JP2011242643A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主電源装置から電力が供給される主ヒータ及び昇圧回路を介した補助電源装置から電力が供給される補助ヒータからなり定着部材を加熱する加熱手段を有する定着装置を備え、立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時に(S11)、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合(S15のYes)、供給開始時の前記補助電源装置からの供給電力を前記補助ヒータの定格電力に相当する電力とするフル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のとき(S15のNo)よりも増加するように通紙制御を行う(S16)。
【選択図】図12
Description
本明細書中において、「オフモード」とは、つぎの(a)または(b)の動作が行われるまで、定着部材への電力供給を停止している状態(次回の定着可能状態への復帰に備えて定着部材への電力供給を停止している状態)をいう。
(a)ユーザが画像形成装置本体の電源スイッチ(主電源スイッチではない)を押してオンさせる。
(b)画像形成開始信号等の外部信号が入力される。
また、「復帰時」とは、待機時から、定着部材の表面温度を所定温度まで昇温させるときをいう。
また、「主電源スイッチオン時」とは、主電源スイッチをオンした直後に定着部材を昇温させるときをいう。
また、「立ち上げ時」とは、復帰時又は主電源スイッチオン時をいう。「立ち上げ動作」とは、復帰時又は主電源スイッチオン時から画像形成装置において画像形成が可能となるために必要な準備動作をいう。例えば、定着装置において定着部材を定着可能(すなわち通紙可能)な温度まで加熱する動作が含まれる。
また、「スタンバイ時」とは、通紙可能な温度に定着部材を温度維持しているが、印刷命令若しくはプリント命令がされていない状態をいう。
また、「通紙時」とは、印刷命令又はプリント命令がなされ、画像形成動作を開始したときから記録媒体が装置外に排出される若しくは排紙検知手段が記録媒体の排紙を検知するまでの間をいう。「印刷命令」とは、画像形成装置の操作パネル等から該画像形成装置に対して行われる画像形成の指示をいう。また、「プリント命令」とは、ネットワークを介して接続された情報処理端末(PCなど)等から画像形成装置に対して行われる画像形成の指示をいう。
(1)補助電源装置(キャパシタ)から加熱手段の発熱体(キャパシタヒータ)へ電力を供給することで加熱手段の発熱体への電力供給を補助することにより加熱手段の昇温時間を短縮することができる(例えば、特許文献1参照。)。この補助電源装置から加熱手段の発熱体への電力供給補助を加熱手段昇温時(立ち上げ時やオフモードからの復帰時)だけでなく通紙時にも行うことで、電力をより有効活用できる。
(2)速やかに定着部材の温度を上昇させる構成として定着部材(とくに定着ローラ)の肉厚を薄くする。
〔1〕 主電源装置(主電源装置9)と、充放電可能な蓄電装置を有する補助電源装置(補助電源装置4b)と、該補助電源装置の出力電圧を昇圧する昇圧回路(昇圧回路3)と、定着部材(定着ローラ14),該定着部材に接触してニップ部を形成する加圧部材(加圧ローラ15),前記主電源装置から電力が供給される主ヒータ(主発熱体2a)及び前記昇圧回路を介した補助電源装置から電力が供給される補助ヒータ(補助発熱体2b)からなり前記定着部材を加熱する加熱手段(発熱体2)を有する定着装置(定着装置10)と、を備え、当該画像形成装置の立ち上げ動作時に、前記主電源装置、前記昇圧回路を介した補助電源装置それぞれから前記加熱手段に電力が供給される場合、前記補助電源装置から前記補助ヒータへの供給電力が一定となるように、該補助電源装置の出力電圧を昇圧する定電圧モードで前記昇圧回路を制御し、前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時に(S11)、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大の場合(S15のNo)、供給開始時の前記補助電源装置からの供給電力を前記補助ヒータの定格電力よりも小さい電力とする省電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御し(S17)、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合(S15のYes)、供給開始時の前記補助電源装置からの供給電力を前記補助ヒータの定格電力に相当する電力とするフル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行う(S16)ことを特徴とする画像形成装置(画像形成装置100、図1〜図3,図11,図12)。
〔2〕当該画像形成装置内の環境温度を検知する環境温度検知手段を備え、前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時であって、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定温度以上のとき(S12のYes)、前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置(図12)。
〔3〕 前記蓄電装置の電圧値を検知する蓄電装置電圧検知手段を備え、前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時で、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記蓄電装置電圧検知手段が検知した電圧値が所定値以上のとき(S13のYes)、前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の画像形成装置(図12)。
〔4〕 前記主電源装置の電圧値を検知する主電源装置電圧検知手段を備え、前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時であって、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記主電源装置電圧検知手段が検知した電圧値が所定値以上のとき(S14のYes)、前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の画像形成装置(図12)。
〔5〕 前記定電圧モードにより、前記昇圧回路を介して補助電源装置から前記加熱手段へ供給される電力は、前記補助ヒータの定格電力に相当する電力一定であることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔6〕 前記立ち上げ動作開始時から所定時間以内に通紙が開始される場合、前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御することを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔7〕 前記立ち上げ動作開始時から所定時間以内に連続通紙が開始される場合、該連続通紙の途中で、前記昇圧回路についてする定倍率モードの制御を、前記加圧部材の温度、連続通紙の枚数、前記立ち上げ動作開始時から経過時間のいずれかに基づいて、前記フル電力定倍率モードから前記省電力定倍率モードに切り替えることを特徴とする前記〔6〕に記載の画像形成装置。
〔8〕 当該画像形成装置の立ち上げ動作時に、前記主電源装置のみから前記加熱手段に電力が供給された場合、前記立ち上げ動作後の通紙時に、前記昇圧回路を前記省電力定倍率モードで制御することを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔9〕 前記フル電力定倍率モード及び/又は前記省電力定倍率モードは、前記昇圧回路の昇圧倍率を、前記補助電源装置からの電力供給開始時から一定の時間まで所定の倍率とし、それ以降段階的又は連続的に減少させるものであることを特徴とする前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔10〕 前記蓄電装置は、キャパシタであることを特徴とする前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の画像形成装置。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成例を示す断面図である。画像形成装置100は、セットされた読取対象の原稿を読取装置130に送る自動原稿送り装置(ADF)120と、ADF120から送られてきた原稿を画像として読み取る読取装置130と、読取装置130で読み取られた画像データに基づいて画像を形成する画像形成部140と、を備える。
図3は、定着装置10を動作させる回路構成である。なお、本実施形態では、補助電源装置4bが有する蓄電装置として電気二重層コンデンサ(電気二重層キャパシタ)を使用し、電気二重層コンデンサの出力電圧を昇圧する昇圧回路3を設けている。
・充電時間が短い
二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数時間の時間を要するため、1日の大電力供給可能回数が数時間おきに数回しか実現できず、実用的ではない。これに対してコンデンサを用いた補助電源では、数十秒〜数分程度の急速な充電が可能であるため、補助電源を用いた加熱の回数を実用的な回数にまで増やすことができる。
・寿命が長い
ニッケル−カドミウム電池は、充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため、加熱などの大電力供給を目的とする補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対して、コンデンサを用いた補助電源は、1万回以上の寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。また、鉛蓄電池のように液交換や補充なども必要ないため、限られたメンテナンス作業を行うだけでよい。
本発明では、補助電源装置4bと発熱体2(補助発熱体2b)との間に配置された補助電源装置4b(蓄電装置)の出力電圧を昇圧する昇圧回路3の昇圧倍率を制御することにより、補助電源装置4bから発熱体2(補助発熱体2b)に供給される電力を制御する複数のモードを有する。以下、各モードの内容について説明する。
補助電源装置4bから発熱体2への供給電力が一定となるように、昇圧回路3の昇圧倍率を調整して補助電源装置4bの出力電圧を昇圧するモードである。このモードは、例えば画像形成装置100の立ち上げ動作時に適用される。
画像形成装置100において、立ち上げ時から短時間で立ち上げ動作を完了するためには、昇圧回路3の出力電圧、すなわち補助電源装置4bから昇圧回路3を介して発熱体2(補助発熱体2b)に供給される電力量をできるだけ多くしなければならない場合、図4(b)に示すように、昇圧倍率を電力供給開始から徐々に増加するように変化させる。これにより、図4(c)に示すように、電力供給開始から終了まで一定の出力電圧を発生し、発熱体2(補助発熱体2b)に一定の電力が供給されるようになる。なお、これに伴い、図4(a)に示すように、補助電源装置4b(蓄電装置)の放電電圧は時間経過とともに減少していく。
昇圧回路3の昇圧倍率を所定の倍率として、補助電源装置4bの出力電圧を昇圧するモードである。このモードは、例えば画像形成装置100の立ち上げ動作後の通紙時に、適用される。
まず図5(b)の実線に示すように、昇圧倍率を電力供給開始から所定の倍率bに設定する。これにより、図5(c)の実線に示すように、電力供給開始に所定の出力電圧を発生し、発熱体2(補助発熱体2b)に所定の電力が供給されるようになる。その後、昇圧倍率は一定に保たれるが時間経過とともに昇圧回路3の出力電圧は徐々に減少していく傾向を示す(図5(c))。
本発明では、前記定倍率モードとして、昇圧回路3の昇圧倍率を、補助電源装置4bからの電力供給開始時から一定の時間まで所定の倍率とし、それ以降段階的又は連続的に減少させるものとしてもよい。これにより、定着不良を防止しつつ補助電源装置4b(蓄電装置)の放電時間の延長を図ることができる。
(1)立ち上げ動作〜画像形成動作
本実施形態の画像形成装置100は、装置内若しくは装置外の環境温度を検知する環境温度検知手段、蓄電装置(補助電源装置4b)の電圧値を検知する蓄電装置電圧検知手段、主電源装置9の電圧値を検知する主電源装置検知手段の少なくとも1つを備えることが好ましい。なお、環境温度検知手段、蓄電装置電圧検知手段および主電源装置検知手段は、例えば、公知または新規のセンサ等により構成されれば良く、特に限られるものではない。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成装置100において、昇圧回路3が、当該画像形成装置100の立ち上げ動作時に、主電源装置9、昇圧回路3を介した補助電源装置4bそれぞれから加熱手段(発熱体2)に電力が供給される場合、補助電源装置4bから前記加熱手段(補助発熱体2b)への供給電力が一定となるように、該補助電源装置4bの出力電圧を昇圧する定電圧モードで制御され、前記立ち上げ動作後の通紙時に、所定の昇圧倍率で前記補助電源装置4bの出力電圧を昇圧する定倍率モードで制御されることを特徴とするものである。
以下、本発明がとりうる昇圧回路3の制御について例を挙げて説明する。なお、ここでは連続印刷(連続通紙)を前提とする。
図9は、短時間立ち上げの場合における定着ローラの温度と補助電源装置4bの蓄電装置(キャパシタ)の放電電力の推移(1)を示す図である。ここでは、例えばネットワークを介して情報処理端末(PC)から画像形成装置100に対して連続印刷のプリント命令があった場合を示す。
(i)立ち上げ
まず主電源装置9と補助電源装置4bとの両方から電力供給されて立ち上げ動作が実行される(図8のS5に対応)。このとき、昇圧回路3は定電圧モードで制御され、立ち上げ期間中補助電源装置4bから補助発熱体2bへ一定の電力が供給される。例えば、昇圧回路3の出力電圧が60Vとなるように昇圧倍率が調整され、補助発熱体2bに該補助発熱体2bの定格電力に相当する800Wの電力が供給される。これにより、定着ローラ14は急速に加熱され、立ち上げ開始から10秒で定着ローラ温度は所定の温度まで上昇する。
前記プリント命令があったため、立ち上げ完了後、すぐに記録媒体が定着装置10まで搬送され通紙が開始される。通紙開始直後には、加熱ローラ15の接触などにより定着ローラ14の熱が奪われるため定着ローラ温度が一旦下がる傾向にある。このとき、短時間で立ち上げたことにより、定着ローラ14の支持部品、加圧ローラ15及び周辺部品などはあまり温まっておらず(蓄熱されておらず)、それらに熱を奪われて定着ローラ14の温度はとくに大きく下るために、主電源装置9及び補助電源装置4bからできるだけ大電力を供給して定着不良を防止する必要がある。そこで、昇圧回路3をフル電力定倍率モードで制御して、供給開始時の補助電源装置4bからの供給電力が補助発熱体2bの定格電力に相当する電力(例えば、60V、800W)となるような昇圧倍率とする。そして、昇圧回路3の昇圧倍率を、電力供給開始時から一定の時間までこの倍率とし、それ以降段階的減少させるとよい。表1にこのときの昇圧倍率の変化を示す。
図10は、短時間立ち上げの場合における定着ローラの温度と補助電源装置4bの蓄電装置(キャパシタ)の放電電力の推移(2)を示す図である。ここでは、立ち上げ完了後にスタンバイ状態となり、立ち上げ開始時から所定時間以内に通紙が開始する場合を示している。
(i)立ち上げ
前記短時間立ち上げ1と同様に、まず主電源装置9と補助電源装置4bとの両方から電力供給されて立ち上げ動作が実行される(図8のS5に対応)。このとき、昇圧回路3は定電圧モードで制御され、立ち上げ期間中補助電源装置4bから補助発熱体2bへ一定の電力が供給される。これにより、定着ローラ14は急速に加熱され、立ち上げ開始から10秒で定着ローラ温度は所定の温度まで上昇する。
立ち上げ完了後は、スタンバイ状態となり、定着ローラ14のローラ温度は、一定温度以上に維持される。またこの間、補助電源装置4bは充電され、定着ローラ14および加圧ローラ15は非回転である。
立ち上げ動作開始時から所定時間以内に画像形成装置100に印刷命令又はプリント命令があり、記録媒体が定着装置10まで搬送され通紙が開始される。通紙開始直後には、短時間立ち上げ1の場合と同様に、定着ローラ14の温度はとくに大きく下るために、主電源装置9及び補助電源装置4bからできるだけ大電力を供給して定着不良を防止する必要がある。そこで、昇圧回路3を表1の倍率に従ってフル電力定倍率モードで制御する。
図11は、短時間立ち上げの場合における定着ローラの温度と補助電源装置4bの蓄電装置(キャパシタ)の放電電力の推移(3)を示す図である。ここでは、立ち上げ完了後にスタンバイ状態となり、立ち上げ開始時から所定時間経過後に通紙が開始する場合を示している。
(i)立ち上げ
前記短時間立ち上げ1,2と同様に、まず主電源装置9と補助電源装置4bとの両方から電力供給されて立ち上げ動作が実行される(図8のS5に対応)。このとき、昇圧回路3は定電圧モードで制御され、立ち上げ期間中補助電源装置4bから補助発熱体2bへ一定の電力が供給される。これにより、定着ローラ14は急速に加熱され、立ち上げ開始から10秒で定着ローラ温度は所定の温度まで上昇する。
立ち上げ完了後は、スタンバイ状態となり、定着ローラ14のローラ温度は、一定温度以上に維持される。またこの間、補助電源装置4bは充電され、定着ローラ14および加圧ローラ15は非回転である。
立ち上げ動作開始時から所定時間(例えば、30秒)経過後に画像形成装置100に印刷命令又はプリント命令があり、記録媒体が定着装置10まで搬送され通紙が開始される。通紙開始直後に、定着ローラ温度が一旦下がる傾向にあるが、立ち上げ動作開始時から所定時間経過していることにより、定着ローラ14の支持部品、加圧ローラ15及び周辺部品などは十分温まっており(蓄熱されており)、短時間立ち上げ1,2の場合ほど定着ローラ14の温度は下らない。そこで、昇圧回路3を省電力定倍率モードで制御して、供給開始時の補助電源装置4bからの供給電力が補助発熱体2bの定格電力よりも小さい電力(例えば、500W)となるような昇圧倍率とする。そして、昇圧回路3の昇圧倍率を、電力供給開始時から一定の時間までこの倍率とし、それ以降段階的減少させるとよい。表2にこのときの昇圧倍率の変化を示す。
(制御i)前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のとき、定倍率モードとして、省電力定倍率モードで昇圧回路3を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数(cpm)を標準的なものとして通紙制御を行い、
(制御ii)前記連続通紙の通紙予定枚数(ジョブ枚数)が所定枚数以下のとき、定倍率モードとして、フル電力定倍率モードで昇圧回路3を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数(cpm)が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のとき(前記(制御i)のとき)よりも増加するように通紙制御を行うようにする。
なお、連続通紙の通紙予定枚数(ジョブ枚数)N1は、例えば情報処理端末(PC)からの連続印刷のプリント命令で指示された印刷枚数に基づく。あるいは、画像形成装置100の操作パネル等からの印刷命令で指示された印刷枚数に基づく。
図13は、通常立ち上げの場合における定着ローラの温度と補助電源装置4bの蓄電装置(キャパシタ)の放電電力の推移を示す図である。ここでは、通常立ち上げ完了後に、通紙が開始する場合を示している。
(i)立ち上げ
まず主電源装置9のみから電力供給されて立ち上げ動作が実行される(図8のS6に対応)。これにより、定着ローラ14は所定時間(例えば、30秒)かけて加熱され、定着ローラ温度は所定の温度まで上昇する。
立ち上げ完了後は、スタンバイ状態となり、定着ローラ14のローラ温度は、一定温度以上に維持される。またこの間、補助電源装置4bは充電され、定着ローラ14および加圧ローラ15は非回転である。
立ち上げ動作完了後に画像形成装置100に印刷命令又はプリント命令があり、記録媒体が定着装置10まで搬送され通紙が開始される。通紙開始直後に、定着ローラ温度が一旦下がる傾向にあるが、立ち上げ動作開始時から所定時間経過していることにより、定着ローラ14の支持部品、加圧ローラ15及び周辺部品などは十分温まっており(蓄熱されており)、短時間立ち上げ1,2の場合ほど定着ローラ14の温度は下らない。そこで、昇圧回路3を表2に従って省電力定倍率モードで制御する。
以上の昇圧回路3の制御により、長時間の連続通紙に対応可能となる。
3 昇圧回路
4a 商用電源(主電源)
4b 補助電源装置
5 充電装置
6,7 スイッチ
8,8a,8b,8c 温度検知手段
9 主電源装置
10 定着装置
14 定着ローラ
15 加圧ローラ
41 感光体
42 帯電装置
43 ミラー
44 現像装置
44a 現像ローラ
46 クリーニング装置
46a ブレード
47 転写部
48 転写装置
49 レジストローラ
51 プラグ
100 画像形成装置
110 給紙コロ
111 排紙センサ
120 ADF(自動原稿送り装置)
130 読取装置
140 画像形成部
150 露光部
Lb 露光光
P シート(記録媒体)
Claims (10)
- 主電源装置と、
充放電可能な蓄電装置を有する補助電源装置と、
該補助電源装置の出力電圧を昇圧する昇圧回路と、
定着部材,該定着部材に接触してニップ部を形成する加圧部材,前記主電源装置から電力が供給される主ヒータ及び前記昇圧回路を介した補助電源装置から電力が供給される補助ヒータからなり前記定着部材を加熱する加熱手段を有する定着装置と、を備え、
当該画像形成装置の立ち上げ動作時に、前記主電源装置、前記昇圧回路を介した補助電源装置それぞれから前記加熱手段に電力が供給される場合、前記補助電源装置から前記補助ヒータへの供給電力が一定となるように、該補助電源装置の出力電圧を昇圧する定電圧モードで前記昇圧回路を制御し、
前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時に、
前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大の場合、供給開始時の前記補助電源装置からの供給電力を前記補助ヒータの定格電力よりも小さい電力とする省電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御し、
前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合、供給開始時の前記補助電源装置からの供給電力を前記補助ヒータの定格電力に相当する電力とするフル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 当該画像形成装置内の環境温度を検知する環境温度検知手段を備え、
前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時であって、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記環境温度検知手段が検知した温度が所定温度以上のとき、
前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記蓄電装置の電圧値を検知する蓄電装置電圧検知手段を備え、
前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時であって、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記蓄電装置電圧検知手段が検知した電圧値が所定値以上のとき、
前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記主電源装置の電圧値を検知する主電源装置電圧検知手段を備え、
前記立ち上げ動作開始時から所定時間経過後に連続通紙が開始される時であって、前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数以下の場合に、前記主電源装置電圧検知手段が検知した電圧値が所定値以上のとき、
前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御するとともに、単位時間当たりの連続印刷枚数が前記連続通紙の通紙予定枚数が所定枚数より大のときよりも増加するように通紙制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記定電圧モードにより、前記昇圧回路を介して補助電源装置から前記加熱手段へ供給される電力は、前記補助ヒータの定格電力に相当する電力一定であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記立ち上げ動作開始時から所定時間以内に通紙が開始される場合、前記フル電力定倍率モードで前記昇圧回路を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記立ち上げ動作開始時から所定時間以内に連続通紙が開始される場合、該連続通紙の途中で、前記昇圧回路についてする定倍率モードの制御を、前記加圧部材の温度、連続通紙の枚数、前記立ち上げ動作開始時から経過時間のいずれかに基づいて、前記フル電力定倍率モードから前記省電力定倍率モードに切り替えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 当該画像形成装置の立ち上げ動作時に、前記主電源装置のみから前記加熱手段に電力が供給された場合、
前記立ち上げ動作後の通紙時に、前記昇圧回路を前記省電力定倍率モードで制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記フル電力定倍率モード及び/又は前記省電力定倍率モードは、前記昇圧回路の昇圧倍率を、前記補助電源装置からの電力供給開始時から一定の時間まで所定の倍率とし、それ以降段階的又は連続的に減少させるものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記蓄電装置は、キャパシタであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
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