JP2005031323A - 放射線画像取得装置 - Google Patents

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JP2005031323A JP2003195528A JP2003195528A JP2005031323A JP 2005031323 A JP2005031323 A JP 2005031323A JP 2003195528 A JP2003195528 A JP 2003195528A JP 2003195528 A JP2003195528 A JP 2003195528A JP 2005031323 A JP2005031323 A JP 2005031323A
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Abstract

【課題】放射線検出部へ投影される放射線投影像の寸法により絞り量を指定する手段を持ち、前記指定された絞り量により、放射線絞りを自動で調整する手段を持つことで、フィルムのサイズや方向や配置、及び、X線発生源と検出部の距離が変わる撮影において、適切なX線絞り制御と管球位置制御が、容易にかつ迅速に行えるとともに、操作者の絞り設定の手間を大幅に減らすことを目的とする。
【解決手段】放射線検出面上における照射野の寸法を指定する手段と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段を設けたことを特徴とする、X線発生装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
被験者に対し不要な照射を行わないように、放射状に照射されるX線を適切に絞って撮影を行い、X線画像を得るX線撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療診断を目的としたX線撮影装置としては、X線検出部に増感紙とフィルムを組み合わせたX線写真方式に代わって、X線画像をディジタル的に検出・生成する手法が最近普及してきている。代表的な方式の一つに、検出デバイスに平面センサパネルを使ったX線画像取得方法がある。これは、X線に対して感度を持ち、検出したX線の強度に応じた電気信号に変換・出力する固体撮像素子や、或いはX線のエネルギーを吸収し、それに応じた強度の蛍光を発する蛍光体と可視光に感度を持ちその強度に応じた電気信号に変換する光電変換素子を組み合わせたユニットを利用して、これらの素子からのアナログ信号をA/D変換によってディジタル化して取り込む方法である。
【0003】
この様な(例えば、特許文献1)、ディジタルX線撮影装置は、X線透過線量に応じた電気量を検出しディジタル量に変換する検出デバイスを含む検査モジュールとこの検査モジュールとX線発生装置を制御する為の制御装置とで構成される。この、ディジタルX線撮影装置と撮影した画像を表示するモニター或いはプリンター、及びX線発生装置を組み合わせてX線撮影システムと称することが多い。この様なディジタルX線撮影システムにおいては、検査モジュールからのディジタル画像データは制御装置に送られ、そこで各種画像処理が行われて、医師が診断するためのX線ディジタル画像を得る。作成されたディジタル画像は、必要に応じてプリンターからフィルムを出力したり、モニターに表示して診断が行われる。
【0004】
図12は、従来のX線撮影システムを示している。1000はX線を照射するX線管球、1099は被験者の対象部位以外にX線を照射しないように、不必要なX線をカットする絞り、1001は、X線照射制御を行うX線発生装置、1002はX線発生装置の操作卓である。1004は、被験者109を透過してきたX線を検出する検出デバイスであり、1003は、検査モジュールで被験者109及び検出デバイス1004を支持している。1003のように、被験者109の撮影姿勢が立ったままで撮影を遂行する撮影モジュールを立位型という。1007は、X線撮影システムの制御部であり、撮影モジュール1003より得られたディジタル画像データを取得して、所望の画像処理を施し、ネットワーク1010を介して、指定された場所に出力する。1008は、X線撮影システム操作・入力・表示部であり、システムの状態やメッセージを表示すると共に、情報の入力部や操作部となっている。1011、1012は夫々、ネットワークに接続されたプリンター、ストレージを表している。
【0005】
医師、乃至、放射線技師は、患者の名前を確認した後で、X線撮影システム操作・入力・表示部1008を使用して、X線撮影システムに、患者の情報、撮影する部位に応じて、撮影条件を入力する。このようにしてX線撮影システムの設定が終わった後に、所望の部位の撮影が行えるように、患者の背丈に合わせて検出デバイス1004と管球1000の高さを調整し、患者の整位を行い、絞り1099の調整を行う。絞り1099は、管球1000の前面に取り付けられ、シャッターの開閉の度合いにより、放射状に照射されるX線を遮蔽することで、患者に照射される領域を制限する。X線発生装置操作・表示部1002の近傍にある曝射スイッチを押すと、X線管球1000よりX線がセンサユニット1004に向かって照射される。X線管球1000より放射されたX線は被検者である患者を透過してセンサユニット1004でX線を電気量に変換して、アンプで増幅したのちA/D変換等の信号処理を施しディジタル画像として取り込む。X線撮影システムの制御部1007に取り込んだ画像は、さらに諧調処理、強調処理等の様々な画像処理が施されて、X線撮影システムの操作・表示部1008に表示される。技師は、この画像を診て再撮影の必要がなければ、次の撮影を行うか、或いは撮影を終了する。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−164437
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなX線撮影装置では、被験者にX線を照射することで撮影する前に、検出部と管球中心の相対的な位置合わせとX線を遮蔽する絞り量の調整を手作業で行わなければならず、煩わしいという問題が存在していた。
【0008】
殊に絞り量の調整は、X線源の代わりにほぼ同じ場所に位置している可視光線源を用いて、その可視光線の検出部への投影像の大きさを調整することで行っているが、出力するフィルムの大きさに正確に合わせることが困難であるという問題が存在する。
【0009】
更に、管球の位置と絞りの大きさを別々にリレーで数段階で切り替える手段を設け、設定の手間を省いた装置も存在するが、フィルムのサイズや向きや配置が変更になった時に夫々のリレーを切替えなければならない、任意の検出部と管球との距離の撮影に対応できないという問題があった。
【0010】
そこで、本発明では、上記の欠点を解決するために成されたもので、フィルムのサイズや方向や配置、及び、X線発生源と検出部の距離が変わる撮影において、容易に適切なX線絞り制御と管球位置制御が行える、画像取得装置、画像取得システム、撮影装置、撮影システム、撮影方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピューターが読みだし可能に格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、第1の発明は、放射線検出面上における照射野の寸法を指定する手段と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、上記第1の発明において、前記放射線検出部と放射線源との距離を測定する手段と、前記測定手段から得られた放射線検出部と放射線源との距離と放射線源から放射線絞りまでの距離と、前記放射線検出面上における照射野の寸法を指定する手段と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、前記絞り量により放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、上記1、2の発明において、前記放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段とは、前記検出部において照射中心から前記指定された照射領域までの距離をYd、放射線源から検出部までの距離をXd、放射線源から放射線絞りまでの距離をXaとした時に、Ydと放射中心線を含む平面上の放射中心線から放射線絞りまでの開き量Yaを、Yd×( Xa/Xd )の関係で与えることを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り手段と、放射線検出部中心と照射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段と、上記絞り手段と移動手段を包括的に設定するGUIを持つことを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、上記第4の発明において、放射線検出部における放射線投影像の大きさ及び位置を、X線フィルムのサイズ及び方向及び配置の組み合わせから選択することで、絞り手段に与える絞り量と移動する手段に与える移動量を同時に設定させるGUIを持つことを特徴とする放射線画像取得装置。
【0016】
第6の発明は、上記第5の発明において、フィルムの大きさを表す「半切」、「大角」、「大四切」、「四切」、「六切」、「八切」、「キャビネ」の中の1つと、フィルムの方向を表す「ポートレイト」、「ランドスケープ」の中の1つと、配置を表す「上合わせ」、「中央合わせ」、「下合わせ」、「上右合わせ」、「上中央合わせ」、「上左合わせ」、「中央右合わせ」、「中央左合わせ」、「下右合わせ」、「下中央合わせ」、「下左合わせ」の中の1つを組み合わせて1つの設定値として、絞り量と移動量を一度に設定できるGUIを設けたことを特徴とする。
【0017】
第7発明は、被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り手段と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段と、上記移動手段へ与える移動量を設定するため、前記検出部をマトリックス状に区切りその1区画を選ぶことで設定を行うGUIを設けたことを特徴とする放射線画像取得装置。
【0018】
第8の発明は、上記第7の発明において、前記選択したマトリックスの1区画の中心が、照射領域の中心と一致するように移動量を求めることを特徴とする。
【0019】
第9の発明は、上記第8の発明において、前記選択したマトリックスの1区画の中心が、照射領域の中心と一致するように移動量を求めた時に、照射領域が検出部をはみ出す場合は、x方向、y方向共に検出部に収まるように平行移動を行うことを特徴とする。
【0020】
第10の発明は、上記4〜9の発明において、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段とは、放射線を放出する管球の位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動することを特徴とする。
【0021】
第11の発明は、上記4〜9の発明において、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段とは、放射線検出部の位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動することを特徴とする。
【0022】
第12の発明は、上記1〜3の発明において、前記設定された絞り領域を、部位毎或いは、検出部毎に保存させることを特徴とする。
【0023】
第13の発明は、上記4〜9の発明において、前記設定された絞り量と前記設定された移動量を、部位毎或いは検出部毎に保存させることを特徴とする。
【0024】
第14の発明は、上記4〜5の発明において前記フィルムの大きさと配置を組み合わせた設定値を部位毎或いは検出部毎に保存させることを特徴とする。
【0025】
第15の発明は、放射線検出面上の照射領域の寸法を指定する工程と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、前記求めた絞り量より、放射線源の前方に配置される放射線絞りの絞り量を調整する工程を持ち、前記検出部において照射中心から前記指定された絞り領域までの長さをYd、放射線源から検出部までの距離をXd、放射線源から放射線絞りまでの距離をXaとした時に、Ydと放射中心線を含む平面上の放射中心線から放射線絞りの開き量Yaを、Yd×(Xa/Xd)の関係で与えることを特徴とする。
【0026】
第16の発明は、被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り工程と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する工程と、上記絞り手段と移動手段を包括的に設定する工程を持つことを特徴とする。
【0027】
第17の発明は、被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り工程と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動させる工程と、上記移動手段へ与える移動量を設定するため、前記検出部をマトリックス状に区切りその1区画を選ぶことで設定を行う工程を持つことを特徴とする。
【0028】
第18の発明は、上記15〜17の発明の何れかに記載の工程を、コンピュータが読み出し可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明は、例えば、図1に示すようなX線画像撮影装置100に適用される。このX線画像撮影装置100は、X線を発生するX線発生ユニット124、X線発生ユニット124を制御するX線発生装置制御ユニット120、X線発生ユニット124を支持する支持ユニット126、X線管球121から放射されるX線を検出するX線撮影ユニット51、X線撮影ユニット51より得られたディジタル画像信号を読み取り、所定の画像処理を行って画像表示、画像出力やX線発生装置の制御を行うX線画像処理装置制御ユニット80とを備えている。
【0030】
X線発生ユニット124は、X線を発生するX線管球121とX線管球121の絞り122とX線発生ユニット移動手段123で構成され、X線発生ユニット移動手段123により、支持ユニット126に設けられたレールに沿って、上下方向に、稼動範囲が鉛直方向よりも限られてしまうが左右方向に移動可能となっている。
【0031】
支持ユニット126は、X線発生ユニット124を天井から支持するユニットであり、天井に取り付けられたレールに沿って移動することで、センサ50とX線管球121間の距離を変えることができる。センサ−管球間距離は、センサ−管球間距離測定部125によって測定され、そのデータはX線画像撮影装置制御ユニット80の絞り量・オフセット量算出部86に転送される。
【0032】
X線発生装置制御ユニット120は、X線管球121に高電圧をかけてX線を発生させたり、絞り量に基づいて絞り122を調整したり、X線発生ユニット移動手段123の制御を行う。
【0033】
X発生装置制御部126は、X線発生装置制御ユニット120を操作するための操作卓である。
【0034】
X線撮影ユニット51は、X線管球121より照射されたX線を検出してディジタル画像を得るためのセンサ50と、上下に動き撮影時の整位を行うための昇降部53で構成されている。センサ部50は、図示していないグリッド、シンチレーター、固体撮像素子、フォトタイマーと固体撮像素子の出力をディジタル画像信号として出力するためのA/D変換器から構成されていて、X線管球121よりセンサ50に入射されたX線は、まず被験者で発生した散乱X線がグリッドで除去され、グリッドを透過したX線がシンチレーターで光に変換され、固体撮像素子で光の強さに応じた電気信号が発生して、A/D変換器を通すことによって、ディジタルX線画像が得られる。フォトタイマは、固体撮像素子が受けるX線の線量を一定にするためである。
【0035】
X線画像撮影装置制御ユニット80は、画像取り込み制御部81で取り込んだディジタルX線画像信号を、画像処理部82で画像処理を行い、画像出力部83でネットワーク500に接続されているプリンター301、ストレージ302に転送するとともに、X線発生装置制御部85が、X線発生装置制御ユニット120に対して絞り量やX線発生ユニット移動手段123に対する移動量の指示をだす。照射領域入力部87は、X線画像撮影装置操作・入力・表示部88で指定した絞り領域のデータをメモリに取り込む働きをして、管球−絞り間距離(Xa)を保持したメモリ84は管球−絞り間距離を保持するメモリである。通常、管球−絞り間距離は固定値を取るためこのようにメモリに保持しておく。
【0036】
X線画像撮影装置操作・入力・表示部88は、X線画像撮影装置操作や設定や撮影画像やメッセージや状態の表示を行うためのユニットで、例えば液晶パネルとタッチセンサとマウスで構成される。
【0037】
図2は、センサ50のX線検出面57と絞り122とX線管球121の幾何学的な関係を図示したものである。図中の一点鎖線は、放射状に照射されるX線の照射中心線を示し、X線管球121とX線検出面57との距離をXd、絞り122とX線管球121との距離をXaで示すことにする。また、絞り122の開口部の照射中心線からの距離をYa、Yaのセンサ面への投影位置に対する照射中心線からの距離をYdとする。
【0038】
図3は、絞り122の模式図で、開口部127からX線がセンサ50向かって放出され、他の領域では遮断される。絞り122は、X線束の大きさを必要な範囲に制限して照射野を必要以上に大きくしないで、散乱線の発生をできるだけ少なくし、放射線障害防止に役立てる目的で使用される。X線遮蔽体で作られており、遮蔽体の開放部の大きさを変更することで、必要な照射野を得ている。図3の、開口部の寸法は、(Wa、Ha)で表わされる。
【0039】
図4は、X線検出面57のセンサの有効画素領域56における照射野の位置関係を示したもので、センサの有効画素領域56の外形寸法(Wd、Hd)より、照射領域53の寸法(Xs、Ys)が小さい場合の例である。この例では、照射領域53をX線検出面57の上端の中央に合わせている。センサ中心54から照射中心55のオフセット値は、Ycで表わされ、センサ中心54から上側にあるときは正の値、下にあるときは負の値を取るものとする。
【0040】
図5は、1画素160μmで縦横それぞれ2688画素、寸法が430mm×430mmの有効画素領域に354mm×354mmmの大角フィルムの大きさの照射領域を上中央合わせで設定した場合の位置関係を表している。オフセット値Ycは、(1)式で示され+38mmとなる。
【0041】
Yc=(Hd−Ys)/2 −−−(1)
図6は、X線画像撮影装置操作・入力・表示部88の例である。X線画像撮影装置操作・入力・表示部88は、10.4インチのLCDとタッチパネルを組み合わせた操作卓であり、指によるタッチ操作と、207で示すマウスによる操作が行えるものとする。201は、患者情報表示領域で、患者の名前、ID、性別、生年月日などを表示し、202は、撮影方法表示領域で、管電圧、管電流、照射時間、管球−センサ間距離等撮影条件を表示し、205は、メッセージ表示領域で、メッセージやシステムの状態を表示する。208は、患者ボタンで患者情報を手入力するためのボタンであり、203は、撮影方法ボタンで撮影したい部位の撮影条件と画像処理パラメータがプリセットされているボタンであり、204はパラメータ変更ボタンで撮影方法ボタン203で設定されたパラメータを変更するための画面を呼び出すボタンである。また、206は、照射領域設定部で、センサ上の照射野の位置とサイズをエディットボックスより入力できる。位置は、X線検出面57の有効画素領域56の左上を原点として、右側をX軸の正、下をY軸の正とする座標系に基づいている。照射領域設定部206の下に図示されている2つの矩形は、大きい矩形がセンサの有効画素領域の大きさを、ハッチングされている小さい矩形が照射領域を示している。エディットボックスに数字を入れなくても、大きい矩形の2点をクリックして照射領域を設定することも可能である。また、小さな矩形のフレームを触ってドラッグすることで、位置を変更することが可能になっている。
【0042】
以上、図1〜図6を用いて本発明を説明する。
【0043】
操作者である放射線技師や医師は、被検者の氏名、ID番号、生年月日、性別などの患者情報と撮影依頼が書かれた照射録カードをみて、患者を呼んで、X線撮影ユニット51の昇降部53に図のように立たせて、昇降部53を上下させることにより被験者109がセンサ50に対して適切な位置になるように調整を行う。図示していない昇降部上下ペダルを踏んで、昇降部53を上下に移動させる。例えば「胸部正面」の撮影では、センサ50の上端と患者の肩が同じ位置になるように調整するのが一般的である。また、支持ユニット126を前後に移動させることによって、センサと管球管距離を変更することもある。
【0044】
次に、放射線技師は、X線画像撮影装置操作・入力・表示部88に表示される、図6のGUIで、患者の氏名、ID番号、生年月日、性別など患者情報と、管電圧、管電流、照射時間等の撮影条件及び、画像処理パラメータと、照射領域を設定する。
【0045】
患者情報は、患者ボタン208を押すことにより呼び出される患者入力画面から入力するか、最近では、入力業務の効率化や誤入力防止という観点から、図示していない磁気カードやバーコードから入力したり、ネットワーク500を介して病院内情報システム(HIS)や放射線情報システム(RIS)から入力する。
【0046】
また、「胸部正面」撮影を行うための撮影条件を設定するため、撮影方法ボタン203の1つである「胸部正面」ボタンを押下する。予めプリセットされている、管電圧、管電流、照射時間等の撮影条件及び、画像処理パラメータが設定される。
【0047】
更に、照射領域を照射領域設定部206で設定する。X線写真は、センサ上に投影されるX線画像の大きさとほぼ同等の大きさでフィルムに出力することが診断上求められる場合が多々ある。そこで、照射野の大きさとして、出力サイズであるフィルムの大きさを設定することが多い。354mm×354mmの大角サイズのフィルム出力を行い、かつセンサの有効画素領域の上中央合わせ(上端と横の2等分線を合わせて)で画像をトリムする場合、図5のような幾何学的関係になり、位置(38mm、0mm)、サイズ(354mm、354mm)を入力すればよいことになる。入力されたデータは、図1の照射領域入力部87によってメモリに取り込まれ、絞り量・オフセット量算出部86に伝達される。
【0048】
操作者による図6のGUIを使った撮影準備が終了すると、図1の画像読み取り制御部81は、固体撮像素子駆動制御信号を用いて固体撮像素子に電圧を加えることで、固体撮像素子に対して患者109の画像入力がいつ行われてもよい状態(X線管球121からのX線を画像化できる状態)となるように準備する。
【0049】
次に、絞り量・オフセット量算出部86は、センサ−管球間距離測定部125から得られるセンサ−管球間距離(Xd)と、メモリ84から得られる管球−絞り間距離(Xa)と、照射領域入力部87から得られる照射領域のサイズと、図2の相似関係より導かれる式(2)より絞り値を求める。
【0050】
Ya=Yd×(Xa/Xd) −−−(2)
ここで、照射中心からの上下方向の絞り値(上方向をYau、下方向をYad)とし、照射中心から照射領域上端、下端までの距離をそれぞれYsu、Ysdとすると、式(3)が導き出され、その和をとることで、開口部127の縦の絞り量が求まる。この撮影では、照射中心線が照射領域の重心と一致するので、Yau=Yad=Ys/2であり、Ys×(Xa/Xd)となる。
【0051】
【外1】
Figure 2005031323
【0052】
また、照射中心からの左右方向の絞り値(左方向をYal、右方向をYar)として、照射中心から照射領域左端、右端までの距離をそれぞれYsl、Ysrとすると、式(4)が導き出され、その和をとることで、開口部127の横の絞り量が求まる。
【0053】
【外2】
Figure 2005031323
【0054】
絞り量・オフセット量算出部86は、以上のようにして求めた絞り量((Yau、Yad)、(Yal、Yar))と式(1)で求めた管球のオフセット値を、X線発生装置制御部85に送る。X線発生装置制御部85は、絞り量((Yau、Yad)、(Yal、Yar))を絞り信号として、また、オフセット量をオフセット信号としてX線発生装置制御ユニット120に供給する。
【0055】
X線発生装置制御ユニット120は、X線発生装置制御部85からの絞り信号、オフセット信号に基づき、それぞれ、絞り122、X線発生ユニット移動手段123を制御することで、所望の照射野のサイズと位置が自動で設定される。この場合では、センサ面で大角サイズの上中央合わせの照射野が得られるので、操作者は、煩わしい操作を行わなくとも所望の大きさと位置の照射野が得られ、患者の整位など他の重要な業務に集中することができる。
【0056】
この時、万が一絞り量や絞り位置の設定に対して不満があった場合は、図6の照射領域設定部206で再度照射領域を設定しなおし、患者109の撮影したい目的の部位が入るように調整することも可能である。
【0057】
このような、操作者からの照射領域の指定、即ちGUIである図6の照射領域設定部206からの入力データが、照射領域入力部87によりメモリに取り込まれ、絞り量・オフセット量算出部86で、センサ−管球間距離測定部125から得られるセンサ−管球間距離(Xd)と、メモリ84から得られる管球−絞り間距離(Xa)及び、式(3)と式(4)により、絞り値が算出され、また、式(1)からオフセット値が算出され、夫々、絞り信号、オフセット信号として、X線発生装置制御部85を介して、X線発生装置制御ユニット120に供給され、絞り122とX線発生ユニット移動手段123を制御することになる。
【0058】
尚、X線絞り122は、矩形であり、上下方向及び左右方向の両者をそれぞれ開閉量を調整することが可能なようになされている。またX線絞り122が所定の部位を照射しているか否かは、ランプなどの可視光を用いて調整することができるようになされている。X線発生ユニット移動手段123は、X線発生ユニット124を支持ユニット126に対して、鉛直方向および水平方向に移動させる機構でありモーター等のような駆動装置が取り付けられている。このX線発生ユニット移動手段123により、図4で示される照射中心55とセンサ中心54の相対的位置関係を任意に変更することができる。
【0059】
次に操作者は、X線画像撮影装置操作・入力・表示部88の近傍に据え付けられている、X線ばく射ボタンを押す。このばく射ボタンはX線管球121でX線を発生させるトリガとなるものであり、操作者がボタンを押下することでばく射信号を発生する。
【0060】
ばく射ボタン押下により発生したばく射信号は、画像読み取り制御部81に一旦供給される。これを受けた画像読み取り制御部81は、固体撮像素子がX線管球121からのX線を受け取ると画像化できる状態となっているか否かを、固体撮像素子から発生する駆動通知信号の状態で確認した後、曝射許可信号をばく射スイッチに対して発生する。この曝射許可信号は、ばく射許可スイッチをオンにして、曝射ボタンから発生された曝射信号を、X線発生装置制御部85に供給する。尚、ばく射信号は、ばく射ボタンのセカンドスイッチを押下したときに発生するものとする。
【0061】
X線発生装置制御部85は、X線発生装置制御ユニット120に上述のばく射信号を送って、更にX線発生装置制御ユニット120は、X線管球121に対してばく射信号を送る。これにより、X線管球121からX線が発生する。このときのX線の量は、フォトタイマを通じて、X線量信号としてX線発生装置制御ユニット120へと渡される。X線発生装置制御ユニット120は、フォトタイマからのX線量信号によりX線発生によるX線量が予め決められた一定量になった時、X線管球121でのX線発生を遮断する。
【0062】
一方、上述のようなばく射を受けた後、X線管球121からのX線は、絞り122で絞られて、この場合センサ上に、図5のような照射領域53を形成する。患者109、グリッド、及びシンチレーターを順次透過して、患者109の透過画像として固体撮像素子に照射領域53に対応するサイズの像が結像される。そして、固体撮像素子での光電変換により、画像信号として出力される。この画像信号は、A/D変換器にてディジタル化され、ディジタル信号として画像読み取り制御部81から取り込まれる。
【0063】
取り込まれた画像は、画像処理部82で、各種の画像処理がかけられる。先ず、センサを構成する光電変換素子間のばらつきの補正やセンサ素子の経時的変化の補正や散乱線補正、グリッド補正等の画像補正をおこなう。
【0064】
補正された画像情報は、着目部位の抽出及び照射野及び、X線の素抜け部分を抽出する解析が施される。「胸部正面」であれば、肺野の領域を抽出する。
【0065】
抽出された照射野領域データに基づいて、画像を所望の大きさに切出すとともに、所望の濃度特性曲線で変換して、所望の階調の画像を作り出す。
【0066】
また胸部撮影のように、対象部位が低濃度部の肺野と高濃度部の縦隔に分れていて、これら両方を診るため必要がある時には、ダイナミックレンジ圧縮を施したり、小さな病変を強調するためにエッジ強調を行ったりする。この画像は、操作・表示部の画像表示領域88に表示される。
【0067】
画像をみて、ぶれていないか、粒状性は適性レベルにあるか、被検者の姿勢が正しいか判断し、さらにコントラスト、濃度が適正であるか確認した後、撮影終了キーを押して撮影を終了する。
【0068】
終了すると、患者情報、撮影情報、画像処理パラメータのテキスト情報とX線透過画像を含んだファイルが作成される。このファイルを、ネットワークで接続されているフィルムイメージャー301や画像サーバー302に転送することによって、フィルムに焼き付けたり、画像サーバに接続されている端末に表示したりする。
【0069】
本実施例では、矩形の絞りの例を取り上げたが、勿論、絞りの形状は矩形でなくとも適用できる。また、臥位型のセンサでは、管球中心と、照射中心の相対位置の変更のためにX線発生ユニットを移動せずに、センサ側を移動させてもよい。
【0070】
更に、X線撮影ユニットの昇降部の上下によって患者の位置を決めているが、センサ50を上下に移動して決めてもよい。この場合、センサ中心と管球中心が一致するように、センサ50の上下動に同期して、X線発生ユニットを上下させる方式をとれば容易に本実施例をそのまま適用できる。センサ50を上下動に同期しない方式では、センサ中心と管球中心の相対的なずれに、センサ50の移動量を足しこんだ値をオフセット信号として発行すれば容易に適用できる。
【0071】
更に、照射中心から上下左右対称の絞りの例を取り上げたが、上下、左右の絞り量が同じでなくとも本発明の主旨から外れるものではない。
【0072】
また、撮影部位ごとに、照射領域の大きさや位置が決まってくるので、撮影方法ボタン203にプリセットしても効果的である。
【0073】
以上のように、放射線検出面の照射領域の寸法により絞り量を指定する手段を設けることによって、所望の大きさの照射野が容易に得られる絞り設定ができると共に、操作者の絞り設定の手間を大幅に削減できるようになる。
【0074】
(第2の実施の形態)
実施例2を実現するための、X線画像撮影装置操作・入力・表示部88に表示されるGUI部を図7に示す。図7は、図6の照射領域設定部206のGUIを変更したものである。図6では、照射領域の位置と大きさを夫々座標でエディットボックスから入力していたが、図7では、向き設定部210、大きさ設定部211、位置設定部212から所望のボタンを押下することで、自動で照射野位置とサイズが入力される。
【0075】
照射領域を設定するGUI部である図7が変更になる以外は、実施例1と同じ構成で実現可能である。
【0076】
向き設定部210では、ポートレイト(縦長)とランドスケイプ(横長)とその他(正方形)の設定が行え、大きさ設定部211では、半切、大角、大四つ、四切の四種類の設定が行え、位置設定部212では、上左合わせ、上中央合わせ、上右合わせ、中央左合わせ、中央合わせ、中央右合わせ、下左合わせ、下中央合わせ、下右合わせが設定行えるようになっている。なお、大きさ設定部211の設定項目は、X線撮影で出力される一般的なフィルムのサイズが網羅されている。位置設定部212で設定される位置は、図8で定義される位置関係である。
【0077】
また、向き設定部210、大きさ設定部211、位置設定部212の組み合わせで決まる照射野の位置とサイズは、図9で示される照射領域テーブルで求まる。図9では、分かり易さのため、有効画素領域(Wd,Hd)は(430mm、430mm)であるものとして計算してある。操作者は、フィルムのサイズと有効画素領域から照射領域の位置とサイズを計算してエディットボックスから入力しなくても、向き設定部210、大きさ設定部211、位置設定部212のボタンを押下するだけで照射領域の設定が完了する。入力された値を実施例1の絞り量・オフセット量算出部86で、センサ−管球間距離測定部125から得られるセンサ−管球間距離(Xd)と、メモリ84から得られる管球−絞り間距離(Xa)及び、式(3)と式(4)により、絞り値が算出され絞り信号として、また、図9の照射領域テーブルの相対管球位置が、オフセット値と同じでオフセット信号として、X線発生装置制御部85へ転送されて、更に、X線発生ユニット120を介して、絞り122とX線発生ユニット移動手段123へ供給され所望の絞り量が調整される。なお、相対管球位置は、図10のような座標系にて指定されるセンサ中心からの相対的な位置である。
【0078】
また、図7のGUIのほかに、図11のGUIも効果的である。図11では、位置の設定に、位置指定マトリクス213を配置して、9つのマトリクス要素どれか1つを選択することで位置を指定する。9つのマトリックスは夫々、図7の、上左合わせ、上中央合わせ、・・・と対応している。このようなGUIを用いると、視覚的に明らかなので誤りを減らすことができる。
【0079】
更に、実施例1と同様、撮影部位ごとに、照射領域の大きさや位置が決まってくるので、撮影方法ボタン203にプリセットしても効果的である。
【0080】
以上のように、操作者は、煩わしい計算をせずに所望の大きさの照射野が自動で設定できて、より業務効率が向上する。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、放射線検出部へ投影される放射線投影像の寸法により絞り量を指定する手段を持ち、前記指定された絞り量により、放射線源の前方に配置される放射線絞りを自動で調整する手段を持つことを特徴とするため、フィルムのサイズや方向や配置、及び、X線発生源と検出部の距離が変わる撮影において、適切なX線絞り制御と管球位置制御が、容易にかつ迅速に行えるとともに、操作者の絞り設定の手間を大幅に削減できるようになるという効果がある。
【0082】
また、フィルムの大きさと向きと位置を指定することによる照射野領域から、絞り量と管球位置を調整することで、操作者は、煩わしい計算をせずに所望の大きさと位置に照射野が自動で設定できるので、より操作性がよくなり、業務効率が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すブロック図
【図2】X線検出面57と絞り122とX線管球121の幾何学的な関係を示した図
【図3】絞り122の模式図
【図4】センサの有効画素領域56における照射野の位置関係を示した図
【図5】大角フィルムの大きさの照射領域を上中央合わせで指定した場合の図
【図6】操作部のGUIの図
【図7】実施例2のGUIの図
【図8】位置設定部で設定される位置の説明の図
【図9】照射領域テーブル
【図10】管球中心を与える座標系
【図11】位置指定マトリクスにより位置を指定するGUIの図
【図12】従来例
【符号の説明】
50 センサ
51X線撮影ユニット
53 照射領域
54 センサ中心
55 照射中心
56 センサの有効画素領域
57 X線検出面
80 X線画像撮影装置制御ユニット
81 画像読み取り制御部
82 画像処理部
83 画像出力部
84 管球−絞り間距離(Xa)を保持したメモリ
85 X線発生装置制御部
86 絞り量・オフセット量算出部
87 照射領域入力部
88 X線画像撮影装置操作・入力・表示部
100 X線画像撮影装置
109 被験者
120 X線発生装置制御ユニット
121 X線管球
122 絞り
123 X線発生ユニット移動手段
124 X線発生ユニット
125 センサ−管球間距離測定部
126 支持ユニット
127 開口部
201 患者情報表示領域
202 撮影方法表示領域
203 撮影方法ボタン
204 撮影方法変更ボタン
205 メッセージ表示領域
206 照射領域設定部
207 マウス
208 患者ボタン
210 向き設定部
211 大きさ設定部
212 位置設置部
213 位置指定マトリクス
301 プリンター
302 ストレージ
500 ネットワーク
1000 X線管球
1001 X線発生装置
1002 X線発生装置の操作卓
1003 撮影モジュール
1004 検出デバイス
1007 X線撮影システムの制御部
1008 X線撮影システム操作・入力・表示部
1010 ネットワーク
1011 プリンター
1012 ストレージ
1099 絞り

Claims (18)

  1. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    放射線検出面上における照射野の寸法を指定する手段と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段を設けたことを特徴とする放射線画像取得装置。
  2. 請求項1の放射線画像取得装置において、
    前記放射線検出部と放射線源との距離を測定する手段と、前記測定手段から得られた放射線検出部と放射線源との距離と放射線源から放射線絞りまでの距離と、前記放射線検出面上における照射野の寸法を指定する手段と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、前記絞り量により放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段を設けたことを特徴とする放射線画像取得装置。
  3. 請求項1、2の放射線画像取得装置において、
    前記放射線源の前方に配置される放射線絞りを調整する手段とは、
    前記検出部において照射中心から前記指定された照射領域までの距離をYd、放射線源から検出部までの距離をXd、放射線源から放射線絞りまでの距離をXaとした時に、Ydと放射中心線を含む平面上の放射中心線から放射線絞りまでの開き量Yaを、Yd×(Xa/Xd)の関係で与えることを特徴とする放射線画像取得装置。
  4. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り手段と、放射線検出部中心と照射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段と、上記絞り手段と移動手段を包括的に設定するGUIを持つことを特徴とする放射線画像取得装置。
  5. 請求項4に記載の放射線画像取得装置において、
    放射線検出部における放射線投影像の大きさ及び位置を、出力媒体または、出力表示領域のサイズ及び方向及び配置の組み合わせから選択することで、上記絞り手段に与える絞り量と上記移動する手段に与える移動量を同時に設定させるGUIを持つことを特徴とする放射線画像取得装置。
  6. 請求項5に記載の放射線画像取得装置において、
    出力媒体とは、X線フィルムの事であり、
    フィルムの大きさを表す「半切」、「大角」、「大四切」、「四切」、「六切」、「八切」、「キャビネ」の中の1つと、フィルムの方向を表す「ポートレイト」、「ランドスケープ」の中の1つと、配置を表す「上右合わせ」、「上中央合わせ」、「上左合わせ」、「中央右合わせ」、「中央合わせ」、「中央左合わせ」、「下右合わせ」、「下中央合わせ」、「下左合わせ」の中の1つを組み合わせて1つの設定値として、絞り量と移動量を一度に設定できるGUIを設けたことを特徴とする放射線画像取得装置。
  7. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り手段と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段と、上記移動手段へ与える移動量を設定するため、前記検出部をマトリックス状に区切りその1区画を選ぶことで設定を行うGUIを設けたことを特徴とする放射線画像取得装置。
  8. 請求項7に記載の放射線画像取得装置において、
    前記選択したマトリックスの1区画の中心が、照射中心と一致するように移動量を求めることを特徴とする放射線画像取得装置。
  9. 請求項8に記載の放射線画像取得装置において、
    前記選択したマトリックスの1区画の中心が、照射中心と一致するように配置した時に、照射領域が検出部をはみ出す場合は、x方向、y方向共検出部に収まるように平行移動を行うことを特徴とする放射線画像取得装置。
  10. 請求項4〜9に記載の放射線画像取得装置において、放射線検出部と照射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段とは、放射線を放出する管球の位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動することを特徴とする放射線画像取得装置。
  11. 請求項4〜9記載の放射線画像取得装置において、放射線検出部と照射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する手段とは、放射線検出部の位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動することを特徴とする放射線画像取得装置。
  12. 請求項1〜3に記載の放射線画像取得装置において、
    前記設定された絞り領域を、部位毎或いは、検出部毎に保存させることを特徴とする放射線画像取得装置。
  13. 請求項4〜9に記載の放射線画像取得装置において、
    前記設定された絞り量と前記設定された移動量を、部位毎或いは検出部毎に保存させることを特徴とする放射線画像取得装置。
  14. 請求項4〜5に記載の放射線画像取得装置において、
    前記フィルムの大きさと配置を組み合わせた設定値を部位毎或いは検出部毎に保存させることを特徴とする放射線画像取得装置。
  15. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    放射線検出面上の照射領域の寸法を指定する工程と、前記指定された照射野の寸法から絞り量を求める手段と、前記求めた絞り量より、放射線源の前方に配置される放射線絞りの絞り量を調整する工程を持ち、前記検出部において照射中心から前記指定された絞り領域までの長さをYd、放射線源から検出部までの距離をXd、放射線源から放射線絞りまでの距離をXaとした時に、Ydと放射中心線を含む平面上の放射中心線から放射線絞りの開き量Yaを、Yd×( Xa/Xd ) の関係で与えることを特徴とする放射線画像取得装置。
  16. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り工程と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動する工程と、上記絞り手段と移動手段を包括的に設定する工程を持つことを特徴とする放射線画像取得装置。
  17. 被検者を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出部を持ち、前記検出部により放射線画像を得る放射線画像取得装置において、
    被験者に向けて放射される放射線の照射領域を絞る絞り工程と、放射線検出部と放射中心の相対的な位置を上下方向かつ/或いは左右方向に移動させる工程と、上記移動手段へ与える移動量を設定するため、前記検出部をマトリックス状に区切りその1区画を選ぶことで設定を行う工程を持つことを特徴とする放射線画像取得装置。
  18. 請求項15〜17の何れかに記載の工程を、コンピュータが読み出し可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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