JP2011239595A - ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ - Google Patents

ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ Download PDF

Info

Publication number
JP2011239595A
JP2011239595A JP2010109556A JP2010109556A JP2011239595A JP 2011239595 A JP2011239595 A JP 2011239595A JP 2010109556 A JP2010109556 A JP 2010109556A JP 2010109556 A JP2010109556 A JP 2010109556A JP 2011239595 A JP2011239595 A JP 2011239595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrugated tube
axial direction
type
convex portion
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010109556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5510046B2 (ja
Inventor
Takao Ide
隆夫 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010109556A priority Critical patent/JP5510046B2/ja
Publication of JP2011239595A publication Critical patent/JP2011239595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5510046B2 publication Critical patent/JP5510046B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】コルゲートチューブを積層する際に、別部材の締結部品を用いずに、コルゲートチューブ同士を結合できるようにする。
【解決手段】周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、のいずれか一方または両方を備え、積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明はワイヤハーネス用のコルゲートチューブに関し、詳しくは、車両に配索するワイヤハーネスを挿通するコルゲートチューブ同士を結束品を用いずに、積層して結合できるようにするものである。
自動車に配索されるワイヤハーネスの外装品として、環状の山部と谷部とを長さ方向に交互に設けたコルゲートチューブが汎用されている。該コルゲートチューブは屈曲および伸縮が容易であり、且つ、簡単に押し出し成形できるためコストの低減がはかれる利点がある。また、従来は、電線群にテープを巻き付けて結束してワイヤハーネスを組み立てているが、巻き付けるテープの間に隙間を発生させないようにハーフラップ巻きする必要がある場合等では作業員の熟練度に応じて品質および作業効率の大きな差が生じると共に手作業による作業工数がかかる。この点、電線群を内部に通すだけでよいコルゲートチューブは作業員の熟練度に差は発生せず、且つ、作業効率が良いと共に、電線群の保護機能も高い利点があるため、近時はコルゲートチューブがワイヤハーネスの結束保護材として汎用されている。
ワイヤハーネスの電線総数の増加により、1つのコルゲートチューブ内に電線群を収容できない場合もあり、この場合には複数のコルゲートチューブに分散して電線群を収容している。また、途中までは行き先が同じであるが、途中からは行き先が異なる場合にも行き先毎に分けて別のコルゲートチューブに通している。
このように、複数のコルゲートチューブに電線を夫々通し、バラした状態で自動車に配索すると、他部材と干渉する場合がある。この干渉を防止するため、図10に示すように、複数のコルゲートチューブCTを積層し、タイバンドBを巻きつけて締結し、あるいは粘着テープを巻き付けて結束している。
該方法では、タイバンドBやテープからなる別部材の結束具が必要となり、かつ、タイバンドでは強く締結するとコルゲートチューブに変形が発生し、長さ方向に連続して切り欠いたスリットにずれが発生して浸水が発生する可能性がある。また、テープTでは劣化して粘着力が低減すると結束が外れやすくなる。
コルゲートチューブ同士を積層構造にできるものとして、特開2008−5608号公報において、図11(A)〜(C)に示す積層構造が提案されている。該積層構造では、コルゲートチューブ100の並列する山部(大径円筒部)101のうち、数個間隔をあけて、頂面に係合突起102を周方向に間隔をあけて設けた山部101Aを設けると共に、頂面に係合孔103を設けた山部101Bを設けている。積層する一方のコルゲートチューブ100−1の係合突起102を他方のコルゲートチューブ100−2の係合孔103に係合している。
特開2008−5608号公報
前記特許文献1では、コルゲートチューブの山部の頂点に設けた係合突起を他方のコルゲートチューブの係合孔と係合しているが、コルゲートチューブの山部の頂点の幅は非常に狭く2〜3mm程度であり、よって、係止突起102および係止孔103も非常に小さい。かつ、円形のコルゲートチューブ同士を積層すると接触面は線接触になるため、周方向には1つの係止突起と係止孔としか係止できない。さらに、この係止がコルゲートチューブの長さ方向に間隔をあけて成されるだけである。
よって、前記係止孔103に係止突起102を係止するだけでは積層するコルゲートチューブ同士は簡単に離脱しやすい。よって、自動車に大きな振動が発生しただけでも係止が外れる恐れがあり、コルゲートチューブ同士を積層して外れにくく結束するには、前記図10に示すようなテープ巻きやタイバンドの結束が必要となる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、テープやタイバンド等の他の結束材を用いることなく、コルゲートチューブ同士を外れにくい態様で、積層状態で結合できるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、環状の山部と谷部とが長さ方向に交互に設けられた樹脂成形品からなるコルゲートチューブであって、
周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、
周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、
のいずれか一方または両方を備え、
積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブを提供している。
具体的には、前記凸部と凹部とを周方向の対向位置に設けた第1種のコルゲートチューブ、前記凸部のみを設けた第2種のコルゲートチューブ、前記凹部のみを設けた第3種のコルゲートチューブからなり、前記第1種のコルゲートチューブは単独および第2種のコルゲートチューブおよび/または第3種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものとしている。
前記第2種のコルゲートチューブは単独では用いられず、第3種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものとし、
前記第3種コルゲートチューブも単独ではもちいられず、第2種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものとしている。
前記のように、第1種のコルゲートチューブのみを用いても良く、複数の第1種のコルゲートチューブを積層し、一方のコルゲートチューブの凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合でき、これを繰り返すことで、3層以上に積層した場合にも順番に結合していくことができる。
前記第2種のコルゲートチューブと第3種のコルゲートチューブとは、組み合わせて用いられるものである。即ち、第2種のコルゲートチューブの凸部に第3種のコルゲートチューブの凹部を嵌合して結合したり、第1種のコルゲートチューブの両側に第2種のコルゲートチューブと第3種のコルゲートチューブを配置し、3層構造で結合してもよい。
前記第1種、第2種、第3種のいずれのコルゲートチューブも径を相違させて、大径の第1種コルゲートチューブに小径の第1種コルゲートチューブを積層しても良いし、小径の第2種または第3種コルゲートチューブを積層してもよい。
なお、径が相違するコルゲートチューブにおいても、凸部と凹部の大きさは同一とした標準形状を設定しておくと、径の相違するコルゲートチューブの凸部と凹部を嵌合しても、ぴったりと嵌合して結合力を高めることができる。
前記のように、積層するコルゲートチューブに設ける凸部と凹部とは、周方向の一部に軸線方向に連続して設けており、該凸部と凹部の周方向の幅は任意に調整でき、特許文献1のようにコルゲートチューブの山部の頂面の幅に規制を受けない。よって、凸部と凹部の嵌合力を強めるために、広い幅とすることも可能である。
かつ、凸部の高さは周壁自体を外方へ突出させ、凹部の深さは周壁自体を内部に窪ませると、山部の高さや谷部の深さに規制されずに任意の高さ及び深さとでき、嵌合力を高めることができる。
さらに、凸部および凹部は、特許文献1では1つの山部に設けると共に長さ方向に間欠的に設けているが、本発明では、軸線方向に連続する山部と谷部に連続して設けているため、軸線方向に連続して嵌合できる。よって、長さ方向に間隔をあけて嵌合している特許文献1と比較して嵌合力を増強でき、しっかりと結合できる。その結果、タイバンドやテープを用いて結合力を高める必要はなく、コルゲートチューブ同士を結合するだけでよい。
前記凸部および凹部には、前記山部および谷部に連続する凹凸を設けずに、平面状の外面としてもよい。この場合は、軸線方向に設ける前記凸部および凹部は不連続に設けることが好ましい。具体的には、軸線方向に隣接する2個〜4個の山部と谷部を連続する凸部および凹部とし、隣接する1つの山部と1つの谷部をあけて凸部および凹部を軸線方向に設けることが好ましい。該構成とすることで、コルゲートチューブの屈曲性を確保することができる。
一方、前記凸部および凹部に前記山部に連続する突起および谷部に連続する窪みを設けることが好ましい。
この場合は、凸部および凹部を軸線方向全長に連続させてもコルゲートチューブの屈曲性を保つことができる。
前記コルゲートチューブを電線挿入用のスリット付きとする場合は、前記軸線方向に連続する凸部の頂面または前記凹部のいずれか一方に軸線方向に連続するスリットを設けている。
このように、互いに嵌合する凸部の頂面または凹部にスリットを設けると、該スリットは嵌合時に積層する相手方のコルゲートチューブの凹部または凸部で塞がれるため、スリットからの電線の飛び出しや、浸水の発生を防止できる。
本発明のコルゲートチューブは押し出しブロー成形で連続成形することができる。即ち、押し出し成形用の一対の金型のうち、一方の金型に前記凸部形成用の窪みを設けると共に、他方の金型に前記凹部成形用の突起部を設ければよい。
本発明に係わるコルゲートチューブは、周方向の一部で周壁を外方へ突出させて軸線方向に連続する凸部を設け、同様に、周方向の一部で周壁を内方へ窪ませて軸線方向に連続する凹部を設け、積層するコルゲートチューブの凸部と凹部とを嵌合することで、結合している。このように、コルゲートチューブの周壁自体を外方へ突出させ、内方へ窪ませているため、凸部および凹部の大きさは比較的大きくでき、タイバンドやテープを用いることなく、容易に外れない状態で結合できる。
また、軸線方向に連続する凸部および凹部に、山部と谷部に連続する山谷を設けると、凸部および凹部の屈曲性も保持できるため、凸部と凹部とを軸線方向に連続させて、積層するコルゲートチューブを軸線方向で連続して嵌合することができる。この場合には、積層したコルゲートチューブの結合力を高めることができる。
本発明の第一実施形態の第1種のコルゲートチューブを示し、(A)は上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図、(C)は平面図である。 前記コルゲートチューブの拡大断面図である。 前記コルゲートチューブを積層した状態を示し、(A)は軸線方向の断面図、(B)は軸直角方向の断面図、(C)は他の積層例の断面図である。 第一実施形態の変形例の斜視図である。 第二実施形態を示し、(A)が第2種コルゲートチューブの断面図、(B)は第3種コルゲートチューブの断面図、(C)(D)は積層例を示す断面図である。 (A)(B)は第二実施形態の変形例を示す図面である。 第三実施形態を示し、(A)は第一種〜第三種コルゲートチューブを示す断面図、(B)(C)は積層例を示す図面である。 第四実施形態のコルゲートチューブを示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は断面図である。 第四実施形態のコルゲートチューブの変形例の斜視図である。 従来例を示す図面である。 (A)〜(C)は他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3に、本発明の第一実施形態の第1種のコルゲートチューブ1を示す。
コルゲートチューブ1は、ポリプロピレン、ナイロン等の樹脂で成形され、円環状の山部3と谷部4とが長さ方向に交互に設けられた周壁2で内部空間5を囲んでいる。該内部空間5に自動車に配索するワイヤハーネスを挿通するものである。
前記周壁2の周方向の一部には軸線方向に隣接する山部3および谷部4を連続して山部3の頂面よりも更に突出させて軸線方向に連続する凸部10を形成している。該凸部10は平坦面の上面部10aと両側面部10b、10cとからなるコ字状としている。
前記凸部10と対向する周壁2には、軸線方向に連続する山部3及び谷部4を連続して谷部4の底面寄りも更に内部空間5へと窪ませた凹部11を形成している。該凹部11も凸部10と同様に平坦面の底面11a及び両側面11b、11cからなり、凸部10を圧入できる大きさとしている。
前記凸部10および凹部11は、軸線方向に断続的に設けて屈曲性を確保している。該凸部10および凹部11は軸線方向に隣接して並列する山部3と谷部4の合計4個を連続させて設け、隣接する山部3と谷部4とを合計4個を連続させて、凸部10および凹部11を設けていない非連続空間C1、C2を設けている。
なお、前記凸部10および凹部11を連続的に形成する山部と谷部の個数、非連続空間C1、C2を形成する山部と谷部の個数は、山部3と谷部4との幅との関係からも相違するため、前記個数に限定されない。
前記凸部10の外方への突出量x1は円形の周壁2の半径rの1/5〜1/2程度とし、半径rが小さくなると突出量x1の割合を大きくしている。凹部11の内部空間5への突出量y1は前記x1と略同等または僅かに大きくしている。
また、凸部10の周方向の幅w1は周壁2の周長の1/10〜1/4程度としている。該幅w1の割合は周壁2の周長が短くなると大きくなり、長くなると小さくなる。凹部11の幅は凸部の幅と略同等または僅かに大きくしている。
また、凸部10の上面部10aに軸線方向のスリット13aを入れ、凸部10を設けていない非連続空間C1に位置する山部3、谷部2に前記スリット13aと連続する軸線方向のスリット13bを入れ、スリット13aと13bとが連続した軸線方向全長のスリット13を設けている。該スリット13はワイヤハーネスの電線群をコルゲートチューブ1に横入れ、即ち、コルゲートチューブの軸中心線と直交方向から挿入できるように設けているものである。
前記形状のコルゲートチューブ1は左右一対の成形金型を用いて押出成形で製造している。従来の汎用されている断面円形のコルゲートチューブの押出成形金型は、左右の成形金型を対称形状としているが、前記コルゲートチューブ1の押出成形金型は左右金型の一方側に凸部成形用の凹部を型面に設け、他方側に凹部成形用の凸部を型面に設けている。
ワイヤハーネスをコルゲートチューブに挿通する領域の電線群が多い場合に、電線群を複数に分割し、図3に示すように、複数のコルゲートチューブ1にそれぞれ挿通している。
本実施形態では、図3に示すように電線群を2分割し、この分割した電線群W1、W2を2つのコルゲートチューブ1(1U、1D)に分割して通し、図3(B)に示すように、これら2つのコルゲートチューブ1を上下に重ねて配索している。該2つのコルゲートチューブ1は下方のコルゲートチューブ1Dの凸部10を上方のコルゲートチューブ1Uの凹部11に下方から圧入して嵌合して、結合している。
この結合深さは、前記のようにコルゲートチューブ1の半径の1/5〜1/2と相当大きくしている。かつ、周方向の幅はコルゲートチューブ1の周長の1/10〜1/4と相当大きくしている。さらに、軸線方向にも軸線方向に隣接する複数の山部3と谷部4に跨がる長さとしている。これにより、凸部10と凹部11との嵌合力を増強でき、嵌合だけでしっかりと結合でき、さらなるテープ巻きやタイバンドの締結は不要とすることができる。
ワイヤハーネスを自動車に配索した状態で上下方向に干渉物が存在する場合、コルゲートチューブ1を左右方向に積層して上下高さを減少している。また、配索空間の幅が非常に狭い場合には、図3(C)に示すように、電線群を3分割し、これら分割した電線群W1、W2、W3を夫々コルゲートチューブ1(1D、1M、1U)に通して、上下3段に配索してもよい。
ワイヤハーネスが略直線方向に配索され、曲がりがない場合には、該ワイヤハーネスに外装するコルゲートチューブは、図4に示すように、凸部10および凹部11を軸線方向の全長に延在させたコルゲートチューブとしてもよい。
図5(A)〜(D)に第二実施形態を示す。
第二実施形態では、図5(A)に示すように、前記凸部10だけ設け、凹部11を設けていない第2種のコルゲートチューブ20と、図5(B)に示すように、凹部11だけを設け、凸部10を設けていない第3種のコルゲートチューブ30とを設けている。この点だけが前記第1種のコルゲートチューブ1と相違するため、他の構成は同一符号を付して説明を省略する。
前記第2種および第3種のコルゲートチューブ20、30は図5(C)に示すように、それぞれ電線群W1、W2を収容した後に、第2種のコルゲートチューブ20の上に第3種のコルゲートチューブ30を積層し、第2種のコルゲートチューブ20の上向きに突出させた凸部10を第3種のコルゲートチューブ30の下面に配置した凹部11に挿入して嵌合し、結合している。
なお、図5(D)に示すように、第2種のコルゲートチューブ20と第3種のコルゲートチューブ30を左右方向に積層してもよい。
図6(A)(B)に第二実施形態の変形例を示す。
該変形例では、第2種のコルゲートチューブ20に設ける凸部10の上面に窪み10xを設けている。該窪み10xを設けると、凹部への嵌合時に、窪み10xがたわみながら圧入され、圧入後は窪み10xが弾性復帰し、窪み10xの弾性力によって凹部と強く嵌合することができる。
図7(A)〜(C)に第三実施形態を示す。
第三実施形態は第一実施形態の第1種のコルゲートチューブ1と、第二実施形態の第2種および第3種のコルゲートチューブ20、30の3種類のコルゲートチューブを組み合わせている。ワイヤハーネスの電線群を3分割して前記3種類のコルゲートチューブ1、20、30に挿入し、図7(B)に示すように上下3段に積層して結合している。即ち、下段に第2種のコルゲートチューブ20、中段に第1種のコルゲートチューブ1、上段に第3種のコルゲートチューブ30を配置し、下位置の凸部10を上位置の凹部11に嵌合して、上下3段で結合している。この態様は、ワイヤハーネスの配索経路の幅が非常に狭い場合に適している。
また、図7(C)では左右方向に積層している。この態様は、ワイヤハーネスの配索スペースが上下方向は狭く、幅方向は広い場合に適している。
図8(A)〜(C)に第四実施形態を示す。
第四実施形態のコルゲートチューブは、第一実施形態と同様の第1種のコルゲートチューブ40(40−1)である。1つのコルゲートチューブ40に凸部41と凹部42とを直径方向に対向する位置に設けている。
前記第一〜第三実施形態では凸部10及び凹部11はいずれも突出部分には山谷を設けずに平面状としており、よって、凸部10および凹部11が軸線方向に長く連続すると屈曲性が低下する。そのため、凸部10および凹部11は軸線方向に断続的に設け、不連続空間を設けて屈曲性を確保している。
これに対して、第四実施形態のコルゲートチューブ40では、凸部10に相当する凸部41および、凹部11に相当する凹部42の周壁に、コルゲートチューブ40自体の周壁2に設けた山部3に連続する突起41a、42a、谷部4に連続する窪み41b、42bを設けている。
該突起41a、42aと窪み41b、42bの高低差寸法は山部3と谷部4の高低差寸法と同等とすることが好ましいが同等以下としてもよい。
また、凸部41の上面部に軸線方向に沿ったスリット13を設けている。
このように、軸線方向に連続して径方向外方へ突出させる凸部41と、中空部内に窪ませる凹部42に、山部3と谷部4にそれぞれ連続する突起と窪みを設けていると、屈曲性が全く損なわれない。その結果、凸部41と凹部42を軸線方向全長に設けることができる。よって、積層した下段のコルゲートチューブ40の凸部41を上段のコルゲートチューブ40の凹部42に軸線方向の全長に渡って嵌合することができ、これらコルゲートチューブの結合力を更に強めることができる。
図9に第四実施形態の第一変形例を示す。
該変形例は前記第二実施形態と同様に、凸部41だけを設けた第2種のコルゲートチューブ40ー2と、凹部42だけを設けた第3種のコルゲートチューブ40ー3を設けている。第2種のコルゲートチューブ40−2の凸部41と第3種のコルゲートチューブ40−3の凹部42とを嵌合して結合している。
また、前記第三実施形態と同様に、第1種のコルゲートチューブ40ー1と、第2種のコルゲートチューブ40ー2と第3種のコルゲートチューブ40ー3とを組み合わせてもよい。
前記いずれの実施形態においても、ワイヤハーネスの外径が大きい場合に、ワイヤハーネスの電線群を分割し、分割した電線群をそれぞれ本発明のコルゲートチューブに通し、複数のコルゲートチューブを積層して凹凸嵌合により結合している。該構成とすることで、ワイヤハーネスの外径を大幅に縮小でき、幅の狭い通路に挿通することができる。また、ワイヤハーネスの分岐線の経路が途中まで同じである場合に、分岐線をそれぞれ本発明のコルゲートチューブに挿通し、同一経路の領域では積層して凹凸嵌合して結合することが好ましい。この場合、積層するコルゲートチューブの径が相違しても、凸部と凹部の寸法、形状を同一に規格化しておくと、凹部に凸部をぴったりと嵌合して結合力を高めることができる。
1 コルゲートチューブ
2 周壁
3 山部
4 谷部
5 内部空間
10 凸部
11 凹部
13 スリット

Claims (6)

  1. 環状の山部と谷部とが長さ方向に交互に設けられた樹脂成形品からなるコルゲートチューブであって、
    周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、のいずれか一方または両方を備え、
    積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  2. 前記凸部と凹部とを周方向の対向位置に設けた第1種のコルゲートチューブと、前記凸部のみを設けた第2種のコルゲートチューブ、前記凹部のみを設けた第3種のコルゲートチューブからなり、
    前記第1種のコルゲートチューブは単独および第2種のコルゲートチューブおよび/または第3種のコルゲートチューブと組み合わせて用い、
    前記第2種のコルゲートチューブは、第3種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用い、
    前記第3種コルゲートチューブは、第2種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものである請求項1に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  3. 前記凸部および凹部に前記山部に連続する突起および谷部に連続する窪みを設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  4. 前記凸部あるいは/および凹部は軸線方向の全長に設けている請求項3に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  5. 前記凸部および凹部には平面状の外面とし、軸線方向に不連続に設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  6. 軸線方向の全長に渡るスリットを備え、該スリットは前記凸部が設けられている部分では凸部の上面部に設け、凸部がなく凹部のみが設けられているコルゲートチューブでは凹部の底面にスリットが設けられている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
JP2010109556A 2010-05-11 2010-05-11 ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ Expired - Fee Related JP5510046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109556A JP5510046B2 (ja) 2010-05-11 2010-05-11 ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109556A JP5510046B2 (ja) 2010-05-11 2010-05-11 ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011239595A true JP2011239595A (ja) 2011-11-24
JP5510046B2 JP5510046B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=45326931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010109556A Expired - Fee Related JP5510046B2 (ja) 2010-05-11 2010-05-11 ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5510046B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013121277A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd ロック付コルゲートチューブ
JP2016144358A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
KR20200107282A (ko) * 2019-03-07 2020-09-16 삼원액트 주식회사 벨트부재 및 이를 포함하는 케이블 안내장치
TWI760659B (zh) * 2019-03-07 2022-04-11 南韓商三元Act股份有限公司 傳送帶構件單體、傳送帶構件、傳送帶構件中間單體
EP4007095A1 (en) 2020-11-30 2022-06-01 Yazaki Corporation Exterior member for electric wire and wire harness
JP7465897B2 (ja) 2019-06-11 2024-04-11 イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング クリーンルーム用途のための小型ラインガイド並びにその製造方法及びスリーブユニット
JP7496827B2 (ja) 2019-01-14 2024-06-07 イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング クリーンルーム用途向けのコンパクトな保護用ケーブル導管ならびにそのための収容ユニットおよび支持チェーンを備えた装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60117620U (ja) * 1984-01-14 1985-08-08 日産自動車株式会社 ハ−ネス把持用コルゲ−ト管
JPH01122513U (ja) * 1988-02-16 1989-08-21
JPH0662718U (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 矢崎総業株式会社 ワイヤーハーネス用プロテクタ
JPH10215514A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 U C Sangyo Kk 合成樹脂製コルゲート管
JPH11311375A (ja) * 1998-04-03 1999-11-09 Fraenkische Rohrwerke Gebr Kirchner Gmbh & Co 足部を有する波形管
JP2002071056A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Kana Flex Corporation Kk 地中埋設管ユニット
JP2003505655A (ja) * 1999-07-21 2003-02-12 アー ライモント エ カンパニュイ 波形管を支持体部分に固定するための固定エレメント
JP2008005608A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Toyota Motor Corp コルゲートチューブ及びコルゲートチューブ積層構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60117620U (ja) * 1984-01-14 1985-08-08 日産自動車株式会社 ハ−ネス把持用コルゲ−ト管
JPH01122513U (ja) * 1988-02-16 1989-08-21
JPH0662718U (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 矢崎総業株式会社 ワイヤーハーネス用プロテクタ
JPH10215514A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 U C Sangyo Kk 合成樹脂製コルゲート管
JPH11311375A (ja) * 1998-04-03 1999-11-09 Fraenkische Rohrwerke Gebr Kirchner Gmbh & Co 足部を有する波形管
JP2003505655A (ja) * 1999-07-21 2003-02-12 アー ライモント エ カンパニュイ 波形管を支持体部分に固定するための固定エレメント
JP2002071056A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Kana Flex Corporation Kk 地中埋設管ユニット
JP2008005608A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Toyota Motor Corp コルゲートチューブ及びコルゲートチューブ積層構造

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013121277A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd ロック付コルゲートチューブ
JP2016144358A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP7509935B2 (ja) 2019-01-14 2024-07-02 イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング クリーンルーム用保護ラインガイドおよびそのための収容ユニット
JP7496827B2 (ja) 2019-01-14 2024-06-07 イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング クリーンルーム用途向けのコンパクトな保護用ケーブル導管ならびにそのための収容ユニットおよび支持チェーンを備えた装置
KR20200107282A (ko) * 2019-03-07 2020-09-16 삼원액트 주식회사 벨트부재 및 이를 포함하는 케이블 안내장치
KR102281006B1 (ko) * 2019-03-07 2021-07-23 삼원액트 주식회사 벨트부재 및 이를 포함하는 케이블 안내장치
TWI760659B (zh) * 2019-03-07 2022-04-11 南韓商三元Act股份有限公司 傳送帶構件單體、傳送帶構件、傳送帶構件中間單體
JP7465897B2 (ja) 2019-06-11 2024-04-11 イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング クリーンルーム用途のための小型ラインガイド並びにその製造方法及びスリーブユニット
CN114583628A (zh) * 2020-11-30 2022-06-03 矢崎总业株式会社 电线用外部构件和线束
US11639141B2 (en) 2020-11-30 2023-05-02 Yazaki Corporation Exterior member for electric wire and wire harness
CN114583628B (zh) * 2020-11-30 2024-02-02 矢崎总业株式会社 电线用外部构件和线束
JP7239546B2 (ja) 2020-11-30 2023-03-14 矢崎総業株式会社 電線用外装部材及びワイヤハーネス
JP2022086145A (ja) * 2020-11-30 2022-06-09 矢崎総業株式会社 電線用外装部材及びワイヤハーネス
EP4007095A1 (en) 2020-11-30 2022-06-01 Yazaki Corporation Exterior member for electric wire and wire harness

Also Published As

Publication number Publication date
JP5510046B2 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5510046B2 (ja) ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ
JP5668617B2 (ja) 経路維持部材付コルゲートチューブ及びワイヤーハーネス
JP2013055760A (ja) 経路維持部材付コルゲートチューブ及びワイヤーハーネス
JP2014150601A (ja) 保護部材及びワイヤーハーネス
JP2013016367A (ja) コネクタ支持具、配線具及びワイヤハーネス
JP2014138517A (ja) コルゲートクランプ
JP2010166750A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2008120415A (ja) ワイヤハーネス結束用テープ材
WO2013140789A2 (en) Clamp-integrated wiring harness protector for assembling and method for producing the same
US20170361788A1 (en) Wire module
JP5413213B2 (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ
JP2008162393A (ja) 車両のワイヤハーネス配索用クランプ
WO2013001665A1 (ja) 配線具及びワイヤハーネス
JP2016171689A (ja) バンドクリップ
JP5919661B2 (ja) 配線具、ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法
JP2015113095A (ja) 車両の床用の防音パネルモジュール
JP2015180168A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタおよびワイヤハーネス
JP2015231265A (ja) ワイヤハーネス用のコルゲートチューブおよび治具
JP2008005608A (ja) コルゲートチューブ及びコルゲートチューブ積層構造
JP5382488B2 (ja) 合成樹脂製カップ状二重容器
WO2012137530A1 (ja) フラットケーブル
JP2016111790A (ja) ワイヤハーネス用の外装材
WO2021234921A1 (ja) 燃料タンク
WO2013001668A1 (ja) 配線具及びワイヤハーネス
JP2017057912A (ja) 配管固定具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5510046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees