JPH10162156A - 照射野認識装置および放射線画像処理装置 - Google Patents

照射野認識装置および放射線画像処理装置

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JPH10162156A
JPH10162156A JP8317217A JP31721796A JPH10162156A JP H10162156 A JPH10162156 A JP H10162156A JP 8317217 A JP8317217 A JP 8317217A JP 31721796 A JP31721796 A JP 31721796A JP H10162156 A JPH10162156 A JP H10162156A
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irradiation field
boundary
curve
edge candidate
candidate point
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JP8317217A
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Masahiko Yamada
雅彦 山田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像撮影時に用いられた照射野絞りの
形状、すなわち放射線画像の照射野形状に応じて適切に
照射野を認識し、照射野外高濃度化処理を施す。 【解決手段】 照射野を有する放射線画像中から、ま
ず、エッジ候補点検出手段21においてエッジ候補点を求
め、エッジ候補点を利用して照射野情報計算手段22によ
り照射野境界が直線であるか曲線であるかを調べ、各境
界に直線フラグおよび/または曲線フラグを設定し、直
線フラグに対しては直線境界計算手段25、曲線フラグに
対しては曲線境界計算手段26をそれぞれ境界計算手段選
択手段24によって選択して各境界線を求め、照射野を認
識する。このようにして認識された照射野外の領域に対
して高濃度化処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、照射野絞りを使用して撮影され
た照射野を有する放射線画像から照射野を認識する照射
野認識装置および該照射野認識装置を内包した放射線画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
データを得、この画像データに適切な画像処理を施した
後、画像を再生記録することは種々の分野で行なわれて
いる。例えば、本願出願人により多数出願されている蓄
積性蛍光体シートを利用した放射線画像記録再生システ
ムもその一つである。
【0003】記録シートに放射線画像を撮影記録するに
際しては、被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照
射することによる人体への弊害およびそれら観察に不要
な部分からの散乱光による画質性能の低下等を防止する
ために、放射線が被写体の必要な部分にのみ照射される
ように照射域を制限する照射野絞りを使用して撮影を行
なうことが多い。
【0004】照射野絞りを使用して撮影された画像にお
いては、照射野外の領域(以下、照射野外領域という)
は撮影時に放射線がほとんど照射されない領域であるた
め、CRTに表示される可視画像の照射野外領域の輝度
が高く、またフイルムに再生出力される可視画像の照射
野外領域の濃度が低くなり、可視画像の照射野が如何に
観察適性に優れたものであっても照射野外領域からの光
が目に強く入射されるため非常に見にくいものとなって
しまう。この見にくさを解消するために、本出願人によ
り、照射野外領域に対応する画像データに低輝度もしく
は高濃度(通常は最低輝度もしくは最高濃度)に対応す
るデータ値を割り当てる画像処理方法および装置が提案
されている(特開平3-98174号)。このように照射野外
領域を高濃度化(低輝度化)し、眩しさを低減させる処
理を一般に照射野外高濃度化処理という。なお、ここで
「低輝度もしくは高濃度」における「低輝度」および
「高濃度」は、それぞれCRT等の表示画面上すなわち
輝度面上に輝度分布として可視画像を表示する場合およ
びフイルム等に濃度分布として可視画像を再生する場合
の処理に対して用いられている。
【0005】このように照射野外高濃度化処理を施すた
めには、各放射線画像について、まず照射野と照射野外
領域とを区別する必要がある。この照射野認識の方法と
して、例えば、照射野に含まれる所定の点とシート端部
とを結ぶ放射状の複数の線分上に沿った各画素に対応す
る画像データに基づいて、照射野の境界上(輪郭上)に
あると考えられるエッジ候補点(輪郭候補点)を上記各
線分について求め、各エッジ候補点を用いて平均位置お
よびこの平均位置からエッジ候補点までの平均距離を求
めて平均位置を中心として平均距離を半径とする円の内
部を照射野と認識する認識方法(特開昭63-100437 号公
報参照)や、同様にエッジ候補点を求め、これらのエッ
ジ候補点に沿った線で囲まれる領域を照射野と認識する
(特開昭63-259538 号公報参照)等の方法が挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】矩形絞りを用いて撮影
された放射線画像(図10(A))の矩形照射野8を認
識して高濃度化処理を施す場合、正しく矩形照射野を認
識して処理されると処理後の放射線画像(同図(B))
のようになるが、エッジ候補点を利用した前述の照射野
認識方法のうち前者の方法は照射野が真円であることを
前提としているため、これを矩形照射野8を認識するた
めに用いると、画像(同図(C))のように本来の照射
野8と認識されて得られる照射野9との間に隙間ができ
てしまい、このまま高濃度化処理した場合には照射野外
領域の一部が高濃度化されずに残ってしまうという問題
がある。
【0007】また逆に、円形絞りや半円形絞り等を用い
て撮影された曲線を含む照射野を有する放射線画像に対
し、エッジ候補点を利用した前述の照射野認識方法のう
ち後者において開示されている、エッジ候補点に沿った
複数の直線を求めて照射野認識を行う方法を用いると、
曲線である境界を直線で近似するため、実際の照射野の
一部を照射野外領域と認識してしまうといった問題が生
じることがある。例えば、一般にマンモの撮影には、正
面、側面の2方向があるが、特に側面撮影画像において
は、被写体と照射野外領域が接しているため、照射野の
一部を照射野外と認識してしまうと照射野に存在する被
写体の一部をも高濃度化処理してしまうこととなり、必
要な情報を失う可能性がある。
【0008】このように照射野境界線が直線であるか曲
線であるかによって適切な認識がなされないと、照射野
の縁部まで覆って観察対象から外してしまう場合や、照
射野外領域の一部から光が洩れることを許容する場合等
が生じ、可視画像の観察適性の低下を免れることができ
ないという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、放射線画像撮影時に用いられた照射
野絞りの形状、すなわち放射線画像の照射野形状に応じ
て適切に照射野を認識する照射野認識装置および該照射
野認識装置を内包し、適切な照射野外高濃度化処理を施
すことができる放射線画像処理装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の照射野認識装置
は、照射野絞りを使用して撮影された照射野を有する放
射線画像から前記照射野の境界上の点と考えられるエッ
ジ候補点を予め求め、この求められたエッジ候補点を利
用して前記照射野を認識する照射野認識装置であって、
前記照射野の境界の一部が直線である場合に該直線境界
線を求める直線境界計算手段と、前記照射野の境界の一
部が曲線である場合に該曲線境界線を求める曲線境界計
算手段と、前記照射野の境界の一部が直線であるか曲線
であるかの情報に基づいて、前記直線境界計算手段およ
び/または前記曲線境界計算手段を選択する計算手段選
択手段とを備え、前記直線境界計算手段および/または
曲線境界計算手段によって求められた境界線に囲まれて
閉領域となった部分を照射野として認識するものである
ことを特徴とするものである。
【0011】前記照射野認識装置に、前記照射野の境界
が直線であるか曲線であるかの情報を前記計算手段選択
手段に入力する照射野情報入力手段をさらに備えてもよ
い。あるいは、前記照射野認識装置に、前記照射野の境
界が直線であるか曲線であるかを調べ、この前記照射野
の境界が直線であるか曲線であるかの情報を前記計算手
段選択手段に入力する照射野情報計算手段をさらに備え
てもよい。
【0012】前記照射野情報計算手段としては、ハフ変
換を用いるもの、前記エッジ候補点の重心点を求め、注
目するエッジ候補点から前記重心点までの距離と該注目
するエッジ候補点に隣接するエッジ候補点から前記重心
点までの距離との差を求め、該差が所定値よりも小さい
場合には曲線と認識するものとし、前記所定値より大き
い場合には直線と認識するもの、注目するエッジ候補点
の両隣(単数であっても複数であってもよい)のエッジ
候補点を用いて前記注目するエッジ候補点における曲率
を求め、該曲率が所定値よりも小さい場合には曲線と認
識するものとし、前記所定値より大きい場合には直線と
認識するもの等を採用することができる。
【0013】なお、画像処理の分野で「ハフ変換」と呼
ばれる直線検出法は、P.V.C.Houghによって提案された
ものであり、画像平面上のエッジ点(xi, yi)を通過す
る直線群は、下記の式(1)で拘束されるパラメータ
(a,b)のすべての組合せ、つまりa−bパラメータ
平面上の軌跡で表される。したがって、累積されたこれ
らの軌跡群の分布に注目すれば、その度数の大きいとこ
ろに「共通点がもっとも顕著な」直線を検出できるとい
うものである(O plus E 1995-12 No.193参照)。
【0014】 yi =axi +b (a:傾き,b:y軸切片)・・・(1) 本発明の放射線画像処理装置は、上記照射野認識装置を
内包し、該照射野認識装置によって認識された照射野外
の領域に対して高濃度化処理を施すことを特徴とするも
のである。
【0015】前記「高濃度化処理」とは、放射線画像の
観察時に照射野外の領域(照射野外領域)からの光が観
察者の眼に強く入射されることによる画像の見にくさ及
び観察者の疲労低減のために施される、防眩効果を生ぜ
しめる処理をいう。すなわち、ここで「高濃度化処理」
とは、フィルム等に濃度分布として可視画像を再生する
場合における高濃度化処理のみならず、CRT等の表示
画面上、すなわち輝度面上に輝度分布として可視画像を
再生する場合における低輝度化処理をも含めた処理をい
う。この高濃度化処理としては、例えば、照射野外領域
のデータの画素値を一様に高濃度値(低輝度値)に変換
する処理、照射野外領域のデータの画素値を照射野の輪
郭から放射線画像端部に向かうにつれて大きな濃度値に
変換する処理、照射野外領域のデータの元の画素値に所
定の値を加える処理等、種々の処理が挙げられる。
【0016】
【発明の効果】照射野の境界が直線であるか曲線である
かの情報に応じて各境界線を求める計算手段を切り換え
ることにより、各境界線に適した計算がなされるため、
適切な照射野認識がなされることとなる。適切な照射野
認識がなされることにより、照射野外高濃度化処理の際
に従来生じていた、照射野の縁部まで覆って観察対象か
ら外してしまうこと、照射野外領域の一部から光が洩れ
ることを許容すること等を防ぐことができ、より診断し
やすくかつ信頼性の高い画像を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照射野認識装置お
よび放射線画像処理装置の具体的な実施の形態について
図面を用いて説明する。
【0018】図1は、本発明の照射野認識装置の一実施
形態の概略構成を示すブロック図、図2は、図1に示し
た照射野認識装置を内包した放射線画像処理装置を備え
た放射線画像再生システムの一例を示すブロック図であ
る。
【0019】図示の放射線画像再生システムは、蓄積性
蛍光体シートを励起光により走査して該蓄積性蛍光体シ
ートに蓄積記録された放射線エネルギーを輝尽発光光と
して放出させ、この輝尽発光光を光電変換することによ
り放射線画像の読取りを行う画像読取装置10と、該画像
読取装置10によって読み取られた原画像データSについ
て照射野を認識し、この画像データSに対して画像処理
を施す放射線画像処理装置100 と、該画像処理装置100
で処理された画像データS’に基づいて可視画像を表示
するCRT等の画像表示装置50とからなる。ここで、画
像表示装置50とは、可視画像を画面上に表示するCRT
等のみならず、フィルム等に可視画像を出力するプリン
タ等をも含むものである。
【0020】放射線画像処理装置100 は、入力された原
画像データSを用いて放射線画像の照射野を認識する照
射野認識装置20と、該照射野認識装置20により認識され
た照射野の画像データS1 に対して周波数処理を施す周
波数処理手段42と、照射野外領域の画像データS2 に対
して高濃度化処理を施す高濃度化処理手段44、周波数処
理手段42によって処理された画像データS1'および高濃
度化処理手段44によって処理された画像データS2'に階
調処理を施す階調処理手段46からなるデータ処理部40と
を備えるものである。
【0021】本発明の照射野認識装置20は、詳しくは画
像読取装置10から原画像データSが入力され、該原画像
データSに基づいて照射野のエッジ候補点を検出するエ
ッジ候補点検出手段21と、該エッジ候補点検出手段21に
より求められたエッジ候補点に対してハフ変換を施し照
射野の境界が直線であるか曲線であるかを調べる照射野
情報計算手段22と、直線フラグおよび曲線フラグを設定
するフラグ設定手段23と、境界が直線であると認識され
た部分に対して直線境界線を求める直線境界計算手段25
と、境界が曲線であると認識された部分に対して曲線境
界を求める曲線境界計算手段26と、境界が直線であるか
曲線であるかに応じてそれぞれに適した境界計算手段2
5, 26を選択する境界計算手段選択手段24と、求められ
た照射野境界に基づいて照射野境界内外を認識する照射
野境界内外認識手段27とからなる。
【0022】以下に、本放射線画像処理再生システムの
作用について説明する。
【0023】まず、蓄積性蛍光体シートから画像読取装
置10によって画像の読取りが行われ、読み取られた画像
データはデジタル化されて原画像データSとして放射線
画像処理装置100 に入力される。入力された原画像デー
タSに基づき、照射野認識装置20において以下のように
して照射野が認識される。
【0024】本発明の照射野認識装置20は、画像読取装
置10から入力された原画像データSを用いて、先ずエッ
ジ候補点検出手段21においてエッジ候補点を検出する。
このエッジ候補点の検出方法には種々の方法があるが、
本実施の形態においては、照射野に含まれる所定の点か
らシート端部に向かう放射状の複数の方向に沿った画像
データに対して微分処理を行って求める方法を採用す
る。ここで微分の方法は、1次元の1次微分でも高次の
微分でもよいし、また2次元の1次微分や高次の微分で
もよい。また、離散的に標本化された画像の場合、微分
するとは近傍に存在する画像データ同志の差分を求める
ことと等価である。具体的には、図3に示す方向D1
沿って微分処理し、以下同様に方向D2,D3,・・・Dn
に沿って微分処理する。これら複数の方向D1 〜Dn
は、蓄積性蛍光体シート101 の中心Oからシート端部に
向かう放射状の方向であり、本例では各方向D1 〜Dn
は、例えば、64方向程度設定する。このような微分処理
を行うことにより、前述した差分が求められる。すなわ
ち、照射野についての画像信号のレベルは、照射野外領
域についての画像信号のレベルに比べて明らかに高い値
をとるので、ある方向Di に沿った画像信号の値は、図
4(a)に示すような分布を示す。したがって上記差分
の値は図4(b)に示すように、照射野境界で大きく変
化する。そこで、例えば、この差分の絶対値が最大値を
取る点、あるいはこの差分が所定の閾値を超える全ての
点、さらにはこの閾値を超える点のうちで最もシート中
心Oに近い(あるいは遠い)点を検出する等して、エッ
ジ候補点を求める。
【0025】次に、照射野情報計算手段22によって、求
められたエッジ候補点を用いて照射野情報を求める。ま
ず、各エッジ候補点の中心点からの距離を求め、隣り合
うエッジ候補点の中心点までの距離の差が所定の閾値よ
りも大きい場合は、その2つのエッジ候補点を候補点か
ら除外する。即ち、図5(a)に示すように、所定のエ
ッジ候補点1から中心点Oまでの距離がd1 であり、隣
接するエッジ候補点2から中心点Oまでの距離がd2
あるとき、|d1 −d2 |>Th1 (Th1 は、所定の
閾値)であればエッジ候補点1、2を候補点から除外す
る。これによって、エッジ候補点検出手段によって得ら
れたエッジ候補点のうち、照射野輪郭の内側で誤ってエ
ッジ候補点として検出された点を削除することができ
る。その後、残ったエッジ候補点についてハフ変換し直
線トレンドを算出する。なお、ハフ変換においては、直
線上にエッジ候補点がしきい値以上、例えば5個以上あ
るときに直線トレンドが認識される。このハフ変換によ
って得られた直線の数から照射野の形状を以下のように
判断する。
【0026】(1)複数の直線トレンドを含んでいる場
合は、照射野が矩形であると判断する。
【0027】(2)1つの直線トレンド5を含んでいる
場合は、照射野が半円形であると判断する(図5(b)
参照)。
【0028】(3)直線トレンドを含んでいない場合
は、照射野が円形であると判断する。
【0029】なお、図5は、半円形照射野の場合を例
に、照射野の形状の判断からフラグ設定までの過程を示
す図である。
【0030】このようにして照射野情報計算手段22によ
って得られた照射野の形状結果を利用して、フラグ設定
手段23において、境界線を求めるためのフラグを以下の
ようにして設定する。
【0031】(1)の場合は、直線の交点座標に直線フ
ラグを付ける。
【0032】(2)の場合は、直線の線分端点座標に直
線フラグ6を付ける(図5(b))。次に、図5(b)
に示すように、この線分の中点を半円の中心点O’とし
て、線分を構成しているエッジ候補点を除くエッジ候補
点について、互いに隣り合う2つのエッジ候補点の中心
点からの距離を比較し、2つの距離が大きく異なるとき
はその2つのエッジ候補点を候補点から除外する。即
ち、図5(c)に示すように、所定のエッジ候補点3か
ら半円の中心点O’までの距離がr3 であり、隣接する
エッジ候補点4から中心点O’までの距離がr4 である
とき、|r3 −r4|>Th2 (Th2 は、所定の閾
値)であればエッジ候補点3、4を候補点から除外す
る。次に、同図(d)に示すように、所定の角度範囲θ
内にあるエッジ候補点のうち最適な点、例えば中心点
O’からの距離が最大である点を選び曲線フラグ7を付
ける。
【0033】(3)の場合は、各エッジ候補点からの平
均位置を求め、この平均位置を中心点とみなし、(2)
の半円における曲線フラグの定め方と同様にして曲線フ
ラグを付ける。
【0034】境界計算手段選択手段24においては、直線
フラグが付された部分については直線境界計算手段25、
曲線フラグが付された部分については曲線境界計算手段
26を用いてそれぞれ境界を求めるように、それぞれに適
した境界計算手段を選択する。
【0035】直線境界計算手段25においては、各直線フ
ラグを直線で結ぶことにより照射野境界の直線境界を設
定する。
【0036】一方、曲線境界計算手段26においては、各
曲線フラグを適切な曲線で結び照射野境界の曲線境界を
設定する。曲線境界線の計算は、2次以上のBスプライ
ン補間を用いる。ここでは、3次Bスプラインの例で説
明する。例えば、図6のB,C間を結ぶ曲線を求めるに
は、最低限度A,B,C,Dの4点が必要である。それ
ぞれの位置でA,B,C,Dによる補間係数を求めるこ
とにより、曲線上の座標点が求められる。したがって、
A,B,C,Dがすべて曲線フラグの場合、Aあるいは
Dのみが直線フラグの場合、およびA,Dが直線フラグ
B,Cが曲線フラグの場合のみBC間の曲線が求められ
る。なお、図7に示す半円形照射野における曲線境界線
を求める場合には、例えばbc間結ぶ曲線は前述と同様
にしてa,b,c,dを用いて補間して求められ、曲線
の端部であるab間の曲線はa,a,b,cの4点を用
いて補間することによって、a点に重みが付いた曲線と
して求めることができる。
【0037】次に、直線境界計算手段25および/または
曲線境界計算手段26において求められた境界線に基づい
て、照射野境界内外認識手段27において照射野境界内外
が認識される。
【0038】以上のようにして照射野認識がなされ、照
射野の画像データS1 および照射野外領域の画像データ
2 がそれぞれデータ処理部40の周波数処理手段42およ
び高濃度化処理手段44に送られる。
【0039】周波数処理手段42においては、照射野の画
像データS1 に対して必要に応じて適切な周波数処理が
施される。
【0040】一方、高濃度化処理手段44においては、照
射野外領域の画像データS2 に対して高濃度化処理が施
される。照射野外領域は撮影時に放射線がほとんど照射
されない領域であるため、CRTに表示される可視画像
の照射野外領域の輝度が高く、またフイルムに再生出力
される可視画像の照射野外領域の濃度が低くなり、可視
画像の照射野が如何に観察適性に優れたものであっても
照射野外領域からの光が目に強く入射されるため非常に
見にくいものとなってしまう。この高濃度化処理手段44
においては、この問題を解消するため、照射野外領域の
画像データS2を低輝度(高濃度)に変換する。このデ
ータ変換の方法は特に限定されるものではないが、例え
ば、前述した特開平3-98174号等に開示されている方法
を用いて行う。
【0041】高濃度化処理手段44において処理された画
像データS2'および周波数処理手段42において処理され
た画像データS1'は階調処理手段46において階調処理が
施され、処理済画像データS’として画像表示装置50に
出力され可視画像として観察に供される。
【0042】なお、上記実施の形態においては、照射野
情報計算手段においてハフ変換を用いる形態について説
明したが、必ずしもこの方法に限るものではなく、エッ
ジ候補点の重心点を求め、重心点から注目するエッジ候
補点までの距離と、隣接するエッジ候補点の重心からの
距離との差を求め、この差が所定値より小さい場合は曲
線と認識し、所定値より大きい場合は直線と認識する照
射野情報計算方法や、注目するエッジ候補点の両隣のエ
ッジ候補点を用いて注目するエッジ候補点においける曲
率を求め、この曲率が所定値よりも小さい場合には曲線
と認識し、所定値より大きい場合には直線と認識する照
射野情報計算方法等を採用してもよい。
【0043】さらには、照射野情報計算手段を設けるか
わりに、照射野情報入力手段を設けて外部から照射野に
関する情報を直接入力し、この入力された情報を基に境
界計算手段選択手段が境界計算手段を選択するものとし
てもよい。なお、入力する情報は照射野の形状そのもの
であってもよいし、撮影メニューあるいは部位情報等で
照射野絞りが一義的に決まっている場合には撮影メニュ
ーあるいは部位情報等を照射野情報として入力するもの
としてもよい。例えば、マンモであれば半円形、耳であ
れば円形の照射野である等と判断される。
【0044】また、上述の照射野認識装置20を内包する
放射線画像処理装置の第二の実施形態として、図8に示
すように、原画像データSが周波数処理手段42および照
射野認識装置20に入力され、周波数処理手段42において
原画像データSに対して所定の周波数処理が施し、照射
野認識装置20において原画像データSに基づいて照射野
を認識し、高濃度化処理手段44においては、照射野認識
装置20において得られた照射野に関する認識情報Iに基
づいて、周波数処理が施された画像データの照射野外領
域の画像データに対して高濃度化処理を施し、さらに階
調処理手段46において階調処理を施して処理済画像デー
タS’を生成する構成としてもよい。
【0045】さらには、図9に示すように、放射線画像
処理装置の第三の実施形態として、原画像データSに周
波数処理手段42による周波数処理を施した後、階調処理
手段46による階調処理を施し、その後、高濃度化処理手
段46により照射野認識装置20において得られた照射野認
識情報Iに基づいて照射野外領域の高濃度化処理を行う
ことにより処理済画像データS’を生成する構成をとる
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照射野認識装置の実施形態の概略構成
を示すブロック図
【図2】図1に示した照射野認識装置を内包した放射線
画像処理装置を備えた放射線画像再生システムの概略構
成を示すブロック図
【図3】放射線画像上で画素信号の微分処理施す方向を
示す図
【図4】微分処理を用いたエッジ候補検出方法を説明す
る図
【図5】半円形照射野について曲線および直線フラグを
設定する手順を説明する図
【図6】3次Bスプラインを用いた曲線境界線を求める
手順を説明する図
【図7】半円形照射野の曲線境界線を求める手順を説明
する図
【図8】本発明の照射野認識装置を内包した放射線画像
処理装置の第二の実施形態の概略構成を示すブロック図
【図9】本発明の照射野認識装置を内包した放射線画像
処理装置の第三の実施形態の概略構成を示すブロック図
【図10】従来の照射野認識装置の問題点を説明する図
【符号の説明】
10 画像読取装置 20 照射野認識装置 21 エッジ候補点検出手段 22 照射野情報計算手段 23 フラグ設定手段 24 境界計算手段選択手段 25 直線境界計算手段 26 曲線境界計算手段 27 照射野境界内外認識手段 40 データ処理部 42 周波数処理手段 44 高濃度化処理手段 46 階調処理手段 50 画像表示装置 100 放射線画像処理装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射野絞りを使用して撮影された照射野
    を有する放射線画像から前記照射野の境界上の点と考え
    られるエッジ候補点を予め求め、この求められたエッジ
    候補点を利用して前記照射野を認識する照射野認識装置
    であって、 前記照射野の境界の一部が直線である場合に該直線境界
    線を求める直線境界計算手段と、 前記照射野の境界の一部が曲線である場合に該曲線境界
    線を求める曲線境界計算手段と、 前記照射野の境界の一部が直線であるか曲線であるかの
    情報に基づいて、前記直線境界計算手段および/または
    前記曲線境界計算手段を選択する計算手段選択手段とを
    備え、 前記直線境界計算手段および/または曲線境界計算手段
    によって求められた境界線に囲まれて閉領域となった部
    分を照射野として認識するものであることを特徴とする
    照射野認識装置。
  2. 【請求項2】 前記照射野の境界が直線であるか曲線で
    あるかの情報を前記計算手段選択手段に入力する照射野
    情報入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    記載の照射野認識装置。
  3. 【請求項3】 前記照射野の境界が直線であるか曲線で
    あるかを調べ、この前記照射野の境界が直線であるか曲
    線であるかの情報を前記計算手段選択手段に入力する照
    射野情報計算手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の照射野認識装置。
  4. 【請求項4】 前記照射野情報計算手段が、ハフ変換を
    用いるものであることを特徴とする請求項3記載の照射
    野認識装置。
  5. 【請求項5】 前記照射野情報計算手段が、前記エッジ
    候補点の重心点を求め、注目するエッジ候補点から前記
    重心点までの距離と該注目するエッジ候補点に隣接する
    エッジ候補点から前記重心点までの距離との差を求め、
    該差が所定値よりも小さい場合には曲線と認識するもの
    とし、前記所定値より大きい場合には直線と認識するも
    のであることを特徴とする請求項3記載の照射野認識装
    置。
  6. 【請求項6】 前記照射野情報計算手段が、注目するエ
    ッジ候補点の両隣のエッジ候補点を用いて前記注目する
    エッジ候補点における曲率を求め、該曲率が所定値より
    も小さい場合には曲線と認識するものとし、前記所定値
    より大きい場合には直線と認識するものであることを特
    徴とする請求項3記載の照射野認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6いずれか記載の照射野認
    識装置を内包し、該照射野認識装置によって認識された
    照射野外の領域に対して高濃度化処理を施すことを特徴
    とする放射線画像処理装置。
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