JP2011230311A - 樹脂被覆アルミニウム合金板 - Google Patents
樹脂被覆アルミニウム合金板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011230311A JP2011230311A JP2010100306A JP2010100306A JP2011230311A JP 2011230311 A JP2011230311 A JP 2011230311A JP 2010100306 A JP2010100306 A JP 2010100306A JP 2010100306 A JP2010100306 A JP 2010100306A JP 2011230311 A JP2011230311 A JP 2011230311A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- aluminum alloy
- alloy plate
- film
- coating film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】基板と化成皮膜と樹脂塗膜と潤滑皮膜とよりなる樹脂被覆アルミニウム合金板である。樹脂塗膜は、所定のエポキシ樹脂とポリエステル樹脂とアミノ樹脂とイソシアネート樹脂とを所定の配合割合で含有する樹脂混合物の硬化物からなる。潤滑皮膜は、温度25℃における針入度が5〜40のパラフィンを主成分とする。
【選択図】なし
Description
アルミニウム合金板は、通常、所望の形状にプレス成形して上述の用途等に用いられる。プレス成形には、プレス機にアルミニウム合金板を一枚ずつ供給して行なう方法と、プレス機にコイル状のアルミニウム合金板を連続的に供給して行なう方法があるが、後者は優れた生産性で成形が可能であるため、広く採用されている。
塗料の塗布には、アルミニウム合金板のプレス成形後に行なう方法と、アルミニウム合金板のプレス成形前に行なう方法がある。後者の場合には、塗料が塗布されたアルミニウム合金板のプレス成形性を向上させることを目的として、塗料に潤滑剤を添加したり、塗装後に潤滑剤を塗布することが一般的に行なわれている。
また、特許文献2には、予めラノリンとパラフィンとを溶融混合したものを塗装後の塗膜に塗布することにより、アルミニウム基材の表面に、樹脂被覆膜と溶融混合ワックス層を形成したアルミニウム塗装材が示されている。このようなアルミニウム塗装板を用いることにより、成形性を向上させることが可能になる。
また、特許文献3には、特定のエポキシ樹脂とポリエステル樹脂とアミノ樹脂を主成分とする樹脂塗膜をアルミニウム合金板からなる基材に形成した樹脂被覆アルミニウム合金板が示されている。このような樹脂被覆アルミニウム合金板においては、塗膜の成形性が向上し、成形時に塗膜割れや剥離が生じ難くすることができる。
上記樹脂塗膜は、(a)エポキシ樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)アミノ樹脂、及び(d)イソシアネート樹脂の合計含有量を100質量部とした場合に、上記(a)エポキシ樹脂を70〜98質量部、上記(b)ポリエステル樹脂を0〜20質量部、上記(c)アミノ樹脂を2〜20質量部、及び上記(d)イソシアネート樹脂を0〜20質量部含有する樹脂混合物の硬化物であり、
上記(a)エポキシ樹脂は、数平均分子量が30000〜80000であると共に、塗膜のFT−IR分析において、波数830cm-1における吸光度h1、波数750cm-1における吸光度h2の比h2/h1が、0.1〜10であり、
上記(b)ポリエステル樹脂は、数平均分子量が7000〜30000であると共に、ガラス転移温度が−20℃以上であり、
上記潤滑皮膜は、JIS K2235に基づく温度25℃における針入度が5〜40のパラフィンを主成分とすることを特徴とする樹脂被覆アルミニウム合金板にある(請求項1)。
そのため、上記樹脂被覆アルミニウム合金板においては、絞り加工性及びしごき加工性が良好で、加工時における樹脂塗膜の割れを抑制すると共に、アルミニウム合金板と樹脂塗膜との間での剥離を抑制することができる。また、加工成形後、過酷な環境においても樹脂塗膜の剥離や変質が起り難い。さらに、上記樹脂塗膜は、環境に対する安全性に優れた炭化水素系洗浄剤による洗浄で十分に除去することができ、洗浄後に印刷等を施す場合においても印刷へ悪影響を回避できる。
また、上記(c)アミノ樹脂又は該(c)アミノ樹脂と上記(d)イソシアネート樹脂とを用いることにより、樹脂塗膜の硬化が促進され、加工成形後、塗膜が割れ難くなり、また、過酷な環境においても樹脂塗膜が軟化し難くなる。
上記化成皮膜としては、例えば、アルカリ−クロム酸塩系、クロム酸塩系、リン酸−クロム酸塩系、リン酸亜鉛系、非クロム酸塩系、酸化皮膜系等が挙げられ、更に具体的には、アルミニウムの酸化物及びクロムの酸化物の混合皮膜、リン酸クロム及びリン酸アルミニウムの混合皮膜、リン酸亜鉛皮膜、酸化アルミニウム及びリン酸エステルの混合皮膜、クロムの酸化物及びポリアクリル酸樹脂の混合皮膜、アルミニウムの水和酸化物皮膜等が挙げられる。
上記(a)エポキシ樹脂としては、具体的に、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、又はノボラック型エポキシ樹脂、あるいは、ビスフェノール型エポキシ樹脂又はノボラック型エポキシ樹脂中のエポキシ基又は水酸基に、各変性剤を反応させて得られる変性エポキシ樹脂等が挙げられる。
数平均分子量が30000未満のエポキシ樹脂を用いる場合には、塗膜が過剰に硬化して、柔軟性が低下するおそれがある。一方、数平均分子量が80000を超えるエポキシ樹脂を用いる場合には、塗膜の硬化が不十分となり、過酷環境に対する抵抗が低下し、塗膜の劣化、変色が発生するおそれがある。
波数830cm-1における吸収は、ビスフェノールA由来の吸収を示す。また、波数750cm-1における吸収は、ビスフェノールF由来の吸収を示す。
そして、上記h2/h1が、0.1〜10である場合に、レトルト性と成形性の両者を満足することができる。
上記h2/h1が0.1未満である場合には、成形加工において、塗膜割れが発生し、成形性を確保することができない。一方、上記h2/h1が10を超える場合には、過酷環境において塗膜が劣化し、変色が発生し、レトルト性を確保することができない。
上記多塩基酸としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、マレイン酸、イタコン酸、ダイマー酸等の二塩基酸が挙げられる。上記二塩基酸は、1種を単独で用いても、2種以上を組合せて用いてもよい。
また、上記ポリエステル樹脂は、上記多塩基酸に加えて、必要に応じて、安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸等の一塩基酸が、併用されていてもよい。
数平均分子量が7000未満のポリエステル樹脂を用いる場合には、樹脂塗膜の伸びが少なくなるため、樹脂塗膜の密着性が低くなり、剥離しやすくなるおそれがある。一方、ポリエステル樹脂の数平均分子量が30000を超えるポリエステル樹脂を用いる場合には、樹脂塗膜形成用塗料の溶媒として有機溶媒を用いる場合は、ポリエステル樹脂が有機溶媒に溶解し難いため、樹脂塗膜を形成することが困難になるおそれがある。(b)ポリエステル樹脂の数平均分子量は、好ましくは、8000〜20000である。
ガラス転移温度が−20℃未満のポリエステル樹脂を用いる場合には、アルミニウム合金板の片面に樹脂塗膜を形成させた後、得られた樹脂被覆アルミニウム合金板をコイルに巻き取る場合、樹脂被覆アルミニウム合金板の樹脂塗膜が、接触する無塗装面のアルミニウム合金板に貼り付く、すなわち、ブロッキング性能が悪くなるおそれがある。
上記(b)ポリエステル樹脂のガラス転移温度は、好ましくは−20〜80℃であり、より好ましくは−10〜40℃である。
また、上記(b)ポリエステル樹脂は選択成分であり、上記樹脂混合物は上記(b)ポリエステル樹脂を含有しなくてもよいが、樹脂塗膜の加工性の面から、1質量部以上含有することが好ましい。(b)ポリエステル樹脂の含有量は、好ましくは、1〜10質量部である。
また、上記(d)イソシアネート樹脂は選択成分であり、上記樹脂混合物は上記(d)イソシアネート樹脂を含有しなくてもよいが、樹脂塗膜の硬化を促進させるという観点から1質量部以上含有することが好ましい。上記(d)イソシアネート樹脂の含有量は、好ましくは1〜10質量部である。
この場合には、加工時に樹脂塗膜に割れが発生することをより一層防止することができる。各ワックスの含有量が0.1質量部未満の場合には、添加による割れ防止効果が十分に得られなくなるおそれがある。一方、10質量部を超える場合には、樹脂塗膜の剥離が起り易くなるおそれがある。
上記硬化促進剤としては、例えばリン酸、スルホン酸化合物、スルホン酸化合物のアミン中和物等が挙げられる。
また、上記塗膜調整剤としては、樹脂塗膜の平滑性を向上させる表面平滑剤、潤滑剤、揺変剤、消泡剤等が挙げられる。また、樹脂塗膜のピンホールやはじきを防止する界面活性剤等も挙げられる。
この場合には、上記樹脂混合物を熱硬化させて上記樹脂塗膜を形成することができる。
有機溶媒は、樹脂の溶解性、基材に塗布した場合の蒸発速度等を考慮して適宜選択することができる。上記有機溶媒としては、具体的には、例えば、キシレン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、ソルベッソ(登録商標)#100、ソルベッソ(登録商標)#150、ブチルセロソルブ、メチルプロピレングリコール、メチルプロピレングリコールアセテート、メタノール、エタノール、ブタノール、ジアセトンアルコール等が挙げられる。
また、上記溶媒は、1種類を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記溶媒の沸点は、好ましくは60〜230℃、特に好ましくは80〜200℃である。
また、樹脂塗膜形成用塗料の溶媒として、水を用いる場合は、ポリエステル樹脂が水溶媒に分散はするが、樹脂混合物が硬化し難くなるおそれがある。
パラフィンとしては、JIS K2235に基づく温度25℃における針入度が5〜40のものを採用する。
パラフィンの針入度が4未満の場合には、パラフィンが硬くなり、特に低温域での成形時に潤滑性が不足し、塗膜割れが起り易くなるおそれがある。一方、パラフィンの針入度が40を超える場合には、パラフィンが柔らかくて、潤滑皮膜としての強度が不十分になり、成形時に傷がつくおそれがある。好ましくは、パラフィンの針入度は、10以上、28以下がよい。
上記潤滑皮膜は、パラフィンを含有する潤滑皮膜形成用塗料を上記樹脂塗膜の表面上に塗布し、次いで、焼付け又は乾燥を行なうことにより形成することができる(請求項3)。
本例は、本発明の実施例にかかる16種類の樹脂被覆アルミニウム合金板(試料E1〜試料E16)を作製し、比較例にかかる16種類の樹脂被覆アルミニウム合金板(試料C1〜試料C16)を作製し、評価を行った。
また、上記潤滑皮膜は、JIS K2235に基づく温度25℃における針入度が5〜40のパラフィンを主成分とする。
まず、厚さ0.26mm、幅200mm、長さ300mmのA3003−H34からなるアルミニウム合金板を準備した。
また、樹脂塗膜を構成するエポキシ樹脂として、表1に示す8種類のエポキシ樹脂A〜Hを用意した。
また、樹脂塗膜を構成するポリエステル樹脂として、表2に示す5種類のポリエステル樹脂a〜eを用意した。
また、樹脂塗膜を構成するアミノ樹脂として、スミマールM−40S(住友化学工業社製)を準備した。
また、樹脂塗膜を構成するイソシアネート樹脂として、スミジュールN3200(住化バイエル(株)製)を準備した。
このようにして、合計28種類の樹脂被覆アルミニウム合金板(試料E1〜試料E14、試料C1〜試料C14)を得た。
ブロッキング試験においては、樹脂被覆アルミニウム合金板5枚を、50mm×50mmに切断し、潤滑皮膜の形成面とベア面が重なるように、重ね合わせ、その上から、1kgの荷重をのせた状態で、50℃、90%RHの環境に3日間保管した後、板同士の貼り付きを観察した。荷重を除いた時、5枚全ての板において貼り付きがなければ、ブロッキング性能を「○」として評価し、1枚でも貼り付いていた場合には、ブロッキング性能を「×」として評価した。評価が○の場合を合格、評価が×の場合を不合格とする。
絞り及びしごき加工試験においては、上記のようにして得られた樹脂被覆アルミニウム合金板を直径140mmの円形にカットし、次いで、該樹脂被覆アルミニウム合金板の両面に、プレス油G−6284M(日本工作油社製)を塗布し、潤滑皮膜の形成面が外面になるようにして、絞り及びしごき成形機を使用して絞り及びしごき加工を実施し、直径65mm、高さ135mmの円筒形に成形した。しごき率は55%とした。
成形したプレス油は、トリクレン蒸気中に10分間暴露することにより脱脂した。
レトルト試験においては、上記絞り及びしごき加工試験後のプレス品を、蒸気窯中、121℃の水蒸気に、16日間暴露した。レトルト試験後の樹脂塗膜の変色が観察されず、かつ倍率100倍の顕微鏡で観察したときに樹脂塗膜に剥離が観察されなかった場合を「○」として評価し、樹脂塗膜に変色、或いは剥離が観察された場合、又は割れの拡大が観察された場合を「×」として評価した。評価が○の場合を合格、評価が×の場合を不合格とする。
ワックス除去試験においては、上記絞り及びしごき加工試験後のプレス品を、(株)ジャパンエナジー製のNSクリーン100(主成分:n−デカン)に温度50℃で5分間浸漬した後、温度180℃にて蒸気洗浄を行なった。
洗浄後のプレス品を四塩化炭素に常温で10秒間浸漬し、樹脂塗膜表面に残留するワックスを抽出し、抽出されたワックス量を赤外分光光度法にて測定した。5mg/m2以上のワックスの残留があった場合を「×」として評価し、なかった場合を「○」として評価した。評価が○の場合を合格、評価が×の場合を不合格とする。
これにより、本発明によれば、絞り加工性及びしごき加工性が良好であり、加工時に樹脂塗膜に割れ及び剥離が生じ難く、加工成形後、過酷な環境においても塗膜劣化及び下地アルミニウムの腐食が発生し難く、さらに炭化水素系溶剤による洗浄で潤滑皮膜を十分に除去できる樹脂被覆アルミニウム合金板を提供することができることが分かる。
また、比較例としての試料C2は、(a)エポキシ樹脂のh2/h1が本発明の上限を上回るため、レトルト試験で塗膜が劣化し、変色を発生した。
また、比較例としての試料C5は、(b)ポリエステル樹脂の含有量が本発明の上限を上回るため、過酷環境に対する抵抗が低下し、レトルト試験で塗膜が劣化し、変色を発生した。
また、比較例としての試料C7は、(a)エポキシ樹脂の含有量が本発明の上限を上回り、また、(c)アミノ樹脂の含有量が本発明の下限を下回るため、塗膜の効果が不十分となり、絞り及びしごき加工試験で、塗膜剥離が生じ、過酷環境に対する抵抗が低下し、レトルト試験で、塗膜が劣化し、変色を発生した。
また、比較例としての試料C10は、(b)ポリエステル樹脂の数平均分子量が本発明の下限を下回るため、塗膜の柔軟性が低下し、絞り及びしごき加工試験で、塗膜割れが生じ、レトルト試験で塗膜の剥離が発生したり、変色を生じた。
また、比較例としての試料C12は、樹脂塗膜の組成は本発明の範囲内であるが、潤滑皮膜が形成されていない。そのため、絞り及びしごき加工試験で、塗膜割れが生じ、レトルト試験で塗膜の剥離が発生したり、変色を生じた。
また、比較例としての試料C13は、樹脂塗膜の組成は本発明の範囲内であるが、潤滑皮膜のパラフィンの針入度が本発明の上限を上回る。そのため、絞り及びしごき加工試験で、塗膜割れが生じ、レトルト試験で塗膜の剥離が発生したり、変色を生じた。
また、比較例としての試料C14は、樹脂塗膜の組成は本発明の範囲内であるが、潤滑皮膜のパラフィンの針入度が本発明の下限を下回る。そのため、絞り及びしごき加工試験で、塗膜割れが生じ、レトルト試験で樹脂塗膜の割れや剥離が発生したり、変色を生じた。
Claims (4)
- アルミニウム合金板よりなる基板と、該基板の表面上に形成された化成皮膜と、該化成皮膜の表面上に形成された樹脂塗膜と、該樹脂塗膜の表面上に形成された潤滑皮膜とよりなり、
上記樹脂塗膜は、(a)エポキシ樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)アミノ樹脂、及び(d)イソシアネート樹脂の合計含有量を100質量部とした場合に、上記(a)エポキシ樹脂を70〜98質量部、上記(b)ポリエステル樹脂を0〜20質量部、上記(c)アミノ樹脂を2〜20質量部、及び上記(d)イソシアネート樹脂を0〜20質量部含有する樹脂混合物の硬化物であり、
上記(a)エポキシ樹脂は、数平均分子量が30000〜80000であると共に、塗膜のFT−IR分析において、波数830cm-1における吸光度h1、波数750cm-1における吸光度h2の比h2/h1が、0.1〜10であり、
上記(b)ポリエステル樹脂は、数平均分子量が7000〜30000であると共に、ガラス転移温度が−20℃以上であり、
上記潤滑皮膜は、JIS K2235に基づく温度25℃における針入度が5〜40のパラフィンを主成分とすることを特徴とする樹脂被覆アルミニウム合金板。 - 請求項1に記載の樹脂被覆アルミニウム合金板において、上記樹脂塗膜は、上記樹脂混合物を含有する樹脂塗膜形成用塗料を上記化成皮膜の表面上に塗装し、次いで、焼付けを行うことにより形成されることを特徴とする樹脂被覆アルミニウム合金板。
- 請求項1又は2に記載の樹脂被覆アルミニウム合金板において、上記潤滑皮膜は、パラフィンを含有する潤滑皮膜形成用塗料を上記樹脂塗膜の表面上に塗布し、次いで、焼付け又は乾燥を行なうことにより形成されることを特徴とする樹脂被覆アルミニウム合金板。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂被覆アルミニウム合金板において、上記樹脂混合物は、上記(a)エポキシ樹脂、上記(b)ポリエステル樹脂、上記(c)アミノ樹脂、及び(d)イソシアネート樹脂の合計含有量100質量部に対して、ポリエチレンワックス0.1〜10質量部、カルナウバワックス0.1〜10質量部、あるいはマイクロクロスタリンワックス0.1〜10質量部のうち1種又は2種以上を含有することを特徴とする樹脂被覆アルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010100306A JP2011230311A (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010100306A JP2011230311A (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011230311A true JP2011230311A (ja) | 2011-11-17 |
Family
ID=45320148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010100306A Pending JP2011230311A (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011230311A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139983A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 金属板貼合せ成形加工用二軸延伸ポリエステルフィルム |
US20180265734A1 (en) * | 2015-10-21 | 2018-09-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Coating Compositions with Impoved Durabilites, Coatings Layers and Preparing Method Therof |
JP2018176637A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社Uacj | アルミニウム塗装板及びアルミニウム缶蓋 |
CN112647068A (zh) * | 2019-10-09 | 2021-04-13 | 株式会社神户制钢所 | 润滑皮膜被覆铝板 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60232611A (ja) * | 1984-05-02 | 1985-11-19 | 株式会社フジクラ | 絶縁電線 |
JPH06254490A (ja) * | 1993-02-27 | 1994-09-13 | Sky Alum Co Ltd | 潤滑膜形成アルミニウム合金板およびその製造方法 |
JPH06254491A (ja) * | 1993-02-27 | 1994-09-13 | Sky Alum Co Ltd | 潤滑膜形成アルミニウム塗装板の製造方法 |
JP2001009366A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Nkk Corp | 成形加工性に優れた1コートプレコート鋼板及びその製造方法 |
JP2003206362A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | プラスチックフィルム用オーバーコート樹脂組成物及びその利用 |
JP2008056846A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Dainippon Toryo Co Ltd | 塗料組成物 |
JP2009262538A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
WO2009139590A2 (ko) * | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 주식회사 포스코 | 우수한 가공성, 내열성 및 내식성을 갖는 프리코트 강판용 수지조성물, 이를 이용하여 제조된 프리코트 강판 |
JP2010111111A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-05-20 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
-
2010
- 2010-04-23 JP JP2010100306A patent/JP2011230311A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60232611A (ja) * | 1984-05-02 | 1985-11-19 | 株式会社フジクラ | 絶縁電線 |
JPH06254490A (ja) * | 1993-02-27 | 1994-09-13 | Sky Alum Co Ltd | 潤滑膜形成アルミニウム合金板およびその製造方法 |
JPH06254491A (ja) * | 1993-02-27 | 1994-09-13 | Sky Alum Co Ltd | 潤滑膜形成アルミニウム塗装板の製造方法 |
JP2001009366A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Nkk Corp | 成形加工性に優れた1コートプレコート鋼板及びその製造方法 |
JP2003206362A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | プラスチックフィルム用オーバーコート樹脂組成物及びその利用 |
JP2008056846A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Dainippon Toryo Co Ltd | 塗料組成物 |
JP2009262538A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
WO2009139590A2 (ko) * | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 주식회사 포스코 | 우수한 가공성, 내열성 및 내식성을 갖는 프리코트 강판용 수지조성물, 이를 이용하여 제조된 프리코트 강판 |
JP2010111111A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-05-20 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139983A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 金属板貼合せ成形加工用二軸延伸ポリエステルフィルム |
US20180265734A1 (en) * | 2015-10-21 | 2018-09-20 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Coating Compositions with Impoved Durabilites, Coatings Layers and Preparing Method Therof |
EP3365401A4 (en) * | 2015-10-21 | 2019-05-08 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | COATING COMPOSITIONS WITH IMPROVED DURABILITY, COATING LAYERS AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
US10647875B2 (en) * | 2015-10-21 | 2020-05-12 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Coating compositions with improved durabilities, coatings layers and preparing method thereof |
JP2018176637A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社Uacj | アルミニウム塗装板及びアルミニウム缶蓋 |
CN112647068A (zh) * | 2019-10-09 | 2021-04-13 | 株式会社神户制钢所 | 润滑皮膜被覆铝板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4616916B2 (ja) | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP5194465B2 (ja) | 塗装鋼板、加工品および薄型テレビ用パネルならびに塗装鋼板の製造方法 | |
JP6812968B2 (ja) | 表面処理金属板及び有機樹脂被覆表面処理金属板 | |
WO2011118027A1 (ja) | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP4091266B2 (ja) | 絞りしごき加工性にすぐれた潤滑鋼板 | |
JP2003034322A (ja) | 塗装金属板及びそれを用いた絞りしごき缶 | |
JP4803659B2 (ja) | 絞り及びしごき加工用樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP2011230311A (ja) | 樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP6184266B2 (ja) | コンデンサケース用アルミニウム塗装材 | |
JP5247121B2 (ja) | 看板用または内装板用の塗膜形成方法および多層複合板 | |
TWI680866B (zh) | 有機樹脂包覆塗裝金屬板及以此金屬板構成之罐體與罐蓋 | |
JP4061050B2 (ja) | プライマー用塗料組成物 | |
JP5135249B2 (ja) | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP2003213201A (ja) | 塗料用樹脂組成物、およびこれを塗布した塗装金属板 | |
JP2003246006A (ja) | 缶用塗装金属板 | |
JP3503383B2 (ja) | プレコート鋼板とその製造方法 | |
JP6356424B2 (ja) | コンデンサケース用アルミニウム塗装材 | |
JP2009111152A (ja) | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 | |
JP2015174984A (ja) | コンデンサケース塗装材用塗料組成物及びコンデンサケース用アルミニウム塗装材 | |
JP6351373B2 (ja) | コンデンサケース用アルミニウム塗装材 | |
JP4373512B2 (ja) | 塗装金属板 | |
WO2021230210A1 (ja) | 絞りしごき缶及び絞りしごき缶用塗装金属板 | |
JP2007091951A (ja) | ワイヤ塗装用塗料及びこの塗料を用いた着色ワイヤの製造方法 | |
TWI529761B (zh) | Capacitors are coated with a resin with a bottomed cylindrical shell | |
WO2019123822A1 (ja) | プライマー組成物、プライマー塗膜及びその形成方法、並びに塗膜の形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131016 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20131023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140218 |