JP4019749B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機が指令された変速段と異なる変速段を成立するギヤエラーを判定する自動変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンの回転が流体伝動装置を介して入力される入力軸の回転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構の変速段を切り換える複数の係合要素と、ソレノイド弁に印加される電気信号に応じた出力油圧を給排して各係合要素を係脱させる油圧サーボ装置を備えた自動変速機において、指令通りの変速段と異なる変速段が成立するギヤエラーの判定は、走行レンジが選択され、変速制御中でなく、出力軸の回転数が所定回転数以上である等の条件下で、変速機構の出力軸の回転数に対する入力軸の回転数の比が、現在指令されている変速段のギヤ比に対して所定割合以上ズレた状態(図12参照)が所定時間継続したか否かチェックして行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、特に、発進直後の入出力軸の回転数が小さく、入力軸回転数センサ及び出力軸回転センサの読取り誤差が大きい領域では、ギヤエラーの誤判定を行なう可能性があり、出力軸の回転数がかなり高くなるまでギヤエラーを判定できない問題があった。
【0004】
本発明は係る従来の問題点を解消するためになされたもので、回転数検出装置の読取り誤差が大きい低回転数領域においてもギヤエラーを正確、且つ確実に判定できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、入力軸の回転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構の各変速段を成立するために係脱される複数の係合要素と、ソレノイド弁に供給される電気信号に応じた出力油圧を給排して前記係合要素を夫々係脱させる複数の油圧サーボ装置と、前記入力軸及び出力軸の回転数を夫々検出する入力軸回転数検出装置及び出力軸回転数検出装置とを備えた自動変速機の制御装置において、一の変速段を成立する指令に対して、検出された入力軸の回転数と出力軸の回転数から実際のギヤ比を求める手段と、該実際のギヤ比が、他の変速段のギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出する手段と、所定時間継続して入ったことをカウントする手段と、該カウントする手段が、所定回数以上連続してカウントした場合、前記一の変速段からの変速を禁止する手段と、前記カウントする手段のカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、入力軸の回転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構の各変速段を成立するために係脱される複数の係合要素と、ソレノイド弁に供給される電気信号に応じた出力油圧を給排して前記係合要素を夫々係脱させる複数の油圧サーボ装置と、前記入力軸及び出力軸の回転数を夫々検出する入力軸回転数検出装置及び出力軸回転数検出装置とを備えた自動変速機の制御装置において、一の変速段を成立する指令に対して、検出された入力軸の回転数が、検出された出力軸の回転数と他の変速段のギヤ比とから求められた値を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出する手段と、所定時間継続して入ったことをカウントする手段と、該カウントする手段が、所定回数以上連続してカウントした場合、前記一の変速段からの変速を禁止する手段と、前記カウントする手段のカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を備えることである。
【0010】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、一の変速段を成立する指令に対して、検出された入力軸の回転数と出力軸の回転数から実際のギヤ比を求め、実際のギヤ比が、他の変速段のギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出し、所定時間継続して入ったことをカウントし、このカウントを所定回数以上連続して行った場合、一の変速段からの変速を禁止するようにしたので、変速指令に対して、早い段階でギヤエラーの可能性を検出してその変速段からの変速を禁止するため、異常変速することを防止できる。そして、このカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定するので、回転数センサの読取り誤差が大きい低回転数領域においてもギヤエラーを正確、且つ確実に判定することができるとともに、ギヤエラーと誤判定することを確実に防止することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、一の変速段を成立する指令が送出されているとき、検出された入力軸の回転数が、検出された出力軸の回転数と他の変速段のギヤ比とから求められた値を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間以上入ったか否かを検出し、所定時間以上入ったことをカウントし、このカウントを所定回数以上連続して行った場合、一の変速段からの変速を禁止するようにしたので、変速指令に対して、早い段階でギヤエラーの可能性を検出してその変速段からの変速を禁止するため、異常変速することを防止できる。そして、このカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定するので、回転数センサの読取り誤差が大きい低回転数領域においてもギヤエラーを正確、且つ確実に判定することができるとともに、ギヤエラーと誤判定することを確実に防止することができる。
【0012】
【実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係る自動変速機の制御装置により制御される自動変速機10の一例を示すスケルトン図で、自動変速機10は、図略のエンジンが回転連結された流体伝動装置としてのトルクコンバータ11及びトルクコンバータ11から入力軸20に入力された入力回転を変速して出力軸21に出力する前進6速、後進1速の変速機構12から構成されている。トルクコンバータ11は、ポンプインペラ13、タービンランナ14、ステータ15、ステータ15を変速機構12のケース16に一方向の回転のみ許容して支承するワンウェイクラッチ17、ワンウェイクラッチ17のインナレースをケース16に固定するステータシャフト18を備えている。19はポンプインペラ13とタービンランナ14とを直結するロックアップクラッチである。
【0013】
変速機構12の減速プラネタリギヤG1は、シングルピニオン型で、第1リングギヤR1が入力軸20に連結され、第1サンギヤS1がケース16に固定されて反力を受け、第1キャリヤC1に支承されたピニオンが第1リングギヤR1と第1サンギヤS1とに噛合されている。変速機構12の主要部である変速プラネタリギヤGは、ダブルピニオン型で、大径の第2サンギヤS2、小径の第3サンギヤS3、第2サンギヤS2に直接噛合するとともに第3サンギヤS3にピニオンP3を介して噛合するロングピニオンP2、ロングピニオンP2及びピニオンP3を支持する第2キャリヤC2(C3)及びロングピニオンP2と噛合し出力軸21に連結された第2リングギヤR2(R3)から構成されている。
【0014】
減速プラネタリギヤG1の第1キャリヤC1が第1クラッチC-1を介して変速プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に連結されるとともに、第3クラッチC-3を介して第2サンギヤS2に連結されている。変速プラネタリギヤGの第2サンギヤS2は第1ブレーキB-1に連結され、第2キャリヤC2(C3)は第2クラッチC-2を介して入力軸20に連結されるとともに、ケース16に支持されたワンウェイクラッチF-1及び第2ブレーキB-2に並列に連結されている。第1ブレーキB-1は、第2サンギヤS2の回転を選択的に規制する第1回転規制手段を構成し、ワンウェイクラッチF-1及び第2ブレーキB-2は、第2キャリヤC2(C3)の回転を選択的に規制する第2回転規制手段を構成する。
【0015】
自動変速機10の各クラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合、解放と各変速段との関係は図2の係合表に示すようになる。係合表における○印は係合、無印は解放、△印はエンジンブレーキ時のみの係合を示す。図3は各クラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合により成立される変速段と、そのときのプラネタリギヤG,G1の各要素の回転数比との関係を示す速度線図である。
【0016】
図2,3から明らかなように、第1速段(1st)は、第1クラッチC-1の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合によって達成される。入力軸20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1により変速プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF-1によって逆転を阻止された第2キャリヤC2(C3)が反力を受け、第2リングギヤR2(R3)が、最大ギヤ比で減速回転されて出力軸21に出力する。
【0017】
第2速段(2nd)は、第1クラッチC-1と第1ブレーキB-1の係合によって達成される。入力軸20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1経由で変速プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、第1ブレーキB-1の係合によって回転を阻止された第2サンギヤS2が反力を受け、第2リングギヤR2(R3)が第2速段に減速回転されて出力軸21に出力する。このときのギヤ比は、図3に示すように、第1速段(1st)より小さくなる。
【0018】
第3速段(3rd)は、第1及び第3クラッチC-1,C-3の係合によって達成される。入力軸20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第1及び第3クラッチC-1,C-3により第3及び第2サンギヤS3,S2に同時に入力されて変速プラネタリギヤGが直結状態となり、第2リングギヤR2(R3)が第1キャリヤC1と同一回転数で回転されて出力軸21に出力する。
【0019】
第4速段(4th)は、第1及び第2クラッチC-1,C-2の係合によって達成される。入力軸20の回転が、第2クラッチC-2により変速プラネタリギヤGの第2キャリヤC2(C3)に直接入力され、入力軸20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1により変速プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、第2リングギヤR2(R3)が入力軸20と第1キャリヤC1との中間の回転数に減速されて出力軸21に出力する。
【0020】
第5速段(5th)は、第2及び第3クラッチC-2,C-3の係合により達成される。入力軸20の回転が第2クラッチC-2により変速プラネタリギヤGの第2キャリヤC2(C3)に直接入力され、入力軸20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第3クラッチC-3により変速プラネタリギヤGの第2サンギヤS2に入力され、第2リングギヤR2(R3)が第5速段に増速回転されて出力軸21に出力する。
【0021】
第6速段(6th)は、第2クラッチC-2と第1ブレーキB-1との係合により達成される。入力軸20の回転が第2クラッチC-2により変速プラネタリギヤGの第2キャリヤC2(C3)に直接入力され、第1ブレーキB-1の係合によって回転を阻止された第2サンギヤS2が反力を受け、第2リングギヤR2(R3)が第6速段に増速回転されて出力軸21に出力する。
【0022】
後進段(R)は、第3クラッチC-3と第2ブレーキB-2との係合によって達成される。入力軸20の回転が減速プラネタリG1によって減速された第1キャリヤC1の回転が、第3クラッチC-3経由で変速プラネタリギヤGの第2サンギヤS2に入力され、第2ブレーキB-2の係合によって回転を阻止された第2キャリヤC2(C3)が反力を受け、第2リングギヤR2(R3)が逆転されて出力軸21に出力する。
【0023】
上記自動変速機10においては、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1ブレーキB-1が係合要素である。また、走行レンジが選択された状態でブレーキの制動力によって車両が第1速段状態で停止し、ニュートラル制御されて第1クラッチC-1が解放された状態になると第1速段から第2速段が選択されるため発進時にブレーキが離された場合、登り坂で車両に後退方向の力が作用しても第1ブレーキB-1が出力軸21の逆転を阻止するので、車両は後退することがなく、第1クラッチC-1が係合し始めて駆動力を伝達すると第1速段に切り換えられて車両は円滑に発進する。なお、エンジンブレーキが必要な時には第2ブレーキB-2が係合され、第2キャリヤC2(C3)が正回転を阻止されて、出力軸21からの回転が第3サンギヤS3、第1クラッチC-1、減速プラネタリG1、トルクコンバータ11を経由してエンジンに伝達され、エンジンブレーキがかかる。
【0024】
次に、第1クラッチC-1の油圧駆動部に給排される出力油圧を送出する油圧サーボ装置26を図4に基づいて説明する。25は運転者がシフトレバーを操作してニュートラルN、前進走行レンジD、後進走行レンジRに手動で切り換えるマニュアルバルブで、ポートPLにオイルポンプからのライン圧が供給されている。マニュアルバルブ25が走行レンジにシフトされたときポートPLと連通されるポートDには、第1クラッチC-1の油圧駆動部に供給される出力油圧を出力する油圧サーボ装置26の増幅弁27の入力ポート28及び切換弁29のライン圧ポート30が夫々接続されている。31はオイルポンプからのライン圧が減圧弁を介して供給されるソレノイドモジュレータバルブで、所定圧に制御した出力油圧を油圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁32の入力ポート33及び切換弁29のポート34に供給する。リニアソレノイド調圧弁32は、リニアソレノイドSLC-1が後述する制御装置から供給される制御電流に応じて作動して弁体36を圧縮バネ37のバネ力とバランスする位置まで移動し、入力ポート33から流入する所定圧に制御された油圧を絞って制御装置からの制御電流の増大につれて減少する制御油圧を出力ポート38に生成する。リニアソレノイド調圧弁32の出力ポート38は、増幅弁27の制御ポート39に接続されるとともに、切換弁29の切替ポート40に接続されている。増幅弁27は、弁体49が制御ポート39から供給されて弁体49の大径端面に作用するリニアソレノイド調圧弁32の制御油圧による軸力が弁体49の小径端面に作用する圧縮バネ41のバネ力とフィードバック油圧による軸力とが釣り合う位置に移動され、入力ポート28に供給されたライン圧を制御電流の増大につれて減少するリニアソレノイド調圧弁32の制御油圧に応じた出力油圧Pcを出力し、出力ポート42から切換弁29の入力ポート43に供給する。切換弁29は、弁体45が図示右半分位置にシフトされると、入力ポート43を出力ポート44に連通し、増幅弁27からの出力油圧Pcを第1クラッチC-1の油圧駆動部に供給し、弁体45が図示左半分位置にシフトされると、ライン圧ポート30を出力ポート44に連通し、マニュアルバルブ25のポートDからのライン圧を第1クラッチC-1の油圧駆動部に供給し、第1クラッチC-1をライン圧によって係合状態に維持する。前進6段の各変速段を成立するために係脱される第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1ブレーキB-1の各油圧駆動部に油圧を給排する油圧サーボ装置26の中、第1クラッチC-1以外の係合要素用の油圧サーボ装置26も第1クラッチC-1用のものと同様の構成であるので、図7〜10に示すこれら係合要素を係脱する油圧回路においては、各係合要素に油圧を給排する油圧サーボ装置26、増幅弁27、切換弁29及びリニアソレノイド調圧弁32に同一参照番号を付して表示し、リニアソレノイドについては、SLの後に各係合要素を示す参照符号を付加してSLC-1,SLC-2,SLC-3,SLB-1と表示した。
【0025】
自動変速機の制御装置を図5に示すブロック図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置50は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11のエンジン側回転数Neを検出するエンジン側回転数センサ51、入力軸20の回転数Niを検出する入力軸回転数センサ52、出力軸21の回転数Nvを検出する出力軸回転数センサ53、マニュアルバルブ25が走行レンジDにシフトされているか否かを示す信号Drを送出するレンジ位置センサ54、アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ55、ブレーキの踏み込み有無信号Bsを送出するフットブレーキセンサ56及び係合要素の油圧駆動部に給排される油圧の温度Tを検出する油温センサ57等から各検出信号が入力され、これら検出信号に基づいて一の変速段を成立する指令として制御電流を各油圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁32のリニアソレノイドに出力するとともに、図6に示す制御プログラムを実行してギヤエラーを判定するようになっている。
【0026】
次に、本発明に係る実施形態の自動変速機の制御装置の作動を説明する。フットブレーキが踏まれて、マニュアルバルブ25がシフトレバーによりニュートラルNにシフトされると、制御装置50は、全ての係合要素、即ちクラッチC-1〜C-3及びブレーキB-1,B-2を解放するために、各係合要素に対応する油圧サーボ装置26の出力油圧Pcを0にする最大制御電流Imaxを各油圧サーボ装置50のリニアソレノイドSLC-1〜SLC-3,SLB-1に供給する。これにより、各リニアソレノイド調圧弁32の弁体36及び増幅弁27の弁体49が図4の左半分位置にシフトされ、出力ポート38及び出力ポート42がタンクに連通されて各出力油圧Pcが0になる。各切換弁29は、調圧弁32から切替ポート40に供給される制御油圧が0になるので、制御油圧と圧縮バネ46のバネ力との和がソレノイドモジュレータバルブ31からポート34に供給される所定圧より小さくなり、弁体45が図示右半分位置にシフトされ、油圧駆動部がタンクに連通されて各係合要素が解放される。運転者はこの状態でエンジンを始動し、マニュアルバルブ25を走行レンジDにシフトし、ブレーキペダルを離してアクセルを踏んで発進する。制御装置50は、ND制御を行なってクラッチC-1を係合ショックが発生しないように係合し、第1速段を成立する。即ち、クラッチC-1のクラッチ板間の隙間を早くつめるために、クラッチC-1用の油圧サーボ装置のリニアソレノイドSLC-1に供給する制御電流Iをパルス状に低下してクラッチC-1の油圧駆動部にパルス状の初期油圧を供給した後に、制御電流を若干増加してクラッチC-1がクラッチ板の接触によりスリップを開始する位置まで油圧駆動部のピストンを移動させるために必要なストローク圧を供給し、次に制御電流Iを漸減して出力油圧Pcを漸増し、クラッチC-1をショックが発生しないように係合する。その後に制御電流は0に低下され、第1クラッチC-1はライン圧によって係合状態に維持される。ND制御が完了すると、制御装置10は、車速を示す出力軸21の回転数Nv及びアクセルの踏み込み量Ss等に応じて変速機構12の変速段を自動的に選択し、各係合要素を図2に示すように係合、解放して適切な変速段を成立する。
【0027】
このとき一の変速段に切り換える指令に対して、他の変速段が成立するギヤエラーを検出する制御プログラムが実行される。第3速段に切り換える指令に対して1速段、4速段、5速段が成立したか否かチェックしてギヤエラーを判定する図6の第3速段ギヤエラー制御プログラムに基づいて本発明に係る実施形態の作動を説明する。走行レンジDが選択されており、ガレージ制御中でなく、変速制御中でなく、係合要素の油圧駆動部に給排される油圧の温度が所定温度M℃より高く、出力軸21の回転数Nvが所定回転数Erpm以上であることが確認されると(ステップ61〜65)、ギヤエラーの判定が行なわれる。ガレージ制御中及び変速制御中の場合、制御中にニュートラル状態になり、油温が所定温度M℃より低い場合、粘性が高く、制御装置50が出力する制御電流Iに応じた出力油圧Pcが油圧サーボ装置26から各係合要素の油圧制御部に供給されるのに時間遅れが生じ、出力軸21の回転数Nvが極めて低速の所定回転数Erpm以下の場合、出力軸回転数検出センサ53の読取り誤差が大きくなり、いずれの場合もギヤエラーを誤判定する可能性があるのでプログラムを終了する(ステップ80)。
ギヤエラーの判定は、一の変速段を成立する指令が送出されているとき、入力軸回転数センサ52によって検出された入力軸20の回転数Niと出力軸回転数センサ53によって検出された出力軸21の回転数Nvから実際のギヤ比Grが、式Gr=Ni/Nvによってステップ66で算出される。実際のギヤ比Ni/Nvが、他の変速段である第1、第4又は第5変速段のギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間以上入ったか否かがステップ67〜69で検出される。
本実施形態では、ギヤエラー判定領域は、図11に示すように、第1、第4及び第5変速段の各ギヤ比に対して±L%以内の領域に設定されている。
ここでギヤ比±L%以内の領域とは、出力軸回転数Nvに応じたギヤ比Grに所定の割合L%を乗じた値を、該ギヤ比Grに加算及び減算して、該ギヤ比Grを中心とした所定幅を持った範囲が設定されることにより決まる領域である。より具体的には、出力軸回転数Nvに応じた入力軸回転数Niに所定の割合L%を乗じた値を、該入力軸回転数Niに加算及び減算して、該入力軸回転数Niを中心とした所定幅をもった範囲が設定されることにより決まる領域である。
このようにギヤエラー判定領域を各ギヤ比±L%に設定したので、車速が小さくなるに従い、判定領域も小さくなるため、誤判定が少なくすることができる。しかしながら、ギヤエラー判定領域の設定は、例えば車速が高くなると判定領域を広くするために、出力軸21の回転数Nvが一定値以上になると割合をL%から(L+α)%にしてもよく、また各変速段毎に回転数Nvに対応してギヤ比の判定領域をマップにして登録しておいてもよい。ステップ67〜69のいずれかで実際のギヤ比Grが、ギヤエラー判定領域に、所定時間以上入ったことが検出されると、以降のステップでギヤエラーの有無が判定される。
【0028】
実際のギヤ比Grが、第1、第4及び第5変速段の各ギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に入っているか否かチェックする理由は、2個の係合要素が指令された第3速段に対して同時に誤作動することは少ないと考えられるので、実際のギヤ比Grと、1個の係合要素の誤作動により成立し得る全ての変速段であるの第1、第4及び第5変速段の各ギヤ比とのズレをチェックしてギヤエラーの有無を判断している。第3速段を成立する指令が送出されたとき、第3速段を成立するために係脱される第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1ブレーキB-1の中の1個の係合要素が指令された状態と異なる状態に誤作動したことにより成立し得る全ての変速段は、ニュートラルから第3速段に入れるときに係合すべき第3クラッチの誤解放により成立される第1速段、第4速段から第3速段に切り換えるときに解放されるべき第2クラッチC-2の誤係合により成立が継続される第4速段、及び第5速段から第3速段に切り換えるときに解放されるべき第2クラッチC-2の誤係合により成立が継続される第5速段である。
【0029】
即ち、第3速段を成立する指令が送出されると、ギヤエラーがない正常時は、図7に示すように、第1及び第3クラッチC-1,C-3用の油圧サーボ装置26のリニアソレノイドSLC-1,SLC-3が無勢され、他のリニアソレノイドSLC-2,SLB-1は付勢されるので、第1クラッチC-1は、マニュアルバルブ25のポートDからの油圧がカットオフ弁75及び切換弁29を通って油圧駆動部に供給されて係合され、第3クラッチC-3は、ポートPLからの油圧がカットオフ弁76、第1ブレーキB-1用の切換弁29の弁部77及び第3クラッチC-3用の切換弁29を通って油圧駆動部に供給されて係合される。カットオフ弁75は、第2クラッチC-2用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが高く、且つ第3クラッチC-3用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pc又は第1ブレーキB-1用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが高い条件が成立すると油路を遮断し、成立しないと油路を連通する。カットオフ弁76は、第1及び第2クラッチC-1,C-2用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが共に高い条件が成立すると油路を遮断し、成立しないと油路を連通する。第1ブレーキB-1及び第3クラッチC-3用の切換弁29は、リニアソレノイド調圧弁32の制御圧力が高いときに互いに連通されるライン圧ポート30と出力ポート44の他に、リニアソレノイドが付勢されて制御圧力が低下したときに弁体45のシフトにより連通される弁部77,78が並設されている。ニュートラルから第3速段を成立する指令に対してリニアソレノイドSLC-3が誤って付勢されると、図8のようにリニアソレノイド調圧弁32の制御油圧が低下し、切換弁29が切り換わって油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが0になり、第3クラッチC-3が解放されて第1速段が成立する。
【0030】
第3速段を成立する指令に対して第1速段が成立するのは、上述のように制御装置50が、第3速段を成立するための指令としてリニアソレノイドSLC-3に制御電流0を送出するのに対し、誤って最大制御電流Imaxを送出した場合の他に、第3クラッチC-3用の油圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁32、切換弁29等の弁体36,45が異物などによりスティックし、制御電流がゼロであるにも拘わらず油圧サーボ装置26から出力油圧Pcが送出されず第3クラッチC-3が正常に係合されない場合にも発生する。
【0031】
第4速段から第3速段への変換が指令されたとき、付勢されるべきリニアソレノイドSLC-2が付勢されずに第2クラッチC-2用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが低下されないと、第4速段が成立しているときにカットオフ弁76は、図9に示すように、第1及び第2クラッチC-1,C-2用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが共に高くなって油路を遮断する状態に切り換えられているので、切替え指令によりリニアソレノイドSLC-3が無勢されて切換弁29がライン圧ポート30と出力ポート44とを連通しても、カットオフ弁76がマニュアルバルブ26のポートPLとライン圧ポート30との連通を遮断する。これにより第3クラッチC-3は、油圧サーボ装置26から出力油圧Pcが供給されなくて係合せず、第4速段の成立が維持される。
【0032】
第5速段から第3速段への切換えが指令されたとき、付勢されるべきリニアソレノイドSLC-2が付勢されずに第2クラッチC-2用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが低下されないと、第5速段が成立しているときにカットオフ弁75は、図10に示すように、第2及び第3クラッチC-2,C-3用の油圧サーボ装置26の出力油圧Pcが共に高くなって油路を遮断する状態に切り換えられているので、切換え指令によりリニアソレノイドSLC-1が無勢されて切換弁29がライン圧ポート30と出力ポート44とを連通しても、カットオフ弁75がマニュアルバルブ26ポートDとライン圧ポート30との連通を遮断する。これにより第1クラッチC-1は、油圧サーボ装置26から出力油圧Pcが供給されなくて係合せず、第5速段の成立が維持される。
【0033】
制御装置50は、実際のギヤ比Grが、図11に示すような第1変速段のギヤ比±L%以内のギヤエラー判定領域に、所定時間T秒以上継続して入ったか否かステップ67で検出する。所定時間以上入ったことが検出されると、それがステップ70でカウントされて第3速段カウンタが+1される。所定時間以上入らない場合、実際のギヤ比Grが第4速段のギヤ比±L%以内のギヤエラー判定領域に所定時間以上継続して入ったか否かステップ68で検出され、入るとステップ70でカウントされて第3速段カウンタが+1される。所定時間以上入らないと、ステップ69で第5速段のギヤ比±L%以内のギヤエラー判定領域に所定時間以上継続して入ったか否か検出され、、入るとステップ70でカウントされて第3速段カウンタが+1される。所定時間以上入らないと、実際のギヤ比が第3速段のギヤエラー判定領域に所定時間以上入ったことが所定回数Q以上連続して検出されたか否か判定するためのカウンタJがステップ71でリセットされ、ステップ80で制御プログラムを終了する。
【0034】
ステップ70で、実際のギヤ比Grがいずれかのギヤエラー判定領域に所定時間以上入ったことがカウントされると、ステップ72でカウンタJの内容が+1され、ステップ73でカウンタJの内容がQ以上か否かチェックされる。Q以上の場合、第3速段ギヤエラー制御プログラムの所定回数Q以上の連続した実行においてステップ70でカウントしたことを意味し、第3速段のギヤエラーの可能性が高いことを示す。ステップ70でのカウントが所定回数Q以上連続して行われた場合、ステップ74において第3速段からの変速が禁止される。このように、変速指令に対して、早い段階でギヤエラーの可能性を検出してその変速段からの変速を禁止するため、異常変速することを防止できる。
【0035】
変速禁止を行った後、又はカウンタJの内容がQ以下の場合、ステップ75で第3速段カウンタの累積値が所定値K以上か否かチェックされる。所定値K以上の場合は、実際のギヤ比Grが、他の変速段のギヤ比±L%のギヤエラー判定領域に、所定時間以上入ったことをカウントされた累積値が所定値K以上となり、ステップ76でギヤエラーと判定される。このように、実際のギヤ比Grがギヤエラー判定領域に所定時間以上継続して入ったことをカウントした累積値が、所定値以上になったことを検出することによってギヤエラーと判定するので、回転数センサの読取り誤差が大きい低回転数領域において、出力軸21の回転数Nvの読取り誤差が大きく実際のギヤ比Grがふらついて他の変速段のギヤ比を基準にして設定されたギヤエラー判定領域に入るが、ギヤエラーでない場合は所定時間以上継続して入ることはないので、ギヤエラーを正確、且つ確実に判定することができる。さらに、所定時間以上継続して入ったことをカウントした累積値が、所定値以上になるとギヤエラーと判定するので、ギヤエラーと誤判定することを確実に防止することができる。
【0036】
累積値が所定値を超えない場合、ステップ77で出力軸21の回転数Nvが所定回転数Frpm以上か否かチェックされ、以上の場合はステップ61に戻され、未満の場合はステップ78で変速禁止が解除され、ステップ79でカウンタJがリセットされてステップ61に戻される。第3速段ギヤエラー制御プログラムは、第3速段から他の変速段に切り換える指令が送出されると終了するが、第3速段カウンタは変速が起きてもリセットされず、イグニション電源が切られるまで累積値は保持され、走行中に第3速段が再び成立されて第3速段ギヤエラー制御プログラムが実行されると累積値は加算されていく。他の変速段のギヤエラー制御プログラムも同様であるので説明は省略する。
【0039】
上記実施形態においては、入力軸20の回転数Niと出力軸21の回転数Nvから実際のギヤ比を求め、実際のギヤ比が、他の変速段のギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出する手段と、所定時間継続して入ったことをカウントする手段と、該カウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を備えているが、一の変速段を成立する指令に対して、入力軸回転数センサ52によって検出された入力軸20の回転数Niが、出力軸回転数センサ53によって検出された出力軸21の回転数Nvと他の変速段のギヤ比とから求められた値を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間以上入ったか否かを検出する手段と、所定時間以上入ったことをカウントする手段と、該カウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を設けるようにしてもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態では、実際のギヤ比Grが、一の変速段を成立するために係脱される複数の係合要素の中の1個の係合要素が誤作動したことにより成立し得る各変速段のギヤ比を基準にギヤエラー判定領域を設定しているが、一の変速段以外の全ての変速段のいずれかの変速段のギヤ比を基準にギヤエラー判定領域を設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機の制御装置により制御される自動変速機のスケルトン図。
【図2】 自動変速機の各変速段におけるクラッチ、ブレーキの係合表。
【図3】 自動変速機の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転数比を示す速度線図。
【図4】 第1クラッチC-1を係脱する油圧サーボ装置を示す図。
【図5】 自動変速機の制御装置を示すブロック図。
【図6】 制御プログラムのフロー図。
【図7】 第3速段が正常に成立している状態の油圧回路図。
【図8】 第3速段の指令に対して第1速段が成立した状態を示す油圧回路図。
【図9】 第3速段の指令に対して第4速段が成立した状態を示す油圧回路図。
【図10】第3速段の指令に対して第5速段が成立した状態を示す油圧回路図。
【図11】第3速段の指令に対して第1、第4、第5速段の成立によるギヤエラーの判定を説明する図。
【図12】従来のギヤエラーの判定を説明する図。
【符号の説明】
10・・・自動変速機、11・・・トルクコンバータ(流体伝動装置)、12・・・変速機構、20・・・入力軸、21・・・出力軸、25・・・マニュアルバルブ、26・・・油圧サーボ装置、27・・・増幅弁、29・・・切換弁、32・・・リニアソレノイド調圧弁、SLC-1〜SLC-3,SLB-1・・・リニアソレノイド、36,49・・・弁体、50・・・制御装置、51・・・エンジン側回転数センサ、52・・・入力軸回転数センサ、53・・・出力軸回転数センサ、54・・・レンジ位置センサ、55・・・スロットル開度センサ、56・・・フットブレーキセンサ、57・・・油温センサ、C-1・・・第1クラッチ、C-2・・・第2クラッチ、C-3・・・第3クラッチ、B-1・・・第1ブレーキ、B-2・・・第2ブレーキ、75,76・・・カットオフ弁。
Claims (2)
- 入力軸の回転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構の各変速段を成立するために係脱される複数の係合要素と、ソレノイド弁に供給される電気信号に応じた出力油圧を給排して前記係合要素を夫々係脱させる複数の油圧サーボ装置と、前記入力軸及び出力軸の回転数を夫々検出する入力軸回転数検出装置及び出力軸回転数検出装置とを備えた自動変速機の制御装置において、一の変速段を成立する指令に対して、検出された入力軸の回転数と出力軸の回転数から実際のギヤ比を求める手段と、該実際のギヤ比が、他の変速段のギヤ比を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出する手段と、所定時間継続して入ったことをカウントする手段と、該カウントする手段が、所定回数以上連続してカウントした場合、前記一の変速段からの変速を禁止する手段と、前記カウントする手段のカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
- 入力軸の回転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構の各変速段を成立するために係脱される複数の係合要素と、ソレノイド弁に供給される電気信号に応じた出力油圧を給排して前記係合要素を夫々係脱させる複数の油圧サーボ装置と、前記入力軸及び出力軸の回転数を夫々検出する入力軸回転数検出装置及び出力軸回転数検出装置とを備えた自動変速機の制御装置において、一の変速段を成立する指令に対して、検出された入力軸の回転数が、検出された出力軸の回転数と他の変速段のギヤ比とから求められた値を基準に設定されたギヤエラー判定領域に、所定時間継続して入ったか否かを検出する手段と、所定時間継続して入ったことをカウントする手段と、該カウントする手段が、所定回数以上連続してカウントした場合、前記一の変速段からの変速を禁止する手段と、前記カウントする手段のカウントの累積値が所定値以上になると、ギヤエラーと判定する手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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