトリ鮎60の尻ビレ側の下腹部62に針先を後方に向け引っ掛ける。
図5は、本発明に係る逆さ針を用いての鮎の友釣りの様子である。
図5に示すように、オトリ鮎60に対して掛け針10のハリス11の方向が一定の方向を向き、オトリ鮎60の後方からオトリ鮎60を追い払おうとする野鮎63との位置関係が定まるので、安定して野鮎63を掛け針10にヒットすることができる。
オトリ鮎60の鼻孔61に鼻環51を装着し、逆さ針30をオトリ鮎60の尻ビレ側の下腹部62に針先を後方に向け引っ掛ける。
図5は、本発明に係る逆さ針を用いての鮎の友釣りの様子である。
図5に示すように、オトリ鮎60に対して掛け針10のハリス11の方向が一定の方向を向き、オトリ鮎60の後方からオトリ鮎60を追い払おうとする野鮎63との位置関係が定まるので、安定して野鮎63を掛け針10にヒットすることができる。
10:掛け針
11:ハリス
30:逆さ針
31:針先
32:針軸
33:針部材
34:ラセン部
35:直線部
36:ハリス止め部材
38:第1ハンダ付け部
40:第2ハンダ付け部
41:ハリス通し部
42:ハリス挟み込み部
11:ハリス
30:逆さ針
31:針先
32:針軸
33:針部材
34:ラセン部
35:直線部
36:ハリス止め部材
38:第1ハンダ付け部
40:第2ハンダ付け部
41:ハリス通し部
42:ハリス挟み込み部
Claims (3)
- 針先と針軸とからなる針部材と、
端部が小径のラセン形に形成されたラセン部と直線部とからなるハリス止め部材と、を備え、
前記針部材の針先と前記ハリス止め部材のラセン部とが反対方向となるよう、前記針部材の針軸と前記ハリス止め部材の直線部とを平行配置した接触部分に、前記ハリス止め部材の直線部側の端部近傍と前記針部材の針軸とを接合する第1ハンダ付け部と、前記針部材の針軸側の端部近傍と前記ハリス止め部材の直線部とを接合する第2ハンダ付け部とを設けた鮎の友釣り用逆さ針であって、
前記第1ハンダ付け部近傍の前記ハリス止め部材を前記針軸から離間するよう凸型に形成することによりハリス通し部を設け、
前記ハリス通し部と前記第2ハンダ付け部との間に前記針部材の針軸と前記ハリス止め部材の直線部との微少な隙間からなるハリス挟み込み部を設け、
掛け針のハリスを前記ハリス通し部に通し、ハリスを前記ハリス挟み込み部に挟み込み、さらにハリスを第2ハンダ付け部の外周部に巻き回したのち、前記ラセン部の内部を通すことで、掛け針のハリスが係止されることを特徴とする鮎の友釣り用逆さ針。 - 前記ラセン部の線材間の隙間が、前記ハリス止め部材に係止される、掛け針のハリスの直径程度とされることを特徴とする、請求項1に記載された鮎の友釣り用逆さ針。
- 前記ラセン部の巻き回数が2〜3回であることを特徴とする、請求項1又は2に記載された鮎の友釣り用逆さ針。
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