JP2011238858A - 光半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光半導体装置における信号特性の劣化を抑制すること。
【解決手段】本光半導体装置100Aは、光半導体素子LDと、主面にコンデンサCが搭載された第1キャリア40と、上部に第1キャリア40および光半導体素子LDとを搭載してなる温度制御装置20とを備え、コンデンサCを搭載した領域の下方における第1キャリア40の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする。これにより、コンデンサCの実装パターンとグランドパターンGNDとの間(上記の排除領域)に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、信号特性の劣化を抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光半導体装置に関する。
光半導体装置は、光信号と電気信号との間で信号変換を行う半導体光モジュールを含む。半導体光モジュールには、電気信号のノイズを抑制するためのコンデンサが接続される。従来から、半導体光モジュール及びコンデンサを絶縁性のキャリア上に設けた光半導体装置が知られている。キャリアには導電性のパターンが形成されており、当該パターンは半導体光モジュール及びコンデンサと接続されている。導電性パターンの一部はグランドパターンとなっており、半導体光モジュール及びコンデンサはグランドパターンにより接地されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−252251号公報
上記の光半導体装置では、グランドパターンがキャリアの裏側(半導体光モジュール及びコンデンサが実装されている面の反対側)に形成されている。これにより、コンデンサの実装パターンとグランドパターンとの間で寄生容量が形成され、信号特性が劣化してしまう場合があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、キャリア上に半導体光モジュール及びコンデンサが設けられた光半導体装置において、信号特性の劣化を抑制することを目的とする。
本光半導体装置は、光半導体素子と、主面にコンデンサが搭載された第1キャリアと、上部に前記第1キャリアおよび前記光半導体素子とを搭載してなる温度制御装置とを備え、前記コンデンサを搭載した領域の下方における前記第1キャリアの主面と前記温度制御装置の上面との間は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする。
上記構成において、前記第1キャリアと前記温度制御装置の上面との間には、金属もしくは表面にメタライズを備えた誘電体からなる第2キャリアが設けられてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記金属あるいはメタライズの電位は、フローティングである構成とすることができる。
上記構成において、前記金属あるいはメタライズは、前記排除領域に相当する領域が排除されてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記第2キャリアは、前記排除領域に相当する領域が排除された空洞を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記第1キャリアの主面に接地電位を有するグランドパターンが設けられ、前記グランドパターンは、これと結合する信号ラインとの間で伝送線路を構成する構成とすることができる。
上記構成において、前記伝送線路は、前記グランドパターン上に搭載された、上面に前記信号ラインが設けられてなる伝送線路基板からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1キャリアの主面に前記コンデンサと接続された抵抗を備え、前記抵抗が搭載された領域の下方は、接地電位が排除されてなる構成とすることができる。
本光半導体装置は、主面にコンデンサが搭載されたキャリアを備え、前記コンデンサを搭載した領域の前記主面下方は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする。
本光半導体装置は、半導体レーザと、主面に前記半導体レーザを搭載する実装領域が設けられ、変調信号を前記実装領域側から入力するためのパターンを有する第1キャリアと、上部に前記第1キャリアを搭載してなる温度制御装置とを備え、前記実装領域の下方における前記第1キャリアの主面と前記温度制御装置の上面との間は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする。
本光半導体装置によれば、キャリア上に半導体光モジュール及びコンデンサが設けられた光半導体装置において、信号特性の劣化を抑制することができる。
図1は、比較例に係る光半導体装置の回路図である。 図2は、比較例に係る光半導体装置の構成を示す図である。 図3は、実施例1に係る光半導体装置の上面図である。 図4は、実施例1に係る光半導体装置の断面図である。 図5は、実施例1の変形例に係る光半導体装置の断面図である。 図6は、実施例1及びその変形例に係る光半導体装置におけるRC回路の構成を示す図で有る。 図7は、実施例2に係る光半導体装置の断面図である。 図8は、実施例3に係る光半導体装置の断面図である。 図9は、実施例4に係る光半導体装置の回路図である。 図10は、実施例4に係る光半導体装置の構成を示す図である。
最初に、比較例に係る光半導体装置について説明する。
(比較例)
図1は、比較例に係る光半導体装置100の回路図である。変調器集積型の半導体レーザ(以下、半導体レーザLD)は、発光部80及び変調部82を備えている。発光部80により発光した光は、変調部82により変調され、外部へと出力される(図中の矢印を参照)。発光部80は、外部端子16に接続され、変調部82には、高周波信号伝達用の分布定数線路12と、ノイズ低減用のRC回路14とが、それぞれワイヤL1及びL2を介して接続されている。分布定数線路12の一端は外部端子18に接続されており、外部端子18には半導体レーザLDの変調器を駆動するためのドライバIC(図示せず)が接続されている。RC回路14では、ワイヤL2の側からコンデンサC及び抵抗Rが直列に接続されている。抵抗Rの一端は接地されている。
図2(a)は、比較例に係る光半導体装置の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A’線に沿った断面図である。図2(b)に示すように、温度制御装置20上にキャリア30が搭載され、キャリア30上にサブキャリア40が搭載されている(図中では、ハッチを省略)。サブキャリア40は絶縁性のキャリア(例えば、窒化アルミ)からなり、半導体レーザLDやコンデンサC等の回路素子は、サブキャリア40の上面に設けられている。以下の説明では、温度制御装置20、キャリア30、及びサブキャリア40の積層方向を上下方向とし、温度制御装置20の側を下方向、サブキャリア40の側を上方向と称する。
図2(a)〜(b)に示すように、サブキャリア40の上面及び下面には、導電性の(例えば、Auを含む材料で形成されている)パターン12及びパターン46がそれぞれ形成されている。サブキャリア40のパターン12は、分布定数線路12を構成する。また、上面パターン42の他の一部は、サブキャリアの上面に設けられた素子(半導体レーザLD、コンデンサC、及び抵抗R)と電気的に接続され、これらの素子の実装パターンとして機能する。サブキャリア40の下面パターン46はグランドパターンGNDであり、サブキャリア40に形成されたビアホール48を介して、上面のパターン42と電気的に接続されている。これにより、サブキャリア40の上面及び下面を用いて、図1に示す回路が形成される。
比較例に係る光半導体装置100では、コンデンサCの直下の領域50に、グランドパターンが形成されている。これにより、コンデンサCの実装パターンと裏面のグランドパターンGNDとの間に寄生容量52が形成されてしまう。その結果、高周波信号の伝達特性が劣化してしまう場合がある。
以下に記載の実施例では、上記の課題を解決するための構成について説明する。
図3(a)〜(b)は、実施例1に係る光半導体装置100Aの上面図である。図3(a)は、半導体光モジュール及び電気素子が実装された状態を示し、図3(b)はサブキャリア40上の配線パターンのみを示すものである。光半導体装置100Aの回路構成は、比較例(図1)と同一である。以下の説明では、比較例と共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3(a)に示すように、サブキャリア40上には、半導体レーザLD、抵抗R、コンデンサC、実装基板60、及びブリッジ70が設けられている。実装基板60及びブリッジ70上には、分布定数線路12が形成されている。このとき、実装基板60及びブリッジ70は、アルミナ(Al)を含む材料である。ブリッジ70は、サブキャリア40上の回路を外部の回路(例えば、ドライバIC)と接続するためのものであり、ブリッジ70上に形成された配線72の一端は、分布定数線路12に接続されている。これにより、サブキャリア40の上面に、「L−変調器−C−R」を含む整合回路が形成されている。なお、半導体レーザLDは、集積されておらず、変調器と半導体レーザLDが別々に構成されたものでもよい。
図3(b)に示すように、サブキャリア40の上面パターンは、コンデンサCの実装パターン44を除き、全てグランドパターンGNDとなっている。コンデンサCの実装パターンとグランドパターンGNDとの間は、抵抗R(本実施例では印刷抵抗のため、サブキャリア40上にパターンとして形成されている)により接続されている。
図4は、実施例1に係る光半導体装置100AのA−A’線に沿った断面図である。温度制御装置20上にキャリア30が搭載され、キャリア30上にサブキャリア40が搭載されている。サブキャリア40は絶縁性の材料(例えば、窒化アルミ(AlN)を含む材料)であり、半導体レーザLDやコンデンサC等の回路素子は、サブキャリア40の上面に設けられ、サブキャリア40の下面は金属でメタライズされている。キャリア30は、導電性(金属製、例えばCuW(銅タングステン)を含む材料)のものであってもよいし、サブキャリア40と同じく絶縁性のものであってもよい。この場合、キャリア30の表面は金属でメタライズされている。半導体レーザLD、コンデンサC、実装基板60、及びブリッジ70の下面にそれぞれ形成された導電性のパターンは、サブキャリア40上面のグランドパターンGNDと接続されている。
サブキャリア40の下面、並びにキャリア30の上面及び下面には、グランドパターンGNDが形成されていない。このため、サブキャリア40の下面、並びにキャリア30の上面及び下面(温度制御装置20の上面)は、フローティング(電気的に浮いている)状態となっている。
実施例1に係る光半導体装置100Aによれば、サブキャリア40の下面にはグランドパターンが設けられていない。これにより、コンデンサCの実装パターンとグランドパターンGNDとの間に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。
より詳細には、サブキャリア40の下面及びキャリア30の上面のうち、サブキャリア40の上面におけるコンデンサCが設けられた領域54と重複する領域50に、グランドパターンが設けられていなければよい。ここで、「重複する領域」とは、コンデンサが設けられた領域54に対向する領域であり、キャリア30及びサブキャリア40の厚み方向(積層方向)から見て互いに重複する領域を指す。本実施例では、サブキャリア40の下面及びキャリア30の上面全体にグランドパターンが設けられていない構成としたが、寄生容量の大部分は、この重複する領域で構成されるので、上記の重複領域50以外にはグランドパターンが形成されていてもよい。また、上記の重複領域50に、グランドパターンGND以外の導電性パターンが設けられていてもよい。もちろん、サブキャリア40の下面、キャリア30、及びキャリア30に設けられたメタライズについて、フローティング状態にしてもよい。なお、光半導体装置100内に、半導体レーザLDの駆動用ドライバICを配置してもよい(図示せず)。
これらより、コンデンサCが搭載された領域の下方におけるサブキャリア40の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56が、接地電位が排除された排除領域となっていればよい。この構成によれば、寄生容量の形成を抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。本実施例のように、コンデンサCに接続された抵抗Rを設ける場合、抵抗Rの下方の領域も排除領域とすることが好ましい。また、上記の効果を奏するためには、少なくとも図4で示す領域56が排除領域となっていればよいが、本実施例のように、サブキャリア40の上面と温度制御装置20の上面との間の全ての領域58が排除領域となっていてもよい。
図5は、実施例1の変形例に係る光半導体装置100Bの断面図である。実施例1と異なり、光半導体装置100Bはサブキャリア40を有さないため、温度制御装置20上に絶縁性のキャリア30が搭載され、キャリア30上に半導体レーザLDやコンデンサC等の回路素子が設けられている。すなわち、光半導体装置100Bにおけるキャリア30は、光半導体装置100Aにおけるサブキャリア40に相当する。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例1の変形例に係る光半導体装置100Bによれば、キャリア30の下面にグランドパターンが形成されていないため、実施例1と同様に寄生容量の形成を抑制し、整合回路10における信号特性の劣化を抑制することができる。このとき、温度制御装置20の上面にも、グランドパターンが形成されていないことが好ましい。これにより、コンデンサCが搭載された領域の下方におけるキャリア30の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56が、接地電位が排除された排除領域となり、寄生容量の形成が抑制される。また、キャリア30の上面と温度制御装置20の上面との間の全ての領域が排除領域となっていてもよい。なお、光半導体装置100B内に半導体レーザLDの駆動用ドライバを配置してもよい(図示せず)。
実施例1において、サブキャリア40は、コンデンサCを搭載するための第1キャリアとして機能する。また、キャリア30は、サブキャリア40(第1キャリア)を搭載するための第2キャリアとして機能する。変形例1において、キャリア30は、コンデンサCを搭載するための第1キャリアとして機能する。上記第1キャリアの上面は第1主面に、下面は第2主面にそれぞれ相当する。また、上記第2キャリアの上面は第3主面に、下面は第4主面にそれぞれ相当する。以下の説明において、第1主面と第2主面、並びに第3主面と第4主面は、それぞれキャリアの積層方向において互いに対向する面同士を指す。
実施例1では、光半導体装置100AのRC回路14について、抵抗Rを印刷抵抗で構成し、抵抗Rの一端が接地されている構成としたが、これ以外の構成を用いてもよい。
図6(a)〜(d)は、実施例1及びその変形例に係る光半導体装置におけるRC回路の詳細な構成を示す図である。図6(a)は、実施例1に係る光半導体装置100Aと同様であり、ワイヤL2(半導体レーザLD)−コンデンサC−印刷抵抗RPの順に回路素子が接続されている。コンデンサCと印刷抵抗RPとの間は、実装パターン49により接続されている。図6(b)は、印刷抵抗RPをチップ抵抗RCに変更したものであり、その他の構成は図6(a)と同じである。
図6(c)は、コンデンサCと抵抗Rの接続順序を逆にしたものであり、ワイヤL2(半導体レーザLD)−印刷抵抗RP−コンデンサCの順に回路素子が接続されている。コンデンサCと印刷抵抗RPとの間は、実装パターン49により接続され、コンデンサCとグランドとの間は、ワイヤL3により接続されている。図6(d)は、印刷抵抗RPをチップ抵抗RCに変更したものであり、その他の構成は図6(c)と同じである。
以上のように、RC回路14は、上記の例のように様々な構成とすることができる。ただし、図6(c)〜(d)の構成では、コンデンサCとグランドとの間にワイヤL3が設けられており、図6(a)〜(b)の構成に比べてインダクタンス成分が大きくなっている。従って、RC回路14のインダクタンス成分を小さくするためには、コンデンサCを半導体レーザLDと抵抗Rとの間に接続することが好ましい。また、上記のように、抵抗Rには印刷抵抗RP及びチップ抵抗RCのいずれを用いてもよい。
実施例2は、コンデンサを実装基板上に搭載した例である。実施例2に係る光半導体装置100Cの回路構成は比較例(図1)と同様であり、詳細な説明を省略する。また、実施例1と共通する構成については、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図7は、光半導体装置100Cの断面図である。図示するように、温度制御装置20上にサブキャリア40が搭載され、さらにサブキャリア40上に実装基板61が搭載されている。実装基板61は、例えばアルミナ(Al)を含む材料で形成されている。図1に示した回路素子のうち、コンデンサCが実装基板61上に設けられ、その他の回路素子はサブキャリア40上に設けられている。
実装基板61の上面には、コンデンサCの実装パターン62が形成されている。グランドパターンGNDは、サブキャリア40の上面のうち、実装基板61におけるコンデンサCの実装領域54と重複しない領域に形成されている。実装基板61の下面及びサブキャリア40の下面には、グランドパターンは形成されていない。
実施例2の光半導体装置100Cによれば、実施例1と同様に、コンデンサCの実装パターンとグランドパターンGNDとの間に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。すなわち、コンデンサCが搭載された領域の下方における実装基板61の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56が、接地電位が排除された排除領域となり、寄生容量の形成が抑制されている。また、実装基板61の上面と温度制御装置20の上面との間の全ての領域が排除領域となっていてもよい。本実施例において、実装基板61は、コンデンサCを搭載するための第1キャリアとして機能する。また、サブキャリア40は、実装基板61(第1キャリア)を搭載するための第2キャリアとして機能する。なお、光半導体装置100C内において、半導体レーザLDの駆動用ドライバICを配置してもよい(図示せず)。
実施例3は、キャリアの一部に空洞を設けた例である。実施例3に係る光半導体装置100Dの回路構成は、比較例(図1)と同様であり、詳細な説明を省略する。また、実施例1〜2と共通する構成については、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図8は、光半導体装置100Dの断面図である。図示するように、温度制御装置20上にキャリア30及びサブキャリア40が搭載され、サブキャリア40上に図1に示した回路素子が設けられている。
実施例1〜2と異なり、キャリア30には空洞32が設けられている。空洞32は、サブキャリア40に設けられたコンデンサCの実装領域54と重複する領域に形成されており、空洞32の形成領域には導電性のパターンが設けられていない。キャリア30の上面のうち、空洞32を除く部分には、グランドパターンGNDが形成されており、サブキャリア40に形成されたビアホール48を介して、サブキャリア40上面の導電性パターン42と接続されている。このように、コンデンサCの実装領域54と重複しない領域には、グランドパターンGNDが形成されていてもよい。なお、この空洞32は、空洞でなくキャリア30が形成されてもよい。この場合においても、グランドパターンGNDが実装領域54と重複されなければ、同様の効果を得ることができる。
実施例3の光半導体装置100Dによれば、実施例1〜2と同様に、コンデンサCの実装パターンとグランドパターンGNDとの間に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。すなわち、コンデンサCが搭載された領域の下方におけるサブキャリア40の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56が、接地電位が排除された排除領域となり、寄生容量の形成が抑制されている。さらに、本実施例では、キャリア30のうち排除領域56に相当する領域が空洞32となっており、接地電位がより確実に排除されている。本実施例において、サブキャリア40は、コンデンサCを搭載するための第1キャリアとして機能する。また、キャリア30は、サブキャリア40(第1キャリア)を搭載するための第2キャリアとして機能する。なお、光半導体装置100D内において、半導体レーザLDの駆動用ドライバICを配置してもよい(図示せず)。
実施例4は、半導体光モジュールとして直接変調型の半導体レーザを用いた例である。
図9は、実施例4に係る光半導体装置100Eの回路図である。図1は、比較例に係る光半導体装置100の回路図である。直接変調型の半導体レーザLDの一端が、ワイヤL1を介して抵抗R及び分布定数線路12に接続され、ワイヤL2を介して外部端子19に接続されている。半導体レーザLDの他端はワイヤL3を介して接地されており、分布定数線路12の一端は外部端子18に接続されている。
図10(a)は、実施例4に係る光半導体装置100Eの上面図であり、図10(b)は、図10(a)のA−A線に沿った断面図である。図10(b)に示すように、温度制御装置20上にキャリア30が搭載され、キャリア30上に絶縁性のサブキャリア40が搭載されている。半導体レーザLD及びグランドパターンGNDは、サブキャリア40の上面に設けられ、抵抗R及び分布定数線路12は、サブキャリア40上に搭載された実装基板60上に設けられている。半導体レーザLDは、これを搭載するためのサブキャリア40上のパターン51にロウ付けされている。本実施例の半導体レーザは、P電極の側を下にして実装されている。そして、このパターン51は、抵抗R及び分布定数線路12から供給される変調信号を半導体レーザLDに入力している。サブキャリア40の下面には、導電性のパターンが設けられていない。
ここで、サブキャリア40の下面及びキャリア30の上面のうち、半導体レーザLDの実装領域54と重複する領域50にグランドパターンが形成されていると、比較例の場合と同様に半導体レーザLDとの間で寄生容量が形成され、信号特性が劣化してしまう。
実施例4に係る光半導体装置100Eによれば、サブキャリア40の下面にはグランドパターンが設けられていない。これにより、半導体レーザLDとグランドパターンとの間に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。すなわち、半導体レーザLDが搭載された領域の下方におけるサブキャリア40の主面と温度制御装置20の上面との間の領域56が、接地電位が排除された排除領域となり、寄生容量の形成が抑制されている。また、サブキャリア40の上面と温度制御装置20の上面との間の全ての領域が排除領域となっていてもよい。このように、実施例1〜3で説明した変調器を備えた半導体レーザだけでなく、直接変調型半導体レーザを搭載する光半導体装置においても、同様の方法で信号特性の劣化を抑制することができる。
以上、実施例1〜4に係る光半導体装置によれば、コンデンサ(実施例4においては半導体レーザ)が搭載された領域の下方におけるキャリア(第1キャリア)の主面と、温度制御装置の上面との間に、グランドパターンが形成されていない。換言すれば、上記領域が、接地電位が排除された排除領域となっている。この構成によれば、上記領域に寄生容量が形成されてしまうことを抑制し、整合回路における信号特性の劣化を抑制することができる。なお、本構成においてコンデンサに接続された抵抗を設ける場合、抵抗の下方の領域も排除領域とすることが好ましい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 半導体光モジュール
12 分布定数線路
14 RC回路
20 温度制御装置
30 キャリア
40 サブキャリア
60、61 実装基板
70 ブリッジ
R 抵抗
C コンデンサ
L ワイヤ
GND グランドパターン
100 光半導体装置

Claims (10)

  1. 光半導体素子と、
    主面にコンデンサが搭載された第1キャリアと、
    上部に前記第1キャリアおよび前記光半導体素子を搭載してなる温度制御装置とを備え、
    前記コンデンサを搭載した領域の下方における前記第1キャリアの主面と前記温度制御装置の上面との間は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記第1キャリアと前記温度制御装置の上面との間には、金属もしくは表面にメタライズを備えた誘電体からなる第2キャリアが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記金属あるいはメタライズの電位は、フローティングであることを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。
  4. 前記金属あるいはメタライズは、前記排除領域に相当する領域が排除されてなることを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。
  5. 前記第2キャリアは、前記排除領域に相当する領域が排除された空洞を備えることを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。
  6. 前記第1キャリアの主面に接地電位を有するグランドパターンが設けられ、前記グランドパターンは、これと結合する信号ラインとの間で伝送線路を構成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光半導体装置。
  7. 前記伝送線路は、前記グランドパターン上に搭載された、上面に前記信号ラインが設けられてなる伝送線路基板からなることを特徴とする請求項6記載の光半導体装置。
  8. 前記第1キャリアの主面に前記コンデンサと接続された抵抗を備え、
    前記抵抗が搭載された領域の下方は、接地電位が排除されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光半導体装置。
  9. 主面にコンデンサが搭載されたキャリアを備え、
    前記コンデンサを搭載した領域の前記主面下方は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする光半導体装置。
  10. 半導体レーザと、
    主面に前記半導体レーザを搭載する実装領域が設けられ、変調信号を前記実装領域側から入力するためのパターンを有する第1キャリアと、
    上部に前記第1キャリアを搭載してなる温度制御装置とを備え、
    前記実装領域の下方における前記第1キャリアの主面と前記温度制御装置の上面との間は、接地電位が排除された排除領域であることを特徴とする光半導体装置。
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