JP2011220143A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のロータリバルブ3を連結するピンロッド4の回転軸方向の移動を抑制し、温度変化に伴うケーシング2と各ロータリバルブ3との間の隙間の寸法変化を少なくし、且つピンロッド4の回転軸方向のガタツキを吸収することを課題とする。
【解決手段】 一対の対向部11、12間でシャフト5の中央部外周にベアリング14の内輪51が固定されている。また、シャフト収納凹部10の孔壁面にベアリング14の外輪52が固定されている。また、対向部11とベアリング14との間でピンロッド4の回転軸方向に圧縮された状態で、対向部12に対してベアリング14を押圧するスプリング15が収容されている。これにより、ケーシング2と各ロータリバルブ3とがカジリを起こしたり、擦れたりする等の不具合の発生を抑制できるので、ケーシング2と各ロータリバルブ3との間の摩耗や異音の発生を抑制することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の気筒を有する内燃機関(エンジン)の各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸入空気を制御する吸気制御弁を備えた内燃機関の吸気装置に関するもので、特にエンジンの各気筒毎の燃焼室内において旋回流(吸気渦流)を発生させて燃焼効率の向上を図るようにした内燃機関の吸気装置に係わる。
[先行の技術]
従来より、内燃機関(4気筒エンジン)の各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)を発生させることで、燃焼室内での燃焼効率を向上して燃費やエミッション(HC低減効果等)の改善を図るようにしたタンブル流制御弁(TCV)と、4気筒エンジンの吸気通路長(吸気管長)を変更することで、慣性過給効果を有効に利用して4気筒エンジンの出力の向上を図るようにした可変吸気制御弁(ACISV)とを備えた内燃機関の吸気装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
タンブル流制御弁は、弁体である4つのバルブ、これらのバルブを支持する1本のシャフト、およびこのシャフトを回転自在に支持する複数の軸受部等を備えている。
可変吸気制御弁は、図13(a)、(b)に示したように、インテークマニホールド101に形成された複数の吸気通路をそれぞれ開閉する4つのバルブ102、これらのバルブ102を支持固定するシャフト103、およびこのシャフト103を回転自在に支持する複数のシャフト軸受部等を備えている。
ここで、シャフト103は、径方向において鍔状に突出する環状凸部(環状鍔部)104を有している。
また、シャフト軸受部は、インテークマニホールド101に固定された固定軸受半体111と、この固定軸受半体111と協働してシャフト103を回転自在に挟持し、且つシャフト103の径方向に移動自在に設けられた可動軸受半体112とにより形成されている。そして、固定軸受半体111および可動軸受半体112には、環状凸部104を収容する環状溝113、114が形成されている。
特許文献1に記載のシャフト軸受部によれば、シャフト103を円滑に回転できるように支持すると同時に、シャフト103の環状凸部104が固定軸受半体111および可動軸受半体112の環状溝113、114によりスラスト方向の移動を規制している。
[先行の技術の不具合]
ところが、特許文献1に記載の内燃機関の吸気装置においては、シャフト軸受部(固定軸受半体111、可動軸受半体112)の環状溝113、114にシャフト103の環状凸部104をルーズに挿入して組み付けているので、シャフト103のスラスト方向に必ずガタツキが生じる。
また、インテークマニホールド101の通路壁面と各バルブ102の側面(外周面)との間には、各バルブ102の摺動抵抗(摺動トルク)の増加を抑制するという目的で、隙間(例えばサイドクリアランス)が形成されている。この隙間は、インテークマニホールド101とシャフト103との間に線膨張係数の差、つまり温度変化により寸法変化が発生する可能性がある。これによって、インテークマニホールド101の通路壁面と各バルブ102の側面(外周面)とがカジリを起こしたり、擦れたりすることで、インテークマニホールド101や各バルブ102とが摩耗したり、また、打音(異音)を発生したりするという問題がある。
また、複数のバルブ102を連動可能に連結するシャフト103の回転軸方向(スラスト方向)にガタつく可能性があるため、4気筒エンジンの各気筒毎に対応して設置された4つのバルブ102のスラスト方向の位置が正確に決まらない。これにより、4つのバルブ102を全閉した際に、各バルブ102の回転軸方向の両クリアランス(隙間)を通過する空気洩れ流量にバラツキが生じるため、目的の性能(エンジン出力の向上効果)を得ることができないという問題があった。
また、特許文献1に記載のシャフト軸受部(固定軸受半体111、可動軸受半体112)をタンブル流制御弁に適用した場合には、バルブ周りからの空気洩れ流量にバラツキが生じる。したがって、4気筒エンジンの燃焼室内における旋回流(タンブル流)の生成が不安定となるので、目的の性能(4気筒エンジンの燃焼効率の向上効果や燃焼安定化による燃費向上効果等)を得ることができないという問題があった。
特開2006−161885号公報
本発明の目的は、シャフトの回転軸方向の移動を抑制することのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。また、温度変化に伴うケーシングと各バルブとの間の隙間の寸法変化を少なくすることのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。さらに、シャフトの回転軸方向のガタツキを吸収することのできる内燃機関の吸気装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、複数の気筒を有する内燃機関の吸気装置は、内燃機関の各気筒毎(複数の気筒毎)に吸入空気を供給する複数の吸気通路を形成するケーシングを備えている。そして、ケーシングの各吸気通路にそれぞれ開閉自在(回転自在)に複数のバルブが収容されている。そして、複数のバルブは、各バルブが連動可能となるようにシャフト(例えば回転軸方向に延びる1本のシャフト)により連結されている。そして、シャフトの回転軸方向の移動を規制するスラスト規制手段は、一対の対向部、ころがり軸受および軸受押圧手段により構成されている。
一対の対向部は、例えばケーシングに一体的に形成されている。これらの対向部は、シャフトの回転軸方向に平行な軸方向距離(収納空間)を隔てて対向配置されている。
ころがり軸受は、一対の対向部間に配置されている。このころがり軸受の内輪は、一対の対向部間でシャフトの外周に(圧入)固定されている。
軸受押圧手段は、一対の対向部のうちの一方の対向部ところがり軸受との間に配置されている。そして、軸受押圧手段は、一対の対向部のうちの他方の対向部に対してころがり軸受を押圧する(コイル状のコンプレッションスプリングである)。
これによって、シャフトの外周に固定される内輪を有するころがり軸受と、一対の対向部のうちの他方の対向部に対してころがり軸受を押圧する軸受押圧手段とを一対の対向部間(軸方向距離の空間内)に配置することにより、シャフトの回転軸方向(スラスト方向)の移動を抑制することができる。これにより、ケーシング(の対向壁面または通路壁面)と各バルブ(の外側面または外周面)とがカジリを起こしたり、擦れたりする等の不具合の発生を抑制できるので、ケーシング(の対向壁面または通路壁面)と各バルブ(の外側面または外周面)との間の摩耗や異音の発生を抑制することが可能となる。
また、複数のバルブを連動可能に連結するシャフトの回転軸方向(スラスト方向)の移動を抑制することができる。これにより、温度変化に伴うケーシング(の対向壁面または通路壁面)と各バルブ(の外側面または外周面)との間の隙間の寸法変化を小さくすることができる。また、ケーシングに対するシャフトの回転軸方向(スラスト方向)の位置決めを精度良く行うことができるので、ケーシング(の対向壁面または通路壁面)と各バルブ(の外側面または外周面)との間の隙間が適正なものとなる。
これにより、ケーシング、バルブ、シャフトを有する吸気制御弁を、内燃機関の各気筒への吸入空気の流量を制御する空気流量制御弁(スロットル弁)として使用した場合、複数のバルブを全閉した際に、各バルブの回転軸方向の両クリアランス(隙間)を通過する空気洩れ流量のバラツキを小さくすることができるので、目的の性能(内燃機関の出力向上効果)を得ることができる。
また、ケーシング、バルブ、シャフトを有する吸気制御弁を、内燃機関の各気筒毎の燃焼室内において旋回流(吸気渦流)を発生させる空気流制御弁(タンブル流制御弁)として使用した場合、バルブ周りからの空気洩れ流量のバラツキを小さくすることができるので、内燃機関の各気筒毎の燃焼室内における旋回流の生成が安定する。これにより、目的の性能(内燃機関の燃焼効率の向上効果や燃焼安定化による燃費向上効果等)を得ることができる。
ここで、軸受押圧手段を、シャフトの周囲を螺旋状に取り囲むように配置されたコイル状のスプリングとしても良い。
請求項2に記載の発明によれば、ケーシングは、シャフトの径方向外側に向かって開口し、この開口側から奥側まで延びるU字状の凹部を設けている。
請求項3に記載の発明によれば、ケーシングは、シャフトと平行な回転軸方向に延びる凹部を設けている。
請求項4に記載の発明によれば、シャフトは、その回転軸方向に凹部を通り抜けるように配置(収納)されている。
これによって、凹部の開口部から凹部の奥側に向けてシャフトを挿入することで、ケーシングの凹部を通り抜けるようにシャフトを収納することができる。
請求項5に記載の発明によれば、軸受押圧手段として、一対の対向部のうちの一方の対向部ところがり軸受との間で、シャフトの回転軸方向に圧縮された状態で収容されたコイル状のスプリングを採用している。
このスプリングは、シャフトの回転軸方向(スラスト方向)の両側に向けて伸長するように付勢力を発生する。すなわち、ころがり軸受を一対の対向部のうちの他方の対向部に対して押圧する。
一対の対向部のうちの一方の対向部ところがり軸受との間で、シャフトの回転軸方向に圧縮された状態でコイル状のスプリングを収容することにより、シャフトの回転軸方向(スラスト方向)の移動を抑制することができ、しかも複数のバルブおよびシャフトの回転軸方向(スラスト方向)のガタツキを吸収することができる。これにより、ケーシングと各バルブとがカジリを起こしたり、擦れたりする等の不具合の発生を抑制できるので、ケーシングと各バルブとの間の摩耗や異音の発生を抑制することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、ころがり軸受の外輪は、ケーシングの壁面(一対の対向部間に形成される壁面)に固定されている。
請求項7に記載の発明によれば、ころがり軸受は、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間を転動する複数の転動体を有している。これらの転動体は、内輪と外輪との2つの軌道輪の間に収容されている。
これによって、ころがり軸受は、(ケーシングの内部で)シャフトを回転自在に軸支している。
請求項8に記載の発明によれば、シャフトの回転軸方向に垂直な断面が多角形状に形成されている。
請求項9に記載の発明によれば、シャフトの周囲を周方向に取り囲むように樹脂部材が設置されている。
請求項10に記載の発明によれば、樹脂部材の外周部に、ころがり軸受の内輪を圧入固定するための(円筒)パイプがインサート成形されている。
これによって、シャフトの回転軸方向に垂直な断面が多角形状であっても、ケーシングに対してシャフトを容易に相対回転させることができるので、複数のバルブおよびシャフトの動作不良を抑制することができる。
請求項11に記載の発明によれば、スラスト規制手段は、一対の対向部のうちの一方の対向部に対して軸受押圧手段を摺動可能とする第1カラー、およびころがり軸受に対して軸受押圧手段を摺動可能とする第2カラーを設けている。
これによって、ケーシングに対する複数のバルブおよびシャフトの回転方向への摺動抵抗(摺動トルク)の増加を抑制できるので、複数のバルブおよびシャフトの動作不良を抑制することができる。
請求項12に記載の発明によれば、シャフトの回転軸方向の中央部は、スラスト規制手段の構成要素である(例えばケーシングに一体的に形成される)一対の対向部間に配置されている。
請求項13に記載の発明によれば、ころがり軸受の内輪は、シャフトの回転軸方向の中央部の外周に固定されている。
請求項14に記載の発明によれば、軸受押圧手段として、シャフトの回転軸方向の中央部の周囲を螺旋状に取り囲むように配置されたコイル状のスプリングを採用している。
これによって、スラスト規制手段としてのころがり軸受および軸受押圧手段(コイル状のスプリング)を、シャフトの回転軸方向の中央部付近に配置することにより、スラスト規制手段から最も遠い位置でシャフトに支持されるバルブにおける、バルブの回転軸方向(スラスト方向)のガタツキ量を、スラスト規制手段がシャフトの回転軸方向の一端部に配置されたものと比べて小さくすることができる。
吸気流制御弁(TCV)の軸受構造を示した断面図である(実施例1)。 吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した平面図である(実施例1)。 吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した正面図である(実施例1)。 吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した側面図である(実施例1)。 図2のA−A断面図である(実施例1)。 図3のB−B断面図である(実施例1)。 インテークマニホールド(ケーシング)を示した正面図である(実施例1)。 (a)は図7のC−C断面図で、(b)はバルブサブアッシーを示した側面図である(実施例1)。 バルブサブアッシーを示した正面図である(実施例2)。 吸気流制御弁(TCV)の軸受構造を示した断面図である(実施例3)。 吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した断面図である(実施例3)。 バルブサブアッシーを示した正面図である(実施例3)。 (a)、(b)は吸気制御弁のシャフト軸受構造を示した断面図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、シャフトの回転軸方向の移動を抑制するという目的、また、温度変化に伴うケーシングの通路壁面と各バルブの側面(外周面)との間の隙間の寸法変化を少なくするという目的、シャフトの回転軸方向のガタツキを吸収するという目的を、一対の対向部のうちの一方の対向部とシャフトの外周に固定される内輪を有するころがり軸受との間に、一対の対向部のうちの他方の対向部に対してころがり軸受を押圧するコイル状のスプリング(軸受押圧手段)を配置したことで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図8は本発明の実施例1を示したもので、図1は吸気流制御弁(TCV)の軸受構造を示した図で、図2ないし図6は吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した図である。
本実施例の内燃機関の吸気装置は、複数の気筒を有する内燃機関(直列4気筒エンジン:以下エンジンと言う)の各気筒(シリンダ)毎に吸入空気を供給する複数の吸気通路が、エンジンの気筒配列方向に並列配置された吸気通路構造を具備し、エアクリーナ、電子制御スロットル装置、吸気渦流発生装置等を備えている。
電子制御スロットル装置は、図示しないスロットルバルブのバルブ開度に相当するスロットル開度に応じて、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に吸い込まれる吸入空気の流量(吸入空気量)を可変制御するシステムである。
吸気渦流発生装置は、自動車等の車両のエンジンルームに設置されて、並列配置された複数の吸気通路(独立吸気通路)の吸気通路断面積を絞ることで、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させるシステムである。
この吸気渦流発生装置は、電子制御スロットル装置と共に、エンジンの吸気系統に組み込まれている。そして、吸気渦流発生装置は、TCV(バルブユニット)を、インテークマニホールドの内部にピンロッド4の回転軸方向に一定の間隔で並列的に複数配置した多連一体型のバルブ開閉装置である。
また、吸気渦流発生装置は、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させる複数の吸気流制御弁(タンブル流制御弁、TCV)を備えている。この吸気渦流発生装置は、スロットルボディまたはサージタンクからインテークマニホールドの上流側端部を経由して吸入空気が流入する合成樹脂製のダクト1と、このダクト1の周囲を取り囲むように設置された合成樹脂製のケーシング(インテークマニホールドの下流側端部)2とを備えている。
吸気渦流発生装置は、ケーシング2の内部に開閉自在(回転自在)に収容された金属製のロータリバルブ(複数のバルブ)3と、複数のロータリバルブ3を連動可能となるように連結する金属製のピンロッド4と、このピンロッド4の周囲を全体的に被覆する樹脂モールド部材(合成樹脂製のシャフト5)と、ケーシング2に対するピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)のガタツキを吸収すると共に、ケーシング2に対するピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)の移動を規制するスラスト規制機構(スラスト規制手段)と、ピンロッド4を介して、複数のTCVのバルブ開度(回転角度)を一括変更することが可能なアクチュエータ7と、複数のTCVのバルブ開度を、電子制御スロットル装置、点火装置、燃料噴射装置等の各システムと関連して制御するエンジン制御ユニット(ECU)とを備えている。
本実施例のアクチュエータ7は、電力の供給を受けて駆動力を発生するモータ(図示せず)、およびこのモータの駆動力をピンロッド4に伝達する動力伝達機構(歯車減速機構)等を有している。なお、歯車減速機構を、モータのモータシャフトに固定されるモータギヤ(ピニオンギヤ)、このモータギヤに噛み合う中間減速ギヤ、およびこの中間減速ギヤに噛み合う最終減速ギヤ等の2段減速機構により構成しても良い。
アクチュエータ7は、ピンロッド4、シャフト5を介して、複数のロータリバルブ3を支持固定することが可能となっている。これにより、アクチュエータ7は、複数のロータリバルブ3の開度(TCVのバルブ開度)を一括変更することが可能となる。
複数のロータリバルブ3を駆動するモータは、ECUによって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
ここで、スラスト規制機構(TCVの軸受構造)は、ピンロッド4、シャフト5の回転軸方向に平行な軸方向距離(U字状のシャフト収納凹部10)を隔てて対向配置された一対の対向部11、12と、シャフト5の回転軸方向の中央部外周にインサート成形(アウトサート成形)された軸受保持パイプ(軸受(内輪)保持部)13と、この軸受保持パイプ13の外周面とケーシング2の軸受孔(軸受(外輪)保持部)の孔壁面との間に装着されたベアリング14と、ピンロッド4およびシャフト5の回転軸方向の中央部の周囲を螺旋状に取り囲むように配置されたコイル状のスプリング15と、このスプリング15の両端側にそれぞれ配置されて、スプリング15を摺動可能とする2つの第1、第2カラー16、17とを具備している。
ここで、エンジンは、エアクリーナ(内燃機関のエアクリーナ)で濾過された清浄な吸入空気とインジェクタより噴射された燃料との混合気を、各気筒の燃焼室内で燃焼して得られる熱エネルギーにより出力を発生するガソリンエンジンである。
エンジンは、複数の気筒(第1〜第4気筒)を有し、第1〜第4気筒が気筒配列方向に直列に配置されたシリンダブロックと、複数の吸気ポート(インテークポート)および複数の排気ポート(エキゾーストポート)を有するシリンダヘッドとを備えている。
エンジンのシリンダブロックの内部には、気筒配列方向に4つの燃焼室が形成されている。また、シリンダブロックの各気筒の内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介して、クランクシャフトに連結されたピストンがその摺動方向に摺動自在に支持されている。
エンジンのシリンダヘッドには、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に吸入空気を導入するための吸気管(吸気ダクト)と、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気管(排気ダクト)とが接続されている。 エンジンのシリンダヘッドは、ケーシング2の結合フランジ18を締結ボルトを用いて締結固定するための結合端面(締結面)を有している。また、シリンダヘッドには、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するようにスパークプラグが取り付けられている。そして、シリンダヘッドには、各吸気ポート内に最適なタイミングで燃料を噴射するインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)が取り付けられている。
エンジンの各気筒毎の吸気ポートは、ポペット型の吸気バルブ(インテークバルブ)によって開閉される。また、エンジンの各気筒毎の排気ポートは、ポペット型の排気バルブ(エキゾーストバルブ)によって開閉される。
本実施例のダクト1は、ケーシング2とは別体部品で構成されている。このダクト1は、吸気通路21の周囲を周方向に取り囲むように設置されて、ダクト周方向に延びる角筒状の周壁部である。また、ダクト1は、ケーシング2の内部に挿入されて保持されている。
吸気通路21は、ケーシング2の複数の吸気分岐管内に形成される各吸気通路から流入した吸入空気を吸気通路22へ導く独立吸気通路(中継流路)を構成する。
ダクト1は、ピンロッド4の回転軸方向に平行な軸方向隙間(中空部)を隔てて対向する左右壁(対向壁)23、24、およびこれらの対向壁23、24を繋ぐ(連結する)上下壁部を有している。
ダクト1の空気流方向の下流端、対向壁23、24の開口端には、ピンロッド4の回転軸を中心とする曲率半径を有する円弧状の曲線部が設けられている。
ダクト1の空気流方向の下流端面(方形筒状の開口端面)には、ケーシング2の結合端面に形成される方形環状の嵌合凹部に嵌合する方形環状の嵌合凸部が形成されている。
本実施例のケーシング2は、複数のパーツよりなり、吸入空気の圧力脈動を低減するサージタンクと、このサージタンクの複数の出口に接続する複数の吸気分岐管とを備えたサージタンク一体型のインテークマニホールドのうちの下流側端部を構成している。なお、複数のパーツは、全て合成樹脂製となっている。
このケーシング2は、吸気通路22の周囲を周方向に取り囲むように設置されている。 吸気通路22は、吸気通路21から流出した吸入空気をエンジンの各気筒毎の吸気ポートへ吹き出す独立吸気通路(吹出流路)を構成する。
なお、複数の吸気通路21、22は、シリンダヘッドの各吸気ポートを介して、エンジンの各気筒毎の燃焼室に互いに独立して接続されている。
ケーシング2の吸気通路22よりも吸気流方向の上流側には、それぞれ対応するダクト1およびロータリバルブ3を収容する中空部が形成されている。各吸気通路22および各中空部は、気筒数に対応した個数形成されている。
また、ケーシング2には、各ダクト1および各中空部の周囲を周方向に取り囲むように設置されたブロック(シャフト軸受部)25、およびこのブロック25よりも吸気流方向の下流側(シリンダヘッド側)に突出するように設けられる複数の中継ダクト26が一体的に形成されている。
ブロック25の図示下部側には、各ダクト1および各中空部の周囲をコの字状に取り囲む隔壁体が設けられている。この隔壁体は、ピンロッド4の回転軸方向に平行な軸方向隙間(中空部)を隔てて対向する左右壁(対向壁)27、28、およびこれらの対向壁27、28を繋ぐ(連結する)下部壁(底壁)を有している。
複数の中継ダクト26の内部には、各ダクト1内の吸気通路21とエンジンの各吸気ポートとを連通(中継)する吸気通路22がそれぞれ形成されている。
なお、ケーシング2の詳細は後述する。
本実施例では、複数の吸気通路21、22に開閉自在(回転自在)に収容された複数のロータリバルブ(TCVの弁体)3と、これらのロータリバルブ3を支持固定する1本のピンロッド4とによってバルブサブアッシーを構成している。
複数のロータリバルブ3は、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(吸気渦流、タンブル流)を発生させるコの字状の空気流制御バルブ(ブランコ式のロータリバルブ)である。
複数のロータリバルブ3は、全開位置から全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲にて回転角度(バルブ開度)が変更される。特にロータリバルブ3の回転角度(バルブ開度)が、全開位置から全閉位置に至るまでの全バルブ作動範囲にて変更されることで、ダクト1、ケーシング2に対して相対回転して吸気通路21、22を開閉する。つまり、吸気通路21、22の開口面積(通路断面積)を変更することができる。なお、本実施例のロータリバルブ3は、吸気通路21、22を全開する全開位置と、吸気通路21、22を全閉する全閉位置との2位置を切り替える2位置切替弁を構成している。
複数のロータリバルブ3は、全開時にダクト1の下流端および吸気通路21の空気出口との間に隙間(クリアランス)を隔てて対向して配置される全閉位置(対向姿勢、全閉状態)から外れて、つまり吸気通路21を開放してバルブ収納凹部29に収納される収納姿勢(収納状態)となる。
複数のロータリバルブ3は、ケーシング2の内部に回転自在(揺動自在)に収容されている。このロータリバルブ3は、ピンロッド4に結合される2つの結合部31、32を有する一対のサイドプレート33、34と、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する空気流路の開口面積を変更するバルブプレート35とを具備している。
2つの結合部31、32は、ピンロッド4、シャフト5の周囲を取り囲む金属製のリングプレートであって、シャフト5の各バルブ保持部にインサート成形により支持固定されている。各結合部31、32には、シャフト5が嵌合する四角孔(嵌合孔)が形成されている。また、2つの結合部31、32は、一対のサイドプレート33、34のピンロッド4側に一体的に形成されている。
一対のサイドプレート33、34は、2つの結合部31、32からピンロッド4の半径方向の外方側(自由端部側、先端側)に向けて真っ直ぐに延長されている。これらのサイドプレート33、34は、バルブプレート35の回転軸方向(ピンロッド4に平行な軸方向)の両端をシャフト側(結合部側)に略直角に折り曲げて形成されている。
一対のサイドプレート33、34は、ダクト1の対向壁23、24の外側面(対向壁面)との間に所定の隙間(サイドクリアランス)を隔てて対向して配置される内側面をそれぞれ有している。また、一対のサイドプレート33、34は、ケーシング2の対向壁27、28の内側面(対向壁面)との間に所定の隙間(サイドクリアランス)を隔てて対向して配置される外側面をそれぞれ有している。
バルブプレート35は、一対のサイドプレート33、34の自由端部(シャフト側に対して逆側端部)同士を繋ぐ連結部である。このバルブプレート35は、ダクト1よりも外側をダクト1のダクト左右壁部の下流端面に沿うように、ピンロッド4の回転軸を中心にして回転方向に往復移動することで、吸気通路21、22の開口面積を変更する。
バルブプレート35は、ロータリバルブ3の全閉時に、ダクト1の対向壁23、24の曲線部および吸気通路21の空気出口との間に隙間(クリアランス)を隔てて対向して配置される円弧状の曲面部(円弧部)を有している。
ここで、バルブプレート35の曲面部の先端部に、ロータリバルブ3の全閉時にダクト1の上壁部の通路壁面(天壁面)との間に開口部(絞り部)を形成する切欠き部を設けても良い。この開口部は、吸気通路21の高さ方向の一方側で開口するように設けられる。 なお、開口部は、ダクト1の内部に形成される吸気通路21の通路断面積(開口面積)を所定値以下となるように絞ることで、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にガス流動(旋回流、タンブル流)を発生させる機能を有している。なお、開口部の開口面積を小さくする程、エンジンの各気筒毎の燃焼室内に発生する旋回流(タンブル流)を強化することができる。
次に、本実施例のケーシング2の詳細を図1ないし図8に基づいて簡単に説明する。
ケーシング2のブロック25の図示上部側には、ピンロッド4の半径方向外側に向かって開口し、この開口側から奥側まで延びるU字状の収納凹部10、37、38が設けられている。これらの収納凹部10、37、38は、ピンロッド4と平行な回転軸方向(スラスト方向)に延びる軸方向孔(軸受孔)である。
複数の収納凹部10、37、38の奥側には、収納凹部10、37、38の奥側を閉塞する底部が設けられている。そして、複数の収納凹部10、37、38の底部には、ピンロッド4を中心とする曲率半径を有する円弧状の凹曲面が形成されている。
収納凹部10は、隣設する2つの収納凹部(センタ側の収納凹部)37を繋ぐように2つの収納凹部37の中間(一対の対向部11、12間)で、且つピンロッド4の回転軸方向の中央部を部分的に取り囲むように設けられている。この収納凹部10は、ピンロッド4を回転自在に収容すると共に、ピンロッド4が回転軸方向に貫通するシャフト貫通孔を構成する。
収納凹部10の奥側には、ピンロッド4の回転軸を中心とする曲率半径を有する断面円弧状(断面半円状)の湾曲部(底部)が設けられている。この湾曲部には、円弧状に湾曲した凹曲面が形成されている。
また、収納凹部10の内部には、ベアリング14、スプリング15および2つの第1、第2カラー16、17が収容されている。なお、各収納凹部10の孔径は、複数の収納凹部37、38よりも大きい。
複数の収納凹部37は、各ダクト1、各ロータリバルブ3および各中空部に対応したブロック25の図示上部側に設けられている。各収納凹部37の回転軸方向の両側には、ロータリバルブ3に設けられる2つの結合部31、32を回転自在に収容する一対の収納凹部41、42が形成されている。なお、一対の収納凹部41、42の孔径は、複数の収納凹部37よりも大きい。
複数の収納凹部38は、隣設する2つの収納凹部37を繋ぐように2つの収納凹部37の中間に設けられている。各収納凹部38は、ピンロッド4を回転自在に収容すると共に、ピンロッド4が回転軸方向に貫通するシャフト貫通孔を構成する。なお、各収納凹部38の孔径は、複数の収納凹部37よりも大きい。
次に、本実施例のピンロッド4およびシャフト5の詳細を図1ないし図8に基づいて簡単に説明する。
ピンロッド4およびシャフト5は、ダクト1の上壁部の外側面よりも外側、つまりピンロッド4と平行な回転軸方向に延びる複数の収納凹部10、37、38内を通り抜けるように配置(収納)されている。
ピンロッド4は、複数の吸気通路21、22および複数の中空部の配列方向(エンジンの気筒配列方向に対して並列方向)に対して平行な回転軸方向に真っ直ぐに延びるように配設されている。
ピンロッド4は、その回転軸方向に垂直な断面が多角形状(例えば四角形状)に形成された多角断面シャフト(角形鋼製シャフト、金属シャフト:角棒)であって、金属材料によって一体的に形成されている。
ピンロッド4の回転軸方向の一端部は、ケーシング2およびシャフト5の一端面から外部に突き出しており、アクチュエータ7と連結している。また、ピンロッド4の回転軸方向の他端部は、シャフト5の他端面から外部に突き出しており、ケーシング2に圧入固定されたベアリング8に回転自在に軸支されている。なお、ピンロッド4の回転軸方向の他端部は、断面が円形状となるように切削されている。
ピンロッド4は、シャフト5を介して、複数のロータリバルブ3を連動可能となるように連結することが可能となる。これにより、複数のロータリバルブ3の開度(TCVのバルブ開度)が1本のピンロッド4により一括変更することが可能となる。
シャフト5は、複数のロータリバルブ3毎に対応して設置されて、ピンロッド4の周囲を周方向に取り囲むように形成された円筒状の樹脂部材(合成樹脂製の樹脂成形部)である。このピンロッド4は、複数のロータリバルブ3の各結合部31、32をそれぞれ結合(インサート成形により支持固定)するバルブ保持部を有している。
ここで、ピンロッド4の回転軸方向の中央部に対応するシャフト5の中央部外周には、2つの外周凸部(肉厚部)43が形成されている。これらの外周凸部43間の径小部(肉薄部)44の外周には、金属製の軸受保持パイプ13がインサート成形(アウトサート成形)されている。
次に、本実施例のスラスト規制機構の詳細を図1ないし図8に基づいて簡単に説明する。スラスト規制機構は、軸受保持パイプ13、ベアリング14、スプリング15、一対の対向部11、12および2つの第1、第2カラー16、17を備えている。
一対の第1、第2対向部(環状の支持部)11、12は、ケーシング2のブロック25の図示上部側の中央部に一体的に形成されている。これらの対向部11、12には、ピンロッド4、シャフト5の回転軸方向に平行な軸方向距離(シャフト収納凹部10)を隔てて対向配置される環状の対向面が形成されている。
一対の対向部11、12には、ピンロッド4、シャフト5がその回転軸方向に貫通する第1、第2貫通孔45、46がそれぞれ形成されている。また、シャフト5の外径は、第1、第2貫通孔45、46の孔径よりも小さくすることが望ましい。また、第1、第2貫通孔45、46にシャフト5を隙間嵌めしても良い。この場合、ケーシング2のブロック25の各対向部11、12に対するシャフト5の回転方向への摺動抵抗(摺動トルク)の増加を抑制できるので、複数のTCVの各ロータリバルブ3およびピンロッド4の動作不良を抑制することができる。
軸受保持パイプ13には、シャフト5の中央部外周に嵌合する丸孔(嵌合孔)が形成されている。
ベアリング14は、内輪51と外輪52との2つの軌道輪の間に滑動自在に収容されて、内輪51の軌道面と外輪52の軌道面との間を転動する複数の鋼球(スチールボール、転動体)53と、内輪51と外輪52との2つの軌道輪の間で、且つ鋼球53よりも回転軸方向の両端側にそれぞれ装着された2つのリップシールとを備え、鋼球53のころがり摩擦によりピンロッド4の回転軸方向の中央部、シャフト5の中央部を回転自在に軸支するころがり軸受(ボールベアリング)である。
また、ベアリング14は、軸受保持パイプ13の外周面とケーシング2のシャフト収納凹部10の孔壁面との間に介在している。ベアリング14の内輪51は、一対の対向部11、12間でシャフト5の中央部外周、特に軸受保持パイプ13の外周に圧入固定されている。また、ベアリング14の外輪52は、シャフト収納凹部10の孔壁面に圧入固定されている。
スプリング15は、一対の対向部11、12のうちの一方の対向部11とベアリング14との間に配置されて、一対の対向部11、12のうちの他方の対向部12に対してベアリング14を押圧する軸受押圧手段(コンプレッションスプリング)を構成している。このスプリング15は、ピンロッド4、シャフト5の中央部の周囲、特に軸受保持パイプ13の周囲を螺旋状に取り囲むように配置されたコイル状のスプリングである。また、スプリング15は、対向部11とベアリング14との間で、ピンロッド4、シャフト5の回転軸方向に圧縮された状態で収容されている。
このスプリング15は、ピンロッド4、シャフト5の回転軸方向(スラスト方向)の両側に向けて伸長するように付勢力を発生する。すなわち、スプリング15は、ベアリング14を対向部12に対して押圧する。
2つの第1、第2カラー16、17は、スプリング15を挟み込むように、スプリング15の両側にそれぞれ配置されている。
第1カラー16は、軸受保持パイプ13の周囲を周方向に取り囲む円筒部、およびこの円筒部の図示左側端部を鍔状に拡径したフランジ部を有している。第1カラー16の円筒部は、スプリング15のコイル内径を保持する。第1カラー16のフランジ部は、対向部11に対してスプリング15の一端部(図示左側端部)を摺動可能とする摺動面(境界面)を形成する。
第2カラー17は、軸受保持パイプ13の周囲を周方向に取り囲む円筒部、および各円筒部の図示右側端部を鍔状に拡径したフランジ部を有している。第2カラー17の円筒部は、スプリング15のコイル内径を保持する。第2カラー16のフランジ部は、ベアリング14の内輪51、外輪52に対してスプリング15の他端端部(図示右側端部)を摺動可能とする摺動面(境界面)を形成する。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の内燃機関の吸気装置、特にバルブユニットの作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
ECUは、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)されると、電子制御スロットル装置のモータを通電制御すると共に、点火装置(イグニッションコイル、スパークプラグ等)および燃料噴射装置(電動フューエルポンプ、インジェクタ等)を駆動する。これにより、エンジンが運転される。このとき、エンジンの特定気筒が排気行程から、吸気バルブが開弁し、ピストンが下降する吸気行程に移行すると、ピストンの下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している吸気ポートから燃焼室に混合気が吸い込まれる。
また、ECUは、エンジンが冷えており、吸入空気量が少なくても良い時、つまりエンジン始動時またはアイドル運転時に、ピンロッド4、シャフト5を介して複数のロータリバルブ3を駆動するモータへの供給電力を制御(例えばモータを通電)する。このとき、モータの駆動トルクを利用して複数のロータリバルブ3が閉弁作動方向に駆動されるため、複数のロータリバルブ3の各バルブプレート35が閉じられる。つまりバルブプレート35が、ダクト1の下流端面および吸気通路21の空気出口との間に隙間を隔てて対向して配置される全閉姿勢(全閉状態)となるように制御される。
この場合、ダクト1内に形成される吸気通路21の空気出口から流出した吸入空気の殆どは、バルブプレート35の曲面部の凹曲面に沿うように流れて、ダクト1の上壁部の通路壁面とバルブプレート35との間に形成される開口部(図示せず)を通過する。そして、開口部を通過した吸入空気は、ケーシング2の中継ダクト26内に形成される吸気通路22の空気出口から、シリンダヘッドの吸気ポートの上層部内に導入され、吸気ポートの上層部の天壁面に沿って流れる。そして、吸気ポートの上層部の天壁面に沿って流れる空気流は、吸気ポートの吸気弁口(ポート開口部)から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において旋回流(タンブル流)が発生するため、エンジン始動時またはアイドル運転時における燃焼室内での燃焼効率が向上し、燃費やエミッション(例えばHC低減効果)等が改善される。
一方、ECUは、エンジンが温まっており、吸入空気量が多く必要な時、つまりエンジンの通常運転時に、ピンロッド4を介して複数のロータリバルブ3を駆動するモータへの供給電力を制御(例えばモータを通電)する。このとき、モータの駆動トルクを利用して複数のロータリバルブ3が開弁作動方向に駆動されるため、複数のロータリバルブ3の各バルブプレート35が開かれる。つまりバルブプレート35が、ダクト1の下流端面および吸気通路21の空気出口との間に隙間(クリアランス)を隔てて対向して配置される全閉姿勢(全閉状態)から外れて、つまり吸気通路21を開放してケーシング2のブロック底壁部とダクト1の下壁部との間に形成されるバルブ収納凹部29内に収納される収納姿勢(収納状態、全開状態)となるように制御される。
この場合、ダクト1内に形成される吸気通路21から中継ダクト26内に形成される吸気通路22に流入する空気流は、吸気通路21、22をストレートに通過して、中継ダクト26の吸気通路22の空気出口からシリンダヘッドの吸気ポート内に導入される。そして、吸気ポートを通過した空気流は、吸気ポートの吸気弁口(ポート開口部)から燃焼室内に供給される。このとき、エンジンの各気筒毎の燃焼室内において縦方向の旋回流(タンブル流)は発生しない。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のTCV(バルブユニット)においては、一対の対向部11、12間でシャフト5の中央部外周、特に軸受保持パイプ13の外周面とケーシング2のブロック25の図示上部側に形成されるシャフト収納凹部10の孔壁面との間にベアリング14が介在されている。具体的には、一対の対向部11、12間でシャフト5の中央部外周、特に軸受保持パイプ13の外周にベアリング14の内輪51を圧入固定している。また、ケーシング2のシャフト収納凹部10の孔壁面にベアリング14の外輪52を圧入固定している。
また、対向部11とベアリング14との間に、対向部12に対してベアリング14を押圧するスプリング15を配置している。このスプリング15は、ベアリング14と対向部11との間で、ピンロッド4、シャフト5の回転軸方向に圧縮された状態で収容されている。
ここで、温度変化、例えばダクト1およびケーシング2とピンロッド4との線膨張係数の差によりケーシング2のブロック25に設けた対向部12とピンロッド4に固定されたベアリング14との間の隙間が拡がるような寸法変化が発生した場合であっても、スプリング15が対向部12に対してベアリング14を押圧しているので、ダクト1およびケーシング2に対するピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)の移動を抑制することができ、しかも複数のロータリバルブ3およびピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)のガタツキを吸収することができる。
これによって、ダクト1の対向壁23、24の外側面(対向壁面)と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の内側面とがカジリを起こしたり、あるいはケーシング2の対向壁27、28の内側面(対向壁面)と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の外側面とがカジリを起こしたり、擦れたりする等の不具合の発生を抑制することができる。したがって、ダクト1の対向壁23、24の外側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の内側面との間の摩耗や異音の発生、あるいはケーシング2の対向壁27、28の内側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の外側面との間の摩耗や異音の発生を抑制することが可能となる。
また、複数のロータリバルブ3を連動可能に連結するピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)の移動を抑制することができる。これにより、上述したように温度変化に伴うダクト1の対向壁23、24の外側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の内側面との間の隙間の寸法変化、あるいはケーシング2の対向壁27、28の内側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の外側面との間の隙間の寸法変化を小さくすることができる。
また、ダクト1およびケーシング2に対するピンロッド4の回転軸方向(スラスト方向)の位置決めを精度良く行うことができるので、ダクト1の対向壁23、24の外側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の内側面との間の隙間、あるいはケーシング2の対向壁27、28の内側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の外側面との間の隙間が適正なものとなる。特にダクト1の対向壁23、24の外側面およびケーシング2の対向壁27、28の内側面と各ロータリバルブ3のサイドプレート33、34の内側面および外側面との間に形成される隙間(サイドクリアランス)が左右均等化される。
したがって、TCV(バルブユニット)においては、各ロータリバルブ3の周りからの空気洩れ流量のバラツキを小さくすることができるので、エンジンの各気筒毎の燃焼室内における旋回流の生成が安定する。これにより、目的の性能(エンジンの燃焼効率の向上効果や燃焼安定化による燃費向上効果等)を得ることができる。
ここで、複数のロータリバルブ3の回転軸方向(スラスト方向)のガタツキ量は、ダクト1およびケーシング2に対するピンロッド4のスラスト方向の移動を規制するスラスト規制機構からの距離(ピンロッド4の回転軸方向に平行な軸方向距離)が遠い順に段階的に大きくなる傾向にある。
そこで、スラスト規制機構の構成要素である一対の対向部11、12、軸受保持パイプ13、ベアリング14、スプリング15および2つの第1、第2カラー16、17を、ピンロッド4の回転軸方向の中央部付近に配置することにより、スラスト規制機構から最も遠い位置でピンロッド4に支持固定されるロータリバルブ3における、ロータリバルブ3の回転軸方向(スラスト方向)のガタツキ量を、スラスト規制手段がシャフトの回転軸方向の一端部に配置されたものと比べて小さくすることができる。
図9は本発明の実施例2を示したもので、バルブサブアッシーを示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、複数の吸気通路21、22にそれぞれ開閉自在(回転自在)に収容された複数のロータリバルブ3と、これらのロータリバルブ3を連動可能となるように連結する断面多角形状のピンロッド(シャフト)4と、このピンロッド4の周囲を部分的に被覆する複数の樹脂モールド部材61〜63とを備えている。
2つの樹脂モールド部材61は、ピンロッド4の回転軸方向の両側に配置されて、両側のロータリバルブ3の外側のサイドプレート33、34の各結合部31、32をそれぞれ結合するバルブ保持部を構成している。2つの樹脂モールド部材61は、ピンロッド4の回転軸方向の両端側外周にインサート成形(アウトサート成形)されている。
2つの樹脂モールド部材62は、隣設する2つのロータリバルブ3のサイドプレート34、33の各結合部32、31間をそれぞれ結合するバルブ保持部を構成している。2つの樹脂モールド部材62は、ピンロッド4の回転軸方向の外周にインサート成形(アウトサート成形)されている。
1つの樹脂モールド部材63は、隣設する2つのロータリバルブ3のサイドプレート34、33の各結合部32、31間をそれぞれ結合するバルブ保持部を構成している。この樹脂モールド部材63は、ピンロッド4の回転軸方向の中央部外周にインサート成形(アウトサート成形)されている。また、1つの樹脂モールド部材63には、スラスト規制機構(軸受保持パイプ13、ベアリング14、スプリング15および第1、第2カラー16、17)が組み付けられている。なお、軸受保持パイプ13、ベアリング14、スプリング15および第1、第2カラー16、17は、ケーシング2のブロック25の図示上部側に形成される一対の対向部11、12間に配置されている。
以上のように、本実施例のTCV(バルブユニット)においては、実施例1と同様な効果を達成することができる。
図10ないし図12は本発明の実施例3を示したもので、図10は吸気流制御弁(TCV)の軸受構造を示した図で、図11は吸気流制御弁(TCV)の全体構造を示した図で、図12はバルブサブアッシーを示した図である。
本実施例のバルブサブアッシーは、複数の吸気通路21、22にそれぞれ開閉自在(回転自在)に収容された複数のロータリバルブ3と、これらのロータリバルブ3を連動可能となるように連結する断面多角形状のピンロッド(シャフト)6とを備えている。
本実施例のロータリバルブ3は、ピンロッド6に直接結合される2つの結合部31、32を有する一対のサイドプレート33、34と、エンジンの各気筒毎の燃焼室に連通する空気流路の開口面積を変更するバルブプレート35とを具備している。
2つの結合部31、32は、ピンロッド6の周囲を取り囲む金属製のリングプレートであって、ピンロッド6の各バルブ保持部に嵌合固定されている。各結合部31、32には、ピンロッド6が嵌合する丸孔(嵌合孔)が形成されている。
本実施例のピンロッド6は、その回転軸方向に垂直な断面が円形状に形成された円形断面シャフト(円形鋼製シャフト:丸棒)であって、金属材料によって一体的に形成されている。このピンロッド6には、複数のロータリバルブ3の各結合部31、32をそれぞれ結合する複数のバルブ保持部が設けられている。すなわち、アクチュエータ7は、ピンロッド6を介して、複数のロータリバルブ3を連動可能となるように連結している。これにより、複数のロータリバルブ3の開度(TCVのバルブ開度)が1本のピンロッド6により一括変更することが可能となる。
なお、ピンロッド6の回転軸方向の中央部には、軸受保持パイプ13、2つの外周凸部43および径小部44が設けられていない。
本実施例のスラスト規制機構は、ベアリング14、スプリング15、一対の対向部11、12および2つの第1、第2カラー16、17を備えている。
ベアリング14は、ピンロッド6の外周面とケーシング2のシャフト収納凹部10の孔壁面との間に介在している。ベアリング14の内輪51は、一対の対向部11、12間でピンロッド6の回転軸方向の中央部(軸受(内輪)保持部)の外周に圧入固定されている。また、ベアリング14の外輪52は、実施例1と同様に、シャフト収納凹部(軸受(外輪)保持部)10の孔壁面に圧入固定されている。
スプリング15は、ピンロッド6の中央部の周囲を螺旋状に取り囲むように配置されている。また、スプリング15は、ベアリング14と対向部11との間で、ピンロッド6の回転軸方向に圧縮された状態で収容されている。
一対の対向部11、12は、ピンロッド6の回転軸方向に平行な軸方向距離(シャフト収納凹部10)を隔てて対向して配置されている。
一対の対向部11、12には、ピンロッド6がその回転軸方向に貫通する第1、第2貫通孔54、55がそれぞれ形成されている。また、第1、第2貫通孔54、55の孔径よりもピンロッド6の外径を小さくすることが望ましい。また、第1、第2貫通孔54、55にピンロッド6を隙間嵌めしても良い。この場合、ケーシング2のブロック25の各対向部11、12に対するピンロッド6の回転方向への摺動抵抗(摺動トルク)の増加を抑制できるので、複数のTCVの各ロータリバルブ3およびピンロッド6の動作不良を抑制することができる。
以上のように、バルブユニット(TCV)においては、実施例1及び2と同様な効果を達成することができる。
[変形例]
本実施例では、本発明の内燃機関の吸気装置(吸気渦流発生装置)を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の旋回流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、本発明の内燃機関の吸気装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の旋回流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、本発明の内燃機関の吸気装置を、エンジンの燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
本実施例では、本発明を、内燃機関の吸気渦流発生装置に適用しているが、本発明を、電子制御スロットル装置や、内燃機関の吸気通路の通路長や吸気通路断面積を変更する吸気可変装置に適用しても良い。
本実施例では、複数のロータリバルブ3を駆動するアクチュエータ7を、モータおよび動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)によって構成したが、複数のバルブを駆動するアクチュエータを、モータのみによって構成しても良い。なお、複数のバルブを開弁作動方向または閉弁作動方向に付勢するスプリング等のバルブ付勢手段を設置しても設置しなくても構わない。
また、インテークマニホールド(または吸気ダクト)あるいはエンジン本体(シリンダヘッド)等のケーシング内部に形成される複数の吸気通路に開閉自在に収容される複数のバルブを有し、内燃機関の各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸入空気を制御する吸気制御弁として、本実施例のTCV(吸気流制御弁、タンブル制御弁)の代わりに、内燃機関の各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸入空気の流量を制御する吸気流量制御弁を用いても良い。
本実施例では、複数のロータリバルブ3を駆動するアクチュエータ7を、モータおよび動力伝達機構(例えば歯車減速機構等)によって構成したが、複数のバルブを駆動するアクチュエータを、電磁式または電動式負圧制御弁を備えた負圧作動式アクチュエータによって構成しても良い。
本実施例では、コの字状のロータリバルブ3(またはバタフライバルブ)を金属材料により一体的に形成しているが、コの字状のロータリバルブ3(またはバタフライバルブ)を樹脂材料により一体的に形成しても良い。
また、本発明を、1個のカートリッジ(ハウジング)の内部に1個のバルブを開閉自在に組み込んだバルブユニット(TCV)を、ケーシングとしてのインテークマニホールドの内部にピンロッド(シャフト)の回転軸方向に一定の間隔で複数配置した多連一体型のバルブ開閉装置(吸気通路開閉装置)に適用しても良い。
また、内燃機関として、ディーゼルエンジンを用いても良い。
1 ダクト
2 インテークマニホールド(ケーシング)
3 ロータリバルブ
4 ピンロッド(シャフト)
5 シャフト(樹脂部材)
10 シャフト収納凹部(スラスト規制手段)
11 対向部(スラスト規制手段)
12 対向部(スラスト規制手段)
13 軸受保持パイプ(スラスト規制手段)
14 ベアリング(スラスト規制手段、ころがり軸受)
15 スプリング(スラスト規制手段、軸受押圧手段)
16 第1カラー(スラスト規制手段)
17 第2カラー(スラスト規制手段)
51 内輪
52 外輪
53 鋼球(転動体)

Claims (14)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関の吸気装置において、
    前記複数の気筒毎に吸入空気を供給する複数の吸気通路を形成するケーシングと、
    前記複数の吸気通路にそれぞれ開閉自在に収容された複数のバルブと、
    これらのバルブを連動可能となるように連結するシャフトと、
    このシャフトの回転軸方向の移動を規制するスラスト規制手段と
    を備え、
    前記スラスト規制手段は、
    前記シャフトの回転軸方向に平行な軸方向距離を隔てて対向配置された一対の対向部、 これらの対向部間で前記シャフトの外周に固定される内輪を有するころがり軸受、
    および前記一対の対向部のうちの一方の対向部と前記ころがり軸受との間に配置されて、前記一対の対向部のうちの他方の対向部に対して前記ころがり軸受を押圧する軸受押圧手段
    を具備していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ケーシングは、前記シャフトの径方向外側に向かって開口し、この開口側から奥側まで延びるU字状の凹部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ケーシングは、前記シャフトと平行な回転軸方向に延びる凹部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記シャフトは、その回転軸方向に前記凹部を通り抜けるように配置(収納)されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記軸受押圧手段は、コイル状のスプリングであって、
    前記スプリングは、前記一対の対向部のうちの一方の対向部と前記ころがり軸受との間で、前記シャフトの回転軸方向に圧縮された状態で収容されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記ころがり軸受は、前記ケーシングにおける前記一対の対向部間の壁面に固定された外輪を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ころがり軸受は、前記内輪と前記外輪との2つの軌道輪の間に収容されて、前記内輪の軌道面と前記外輪の軌道面との間を転動する複数の転動体を有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、 前記シャフトは、その回転軸方向に垂直な断面が多角形状に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  9. 請求項8に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記シャフトの周囲を周方向に取り囲むように設置された樹脂部材を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記樹脂部材の外周部にインサート成形されて、前記内輪を圧入固定するためのパイプを備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記スラスト規制手段は、前記一対の対向部のうちの一方の対向部に対して前記軸受押圧手段を摺動可能とする第1カラー、および前記ころがり軸受に対して前記軸受押圧手段を摺動可能とする第2カラーを有していることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記シャフトの回転軸方向の中央部は、前記一対の対向部間に配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記ころがり軸受の内輪は、前記シャフトの回転軸方向の中央部の外周に固定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  14. 請求項12または請求項13に記載の内燃機関の吸気装置において、
    前記軸受押圧手段は、コイル状のスプリングであって、
    前記スプリングは、前記シャフトの回転軸方向の中央部の周囲を螺旋状に取り囲むように配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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