JP2011245493A - 取鍋の地金除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取鍋に付着した地金を除去するにあたって、除去した地金の除去率を向上させることができると共に、地金除去後に行われる吹き付け材の定着率も向上させることができるようにする。
【解決手段】製鋼工場にて使用した取鍋1に付着した地金8を除去するに際し、取鍋から溶湯を払い出した後、除去する地金温度が800℃〜300℃であるときに、地金に打撃を与えることができるブレーカなどを備えた機械によって、地金に打撃を与えて除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、取鍋内に付着した地金を除去する取鍋の地金除去方法に関する。
従来より、複数チャージ(複数ヒート)に亘って取鍋を使用すると、取鍋に多くの地金が付着することから、取鍋の地金を除去することが定期的に行われている。取鍋に付着した地金を除去する方法や装置として、特許文献1や特許文献2に示されているものがある。
特許文献1では、鍋排出口付着物除去装置において、上部可動フレームに鍋運搬車の走行方向に直交する方向に取付けられた前後進装置と、この前後進装置により前進・後退する油圧ブレーカーとからなり、この油圧ブレーカーにはロッド先端に鍋の溝とほぼ同じ断面寸法の板が取り付いており、この板に先端の尖ったビットが板の下端寄りに、ロッドの下面とビットの下面が一直線状になるように取付けられていることが開示されている。
また、取鍋に限定されたものではないが、耐火物に付着した地金を取りやすくする技術として特許文献2や特許文献3に示すものがある。
特許文献2では、耐火物及び耐火物表面の付着物を強制的に冷却する方法において、冷却する箇所にドライアイスを吹き付けて冷却することが開示されている。また、特許文献3では、鋳型への溶湯注入と傾転排滓とを繰り返してタンディッシュを連続的に使用するにあたり、前記タンディッシュの排滓口の通路に、予め該タンディッシュより外側に先端が突出した排滓口取付具を取り付け、複数回の傾転排滓で該取付け具上に付着、肥大した付着物を、前記取付具の突出部に衝撃を加え、共に排滓口から剥離させ、落下除去することが開示されている。
特開2002−80909号公報 特開2001−108377号公報 特開平10−328796号公報
特許文献1や特許文献3では、地金に対して機械的に打撃を与えることによって地金を除去しようとするものであるが、これらの技術では、単に地金に打撃を与えることで地金を除去するということが開示されているだけであり、地金を除去するときの温度などは全く考慮されていない技術である。特許文献2には、地金などの付着物を強制的に冷却して地金を除去し易くする技術であるが、この技術では、地金を単に冷却すれば除去し易いということが開示されているだけで、具体的に温度をどのようにすればよいかということも全く開示されていない。
即ち、特許文献1〜特許文献3には、地金を除去する際での温度管理をどのようにするかという具体的な指針は全く考慮されておらず、このような技術では、十分に地金を除去できないばかりか、地金除去の後に行われる不定形耐火物の吹き付け作業において吹き付け材の定着率が悪くなるという問題がある。
そこで、本発明では、取鍋に付着した地金を除去するにあたって、除去した地金の除去率を向上させることができると共に、地金除去後に行われる吹き付け材の定着率も向上させることができる取鍋の地金除去方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
本発明の技術的手段は、取鍋に付着した地金を除去するに際し、前記取鍋内の溶湯を払い出した後、除去する地金温度が800℃〜300℃であるときに前記地金を打撃又は引っ掛けて除去する点にある。
本発明によれば、取鍋に付着した地金を除去するにあたって、除去した地金の除去率を向上させることができると共に、地金除去後に行われる吹き付け材の定着率も向上させることができる。
取鍋の全体断面図を示した図である。 取鍋を傾動させる傾動装置及び地金を除去する状態を示した図である。 純鉄と耐火物との収縮差を示す図である。 炭素量を変化させたときの平均線膨張係数や収縮量を示した図である。 溶銑用の取鍋を整備したときの地金温度に対する地金除去率と吹き付け材定着率との関係図である。 溶鋼用の取鍋を整備したときの地金温度に対する地金除去率と吹き付け材定着率との関係図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
製鋼工場において、取鍋は溶銑や溶鋼を搬送したり精錬するときに用いられるのが一般的である。例えば、取鍋は、高炉から出銑した溶銑を搬送したり、混銑車から出銑した溶銑を搬送したり、転炉から出鋼した溶鋼を搬送するために用いられる。また、二次精錬を行うときや連続鋳造装置に溶鋼を注入する際にも用いられる。
このように、製鋼工場においては、取鍋は様々な工程で用いられ、溶鋼や溶銑を搬送したり、溶銑や溶鋼の精錬を行うときなどに、取鍋内には地金が付着する。取鍋に多量の地金が付着すると、取鍋は、例えば、取鍋を整備する取鍋整備工場に運搬されて、取鍋整備工場にて取鍋に付着した地金は除去することになる。
まず、図1を用いて取鍋の構造から説明する。なお、取鍋は、図1に示すものに限定されない。また、取鍋には、溶銑用の取鍋と溶鋼用の取鍋とがあるが、本発明は、どちらの取鍋であっても適用することができる。以降、溶銑や溶鋼をまとめて溶湯ということがある。
図1に示すように、取鍋1は、取鍋本体を構成する有底状の鉄皮2と、鉄皮2の内壁に設けられた耐火物3とを備えている。鉄皮2は、断面視で円弧状に形成された敷部4と、この敷部4から一方(例えば、上方)に延設された筒状の胴部5とから構成されている。詳しくは、敷部4は、中心部から径外(外側)方向にいくにしたがって徐々に上方にあがえる円弧状のものであって、言い換えれば、お椀状(中央部4aが凹んでいる球面状)に形成されている。
耐火物3は、定形状の煉瓦やキャスタブルなどの不定形ものである。鉄皮2の胴部5の内壁や敷部4の内壁には、定形状のパーマ煉瓦などが施工され、胴部5の中途部から敷部4にかけてパーマ煉瓦の内壁側にキャスタブルなどの不定形材が流し込み又は吹き付け施工されている。
このような取鍋1を使用した場合、取鍋1の開口部(上部側)7であって、例えば、胴部5の開口部7側に位置する耐火物3の内壁に地金8が付着したり、取鍋1の胴部5の長手方向中央部に位置する耐火物3に地金8が付着することがある。また、取鍋1の敷部4に位置する耐火物3の内壁などにも地金8が付着してしまう。
取鍋1にて溶湯を搬送するときの溶湯温度や取鍋1にて溶湯を処理するときの溶湯温度は、溶湯の凝固温度よりもそれほど高い温度でないことが多い。そのため、搬送時や処理時に一部の溶湯が凝固してしまい耐火物3(特に、開口部7側に近い耐火物3)に付着して地金8になることがある。また、取鍋1が十分に温まっていない場合も、耐火物3からの抜熱により、湯面以下の部位(特に、敷部4の耐火物3)であっても地金8が付着する場合がある。
取鍋1の内壁(耐火物3)に、地金8が付着してしまうと、取鍋1に入れる溶湯の装入量が減少するだけでなく、取鍋1の重心位置が変化してしまうため取鍋1をクレーンなどで吊り上げて運搬する場合にはアンバランスになることがある。また、取鍋1の開口部7から溶湯を出湯する場合には地金8が邪魔となり、出湯時の溶湯の流れが変化し障害になる虞がある。さらに、取鍋1に溶湯を装入した場合、地金8によって溶湯を冷却して溶湯温度を変化させてしまう虞もある。このようなことから、取鍋1の内壁に付着した地金8は定期的に除去する必要がある。
取鍋1の内壁に付着した地金8を除去するにあたって、取鍋1内に溶湯が入っている状況下では、地金8が溶湯に浸かっているために、この状況下では地金8を除去することが難しい。そこで、地金8の除去は、取鍋1内に溶湯が無い状態で行うこととしている。
具体的には、まず、溶湯が入っていない取鍋1を取鍋整備工場に搬送する。そして、図2に示すように、取鍋整備工場に搬送した取鍋1を傾動させる傾動装置10に設置する。
この傾動装置10は、床等に設置されたベース台11と、ベース台11上に回転自在に支持された複数のローラ12と、ローラ12の回転により揺動自在となっていて取鍋1を設置する取鍋設置体13とを備えている。
この取鍋設置体13は、底面側が円弧状となっていてローラ12に接地することで揺動自在に支持された底部14と、この底部14から上方に起立した一対の側部15とを備えている。側部15には、取鍋1のトラニオン軸又は取鍋1の外面に設けられた突出部16と係止する凹上の係止部17が設けられている。したがって、取鍋1のトラニオン軸または突出部16を係止部17に係止することによって取鍋1を取鍋設置体13に設置することができる。
そして、取鍋1を取鍋設置体13に設置した後は、取鍋設置体13の底部14と接地しているローラ12を回転させて取鍋設置体13を揺動させることによって、取鍋1を所定の角度に傾ける。取鍋設置体13の揺動は、取鍋1の開口部7が地金8を除去するバックホーなどの機械18に向くように行う。そして、取鍋1を所定の角度に傾けた後は、機械18を用いて取鍋1の耐火物3に付着した地金8に打撃力や引っ張り力等を与えることによってを除去する。
なお、地金8を除去するにあたり、ガスなどを用いて地金8を溶断して地金8を除去するという方法があるが、地金8と耐火物3との接合面を溶断すると耐火物3も溶損し易いということもあったり、溶断にはガスなどの熱エネルギーを多く必要で発煙も生じて環境上も好ましくない。そのため、本発明では、ガスによる地金8の溶断をするのではなく、機械18に取り付けたブレーカ19などによって機械的に地金8に振動(打撃力)を繰り返し与えることにより、地金8を除去する方法を採用することとしている。或いは、機械18に取り付けたピーラ20(先端部に鋭利部が設けられいるもの)によって地金を引っ掛けて除去することとしている。
このように、地金8を除去する場合、地金8を打撃や引っ掛けにより除去するのが効果的であるが、溶湯を払い出した直後の取鍋1では、地金8の温度が高い状態にあり、地金温度が高い状態で地金8を除去しようとしても、旨く除去できない場合がある。
そこで、本発明では、地金8を除去するにあたり、除去しようとする地金温度が800℃以下となるように自然冷却や強制冷却してから打撃や引っ掛けによって地金8を除去することとしている。
地金温度が800℃を超えている場合、地金8の強度が弱いため、地金表面に打撃を与えても、例えば、地金8が塑性変形して、その衝撃が耐火物と地金8との境界まで伝わりにくく、地金8が耐火物から剥離し難いことがある。
また、地金温度を800℃以下に冷却すると地金8が収縮し、地金8と耐火物との収縮率が大きくなることによって、地金8が耐火物から剥離し易くなる。表1は、純鉄と耐火物との収縮差をまとめたものであり、図3は、表1の結果をグラフにしたものである。表1の純鉄は、「C.Li、B.G.Thomas : Met Trans 35B 1151 (2004)」に示された密度により求めたものである。
Figure 2011245493
図3に示すように、温度が高い場合は、純鉄と耐火物との収縮差は余り無いが、温度が大凡1100℃以下になると急激に収縮差が大きくなり、収縮差は大凡3%程度である。 また、図4に示すように、炭素量を変化させたとしても平均線膨張係数は、3前後であり、収縮量も0.015〜0.025の範囲であり炭素量によって大幅に変化することはない。このように、図3や図4から見ても、地金温度を800℃以下にすることにより地金8と耐火物との収縮率の差が大きくなるため、地金8を除去しやすいと考えられる。
さらに、地金温度が800℃以下であると地金8の強度が増加し、地金8が塑性変形し難くなることから、地金8に打撃を与えたときの衝撃が耐火物と地金8との境界まで伝わり易くなり、この点からも地金8が耐火物から剥離し易くなる。このことは、「鉄鋼の高温変形一進歩総説、鉄鋼基礎共同研究会、高温変形部会 シンポジウムテキスト、1979年2月14日」に記載されている。
このように、地金温度を800℃以下にしてから、当該地金8に打撃力を与えることによって、簡単に地金8を除去することができるようになる。これは、地金8を引っ掛けにより取る場合も同様である。
さて、地金8を除去するにあたって、地金温度を800℃以下にすることが必要であるが、地金8(耐火物)を冷やし過ぎると、取鍋の温度(耐火物の温度)が下がり過ぎ、整備後に取鍋を使用する際に、取鍋を加熱する手間が掛かると共に、加熱するために多大なエネルギーが必要となる。また、操業上、取鍋を加熱する時間が確保できず、加熱不足である場合には、耐火物3の膨張不足となる。その結果、耐火物3の目地などの隙間に溶湯が入り込んで漏鋼などの懸念がある。加えて、地金除去の際の下限温度を300℃としてかないと、地金除去後に不定形耐火物を吹き付けたときに、水分が十分に蒸発せずに吹き付け作業が旨く行えないことがある。言い換えれば、地金除去の際の下限温度を300℃以上としていなければ、吹き付け作業を行ったときの不定形耐火物の付着率が悪くなる虞がある。
このように、地金8を除去するに際しては、地金温度が800℃から300℃の範囲にある地金8にブレーカ19等の打撃力を与えて除去することがよい。なお、地金8に打撃力を与える場合は、その地金8が付着した耐火物3に向けて打撃力を与えるのではなく、耐火物とは反対側に打撃力を与えることが好ましい。言い換えれば、打撃力を与える方向が地金8が付着した耐火物に重なるようにするのではなく、打撃力を与える方向が地金8が付着した耐火物に重ならないようにすることが好ましい。例えば、取鍋1の耐火物3の内壁に沿うように上下方向から地金8に対して打撃を与えるようにする。
表2は、本発明の取鍋の地金除去方法にて地金8の除去を行った実施例と、本発明とは異なる方法にて地金8の除去を行った比較例とをまとめたものである。
Figure 2011245493
表2に示した実施例及び比較例は、溶銑用の取鍋と溶鋼用の取鍋との両方を用いた場合の例を示したものである。また、表2の操業の欄は、地金8を除去する際の作業を簡単に示したものである。「溶銑又は溶鋼の払い出し有無」とは、払い出しを行って地金8の除去を行ったか否かを示し、「地金の表面温度」は、除去する地金8の温度(地金温度)を示したものである。地金温度は、当業者常法通りサーモビューアを用いて非接触にて測定を行った。
「機械による除去の有無」とは、上記に示したようにバックホー等の機械18にて地金8の除去を行ったか否かを示したもので、「除去方法」とは、地金8に対して打撃を与えて除去を行ったか否かを示したものである。「打撃の向き」とは、地金8に対して打撃を与えるときに、上向き、即ち、耐火物とは反対側に打撃力を与えたか否かを示したものである。判定の欄は、操業の内容が判定に示した内容に一致しているものを良好「○」とし、一致していないものを不良「×」としたものである。
地金付着量W1は、取鍋1に付着している地金8の総付着量を示したもので、地金8が付着する前での取鍋1の重量(前回の整備が終了した直後の取鍋1の重量)と、地金8が付着した後の取鍋1の重量(今回の整備を開始する直前の取鍋1の重量)との差を示したものである。取鍋等の重量は、ロードセル等の重量計にて測定した。
地金除去量W2は、整備後における地金8の除去量を示したもので、整備開始直前の取鍋1の重量と、整備終了直後の取鍋1の重量との差を示したものである。地金除去率Rは、地金8の除去を行った割合を示したもので、地金除去量W2から地金付着量W1を割ったものである(R=W2/W1)。吹き付け材定着率は、地金8の除去後に取鍋の敷部に吹き付けた不定形耐火物の敷部の面積に対する定着した割合を示したものである。即ち、吹き付け材定着率は、耐火物を吹き付けた後において、敷部に定着した新たな吹き付け材の面積を、取鍋の敷部の面積で割ることによって求めることができる。この実施形態では、整備後に目視にて新たな吹き付け材の面積を決定して、吹き付け材定着率を求めた。吹き付け材として、例えば、Al23:61質量%、SiO2:18質量%、SiC:11質量%、C:3質量%、その他:7質量%を含有するものを用いた。なお、吹き付け材は、当然の如く、これに限定されない。
実施例1〜実施例10に示すように、溶銑用の取鍋1であっても、溶鋼用の取鍋1であっても、地金温度が800℃〜300℃であるときに地金8の除去を行うと共に、地金8の除去を機械18による除去にすることによって、比較例に比べ、地金除去率Rや吹き付け材定着率を向上させることができる。
図5は、実施例及び比較例において、溶銑用の取鍋を整備したときの地金温度に対する地金除去率と吹き付け材定着率とをまとめたものである。図6は、実施例及び比較例において、溶鋼用の取鍋を整備したときの地金温度に対する地金除去率と吹き付け材定着率とをまとめたものである。
図5、6に示すように、地金温度が800℃よりも大きくなると、地金除去率Rが急激に減少するという傾向にあり、地金温度が300℃よりも小さくなると、吹き付け材定着率急激に減少する傾向にある。つまり、地金8を除去する際には、地金温度は800℃から300℃以内にすることが必要であり、これにより、効率よく地金8を除去することができると共に、吹き付け材の定着も向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、製鋼工場にて使用した取鍋1に付着した地金8を除去するに際し、取鍋1から溶湯を払い出した後、除去する地金温度が800℃〜300℃であるときに、地金8を機械的に除去することによって、除去した地金の除去率を向上させることができると共に、地金除去後に行われる吹き付け材の定着率も向上させることができる。
なお、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 取鍋
2 鉄皮
3 耐火物
4 敷部
5 胴部
7 開口部
8 地金
10 傾動装置
11 ベース台
12 ローラ
13 取鍋設置体
14 底部
15 側部
16 突出部
17 係止部
18 機械
19 ブレーカ
R 地金除去率
W1 地金付着量
W2 地金除去量

Claims (1)

  1. 取鍋に付着した地金を除去するに際し、前記取鍋内の溶湯を払い出した後、除去する地金温度が800℃〜300℃であるときに前記地金を打撃又は引っ掛けて除去することを特徴とする取鍋の地金除去方法。
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