JP2005352441A - 画像形成装置 - Google Patents

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研司 瀧
Hiroyuki Arai
浩之 新井
Chikatsu Suzuki
千勝 鈴木
Fusako Akimoto
扶佐子 秋元
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Abstract

【課題】定着器を備えた画像形成装置において、加熱手段を備えた定着部材の温度を現在の温度よりも低い温度に下げるためのウォーミングアップ時間を短縮させる。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置によれば、温度検知手段により検知された加熱ローラの現在温度TAが目標制御温度T0より高い場合に、圧着駆動装置により加熱ローラと加圧ローラを圧着させ、両ローラを回転させ、加熱手段の通電を停止させて加熱ローラの現在温度TAが目標制御温度T0に達するのを待機する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に係り、より詳細には、定着器を備えた画像形成装置に関する。
一般的に、電子写真方式の画像形成装置では、記録媒体上に画像データに基づくトナー像を形成し、トナー像が形成された記録媒体を定着器に送り、そこで記録媒体上の未定着トナー像を定着してプリント画像を得ている。
定着器は、例えば、内側にヒータ等の加熱手段を備える第1の定着部材(加熱部材)としての加熱ローラと、当該加熱ローラに圧着して定着ニップを形成する第2の定着部材(加圧部材)としての加圧ローラとを備える。加熱ローラと加圧ローラは、記録媒体を定着ニップで挟持して搬送する間に加熱及び加圧して、記録媒体上のトナー像を溶融定着する。
定着温度は、記録媒体の紙種、斤量、光沢度等により最適な温度が異なる。例えば、紙の表面が特殊コーティングされている塗工紙(コーティング紙)は定着温度が高すぎると表面が水泡状になるブリスタ現象が発生する。斤量が低い紙(薄い紙)は定着温度が高すぎると定着皺が発生し、逆に斤量が高い紙(厚い紙)は定着温度が低すぎると定着不良が生じる。また、カラー印刷ではユーザが指定した光沢度に応じて定着温度を変化させることにより印刷出力する記録媒体の光沢度を調整している。
加熱部材の現在温度が最適な定着温度ではない場合、画像形成装置はウォーミングアップ状態となり、加熱部材の現在温度が最適な温度に達するまで待機する。加熱部材の温度を上げるためには加熱部材に内蔵されたヒータを通電させ、温度を下げるためにはヒータの通電を停止して自然冷却により最適な温度に達するまで待機する。
ウォーミングアップ時間を短縮するための技術としては、例えば、特許文献1に、厚紙やOHP用シート等の特殊な材質の記録紙が指定された時のみ定着温度の目標値を高くし、かつウォーミングアップ中に一定時間加熱部材と加圧部材を圧着して加圧部材を暖めておく事で、印刷開始時に加熱部材の熱が加圧部材に奪われない様にして定着不良を防ぐ技術が開示されている。
特公平7−58414号公報
ところで、加熱部材の温度を下げるためのウォーミングアップ時には、加熱部材と加圧部材を圧着解除状態にし、自然冷却により最適な温度に達するまで待機することが行われている。
しかしながら、加熱部材の温度を自然冷却により最適な温度まで下げるには、温度を上げる場合に比べてはるかに長い時間を要するため、その間印刷を開始することができないという問題があった。
本発明の課題は、定着器を備えた画像形成装置において、加熱手段を備えた定着部材の温度を現在の温度よりも低い温度に下げるためのウォーミングアップ時間を短縮させることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
加熱手段を備えた第1の定着部材と、前記第1の定着部材に記録媒体を加圧接触させるための第2の定着部材とを有し、前記記録媒体上に形成されたトナー像を前記記録媒体上に定着させるための定着器と、
前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを相対的に移動させるための移動手段と、
前記第1の定着部材の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材は回転体であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材はローラであり、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、離脱状態にある前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、ウォーミングアップ中又はアイドリング中に前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記所定温度は、予め決定された温度であることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記所定温度は、前記第1の定着部材の目標制御温度であることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
記録媒体の種類を設定するための記録媒体種設定手段を備え、
前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された記録媒体の種類に応じた温度であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の斤量を設定可能であり、
前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された斤量に応じた温度であることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、
前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の光沢度を設定可能であり、
前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された光沢度に応じた温度であることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが接触するように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記移動手段は、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方が、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して圧着した状態となる圧着位置と前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して離脱した状態となる離脱位置との間を移動させることが可能であり、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方を前記離脱位置から前記圧着位置の方向へ移動させるように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に圧着するように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方を回転させるための回転手段を備え、
前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方が回転するように前記回転手段を制御することを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項1〜14の何れか一項に記載の発明において、
前記移動手段は、前記第1の定着部材に対する前記第2の定着部材の接触圧力を調整可能に構成されていることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の種類の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された記録媒体の種類に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の斤量の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された斤量に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項18に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の光沢度の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された光沢度に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項19に記載の発明は、
記録媒体の種類を設定するための記録媒体種設定手段と、
加熱手段を備えた第1の定着部材と、前記第1の定着部材に記録媒体を加圧接触させるための第2の定着部材とを有し、前記記録媒体上に形成されたトナー像を前記記録媒体上に定着させるための定着器と、
前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを相対的に移動させるための移動手段と、
前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材は回転体であることを特徴としている。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材はローラであり、
前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項22に記載の発明は、請求項19〜21の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、離脱状態にある前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項23に記載の発明は、請求項19〜22の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の種類の変更が設定され、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度より低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材と相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項24に記載の発明は、請求項19〜23の何れか一項に記載の発明において、
前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の斤量を設定可能であり、
前記目標制御温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された斤量に応じた温度であることを特徴としている。
請求項25に記載の発明は、請求項19〜24の何れか一項に記載の発明において、
前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の光沢度を設定可能であり、
前記目標制御温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された光沢度に応じた温度であることを特徴としている。
請求項26に記載の発明は、請求項23に記載の発明において、
前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが接触するように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項27に記載の発明は、請求項22に記載の発明において、
前記移動手段は、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方が、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して圧着した状態となる圧着位置と前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して離脱した状態となる離脱位置との間を移動させることが可能であり、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により前記記録媒体の種類が変更され、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方を前記離脱位置から前記圧着位置の方向へ移動させるように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項28に記載の発明は、請求項27に記載の発明において、
前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に圧着するように前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項29に記載の発明は、請求項28に記載の発明において、
前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方を回転させるための回転手段を備え、
前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方が回転するように前記回転手段を制御することを特徴としている。
請求項30に記載の発明は、請求項19〜29の何れか一項に記載の発明において、
前記移動手段は、前記第1の定着部材に対する前記第2の定着部材の接触圧力を調整可能に構成されていることを特徴としている。
請求項31に記載の発明は、請求項19〜30の何れか一項に記載の発明において、
前記第1の定着部材の温度を検知する温度検知手段を備え、
前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度と前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度を比較し、比較の結果、前記温度検知手段で検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段で設定された前記目標制御温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、画像形成装置において、定着器における、加熱手段を備えた第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、第1の定着部材と第2の定着部材とを相対的に移動させる移動手段を制御する。従って、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、第1の定着部材及び第2の定着部材は各種回転体で構成することができる。例えば、第1の定着部材及び第2の定着部材としてローラや無端ベルト等を適用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、第1の定着部材及び第2の定着部材をローラで構成し第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材及び第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように移動手段を制御するので、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、離脱状態にある第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように移動手段を制御することにより、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、ウォーミングアップ中又はアイドリング中に第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、移動手段を制御するので、ウォーミングアップ中又はアイドリング中において第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合の、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が予め決定された温度より高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように移動手段を制御することにより、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が目標制御温度より高い場合に、第1の定着部材の温度が目標制御温度に低下するまでの時間を短縮させることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度に下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度を記録媒体の斤量に応じた温度に下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度を記録媒体の光沢度に応じた温度に下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材とが接触するように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を更に速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を更に短縮させることが可能となる。
請求項12に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第2の定着部材及び第1の定着部材の少なくとも一方を離脱位置から圧着位置の方向へ移動させるように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項13に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第2の定着部材が第1の定着部材に圧着するように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を更に速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を更に短縮させることが可能となる。
請求項14に記載の発明によれば、両定着部材の温度分布を均一化するとともに、定着部材の接触面にくせがついて定着画像にムラが発生することを抑制することが可能となる。
請求項15に記載の発明によれば、第1の定着部材に対する第2の定着部材の接触圧力を調整可能であるので、定着部材の接触面にくせがつきにくくなるように調整を行うことが可能となる。
請求項16に記載の発明によれば、記録媒体の種類の変更が設定された際に、第1の定着部材の温度を変更された記録媒体の種類に応じた温度に下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項17に記載の発明によれば、記録媒体の斤量の変更が設定された際に、第1の定着部材の温度を変更された記録媒体の斤量に応じた温度に下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項18に記載の発明によれば、記録媒体の光沢度の変更が設定された際に、第1の定着部材の温度を変更された記録媒体の光沢度に応じた温度に下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項19に記載の発明によれば、設定された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、第1の定着部材と第2の定着部材とを相対的に移動させる移動手段を制御する。従って、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項20に記載の発明によれば、請求項19に記載の発明において、第1の定着部材及び第2の定着部材は各種回転体で構成することができる。例えば、第1の定着部材及び第2の定着部材としてローラや無端ベルト等を適用することができる。
請求項21に記載の発明によれば、請求項20に記載の発明において、第1の定着部材及び第2の定着部材をローラで構成し、設定された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第1の定着部材及び第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように、移動手段を制御するので、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項22に記載の発明によれば、設定された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、離脱状態にある第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように移動手段を制御することにより、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項23に記載の発明によれば、記録媒体の種類の変更が設定され、変更された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度より低い場合に、第1の定着部材の温度を変更された記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項24に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度を記録媒体の斤量に応じた温度まで下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項25に記載の発明によれば、第1の定着部材の温度を記録媒体の光沢度に応じた温度まで下げるための時間を短縮することが可能となる。
請求項26に記載の発明によれば、変更された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材とが接触するように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を更に速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を更に短縮させることが可能となる。
請求項27に記載の発明によれば、変更された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第2の定着部材及び第1の定着部材の少なくとも一方を離脱位置から圧着位置の方向へ移動させるように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を短縮させることが可能となる。
請求項28に記載の発明によれば、変更された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第2の定着部材が第1の定着部材に圧着するように移動手段を制御するので、第1の定着部材の温度低下を更に速め、第1の定着部材の温度を記録媒体の種類に応じた温度まで下げるための時間を更に短縮させることが可能となる。
請求項29に記載の発明によれば、両定着部材の温度分布を均一化するとともに、定着部材の接触面にくせがついて定着画像にムラが発生することを抑制することが可能となる。
請求項30に記載の発明によれば、第1の定着部材に対する第2の定着部材の接触圧力を調整可能であるので、定着部材の接触面にくせがつきにくくなるように調整を行うことが可能となる。
請求項31に記載の発明によれば、設定された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第1の定着部材の温度と設定された記録媒体の種類に応じた目標制御温度とを比較し、比較の結果、第1の定着部材の温度が目標制御温度より高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、第1の定着部材と第2の定着部材とを相対的に移動させる移動手段を制御する。従って、第1の定着部材に対して、より精度の高い温度制御を行うことが可能となる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本発明に係る画像形成装置100内部の構成例を示す。画像形成装置100は、例えば、電子写真方式のカラープリンタであり、図1に示すように、制御部101、操作表示部102、画像処理部103、プリント部104、送受信部105等により構成され、各部はバス106により接続されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部101のCPUは、操作表示部102の操作により、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100各部の動作を集中制御する。また、制御部101のCPUは、展開されたプログラムに従って、後述する加熱ローラ温度制御処理A、Bを始めとする各種処理を実行する。
また、制御部101のROMには、図2に示す目標制御温度テーブル111が記憶されている。
目標制御温度テーブル111は、図2に示すように、プリント部104において画像を記録する記録媒体Pの種類(紙種(例えば、普通紙、塗工紙等)、光沢度(例えば、光沢なし、光沢あり)及び斤量(例えば、64〜74g/m、75〜79g/m、80〜105g/m、・・・))の印刷条件に応じた目標制御温度を示す情報を記憶している。
ここで、目標制御温度とは、第1の定着部材としての加熱ローラ33の温度の制御目標値である。
操作表示部102は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部101から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部101に出力する。また、操作表示部102は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部103は、送受信部105により受信されたプリンタコードを二値コードに変換し、変換後の画像データをプリント部104に出力する。
プリント部104は、制御部101からの制御により、画像処理部103で処理された画像データに基づいて記録媒体P上に画像を形成して出力する。
図3に、プリント部104の要部構成を示す。図3に示すように、プリント部104は、Yellow、Magenta、Cyan、Blackの各色用の感光体ドラム1〜4、感光体ドラム1〜4にレーザービームを露光して静電潜像を形成する露光手段9〜12、感光体ドラム1〜4の表面を帯電する帯電器5〜8、感光体ドラム1〜4に形成された静電潜像にトナー像を形成する現像器13〜16、感光体ドラム1〜4に形成されたトナー像を記録媒体Pに搬送する中間転写体21、記録媒体Pに中間転写体21上に形成されたトナー像を転写する転写ローラ22、及び記録媒体Pにトナー像を定着させる定着器34を含んで構成されている。
図3において、下記のように印刷動作が行われる。
まず、感光体ドラム1〜4が図示しないメインモータにより駆動され、その表面が図示しない電源により電圧供給される帯電器5〜8の放電により負極性に帯電され(本実施例
では−800V)、露光手段9〜12のレーザービームの露光によりその帯電部分に各色の画像データに応じた光書き込みがなされ静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像器13〜16を通過すると、図示しない電源により現像器内で負極性に帯電されたトナーが負極性現像バイアスの印加により潜像部分に付着し、感光体ドラム1〜4上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は感光体ドラム1〜4と圧着する中間転写体21に中間転写される。中間転写後に残留した感光体ドラム1〜4上のトナーは感光体クリーニング手段17〜20により清掃される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ25(a〜cの何れか)より1枚ずつ送り出され、ガイド板26より案内されてレジストローラ28、29位置まで進む。レジストローラ28、29により記録媒体Pの先端が整列された後、記録媒体Pは中間転写体21上のトナー像と画像位置が一致するタイミングで搬出され、ガイド板30により案内されて中間転写体21と転写ローラ22の接触部である転写ニップ部へ送り込まれる。転写ローラ22は、記録媒体Pを中間転写体21側へ押圧し、図示しない電源より印加されるトナーと逆極性のバイアス(+500V)で発生する静電気力の作用により中間転写体21上のトナー像を
記録媒体P側へ転写させる。
トナー像を担持した記録媒体Pは、除電針からなる分離手段23により除電されて中間転写体21から分離され、加熱ローラ33、加圧ローラ32のローラ対からなる定着器34へ導入される。定着器34については、後述する(図4、5参照)。
定着器34によりトナー像が熱定着された記録媒体Pは片面両面切り替えゲート31を通り機外へ排出され排紙皿40に収容される。
なお、両面印刷の場合は片面両面切り替えゲート31を切り替える事で記録媒体Pを反転経路42へ進め反転ポイント44で記録媒体Pを表裏反転させて両面経路43上を搬送さてレジストローラ28、29の位置まで進む。レジストローラ28、29により記録媒体Pの先端が整列された後は、前述表面印刷時と同様の方法で裏面の中間転写、定着を行い、記録媒体Pを排紙させる。
転写ニップ部通過後の中間転写体21表面は、ブレードからなるクリーニング24により残留トナーが清掃され、上記印刷動作が繰り返される。
ここで、定着器34について詳述する。
図4に示すように、定着器34は、内側にハロゲンランプヒータ等の加熱手段Hを備える第1の定着部材(加熱部材)としての加熱ローラ33と、加熱ローラ33を回転駆動する回転手段としてのモータ35と、圧着駆動装置50(図5参照)により加熱ローラ33に圧着し定着ニップを形成する第2の定着部材(加圧部材)としての加圧ローラ32とを備える。なお、加熱手段Hとしては、ハロゲンランプヒータの他、誘導加熱ヒータ等を用いても良い。
本実施の形態では、第1の定着部材として加熱ローラ33を、第2の定着部材として加圧ローラ32を用いることとするが、第1の定着部材及び第2の定着部材は、各種回転体で構成することができ、例えば、無端ベルトを用いても良い。また、本実施の形態では、第1の定着部材である加熱ローラ33に加熱手段Hを内蔵させた構成としたが、これに限定されず、例えば、加熱ローラ33の外側から加熱ローラ33を加熱する構成としても良い。
図5に、移動手段としての圧着駆動装置50の構成例を示す。図5は、加熱ローラ33の断面で見た図であり、同図において(a)は加熱ローラ33から加圧ローラ32が離脱した状態(圧着解除状態)を示し、(b)は加熱ローラ33に加圧ローラ32が圧着された状態を示している。
図5(a)(b)に示すように、アーム52の基端部が支点53により軸支され、アーム52は支点53を中心として回動自在に支持されている。アーム52の先端部はバネ部材54によって加熱ローラ33側に引っ張るように付勢されている。アーム52の基端部側には加熱ローラ33側に突出する突出部52aが設けられ、その先端部に加圧ローラ32が回転自在に軸支されている。アーム52の先端側には、突出部52aと同方向に膨出する断面略半円状のガイド突起52bが設けられている。このガイド突起52bの外周面に摺接可能に、断面略半円上のカム51がその周方向に回転可能に設けられている。カム51の回転軸は図示しない駆動モータの回転軸に連結されている。カム51の取り付け位置は、その曲面部がガイド突起52bに摺接するとき加圧ローラ32が加熱ローラ33から離脱し、平坦部がガイド突起52bに面したとき加圧ローラ32が加熱ローラ33に圧着される位置に調整されている。
いま、制御部101から加圧ローラ32の圧着解除(離脱)命令が与えられたとすると、図5(a)に示すように、図示しない駆動モータによりカム51が回転駆動され、カム51の曲面部がガイド突起52bに摺接する。すると、アーム52が支点53を中心としてバネ部材54の付勢力に抗して時計方向に回動する。このアーム52の回動によって加圧ローラ32の外周面は加熱ローラ33の外周面から離れ、圧着状態が解除され、離脱状態となる。
一方、制御部101から加圧ローラ32の圧着命令が与えられたとすると、図5(b)に示すように、図示しない駆動モータによりカム51が回転駆動され、カム51の平坦部がガイド突起52bに面する位置となってアーム52の回動を規制する状態が解除され、したがって、アーム52がバネ部材54の付勢力により加熱ローラ33側に引き寄せられるので反時計向に回動する。このとき、加圧ローラ32の外周面が加熱ローラ33の外周面に当接し、圧着状態となる。
なお、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力の大きさはバネ部材54の付勢力によって決まるが、カム51の平坦部がガイド突起52bに当接するように、カム51の平坦部の位置又はガイド突起52bの膨出寸法を適宜選定することにより任意に調整することも可能である。また、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力の大きさは、カム51を変形カムとすることで、連続的に変化させるようにすることも可能であり、その例は図8と共に後述する。
加圧ローラ32が加熱ローラ33に圧着されると、加熱ローラ33は駆動源であるモータ35により回転駆動され、加圧ローラ32は加熱ローラ33に従動して回転される。加熱ローラ33と加圧ローラ32とは、記録媒体Pを定着ニップで挟持して搬送する間に加熱及び加圧して、記録媒体P上のトナー像を溶融定着する。なお、モータ35による加熱ローラ33の回転は、制御部101により制御される。
また、定着器34には、加熱ローラ33の表面温度を検知するため、図4に示すように、ケーシング内に加熱ローラ33からの輻射熱の温度を検知する非接触型の温度検知手段Sが備えられている。温度検知手段Sとしては、測温抵抗体(サーミスタ等)が用いられる。温度検知手段Sの検知結果は、制御部101に出力される。制御部101は、加熱手段Hへの通電、通電停止を行う図示しない駆動回路を制御して、温度検知手段Sによる検知温度が目標制御温度となるように調整する。
図1の送受信部105は、モデム、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続されたホ
スト装置200との通信制御を行い、プリンタコード等の受信等を行う。
ホスト装置200は、画像形成装置100に印刷開始指示を始めとする制御信号やプリンタコード等を送信するコンピュータである。
次に、動作について説明する。
(第一の動作例)
まず、第一の動作例について説明する。
図6に、画像形成装置100がアイドリング状態であるときに制御部101により実行される加熱ローラ温度制御処理Aを示す。ここで、アイドリング状態とは、ウォーミングアップ動作により定着器34の加熱ローラ33が目標制御温度に温度調整され、直ちに印刷開始可能となった状態を指す。なお、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着状態にして長時間放置しておくとローラの接触面にくせがついて定着画像にムラが発生するため、アイドリング状態では加熱ローラ33と加圧ローラ32は圧着解除状態(離脱状態)となっている。
図6のステップS1において、ホスト装置200からの印刷開始指示が待機され、ステップS2において、記録媒体種設定手段としてのホスト装置200の図示しない設定画面又は操作表示部102の図示しない設定画面からの紙種、斤量、光沢度の少なくとも一つの印刷条件の設定変更が待機される。ホスト装置200から印刷開始が指示されず(ステップS1;NO)、ホスト装置200又は操作表示部102の図示しない設定画面から紙種、斤量、光沢度の少なくとも一つの印刷条件が変更され、新たな条件が設定されると(ステップS2;YES)、ウォーミングアップ状態に遷移され(ステップS3)、印刷開始指示受付禁止状態とされる。次いで、目標制御温度テーブル111が参照され、設定された印刷条件に応じた目標制御温度T0が取得され(ステップS4)、温度検知手段Sに検知される加熱ローラ33の現在温度TAと、設定された紙種、斤量、光沢度に応じた目標制御温度T0との比較が行われる(ステップS5)。
加熱ローラ33の現在温度TAと目標制御温度T0との比較の結果、加熱ローラ33の現在温度TAと目標制御温度T0が等しい場合(ステップS5;TA=T0)、処理はステップS14に移行する。加熱ローラ33の現在温度TAと目標制御温度T0との比較の結果、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0より低い場合は(ステップS5;TA<T0)、加熱手段HがONされて通電され(ステップS6)、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達するまで待機され(ステップS7)、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に等しくなると(ステップS7;YES)、処理はステップS14に移行する。
一方、加熱ローラ33の現在温度TAと目標制御温度T0との比較の結果、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0より高い場合(ステップS5;TA>T0)、圧着駆動装置50により加熱ローラ33と加圧ローラ32が圧着状態とされ(ステップS8)、モータ35により加熱ローラ33が回転駆動されることにより、両ローラが回転され(ステップS9)、加熱手段HがOFFされて通電が停止され(ステップS10)、加熱ローラ33の現在温度TAが降温して目標制御温度T0に達するまで待機される(ステップS11)。
ここで、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着状態として加熱ローラ33が目標制御温度T0に降温するのを待機することにより、加圧ローラ32の吸熱効果により従来のように圧着解除状態で待機する場合に比べてウォームアップ時間を大幅に短縮することが可能となる。
図7に、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着解除状態にしたときと、圧着状態にしたときに、それぞれ210℃から190℃に降温させるのに要した時間の実験データを示す。なお、この実験を行った際の加熱ローラ33及び加圧ローラ32は、内側から外側に向かってアルミニウム、シリコンゴム、PFA樹脂の3層構造の材質のものを用いた。また、圧着状態においては、1000Nの圧力で両ローラを圧着した。図7に示すように、3回実験を行って平均値を求めた結果、圧着解除状態として待機した場合に比べ、圧着状態として待機した場合は、加圧ローラ32の吸熱効果により約50秒早く降温した。即ち、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着状態として目標制御温度T0まで降温するのを待機することにより、圧着解除状態として目標制御温度T0まで降温するのを待機する場合に比べて大幅にウォーミングアップ時間を短縮することが可能となる。
また、加熱ローラ33を回転するように、制御部101がモータ35を制御することにより、両ローラを回転させて降温を待機することで、両ローラの温度分布を均一化するとともに、ローラの接触面にくせがついて定着画像にムラが発生することを防ぐ。
加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達すると(ステップS11;YES)、加熱ローラ33及び加圧ローラ32の回転が停止され(ステップS12)、圧着駆動装置50により加熱ローラ33と加圧ローラ32が圧着解除状態にされ(ステップS13)、処理はステップS14に移行する。
加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0と等しくなると、処理はステップS14に移行し、アイドリング状態、即ち印刷開始指示が受付可能状態となり、操作表示部102に「印刷可能」表示が表示される(ステップS14)。そして、加熱手段Hの通電がON/OFFされて加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に維持され(ステップS15)、処理はステップS1に戻る。
アイドリング状態でホスト装置200より印刷開始指示がなされると(ステップS1;YES)、プリント部104により印刷動作が開始され(ステップS16)、本処理は終了する。
なお、上記実施の形態では、所定温度として目標制御温度を用いたが、これに限定されない。例えば、目標制御温度に応じて予め閾値となる温度を決定しておき、この閾値を所定温度としても良い。つまり、目標制御温度よりも高い閾値を所定温度とし、加熱ローラ33の現在温度TAがこの閾値より高い場合に、加熱ローラ33の温度を目標制御温度まで下げるために、加熱ローラ33と加圧ローラ32との相対距離が短くなるように加熱ローラ33と加圧ローラ32とを相対移動させても良い。
以上説明したように、画像形成装置100の第一の動作例によれば、温度検知手段Sにより検知された加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0より高い場合に、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着させ、両ローラを回転させ、加熱手段Hの通電を停止させて加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達するのを待機することで、大幅にウォーミングアップ時間を短縮することが可能となる。
(第二の動作例)
次に、第二の動作例について、第一の動作例と異なる部分についてのみ説明する。
図9に、画像形成装置100がアイドリング状態であるときに制御部101により実行される加熱ローラ温度制御処理Bを示す。
図9のステップS101〜S104において、図6のステップS1〜S4で説明したのと同じ動作が行われ、ステップS104において、ステップS102で設定された紙種、斤量、光沢度に応じた目標制御温度T0が取得されると、ステップS102で設定変更が成される前の紙種、斤量、光沢度に応じた目標制御温度T1(以下、変更前の目標制御温度T1と称する)とステップS104で取得された目標制御温度T0(以下、変更後の目標制御温度T0と称する)との比較が行われる(ステップS105)。
変更前の目標制御温度T1と変更後の目標制御温度T0との比較の結果、T1とT0が等しい場合(ステップS105;T1=T0)、処理はステップS114に移行する。変更前の目標制御温度T1と変更後の目標制御温度T0との比較の結果、T0がT1より高い場合(ステップS105;T1<T0)、図6で説明したステップS6〜S7と同様の、ステップS106〜S107の処理が行われる。即ち、加熱手段HがONされて通電され(ステップS106)、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達するまで待機される(ステップS107)。加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達すると(ステップ107;YES)、処理はステップS114に移行する。
一方、変更前の目標制御温度T1と変更後の目標制御温度T0との比較の結果、T0がT1より低い場合(ステップS105;T1>T0)、図6で説明したステップS8〜S13と同様の、ステップS108〜S113の処理が行われる。即ち、圧着駆動装置50により加熱ローラ33と加圧ローラ32とが圧着状態とされ(ステップS108)、モータ35により加熱ローラ33が回転駆動されることにより両ローラが回転され(ステップS109)、加熱手段HがOFFされて通電が停止され(ステップS110)、加熱ローラ33の現在温度TA降温して目標制御温度T0に達するまで待機される(ステップS111)。加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達すると(ステップS111;YES)、加熱ローラ33及び加圧ローラ32の回転が停止され(ステップS112)、加熱ローラ33と加圧ローラ32が圧着解除状態にされ(ステップS113)、処理はステップS114に移行する。
加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0と等しくなると、処理はステップS114に移行する。ステップS114〜ステップS116においては、図6のステップS14〜S16で説明したのと同じ動作が行われ、本処理は終了する。
なお、ステップS105の比較の結果、T1>T0である場合に、温度検知手段Sにより検知された加熱ローラ33の現在温度TAと目標制御温度T0との比較を行い、比較の結果、TAがT0より高い場合に、ステップS108〜S113の処理を行うようにすると、より精度の高い温度制御ができるので好ましい。
以上説明したように、画像形成装置100の第二の動作例によれば、設定変更された記録媒体の種類に応じた加熱ローラ33の目標制御温度T0が、設定変更前の記録媒体の種類に応じた加熱ローラ33の目標制御温度T1より低い場合に、加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着させ、両ローラを回転させ、加熱手段Hの通電を停止させて加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0に達するのを待機することで、大幅にウォーミングアップ時間を短縮することが可能となる。
(変形例)
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る画像形成装置100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、移動手段としての圧着駆動装置を図8に示す圧着駆動装置60のような構成とした場合、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力を連続的に変化させることが可能となる。
図8は、圧着駆動装置60を断面で見た図であり、同図において(a)は加熱ローラ33から加圧ローラ32が離脱した状態(圧着解除状態)を示し、(b)は加熱ローラ33に加圧ローラ32が圧着された状態を示している。
図8(a)(b)に示すように、略Y字状を有するアーム62は、一方のアーム62aの先端部が支点63により軸支され、アーム62全体が支点63を中心として回転自在に支持されている。他方のアーム62bの先端部には、加圧ローラ32が回転自在に取りつけられている。アーム62の先端部には、アーム62に直行する方向に伸縮するバネ部材64が設けられている。バネ部材64の先端は、可動片66を介して変形カム61の外周部に当接されている。可動片66は、一端側において支点65により軸支されており、支点65を中心として回動可能とされている。変形カム61は、断面略三角形に形成され、軸支点である回転軸67が長径方向に偏寄されている。即ち、変形カム61は回転軸67を中心として長径方向において一方が長く、他方が短くなるように軸支されている。変形カム61の回転軸67は、図示しない駆動モータの回転軸に連結されている。
いま、制御部101から加圧ローラ32の圧着解除(離脱)命令が与えられたとすると、図8(a)に示すように、図示しない駆動モータにより変形カム61が回転軸67を中心として回転駆動され、回転軸67から可動片66に接する変形カム61の外周面までの距離が最短となる位置まで変形カム61は回転し、停止する。回転軸67から可動片66に接する変形カム61の外周面までの距離が最短となった状態において、アーム62は可動片66及びバネ部材64により押圧されないので、加圧ローラ32の外周面は加熱ローラ33の外周面から離れ、従って、圧着状態が解除された状態(離脱状態)となる。
一方、制御部101から加圧ローラ32の圧着命令が与えられたとすると、図8(b)に示すように、図示しない駆動モータにより変形カム61が回転軸67を中心として回転駆動され、カム61の外周が可動片66に当接され、バネ部材64を介してアーム62は反時計方向に回動し、加圧ローラ32が加熱ローラ33に圧着する。なお、カム61の回転に応じて変化する回転軸67から可動片66に接する変形カム61の外周面までの距離に応じて、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力を調整することが可能である。
以上の実施の形態及びその変形例においては、加熱ローラ33の現在温度TAが目標制御温度T0より高い場合、或いは記録媒体Pの種類の設定変更後の目標制御温度T0が設定変更前の目標制御温度T1より低い場合に、加圧ローラ32が加熱ローラ33に圧着するように圧着駆動装置60を制御したが、これに限定されず、目標制御温度を測定した際の加熱ローラ33と加圧ローラ32との距離よりも両者間の距離が短くなるように、加熱ローラ33と加圧ローラ32とを相対移動させれば、加熱ローラ33の温度低下の効果が得られる。
なお、加熱ローラ33と加圧ローラ32との相対距離が短くなるように加熱ローラ33と加圧ローラ32とを相対移動させるためには、加熱ローラ33の回転軸と加圧ローラ32の回転軸との軸間距離が短くなるように相対移動させればよい。つまり、加熱ローラ33と加圧ローラ32とが接触状態から更に軸間距離が短くなるように加熱ローラ33と加圧ローラ32とを相対移動させてもよい。
好ましくは、加熱ローラ33と加圧ローラ32とが離脱状態から接触するように圧着駆動装置60を制御する構成であり、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力が強くなる程、加圧ローラ32による吸熱効果が増大するため、圧着駆動装置60における最大の圧力をかけることが吸熱効果の点からすると更に好ましい。しかしながら、一方で、圧力の大きさとともに両ローラの接触面にくせがつきやすくなることから、加熱ローラ33に対する加圧ローラ32の接触圧力を弱めることでウォーミングアップ時間は若干長くなるがローラの接触面にくせをつきにくくすることが可能となる。そこで、ユーザが何れの効果を優先するかに応じて、操作表示手段102により接触圧力を設定可能とすることが望ましい。
また、上記実施の形態においては、電子写真方式のカラープリンタを例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、カラー複写機、モノクロ複写機、モノクロプリンタ、MFP(マルチファンクションプリンタ)、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。
また、上記実施の形態においては、加熱ローラのみに加熱手段を内蔵させる場合を例にとり説明したが、加熱ローラと加圧ローラの双方に加熱手段を内蔵させても同様の効果を得ることができる。
また、感光体ドラムに形成された画像を、中間転写体を介さずに、感光体ドラムへの転写ローラの圧着により直接記録媒体上に画像を転写する場合においても本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態で示した目標制御温度テーブル111は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、ユーザにより1つの印刷条件、例えば紙種のみが設定可能な画像形成装置においては、設定可能な紙種毎に目標制御温度を定めるテーブルを用意しておけばよい。
また、上記実施の形態では、アイドリング中の例を示したが、これに限定されず、ウォーミングアップ中に、記録媒体の種類、記録媒体の斤量又は記録媒体の光沢度が変更設定された場合においても適用することが可能である。
また、上記実施の形態では、記録媒体の種類として、記録媒体の紙種、記録媒体の斤量及び記録媒体の光沢度の少なくとも一つの設定が変更された場合の制御について説明したが、これらが変更されなくても、これらの少なくとも一つが設定された場合は常に、設定された印刷条件に応じた目標制御温度を取得し、上記のような制御を行う構成としてもよい。
その他、画像形成装置100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
以上の実施の形態のように、第1の定着部材の温度が所定温度より高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように移動手段を制御することにより、第2の定着部材の吸熱により第1の定着部材の温度低下を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。更に、所定温度を、記録媒体の紙種、斤量又は光沢度等に応じた温度とすることにより、記録媒体の種類毎に最適な定着温度にするための時間を短縮させることができる。
また、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材とが接触するように移動手段を制御することにより、より第1の定着部材の温度低下を速めることが可能であり、第1の定着部材と第2の定着部材とが圧着するように移動手段を制御することにより、第1の定着部材の温度低下を更に速めることが可能である。
また、第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材とが圧着するように制御し、第1の定着部材及び第2の定着部材の少なくとも一方を回転させることにより、両定着部材の温度分布を均一化するとともに、定着部材の接触面にくせがついて定着画像にムラが発生することを抑制することができる。
また、第1の定着部材に対する第2の定着部材の接触圧力を調整可能に構成することにより、定着部材の接触面にくせがつきにくくするように調整することが可能となる。
また、以上の実施の形態のように、設定された記録媒体の種類に応じた第1の定着部材の目標制御温度が先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、第1の定着部材と第2の定着部材との相対的距離が短くなるように移動手段を制御することにより、第1の定着部材の温度が記録媒体の種類に応じた温度まで低下するまでの時間を速め、第1の定着部材の温度を下げるための時間を短縮させることが可能となる。
本発明に係る画像形成装置100の機能的構成を示すブロック図である。 目標制御温度テーブル111のデータ格納例を示す図である。 プリント部104の内部構成を示す図である。 定着器34の構成例を示す図である。 圧着駆動装置50の構成例を示す断面図である。 制御部101により実行される加熱ローラ温度制御処理Aを示すフローチャートである。 加熱ローラ33と加圧ローラ32を圧着解除状態にしたときと、圧着状態にしたときに、それぞれ210℃から190℃に降温させるのに要した時間を示す図である。 圧着駆動装置60の構成例を示す断面図である。 制御部101により実行される加熱ローラ温度制御処理Bを示すフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置
101 制御部
102 操作表示部
103 画像処理部
104 プリント部
105 送受信部
106 バス
1〜4 感光体ドラム
5〜8 帯電器
9〜12 露光手段
13〜16 現像器
17〜20 感光体クリーニング手段
21 中間転写体
22 転写ローラ
23 分離手段
24 クリーニング
25 給紙トレイ
26 ガイド板
28、29 レジストローラ
30 ガイド板
31 片面両面切り替えゲート
32 加圧ローラ
33 加熱ローラ
34 定着器
35 モータ
40 排紙皿
42 反転経路
43 両面経路
44 反転ポイント
H 加熱手段
S 温度検知手段
50、60 圧着駆動装置
51 カム
52 アーム
52a 突出部
52b ガイド突起
53 支点
54 バネ部材
61 変形カム
62 アーム
63、65 支点
64 バネ部材
66 可動片
67 回転軸
200 ホスト装置

Claims (31)

  1. 加熱手段を備えた第1の定着部材と、前記第1の定着部材に記録媒体を加圧接触させるための第2の定着部材とを有し、前記記録媒体上に形成されたトナー像を前記記録媒体上に定着させるための定着器と、
    前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを相対的に移動させるための移動手段と、
    前記第1の定着部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材は回転体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材はローラであり、
    前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、離脱状態にある前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、ウォーミングアップ中又はアイドリング中に前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定温度は、予め決定された温度であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定温度は、前記第1の定着部材の目標制御温度であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 記録媒体の種類を設定するための記録媒体種設定手段を備え、
    前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された記録媒体の種類に応じた温度であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の斤量を設定可能であり、
    前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された斤量に応じた温度であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の光沢度を設定可能であり、
    前記所定温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された光沢度に応じた温度であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが接触するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記移動手段は、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方が、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して圧着した状態となる圧着位置と前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して離脱した状態となる離脱位置との間を移動させることが可能であり、
    前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方を前記離脱位置から前記圧着位置の方向へ移動させるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に圧着するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方を回転させるための回転手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段により検知された温度が前記所定温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方が回転するように前記回転手段を制御することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記移動手段は、前記第1の定着部材に対する前記第2の定着部材の接触圧力を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の種類の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された記録媒体の種類に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  17. 前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の斤量の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された斤量に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の光沢度の変更が設定され、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段により変更された光沢度に応じた所定温度より高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  19. 記録媒体の種類を設定するための記録媒体種設定手段と、
    加熱手段を備えた第1の定着部材と、前記第1の定着部材に記録媒体を加圧接触させるための第2の定着部材とを有し、前記記録媒体上に形成されたトナー像を前記記録媒体上に定着させるための定着器と、
    前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを相対的に移動させるための移動手段と、
    前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  20. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材は回転体であることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材はローラであり、
    前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の回転軸の軸間距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、離脱状態にある前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項19〜21の何れか一項に記載の画像形成装置。
  23. 前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により記録媒体の種類の変更が設定され、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度より低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材と相対的距離が短くなるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項19〜22の何れか一項に記載の画像形成装置。
  24. 前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の斤量を設定可能であり、
    前記目標制御温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された斤量に応じた温度であることを特徴とする請求項19〜23の何れか一項に記載の画像形成装置。
  25. 前記記録媒体種設定手段は、記録媒体の光沢度を設定可能であり、
    前記目標制御温度は、前記記録媒体種設定手段により設定された光沢度に応じた温度であることを特徴とする請求項19〜24の何れか一項に記載の画像形成装置。
  26. 前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とが接触するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
  27. 前記移動手段は、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方が、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して圧着した状態となる圧着位置と前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に対して離脱した状態となる離脱位置との間を移動させることが可能であり、
    前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段により前記記録媒体の種類が変更され、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第2の定着部材及び前記第1の定着部材の少なくとも一方を前記離脱位置から前記圧着位置の方向へ移動させるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
  28. 前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第2の定着部材が前記第1の定着部材に圧着するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項27に記載の画像形成装置。
  29. 前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方を回転させるための回転手段を備え、
    前記制御手段は、前記変更された記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が前記変更前の記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記第1の定着部材及び前記第2の定着部材の少なくとも一方が回転するように前記回転手段を制御することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. 前記移動手段は、前記第1の定着部材に対する前記第2の定着部材の接触圧力を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項19〜29の何れか一項に記載の画像形成装置。
  31. 前記第1の定着部材の温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度が、先に設定されていた記録媒体の種類に応じた目標制御温度よりも低い場合に、前記温度検知手段により検知された前記第1の定着部材の温度と前記記録媒体種設定手段で設定された前記記録媒体の種類に応じた前記第1の定着部材の目標制御温度を比較し、比較の結果、前記温度検知手段で検知された前記第1の定着部材の温度が前記記録媒体種設定手段で設定された前記目標制御温度よりも高い場合に、前記第1の定着部材と前記第2の定着部材との相対的距離が短くなるように、前記移動手段を制御することを特徴とする請求項19〜30の何れか一項に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010107979A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Xerox Corp 定着器
JP2011085692A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Canon Inc 画像処理装置
JP2011232714A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Canon Inc 画像形成装置

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