JP2011231841A - 自動変速機のレンジ切り替え装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機3のパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジならびにドライブレンジのいずれかを成立させるためのシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置5において、制御装置80が瞬断から再起動された際、実レンジの推定結果に応じて適切な対処を行えるようにする。
【解決手段】制御装置80は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジがリバースレンジあるいはニュートラルレンジであると推定した場合に、パーキングレンジあるいはドライブレンジへの切り替え要求を受けた後でP壁位置検出処理やD壁位置検出処理を行うよう対処する。
【選択図】図10

Description

本発明は、自動車などの車両に搭載される自動変速機において、パーキングレンジ(Pレンジ),リバースレンジ(Rレンジ),ニュートラルレンジ(Nレンジ),ドライブレンジ(Dレンジ)のいずれかを成立させるためのシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置に関する。
自動変速機の変速機構部として、例えば遊星歯車機構や摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ)等を用いる構成では、要求レンジの成立に必要なクラッチやブレーキを係合または解放させるための油圧制御回路のソレノイドバルブに、油圧制御回路のマニュアルバルブで選択的に形成される油圧経路を経て作動油圧を供給することにより、要求レンジを成立させるようになっている。
シフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置は、前記マニュアルバルブのスプールやパーキング機構のパーキングロッドを段階的に押し引きして位置決めするためのディテント機構と、ディテント機構を作動させるための電動式アクチュエータと、このアクチュエータを制御するための制御装置(ECU:Electronic Control Unit)とを備えている。
前記制御装置は、運転者のシフトレバー操作により要求されたレンジをスイッチあるいはセンサなどからの出力信号に基づいて認識し、この認識結果に応じてアクチュエータによりディテント機構を作動させることによって要求レンジを成立させる。
前記アクチュエータは、モータと、このモータの出力を減速して出力軸に伝える減速機構とを備えている。前記ディテント機構は、前記アクチュエータにより所定角度回転されることで前記スプールおよびパーキングロッドを押し引きするためのディテントプレート、ディテントプレートの姿勢を位置決め保持するためのディテントスプリングなどを備えている。前記ディテントプレートには、モータの出力軸に連結されるマニュアルシャフトが取り付けられている。このディテントプレートには、P,R,N,Dレンジに対応する複数の谷および当該谷間の山からなる波形部が設けられており、この波形部のいずれかの谷にディテントスプリングのローラが係合される。
ここで、シフトレバーでPレンジが選択された場合には、ディテントプレートが所定角度回転され、このディテントプレートの回転に連動して、パーキング機構のパーキングロッドが奥へ押されて、自動変速機の出力軸を回転不可能なロック状態にする。
また、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジが選択された場合には、ディテントプレートが所定角度回転され、このディテントプレートの回転に連動して、パーキングロッドが手前に引っ張られて自動変速機の出力軸を回転自在なアンロック状態にするとともに、マニュアルバルブのスプールが軸方向に変位させられることによって、自動変速機の変速機構部に備える適宜のクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素が係合または解放させられることによって、要求のレンジが成立される。
前記制御装置は、シフトレバーで選択された要求レンジに対応してモータの出力軸の目標回転角(エンコーダの目標カウント値)を設定してモータを駆動し、このモータの実回転角を、絶対位置センサではない相対位置センサであるエンコーダで検出し、この検出した実回転角(実カウント値)が前記目標回転角と一致する位置でモータを停止させるようにモータをフィードバック制御する。
ところで、PレンジやDレンジに切り替えるにあたって、ディテントプレートを回転させることによりローラをディテントプレートのPレンジ谷やDレンジ谷を越えてP壁やD壁に押し付けるようにしている場合には、ディテントスプリングが過剰変形するので、レンジ切り替え回数が増えるにつれてディテントスプリングの耐久性が低下することになり、好ましくない。このようなディテントスプリングの耐久性低下を抑制するために、ディテントスプリングを過剰変形させないようにモータを制御することが望まれる。
そこで、ディテントプレートにおけるP,R,N,Dレンジ谷の各底位置から回転方向左右に所定角度(実験により経験的に設定)ずつ広げた自走開始範囲を設定し、レンジ切り替え時に、エンコーダカウント値が前記自走開始範囲に入ったときにレンジ切り替え完了と判定するようにしている。なお、前記自走開始範囲がレンジ切り替え時のレンジ判定範囲となる。要求レンジが成立すると、P,R,N,Dレンジ谷の各底位置におけるエンコーダカウント値を実レンジデータとして制御装置のバックアップメモリ(例えば電源オフ後も記憶内容を保持可能なメモリ)に記憶する。
この場合、P,R,N,Dレンジ谷の各底位置や自走開始範囲の左右臨界位置については、ディテントプレートにおけるP壁の位置あるいはD壁の位置を基準位置として設定する必要がある。但し、このP壁の位置あるいはD壁の位置は、ディテントプレートの製造公差により固体差が存在することや、経時摩耗などにより変化することを考慮すると、固定データとしてメモリに保存するよりも、適宜のタイミングで検出して把握するほうが好ましい。
そこで、実際のP壁位置とD壁位置の両方を検出するための処理、つまりP壁位置からD壁位置までの可動回転範囲を測定するための処理を、例えば工場出荷時や所定のトリップ数毎に行うようにしている。なお、1回のトリップとは、電源がオンされてからオフされるまでとする。
壁位置検出処理は、ディテントプレートのPレンジ谷あるいはDレンジ谷の底にディテントスプリングのローラが係合している状態で行う。そして、この位置からディテントプレートを回転させてP壁あるいはD壁をローラに当接させ、その状態が所定時間継続したときにディテントプレートが停止したと判断して、エンコーダカウント値(モータの出力軸の回転角)をモータ制御上のP側基準位置あるいはD側基準位置として検出する。このような壁位置検出処理により検出したP壁位置とD壁位置は、制御装置のバッファメモリ(電源オフ後に記憶内容が消失するメモリ)に記憶され、前記処理毎に書き換えられる。
ところで、何らかの要因により制御装置への電力供給が瞬間的に途切れる現象(瞬断)が発生するようなことがあると、前記バッファメモリ内の記憶データ(例えばP壁位置やD壁位置のエンコーダカウント値など)が消失することになる。また、前記瞬断の発生状況によっては、前記バックアップメモリ内の記憶データ(例えば実レンジのエンコーダカウント値など)が消失することもありうる。
ここで、前記のような相対位置センサであるエンコーダの代わりに絶対位置を検出するセンサを用いれば、前記瞬断後に制御装置が再起動されたときに前記P壁位置やD壁位置ならびに前記実レンジを認識することが可能になるのであるが、この絶対位置センサは高価である。
例えば特許文献1には、シフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置において、比較的安価な相対位置センサを用いながら、瞬断後に実レンジを把握可能にすることが記載されている。
この特許文献1では、例えば制御装置が瞬断から再起動されると、瞬断前にモータが非駆動でかつ瞬断に伴いバックアップメモリ内に記憶している出力軸位置(実レンジに関するエンコーダカウント値)が破壊(消失)されていない場合には、この出力軸位置に基づき実レンジを確定するようにしている。また、制御装置が瞬断から再起動されると、瞬断前にモータが非駆動でかつ瞬断に伴いバックアップメモリ内に記憶している出力軸位置(実レンジに関するエンコーダカウント値)が破壊(消失)されている場合には、前記瞬断から復帰した後でレンジ設定手段から出力されるレンジ要求値に基づき実レンジを確定するようにしている。
特許第4320648号(特開2006−336840号)公報
上記特許文献1に係る従来例では、前記制御装置が瞬断から再起動された後で実レンジを把握することが可能になっているものの、下記するような点で改良の余地がある。
仮に、瞬断によってモータ制御量を決定するための基準位置(P壁位置データおよびD壁位置データ)が消失した場合には、制御装置が瞬断から再起動されても、制御装置が前記基準位置を把握できなくなるので、実レンジがRレンジあるいはNレンジの状態からPレンジやDレンジへの切り替えが要求された場合に、レンジ切り替えが正確に行えなくなる可能性が高くなる他、ディテントスプリングの過剰変形を回避したモータ制御を行えなくなる可能性が高くなることが懸念される。そのため、次のトリップで壁位置検出処理を行うまでは、レンジ切り替え毎に、前記のようなディテントスプリングの過剰変形を余儀なくされるので、ディテントスプリングの耐久性低下につながる。
かといって、実レンジがRレンジあるいはNレンジの状態において、PレンジやDレンジへの切り替え要求がないにもかかわらず、即座に壁位置検出処理を行うようにしたとすると、次のような誤作動が起こる可能性が高くなる。つまり、例えば実レンジがRレンジの場合において、P壁位置検出処理を行うようにすると、その処理が終了した後でPレンジになってしまうおそれがあり、また、D壁位置検出処理を行うようにすると、その処理が終了した後でDレンジになってしまうおそれがある。
ところで、先行技術文献(特許2005−69406号公報)には、パーキングレンジと、非パーキングレンジとの2ポジションを切り替えるシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置において、制御装置への電力供給が遮断された後で再び電力供給が開始されたときに、モータの回転をP壁により停止させたP壁位置(基準位置)を再検出することが記載されている。しかしながら、この先行技術文献は、Pレンジ、Rレンジ、NレンジあるいはDレンジの4ポジションを切り替えるタイプのシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置とは異なるから、前記したような不具合が発生することがない。つまり、この先行技術文献は、従来例としてではなく、単に参考例として提示している。
このような事情に鑑み、本発明は、自動変速機のパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジならびにドライブレンジのいずれかを成立させるためのシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置において、制御装置が瞬断から再起動された際、実レンジの推定結果に応じて適切な対処を行えるようにすることを目的としている。
本発明に係る自動変速機のレンジ切り替え装置は、自動変速機の油圧制御回路のマニュアルバルブやパーキング機構を作動させることによりパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジならびにドライブレンジのいずれかを成立させるためのディテント部材と、ディテント部材を回転させるためのモータと、ディテント部材を回転停止位置に保持するためのディテントスプリングと、ディテント部材の回転角に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、前記モータを制御する制御装置とを備え、前記ディテント部材は、前記4つのレンジに対応して一列に並ぶ谷および当該各谷間の山からなる波形部を有し、前記ディテントスプリングは、前記いずれかの谷に係合される係合部を有しかつ当該係合部を谷底へ押圧するものであり、前記制御装置は、下記するレンジ切り替え処理と壁位置検出処理とを実行する他、瞬断が発生した場合に下記する対処を行う。
前記レンジ切り替え処理は、レンジ切り替え要求に応答して要求レンジに対応するディテント部材の谷におけるローラの自走開始範囲(エンコーダの目標カウント値)を、ディテント部材の回転方向一端側に位置するパーキングレンジ谷の外側のP壁あるいは前記ディテント部材の回転方向他端側に位置するドライブレンジ谷の外側のD壁を基準位置として設定してから、前記モータを駆動することによりエンコーダから出力される実カウント値が前記自走開始範囲に入ったときに前記モータを停止するように前記モータをフィードバック制御することにより要求レンジを成立させる。
前記壁位置検出処理は、予め設定されたタイミングで前記ディテント部材を回転させることにより前記P壁あるいはD壁が前記ローラに当接することにより前記ディテント部材が回転停止したときのエンコーダカウント値を検出し、電源オフ後に記憶内容が消失する第1メモリに前記検出値を前記基準位置のデータとして記憶する。
前記瞬断の対処としては、前記制御装置が電源の瞬断から再起動された際、実レンジがリバースレンジあるいはニュートラルレンジであると推定した場合に、パーキングレンジあるいはドライブレンジへの切り替え要求を受けた後で前記壁位置検出処理を行う。
本発明は、絶対位置を検出する高価なセンサを用いずに比較的安価な相対位置センサであるエンコーダを用いるレンジ切り替え装置を前提にしている。
このようなレンジ切り替え装置において、何らかの要因により制御装置への電力供給が瞬間的に途切れる現象(瞬断)が発生するようなことがあると、前記第1メモリ内の記憶内容(例えばモータ制御上の基準位置となるP壁位置データやD壁位置データなど)が消失することになる。
そこで、本発明では、制御装置が瞬断から再起動された際、実レンジがRレンジあるいはNレンジであると推定した場合に、即座に壁位置検出処理を実行せずに、レンジ切り替え要求を受けてから初めて壁位置検出処理を実行するように対処している。言い換えると、条件付きで壁位置検出処理を行うようにしている。
これにより、瞬断前の実レンジをそのまま保持したうえで、従来例のように実レンジがRレンジあるいはNレンジであるにもかかわらず、壁位置検出を行うことによって前記実レンジが異なるレンジに切り替わってしまうといった誤作動の発生を回避できるようになる。しかも、レンジ切り替え要求がない間は、瞬断前の実レンジをそのまま保持しているから、運転者に違和感を与えずに済むようになる。
好ましくは、前記制御装置は、要求レンジが成立したときに、電源オフ後も記憶内容を保持可能な第2メモリに前記エンコーダから出力される実カウント値を実レンジのデータとして記憶する処理をさらに行い、前記瞬断から再起動された際、前記第2メモリから実レンジデータを読み出して、この実レンジデータに基づいて実レンジを推定する。
ここでは、第2メモリに実レンジデータを記憶させるようにしているから、瞬断から制御装置を再起動した際に、第2メモリから実レンジデータを読み出せる可能性が高くなり、そのために、実レンジを推定できる可能性が高くなる。
ちなみに、第2メモリとしては、例えばSRAMなどのような書き換え可能な揮発性メモリを用いるとともに、このSRAMに電源オフ後はバックアップ電流(暗電流)を供給することにより記憶内容を保持させる形態で用いることができる。その場合には、前記瞬断が発生すると、発生状況によっては保存データが消失することもありうる。
好ましくは、前記制御装置は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジがパーキングレンジあるいはドライブレンジであると推定した場合に、当該実レンジに対応する壁位置検出処理を行うよう対処する。
この構成では、壁位置検出処理を最適な状況で即座に行うことが可能になると言えるので、次にレンジ切り替えが要求されたときに、モータ制御を正確に行うことが可能になる。そのため、要求レンジを正確に成立させることが可能になる他、ディテントスプリングの過剰変形を回避することが可能になって、その耐久性向上を図るうえで有利になる。
好ましくは、前記制御装置は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジを推定不可能と判定した場合に、自動変速機をニュートラルレンジにする処理を行ってから、次のレンジ切り替え要求を待つよう対処する。
この構成では、従来例のように実レンジを推定できないにもかかわらず不用意に壁位置検出処理を行うことによって実レンジと異なるレンジに切り替わってしまうといった誤作動の発生を回避するうえで有利になる。しかも、自動変速機をニュートラルレンジにすることにより自動変速機の出力軸から駆動輪への駆動力の伝達を遮断しているから、運転者が予期していない方向へ車両が動くことを確実に防止できる。
本発明に係る自動変速機のレンジ切り替え装置は、制御装置が瞬断から再起動された際、実レンジがリバースレンジあるいはニュートラルレンジであると推定した場合に、パーキングレバーあるいはドライブレンジへの切り替え要求の後で壁位置検出処理を行うように対処している。これにより、従来例のように実レンジと異なるレンジに切り替わってしまうといった誤作動が発生することを回避できるようになり、レンジ切り替え要求がない間は、瞬断前の実レンジをそのまま保持できるようになるので、運転者に違和感を与えずに済むようになる。
本発明に係る自動変速機のレンジ切り替え装置の概略構成図である。 図1に示す自動変速機のスケルトン図である。 図2に示す自動変速機の作動表である。 図2に示す自動変速機の油圧制御回路の一部を示す概略構成図である。 図1のレンジ切り替え装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のシフトレバーのシフトゲートを模式的に示す斜視図である。 図5のディテントプレートを示す正面図である。 図7のディテントプレートのP壁位置検出処理における様子を示す図である。 図7のディテントプレートのD壁位置検出処理における様子を示す図である。 図1の制御装置による制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図10に、本発明の一実施形態を示している。この実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)形式のパワートレーンを例に挙げている。図中、1はエンジン(内燃機関)、2はトルクコンバータ、3は自動変速機、4は自動変速機3の油圧制御回路、5はシフトバイワイヤ方式のレンジ切り替え装置、80は制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)である。これらの構成は以下で詳細に説明する。
エンジン1の出力軸であるクランクシャフト(図示せず)は、トルクコンバータ2に連結されており、エンジン1の出力が、トルクコンバータ2から自動変速機3等を介して差動歯車装置6に伝達され、左右の駆動輪7,7へ分配される。
−エンジン−
エンジン1は、例えば多気筒ガソリンエンジンである。エンジン1に吸入される吸入空気量は電子制御式のスロットルバルブ11により調整される。ECU80は、エンジン回転数やアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)などのエンジン1の運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるように、スロットル開度センサ101を用いてスロットルバルブ11の実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が、上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブ11のスロットルモータ12をフィードバック制御する。スロットルバルブ11は、運転者のアクセルペダル操作とは独立してスロットル開度を電子的に制御することが可能である。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ2は、図2に示すように、ポンプインペラ21、タービンランナ22、ステータ23、ワンウェイクラッチ24、ロックアップクラッチ25などを備えており、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間で作動油(ATF)を介して動力伝達を行う。
−自動変速機−
自動変速機3は、図2に示すように、フロントプラネタリ33、リアプラネタリ34、複数のクラッチC1,C2、複数のブレーキB1〜B3、ワンウェイクラッチF1などを備えており、前進6段、後進1段のギヤ段を選択可能になっている。
なお、自動変速機3及びトルクコンバータ2は中心線に対して略対称的に構成されているので、図2では中心線の下半分を省略している。35は差動歯車装置6のドリブンギヤ6aに噛み合わされるドライブギヤ、36は自動変速機3のケースである。
フロントプラネタリ33は、シングルピニオンタイプの遊星歯車機構とされており、サンギヤS1、リングギヤR1、ピニオンギヤP1、キャリアCA1などを備えている。
リアプラネタリ34は、ラビニオタイプの遊星歯車機構とされており、小径のサンギヤS2、大径のサンギヤS3、リングギヤR2、複数個のショートピニオンギヤPS、複数個のロングピニオンギヤPL、キャリアCA2などを備えている。
なお。第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3は、いずれも油圧によって係合または解放される摩擦係合要素である。これらのクラッチC1,C2やブレーキB1〜B3が、所定の状態に係合または解放されることによってフロントプラネタリ33およびリアプラネタリ34の動力伝達経路を選択することにより、適宜のギヤ段(1速〜6速)が設定される。
図3は、自動変速機3の各ギヤ段を成立させるためのクラッチC1,C2やブレーキB1〜B3の係合作動を説明する係合表であり、「○」は係合を、「×」は解放をそれぞれ表している。
自動変速機3の入力軸31の回転数(タービン回転数)は入力軸回転数センサ102によって検出される。また、自動変速機3の出力軸32の回転数は出力軸回転数センサ103によって検出される。これら入力軸回転数センサ102及び出力軸回転数センサ103の出力信号から得られる回転数の比(出力回転数/入力回転数)に基づいて、自動変速機3の現在ギヤ段を判定することができる。
−油圧制御回路−
自動変速機3の油圧制御回路4は、図4に示すように、オイルポンプ401、プライマリレギュレータバルブ403、セカンダリレギュレータバルブ404、モジュレータバルブ405、マニュアルバルブ410、リニアソレノイド(SLT)406、リニアソレノイド(SLU)407、ソレノイド(SL)408、リニアソレノイド(SL1)411、リニアソレノイド(SL2)412、リニアソレノイド(SL3)413、リニアソレノイド(SL4)414、及び、B2コントロールバルブ415などを備えている。
オイルポンプ401は、エンジン1のクランクシャフトが回転することにより駆動されて、オイルパン402内に貯えられた作動油(ATF)を吸い込んで油圧を発生する。このオイルポンプ401で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ403により調整され、ライン圧PLが生成される。
プライマリレギュレータバルブ403は、リニアソレノイド(SLT)406によって調整されたスロットル圧PSLTをパイロット圧として作動する。ライン圧PLは、第1ライン圧油路421を通じてマニュアルバルブ410に供給される。また、ライン圧PLは、リニアソレノイド(SL4)414によって調整されて、第3ブレーキB3の油圧サーボに供給される。
セカンダリレギュレータバルブ404は、リニアソレノイド(SLT)406によって調整されたスロットル圧PSLTをパイロット圧として作動する。セカンダリレギュレータバルブ404は、プライマリレギュレータバルブ403から流出(排出)した余分な作動油が流入する第2ライン圧油路422内の油圧を調整する。セカンダリレギュレータバルブ404によってセカンダリ圧が生成される。
マニュアルバルブ410のスプール410aがDレンジポジションにある場合、第1ライン圧油路421とDレンジ圧油路424とが連通し、Dレンジ圧油路424に油圧が供給される。マニュアルバルブ410のスプール410aがRレンジポジションにある場合、第1ライン圧油路421とRレンジ圧油路425とが連通し、Rレンジ圧油路425に油圧が供給される。マニュアルバルブ410のスプール410aがNレンジポジションにある場合、Dレンジ圧油路424が遮断され、Rレンジ圧油路425とドレンポート410bとが連通し、Rレンジ圧油路425のRレンジ圧がドレンポート410bから排出される。
Dレンジ圧油路424に供給された油圧は、最終的には、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第1クラッチC1及び第2クラッチC2の各油圧サーボに供給される。Rレンジ圧油路425に供給された油圧は、最終的には、第2ブレーキB2の油圧サーボに供給される。
モジュレータバルブ405は、ライン圧を一定の圧力に調整する。モジュレータバルブ405によって調整された油圧(ソレノイドモジュレータ圧)PMは、リニアソレノイド(SLT)406、リニアソレノイド(SLU)407及びソレノイド(SL)408に供給される。
リニアソレノイド(SL1)411は、マニュアルバルブ410から出力されたDレンジ圧PDを元圧として第1クラッチC1の係合状態を制御するための第1油圧PC1を発生し、その第1油圧PC1を第1クラッチC1の油圧サーボに供給する。
リニアソレノイド(SL2)412は、Dレンジ圧PDを元圧として第2クラッチC2の係合状態を制御するための第2油圧PC2を発生し、その第2油圧PC2を第2クラッチC2の油圧サーボに供給する。
リニアソレノイド(SL3)413は、Dレンジ圧PDを元圧として第1ブレーキB1の係合状態を制御するための第3油圧PB1を発生し、その第3油圧PB1を第1ブレーキB1の油圧サーボに供給する。
リニアソレノイド(SL4)414は、ライン圧PLを元圧として第3ブレーキB3の係合状態を制御するための第4油圧PB3を発生し、その第4油圧PB3を第3ブレーキB3の油圧サーボに供給する。
リニアソレノイド(SLT)406は、スロットル開度センサ101にて検出されたスロットル開度TAPに基づいてECU80からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧PMを調整し、スロットル圧PSLTを生成する。スロットル圧PSLTは、SLT油路423を介して、プライマリレギュレータバルブ403に供給される。スロットル圧PSLTは、プライマリレギュレータバルブ403のパイロット圧として利用される。
以上のリニアソレノイド(SLT)406、リニアソレノイド(SLU)407、ソレノイド(SL)408、リニアソレノイド(SL1)411、リニアソレノイド(SL2)412、リニアソレノイド(SL3)413、リニアソレノイド(SL4)414は、ECU80から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ415には、Dレンジ圧油路424及びRレンジ圧油路425が接続されている。B2コントロールバルブ415は、Dレンジ圧油路424あるいはRレンジ圧油路425のいずれか一方の油路からの油圧を第2ブレーキB2に選択的に供給する。B2コントロールバルブ415は、リニアソレノイド(SLU)407及びソレノイド(SL)408から供給された油圧PSLU,PSLとスプリング415aの付勢力とにより制御される。
B2コントロールバルブ415は、ソレノイド(SL)408がOFFで、リニアソレノイド(SLU)407がONの場合、図4において左側の状態となる。この場合、第2ブレーキB2の油圧サーボには、リニアソレノイド(SLU)407から供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧PDを調整した油圧が供給される。一方、ソレノイド(SL)408がONで、リニアソレノイド(SLU)407がOFFの場合、B2コントロールバルブ415は、図4において右側の状態となる。この場合、第2ブレーキB2の油圧サーボにはRレンジ圧PRが供給される。
−レンジ切り替え装置−
レンジ切り替え装置5は、シフトバイワイヤ方式であり、図1および図5に示すように、操作入力部(パーキングスイッチ61やシフトレバー62等)、パーキング機構51、ディテント機構52、電動式のアクチュエータ53などを備えている。
このレンジ切り替え装置5の動作は、ECU80により制御される。ECU80は、パーキングスイッチ61やシフトレバー62が手動操作されることにより要求レンジ(P,R,N,D)を認識し、アクチュエータ53によりディテント機構52を作動させ、このディテント機構52によりパーキング機構51や油圧制御装置4のマニュアルバルブ410を作動させることにより、前記要求レンジを成立させる。
パーキングスイッチ61およびシフトレバー62は、例えば図6に示すように、運転席近傍に設置されるシフトゲート60に設けられている。パーキングスイッチ61は、運転者による手動操作の度に、Pレンジの要求信号と、Pレンジ解除の要求信号とを交互にECU80に入力するプッシュスイッチなどである。パーキングスイッチ61でPレンジかPレンジ解除かを選択すると、それをECU80が図示していない表示部に表示して運転者に報知する。シフトレバー62は、図6に示すように、シフトゲート60におけるホームポジション(H)を起点にしてNレンジポジション、Rレンジポジション、Dレンジポジション、エンジンブレーキポジション(B)へと変位操作可能になっており、操作後にホームポジションHに自動的に戻る。
このシフトレバー62が運転者により操作されると、レンジポジションセンサ111が、Nレンジの要求信号、Rレンジの要求信号、Dレンジの要求信号、エンジンブレーキの要求信号等をECU80に入力する。ECU80はシフトレバー62で選択されたレンジを図示していない表示部に表示して運転者に報知する。
パーキング機構51は、自動変速機1の出力軸32を回転不可能にロックするパーキング状態あるいは回転可能にアンロックするパーキング解除状態に切り替えるもので、図5に示すように、パーキングギヤ511、パーキングロックポール512、パーキングロッド513などを備えている。
ディテント機構52は、パーキング機構51のパーキングロッド513やマニュアルバルブ410のスプール410aを段階的に押し引きして位置決めするものであって、図5に示すように、ディテントプレート521、マニュアルシャフト(支軸とも言う)522、ディテントスプリング523などを備えている。
アクチュエータ53は、図5に示すように、ディテント機構52の駆動源となるモータ531、減速機構532などを備えている。
モータ531は、例えばスイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)等の同期モータとされている。このモータ531には、そのロータの回転角を検出するためのエンコーダ112が設けられている。このエンコーダ112は、例えば磁気式のロータリエンコーダとされており、モータ531のロータの回転に同期してパルス信号をECU80に出力する。
ディテントプレート521の回転中心には、マニュアルシャフト522が貫通する状態で一体回転可能に固定されており、このディテントプレート521には、マニュアルバルブ410のスプール410aが連結されているとともに、パーキングロッド513が固定されている。
マニュアルシャフト522の軸方向一端側は、モータ531の出力軸あるいは減速機構532の回転軸に同軸かつ一体回転可能に例えばスプライン結合されている。また、マニュアルシャフト522の軸方向他端は、図示していないが、例えば自動変速機3のケース36等に回動可能に支持される。これにより、アクチュエータ53でディテントプレート521を回転させると、マニュアルバルブ410のスプール410aやパーキング機構51のパーキングロッド513が押し引きされるようになる。
ディテントプレート521の外形は扇形に形成されており、その所定領域には、波形部(4個の谷521a〜521dと谷間の山からなる)が形成されている。
ディテントスプリング523は、マニュアルバルブ410に片持ち状態で支持されている。このディテントスプリング523の自由端側に回転自在に取り付けられているローラ524は、ディテントプレート521の4個の谷521a〜521dのいずれか1つに係合されることで、ディテントプレート521が回転停止したときにディテントプレート521をほぼ不動に保持して、マニュアルバルブ410のスプール410aを停止位置(Pレンジポジション、Rレンジポジション、Nレンジポジション、Dレンジポジション)にほぼ不動に保持するようになっている。
一方、パーキングロックポール512は、パーキングロッド513に外装されるカム514の位置に応じて支軸515を中心にして上下動し、その上下動によってパーキングロックポール512のロック爪512aが、自動変速機3の出力軸32に一体形成あるいは固定されるパーキングギヤ511に係合し、あるいは、パーキングギヤ511からロック爪512aが外れることにより、パーキングギヤ511の回転をロックあるいはアンロックする。
このようなレンジ切り替え装置5の動作を簡単に説明する。まず、Pレンジが要求された場合には、パーキングロッド513がパーキングロックポール512に接近する方向に押されて、カム514の大径部分がパーキングロックポール512を押し上げてパーキングロックポール512のロック爪512aがパーキングギヤ511に嵌まり込んでパーキングギヤ511および自動変速機3の出力軸32を回転不可能にロックする。この状態がパーキング状態である。
一方、Pレンジ以外(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)が要求された場合では、パーキングロッド513がパーキングロックポール512から離れる方向に引かれて、カム514の小径部分がパーキングロックポール512に当接するので、このパーキングロックポール512が下降する。これによってパーキングロックポール512のロック爪512aがパーキングギヤ511から外れてパーキングギヤ511および自動変速機3の出力軸32が回転可能なアンロック状態にされる。この状態がパーキング解除状態である。
−ECU−
ECU80は、中央処理装置81と記憶装置82とを備えた公知の構成であり、イグニッションスイッチ110がオン操作されると電源が供給されて起動される。前記記憶装置82は、図示していないプログラムメモリ、バッファメモリ83、バックアップメモリ84などを少なくとも備えている。
バッファメモリ83は、データ書き換えが可能で、かつ電源オフ後に記憶内容が消失するメモリであり、データを一時的に記憶するために利用される。このバッファメモリ83は、例えばNRAMとされる。バックアップメモリ84は、データ書き換えが可能で、かつ電源オフ後も記憶内容を保持可能なメモリである。このバックアップメモリ84の1つとして、この実施形態では、例えば公知のSRAM(電源オフ後に記憶内容が消失するメモリ)を用いるとともに、このSRAMに電源オフ後はバックアップ電流(暗電流)を供給することにより記憶内容を保持させる形態で用いている。
ECU80の入力インターフェース(図示省略)には、図1に示すように、スロットル開度センサ101、自動変速機3の入力軸回転数センサ102、自動変速機3の出力軸回転数センサ103、アクセル開度センサ104、ブレーキペダルセンサ105、電源をオン・オフするためのイグニッションスイッチ110、パーキングスイッチ61、レンジポジションセンサ111、エンコーダ112などが接続されている。
ECU80の出力インターフェース(図示省略)には、エンジン1のスロットルモータ12、油圧制御回路4、モータ531のドライバ(図示省略)などの他、図示していないインジェクタ、点火プラグのイグナイタ、表示装置が接続されている。ここでの入力インターフェースや出力インターフェースに接続される対象については、本発明に直接的に関係するもののみとしている。
ECU80は、シフトレバー62で選択されてレンジポジションセンサ111から入力される信号に基づいて要求レンジを認識すると、レンジ切り替え処理を実行する。
このレンジ切り替え処理は、要求レンジに対応してモータ531の出力軸の目標回転角(エンコーダ112の目標カウント値)を設定してから、モータ531を駆動し、このモータ531の実回転角をエンコーダ112で検出し、この検出した実回転角(実カウント値)が前記目標回転角と一致する位置でモータ531を停止させるようにモータ531をフィードバック制御する。このようにして要求レンジが成立すると、前記実回転角(実カウント値)を実レンジデータとしてバックアップメモリ84に記憶するが、前記処理を実行する毎に書き換えられる。
そして、ECU80は、Dレンジで走行している場合において、走行状況に適した変速ギヤ段(前進6段、後進1段)を成立させるように、油圧制御回路4の適宜のリニアソレノイドなどを制御することにより自動変速機3の第1、第2クラッチC1,C2や第1〜第3ブレーキB1〜B3などを係合または解放させる。
ところで、PレンジやDレンジに切り替えるにあたって、ディテントプレート521を回転させることによりローラ524をディテントプレート521のPレンジ谷521aやDレンジ谷521dを越えてP壁521PやD壁521Dに押し付けるようにしている場合には、ディテントスプリング523が過剰変形するので、レンジ切り替え回数が増えるにつれてディテントスプリング523の耐久性が低下することになり、好ましくない。
そこで、この実施形態では、ディテントスプリング523の耐久性低下を抑制するために、ディテントスプリング523を過剰変形させないようにモータ531を制御しているので、図7を参照してモータ531の制御方法を説明する。
まず、ディテントプレート521におけるPレンジ谷521aの外側に位置しているP壁521Pの位置からDレンジ谷521dの外側に位置しているD壁521Dの位置までの角度が、モータ531の可動回転範囲となる。
そして、P,R,N,Dレンジ谷521a〜521dそれぞれに、ローラ524が確実に係合する目安となる自走開始範囲(あるいは滑りこみ範囲)XP,XR,XN,XDを設定し、モータ531を回転駆動することによりディテントプレート521を回転させてから、前記自走開始範囲XP,XR,XN,XD内にローラ524が入ったときに、モータ531の回転を停止させるように制御する。つまり、前記要求レンジを成立させるための目標回転角としては、要求レンジに対応するディテントプレート521の谷におけるローラ524の自走開始範囲XP,XR,XN,XDとする。
この自走開始範囲XP,XR,XN,XDは、P,R,N,Dレンジ谷521a〜521dの各底位置θP,θR,θN,θDから回転方向左右に所定角度(実験により経験的に設定)ずつ広げることにより設定される。
各底位置θP,θR,θN,θDや自走開始範囲XP,XR,XN,XDの左右臨界位置(図7の二点鎖線参照)は、ディテントプレート521におけるP壁521Pの位置あるいはD壁521Dの位置を基準位置として設定される。そのため、P壁521Pの位置やD壁521Dの位置を、エンコーダ112のカウント値(ディテントプレート521の回転角あるいはモータ531の出力軸の回転角)に対応付けることにより、各底位置θP,θR,θN,θDや自走開始範囲XP,XR,XN,XDの左右臨界位置を、ECU80が認識することが可能になる。そのため、モータ531の駆動に伴いエンコーダ112から出力される実カウント値が前記自走開始範囲XP,XR,XN,XDに入ったときにモータ531を停止させることが可能になる。したがって、自走開始範囲XP,XR,XN,XDが、レンジ判定範囲となる。
ところで、P壁521Pの位置およびD壁521Dの位置については、ディテントプレート521の製造公差により固体差が存在することや、経時摩耗などにより変化することを考慮すると、固定データとしてメモリに保存するよりも、適宜のタイミングで検出して把握するほうが好ましい。
実際のP壁位置とD壁位置の両方を検出するための処理、つまりP壁位置からD壁位置までの可動回転範囲を測定するための処理を、例えば工場出荷時や所定のトリップ数毎に行うようにしている。なお、1回のトリップとは、イグニッションキー110により電源がオンされてからオフされるまでとする。
この壁位置検出処理は、基本的に、ディテントプレート521のPレンジ谷521aの底θPあるいはDレンジ谷521dの底θDにディテントスプリング523のローラ524が係合している状態(PレンジあるいはDレンジ)で行うようにしている。
P壁位置検出処理は、例えばディテントプレート521のPレンジ谷521aの底θPにローラ524が係合している位置(図8の一点鎖線参照)からディテントプレート521を図7の時計回り方向に回転させてP壁521Pをローラ524に当接させ(図8の実線参照)、その状態が所定時間継続したときにディテントプレート521が停止したと判断して、エンコーダ112のカウント値(モータ531の出力軸の回転角)をモータ制御上のP側基準位置として検出する。
また、D壁位置検出処理は、例えばディテントプレート521のDレンジ谷521dの底θDにローラ524が係合している位置(図9の一点鎖線参照)からディテントプレート521を図7の反時計回り方向に回転させてD壁521Dをローラ524に当接させ(図9の実線参照)、その状態が所定時間継続したときにディテントプレート521が停止したとして、エンコーダ112のカウント値(モータ531の出力軸の回転角)をモータ制御上のD側基準位置として検出する。
これらの処理により検出されるP壁位置の検出値やD壁位置の検出値(エンコーダ112のカウント値)は、ECU80のバッファメモリ83に記憶されるが、前記処理を実行する毎に書き換えられる。
そして、前記P壁位置検出処理やD壁位置検出処理を終了するためにモータ531を回転停止すると、ディテントスプリング523の弾性力によりローラ524がP壁521PあるいはD壁521DからPレンジ谷521aあるいはDレンジ谷521dの底θP,θDに滑りこむことになる(自走現象)。
ところで、何らかの要因によりECU80への電力供給が瞬間的に途切れる現象(瞬断)が発生するようなことがあると、前記バッファメモリ83内の記憶データ(例えばP壁位置やD壁位置のエンコーダカウント値など)が消失することになる。また、前記瞬断の発生状況によっては、バックアップメモリ84内の記憶データ(例えば実レンジのエンコーダカウント値など)が消失することもありうる。このような瞬断に対し、この実施形態では、次のように対処しているので、詳細に説明する。
−ECU80の制御−
次に、図10を参照して、ECU80が実行する制御の一例について説明する。図10に示すフローチャートは、イグニッションスイッチ110により電源がオンされてから所定時間(数msec)毎に開始される。
まず、ステップS1において、バックアップメモリ84に記憶している実レンジデータ(エンコーダ112の実カウント値)を読み出すとともに、バッファメモリ83に記憶しているP壁位置データやD壁位置データ(壁位置検出処理により検出したエンコーダ112の実カウント値)を読み出す。
この後、ステップS2において、電源が瞬断したか否かを調べる。例えば瞬断した場合には、少なくともバッファメモリ83の記憶内容は消失されることになる。つまり、このステップS2では、バッファメモリ83からP壁位置データやD壁位置データを前記ステップS1で読み出せたか否かを調べることによって、前記瞬断の発生の有無を判断することが可能になる。
そこで、前記ステップS2で肯定判定した場合、つまりバッファメモリ83の記憶内容が消失している場合には、瞬断が発生したと判断して、続くステップS3に移行する。このステップS3では、バックアップメモリ84から読み出した実レンジデータに基づいて実レンジを推定する。
一方、前記ステップS2で否定判定した場合、つまりバッファメモリ83の記憶内容が消失していない場合には、瞬断が発生していないと判断して、前記ステップS3を飛び越してステップS4に移行する。
このステップS4では、壁位置検出処理が未実施であるか否かを調べる。なお、P壁位置検出処理やD壁位置検出処理を実行した場合に、P壁位置検出フラグやD壁位置検出フラグを「1」にするので、このステップS4では前記フラグを調べることにより、壁位置検出処理の実施、未実施を判定することができる。
前記ステップS4で否定判定した場合、つまり壁位置検出処理を実施している場合には、このフローチャートを終了する。しかし、前記ステップS4で肯定判定した場合、つまり壁位置検出処理を実施していない場合には、下記ステップS5〜S10の流れに進む。
まず、ステップS5では、前記ステップS3で推定した実レンジがPレンジあるいはDレンジであるか否かを判定する。
このステップS5で肯定判定した場合、つまりPレンジあるいはDレンジであると判定した場合には、ステップS6において壁位置検出処理を実行してから、このフローチャートを終了する。なお、前記ステップS5でPレンジであると判定した場合には、前記ステップS6でP壁位置検出処理を行い、また、前記ステップS5でDレンジであると推定した場合には、前記ステップS6でD壁位置検出処理を行う。
一方、前記ステップS5で否定判定した場合、つまりPレンジあるいはDレンジでないと判定した場合には、ステップS7において、RレンジあるいはNレンジであるか否かを判定する。
このステップS7で肯定判定した場合、つまりRレンジあるいはNレンジであると判定した場合には、ステップS8において、PレンジあるいはDレンジへの切り替え要求があったか否かを判定する。
このステップS8で否定判定した場合、つまり切り替え要求がない場合には、このフローチャートを終了する。一方、前記ステップS8で肯定判定した場合、つまり切り替え要求があった場合には、ステップS9において、前記切り替え要求されたレンジ切り替え処理を行い、このフローチャートを終了する。ここでのレンジ切り替え処理は、要求レンジがPレンジである場合にはP壁位置検出処理を行ってから、連続的にPレンジを成立させるようにモータ531を駆動する。一方、要求レンジがDレンジである場合にはD壁位置検出処理を行ってから、連続的にDレンジを成立させるようにモータ531を駆動する。
ところで、前記ステップS7で否定判定した場合、つまりRレンジあるいはNレンジでないと判定した場合には、実レンジを推定できないという状況に相当するので、ステップS10において、油圧制御回路4を制御してNレンジにすることにより、自動変速機3の出力軸32から駆動輪7への駆動力の伝達を遮断した後、前記ステップS8に移行する。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した実施形態では、次のような効果が得られる。
(1)ECU80が瞬断から再起動された際、実レンジがRレンジあるいはNレンジであると推定した場合(ステップS7で肯定判定)に、即座にP壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を実行せずに、レンジ切り替え要求を受けてから初めてP壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を実行するようにしている。言い換えると、条件付きでP壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を行うようにしている。
この場合は、瞬断前の実レンジをそのまま保持したうえで、P壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を行うのに適切な状況になるまで待つようにしていると言える。これにより、従来例のように実レンジがRレンジあるいはNレンジであるにもかかわらずP壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を行うことによってPレンジやDレンジに切り替わってしまうといった誤作動の発生を回避できるようになる。しかも、レンジ切り替え要求がない間は、瞬断前の実レンジをそのまま保持しているから、運転者に違和感を与えずに済むようになる。
(2)ECU80が瞬断から再起動された際、実レンジがPレンジあるいはDレンジであると推定した場合(ステップS5で肯定判定)に、P壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を行うようにしている。
この場合は、瞬断前の実レンジを保持したうえで、実レンジに対応する壁位置検出処理を速やかに行って、モータ制御上の基準位置となる壁位置を検出できるようになる。これはつまり、P壁位置検出処理あるいはD壁位置検出処理を最適な状況で即座に行うことができていると言えるので、次にレンジ切り替えが要求されたときに、モータ制御を正確に行うことが可能になる。そのため、要求レンジを正確に成立させることが可能になる他、ディテントスプリング523の過剰変形を回避することが可能になって、その耐久性向上を図るうえで有利になる。
(3)ECU80が瞬断から再起動した際、実レンジを推定できない場合(ステップS5,S7で共に否定判定)に、P壁位置検出処理やD壁位置検出処理を行わずに、自動変速機3をNレンジにするようにしている(ステップS10)。
この場合には、従来例のように実レンジを推定できないにもかかわらず不用意にP壁位置検出処理やD壁位置検出処理を行うことによって実レンジと異なるレンジに切り替わってしまうといった誤作動の発生を回避するうえで有利になる。しかも、自動変速機3をNレンジにすることにより自動変速機3の出力軸32から駆動輪7への駆動力の伝達を遮断しているから、運転者が予期していない方向へ車両が動くことを確実に防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)上記実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)形式のパワートレーンを例に挙げているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えばFR(フロントエンジン・リアドライブ)形式のパワートレーンや、4輪駆動形式のパワートレーンにも適用できる。
(2)上記実施形態では、遊星歯車式の自動変速機3を例に挙げているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば変速比を無段階に調整するベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)などにも適用できる。
(3)上記実施形態において、レンジ切り替え装置5を監視するためのECUを備える場合には、この監視用ECUのバックアップメモリにも、前記ECU80のバックアップメモリ84に記憶させる実レンジデータと同一データを記憶させるようにしておき、前記瞬断が発生した後で、ECU80が実レンジを推定する処理を行うときに、前記監視用ECUのバックアップメモリから実レンジデータを送信してもらうようにすることが可能である。この場合には、実レンジを推定できる可能性が高くなる。
1 エンジン
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
4 油圧制御回路
410 マニュアルバルブ
410a マニュアルバルブのスプール
5 レンジ切り替え装置
51 パーキング機構
52 ディテント機構
521 ディテントプレート
521a Pレンジ谷
521b Rレンジ谷
521c Nレンジ谷
521d Dレンジ谷
521P P壁
521D D壁
522 マニュアルシャフト
523 ディテントスプリング
524 ローラ
53 アクチュエータ
531 モータ
61 パーキングスイッチ
62 シフトレバー
80 ECU
83 バッファメモリ
84 バックアップメモリ
110 イグニッションスイッチ
111 レンジポジションセンサ
112 エンコーダ

Claims (4)

  1. 自動変速機の油圧制御回路のマニュアルバルブやパーキング機構を作動させることによりパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジならびにドライブレンジのいずれかを成立させるためのディテント部材と、ディテント部材を回転させるためのモータと、ディテント部材を回転停止位置に保持するためのディテントスプリングと、ディテント部材の回転角に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、前記モータを制御する制御装置とを備え、
    前記ディテント部材は、前記4つのレンジに対応して一列に並ぶ谷および当該各谷間の山からなる波形部を有し、前記ディテントスプリングは、前記いずれかの谷に係合される係合部を有しかつ当該係合部を谷底へ押圧するものであり、
    前記制御装置は、レンジ切り替え要求に応答して要求レンジに対応するディテント部材の谷におけるローラの自走開始範囲(エンコーダの目標カウント値)を、ディテント部材の回転方向一端側に位置するパーキングレンジ谷の外側のP壁あるいは前記ディテント部材の回転方向他端側に位置するドライブレンジ谷の外側のD壁を基準位置として設定してから、前記モータを駆動することによりエンコーダから出力される実カウント値が前記自走開始範囲に入ったときに前記モータを停止するように前記モータをフィードバック制御することにより要求レンジを成立させるレンジ切り替え処理と、
    予め設定されたタイミングで前記ディテント部材を回転させることにより前記P壁あるいはD壁が前記ローラに当接することにより前記ディテント部材が回転停止したときのエンコーダカウント値を検出し、電源オフ後に記憶内容が消失する第1メモリに前記検出値を前記基準位置のデータとして記憶する壁位置検出処理とを実行する他、
    前記制御装置は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジがリバースレンジあるいはニュートラルレンジであると推定した場合に、パーキングレンジあるいはドライブレンジへの切り替え要求を受けた後で前記壁位置検出処理を行うよう対処する、ことを特徴とする自動変速機のレンジ切り替え装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のレンジ切り替え装置において、
    前記制御装置は、要求レンジが成立したときに、電源オフ後も記憶内容を保持可能な第2メモリに前記エンコーダから出力される実カウント値を実レンジのデータとして記憶する処理をさらに行い、
    前記瞬断から再起動された際、前記第2メモリから実レンジデータを読み出して、この実レンジデータに基づいて実レンジを推定する、ことを特徴とする自動変速機のレンジ切り替え装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動変速機のレンジ切り替え装置において、
    前記制御装置は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジがパーキングレンジあるいはドライブレンジであると推定した場合に、当該実レンジに対応する壁位置検出処理を行うよう対処する、ことを特徴とする自動変速機のレンジ切り替え装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動変速機のレンジ切り替え装置において、
    前記制御装置は、電源の瞬断から再起動された際、実レンジを推定不可能と判定した場合に、自動変速機をニュートラルレンジにする処理を行ってから、次のレンジ切り替え要求を待つよう対処する、ことを特徴とする自動変速機のレンジ切り替え装置。
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