JP2011239595A - ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、のいずれか一方または両方を備え、積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としている。
【選択図】図1
Description
該方法では、タイバンドBやテープからなる別部材の結束具が必要となり、かつ、タイバンドでは強く締結するとコルゲートチューブに変形が発生し、長さ方向に連続して切り欠いたスリットにずれが発生して浸水が発生する可能性がある。また、テープTでは劣化して粘着力が低減すると結束が外れやすくなる。
周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、
周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、
のいずれか一方または両方を備え、
積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブを提供している。
前記第2種のコルゲートチューブは単独では用いられず、第3種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものとし、
前記第3種コルゲートチューブも単独ではもちいられず、第2種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものとしている。
前記第2種のコルゲートチューブと第3種のコルゲートチューブとは、組み合わせて用いられるものである。即ち、第2種のコルゲートチューブの凸部に第3種のコルゲートチューブの凹部を嵌合して結合したり、第1種のコルゲートチューブの両側に第2種のコルゲートチューブと第3種のコルゲートチューブを配置し、3層構造で結合してもよい。
なお、径が相違するコルゲートチューブにおいても、凸部と凹部の大きさは同一とした標準形状を設定しておくと、径の相違するコルゲートチューブの凸部と凹部を嵌合しても、ぴったりと嵌合して結合力を高めることができる。
かつ、凸部の高さは周壁自体を外方へ突出させ、凹部の深さは周壁自体を内部に窪ませると、山部の高さや谷部の深さに規制されずに任意の高さ及び深さとでき、嵌合力を高めることができる。
さらに、凸部および凹部は、特許文献1では1つの山部に設けると共に長さ方向に間欠的に設けているが、本発明では、軸線方向に連続する山部と谷部に連続して設けているため、軸線方向に連続して嵌合できる。よって、長さ方向に間隔をあけて嵌合している特許文献1と比較して嵌合力を増強でき、しっかりと結合できる。その結果、タイバンドやテープを用いて結合力を高める必要はなく、コルゲートチューブ同士を結合するだけでよい。
この場合は、凸部および凹部を軸線方向全長に連続させてもコルゲートチューブの屈曲性を保つことができる。
このように、互いに嵌合する凸部の頂面または凹部にスリットを設けると、該スリットは嵌合時に積層する相手方のコルゲートチューブの凹部または凸部で塞がれるため、スリットからの電線の飛び出しや、浸水の発生を防止できる。
また、軸線方向に連続する凸部および凹部に、山部と谷部に連続する山谷を設けると、凸部および凹部の屈曲性も保持できるため、凸部と凹部とを軸線方向に連続させて、積層するコルゲートチューブを軸線方向で連続して嵌合することができる。この場合には、積層したコルゲートチューブの結合力を高めることができる。
図1乃至図3に、本発明の第一実施形態の第1種のコルゲートチューブ1を示す。
なお、前記凸部10および凹部11を連続的に形成する山部と谷部の個数、非連続空間C1、C2を形成する山部と谷部の個数は、山部3と谷部4との幅との関係からも相違するため、前記個数に限定されない。
また、凸部10の周方向の幅w1は周壁2の周長の1/10〜1/4程度としている。該幅w1の割合は周壁2の周長が短くなると大きくなり、長くなると小さくなる。凹部11の幅は凸部の幅と略同等または僅かに大きくしている。
本実施形態では、図3に示すように電線群を2分割し、この分割した電線群W1、W2を2つのコルゲートチューブ1(1U、1D)に分割して通し、図3(B)に示すように、これら2つのコルゲートチューブ1を上下に重ねて配索している。該2つのコルゲートチューブ1は下方のコルゲートチューブ1Dの凸部10を上方のコルゲートチューブ1Uの凹部11に下方から圧入して嵌合して、結合している。
第二実施形態では、図5(A)に示すように、前記凸部10だけ設け、凹部11を設けていない第2種のコルゲートチューブ20と、図5(B)に示すように、凹部11だけを設け、凸部10を設けていない第3種のコルゲートチューブ30とを設けている。この点だけが前記第1種のコルゲートチューブ1と相違するため、他の構成は同一符号を付して説明を省略する。
なお、図5(D)に示すように、第2種のコルゲートチューブ20と第3種のコルゲートチューブ30を左右方向に積層してもよい。
該変形例では、第2種のコルゲートチューブ20に設ける凸部10の上面に窪み10xを設けている。該窪み10xを設けると、凹部への嵌合時に、窪み10xがたわみながら圧入され、圧入後は窪み10xが弾性復帰し、窪み10xの弾性力によって凹部と強く嵌合することができる。
第三実施形態は第一実施形態の第1種のコルゲートチューブ1と、第二実施形態の第2種および第3種のコルゲートチューブ20、30の3種類のコルゲートチューブを組み合わせている。ワイヤハーネスの電線群を3分割して前記3種類のコルゲートチューブ1、20、30に挿入し、図7(B)に示すように上下3段に積層して結合している。即ち、下段に第2種のコルゲートチューブ20、中段に第1種のコルゲートチューブ1、上段に第3種のコルゲートチューブ30を配置し、下位置の凸部10を上位置の凹部11に嵌合して、上下3段で結合している。この態様は、ワイヤハーネスの配索経路の幅が非常に狭い場合に適している。
また、図7(C)では左右方向に積層している。この態様は、ワイヤハーネスの配索スペースが上下方向は狭く、幅方向は広い場合に適している。
第四実施形態のコルゲートチューブは、第一実施形態と同様の第1種のコルゲートチューブ40(40−1)である。1つのコルゲートチューブ40に凸部41と凹部42とを直径方向に対向する位置に設けている。
該突起41a、42aと窪み41b、42bの高低差寸法は山部3と谷部4の高低差寸法と同等とすることが好ましいが同等以下としてもよい。
また、凸部41の上面部に軸線方向に沿ったスリット13を設けている。
該変形例は前記第二実施形態と同様に、凸部41だけを設けた第2種のコルゲートチューブ40ー2と、凹部42だけを設けた第3種のコルゲートチューブ40ー3を設けている。第2種のコルゲートチューブ40−2の凸部41と第3種のコルゲートチューブ40−3の凹部42とを嵌合して結合している。
2 周壁
3 山部
4 谷部
5 内部空間
10 凸部
11 凹部
13 スリット
Claims (6)
- 環状の山部と谷部とが長さ方向に交互に設けられた樹脂成形品からなるコルゲートチューブであって、
周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を外方へ突出させて設けた軸線方向の凸部と、周方向の一部で且つ軸線方向に連続する前記山部および谷部の周壁を内方へ窪ませて設けた軸線方向の凹部と、のいずれか一方または両方を備え、
積層する一方のコルゲートチューブの前記凹部に他方のコルゲートチューブの凸部を嵌合して結合できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。 - 前記凸部と凹部とを周方向の対向位置に設けた第1種のコルゲートチューブと、前記凸部のみを設けた第2種のコルゲートチューブ、前記凹部のみを設けた第3種のコルゲートチューブからなり、
前記第1種のコルゲートチューブは単独および第2種のコルゲートチューブおよび/または第3種のコルゲートチューブと組み合わせて用い、
前記第2種のコルゲートチューブは、第3種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用い、
前記第3種コルゲートチューブは、第2種のコルゲートチューブまたは/および第1種のコルゲートチューブと組み合わせて用いるものである請求項1に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。 - 前記凸部および凹部に前記山部に連続する突起および谷部に連続する窪みを設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
- 前記凸部あるいは/および凹部は軸線方向の全長に設けている請求項3に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
- 前記凸部および凹部には平面状の外面とし、軸線方向に不連続に設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
- 軸線方向の全長に渡るスリットを備え、該スリットは前記凸部が設けられている部分では凸部の上面部に設け、凸部がなく凹部のみが設けられているコルゲートチューブでは凹部の底面にスリットが設けられている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
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