JP2011224331A - 放射線画像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線の照射範囲の調整さらにはトリミング処理を毎回行う必要がなく、撮影技師の負担を大幅に軽減することができる放射線画像システムを提供する。
【解決手段】放射線画像システムは、被写体の放射線画像を撮影して放射線画像の画像データを出力する画像撮影装置と、放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の少なくとも一方の画像処理を施す画像処理装置と、放射線画像の撮影条件と前記画像処理およびその適用範囲を表す画像処理情報とを関連付けて記憶する画像処理情報記憶装置と、記憶された過去の撮影時の画像処理情報の中から、今回の撮影時の撮影条件に対応する画像処理情報を検索する画像処理情報検索装置とを備える。画像撮影装置は、画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体が撮影された放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の少なくとも一方を施して診断用画像の画像データを作成する放射線画像システムに関するものである。
医師の診断用画像として、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を被写体(患者)に照射して撮影された放射線画像が広く利用されている。また、現在では、CR(コンピューティッドラジオグラフィー)方式や、DR(デジタルラジオグラフィー)方式の放射線画像撮影装置の普及により、放射線画像の撮影、画像処理、表示等をデジタル処理する医療用の放射線画像システムが実用化されている。
放射線画像システムは、例えば、被写体の放射線画像を撮影して、そのデジタル画像データを出力する画像撮影装置、撮影された放射線画像に対して画像処理を施す画像処理装置、画像処理後の放射線画像を表示する画像診断装置等を備えている。これらの画像撮影装置、画像処理装置、画像診断装置等は、例えば、それぞれ病院内の異なる場所に設置され、ネットワークを介して互いに接続されている。
画像撮影装置で撮影された被写体の放射線画像の画像データは、画像撮影装置から出力され、ネットワークを介して画像処理装置に入力され、画像処理装置で画像処理される。その後、医師の診断の際に、画像処理後の画像データが画像処理装置から出力され、ネットワークを介して画像診断装置に入力され、画像診断装置に表示される。医師の診断は、画像診断装置に表示された診断用画像を見ることで行われる。
ところで、放射線画像の撮影時に、放射線の照射範囲(照射野)が不適切に大きく設定されていた場合、撮影後の画像確認時などに、画像処理装置において、トリミング処理が施されることによって適切な大きさの画像領域の診断用画像が作成されている。
しかし、次の放射線画像の撮影時にも同様に不適切に大きな照射範囲で撮影が行われる(撮影者と画像確認者が異なる場合、放射線の照射範囲が不適切に大きいことに気づくことすらない)ため、画像確認時に毎回、トリミング処理を実施する必要がある。また、トリミング処理が施されるまで大きいサイズの画像で処理が行われるため処理時間がかかるという問題もある。
逆に、放射線の照射範囲が不適切に小さく設定されていた場合、診断に必要な画像領域が撮影後の放射線画像に含まれていないと再撮影となってしまい、患者の負担増加、診療施設に対する信頼の低下など、さらに大きな問題となる。
また、トリミング処理で最適な画像領域を設定したとしても、それはトリミング処理の時のみに使われ、撮影の際には、その結果が使われることはないため、放射線の照射範囲を別途毎回調整する必要がある。
上記のように、放射線画像の撮影時には、放射線の照射範囲の調整を毎回行い、撮影後の放射線画像には、トリミング処理を毎回施す必要があるため、放射線画像の撮影技師の負担が非常に大きいという問題があった。
また、経過観察のように、同じ患者の同じ部位を時間を空けて毎回同じポジションで撮影したい場合、通常であれば、患者の同一撮影部位を同じポジションに位置決めして、同じ距離、同じ線量で撮影することになる。
しかし、ある回の撮影の時にだけ、普段使用している放射線画像システムを使用することができないとか、患者が腰を痛めていて、位置決めのために体をひねることができない、等の理由から、それよりも前の撮影時と同じポジションでの撮影ができず、可能な限り同じようなポジションにして撮影を行う場合がある。この場合、放射線検出器の配置状況や、撮影時の患者のポジション等によって、その回の放射線画像において、患者の撮影部位が斜めに撮影されることがある。
ここで、患者の撮影部位が斜めに撮影されている(以下、患者が斜めに撮影されているともいう)とは、前述の経過観察のように、同じ患者の同じ部位を時間を空けて同じポジションで撮影する場合に、ある回の撮影時の放射線画像に撮影されている患者の撮影部位が、それよりも前の撮影時の放射線画像に撮影されている同一ポジションの患者の同一撮影部位に対して傾いている(放射線画像の表示面に垂直な方向に延びる軸を中心として回転されている)ことをいう。
なお、過去の撮影時と同じポジションで撮影することができない場合、例えば、撮影を延期する、患者が同じポジションで撮影されるように、撮影部位もしくは放射線検出器を回転させておくということも考えられる。
患者が斜めに撮影されている放射線画像(図7(A)参照)にトリミング処理を施す場合、例えば、患者が真っ直ぐになるように、放射線画像を傾きの逆方向に回転させて傾きを補正し(図7(B)参照)、補正後の放射線画像にトリミング処理を施す(図7(C)参照)ことが考えられる。この場合、トリミング処理は、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる矩形領域(図7(C)の点線A)を指定することによって行われる。従って、トリミング領域の大きさはほぼ同じになるが、回転処理によって画素間の補間処理が行われるために画質が劣化するという問題がある。
一方、患者が斜めに撮影されている放射線画像(図8(A)参照)において、トリミング処理の時に、患者の傾きの方向に矩形のトリミング領域を傾けて(患者の傾きに応じて、トリミング領域を、放射線画像の表示面に垂直な方向に延びる軸を中心として回転させて)指定することが考えられる(図8(B)参照)。この場合、放射線画像の回転処理は不要なので画質は劣化しないが、トリミング領域の指定が難しいし、実際のトリミング領域は、傾けて指定したトリミング領域(図8(C)の点線A)を含み、かつ、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる最小の矩形領域(図8(C)の実線B)となるため、トリミング領域が大きくなる。
ここで、本発明に関連性のある先行技術文献として、特許文献1〜3がある。
特許文献1には、被検者が今回の撮影メニューと同じ撮影メニューの撮影を過去に行っている場合に、最近のポジション等を示す情報に基づいて、放射線管及び放射線検出器のポジション等を定めることが記載されている。
また、特許文献2には、X線絞りの各遮蔽板の位置情報等から、照射野外領域、すなわち、撮影画像の端部から各遮蔽板の辺縁部までの領域を判定し、黒化処理を行うことが記載されている。
また、特許文献3には、撮影部位毎に関心領域の相対位置を記憶しておき、同じ部位の撮影の場合は相対位置に対応した領域の特徴量を利用して画像処理を行うことが記載されている。
特開2009−207527号公報 特開2000−333936号公報 特開2005−184750号公報
特許文献1では、過去の撮影と同じ位置で撮影できるため、経過観察の際などにポジショニングを行う手間を軽減することが可能となる。しかしながら、位置の履歴のみであるため、撮影する画像サイズ(放射線の照射範囲の設定や放射線検出器の大きさなど)の調整は毎回行う必要がある。
また、特許文献2では、画像処理による照射野認識を行うことなく適切な領域を黒く塗りつぶすことができるが、放射線の照射範囲の設定は毎回行う必要があり、撮影時の技師の負担は軽減されない。また、万が一、技師が手間取ると作業時間がかかり、効率が悪くなる上に患者も待たされるという問題がある。
特許文献3は、部位に応じて適切な画像処理を行うというものであるが、過去のトリミング結果の利用や照射範囲設定の自動化を考慮したものではなく、やはり放射線の照射範囲の設定時の技師の負担は軽減されない。
本発明の目的は、放射線の照射範囲の調整さらにはトリミング処理を毎回行う必要がなく、撮影技師の負担を大幅に軽減することができる放射線画像システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、さらに、放射線画像において、患者が斜めに撮影されている場合であっても、同様に、放射線の照射範囲の調整さらにはトリミング処理を毎回行う必要がない放射線画像システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、放射線源から被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した放射線を放射線検出器で検出することにより該被写体の放射線画像を撮影して該放射線画像の画像データを出力する画像撮影装置と、
前記画像撮影装置によって撮影された放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の少なくとも一方の画像処理を施す画像処理装置と、
前記放射線画像の撮影条件と前記画像処理装置によって施された画像処理およびその適用範囲を表す画像処理情報とを関連付けて記憶する画像処理情報記憶装置と、
前記画像処理情報記憶装置に記憶された過去の撮影時の画像処理情報の中から、今回の撮影時の撮影条件と一致する過去の撮影時の撮影条件に関連付けられた画像処理情報を検索する画像処理情報検索装置とを備え、
前記画像撮影装置は、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする放射線画像システムを提供するものである。
ここで、前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データに照射野認識処理だけが施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の照射野認識処理の適用範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データにトリミング処理だけが施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時のトリミング処理の適用範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の両方が施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じてコリメータの絞りを調整することにより、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、前記画像処理の適用範囲は、該画像処理が適用される画像領域の座標または枠線の情報を含むことが好ましい。
また、前記撮影条件は、被写体IDおよび撮影部位の情報を含み、
前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一被写体の同一撮影部位の画像処理情報を検索することが好ましい。
また、前記撮影条件は、体型および撮影部位の情報を含み、
前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一体型の同一撮影部位の画像処理情報を検索することが好ましい。
また、前記撮影条件は、年齢区分および撮影部位の情報を含み、
前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一年齢区分の同一撮影部位の画像処理情報を検索することが好ましい。
また、前記画像処理情報記憶装置は、前記画像処理装置において選択された撮影条件と画像処理情報だけを記憶することが好ましい。
また、前記画像処理情報検索装置は、複数の画像処理情報が検索された場合に、該検索された複数の画像処理情報の中から日付が最新の画像処理情報を出力することが好ましい。
また、前記画像処理情報検索装置は、複数の画像処理情報が検索された場合に、該検索された複数の画像処理情報の中から所定数の画像処理情報を平均して出力することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、前回と同じ放射線の照射範囲で連続的に撮影が繰り返される場合、前記連続的に繰り返される撮影の最初の撮影時と同じ、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を使用することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、前記画像処理情報が前記画像処理情報記憶装置に全く記憶されていない場合、前記今回の撮影を行う前に、プレ撮影を行って該プレ撮影の放射線画像の画像データを出力し、
前記画像処理装置は、前記プレ撮影の放射線画像の画像データに前記画像処理を施し、
前記画像撮影装置は、前記今回の撮影時に、前記画像処理装置によって前記プレ撮影の放射線画像の画像データに施された画像処理およびその適用範囲を表す画像処理情報に応じて、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、さらに、前記今回の撮影時の撮影条件に対応する画像処理情報として、撮影から所定の時間が経過した画像処理情報が出力された場合に警告を表示する警告表示装置を備えることが好ましい。
また、前記画像処理情報検索装置は、前記今回の撮影時の撮影条件に対応する画像処理情報であっても、撮影から所定の時間が経過した画像処理情報は出力しないことが好ましい。
また、前記画像処理装置は、過去の、ある回の撮影時の放射線画像における被写体が、それよりも前の撮影時の放射線画像における同一ポジションの被写体に対して斜めに傾いて撮影されている場合に、前記ある回の撮影時の放射線画像を回転させて前記被写体の傾きを補正し、補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、該補正後の放射線画像に対して指定される、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる第1トリミング領域の座標情報を含む画像処理情報を出力することが好ましい。
また、前記画像処理装置は、今回の撮影時に、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる前記回転角度の情報および前記第1トリミング領域の座標情報に応じて、該第1トリミング領域の座標情報に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における、前記被写体が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域の座標情報を求め、
前記画像撮影装置は、前記仮想的な矩形領域の座標情報を、前記画像処理の適用範囲として、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
また、前記画像処理装置は、過去の、ある回の撮影時の放射線画像における被写体が、それよりも前の撮影時の放射線画像における同一ポジションの被写体に対して斜めに傾いて撮影されている場合に、前記ある回の撮影時の放射線画像を回転させて前記被写体の傾きを補正し、補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、該補正後の放射線画像に対して指定される、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる第1トリミング領域の座標情報に応じて、該第1トリミング領域の座標情報に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における第2トリミング領域の座標情報を求め、前記回転角度の情報および前記第2トリミング領域の座標情報を含む画像処理情報を出力することが好ましい。
また、前記画像撮影装置は、今回の撮影時に、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる前記回転角度の情報および前記第2トリミング領域の座標情報に応じて、該第2トリミング領域に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における、前記被写体が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域の座標情報を求め、
前記画像撮影装置は、前記仮想的な矩形領域の座標情報を、前記画像処理の適用範囲として、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することが好ましい。
本発明の放射線画像システムは、過去の撮影時の撮影条件と画像処理情報とを関連付けて記憶しておき、今回の撮影時の撮影条件が過去の撮影時の撮影条件と一致する場合に、検索した過去の撮影時の画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更した後、今回の撮影を行う。従って、放射線の照射範囲の調整を撮影毎に行う必要がなくなり、しかも場合によってはトリミング処理を不要とすることができるため、撮影技師の負担を大幅に軽減することができる。
また、本発明によれば、放射線画像において患者が斜めに撮影されている場合であっても、従来通り、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる矩形領域によってトリミング領域を容易に指定することができる。また、実際のトリミング処理の時には、放射線画像およびトリミング領域のいずれも傾けていないので、患者の位置合わせを適切に実施することができる。また、患者が真っ直ぐに撮影されていると想定した場合の仮想的なトリミング領域を照射野領域の最適化のために利用するため、最適な照射野領域により早く近づけることができる。
本発明の放射線画像システムの構成を表す一実施形態のブロック図である。 (A)〜(C)は、患者の手のひらが撮影された放射線画像を表す一実施形態の概念図である。 撮影距離と放射線検出器上での放射線の照射範囲との関係を表す一実施形態の概念図である。 (A)および(B)は、放射線検出器上での被写体の配置を表す一実施形態の概念図である。 患者が斜めに撮影されている放射線画像において、実際のトリミング領域および診断用画像の領域を表す一例の概念図である。 患者が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な実際のトリミング領域を表す一例の概念図である。 (A),(B)および(C)は、患者が斜めに撮影されている放射線画像にトリミング処理を施す場合の流れを表す一例の概念図である。 (A),(B)および(C)は、患者が斜めに撮影されている放射線画像にトリミング処理を施す場合の流れを表す別の例の概念図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の放射線画像システムを詳細に説明する。
図1は、本発明の放射線画像システムの構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示す放射線画像システム10は、画像撮影装置12と、画像処理装置(コンソール)14と、画像保存装置(PACS)16と、画像診断装置(ビューア)18と、診断レポート装置20と、画像処理情報記憶装置24と、画像処理情報検索装置26とによって構成されている。各装置は、例えば、それぞれ病院内の異なる場所に設置され、ネットワークを介して互いに接続されている。以下の説明では言及しないが、各種の画像データや各種の要求(要求信号)はネットワークを介して送受信される。
画像撮影装置12は、画像処理装置14から入力される放射線の照射範囲変更要求に応じて、放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更した後、同じく画像処理装置14から入力される放射線画像の撮影要求に応じて、放射線源から被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を放射線検出器で検出することにより被写体の放射線画像を撮影して放射線画像の画像データを出力する。画像撮影装置12から出力される放射線画像の画像データは画像処理装置14に入力される。画像撮影装置12は、例えば、CR方式、DR方式の画像撮影装置を含む各種構成のものが利用可能である。
ここで、CR方式の画像撮影装置は、被写体を透過した放射線をイメージングプレート(IP)に記憶させた後、IPをレーザ光でスキャンし、そのときにIPから発せられる輝尽光を読み取ってコンピューター処理により画像データを得るものである。
また、DR方式の画像撮影装置は、被写体を透過した放射線を、フラットパネルディテクタ(FPD)等の放射線検出器を用いて検出し、放射線画像のデジタル画像データを取得する。DR方式の画像撮影装置には、例えば、立位撮影台ないし臥位撮影台の内部にFPDが組み込まれた固定型のものや、FPDがカセッテ内に収容され、撮影時に画像撮影装置に装着される可搬型のものがある。
続いて、画像処理装置(コンソール)14は、上記のように、画像撮影装置12に放射線画像の撮影要求を出力し、撮影要求した被写体の放射線画像(原画像)の画像データを画像撮影装置12から受け取る。また、画像処理装置14は、原画像に対して、照射野認識処理およびトリミング処理の少なくとも一方の画像処理を施し、関心領域(医師の診断に必要な画像領域)が抽出された診断用画像の画像データと、これに対応する撮影条件および画像処理情報とを出力する。診断用画像の画像データは画像保存装置16に入力され、撮影条件および画像処理情報は画像処理情報記憶装置24に入力される。また、画像処理装置14は、画像処理情報検索装置26に画像処理情報の検索要求および検索キーとなる撮影条件を出力し、検索要求した被写体の放射線画像の画像データに対応する過去の撮影時の画像処理情報を画像処理情報検索装置26から受け取る。さらに、画像処理装置14は、画像撮影装置12に放射線の照射範囲変更要求および照射範囲変更情報を出力する。放射線の照射範囲変更要求および照射範囲変更情報は画像撮影装置12に入力される。
ここで、照射野認識処理は、原画像の画像データの中から、放射線が照射された領域(放射線照射野領域)の画像(照射野認識画像)の画像データを自動抽出する処理である。照射野認識処理に関して、本出願人は、特開平10−071138号公報、特開平10−143634号公報、特開平10−162156号公報、特開平10−275213号公報、特開平10−248830号公報等で既に各種の処理方法を提案している。本発明では、これらの公報に開示の照射野認識処理を含む各種の照射野認識処理が利用できるため、その詳細な説明は省略する。
トリミング処理は、照射野認識画像の画像データにトリミングを施して、照射野認識画像の画像データの中から関心領域(トリミング領域)の画像(トリミング画像)の画像データを自動抽出する処理である。
また、撮影条件は、画像撮影装置12で撮影が行われるときの各種の条件を表すものであり、患者ID(識別情報)および撮影部位を含み、さらに、撮影方法(撮影に使用する画像撮影装置の種類、画像撮影装置のID)、線量等の情報を含む。
画像処理情報は、画像処理装置14によって放射線画像の画像データに施された画像処理の情報、つまり、本実施形態では、照射野認識処理およびトリミング処理の内容を表す情報である。画像処理情報は、画像処理装置14で照射野認識処理だけが施された場合には照射野認識情報、画像処理装置14でトリミング処理だけが施された場合にはトリミング情報、両方の処理が施された場合には両方の情報を含む。
照射野認識情報は、照射野認識処理の実施の有無を表す照射野認識フラグ、照射野認識処理が施された場合には、照射野認識処理によって認識された画像領域(照射野認識処理の適用範囲)を表す位置情報(例えば、照射野認識領域の座標、大きさ、枠線の情報等)等の情報を含む。
トリミング情報は、トリミング処理の実施の有無を表すトリミングフラグ、トリミング処理が施された場合には、トリミング処理によってトリミングされた画像領域(トリミング処理の適用範囲)を表す位置情報(例えば、トリミング領域の座標、大きさ、枠線の情報等)等の情報を含む。
また、照射範囲変更情報は、画像撮影装置12において、放射線画像の撮影時に、放射線源から被写体に向かって照射される放射線の範囲を制限するコリメータの絞りを変更(調整)するための情報(変更後の放射線の照射範囲を表す位置情報、例えば、変更後の照射範囲の座標、大きさ、枠線の情報等)である。
続いて、画像保存装置(PACS)16は、画像処理装置14から入力される診断用画像の画像データを保存する画像データベースである。また、画像保存装置16は、画像診断装置18から入力される診断用画像の配送要求(画像要求)に応じて、保存済みの全ての診断用画像の画像データの中から、画像診断装置18によって指定された被写体の診断用画像の画像データを画像診断装置18に配送(出力)する。
画像診断装置(ビューア)18は、上記のように、画像保存装置16に診断用画像の配送要求を出力し、配送要求した被写体の診断用画像の画像データを画像保存装置16から受け取って、受け取った画像データに対応する診断用画像を表示する。
診断レポート装置20は、医師が、診断用画像を見て行った診断結果となる診断レポートを記入(作成)するためのものである。診断レポート装置20は、医師によって記入された診断レポートを保存する。
なお、画像診断装置18と診断レポート装置20は、本実施形態のように別体で構成してもよいが、1つの装置(例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等)で実現することもできる。
続いて、画像処理情報記憶装置24は、画像処理装置14から入力される、放射線画像の撮影条件と、これに対応する画像処理情報(つまり、画像処理装置によって施された画像処理およびその適用範囲の情報)とを関連付けて記憶する。
画像処理情報検索装置26は、画像処理装置14から入力される画像処理情報の検索要求および検索キーの撮影条件に応じて、画像処理情報記憶装置24に記憶された過去の撮影時の画像処理情報の中から、今回の撮影時の撮影条件(検索キー)と一致する過去の撮影時の撮影条件に関連付けられた画像処理情報を検索する。なお、検索により、検索キーの撮影条件に対応する複数の画像処理情報が出力される場合もある。検索キーの撮影条件に対応する画像処理情報は画像処理装置14に入力される。
なお、図1では、画像処理情報記憶装置24および画像処理情報検索装置26が画像処理装置14に接続されているが、これらをネットワーク上に接続する構成としてもよい。また、画像処理情報記憶装置24は、例えば、画像処理装置14が備えるハードディスク等の内部記憶装置等で実現することもできる。また、画像処理情報検索装置26は、例えば、画像処理装置14が有する制御装置の演算機能ないしプログラムにより実現することもできる。
次に、放射線画像システム10の動作を説明する。以下の説明では、1回目の撮影を行った後、経過観察により1回目と同じ部位(手のひら)について2回目の撮影を行うものとする。
まず、1回目の放射線画像の撮影時の動作を説明する。
1回目の撮影時には、撮影技師により、入力手段(図示省略)を介して、放射線画像の撮影指示(例えば、撮影ボタンの押下等)が画像処理装置14に入力される。これにより、放射線画像の撮影要求が、画像処理装置14から出力される。
また、撮影技師により、入力手段を介して、1回目の撮影時の放射線画像の撮影条件として、例えば、患者ID:A000、撮影部位:右手、撮影方法:DR方式、DR・ID:001、線量:数十mAsが画像処理装置14に入力される。なお、線量の情報は画像撮影装置12から画像処理装置14に入力することもできる。1回目の撮影時の撮影条件は画像処理装置14に記憶される。
画像撮影装置12では、画像処理装置14から放射線画像の撮影要求が入力されると、撮影条件に従って被写体の放射線画像が撮影される。撮影が終了すると、撮影された放射線画像の画像データが画像撮影装置12から出力される。
画像処理装置14では、画像撮影装置12から放射線画像の画像データを受け取ると、本実施形態では、まず、放射線画像の画像データに照射野認識処理が施される。続いて、撮影技師により、入力手段を介して、トリミング領域の指示(例えば、トリミングの座標、大きさ、枠線等の指定)が画像処理装置14に入力される。これに基づいて、画像処理装置14では、照射野認識画像の画像データにトリミング処理が施されて診断用画像の画像データが作成される。
ここで、図2に示すように、患者の手のひらが撮影された放射線画像を例に挙げて説明する。
同図(A)は、患者の手のひらが撮影された放射線画像(原画像)を表す概念図である。この図に示すように、画像撮影装置12では、放射線が照射される領域(照射野領域)が、例えばコリメータの絞りを変えることによって制限される。そのため、原画像では、照射野領域内の被写体が存在しない領域が黒く(黒ベタ)なり、撮影範囲内の照射野領域以外の領域が透明(素抜け)になる。
画像処理装置14により、原画像に照射野認識処理が行われると、同図(B)に示すように、原画像の中から照射野領域内の画像(照射野認識画像)だけが抽出される。そしてさらに、照射野認識画像にトリミング処理が行われると、同図(C)に示すように、照射野認識画像の中から関心領域内の画像(トリミング画像)だけが抽出され、これが診断用画像とされる。
画像処理装置14での画像処理が終了すると、診断用画像の画像データが画像処理装置14から出力される。診断用画像の画像データは、画像保存装置16に入力されて保存される。また、撮影条件および画像処理情報(照射野認識情報およびトリミング情報)が画像処理装置14から出力される。撮影条件および画像処理情報は、画像処理情報記憶装置24に入力され、関連付けられて記憶される。
診断用画像の画像データが画像保存装置16に保存された後、医師により、入力手段(図示省略)を介して、診断用画像の配送指示が画像診断装置18に入力される。これにより、診断用画像の配送要求(画像要求)が画像診断装置18から出力される。
画像保存装置16では、画像診断装置18から診断用画像の配送要求が入力されると、保存済みの全ての診断用画像の画像データの中から、画像診断装置18によって指定された被写体の診断用画像の画像データが検索されて出力される。
画像診断装置18では、配送要求した被写体の診断用画像の画像データを画像保存装置16から受け取ると、受け取った画像データに対応する診断用画像が表示される。
診断の際には、医師(診断用画像の読影者)により、画像診断装置18に表示された診断用画像を見ることで診断が行われる。
診断の終了後、医師により、診断レポート装置20を用いて、診断用画像を見て行った診断結果となる診断レポートが記入される。記入された診断レポートは、診断レポート装置20に保存される。
次に、2回目の放射線画像の撮影時の動作を説明する。
2回目の撮影時には、まず、撮影技師により、入力手段を介して、画像処理情報の検索指示および検索キーの撮影条件が画像処理装置14に入力される。これにより、画像処理情報の検索要求および検索キーの撮影条件が、画像処理装置14から出力される。
画像処理情報検索装置26では、画像処理装置14から画像処理情報の検索要求および検索キーの撮影条件が入力されると、画像処理情報記憶装置24に記憶された過去の画像処理情報の中から、検索キーの撮影条件に一致する撮影条件に関連付けられている画像処理情報が検索される。
画像処理装置14では、画像処理情報検索装置26から、検索キーの撮影条件に対応する画像処理情報を受け取ると、この画像処理情報に基づいて、照射野認識処理およびトリミング処理が施されているかどうか、また処理が施されている場合にはその処理が施された画像領域の表示が行われる。本実施形態では、両者が行われている旨の表示が行われる。続いて、撮影技師により、入力手段を介して、例えば、照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように放射線の照射範囲を変更する指示が画像処理装置14に入力される。これにより、照射範囲変更要求および照射範囲変更情報が画像処理装置14から出力される。
画像撮影装置12では、画像処理装置14から照射範囲変更要求および照射範囲変更情報が入力されると、図3に示すように、放射線源28から放射線検出器32までの撮影距離SID1,SID2、および、照射範囲変更情報に応じて、例えば、コリメータ30の絞りを調整することにより、放射線検出器32上での放射線の照射範囲R1,R2が、撮影距離に関わらず、1回目の撮影時の照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように、放射線源28から照射される放射線の照射範囲が変更される。
図3に示すように、例えば、1回目の撮影時の撮影距離SID1と、2回目の撮影時の撮影距離SID2が異なる場合、コリメータ30の絞りが同じ(つまり、照射線源28から照射される放射線の照射範囲が同じ)であっても、実際に、1回目と2回目の撮影時の放射線検出器32上での放射線の照射範囲R1,R2は異なる。従って、撮影距離SID1,SID2に関わらず、1回目の撮影時の照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように、放射線検出器32上での放射線の照射範囲を変更するためには、例えば、1回目と2回目の撮影距離SID1,SID2を同じにするか、1回目と2回目の撮影距離SID1,SID2の違いを考慮して、コリメータ30の絞りを調整する必要がある。
続いて、撮影技師により、放射線の代わりに、照射野ランプからコリメータの開口部を介して照明光(可視光)を被写体に照射して、2回目の撮影時に、放射線が被写体に照射される範囲(放射線検出器上での放射線の照射範囲)を確認し、2回目の撮影時の被写体の位置(放射線の照射範囲内での位置)が1回目の撮影時の被写体の位置と一致するように位置合わせが行われる。その後、1回目の撮影と同様にして2回目の撮影が行われ、撮影された放射線画像の画像データが画像撮影装置12から出力される。
例えば、被写体の位置が、1回目の撮影時には、図4(A)に示すように放射線検出器(つまり、撮影された放射線画像)の右下であり、2回目の撮影時には、同図(B)に示すように左上である場合、2回目の撮影時の被写体の位置を1回目の撮影時の被写体の位置に合わせるためには、例えば、2回目の撮影時に、被写体の位置を1回目の撮影時の被写体と同じ位置に移動させるか、2回目の撮影時の被写体の位置(放射線の照射範囲内での位置)が1回目の撮影時の被写体の位置(放射線の照射範囲内での位置)と同じになるように放射線の照射範囲を移動させる。
画像処理装置14では、画像撮影装置12から放射線画像の画像データを受け取ると、本実施形態では、放射線画像の画像データに照射野認識処理が施されて診断用画像の画像データが作成される。
上記のように、2回目に撮影された放射線画像における放射線の照射範囲は、1回目の撮影時の照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように変更されている。放射線の照射範囲がトリミング処理の適用範囲に近づくにつれて、照射野認識画像のサイズは、1回目の撮影時のトリミング画像のサイズに近づく。つまり、放射線の照射範囲が1回目の撮影時のトリミング処理の適用範囲に近い場合には、照射野認識処理を施すだけで、1回目の撮影時のトリミング画像と同等のサイズの画像を得ることができるため、トリミング処理も不要である。
上記のように、放射線画像システム10は、1回目の撮影時の撮影条件と画像処理情報とを関連付けて記憶しておき、2回目の撮影時の撮影条件が1回目の撮影時の撮影条件と一致する場合に、検索した1回目の撮影時の画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更した後、2回目の撮影を行う。従って、放射線の照射範囲の調整を撮影毎に行う必要がなくなり、しかも場合によってはトリミング処理を不要とすることができるため、撮影技師の負担を大幅に軽減することができる。
なお、1回目の撮影時に、画像処理装置14において、照射野認識処理だけが行われた場合、2回目の撮影時には、画像撮影装置12において、放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、1回目の撮影時の照射野認識処理の適用範囲となるように、放射線源から照射される放射線の照射範囲が変更される。一方、トリミング処理だけが施された場合、2回目の撮影時には、放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、1回目の撮影時のトリミング処理の適用範囲となるように、放射線源から照射される放射線の照射範囲が変更される。
また、2回目の撮影時の撮影条件が1回目の撮影時の撮影条件と一致する場合に、放射線の照射範囲を変更することなく2回目の撮影を行い、検索した1回目の撮影時の画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、2回目に撮影された放射線画像の画像データに対してトリミング処理を行う場合のトリミング領域の初期領域として利用してもよい。
画像処理装置14でトリミング処理が実施される場合、トリミング領域の初期領域として、まず最初に、トリミングが行われる大まかな領域が決定され、その後、微調整が行われて最終的なトリミング領域が決定される。これに対し、上記のように、過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、トリミング処理を行う場合のトリミング領域の初期領域を決定することにより、トリミング処理をより効率的に行うことができるようになる。
また、本発明は、3回目以降の撮影時にも、同様に適用可能である。また、3回目以降の撮影については、画像処理情報の再利用条件(画像処理情報を記憶するための条件)をより細かく設定してもよい。例えば、トリミング処理の結果を後で評価して、より適切に行われているというものだけを再利用できるようにしてもよいし、同じ検索キーに対応する複数の画像処理情報のうち日付が最新のものを選択して利用してもよいし、過去の所定数の画像処理情報の平均をとって利用してもよい。
次に、放射線画像において、患者の撮影部位が斜めに傾いて撮影されている場合のトリミング処理について説明する。
以下の説明は、過去の、ある回の放射線画像、例えば、前回の放射線画像において、患者の撮影部位が斜めに撮影されている場合に、前回の撮影時のトリミング処理の適用範囲の情報を、今回の撮影時の照射野領域に利用する場合の例である。
前述のように、放射線画像システム10は、過去の撮影時のトリミング処理の適用範囲の情報を、今回の撮影時の照射野領域に利用し、これを繰り返し行って学習することによって、最適な照射野領域に近づけていくものである。
しかし、前述のように、前回の放射線画像において患者が斜めに撮影されていることによって、トリミング領域が大きくなる場合のように、前回の撮影の時だけ例外的に変化したトリミング処理の適用範囲の情報を今回の撮影時に利用すると、照射野領域が最適な領域から遠ざかることになる。従って、このような例外的なトリミング処理の適用範囲の情報をそのまま利用することは望ましくない。
トリミング処理は、通常、図2(B)に示すように、放射線画像において、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる矩形領域(トリミング領域)を指定し、このトリミング領域の画像の画像データを抽出することによって行われる。そして、放射線画像システム10では、過去の撮影時のトリミング領域の座標情報が、今回の撮影時の照射野範囲に利用され、今回の撮影時の患者のポジションが、過去の撮影時の患者のポジションと一致するように位置合わせが行われる。
前述のように、例えば、前回の放射線画像において、患者が斜めに傾いて撮影されている場合には、患者が真っ直ぐになるように、前回の放射線画像を患者の傾きとは逆方向に回転させて傾きを補正し、補正後の放射線画像にトリミング処理を施すか、あるいは、トリミング処理を施す時に、前回の放射線画像の傾きの方向にトリミング領域を傾けて指定することが考えられる。
しかし、今回の撮影時の患者の位置合わせの時に、前回の撮影時のトリミング領域の角度と今回の撮影時の照射野領域の角度とが等しくなければ、そもそも位置合わせをすることができない。従って、上記のように、前回の放射線画像のトリミング処理の時に、放射線画像もしくはトリミング領域を傾けてトリミング領域を決定すると、今回の撮影時の患者の位置合わせを適切に実施することができなくなる。
そこで、放射線画像システム10では、前回の放射線画像において、患者が斜めに撮影されている場合、画像処理装置14において、以下のようにしてトリミング処理が行われる。
前回の放射線画像において、患者が斜めに撮影されている場合(図7(A)参照)、まず、放射線画像が患者の傾きの逆方向に回転処理されてその傾きが補正され(図7(B)参照)、表示される。そして、撮影技師等により、補正後(回転後)の放射線画像に対してトリミング領域が指定される(図7(C)参照)。補正後の放射線画像では患者の傾きが補正されているので、トリミング領域の指定は、従来通りの、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる矩形領域(図7(C)の点線A)によって行われる。
ここで、補正後の放射線画像に対してトリミング領域が指定される時には、例えば、前回よりも前の撮影時の放射線画像が並列表示され、撮影技師がこれを見ながら、トリミング領域を指定することができるようにすることが望ましい。これにより、正確に患者の傾きを補正することができる。なお、回転角度以外ほぼ正確に撮影されているのであれば、前回の放射線画像とそれよりも前の放射線画像との輪郭位置を合わせること等によって、自動的に回転処理を行わせることができる。
続いて、補正後の放射線画像における回転角度の情報およびトリミング領域の座標情報(1頂点の座標と高さおよび幅、または、対角の2頂点の座標等)に応じて、補正後の放射線画像におけるトリミング領域の座標情報に対応する、補正前の放射線画像(つまり、前回の放射線画像)における矩形領域(実際のトリミング領域)の座標情報が計算される。補正前の放射線画像における矩形領域は、図5に点線Aで示すように、患者の傾きに対応する角度だけ傾斜(回転)された矩形領域となる。
補正前の放射線画像における矩形領域の座標情報、つまり、実際のトリミング領域の座標情報に応じて、補正前の放射線画像に対して実際のトリミング処理が施され、診断用画像の画像データが画像処理装置14から出力される。実際のトリミング領域は、前述のように、患者の傾きに対応する角度だけ斜めに傾いた矩形領域であるが、診断用画像は、図5に実線Bで示すように、実際のトリミング領域を含み、かつ、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる最小の矩形領域の画像とされる。
また、撮影条件および画像処理情報(補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、補正前の放射線画像における実際のトリミング領域の座標情報を含む)が画像処理装置14から出力され、両者は関連付けられて画像処理情報記憶装置24に記憶される。
一方、今回の撮影時に、前回の撮影時のトリミング処理の適用範囲の情報を今回の撮影時の照射野範囲に利用する時には、画像処理情報検索装置26によって検索された画像処理情報に含まれる補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、補正前の放射線画像における実際のトリミング領域の座標情報に応じて、実際のトリミング領域を回転処理することによって、図6に点線Aで示すように、実際のトリミング領域に対応する、患者が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域(仮想的なトリミング領域)の座標情報が求められる。画像撮影装置12では、この仮想的なトリミング領域の座標情報を、前回の放射線画像に対するトリミング処理の適用範囲として、今回の撮影時の照射野領域が変更される。
放射線画像システム10では、実際にトリミング処理が施される補正前の放射線画像を回転していないので、画質が劣化しないという利点がある。また、補正後の放射線画像(つまり、トリミング領域を指定するための表示用の放射線画像)を使用して、従来通り、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる矩形領域によってトリミング領域を容易に指定することができる。また、実際のトリミング処理の時には、放射線画像およびトリミング領域のいずれも傾けていないので、患者の位置合わせを適切に実施することができる。
前述のように、放射線画像において患者が斜めに撮影されている場合、例外的に大きくなったトリミング処理の適用範囲の情報は、本来であれば、利用することなく捨てることが望ましい。これに対し、本実施形態では、患者が斜めに撮影されている場合であっても、患者が真っ直ぐに撮影されていると想定した場合の仮想的なトリミング処理の適用範囲の情報を求めることによって、これを照射野領域の最適化のために利用することができるため、最適な照射野領域により早く近づけることができる。
なお、画像処理情報として、補正後の放射線画像における回転角度の情報およびトリミング領域の座標情報を記憶しておき、これに対応する補正前の放射線画像における実際のトリミング領域の座標情報を求めてもよい。
この場合、今回の撮影時に、前回の撮影時のトリミング処理の適用範囲の情報を今回の撮影時の照射野範囲に利用する時には、画像処理情報検索装置26によって検索された画像処理情報に含まれる補正後の放射線画像における回転角度の情報およびトリミング領域の座標情報に応じて、トリミング領域の座標情報に対応する、補正前の放射線画像における、患者が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域(仮想的なトリミング領域)の座標情報が求められる。画像撮影装置12では、この仮想的なトリミング領域の座標情報を、前回の放射線画像に対するトリミング処理の適用範囲として、今回の撮影時の照射野領域が変更される。
また、患者が斜めに撮影されている放射線画像が連続する場合、例えば、2回以上連続する場合には、それが患者の定常の傾きであるとも考えられる。この場合には、上記のようにして、補正前の放射線画像における実際のトリミング領域を含み、かつ、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる最小の矩形領域を計算し、計算した最小の矩形領域を前回の撮影時のトリミング領域として、今回の撮影時の照射野領域に利用するようにしてもよい。
ところで、回転処理による画質の劣化、患者が斜めに撮影されている放射線画像に対するトリミング処理のしにくさなどを考えると、そもそも斜めにトリミング処理を施すこと自体の発生が好ましくないと考えられる。例えば、特開2002−368975号公報に開示されているように、棒状の被写体を撮影する場合に、撮影後の処理で必ず回転してトリミング処理を施すような状況になっているのであれば、最初から被写体を回転後の方向に配置して撮影した方が効率的であると思われる。
一方、同公報に開示されているように、少しでも画像全体の大きさを小さくするために、撮影時の向きとは異なる方向に回転して記録する方が好ましいという要求も考えられる。この場合は、斜めにトリミング処理を施すことを許容すべきである。
例えば、斜めにトリミング処理が施された場合、そもそも撮影時の患者ないし放射線検出器の向きが不適切であったと考え、今回同じ条件で撮影が行われる際に、これらの向きに注意するように促すメッセージを表示することが考えられる。一方、斜めのトリミングの実績が複数存在している場合は、何らかの理由で斜めにすることが定常であると思われるので、ある一定条件を満たす場合には、注意メッセージを表示しないようにすることも考えられる。
例えば、画像ごとのトリミング座標を保持し、斜めになっているものが同条件画像中、N%以下の場合には、注意メッセージを表示することが考えられる。
なお、撮影条件として、患者IDではなく、体型(太っている/痩せている、大きい/小さい等)、年齢区分(乳幼児、小児、成人等の区分、ないし、実年齢による区分等)、身体特徴、診断医師名、病院施設名、撮影距離、モデル適用(プリセットされた複数のメニューから選択する等)、症状等の情報を使用してもよい。特に、被写体の各部位の大きさは体型情報に依存するので、撮影条件として体型および撮影部位の情報を使用することは有用である。また、撮影条件として患者IDを使用しない場合、同一被写体ではなく、別の被写体の同一体型の同一部位の画像処理情報を利用することも可能である。同様に、被写体の各部位の大きさは年齢区分情報に大きく依存する。年齢による判断は、身体特徴である程度正確に、かつ定量的に分類できる有効手段である。また、撮影条件として患者IDを使用しない場合、被写体に関わらず、同一年齢区分の同一部位の画像処理情報を利用することが可能である。
画像処理情報記憶装置24は、例えば、放射線画像システム10が設置された病院や医師会で提携している複数の病院等の施設内のみで利用可能なローカルなサーバ(施設内限定)でもよいし、広域ネットワーク上のサーバ(全世界共通)でもよい。また、ローカルにのみ記憶していたものを後からネットワークに送るようにしてもよい。これにより、必要な場合のみ、他の施設からも過去の画像処理情報を利用可能にすることができる。また、この場合には、一定の条件に応じて情報提供料を徴収するようにしてもよい。
また、過去の撮影時の画像処理情報を利用して今回の撮影時の放射線の照射範囲を自動設定した後、さらに、撮影技師の操作により、照射範囲の微調整を行うことを可能としてもよい。例えば、前回の撮影時には、その画像処理情報が最適であると判断されていたものが、今回の撮影時には、前回の画像処理情報に基づいて自動設定された放射線の照射範囲が最適ではないと判断された場合や、前回の撮影時から期間が空きすぎており、患者の体型が変わっていた場合等に有用である。
画像処理情報記憶装置24は、例えば、画像処理装置14から入力される全ての画像処理情報を自動的に記憶するようにしてもよいが、撮影技師により、画像処理装置14において、入力手段を介して選択された画像処理情報だけを記憶するようにしてもよい。例えば、不適切な照射範囲で撮影が行われた場合や、撮影の失敗、トリミング処理の失敗の場合には、画像処理情報を記憶しないことで、記憶されているデータの信頼性を高めることができる。
また、撮影の失敗やトリミング処理の失敗した画像の情報を利用して放射線の照射範囲を変更してもよい。例えば、「体動」が原因で撮影の失敗であると判断された場合には、撮影の失敗した画像ではなく、その直前の画像の画像処理情報を利用して照射範囲を変更すればよい。また、撮影が失敗した直後に再撮影が行われる場合、過去の撮影時の画像処理情報を検索せず、直前の撮影時の画像処理情報を利用して照射範囲を変更してもよい。また、トリミングの失敗であれば、前回の撮影時の画像処理情報を利用して照射範囲を変更しないようにしてもよい。
また、前回の撮影時と同じ放射線の撮影範囲で撮影が連続的に繰り返し行われる場合(リピート撮影、トモシンセシス撮影など)、画像処理情報検索装置26は過去の撮影時の画像処理情報の検索をせず、画像撮影装置12は、連続的な繰り返し撮影の最初の撮影時の、放射線源から照射される放射線の照射範囲を使うようにしてもよい。
また、過去の撮影時の画像処理情報が画像処理情報記憶装置24に全く記憶されていない場合に、画像撮影装置12において、放射線の照射範囲を適切な範囲に変更するためだけに、通常の撮影時よりも弱い線量でプレ撮影(プレショット)を実施してプレ撮影の放射線画像の画像データを出力し、画像処理装置14でプレ撮影の放射線画像の画像データに画像処理を施し、その結果の画像処理情報を利用して放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更してもよい。
各種のパラメータにより、過去の撮影時の画像処理情報に補正を施す画像処理情報補正装置を備えてもよいし、警告を表示する警告表示装置を備えてもよい。例えば、警告表示装置は、前回の撮影時には10歳であった患者を1年後に撮影する場合等に、「患者の体格が変わっている可能性があります。照射範囲が適切か確認して下さい」などの警告を表示する。
また、患者IDや撮影部位等の撮影条件が同じ画像処理情報が存在する場合であっても、例えば、過去の撮影の実施日が所定の年数よりも古い場合には、放射線の照射範囲の変更には利用しない等の制限を設けてもよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 放射線画像システム
12 画像撮影装置
14 画像処理装置(コンソール)
16 画像保存装置(PACS)
18 画像診断装置(ビューア)
20 診断レポート装置
24 画像処理情報記憶装置
26 画像処理情報検索装置
28 放射線源
30 コリメータ
32 放射線検出器

Claims (20)

  1. 放射線源から被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した放射線を放射線検出器で検出することにより該被写体の放射線画像を撮影して該放射線画像の画像データを出力する画像撮影装置と、
    前記画像撮影装置によって撮影された放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の少なくとも一方の画像処理を施す画像処理装置と、
    前記放射線画像の撮影条件と前記画像処理装置によって施された画像処理およびその適用範囲を表す画像処理情報とを関連付けて記憶する画像処理情報記憶装置と、
    前記画像処理情報記憶装置に記憶された過去の撮影時の画像処理情報の中から、今回の撮影時の撮影条件と一致する過去の撮影時の撮影条件に関連付けられた画像処理情報を検索する画像処理情報検索装置とを備え、
    前記画像撮影装置は、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じて、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする放射線画像システム。
  2. 前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データに照射野認識処理だけが施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の照射野認識処理の適用範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像システム。
  3. 前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データにトリミング処理だけが施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時のトリミング処理の適用範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像システム。
  4. 前記画像撮影装置は、前記画像処理装置によって前記放射線画像の画像データに照射野認識処理およびトリミング処理の両方が施された場合に、前記放射線検出器上での放射線の照射範囲が、撮影距離に関わらず、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の照射野認識処理の適用範囲からトリミング処理の適用範囲までの間の範囲となるように、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像システム。
  5. 前記画像撮影装置は、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる過去の撮影時の画像処理の適用範囲に応じてコリメータの絞りを調整することにより、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の放射線画像システム。
  6. 前記画像処理の適用範囲は、該画像処理が適用される画像領域の座標または枠線の情報を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の放射線画像システム。
  7. 前記撮影条件は、被写体IDおよび撮影部位の情報を含み、
    前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一被写体の同一撮影部位の画像処理情報を検索することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放射線画像システム。
  8. 前記撮影条件は、体型および撮影部位の情報を含み、
    前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一体型の同一撮影部位の画像処理情報を検索することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放射線画像システム。
  9. 前記撮影条件は、年齢区分および撮影部位の情報を含み、
    前記画像処理情報検索装置は、前記過去の撮影時の画像処理情報の中から、同一年齢区分の同一撮影部位の画像処理情報を検索することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放射線画像システム。
  10. 前記画像処理情報記憶装置は、前記画像処理装置において選択された撮影条件と画像処理情報だけを記憶することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の放射線画像システム。
  11. 前記画像処理情報検索装置は、複数の画像処理情報が検索された場合に、該検索された複数の画像処理情報の中から日付が最新の画像処理情報を出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の放射線画像システム。
  12. 前記画像処理情報検索装置は、複数の画像処理情報が検索された場合に、該検索された複数の画像処理情報の中から所定数の画像処理情報を平均して出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の放射線画像システム。
  13. 前記画像撮影装置は、前回と同じ放射線の照射範囲で連続的に撮影が繰り返される場合、前記連続的に繰り返される撮影の最初の撮影時と同じ、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を使用することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の放射線画像システム。
  14. 前記画像撮影装置は、前記画像処理情報が前記画像処理情報記憶装置に全く記憶されていない場合、前記今回の撮影を行う前に、プレ撮影を行って該プレ撮影の放射線画像の画像データを出力し、
    前記画像処理装置は、前記プレ撮影の放射線画像の画像データに前記画像処理を施し、
    前記画像撮影装置は、前記今回の撮影時に、前記画像処理装置によって前記プレ撮影の放射線画像の画像データに施された画像処理およびその適用範囲を表す画像処理情報に応じて、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の放射線画像システム。
  15. さらに、前記今回の撮影時の撮影条件に対応する画像処理情報として、撮影から所定の時間が経過した画像処理情報が出力された場合に警告を表示する警告表示装置を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の放射線画像システム。
  16. 前記画像処理情報検索装置は、前記今回の撮影時の撮影条件に対応する画像処理情報であっても、撮影から所定の時間が経過した画像処理情報は出力しないことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の放射線画像システム。
  17. 前記画像処理装置は、過去の、ある回の撮影時の放射線画像における被写体が、それよりも前の撮影時の放射線画像における同一ポジションの被写体に対して斜めに傾いて撮影されている場合に、前記ある回の撮影時の放射線画像を回転させて前記被写体の傾きを補正し、補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、該補正後の放射線画像に対して指定される、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる第1トリミング領域の座標情報を含む画像処理情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像システム。
  18. 前記画像処理装置は、今回の撮影時に、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる前記回転角度の情報および前記第1トリミング領域の座標情報に応じて、該第1トリミング領域の座標情報に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における、前記被写体が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域の座標情報を求め、
    前記画像撮影装置は、前記仮想的な矩形領域の座標情報を、前記画像処理の適用範囲として、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項17に記載の放射線画像システム。
  19. 前記画像処理装置は、過去の、ある回の撮影時の放射線画像における被写体が、それよりも前の撮影時の放射線画像における同一ポジションの被写体に対して斜めに傾いて撮影されている場合に、前記ある回の撮影時の放射線画像を回転させて前記被写体の傾きを補正し、補正後の放射線画像における回転角度の情報、および、該補正後の放射線画像に対して指定される、各辺が水平方向ないし垂直方向に延びる第1トリミング領域の座標情報に応じて、該第1トリミング領域の座標情報に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における第2トリミング領域の座標情報を求め、前記回転角度の情報および前記第2トリミング領域の座標情報を含む画像処理情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像システム。
  20. 前記画像撮影装置は、今回の撮影時に、前記画像処理情報検索装置によって検索された画像処理情報に含まれる前記回転角度の情報および前記第2トリミング領域の座標情報に応じて、該第2トリミング領域に対応する、前記ある回の撮影時の放射線画像における、前記被写体が真っ直ぐに撮影されている状態を想定した場合の仮想的な矩形領域の座標情報を求め、
    前記画像撮影装置は、前記仮想的な矩形領域の座標情報を、前記画像処理の適用範囲として、前記放射線源から照射される放射線の照射範囲を変更することを特徴とする請求項19に記載の放射線画像システム。
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