JP2017057912A - 配管固定具 - Google Patents

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みなみ 井上
Minami Inoue
みなみ 井上
松本 泰明
Yasuaki Matsumoto
泰明 松本
康裕 中村
Yasuhiro Nakamura
康裕 中村
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Abstract

【課題】確実で強固な固定を維持でき、かつ低コストで生産することができる配管固定具を提供する。【解決手段】複数の配管90a、90bを互いに固定する配管固定具であって、複数の配管90a、90bのそれぞれに対応して設けられた複数の配管当接部12a、12bと、縛り部材15と当接する外周面11cと、外周面11cに設けられた少なくとも1つの凸リブ14と、を備え、外周面11cに垂直な面での断面形状が、前記複数の配管90a、90bの長手方向の位置によらず一定であるものである。これによれば、凸リブ14が縛り部材15の締め付け力によって弾性変形することで、縛り部材15が凸リブ14へと食い込み、縛り部材15がずれないため、確実で強固な固定が維持される。【選択図】図4

Description

本発明は接近して配設された配管どうしの接触防止もしくは振動や騒音の抑制のために用いられる配管固定具に関する。
従来、この種の配管固定具として、例えば図9に示すようなものが知られている。この配管固定具は、長手方向に並ぶ2つの貫通穴100a、100bとこれらの貫通穴100a、100bから外周側面120の一方にそれぞれ延びて外周側面120の全高に亘って開口する切れ込み101a、101bとを有するゴム製の本体100と、この本体100の外周を縛るバンド102とからなる(例えば、特許文献1)。
この配管固定具は以下のように使用される。まず、接近して平行に配設された配管103a、103bを、切れ込み101a、101bを経て本体100の各貫通穴100a、100bに嵌合させる。次に、本体100の外周に巻き付けたバンド102の一端のロック部102aに他端102bを通して、バンド102を環状とする。さらに、他端102bを、図9中のA方向に引っ張って締め付け、他端102b近傍に連続的に設けた爪をロック部102aの爪と噛み合わせて外れないようにする。これによって、配管103a、103bを、本体100を介して強固に縛り付けることができる。
ところが、この配管固定具では、何らかの衝撃や振動を受けて、バンド102の短手方向(図9中のBC方向)に、大きな力がかかった場合に、バンド102が本体100に対してずれてしまい、確実な固定が維持できない虞がある。
そこで、例えば図10に示すような配管固定具が知られている。この配管固定具は、外周側面120に、外周側面120の全周に亘るバンド溝140を備えている。このバンド溝140上にバンド102を締め付けることで、バンド102の短手方向の力を受けても、バンド102がずれることがなく、確実な固定の維持が可能となる。
以上、説明したような固定具の本体100を製造する方法として、射出成形や押し出し成形がある。
射出成形は、本体100の外形を型取った金型に、弾性材料を射出し、その弾性材料を硬化させることで、本体100の外形を得る製造方法である。
一方、押し出し成形は、本体100の外周側面120に垂直な断面における断面形状の形の孔を有する口金から、弾性材料を押し出す製造方法である。押し出し成形では、図11(a)に示すように断面形状が一定である柱状部材200が得られる。柱状部材200を、長手方向に垂直に、一定幅で切断することで、本体100を得られる。
一般的に、射出成形よりも押し出し成形のほうが本体100を低コストで量産できるというメリットがある。
また、押し出し成形の場合には、図11(b)、(c)に示すように、同一断面形状を持ち、厚みの違う本体100を、ひとつの口金で量産することが可能であり、設計自由度の向上も図ることができる。
実開平5−8317号公報
しかしながら、図3に示したような、外周側面120にバンド溝140を備えた本体100の場合は、断面形状が一定でないため、押し出し成形で製造することができないという課題がある。
そこで、本発明の目的は、本体100の断面形状を工夫することで、押し出し成形による低コストな製造を可能とし、かつ、確実で強固な固定が維持できる配管固定具を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の配管固定具は、複数の配管どうしを固定する配管固定具であって、前記複数の配管のそれぞれに対応して設けられた複数の配管当接部と、縛り部材と当接する外周面と、前記外周面に設けられた少なくとも1つの凸リブと、を備え、前記外周面に垂直な面での断面形状が、前記複数の配管の長手方向の位置によらず一定であるものである。
本発明の配管固定具は、押し出し成形による低コストでの製造が可能であり、また、配管どうしを確実に固定することができる。
実施の形態1における配管固定具が用いられる、空気調和機の室外機の斜視図 同実施の形態における配管固定具を配管に装着した状態の斜視図 同配管固定具を配管に装着した状態の上面図 同配管固定具を配管に装着し縛り部材で縛った状態の斜視図 同配管固定具を配管に装着し縛り部材で縛った状態の上面図 (a)同配管固定具の凸リブとバンドとの接触部の拡大図、(b)従来の配管固定具の凸リブとバンドとの接触部の拡大図 実施の形態2における配管固定具を配管に装着し縛り部材で縛った状態の斜視図 同配管固定具を配管に装着し縛り部材で縛った状態の上面図 従来の配管固定具であって、(a)配管に装着し縛り部材で縛った状態の斜視図、(b)同状態の上面図 別の従来の配管固定具であって、(a)配管に装着し縛り部材で縛った状態の斜視図、(b)同状態の上面図 (a)押し出し成形で得られた柱状部材の斜視図、(b)同柱状部材を厚い幅で切断した場合の本体の斜視図、(c)同柱状部材を薄い幅で切断した場合の本体の斜視図
第1の発明は、複数の配管どうしを固定する配管固定具であって、前記複数の配管のそれぞれに対応して設けられた複数の配管当接部と、縛り部材と当接する外周面と、前記外周面に設けられた少なくとも1つの凸リブと、を備え、前記外周面に垂直な面での断面形状が、前記複数の配管の長手方向の位置によらず一定であるものである。
これによれば、外周面に垂直な面での断面形状が一定であるため、押し出し成形による低コストな製造が可能であるとともに、凸リブを備えることで外周面に接して設けられる縛り部材がずれることがなく、配管どうしの確実で強固な固定が維持できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記配管当接部は、前記外周面と平行な方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔と前記外周面との間に設けられた切り込みとであるものである。
これによれば、配管当接部で配管を覆うことができるので、より確実に配管を固定できる。
第3の発明は、第1の発明において、前記配管当接部は、前記外周面に設けられた切り欠きであるものである。
これによれば、配管に配管固定具を取付ける際の作業性が向上する。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記外周面に垂直な断面において、前記凸リブは、前記断面形状の重心を通る仮想直線と前記外周面との交点どうしの長さが最も長くなる2つの交点の近傍のそれぞれに設けられたものである。
これによれば、縛り部材による凸リブの弾性変形が生じやすい箇所に、効果的に凸リブを配置でき、より確実に縛り部材のずれを防止できる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明において、前記縛り部材は、一面に連続的に設けられた爪と、一端に設けられたロック部とを備え、当該爪と前記ロック部の有する爪とを噛み合わせて固定する結束バンドであるものである。
これによれば、配管に配管固定具を取付ける際の作業性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態における配管固定具の使用態様について説明する。図1は、本実施の形態における配管固定具が用いられる、空気調和機の室外機の斜視図である。なお、図1では、室外機の内部の配管などの配置を説明するため、室外機の外殻を形成する前面板、側板および天板を取り外した状態を示している。
図1に示す室外機1は、室内機(図示せず)と接続され、空気調和機を構成する。図1に示すように、室外機1は、室外熱交換器2、室外熱交換器2に送風するファン3、圧縮機4、四方弁5、膨張弁6、二方弁7、三方弁8などを備えている。一方、室内機は、室内熱交換器(図示せず)、室内熱交換器に送風するファン(図示せず)などを備えている。
空気調和機は、圧縮機4と、室外熱交換器2と、膨張弁6と、二方弁7に接続される液側接続配管(図示せず)と、室内熱交換器と、三方弁8に接続されるガス側接続配管(図示せず)とを、圧縮機4および室外熱交換器2並びに膨張弁6の間に四方弁5を介して、環状に配管9で接続して形成される冷凍サイクル回路を備えている。
室外機1は、近接して配設された配管9どうしを互いに固定する、配管固定具10を備
えている。
例えば、第1の配管固定具10aは、圧縮機4の吐出側と四方弁5との間に設けられた吐出配管9aのうちU字状に曲げられた箇所に設けられている。第1の配管固定具10aは、吐出配管9aどうしを固定している。
また、第2の配管固定具10bは、吐出配管9aと、圧縮機4の吸入側と四方弁5との間に設けられた吸入配管9bとが近接する箇所に設けられている。第2の配管固定具10bは、吐出配管9aと吸入配管9bとを互いに固定している。
また、第3の配管固定具10cは、吐出配管9aと、四方弁5と三方弁8との間に設けられた三方弁接続配管9cとが近接する箇所に設けられている。第3の配管固定具10bは、吸入配管9bと三方弁接続配管9cとを互いに固定している。
これによれば、近接して配設された配管どうしの接触を防止することができる。また、圧縮機4の振動が配管9を介して室外熱交換器2などに伝わることを抑制できる。さらに、その振動による騒音も抑制できる。
次に、配管固定具10の形状について、詳細を説明する。図2は、本実施の形態における配管固定具を配管に装着した状態の斜視図である。図3は、同配管固定具を配管に装着した状態の上面図である。図4は、同配管固定具を縛り部材で縛った状態の斜視図である。図5は、同配管固定具を縛り部材で縛った状態の上面図である。
配管固定具10は、略長円形状の一面(以下、上面11aと称する)と、上面11aと対向する面であって上面11aと同一形状の底面11bと、上面11aと底面11bに対して垂直な面から形成される外周面11cとを有する、断面が略長円形状の柱状体である本体11を備えている。
以下、本実施の形態では、上面11aの長手方向をX方向とし、上面11aの短手方向をY方向とし、外周面11cと平行な方向をZ方向として説明する。
本体11は、樹脂やゴムなどの弾性材料で形成されている。具体的には、本体11は、耐熱性の観点から、クロロプレンゴム(CR)や、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)で形成されていることが望ましい。
本体11は、X方向の両端部に、ぞれぞれ、第1の貫通孔12aと第2の貫通孔12bとを備えている。第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bは、上面11aから底面11bまで貫通する貫通孔である。第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bの軸方向は、外周面11cと平行である。第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bは、それぞれ、固定対象である第1の配管90aおよび第2の配管90bに対応する位置に設けられている。
第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bは、いずれも本発明における配管当接部である。
第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bの孔径は、約7mmから約10mmである。第1の貫通孔12aの孔径と第2の貫通孔12bの孔径は、同一の径でもよいし、異なる径でもよく、固定する対象である第1の配管90aおよび第2の配管90bの外径に応じて適切な径を選択すればよい。
また、第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bのそれぞれの中心間の距離は、約20mmから約30mmである。この中心間の距離も、第1の配管90aおよび第2の配管90bのそれぞれの中心間の距離に応じて適切な径を選択すればよい。
または、本体11は、第1の貫通孔12aから外周面11cの一面、具体的には、XZ面と平行な平面に延びる第1の切り込み13aと、第2の貫通孔12bから外周面11cのうち第1の切り込み13aが開口する面に延びる第2の切り込み13bとを備えている。第1の切り込み13aおよび第2の切り込み13bは、それぞれ、上面11a、底面11bおよび外周面11cで開口している。また、第1の切り込み13aおよび第2の切り込み13bは、それぞれ、X方向に所定の隙間を有する切り込みであり、外周面11c側では当該所定の隙間が大きくなるように、外周面11c側の開口の両辺には面取り部が形成されている。
本体11は、外周面11cから外側に突出する凸リブ14を備えている。凸リブ14は、上面11aから底面11bに達するリブであり、上面11aと平行な面における断面が半円形状のリブである。また、凸リブ14は、長手方向が第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bの軸方向(Z方向)に平行なリブである。
本体11は、複数の凸リブ14を備えている。具体的には、外周面11cのうち、両端の曲面部にそれぞれ3つ、両端の曲面部をつなぐ平面部にそれぞれ3つずつの合計12つ、備えている。それぞれの凸リブ14は、所定の間隔をあけて、外周面11cに略均一に配置されている。
図3に示すように、上面11aの重心Gを通る仮想直線Lと外周面11cとの2つの交点どうしの長さが最も長くなる2つの交点をそれぞれ交点P、Qとすると、複数の凸リブ14のうち少なくとも1つは、交点P、Qの近傍に設けられていることが望ましい。具体的には、複数の凸リブ14のうち少なくとも1つは、上面11aの長手方向の端部のいずれか一方に設けられていることが望ましい。
なお、本体11は、凸リブ14を少なくとも1つ備えていればよい。凸リブ14が1つの場合には、2つの交点P、Qのいずれか一方の近傍に設けられていることが望ましい。また、凸リブ14が2つの場合には、2つの交点P、Qのそれぞれの近傍に1つずつ設けられていることが望ましい。
以上、説明したような形状を有する本体11は、外周面11cに垂直な面(XY面)での断面形状が、凸リブ14の長手方向(Z方向)の位置によらず一定となる。
以下に、配管固定具10の配管9への取付け方法について、詳細を説明する。
まず、本体11を、近接して平行に配設された第1の配管90aおよび第2の配管90bに対して近づけ(反Y方向に移動させ)、第1の配管90aおよび第2の配管90bに、第1の切れ込み13aおよび第2の切れ込み13bの外周面11c側の開口に押し当てる。そして、さらに、本体11を、第1の配管90aおよび第2の配管90b側に移動させることで、第1の配管90aおよび第2の配管90bを、それぞれ、第1の切れ込み13aおよび第2の切れ込み13bを介して、第1の貫通孔12aおよび第2の貫通孔12bに嵌合させる。これによって、図2に示す状態となる。
次に、本体11の外周面11cの略中央部を、バンド15(本発明における縛り部材)で縛る。バンド15は、一面に第1の爪が連続的の設けられたバンド部15aと、バンド部15aの一端に設けられたロック部15bとを備え、バンド部15aに設けられた第1
の爪と、ロック部15bが有する第2の爪とを噛み合わせて固定するができる結束バンドである。バンド15は、硬質な樹脂、例えば、ポリプロピレン(PP)で形成されている。
まず、バンド部15aを本体11の外周に巻き付けるように、バンド15の一端のロック部15bに、バンド部15aの他端15cを通して、バンド15を環状とする。そして、バンド部15aを本体11の外周面11cの略中央に位置させ、ロック部15bを本体11のコーナー部などに位置させる。その後、ロック部15bに通したバンド部15aの他端15cを、図5中のA方向に引っ張り、バンド15を絞って本体11を締め付ける。この際、バンド部15aに設けられた第1の爪と、ロック部15bが有する第2の爪とを噛み合わせて、外れないようになる。これによって、図4に示す状態となる。
また、この際、図6(a)に示すように、バンド15のバンド部15aは、凸リブ14と、まず接触する。このとき、バンド15と本体11との接触面16aには、バンド15を締め付ける力によって圧力がかかる。このため、図4に示すように、接触面16a付近の弾性変形によって、凸リブ14の中央部が潰れて、バンド15が凸リブ14に食い込む。
仮に、外周面11cに凸リブ14が設けられておらず、外周面11cが滑らかであった場合について、図6(b)を用いて説明する。バンド15の締め付けの際の本体11とバンド15との接触面16bは、凸リブ14が設けられてある場合の接触面16aと比べて、大きい。このため、外周面11cに凸リブ14が設けられていない場合には、バンド15を締め付ける力によって接触面16bにかかる圧力が小さいため、接触面16b付近の本体11の弾性変形が小さくなり、十分に本体11にバンド15が食い込まない。
すなわち、本実施の形態の配管固定具10は、本体11の外周面11cに凸リブ14を備えることで、バンド15と本体11の接触面16aの面積が小さくなり、接触面16a付近の凸リブ14の弾性変形が大きくなることで、比較的小さな力で、バンド15を締めた場合でも、十分に本体11に、バンド15を食い込ませることができる。
これにより、バンド15の固定後、Z方向になんらかの衝撃、もしくは振動による力が働いた場合でも、バンド15が本体11に対してずれることなく、確実で強固な固定を維持することができる。また、製造ラインでの締め付けの際、バンド15を比較的小さな力で仮締めした場合でも、凸リブ14が設けられていない場合と比較して、バンド15がずれにくいため、良好な作業性を確保することができる。
また、上記の凸リブ14をもつ本体11は、一定の断面形状を持つため、口金による押し出し成形が可能である。これにより、配管固定具10を低コストで製造できるというメリットがある。
また、押し出し成形の場合、同一断面を持ち、厚み(Z方向の長さ)の違う本体11を、ひとつの口金で成形することが可能であるというメリットがある。
また、第1の配管90aや第2の配管90bが、吐出配管9aである場合には、第1の配管90aや第2の配管90bは、100℃程度の高温となることもある。しかし、本実施の形態の配管固定具10では、本体11が、第1の配管90aおよび第2の配管90bを覆うため、バンド15が第1の配管90aおよび第2の配管90bに直接、触れることがない。このため、安価で、折り曲げに対する高い耐性を有するポリプロピレン(PP)で形成したバンド15を用いることができる。
なお、本実施の形態では、貫通孔12を2つ備えるものとして説明したが、貫通孔12を3つ以上備えるものであってもよい。
また、凸リブ14の上面11aと平行な面における断面の形状は、半円形状のほか、三角形形状など、本体11とバンド15の接触面積を減らしうる形状であれば、他の形状であってもよい。
また、縛り部材には、バンド15以外にも、板ばねなど、本体11の外周上を縛り付けるように作用するものであれば用いることができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の配管固定具を配管に装着し縛り部材で縛った状態示す斜視図である。図8は、同状態の上面図である。
本実施の形態の配管固定具の使用態様は、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。以下、本体の形状について、実施の形態1と異なる部分を説明する。
配管固定具20は、略矩形状の一面(以下、上面21aと称する)と、上面21aと対向する面であって上面21aと同一形状の底面21bと、上面21aと底面21bに対して垂直な面から形成される外周面21cとを有する、略直方体である本体21を備えている。
以下、本実施の形態では、上面21aの長手方向をX方向とし、上面21aの短手方向をY方向とし、外周面21cと平行な方向をZ方向として説明する。
本体21は、X方向の両端面に、貫通穴ではなく、固定する対象となる第1の配管90aおよび第2の配管90bにそれぞれ対応する第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bを備えている。第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bは、外周面21cから略半円状に窪む切欠きであり、上面21aから底面21bまで達する切り欠きである。第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bの長手方向は、外周面21cと平行である。
第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bは、いずれも本発明における配管当接部である。
第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bの円弧の半径は、約3mmから約5mmである。第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bの大きさは、同一でもよいし、異なっていてもよく、固定する対象である第1の配管90aおよび第2の配管90bの外径に応じて適切な大きさを選択すればよい。
本体21は、Y方向の両端面に、外周面21cから外側に突出する凸リブ24を備えている。凸リブ24は、上面21aから底面21bに達するリブであり、上面21aと平行な面における断面が半円形状のリブである。また、凸リブ24は、長手方向が第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bの長手方向(Z方向)に平行なリブである。
本体21は、複数の凸リブ24を備えている。具体的には、外周面21cのうち、Y方向の両端面にそれぞれ3つずつの合計6つ、備えている。外周面21cの一面に配置された3つ凸リブ24のうち中央のリブは、隣接するリブどうしの略中央に配置されている。
または、本体21は、略直方体の辺のうち、第1の切り欠き22aまたは第2の切り欠
き22bと、凸リブ24との間に位置する4辺に、面取り部23が形成されている。面取り部23の長手方向は、凸リブ24の長手方向と平行である。
図8に示すように、上面21aの重心Gを通る仮想直線Lと外周面21cとの2つの交点どうしの長さが最も長くなる2つの交点をそれぞれ交点R、Sとすると、複数の凸リブ24のうち少なくとも1つは、交点R、Sの近傍に設けられていることが望ましい。具体的には、複数の凸リブ24のうち少なくとも1つは、上面21aの端部のいずれか一つであって、長手方向の面(XZ面)に設けられていることが望ましい。
なお、本体21は、凸リブ24を少なくとも1つ備えていればよい。凸リブ24が1つの場合には、2つの交点R、Sのいずれか一方の近傍に設けられていることが望ましい。また、凸リブ24が2つの場合には、2つの交点R、Sのそれぞれの近傍に1つずつ設けられていることが望ましい。つまり、上面21aの対角に位置する2つ端部であって、長手方向の面(XZ面)に、それぞれ、設けられていることが望ましい。
以上、説明したような形状を有する本体21は、外周面21cに垂直な面(XY面)での断面形状が、凸リブ24の長手方向(Z方向)の位置によらず一定となる。
以下に、配管固定具20の配管9への取付け方法について、詳細を説明する。
まず、本体21を、近接して平行に配設された第1の配管90aと第2の配管90bとの間に挿入し、第1の配管90aおよび第2の配管90bに、第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bの凹部に嵌合させる。
次に、実施の形態1と同様に、本体21の外周面21cの略中央部を、第1の配管90aおよび第2の配管90bとともに、バンド15(本発明における縛り部材)で縛る。これによって、図7に示す状態となり、本体21とバンド15との接触面上に少なくとも1つ以上の凸リブ24が位置する。
また、この際、本体21の凸リブ24は、バンド15が絞られることによって、バンド15との接触面に受ける圧力によって弾性変形する。この結果、バンド15が本体21の凸リブ24に食い込むため、第1の配管90aおよび第2の配管90bは、ゴム製の本体21を挟み込む形で良好な作業性でもって確実に固定され、またその固定を維持することができる。
これにより、バンド15の固定後、Z方向になんらかの衝撃、もしくは振動による力が働いた場合でも、バンド15が本体21に対してずれることなく、確実で強固な固定を維持することができる。また、製造ラインでの締め付けの際、バンド15を比較的小さな力で仮締めした場合でも、凸リブ24が設けられていない場合と比較して、バンド15がずれにくいため、良好な作業性を確保することができる。
また、上記の凸リブ24をもつ本体21は、一定の断面形状を持つため、口金による押し出し成形が可能である。これにより、配管固定具20を低コストで製造できるというメリットがある。
また、押し出し成形の場合、同一断面を持ち、厚み(Z方向の長さ)の違う本体21を、ひとつの口金で成形することが可能であるというメリットがある。
第1の切り欠き22aおよび第2の切り欠き22bは、外周面21cに設けられているため、実施の形態1のように、第1の配管90aおよび第2の配管90bを第1の切れ込
み13aおよび第2の切れ込み13bに挿入する必要がなく、配管9への取付けが容易である。また、実施の形態1の本体11に比べて、X方向の長さが短くなるため、材料費が削減できる。
なお、配管固定具20では、バンド15が第1の配管90aおよび第2の配管90bに直接、触れるため、バンド15を、高価ではあるが、PPより耐熱性の高い樹脂、例えば、ポリアミド(PA)とすることが望ましい。
以上の説明で明らかなように、本発明の配管固定具は、固定する対象となる2つ以上の配管にそれぞれ対応した貫通孔を持つ弾性材料からなる本体、もしくは、固定する対象となる2つ以上の配管にそれぞれ対応した切り欠きを備える弾性材料からなる本体、およびこれら本体と配管の外周を縛る縛り部材からなるものにおいて、本体と縛り部材との接触面上に凸リブを少なくとも1つ持っているので、凸リブが縛り部材の締め付け力によって弾性変形し、縛り部材が凸リブへと食い込むことを特徴とする。これにより、縛り部材がずれないため、確実で強固な固定を維持することができる。
さらに断面形状が一定であるため、射出成形に加え押し出し成形による本体の量産が可能であり、低コストで配管固定具を提供することができる。
以上のように本発明は、確実で強固な固定を維持することができる配管固定具を低コストで提供できる。このため、本配管固定具は、一般家庭用はもちろん業務用の空気調和機の配管どうしの固定に適している。さらに、空気調和機に限らず、冷蔵庫などの冷凍サイクル装置の配管どうしの固定にも幅広く適用できる。
1 室外機
2 室外熱交換器
3 ファン
4 圧縮機
5 四方弁
6 膨張弁
7 二方弁
8 三方弁
9 配管
9a 吐出配管
9b 吸入配管
9c 三方弁接続配管
10、20 配管固定具
11a、21a 上面
11b、21b 底面
11c、21c 外周面
11、21 本体
12 貫通孔
12a 第1の貫通孔
12b 第2の貫通孔
13a 第1の切り込み
13b 第2の切り込み
14、24 凸リブ
15 バンド
15a バンド部
15b ロック部
15c 他端
16a、16b 接触面
22a 第1の切り欠き
22b 第2の切り欠き
23 面取り部
90a 第1の配管
90b 第2の配管

Claims (5)

  1. 複数の配管どうしを固定する配管固定具であって、前記複数の配管のそれぞれに対応して設けられた複数の配管当接部と、縛り部材と当接する外周面と、前記外周面に設けられた少なくとも1つの凸リブと、を備え、前記外周面に垂直な面での断面形状が、前記複数の配管の長手方向の位置によらず一定である配管固定具。
  2. 前記配管当接部は、前記外周面と平行な方向に貫通する貫通孔と、前記貫通孔と前記外周面との間に設けられた切り込みとである請求項1に記載の配管固定具。
  3. 前記配管当接部は、前記外周面に設けられた切り欠きである請求項1に記載の配管固定具。
  4. 前記外周面に垂直な断面において、前記凸リブは、前記断面形状の重心を通る仮想直線と前記外周面との交点どうしの長さが最も長くなる2つの交点の近傍のそれぞれに設けられた請求項1から3のいずれか1項に記載の配管固定具。
  5. 前記縛り部材は、一面に連続的に設けられた爪と、一端に設けられたロック部とを備え、当該爪と前記ロック部の有する爪とを噛み合わせて固定する結束バンドである請求項1から4のいずれか1項に記載の配管固定具。
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