JP2011232052A - 生体分子検出用デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】形状によって互いに識別可能に加工された複数の担体にそれぞれプローブを固定化してなるプローブ固定化担体を含むターゲット分子検出用デバイスを提供する。このようなデバイスを用いて以下の工程:(a)前記のデバイスにターゲット分子を接触させる工程、(b)プローブ固定化担体を形状によって識別する工程、及び(c)前記識別されたプローブ固定化担体に結合したターゲット分子に由来するシグナルを検出する工程を行う。
【選択図】図6
Description
従来、核酸アレイとしては、表面加工を施したガラスやシリコンなどの担体上に、核酸プローブを搭載したものが利用されているが、近年ではゲル担体など、他の手法による担体の改質も行われている。
例えば、基板上で核酸プローブを直接合成する光リソグラフィー法によれば、光照射で選択的に除去される保護基をもつ物質を使用し、フォトリソグラフィー技術と固相合成技術を組み合わせて、微小なマトリックスの所定の領域(反応部位)に選択的にDNAを合成することによって核酸アレイを作製することができる(非特許文献1)。
また、あらかじめ調製した核酸プローブを搭載する方法として、主にスポッティング法が挙げられる(非特許文献2)。この方法は、あらかじめPCRや人工的な合成によって作製した核酸プローブを含む溶液を、スポッターまたはアレイヤーという特別の装置を用いて数nlから数plの微小体積でチップ表面に並べ、基板上の特定領域に搭載する技術である。
上記方法の他に、中空繊維配列体を用いたマイクロアレイの製造方法が開発されている。この方法では、貫通孔基盤を合成高分子から成る複数本の中空繊維を繊維軸方向に規則正しく配列させた中空繊維配列体を用いて製造する。この製法の一つの特徴は、中空繊維配列体の各中空繊維中空部に核酸プローブを固定化しておき、この中空繊維配列体を繊維軸方向と垂直な方法で薄片化することで、同一ロッドから同じ仕様のマイクロアレイ製品を大量に製造することができる点である(特許文献1)。
ビーズ等にプローブを固定化してなる、アレイ化されていないデバイスが知られているが、これであっても、検体のハイブリダイゼーション前にビーズを不動化し、各ビーズに搭載されているプローブを明らかにする処理が必要になる(特許文献2)。さらに、搭載プローブの確認に、検出対象とは異なる種類の蛍光を使用して、検出と同時に行う場合があるが、複数種類の蛍光を使用する必要があるので、検出装置が大型化する(特許文献3)。
他方、ハイブリダイゼーションチャンバーと微小球を利用した複合アレイ、繊維を用いた光学センサ等が知られている(特許文献4〜11)。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)形状によって互いに識別可能に加工された複数の担体にそれぞれプローブを固定化してなるプローブ固定化担体を含むターゲット分子検出用デバイス。
(a)前記(1)に記載のデバイスにターゲット分子を接触させる工程、
(b)プローブ固定化担体を形状によって識別する工程、
(c)前記識別されたプローブ固定化担体に結合したターゲット分子に由来するシグナルを検出する工程。
(3−1)
(a) 複数の中空繊維を、各繊維軸が同一方向となるように配列させて中空繊維束とし、これを樹脂で固定して繊維配列体を得る工程、
(b) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、
(c) 前記ゲルを保持した中空繊維配列体を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断して薄片を製造する工程、及び
(d) 得られる薄片を、一本の中空繊維の切断面が含まれるように切断するとともに当該切断片の前記樹脂部分を形状加工する工程。
(3−2)
(a) 複数の中空繊維のそれぞれに、各繊維軸方向に所定の形状加工を施す工程、
(b) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、及び
(c) 前記ゲルを保持した中空繊維を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断する工程。
(i) アレイ化する必要が無いので、製造が容易である。
(ii) 各プローブがばらばらに存在するため、必要なプローブのみを選択してハイブリダイゼーションに使用することができる。すなわち、解析に不要なプローブは用意する必要が無く経済的である。
(iii)プローブの数が限定されない。
(iv)搭載されているプローブを形状で検出時に判断できるため、検出に際して不動化する必要が無く、デコード処理が不要である。
(v)プローブ種類が容易に視認できるため、検出装置が大掛かりにならない。
22:開口、
35〜37:切り込み
45〜47:ゲル
50:読み取り装置
59:ホルダ
60:薄片
62:切断線
65:切断片
70:多孔板
72:孔
74:中空繊維
76:板状物
80:中空繊維束
1.概要
本発明は、プローブが固定された担体(以下、「プローブ固定化担体」ともいう)を含むターゲット分子検出用デバイスであって、当該担体の形状が識別可能に加工されたものである。本発明者らは、プローブが固定されたマイクロアレイの一部のスポットを切断した後、当該切断片の一部を加工して形状により見分けることができるようにした。その結果、形状によりどのプローブが固定されているかを識別することができるとともに、プローブスポットは十分に検出可能なシグナルを得ることができた。本発明は、これらの知見に基づき完成されたものである。
従って、本発明のデバイスは、それぞれのプローブが固定された担体がそれぞれ独立した存在となっており、平面基板に固定された形態とはなっていない(不動化されていない)点が特徴的である。
一般にマイクロアレイにおいて、どの位置にどの種類のプローブが固定されているかは、プローブが固定されているアレイ上の位置座標とその座標におけるプローブの種類により知ることができる。本発明は、どの担体にどの種類のプローブが固定されているかを知るための指標として、担体の形状を用いることとしたものである。
プローブ固定化担体は、形状によって互いに識別可能である限り、どのような形状であってもよい。
本発明においては、一般的にマイクロアレイに使用される平面基板にプローブを固定化し、その後基板の各区画を所定形状に加工することができる。
平面基板は、その表面が実質的に平面からなる板である。基板としては、例えば、スライドガラス、シリコン基板、樹脂基板、ゲルからなる基板などが挙げられる。
そうすると、4種類の担体により4種類のプローブを固定することができる。担体の形状のパターンを多様化させて多くの組み合わせの形状ができるようにすれば、その組合せ数に対応した多数のプローブを固定することができる。例えば1000種類の形状の担体が存在すれば、最大で1000種類のプローブを固定したマイクロアレイと同様に、最大で1000種類のプローブを形状に応じて固定することができる。しかも、担体同士は物理的に切り離されているため、必要な担体のみを自由に組み合わせて使用することができる。その結果、通常のマイクロアレイのように、必要でないプローブが固定されることによる無駄を省くことができる。
形状の組み合わせは任意であり、本発明において特に限定されるものではない。例えば、図2は方形状の担体の対角する一対の角を切り落とすように形状加工した担体の正面図である。
図3は方形状の角を切り落とすのではなく、方形状の一辺を山形に削り取るように形状加工を施した担体の正面図である。
図4に示すように、担体20には開口22が穿設され、これにより担体20は枠状の形状を有する。この担体20の開口22内には、核酸、タンパク質、又は糖鎖といった生体高分子と結合可能なプローブを含有したゲルが配置される。
例えば、少なくとも数百種類以上のプローブを検出できるように担体の縁部にユニークな切り込みを入れてユニークな形状を有する担体を形成することもできる。図5に示すように、外形が方形状に形成された担体30〜32の縁部に、それぞれユニークな切り込み35〜37を入れることにより、それぞれの担体30〜32を識別することが可能となる。切り込み35〜37の認識にはフォトセンサ、ラインセンサ、又はイメージセンサなどを備えた読取装置50を使用することで、細かな切り込みでも確実に読み取ることができる。それぞれの担体30〜32には異なるプローブを含有したゲル45〜47が配設され、これにより、担体30〜32の形状を基にしてプローブを識別することが可能となる。
本発明において、生体分子は、プローブ又はターゲット分子として本発明に用いることができるものであれば限定されるものではなく、例えば、核酸(DNA、RNA等)、タンパク質、ペプチド、抗体、糖鎖及びレクチン等が挙げられる。
本発明のターゲット分子検出用デバイスは、形状によって互いに識別可能なターゲット分子検出用デバイスである。本発明は、このようなデバイスの製造方法を提供するものであり(「方法1」という)、以下の工程が含まれる。
(a) 複数の中空繊維を、各繊維軸が同一方向となるように配列させて中空繊維束とし、これを樹脂で固定して繊維配列体を得る工程、
(b) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、
(c) 前記ゲルを保持した中空繊維配列体を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断して薄片を製造する工程、及び
(d) 得られる薄片を、一本の中空繊維の切断面が含まれるように切断するとともに当該切断片の前記樹脂部分を形状加工する工程。
工程(a)における中空繊維束の製造は、例えば、図7に示す配列固定器具を利用して行うことができる。具体的には、まず、二枚の多孔板70を孔72が一致するように重ね合わせ、その孔に中空繊維74を挿入し、挿入後に多孔板70の間隔を広げ、多孔板70間の空間の周囲3面を板状物76で囲うことにより容器を作製する。次に、前記容器に樹脂原料を流し、樹脂を硬化させ、多孔板70と板状物76とを取り除く。これにより、複数の中空繊維74が三次元に配列及び固定された中空繊維束80を製造することができる。なお、中空繊維を固定する際、工程(b)においてゲル前駆体重合性溶液の充填を容易にするため、中空繊維の全長を固定するのではなく、片端を固定しないで自由端とすることが好ましい。
本発明の方法に中空繊維束を用いた場合、中空繊維ごとにそれぞれ別の種類のプローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填することが可能であるため、特定の種類のプローブを個々の繊維の中空部に固定することが容易である。
上記工程(d)は、得られる薄片60を、各中空繊維部分が個々に含まれるように切断して当該切断片の前記樹脂部分を形状加工するものである。薄片60は、中空部にプローブが固定されている中空繊維74が配列した状態となっている。そこで、図6の破線で示すように、縦及び横方向に切断することにより、個々の切断片を得ることができる。この切断片に所定の形状加工を行うことで、それぞれ形状により識別可能な切片を得ることができる。
また、本発明の方法においては、繊維自体に形状加工を施しておくことにより、上記樹脂で固定した部分を加工することなく、形状により識別し得るデバイスを製造することができる。すなわち、本発明の別の態様として、以下の工程を含む方法(方法2)を提供する。
(a) 複数の中空繊維のそれぞれに、各繊維軸方向に所定の形状加工を施す工程、
(b) 前記形状加工した複数の中空繊維を、各繊維軸が同一方向となるように配列させて中空繊維束を得る工程、
(c) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、及び
(d) 前記ゲルを保持した中空繊維束を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断する工程。
以上のように、4通りの断面形状を有する繊維体を長手方向と垂直をなす方向にスライスすることにより、ユニークな外形を有する4つのプローブ担体を効率よく作製することができる。
本発明において、ターゲット分子の検出方法は、以下の工程を含む。
(a)前記本発明のデバイスにターゲット分子を接触させる工程、
(b)プローブ固定化担体を形状によって識別する工程、
(c)前記識別されたプローブ固定化担体に結合したターゲット分子に由来するシグナルを検出する工程。
工程(b)は、プローブ固定化担体を形状によって識別する工程である。形状によって識別する工程は、担体を肉眼により観察して識別する方法、担体を顕微鏡により観察して識別する方法、担体を形状センサ(フォトセンサ、ラインセンサ、又はイメージセンサ等)により識別する方法などがある。形状センサは、予め、担体をどのような形状加工するのかをセンサのプログラムに記憶させておくことにより、自動識別が可能である。
ターゲット分子が核酸の場合、ターゲット核酸の検出は、ターゲット核酸を蛍光ラベル、放射標識等により標識し、検出装置により、あるいは目視によりシグナルを検出すればよい。プローブ核酸とターゲット核酸とのハイブリッド形成を、蛍光、化学発光、ラジオアイソトープなど、あらかじめターゲット核酸に標識された物質に由来するシグナルにより定量化又は定性化することにより、プローブ核酸に対応するターゲット核酸の存在を確認することができる。また、検出の方法は上記に限定されない。例えば、ブロッキング核酸の方を標識しておき、ターゲット核酸がハイブリすることによるブロッキング核酸の脱落をシグナルの低下で確認することも可能である。
例えば、抗原と特異的に結合する抗体を含有したゲルを担体の開口内に配置したプローブ担体を作製する。このとき、担体の形状が同じものについては同じプローブを含有したゲルを開口内に配置し、担体の形状が異なるものについては異なるプローブを含有したゲルを開口内に配置する。
これにより、担体の形状からプローブの種類を識別することが可能となり、利便性の高いデバイスを提供することができる。
(1)プローブの合成
表1に示す配列番号1から配列番号3で示されるオリゴヌクレオチドを合成した。合成の際、最終段階で、アミノリンクTM(PEバイオシステムズ社製)を前記オリゴヌクレオチドに反応させ、次いで脱保護操作を行うことにより、各オリゴヌクレオチドの末端にアミノヘキシル基が導入された5’−O−アミノヘキシルオリゴヌクレオチドを調製した。次いで、5’−O−オリゴヌクレオチドに、無水メタクリル酸を反応させ、5’末端ビニル化オリゴヌクレオチドを調製し、これらをプローブとした。
次に、図7に示す配列固定器具を利用して中空繊維束を製造した。なお、図7中のx、y、zは直交の3次元軸であり、x軸は繊維の長手方向と一致する。まず、直径0.32mmの孔72が、孔の中心間距離を0.42mmとして、縦3列、横3列で合計9個設けられた厚さ0.1mmの多孔板70を2枚準備した。これらの多孔板70を重ね合わせて、そのすべての孔72に、内径がおよそ0.18mmのポリカーボネート中空繊維74(三菱エンジニアリングプラスチック社製 カーボンブラック1質量%添加)を1本ずつ、通過させた。X軸方向に各繊維に0.1Nの張力をかけた状態で2枚の多孔板70の位置を移動させて、中空繊維74の一方の端部から20mmの位置と100mmの位置の2ヶ所に固定した。即ち、2枚の多孔板70の間隔を80mmとした。次いで、多孔板70間の空間の周囲3面を板状物76で囲った。このようにして上部のみが開口状態にある容器を得た。この容器の上部から容器内に樹脂原料を流し込んだ。樹脂としては、ポリウレタン樹脂接着剤(日本ポリウレタン工業(株)ニッポラン4276、コロネート4403)の総重量に対し、2.5質量%のカーボンブラックを添加したものを使用した。25℃で1週間静置して樹脂を硬化させた。次いで多孔板70と板状物76を取り除き、中空繊維束80を得た。
得られた貫通孔型生体分子固定化アレイを、各プローブがばらばらになるよう、図6(a)の破線で示された形状に沿ってマトリクス部分を切断し、切断面が四角形となるプローブ固定化担体を得た(図6(b))。10枚分の貫通孔型生体分子固定化アレイについて同様の処置を行い、得られたプローブ固定化担体を混同しないよう、プローブの種類ごとに分けて2xSSC溶液中で保存した。
続いて、以下の通りプローブ固定化担体の形状による特徴づけを行った。配列番号1、配列番号2、配列番号3のプローブを固定化している担体については、それぞれ図1(c)、図2、図3のようにプローブ固定化担体の一部(破線部)を切断することにより、形状による特徴づけをおこなった。プローブを固定化していない担体については、特段の処理を行わなかったため、図1(d)に示すような形状となった。
各プローブ固定化担体をひとつのチューブにまとめ、2xSSC溶液中で保存し、プローブ固定化担体群とした。
プローブ固定化担体群を評価するためのモデル検体を以下の通りに作製した。まず、表3に記載の配列番号4から配列番号6で示されるオリゴヌクレオチドを合成した。これらのオリゴヌクレオチドの中には、プローブであるオリゴヌクレオチドと相補的な配列のものが含まれる。
モデル検体とプローブ固定化担体群との接触及び反応に際し、まず表5の組成のハイブリダイゼーション溶液を調製した。このハイブリダイゼーション溶液を、上記で作製したプローブ固定化担体群に対して接触させ、ハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーションは、プローブ固定化担体群とハイブリダイゼーション溶液250μlとをプラスチックチューブ内において密封した状態で50℃、16時間接触させることで実施した。
洗浄溶液として2xSSC・0.2%SDS溶液、保存液として2xSSCを各10mlづつ用意した。ハイブリダイゼーション終了後のプラスチックチューブから、ハイブリダイゼーション溶液を抜き取った後、プローブ固定化担体群を、50℃に保温した250μlの洗浄溶液に20分間浸漬し、過剰のハイブリダイゼーション溶液を洗い流した。同じ操作を更にもう一回繰り返した後、プローブ固定化担体群を50℃に保温した250μlの保存液に10分間浸漬し、その後室温で冷却した。
検出操作は、冷却CCDカメラ方式の核酸アレイ自動検出装置を用いて、プローブ固定化担体群を上述の保存液に浸漬した状態でカバーガラスをかぶせた後に、標識核酸試料分子からの蛍光画像を撮像した。検出画像を図10に示す。ここで、各担体の形状より、三角形で囲まれたものはプローブ1を、円形で囲まれたものはプローブ2を、四角形で囲まれたものはプローブ3を固定化していることがわかる。また、囲いのない担体にはプローブが固定化されていないことがわかる。個々のプローブ固定化担体においてはそれぞれに蛍光シグナルの値を計算することができるため、各担体の形状およびハイブリダイゼーション由来のシグナル強度が同時に検出できたと言える。
プローブ固定化担体の特徴づけを行わない以外は、実施例と同様にして行った。各担体については同一形状であるため、蛍光が検出されている場合においても、担体がプローブを固定化しているか否か、また、どの担体が何れの種類のプローブを固定化しているものか不明であった(図11)。
Claims (6)
- 形状によって互いに識別可能に加工された複数の担体にそれぞれプローブを固定化してなるプローブ固定化担体を含むターゲット分子検出用デバイス。
- 以下の工程を含むターゲット分子の検出方法:
(a)請求項1に記載のデバイスにターゲット分子を接触させる工程、
(b)プローブ固定化担体を形状によって識別する工程、
(c)前記識別されたプローブ固定化担体に結合したターゲット分子に由来するシグナルを検出する工程。 - 工程b及び工程cが同時に行われる、請求項2に記載の検出方法。
- プローブ固定化担体を不動化せずに行う、請求項2又は3に記載の方法。
- 形状によって互いに識別可能なターゲット分子検出用デバイスの製造方法であって、以下の工程:
(a) 複数の中空繊維を、各繊維軸が同一方向となるように配列させて中空繊維束とし、これを樹脂で固定して繊維配列体を得る工程、
(b) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、
(c) 前記ゲルを保持した中空繊維配列体を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断して薄片を製造する工程、及び
(d) 得られる薄片を、一本の中空繊維の切断面が含まれるように切断するとともに当該切断片の前記樹脂部分を形状加工する工程
を含む前記方法。 - 形状によって互いに識別可能なターゲット分子検出用デバイスの製造方法であって、以下の工程:
(a) 複数の中空繊維のそれぞれに、各繊維軸方向に所定の形状加工を施す工程、
(b) 前記中空繊維の中空部に、プローブを含有するゲル前駆体重合性溶液を充填し、該溶液をゲル化する工程、及び
(c) 前記ゲルを保持した中空繊維を中空繊維の長手方向に直交する方向で切断する工程
を含む前記方法。
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