JP2011232714A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱回転体と加圧部材との圧接状態が解除された状態で回路素子の故障が生じた場合でも、加熱回転体の温度が急激に上昇し、像加熱部、及びその周辺部材が熱によって損傷することを防止可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】セラミックヒータ3が設けられている定着スリーブ1、及び加圧ローラ2を有する定着部Fと、圧解除カム10と、圧接状態の解除を検知するフォトセンサ12と、電力の供給を遮断可能なリレー17と、通電量を制御可能なトライアック15と、CPU13と、を備える画像形成装置において、圧接状態の解除を検知して電力遮断制御を行った状態で、セラミックヒータ13に電力が供給されていると判断した場合に、定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等を採用する画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式等を採用する画像形成装置には、シート材上に転写されたトナー像を加熱してシート材上に定着させる、又はトナー像に光沢を付与するための像加熱部が設けられている。像加熱部は、加熱回転体と加圧部材とを有しており、両者が互いに圧接して形成されるニップ部においてシート材を挟持搬送することにより、シート材上のトナー像を加熱することが可能になる。
このような像加熱部では、加熱回転体に弾性ローラや可撓性を有するスリーブ部材を用いることが多い。これにより、シート材上のトナー像の形状に沿って加熱回転体の表面を変形させることが出来るので、トナー像を好適に加熱することが可能になる。しかしこの場合、無回転状態で加熱回転体と加圧部材の圧接状態が長時間放置されると、加熱回転体が変形し、その結果、画像品質の低下を招いてしまう。そこで、例えばスリープモード時や電源OFF時などに加熱回転体と加圧部材との圧接状態を解除する圧解除手段を備え、加熱回転体の変形を防止する画像形成装置が知られている。なお、関連する技術が特許文献1〜3に開示されている。
特開2005−321511号公報 特開2002−214965号公報 特開2002−296955号公報
しかしながら上記従来の画像形成装置には次の課題がある。加熱回転体と加圧部材との圧接状態が解除された状態で、加熱回転体の内部に設けられている発熱体に電力が供給されると、発熱体、場合によっては加熱回転体の温度が急激に上昇し、像加熱部のみならず、その周辺部材が熱による損傷を受けてしまう。その結果、画像品質の低下、像加熱部の寿命の低下を招いてしまう。
これに対して特許文献1には、圧接状態の解除を検知した場合に、発熱体への電力の供給を強制的に遮断するスイッチ素子を設ける構成が開示されている。また、特許文献2、3には、発熱体への電力の供給を遮断するリレーを設け、さらにリレーの故障を検知可能な回路構成を有し、リレーの故障をユーザに報知する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、何らかの原因によってスイッチ素子が故障した場合は、圧接状態が解除されているにも関わらず発熱体へ電力が供給される虞がある。また、特許文献2、3に開示の構成では、リレーの故障を検知可能ではあるものの、ユーザがそれを確認して電力の供給を遮断しない限り、発熱体へ電力が供給されることになる。また、通電制御手段としてのトライアックの故障を検知する構成を有していないので、トライアックが故障した場合も、同様に発熱体へ電力が供給されることになる。
すなわち上記従来技術には、圧接状態の解除を検知し、それに伴って発熱体への電力の
供給を遮断する構成を有しつつ、リレー等の遮断手段、トライアック等の通電制御手段の故障を想定した上で熱による損傷を防ぐ構成は開示されていない。
そこで本発明は、加熱回転体と加圧部材との圧接状態が解除された状態で回路素子の故障が生じた場合でも、像加熱部の構成部品、及びその周辺部材が熱によって損傷することを防止可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
商用電源から供給される電力により発熱するヒータを有する加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、商用電源から前記ヒータへの電力供給路に設けられており前記加熱部材が異常昇温するとその熱で作動して電力供給路を開放する感熱素子と、前記ニップ部にかかる圧力を解除する圧解除手段と、を有し、前記ニップ部でシート材上の画像を加熱する像加熱部と、前記圧解除手段を駆動するモータと、を有する画像形成装置において、前記ニップ部が圧解除状態である時に前記加熱部材が昇温すると前記モータを駆動させて前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする。
本発明によれば、加熱回転体と加圧部材との圧接状態が解除された状態で回路素子の故障が生じた場合でも、加熱回転体の温度が急激に上昇し、像加熱部、及びその周辺部材が熱によって損傷することを防止可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
第1実施形態における像加熱部の概略構成図。 第1実施形態における像加熱部の概略構成図。 第1実施形態における像加熱部の電気回路を示す図。 第1実施形態における制御シーケンス図。 第1実施形態における制御シーケンス図。 第2実施形態における制御シーケンス図。 第2実施形態における制御シーケンス図。 第2実施形態における温度勾配の閾値を示す図。 第3実施形態における制御シーケンス図。 正常時のZEROX波形を説明するための図。 遮断手段故障時のZEROX波形を説明するための図。 通電制御手段故障時のZEROX波形を説明するための図。
<第1実施形態>
図1〜図5を参照して、本発明を適用可能な第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。
(1−1:画像形成装置の概略構成)
本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式を採用する画像形成装置であって、特に複写機、プリンタ等に適用することが可能である。また、画像形成プロセスは電子写真方式に限られず、静電記録方式、磁気記録方式等を採用することも可能である。
画像形成装置には、像担持体としての感光体ドラムが設けられている。さらに感光体ドラムの周囲には、帯電部材、露光部材、現像部材、転写部材、クリーニング部材が設けられている。
シート材上に画像を形成する際は、まず帯電部材によって感光体ドラムの表面をトナーと同極性に帯電した後、露光部材によって該表面を走査露光することにより、該表面に静電潜像を形成する。その後、静電潜像に対して現像部材からトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。このようにして形成したトナー像を、感光体ドラムとそれに対向する転写部材とのニップ部において、給送トレイから1枚ずつ搬送されてくるシート材上に静電的に転写する。なお、転写されずに感光体ドラム表面に残留したトナーは、クリーニング部材によって除去される。
次に、トナー像を転写したシート材を定着部(像加熱部)に搬送し、定着部内においてトナー像を加熱、加圧することで、シート材上にトナー像を定着させる。その後、搬送ローラ対、排出ローラ対等を経て、シート材を画像形成装置外部へ排出し、一連の画像形成プロセスが完了する。
(1−2:定着部の概略構成)
図1(a)、(b)を参照して、本実施形態における定着部Fの概略構成について説明する。図1(a)は、定着スリーブ1を介したセラミックヒータ3と加圧ローラ2との圧接状態を示す図、図1(b)は、両者の圧接状態が解除されている状態を示す図である。
本実施形態における定着部Fは、加熱回転体として可撓性を有する定着スリーブ1と、定着スリーブ1に対向配置される、加圧部材としての加圧ローラ2とを備えている。定着スリーブ1とその内部に設けられているヒータ3により加熱部材を構成しており、加熱部材と加圧部材によって形成される定着ニップ部Nにおいて、シート材P上のトナー像tを加熱、加圧することができる。なお、両者が圧接している状態では、加圧ローラ2が不図示の駆動源により図中A方向に回転駆動されることにより、定着スリーブ1が加圧ローラ2に従動し、図中B方向に回転する。また、ガイド部材8によって定着ニップ部Nにガイドされ、定着ニップ部Nを通過したシート材Pは、定着スリーブ1から曲率分離し、排出ローラ対34によって定着部F外へ排出される。
定着スリーブ1には、ポリイミド樹脂を厚み約50μmの円筒状に形成したエンドレスフィルム上に、リングコート法によって弾性層としてのシリコーンゴム層を被覆し、さらにその上に厚み約30μmのPFA樹脂チューブを被覆したものが用いられている。また、加圧ローラ2には、ステンレス製の芯金に、射出成形によって厚み約3mmのシリコーンゴム層を形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブを被覆したものが用いられている。加圧ローラ2の芯金は、定着部Fの側板(不図示)に回転可能に軸支されている。
また、定着スリーブ1の内側には、発熱体としてのセラミックヒータ3が設けられている。セラミックヒータ3は、セラミック基板上に発熱抵抗体を形成したものであり、その両端に設けられている接続端子を介して商用電源から電力が供給されるように構成されている。セラミックヒータ3に供給する電力量は、制御手段として設けられているCPU13によって制御されており、トナー像の定着時に定着ニップ部Nが十分な温度に立ち上がるように、供給電力量が制御されている。
さらにセラミックヒータ3は、その発熱面(発熱抵抗体が形成されている面)が定着スリーブ1の内面と直接接触するように、耐熱性に優れた液晶ポリマー樹脂で形成されるヒータホルダ5の下面に取り付けられている。この際、セラミックヒータ3の表面にグリスを塗布することによって、セラミックヒータ3と定着スリーブ1との摺動性を高めてもよい。また、定着スリーブ1は、ヒータホルダ5にルーズに外嵌している。
これにより、セラミックヒータ3を確実に定着スリーブ1の内周面と摺動させることができ、さらに定着スリーブ1の回転をヒータホルダ5でガイドすることが可能になる。また、定着ニップ部Nにおいて、定着スリーブ1を挟むようにしてセラミックヒータ3と加圧ローラ2とが対向しているので、セラミックヒータ3で生じた熱を定着ニップ部Nを通過するシート材Pに効率良く伝えることが可能になる。なお、ヒータホルダ5の長手方向、セラミックヒータ3の長手方向、定着スリーブ1の長手方向(軸方向)、加圧ローラ2の長手方向(軸方向)は互いに略平行な関係にあるものとする。
また、定着部Fには、セラミックヒータ3の温度を検知するためのサーミスタ4(温度検知手段)が設けられている。図2に、サーミスタ4が取り付けられている位置を示す。サーミスタ4は、セラミックヒータ3の裏側(上側)であって、セラミックヒータ3の長手方向略中央部に設けられている。さらにサーミスタ4はCPU13に接続されており、これにより、サーミスタ4の検知温度が目標温度となるように、セラミックヒータ3への電力供給量を制御することができる。なお、本実施形態では、この目標温度が195℃に設定されているが、定着時の目標温度はこれに限られるものではない。
また、ヒータホルダ5には、セラミックヒータ3とは反対側(上側)から加圧ステー6が当接している。さらに加圧ステー6は、その長手方向両端において、加圧板9を介して加圧バネ7に押圧されており、その結果、定着スリーブ1が加圧ローラ2の方向へ付勢され、加熱定着に必要なニップ幅を得ることができる。なお、加圧バネ7による押圧力は、片側98N(10kgf)、総圧196N(20kgf)に設定されている。
(1−3:定着部の圧解除手段)
本実施形態では、スリープモード時、電源OFF時、又はジャム処理時等に、定着スリーブ1を介したセラミックヒータ3と加圧ローラ2との圧接状態を解除する圧解除手段が設けられている。具体的には、加圧板9を持ち上げる圧解除カム10から構成される圧解除機構が設けられている(図1)。このカム10はモータMによって駆動される。
圧接状態を解除する際は、CPU13によって駆動モータMが駆動され、圧解除カム10が回転する。圧解除カム10が回転すると、それに伴って加圧バネ7の付勢力に抗して加圧板9が上方へ移動し、加圧ステー6から離間する。これにより、圧接状態を解除することができ、図1(a)から図1(b)の状態にすることができる。なお、圧解除状態では、定着フィルム1と加圧ローラ2の互いの当接圧はほぼ0Nとなる。
さらに定着部Fには、圧接状態の解除を検知する圧解除検知手段が設けられている。具体的には、圧解除カム10の回転軸に設けられている圧解除センサフラグ11と、フォトセンサ12とが設けられている。これによれば、圧解除時に圧解除カム10が回転し、それに伴って圧解除センサフラグ11がフォトセンサ12を遮光することで、CPU13が「圧解除」を検知することができる。
CPU13は、スリープモード時、電源OFF時、又はジャム処理時等にモータMを駆動し、定着スリーブ1を介したセラミックヒータ3と加圧ローラ2との圧接状態を解除する。これにより、定着スリーブ1や加圧ローラの変形を防止することが可能になる。
(1−4:電力制御回路の構成)
図3はセラミックヒータの電力制御回路を示している。本実施形態では、商用電源14から供給される交流電圧をACフィルタ23を介してセラミックヒータ3へ供給することにより、セラミックヒータ3を発熱させることができる。CPU13が、サーミスタ4の検知温度に応じてトライアック15(駆動素子)を制御することにより、セラミックヒータ3へ供給する電力が制御される。抵抗24、25はトライアック15用に設けられてい
るバイアス抵抗である。
また、フォトトライアックカプラ26は一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスであって、フォトトライアックカプラ26の発光ダイオードに通電することにより、トライアック15をON状態(ヒータへ電力を供給している状態)にすることができる。抵抗27はフォトトライアックカプラ26の発光ダイオードの電流を制限するための制限抵抗であって、フォトトライアック駆動トランジスタ28により、フォトトライアックカプラ26のON/OFFが切り換えられる。また、フォトトライアック駆動トランジスタ28は、抵抗29を介してCPU13からのON/OFF信号に従って動作する。
商用電源14による電力供給は、リレー17(遮断手段)によって遮断可能となっており、リレー駆動トランジスタ30によりリレー17のON/OFFを行うことで、商用電源14による電力供給の遮断を制御する。リレー駆動トランジスタ30は、抵抗31を介してCPU13から入力されるON/OFF信号に従って動作する。
セラミックヒータ3に電力を供給する際は、まずリレー17を通電状態としてから、トライアック15を制御してセラミックヒータ3に電力を供給する。また、電源OFF時、スリープ時、又はジャム発生時等の場合にセラミックヒータ3への電力供給を遮断する「遮断制御」を行う際は、トライアック15を遮断状態としてから、リレー17を遮断状態とする。
リレーを遮断するプロセスは次の通りである。上述したように、圧接状態が解除されている状態では、フォトセンサ12は圧解除センサフラグ11により遮光される。このとき、フォトセンサ12は、基準電圧にプルアップ抵抗を介して接続されているため、フォトセンサ12から基準電圧にほぼ等しいHi信号が出力される。そして、このHi信号をCPU13が検知することで、リレー駆動トランジスタ30がOFFになり、リレー17が遮断状態にされる。
一方、圧接状態では、フォトセンサ12は透過状態となる。このときフォトセンサ12からは、接地とほぼ等しいLo信号が出力される。そして、このLo信号をCPU13が検知することで、リレー駆動トランジスタ30がONになり、リレー17が通電状態となる。
また、商用電源からセラミックヒータへの電力供給路は、リレー17の手前(商用電源14側)で分岐し、整流ブリッジ33を介してDC/DCコンバータ20に接続されている。そして、DC/DCコンバータ20において、24V及び3.3Vの電圧を生成している。24V電源は、駆動モータMを含む画像形成装置本体のモータ用の電源や高圧電源として使用され、3.3V電源は、画像形成装置本体のCPU13用の電源や、フォトセンサ12を含む画像形成装置本体のセンサ用電源として使用される。
また、リレー17よりもヒータ3側の位置で分岐する分岐経路に周波数検出回路22が接続されている。周波数検出回路22の一端は、リレー17とトライアック15との間に接続されており、周波数検出回路22の他端は、整流ブリッジ33のマイナス端子へ接続されている。この回路構成によると、商用電源14からの電力は、リレー17を介して周波数検出回路22に入力されることになる。よって、周波数検出回路22は、少なくともリレー17が接続状態のときには、商用電源14に同期する波形を出力可能である。なお、CPU13は、周波数検出回路22から出力されるZEROX波形のパルスのエッジを検知し、位相制御または波数制御により、トライアック15をON/OFF制御することが可能である。
また、上述したように定着部Fには、セラミックヒータ3の温度を検知するためのサーミスタ4が設けられているが、サーミスタ4には、分圧抵抗32が接続されている。これにより、サーミスタ4と分圧抵抗32とで基準電圧(Vref)を分圧した電圧が温度検知信号(以下TH信号と記す)として、CPU13にA/D変換して入力される。
なお、セラミックヒータ3の温度は、TH信号としてCPU13においてモニタされ、CPU13に設定されている目標温度と、TH信号から求まるセラミックヒータ3の平均温度とを比較することによって、セラミックヒータ3への供給電力が算出される。その後、算出された電力を、対応する位相角(位相制御)または波数(波数制御)に換算し、その制御条件に基づいて、CPU13がフォトトライアック駆動トランジスタ28にON信号を出力し、ヒータ3へ供給する電力を制御する。また、商用電源14からヒータ3への電力供給路には、ヒータ3の異常昇温により作動するサーモスイッチ(感熱素子)21が設けられている。ヒータ3が何らかの理由により異常昇温すると、サーモスイッチ21がヒータの熱で作動して電力供給路を開放する。
(1−5:保護シーケンス)
従来の定着部では、例えば、上述したリレー17、トライアック15が何らかの理由で故障した場合、セラミックヒータ3への電力の供給を遮断できない虞がある。なお、ここでいう「リレー17、トライアック15の故障」とは、例えば、リレー17、トライアック15がONからOFFに切り換わらず、通電状態が維持されるような状態を指す。
そこで本実施形態では、CPU13が圧接解除を検知している状態で、セラミックヒータ3に電力が供給されているとCPU13が判断した場合に、定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接させる制御を行うことを特徴とする。これによれば、圧接状態が解除されている場合においてセラミックヒータ3に電力が供給されても、セラミックヒータ3での発熱を定着スリーブ1のみならず加圧ローラ2に伝熱できるのでヒータ3の昇温速度を緩やかにできる。このため、ヒータ3や定着スリーブ1が破損してしまう温度に到達する前に、サーモスイッチ21が作動する時間を確保できる。よって、定着部Fと、その周辺部材が熱によって損傷する、特にヒータ3や定着スリーブ1が破損することを防止できる。このシーケンスをここでは「保護シーケンス」と称し、以下、保護シーケンスのプロセスについて説明する。
図4に、保護シーケンスのフローチャートを示す。まず、電源OFF、スリープモード、又はジャム発生等をCPU13が検知すると、圧解除カム10が回転し、定着スリーブ1と加圧ローラ2との圧接状態を解除し、圧解除状態となる(S100)。
圧接状態が解除されると、フォトセンサ12からHi信号が出力されることにより、リレー駆動トランジスタ30によってリレー17が遮断状態にされる。また、リレー駆動トランジスタ30には、CPU13よりOFF信号が入力されており、トライアック15を駆動するフォトトライアック駆動トランジスタ28にも、CPU13からOFF信号が入力されている。よって、セラミックヒータ3への電力の供給はハード回路により遮断されることになる(遮断制御)。なお、圧接状態が解除されても、サーミスタ4によってCPU13はセラミックヒータ3の温度Tを常時モニタしている(S101)。
セラミックヒータ3の温度Tをモニタしている状態で、CPU3は、所定の間隔で検知された温度と予め設定されている温度閾値(例えば200℃)とを比較する(S102)。検知された温度が温度閾値以上である場合は、「リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障、及びトライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障し、セラミックヒータ3に電力が供給されている」と判断する(S103)。そして、圧解除カム10を回転させ、定着部Fの加圧機構によって定着スリーブ1と加圧ロー
ラ2とを圧接状態にする(S104)。
一方、検知された温度が温度閾値を超えない場合は、「リレー17及びトライアック15は正常かつ遮断状態である」と判断し、引き続き、セラミックヒータ3の温度をモニタし続ける(S102からS101)。
以上の保護シーケンスを実行することにより、圧解除状態において、リレー17、トライアック15、及びその周辺回路(各駆動トランジスタ)が故障してセラミックヒータ3への電力供給が行われても、セラミックヒータ3の昇温速度を緩やかに出来る。また、セラミックヒータ3や定着スリーブ1が熱的に破損する前にサーモスイッチが作動出来る時間を確保できる。よって、定着部Fとその周辺部材が熱によって損傷することを防止できる。また、単に圧接させるだけではなく、圧接した後に加圧ローラ2を回転させればセラミックヒータ3の昇温速度をより緩やかに出来るので好ましい。
なお、ここでは予め設定された温度閾値とサーミスタ4の検知温度とを比較して保護シーケンスを行う場合について説明したが、サーミスタ4の検知温度に基づいて温度閾値を変更するステップを組み込むことも可能である。図5を参照して、温度閾値を変更可能なステップが組み込まれた保護シーケンスについて説明する。
図5に示す保護シーケンスでは、S202において、サーミスタ4による検知温度Tが100℃より大きいか否かを判断し、大きい場合は温度閾値を250℃に、小さい場合は温度閾値を180℃に設定する(S203、S208)。これによると、例えば圧解除直後(定着部Fの駆動停止直後)では、温度閾値が250℃に設定される可能性が高く、一方、駆動停止後ある程度時間が経過した状態では、温度閾値が180℃に設定される可能性が高い。このように閾値を変更すれば、定着処理が終了した直後に圧解除したにも拘わらず(この圧解除直後の検知温度が例えば200℃であるとする)、閾値が180℃であるために、再度、圧接状態に移行するというような不自然な動作を防止できる。このようにして温度閾値が設定されると、その後、設定された温度閾値に基づいて、検知されたセラミックヒータ3の温度が温度閾値以上であるか否かが判断される(S204)。
検知された温度が温度閾値以上である場合は、「リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障、及びトライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障し、セラミックヒータ3に電力が供給されている」と判断する(S205)。そして、圧解除カム10を回転させ、定着部Fの加圧機構によって定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする(S206)。
なお、S204において、検知されたセラミックヒータ3の温度が温度閾値以上であるか否かを判断し、温度閾値よりも低いことが判断されると、再びS202に戻って温度閾値の設定を行うことになる。しかし、S203とS204との間隔が短すぎると、故障検知を正確に行えない可能性があるので、ここではS203から30秒以上経過した場合にS202に戻るように設定されている(S207)。
(1−6:本実施形態の効果)
本実施形態によれば、従来技術に対して新たに回路を追加することなく、リレー17を含む周辺回路及び、トライアック15を含む周辺回路の故障を検知することが可能となる。また、圧解除状態にもかかわらず、セラミックヒータ3への電力供給を検知した場合に定着スリーブ1を介してヒータ3と加圧ローラ2とをすばやく圧接させることで、サーモスイッチ21作動時間を確保できる。よって、定着部Fへの熱的なダメージを最小限に抑えることができる。
<第2実施形態>
図6〜図8を参照して、本発明を適用可能な第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置の構成、電気回路の構成は第1実施形態と同一であるのでその説明を省略し、ここでは保護シーケンスのプロセスについてのみ説明する。
(2−1:保護シーケンス)
第1実施形態では、検知されたセラミックヒータ3の温度が温度閾値以上である場合に定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする保護シーケンスを行っている。これに対して本実施形態では、サーミスタ4によって検知される温度の温度勾配(上昇率(単位時間当たりの上昇温度))をモニタし、温度勾配がある閾値以上となった場合に定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする保護シーケンスを行うことを特徴とする。以下、図6を参照して、本実施形態における保護シーケンスについて説明する。
まず、電源OFF、スリープモード、又はジャム発生等をCPU13が検知すると、圧解除カム10が回転し、定着スリーブ1と加圧ローラ2との圧接状態を解除し、圧解除状態となる(S300)。
圧接状態が解除されると、フォトセンサ12からHi信号が出力されることにより、リレー駆動トランジスタ30によってリレー17が遮断状態にされる。また、リレー駆動トランジスタ30には、CPU13よりOFF信号が入力されており、トライアック15を駆動するフォトトライアック駆動トランジスタ28にも、CPU13からOFF信号が入力されている。よって、セラミックヒータ3への電力の供給はハード回路により遮断されることになる。なお、圧接状態が解除されても、サーミスタ4によってCPU13はセラミックヒータ3の温度Tを常時モニタしている(S301)。
次に、CPU13がセラミックヒータ3の温度Tを一定時間(ここでは3秒間)モニタし、セラミックヒータ3の温度の上昇率、即ち温度勾配を求め、予め設定されている閾値と比較する(S302、S303)。そして、温度勾配が閾値以上である場合は、「リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障、及びトライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障し、セラミックヒータ3に電力が供給されている」と判断する(S304)。その後、圧解除カム10を回転させ、定着部Fの加圧機構によって定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする(S305)。
一方、温度勾配が閾値を超えない場合は、「リレー17及びトライアック15は正常かつ遮断状態である」と判断し、引き続き、セラミックヒータ3の温度をモニタする(S303からS302)。なお、温度勾配が閾値を超えない場合でも、リレー17及びトライアック15が故障している可能性はあるが、この場合は急激な温度上昇ではないので、定着部Fへのダメージは低いものとみなすことができる。また、また温度上昇が緩やかなため、定着部Fが全体的に暖まり、温度保護素子(サーモスイッチ)が機能しやくなる。
以上の保護シーケンスを実行することにより、圧解除状態において、リレー17、トライアック15、及びその周辺回路が故障してセラミックヒータ3への電力供給が行われても、定着スリーブ1が急激に昇温することを防止できる。よって、定着スリーブ1のみならず、その周辺部材が熱によって損傷することを防止できる。
なお、ここでは予め設定された閾値とモニタした温度勾配とを比較して保護シーケンスを行う場合について説明したが、サーミスタ4で検知された温度に基づいて温度勾配の閾値を変更するステップを組み込むことも可能である。図7を参照して、温度勾配の閾値を変更可能なステップが組み込まれた保護シーケンスについて説明する。
図7に示す保護シーケンスでは、S402において、サーミスタ4による検知温度Tが100℃より大きいか否かを判断し、大きい場合は勾配閾値を3℃/sに、小さい場合は勾配閾値を10℃/sに設定する(S403、S408)。即ち、図8に示すように、所定の温度(ここでは100℃)を境に勾配閾値を変更するように制御する。なお、この勾配閾値は予めCPU13に格納されている。
例えば、通紙後すぐに定着部Fを圧解除した場合、サーミスタ4による検知温度は高い。その場合は、「電力供給あり」と判断する温度勾配の閾値を低く設定しておく。その後、ある程度の時間が経過した場合には、サーミスタ4の温度は下がってきているため、「電力供給あり」と判断する温度勾配の値を高く設定する。そしてこのようにして設定された閾値に基づいて、算出された温度勾配が閾値以上であるか否かが判断される(S404)。
温度勾配が閾値以上である場合は、「リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障、及びトライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障し、セラミックヒータ3に電力が供給されている」と判断する(S405)。そして、圧解除カム10を回転させ、定着部Fの加圧機構によって定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする(S406)。
なお、S404において、モニタされた温度勾配が閾値以上であるか否かを判断し、閾値よりも小さいことが判断されると、再びS402に戻って閾値の設定を行うことになる。しかし、S403とS404との間隔が短すぎると、故障検知を正確に行えない可能性があるので、ここではS403から30秒以上経過した場合にS402に戻るように制御されている(S407)。
以上、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第1実施形態では、閾値以上の温度を検知しないと保護動作を行えないが、本実施形態によれば、検知温度に関わらず、温度勾配の大きさによって保護動作を行うことが出来るので、定着スリーブ1が高温になる前にすばやく保護動作に移ることが可能となる。
<第3実施形態>
図9〜図12を参照して、本発明を適用可能な第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置の構成、電気回路の構成は第1実施形態と同一であるのでその説明を省略し、ここでは保護シーケンスのプロセスについてのみ説明する。
(3−1:保護シーケンス)
第1、第2実施形態では、リレー17またはリレー駆動トランジスタ30故障及び、トライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障したことによって、セラミックヒータ3の温度に異常が現れたことを検知し、保護動作を行っている。これに対して本実施形態では、周波数検出回路22からZEROX波形が検出されることに基づいて定着部Fの保護動作を行っていることを特徴とする。以下、図9を参照して、本実施形態における保護シーケンスについて説明する。
まず、電源OFF、スリープモード、又はジャム発生等をCPU13が検知すると、圧解除カム10が回転し、定着スリーブ1と加圧ローラ2との圧接状態を解除する(S500)。圧解除時にも、CPU13は、周波数検出回路22から出力されるZEROX波形モニタしている(S501)。
ZEROX波形をモニタしている段階で、CPU13は、トライアック15及びリレー17が遮断状態となっているか否かを確認する為、ZEROX波形の立ち下がり出力の有
無を判断する(S502)。ZEROX波形の立ち下がりが一定時間検出されない場合、トライアック15及びリレー17は正常かつ遮断状態であると判断し、引き続きモニタを続ける(S501)。
ZEROX波形の立ち下がりが検出された場合は、「リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障、及びトライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障し、セラミックヒータ3に電力が供給されている」と判断する(S503)。そして、圧解除カム10を回転させ、定着部Fの加圧機構によって定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接状態にする(S504)。次に、図10〜図12を参照して、S503における故障の判断について詳しく説明する。
図10は、リレー17を含む周辺回路と、トライアック15を含む周辺回路が共に正常である場合を示すものである。この場合は、トライアック15に対してOFF信号を出力後、図10に示すタイミングでリレーOFF信号(圧解除信号ON)を出力する(圧接状態から圧解除状態に切り換える)と、図示するようにZEROX波形は出力されない。
これは次の理由による。即ち、商用電源14から出力される交流波形において、負の電圧(図中A領域)が印加されたとき、トライアック15は遮断状態の為、周波数検出回路22には電流が流れない(図中P点線)。一方、正の電圧(図中B領域)が印加されたとき、リレー17は遮断状態の為、周波数検出回路22には電流が流れない(図中Q点線)。従って、周波数検出回路22には電流が流れない為、ZEROX波形は出力されない。
図11は、リレー17またはリレー駆動トランジスタ30が故障の場合を示すものである。CPU13がトライアック15に対してOFF信号を出力後、図11に示すタイミングでリレーOFF信号(圧解除信号ON)を出力する(圧接状態から圧解除状態に切り換える)と、図示するようなZEROX波形が検出される。
これは次の理由による。即ち、商用電源14から出力される交流波形において、負の電圧(図中A領域)が印加されたとき、トライアック15は遮断状態の為、周波数検出回路22には電流が流れない(図中P点線)。一方、正の電圧(図中B領域)が印加されたときは、リレー17、周波数検出回路22、整流ブリッジ33、商用電源14の経路で電流が流れる(図中Q実線)。従って、この繰り返しにより、図示するようなZEROX波形を検出することができる。
図12は、トライアック15またはフォトトライアック駆動トランジスタ28が故障の場合を示すものである。CPU13がトライアック15に対してOFF信号を出力後、図12に示すタイミングでリレーOFF信号(圧解除信号ON)を出力する(圧接状態から圧解除状態に切り換える)と、図示するようなZEROX波形が検出される。
これは次の理由による。即ち、商用電源14から出力される交流波形において、負の電圧(図中A領域)が印加されたとき、トライアック15、定着ヒータ3、周波数検出回路22、整流ブリッジ33、商用電源14の経路(図中P実線)で電流が流れる。一方、正の電圧(図中B領域)が印加されたときは、リレー17は遮断状態の為、周波数検出回路22には電流が流れない(図中Q点線)。従って、この繰り返しにより、図示するようなZEROX波形を検出することができる。
以上説明したように、リレー17を含む周辺回路と、トライアック15を含む周辺回路の少なくとも一方が故障、つまり通電状態の場合は、リレー17へのリレーOFF信号出力後もZEROX波形を検出することができる。そして、この波形を検出することで、どちらが故障したとしても、異常状態を検知することができる。
なお、本実施形態では、周波数検出回路22の一端をリレー17とセラミックヒータ3との間に接続し、周波数検出回路22の他端を、整流ブリッジ33のマイナス端子へ接続している。これにより、周波数検出回路22から出力されるZEROX波形をCPU13がモニタし、リレー17又はトライアック15への通電、遮断状態を検知している。しかし、別途リレー17またはトライアック15の通電検知手段を設けて上述した制御を行うことも十分可能である。
例えば、ZEROX波形が出力された場合にダイオードを介してコンデンサを充電し、コンデンサがある一定の電圧となったときの信号とリレーOFF信号とをコンパレータ等で比較する。そして、コンパレータの出力により、リレー17またはトライアック15の故障を検知する構成であってもよい。
以上、本実施形態によると、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第1、第2実施形態では、セラミックヒータ3の温度状態を検知して保護動作を行っていた。しかし、本実施形態によれば、ZEROX信号を検知した時点で保護動作を行うことが出来るので、セラミックヒータ3へ電力が供給される異常通電時間をより短縮することができる。
<その他の実施形態>
第1〜第3実施形態では、定着スリーブ1を用いたサーフ方式の定着部を用いて説明を行ったが、本発明を適用可能な定着部はサーフ方式に限定されるものではなく、加熱回転体としてローラ部材を用いる熱ローラ方式の定着部であってもよい。また、発熱体として、ハロゲンヒータ等を用いる構成であってもよい。また、加圧部材として加圧ローラ2のような加圧回転体を用いた構成について説明したが、加圧部材は他の形態であってもよい。
第1〜第3実施形態では、像加熱部として定着部が設けられている形態について説明したが、像加熱部として、既に定着済みの画像を加熱することで光沢を付与する光沢付与部を設ける構成に対しても、本発明を適用することは可能である。
第1〜第3実施形態では、定着スリーブ1と加圧ローラ2の圧接状態にして保護シーケンスを終了させていた。しかしながら、両者を圧接状態とした後に、駆動モータMを用いて加圧ローラ2、及びそれに従動する定着スリーブ1を所定時間回転させるステップを設けてもよい。これによれば、定着スリーブ1、加圧ローラ2の温度上昇をさらに緩やかにすることができ、定着部Fへのダメージをより効果的に抑制することができる。
また、商用電源14からセラミックヒータ3の間に、セラミックヒータ3に流れる電流を検知可能なカレントトランス(電流検知手段)を設けてもよい。これによれば、定着部Fの圧解除時に、CPU13が設定する閾値電流以上の電流を検知した場合に、セラミックヒータ3に電力供給が行われていると判断し、定着部Fの加圧機構を用いて定着スリーブ1と加圧ローラ2とを圧接させることが可能になる。
1…定着スリーブ 2…加圧ローラ 3…セラミックヒータ 10…圧解除カム 12…フォトセンサ 13…CPU 15…トライアック 17…リレー F…定着部

Claims (8)

  1. 商用電源から供給される電力により発熱するヒータを有する加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、商用電源から前記ヒータへの電力供給路に設けられており前記加熱部材が異常昇温するとその熱で作動して電力供給路を開放する感熱素子と、前記ニップ部にかかる圧力を解除する圧解除手段と、を有し、前記ニップ部でシート材上の画像を加熱する像加熱部と、
    前記圧解除手段を駆動するモータと、
    を有する画像形成装置において、
    前記ニップ部が圧解除状態である時に前記加熱部材が昇温すると前記モータを駆動させて前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ヒータの温度が予め設定されている閾値以上になった場合に、前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ヒータの温度の上昇率が予め設定されている閾値以上になった場合に、前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記電力供給路には、
    前記ヒータへの電力供給を遮断する遮断手段と、駆動素子と、が設けられており、前記遮断手段と前記駆動素子のうちの少なくとも一方が通電状態のときに、前記商用電源に同期する波形を出力可能な周波数検出回路が設けられており、
    前記ニップ部が圧解除状態である時に前記周波数検出回路から波形が出力された場合に、前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記電力供給路を流れる電流を検知可能な電流検知手段が設けられており、
    前記電流検知手段において検知される電流が、予め設定されている閾値以上になった場合に、前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記ヒータの温度に基づいて、前記閾値を変更することが可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  7. 前記加圧部材は回転可能な加圧回転体であって、
    前記ニップ部が圧解除状態である時に前記加熱部材が昇温すると前記モータを駆動させて前記加熱部材と前記加圧部材を圧接状態へ移行させた後に、さらに前記加熱回転体と前記加圧部材とを回転させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記加熱部材は、
    定着スリーブと前記定着スリーブの内面に接触する前記ヒータを有し、前記定着スリーブを介して前記ヒータと前記加圧部材によって前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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