JP2011229599A - 遊技機 - Google Patents

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義一 足立
Makoto Ogawa
誠 小川
Yuji Takigawa
裕史 瀧川
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Abstract

【課題】内枠から前枠を開放する際に球払出通路を流下する遊技球の球零れを簡易な構成で抑制することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 下前枠5bの開放時に規制部材30がコイルばね31によって付勢されて上流側球通路23の底壁終端部分23eに続く円弧状規制面30aの球通路内への延出量が増えた第1の位置へ回転することにより上流側球通路23の終端部分の開口面積を縮小して遊技球Yの通過を規制し、下前枠5bの閉鎖時に規制部材30がコイルばね31の付勢力に抗して上流側球通路23の底壁終端部分23eに続く円弧状規制面30aの球通路内への延出量が減少した第2の位置へ回転させることにより上流側球通路23の終端部分の開口面積を拡大して遊技球Yの通過を許容する。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機には、矩形状の外枠に対して内枠が開閉可能に組み付けられ、該内枠には前枠が開閉可能に設けられている。内枠の前面側には遊技盤が着脱可能に組み付けられている。また、前枠の前面側には球受け皿が設けられている。球受け皿に貯留された遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導し、前枠又は内枠に設けた発射ハンドルの操作により球発射装置を作動させる。
また、内枠の背面側には、ホールの遊技機島から供給された遊技球を貯留する貯留タンク、貯留タンクの遊技球を下流側へ誘導するタンクレール、タンクレールから球圧を分散させなから流下させる球通路、球通路より供給された遊技球を、所定の条件に基づいて賞球・貸球として払い出す球払出装置が設けられている。球払出装置から払出通路を経て内枠開口部より払い出された遊技球は前枠に設けられた球受け皿に一時的に貯留される。
ホール店員が、遊技中のパチンコ機の点検や球詰まりを解消するため前枠を開放する場合がある。このとき、球受け皿が満杯で球払出通路まで球払出装置から払い出された遊技球で満たされていたり、入賞により賞球の払出し動作が行われていたりすると、球払出通路に連なる球誘導路に滞留している遊技球が内枠開口部から零れ落ちる可能性がある。
かかる問題を解消するため、内枠の球誘導部の出口部分である内枠開口部に可動部が設けられた遊技機が提案されている。可動部は、前枠が閉じた状態では、内枠開口部と前枠開口部とを接続させる位置にあり、前枠の開放動作と共に可動部が内枠開口部を塞ぐ向きに傾斜して球誘導路から遊技球が零れ落ちるのを防ぐようになっている(特許文献1参照)。
特開2002−119718号公報
上述した特許文献1の遊技機においては、球払出通路を流下する遊技球の勢いが速い場合には前枠の開放により可動部が傾斜する前に、或いはその傾斜を乗り越えて遊技球が零れ落ちるおそれがある。また、可動部に遊技球が乗っている状態で遊技球の流下を抑制するので、当該可動部の傾斜が不十分であると、前枠を開放する途中で可動部に堰き止められた先頭側の遊技球が後続の遊技球の球圧で零れ落ちるおそれがある。
また、前枠側の開口部を塞ぐことが可能なシャッターを設け、前枠が開放されるとシャッターが前枠側の開口部を塞ぐ場合には、部品点数が多くなり機構が複雑化して、製造コストやメンテナンスコストも増大する。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、内枠から前枠を開放する際に球払出通路を流下する遊技球の球零れを簡易な構成で抑制することが可能な遊技機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備えることを特徴とする。
遊技盤を保持する内枠の前面側にヒンジを介して開閉可能に前枠が配置され、前記内枠に設けられた球払出装置から払い出された遊技球を前記前枠に設けられた球受け皿に誘導する球払出通路を備え、前記球払出通路は、前記内枠側の上流側球通路と前枠側の下流側球通路とを含み、前記前枠の閉鎖時に前記上流側球通路の出口部に対向して下流側球通路の入口部が配置されて該上流側球通路と下流側球通路とが連続することにより前記球払出装置から払い出された遊技球が球受け皿に誘導される遊技機であって、前記上流側球通路の底壁終端部分に通路底壁と平行に回転軸が軸支され外形が前記底壁終端部分に続く円弧状規制面とそれより外形が径方向内側に後退した非規制部とが形成された規制部材が、前記円弧状規制面の回転位置によって前記上流側球通路の終端部分の開口面積を拡縮して遊技球の通過を規制するように設けられ、前記前枠の開放時に前記規制部材が回転付勢部材によって付勢されて前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の球通路内への延出量が増えた第1の位置へ回転することにより上流側球通路の終端部分の開口面積を縮小して遊技球の通過を規制し、前記前枠の閉鎖時に前記規制部材が前記回転付勢部材の付勢力に抗して前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の球通路内への延出量が減少した第2の位置へ回転させることにより上流側球通路の終端部分の開口面積を拡大して遊技球の通過を許容することを特徴とする。
また、前記非規制部は円筒状回転体の外周面を軸方向に切欠いて形成された平坦面であり、前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の下流側に平坦面が連続するように配置されることを特徴とする。
また、前記規制部材は第1の位置において前記円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より狭くなり、第2の位置において前記円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より広くなることを特徴とする。
前記規制部材の軸心は前記上流側球通路の終端部分直下かそれより球通路側に配置され、第1の位置において前記規制部材の軸心と円弧状規制面と先頭の遊技球との接点を通過して通路頂壁に至る直線距離が、円弧状規制面の半径と遊技球の直径とを合わせた長さよりも小さくなるように前記規制部材が上流側球通路の出口部近傍に設けられていることを特徴とする。
上述した遊技機を用いれば、前枠の開閉動作に応じて規制部材を僅かに回転させて上流側球通路の底壁終端部分に続く円弧状規制面の球通路内への延出量が増えた第1の位置と、円弧状規制面の球通路内への延出量が減少した第2の位置とで切り替えることにより、上流側球通路内で遊技球を堰き止めたり流下させたりすることができる。また、円弧状規制面で遊技球の流下を堰き止めるため、球圧により規制部材の回転動作が妨げられることがなく、球噛みも起こり難い。また、上流側球通路の底壁終端部分に続く円弧状規制面の球通路内への延出量を回転により変化させているので、上流側球通路に滞留する遊技球と接触する部分の高さ方向の移動がほとんどないので、球圧の影響を受け難く規制部材の回転動作が円滑に行える。
以上より、簡易な構成で前枠の開放動作にともなって上流側球通路に滞留する遊技球が零れ落ちるのを防ぐことができ、前枠の閉鎖にともなって上流側球通路と下流側球通路とを連通させて遊技球を流下させることができる。
また、非規制部は円筒状回転体の外周面を軸方向に切欠いて形成された平坦面であり、上流側球通路の底壁終端部分に続く円弧状規制面の下流側に平坦面が連続するように配置されるので、平坦面が対向する通路頂壁と平行に向き合うと、球通路の通路幅は遊技球の直径より確実に広がるので、通路底壁となる円弧状規制面の球通路内への延出量を周長により調整し易くなる。
また、規制部材は第1の位置において円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より狭くなり、先頭の遊技球を円弧状規制面と対向する通路頂壁との間で挟み込んで確実に堰き止めることができる。また、第2の位置において円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より広くなるので、遊技球をスムーズに下流側球通路へ流下させることができる。また、規制部材を第1の位置と第2の位置とで僅かに回転させるだけで球通路を拡縮する切換えが瞬時に行なえるため、球こぼれが起こり難い。
また、規制部材が第1の位置へ回転すると、規制部材の軸心と円弧状規制面と先頭の遊技球との接点を通過して通路頂壁に至る直線上において、円弧状規制面から対向する通路頂壁までの直線距離が遊技球の直径より短くなるため、上流側球通路にある先頭の遊技球を確実に堰き止めることができる。また、円弧状規制面が第1の位置へ回転する場合には、対向する通路頂壁とで嵌め合う向きに回転するので遊技球を挟み込んで確実に堰き止めることができる。
パチンコ機の正面図である。 図1のパチンコ機の背面図である。 図1のパチンコ機の前枠を開放した状態の要部拡大斜視図である。 上流側球通路と下流側球通路の接続状態を示す背面側斜視図及び側面図である。 上流側球通路の上方斜視図及び下方斜視図である。 上流側球通路の分解斜視図である。 規制部材の上方斜視図、正面図、断面図及び下方斜視図である。 規制部材の動作前後の状態を示す上流側球通路と下流側球通路の接続部の断面説明図である。 他例に係る上流側球通路の分解斜視図である。 図9の規制部材の動作前後の状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2を参照して本実施形態に係る遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、図1においてパチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して内枠ヒンジ4a,4bにより内枠3(図2参照)が開閉可能に取り付けられ、該内枠3の側部に対して前枠ヒンジ5d,5eにより上前枠5a及び下前枠5bが開閉可能に取り付けられている。
上前枠5aの中央部には遊技者が遊技盤6を視認できる窓部(ガラス枠)7が設けられている。該窓部7の上方にはスピーカー8や装飾部(図示せず)などが設けられる。また、窓部7の下方に配置された下前枠5bには、貸球や賞球を貯留し図示しない球発射装置へ球を誘導する球受け皿9が設けられている。球受け皿9の右側には、図示しない球発射装置を作動及び遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル10が設けられている。
遊技盤6の盤面上に形成される遊技領域内には、中央部に図柄表示装置(液晶表示装置)11を備えたセンター役物11aが設けられ、その周囲には図示しない釘、スルーチャッカー12、風車13、電動チューリップ14、アタッカー15、遊技盤レール16、サイドランプ17などの盤面部品やアウト球(電動チューリップ14,アタッカー15に入賞しなかった遊技球)を回収するアウト口18などが設けられている。
図2において、内枠3の背面側上辺部には貯留タンク19が設けられ、貯留タンク19にはパチンコ機1が配置されたホールの遊技機島から遊技球が供給される。貯留タンク19は、球供給方向下流側(図2の右端側)に設けられるタンクレール20に向けて底部が下方に傾斜するように形成されている。また、タンクレール20は上下方向に流下する球通路21を通じて球払出装置22と接続されている。球払出装置22は球通路21より供給される遊技球を貸球、賞球として順次払い出す。球払出装置22より払い出された遊技球は、下流側の球通路22aを経て内枠3に設けられる上流側球通路23及び下前枠5bに設けられる下流側球通路24(図3参照)を通じて開口部5cを通じて球受け皿9(図1参照)へ払い出される。
また、遊技盤6の背面側は盤裏カバー25に覆われている。この盤裏カバー25には、図柄表示装置11とこれを制御する画像処理基板等(図示せず)が覆われている。また、パチンコ機1の遊技動作を統括制御する主制御基板は、基板収納ケース26に収納されて封止されている。図示しないが、主制御基板のほかに、球払出装置22の動作を制御する払出制御基板、球発射装置(図示せず)の動作を制御する発射制御基板などが設けられている。
また、内枠3の開放端側(図1の右端側,図2の左端側)にはシリンダ錠27(図1参照)に連繋した施錠装置28が設けられている。シリンダ錠27はキーを差し込んで一方向へ回転させると外枠2と内枠3が開錠され、他方向へ回転させると上前枠5aと内枠3が開錠するようになっている。
次に、球払出装置22(図2参照)より払い出された遊技球の球払出通路の構成について、図3乃至図8を参照して説明する。図3において、球払出通路Pは、内枠3側の上流側球通路23と下前枠5b側の下流側球通路24とを含み、下前枠5bの閉鎖時に上流側球通路23の出口部23aに対応して下流側球通路24の入口部24aが配置されて該上流側球通路23と下流側球通路24とが連続することにより球払出装置22から払い出された遊技球が球受け皿9に誘導されるようになっている。
先ず、上流側球通路23の構成について、図5乃至図8を参照して説明する。図5(a)(b)に示すように、上流側球通路23は、第1ケース体23Aと第2ケース体23Bとが前後に組み合わせて形成されている。図5(a)に示すように、上流側球通路23の上流側には、球通路22a(図3参照)に接続する入口部23bが開口して設けられている。上流側球通路23は、入口部23bより遊技球が流下して前方に向けて流下するように誘導され、更に前方に向かって階段状に流れ下って出口部23aに誘導される。また、図5(b)に示すように、規制部材30は、上流側球通路23の出口部23a近傍において、前方から下方に向けて屈曲若しくは湾曲して方向転換する屈曲部分の底壁側(内側)に回転可能に軸支されている。
図5(b)に示すように、規制部材30は、第1ケース体23Aと第2ケース体23Bにより後述する回転軸30e(図6参照)を前後に挟み込むように組み付けられて回転可能に軸支されている。回転軸30eは遊技球が流下する通路底壁と平行に(球通路の通路幅方向に沿って)設けられている。
また、図8(a)(b)に示すように、上流側球通路30の終端部分23eに続く規制部材30の外形は、円弧状規制面30aとそれより外形が径方向内側に後退した非規制面30bとが形成されている。規制部材30は、円弧状規制面30aの回転位置によって上流側球通路23の開口面積を拡縮して遊技球Yの通過を規制する。下前枠5bの開放時に規制部材30がコイルばね31(回転付勢部材)によって付勢されて上流側球通路23の底壁終端部分23eに続く円弧状規制面30aの球通路内への延出量が増えた第1の位置(図8(b)参照)へ回転することにより上流側球通路23の終端部分の開口面積を縮小して遊技球の通過を規制する。また、下前枠5bの閉鎖時に規制部材30がコイルばね31(回転付勢部材)の付勢力に抗して上流側球通路23の底壁終端部分23eに続く円弧状規制面30aの球通路内への延出量が減少した第2の位置(図8(a)参照)へ回転させることにより上流側球通路23の終端部分の開口面積を拡大して遊技球の通過を許容する。
図6において、規制部材30は、円筒状回転体の外周面を軸方向に切欠いて円弧状規制面30aと非規制面30b(非規制部)が形成されている。円弧状規制面30aは、回転軸30eの軸心(中心軸)を中心とする所定半径の円筒面で形成されている。本実施例では、非規制面30b(非規制部)は、円筒状回転体の円形断面を弦によって切断(Dカット)することで形成された平坦面である。非規制面30bは、円弧状規制面30aより外形が軸心方向に後退した部位であれば、他の形状、例えば曲率の小さい円弧や曲面、或いは凹凸部等であっても良い。
図6において、規制部材30は軸孔30dに回転軸30eが挿通して嵌め込まれ当該回転軸30e回りに回転可能に軸支される。規制部材30の一端側には軸受保持部30f及びばね係止部30iが延設されている(図7(b)(c)参照)。また、規制部材30の他端側には突き当てレバー30gが延設されている(図7(b)参照)。上記軸受保持部30f及び回転軸30eに軸受30hが各々嵌め込まれる。この両側軸受30hを第1ケース体23Aと第2ケース体23Bとで挟み込むことで、規制部材30が出口部23aに回転可能に軸支される(図5(b)参照)。また、軸受保持部30fにはコイルばね31(回転付勢部材)が嵌め込まれる。コイルばね31の一端31aは、規制部材30に設けられたばね係止部30iに係止され(図5(b)参照)、他端31bは第1ケース体23Aの係止孔23c(図6参照)に係止されている(図5(a)参照)。これにより、規制部材30は、上流側球通路23の開口面積を縮小する方向(図8(b)時計回り方向)にコイルばね31によって常時付勢されている。
図8(b)に示すように、第1の位置において規制部材30の軸心30jと円弧状規制面30aと先頭の遊技球Yとの接点を通過して通路頂壁23dに至る直線距離Lが、円弧状規制面30aの半径と遊技球Yの直径とを合わせた長さよりも小さくなるように規制部材30が上流側球通路23の出口部23a近傍に設けられている。即ち、規制部材30が第1の位置へ回転すると、規制部材30の軸心と円弧状規制面30aと先頭の遊技球Yとの接点を通過して通路頂壁23dに至る直線上において、円弧状規制面30aから対向する通路頂壁23dまでの直線距離が遊技球Yの直径より短くなる。このため、上流側球通路23にある先頭の遊技球Yを確実に堰き止めることができる。
また、規制部材30は、回転軸30eの軸心30jが上流側球通路23の底壁終端部分23eの直下(鉛直線V上)か若しくは底壁終端部分23eより軸心30jが僅かに球通路側(下流側)に突出した位置となるように配置されている。言いかえれば、規制部材30は、円弧状規制面30aの頂上部(頂点)が底壁終端部分23eの直下、若しくは底壁終端部分23eが円弧状規制面30aの頂上部を覆うように僅かに球通路側へ突出した位置となるように配置されている(円弧状規制面30aが底壁終端部分23eに続く通路底壁の終端部分を形成している)。これにより、規制部材30が第1の位置と第2の位置のいずれの位置へ回転しても上流側球通路23に滞留する遊技球Yと接触する部分の高さ方向の移動がほとんどないので、球圧の影響を受け難く規制部材30の回転動作が円滑に行える。また、円弧状規制面30aが第1の位置へ回転する場合には、対向する通路頂壁23dとで嵌め合う向きに回転するので遊技球Yを挟み込んで確実に堰き止めることができる。
また、第2ケース体23Bの通路底壁をなす終端部分23eの直下には、円弧状規制面30aと同心円を形成する所定の曲率で円弧状収納部23fが形成されている(図6参照)。図8(a)に示す第2の位置にある規制部材30が図8(b)に示す第1の位置へ回転することで、円弧状収納部23fに収納されている円弧状規制面30aが球通路側に延出する延出量が増えて円弧状規制面30aと対向する通路頂壁23dとの通路幅Dは遊技球Yの直径より狭めるようになっている。尚、円弧状規制面30aの周長は、規制部材30が第2の位置に回転したときに上流側球通路23の底壁終端部分23eに続く円弧状規制面30aの球通路側への延出量が減るが、遊技球Yを出口部23aに向けて流下するように誘導する長さだけ延出していれば足りる。
次に、下流側球通路24の構成について図3及び図4を参照して説明する。図3において、下流側球通路24の入口部24aは、下前枠5bの背面側に設けられている。下前枠5bを閉じた状態では、上流側球通路23の出口部23aと下流側球通路24の入口部24aが対向配置され、遊技球を球受け皿9に向けて誘導するようになっている(図4(a)(b)参照)。入口部24aに流下した遊技球は、下前枠5bの背面側から前方に誘導され出口部24bへ流下するようになっている(図4(b)参照)。
また、下流側球通路24の入口部24aの近傍には、突き当て突部24cが突設されている。下前枠5bを内枠3に閉じる際に、突き当て突部24cは、突き当てレバー30gを押動することにより(図4(a)(b)参照)、規制部材30をコイルばね31の付勢に抗して回転させて、上流側球通路23と下流側球通路24とを連通させる。また、下流側球通路24の出口部24b(図4(b)参照)は、下前枠5bに設けられた開口部5cに連通している(図1参照)。また、下流側球通路24には、下前枠5bが内枠3に閉じた状態のときに、規制部材30の前方で対向する対向起立壁24dが入口部24aの上方に形成されている。対向起立壁24dは、下前枠5bが内枠3に閉じた状態のときに、規制部材30に対して上流側球通路23の通路頂壁23dよりも前方に離間した位置に配置されるように形成されている。これにより、後述する規制部材30の動作の際に(特には、円弧状規制面30aが遊技球を堰き止める際に)、円弧状規制面30aと対向起立壁24dによって一時的にも遊技球を堰き止める(挟み込む)ことをなくすことができるので、それによって規制部材30の回転が途中で止まることがなくなり、確実に円弧状規制面30aと通路頂壁23dとの所定位置で遊技球を堰き止めることができる。
次に、規制部材30の開閉動作について図8(a)(b)を参照して説明する。図8(a)において、下前枠5bが内枠3に閉鎖しているときには、突き当て突部24cは、突き当てレバー30gを押動することにより(図4(a)(b)参照)、規制部材30をコイルばね31の付勢に抗して反時計回り方向へ第2の位置まで回転させる。このとき、第2の位置において規制部材30は上流側球通路23の終端部分23eに続く円弧状規制面30aが円弧状収納部23fに収納され、円弧状規制面30aの球通路側への延出量が減るため、円弧状規制面30aの下流端と対向する通路頂壁23dとの通路幅Dが遊技球Yの直径より大きくなる。このとき、非規制面(平坦面)30bは鉛直方向(鉛直線V)と平行となるため、球通路下流側に向けて更に開口面積が拡大する。これにより、上流側球通路23と下流側球通路24とが連通し、遊技球Yは出口部23aから入口部24aへスムーズに流下する。
また、下前枠5bを内枠3より開放すると(図3参照)、突き当て突部24cによる突き当てレバー30gの押動が解除されるため、図8(b)に示すように規制部材30がコイルばね31の付勢方向(反対方向;図8(b)時計回り方向)に第1の位置へ回転する。このとき、上流側球通路23の終端部分23eに続いて球通路側に延出する円弧状規制面30aの延出量が増大する。第1の位置において、規制部材30の軸心と円弧状規制面30aと先頭の遊技球Yとの接点を通過して通路頂壁23dに至る直線上において、円弧状規制面30aから対向する通路頂壁23dまでの直線距離(通路幅D)が遊技球Yの直径より短くなる。尚、非規制面30bは円弧状規制面30aより下流側に配置される。これにより、先頭の遊技球Yは円弧状規制面30aと対向する通路頂壁23dとに挟み込まれて確実に堰き止められる。
このように下前枠5bの開閉動作に応じて規制部材30を僅かに回転させて上流側球通路23の終端部分23eに続く通路底壁が円弧状規制面30aとなる第1の位置とそれより外形が軸心方向に後退した非規制面30bとなる第2位置とで切り替えることにより、遊技球Yを堰き止めたり流下させたりすることができる。また、円弧状規制面30aで遊技球Yの流下を堰き止めるため、球圧により規制部材30の回転動作が妨げられることがなく、球噛みや球こぼれは起こり難い。また、上流側球通路23の終端部分23eに続く円弧状規制面30aの延出量を回転により変化させているので、規制部材30に当接して上流側球通路23に滞留している或いは流下している遊技球Yの高さがほとんど変化せず球圧により規制部材30の回転動作に与える影響が少ない。
次に、規制部材の他例について図9及び図10を参照して説明する。
図9において、規制部材32は、円弧状外周面32aの一部に平坦面32bが形成されている。規制部材32の一端側の延設部32dにはコイルばね31がキャップ33により組み付けられている。コイルばね31の一端31aはキャップ33の切欠き33aに係止し、他端31bは第1ケース体23Aの係止部23gに係止するように組み付けられる。また、規制部材32の他端側には軸部32eが延設されている。
延設部32dの外周にはガイド部34が嵌め込まれ第1ケース体23Aと第2ケース体32Bとに固定される。また、軸部32eには軸受32fが嵌め込まれる。このガイド部34と軸受32fを第1ケース体32Aと第2ケース体32Bで挟み込むことで、規制部材32は、上流側球通路23に回転可能に軸支される。
第2ケース体23Bの通路底壁をなす終端部分23eの直下には、円弧状規制面30aと同心円を形成する所定の曲率で円弧状収納部23fが形成されている(図9参照)。図10(a)に示す第2の位置にある規制部材32が図10(b)に示す第1の位置へ回転することで、終端部分23eに連続する円弧状規制面32aの球通路側への延出量が増大するようになっている。
規制部材32の軸部32eには、係止リング32gが一体に嵌め込まれる。この係止リング32gの外側面には係止ピン32hが突設されている。また、内枠3側に組み付けられる取付部材32i,32jには、回転アーム32kが軸ピン32lを中心に回転可能に組み付けられる。回転アーム32kの先端には係止凹部32mが形成されている。
図10(a)に示すように、上流側球通路23は、係止リング32gに突設された係止ピン32hが回転アーム32kの係止凹部32mに挿入されて内枠3側に組み付けられる。また、下流側球通路24の入口部24aの外壁面には、突き当て突部24cが設けられている。本実施例では、突き当て突部24cが規制部材32の軸心より下側に設けられている。当該下流側球通路24の外壁面に設けられる突き当て突部24cの位置が規制部材32軸心より下方に離れた位置に配置されているので、第1ケース体23Aの通路頂壁23dの開口端23hが下前枠5bに設けられる下流側球通路24の入口部24aに進入するように延設することができる。
なお、通路頂壁23dは、上述した実施例の通路頂壁23dと下流側球通路24の対向起立壁24dとの下前枠5bが内枠3に閉じた状態における位置関係(図8(a)参照)のように、通路頂壁23dに段差部を形成し、開口端23h側(図示しない段差部より下流側)の通路頂壁23dが規制部材32から前方に所定距離だけ離間するように形成してもよい。具体的には、その段差部は、規制部材32が第1の位置(図10(b)参照)のときに、円弧状規制面32aと通路頂壁23dとによって堰き止められる先頭の遊技球において、その遊技球が通路頂壁23dと当接する位置(接点)よりも下流側でその近傍に形成することが好ましい。そして、その段差部より下流側の通路頂壁23dは、第1の位置の円弧状規制面32aから遊技球の直径の長さよりも離間するように形成することが好ましい。この場合には、その段差部を通過した遊技球に関して規制部材32(円弧状規制面32a)と通路頂壁23dとで堰き止めずに(挟み込まずに)下流側球通路24に送り出すことで球噛みを抑制し、遊技球が零れ落ちるのを防止することができる。すなわち、規制部材32(円弧状規制面32a)と通路頂壁23dとで遊技球を堰き止め可能な位置(領域)を段差部よりも上流側だけと小さくすることで、球噛みを抑制し、規制部材32の回転をスムーズに行うことができ効果的に遊技球を堰き止めることができる。
下前枠5bが内枠3に閉鎖しているときには、突き当て突部24cは、回転アーム32kを押動することにより(図10(a)参照)、規制部材32をコイルばね31の付勢に抗して図10(a)において時計周り方向へ第2の位置へ回転させる。このとき、第2の位置において規制部材32は上流側球通路23の終端部分23eに続く円弧状規制面32aの球通路側への延出量が減るため、円弧状規制面32aと対向する通路頂壁23dとの通路幅Dが下流側に向かって拡大する。これにより、上流側球通路23と下流側球通路24とが連通し、遊技球Yは出口部23aから入口部24aに流下する。また、回転アーム32kを介して規制部材32を回転させることで、突き当て突部24cによる僅かな押動で規制部材32を大きく回転させることができ、コンパクト化を図ることができる。
また、下前枠5bを内枠3より開放すると(図10(b)参照)、突き当て突部24cによる回転アーム32kの押動が解除されるため、規制部材32がコイルばね31の付勢方向(反対方向;図10(b)反時計回り方向)に第1の位置まで回転する。このとき、上流側球通路23の終端部分23eに続く円弧状規制面32aの通球路側への延出量が増大する。第1の位置において規制部材32の円弧状規制面32aと対向する通路頂壁23dとの通路幅Dは遊技球Yの直径より狭まる。尚、非規制面32bは円弧状規制面32aより下流側に配置される。これにより、先頭の遊技球Yは円弧状規制面32aと対向する通路頂壁23dとに挟み込まれて確実に堰き止められる。
尚、前枠が上前枠5aと下前枠5bに分割されている場合について説明したが、前枠が一体に形成されている場合にも適用できる。
また、規制部材30の円弧状外周面30aの一部に設けられる非円弧状外周面は平坦面30bに限らず、遊技球Yの流下を妨げることがなければ曲面等の他の形状であっても良い。
また、上述した実施形態では遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他の遊技機、例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などに適用してもよい。
1 パチンコ機
2 外枠
3 内枠
4a,4b 内枠ヒンジ
5a 上前枠
5b 下前枠
5c 開口部
5d,5e 前枠ヒンジ
6 遊技盤
7 窓部
8 スピーカー
9 球受け皿
10 発射ハンドル
11 図柄表示装置(液晶表示装置)
11a センター役物
12 スルーチャッカー
13 風車
14 電動チューリップ
15 アタッカー
16 遊技盤レール
17 サイドランプ
18 アウト口
19 貯留タンク
20 タンクレール
21 球通路
22 球払出装置
22a 球通路
P 球払出通路
23 上流側球通路
23a,24b 出口部
23b,24a 入口部
23c 係止孔
23d 通路頂壁
23e 終端部分
23f 円弧状収納部
23g 係止部
23h 開口端
D 通路幅
23A 第1ケース体
23B 第2ケース体
24 下流側球通路
24c 突き当て突部
24d 対向起立壁
25 盤裏カバー
26 基板収納ケース
27 シリンダ錠
28 施錠装置
30,32 規制部材
30a,32a 円弧状規制面
30b,32b 非規制面(平坦面)
30d 軸孔
30e 回転軸
30f 軸受保持部
30g 突き当てレバー
30h,32f 軸受
30i ばね係止部
30j 軸心
31 コイルばね
31a 一端
31b 他端
32d 延設部
32e 軸部
32g 係止リング
32h 係止ピン
32i,32j 取付部材
32k 回転アーム
32l 軸ピン
32m 係止凹部
33 キャップ
34 ガイド部

Claims (4)

  1. 遊技盤を保持する内枠の前面側にヒンジを介して開閉可能に前枠が配置され、前記内枠に設けられた球払出装置から払い出された遊技球を前記前枠に設けられた球受け皿に誘導する球払出通路を備え、前記球払出通路は、前記内枠側の上流側球通路と前枠側の下流側球通路とを含み、前記前枠の閉鎖時に前記上流側球通路の出口部に対向して下流側球通路の入口部が配置されて該上流側球通路と下流側球通路とが連続することにより前記球払出装置から払い出された遊技球が球受け皿に誘導される遊技機であって、
    前記上流側球通路の底壁終端部分に通路底壁と平行に回転軸が軸支され外形が前記底壁終端部分に続く円弧状規制面とそれより外形が径方向内側に後退した非規制部とが形成された規制部材が、前記円弧状規制面の回転位置によって前記上流側球通路の終端部分の開口面積を拡縮して遊技球の通過を規制するように設けられ、
    前記前枠の開放時に前記規制部材が回転付勢部材によって付勢されて前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の球通路内への延出量が増えた第1の位置へ回転することにより上流側球通路の終端部分の開口面積を縮小して遊技球の通過を規制し、前記前枠の閉鎖時に前記規制部材が前記回転付勢部材の付勢力に抗して前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の球通路内への延出量が減少した第2の位置へ回転させることにより上流側球通路の終端部分の開口面積を拡大して遊技球の通過を許容することを特徴とする遊技機。
  2. 前記非規制部は円筒状回転体の外周面を軸方向に切欠いて形成された平坦面であり、前記上流側球通路の底壁終端部分に続く前記円弧状規制面の下流側に平坦面が連続するように配置される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記規制部材は第1の位置において前記円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より狭くなり、第2の位置において前記円弧状規制面と対向する通路頂壁までの通路幅が遊技球の直径より広くなる請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記規制部材の軸心は前記上流側球通路の終端部分直下かそれより球通路側に配置され、第1の位置において前記規制部材の軸心と円弧状規制面と先頭の遊技球との接点を通過して通路頂壁に至る直線距離が、円弧状規制面の半径と遊技球の直径とを合わせた長さよりも小さくなるように前記規制部材が上流側球通路の出口部近傍に設けられている請求項1乃至3のいずれか1項記載の遊技機。
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