JP2011215906A - 安全支援装置、安全支援方法、安全支援プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の安全運転を支援すること。
【解決手段】安全支援装置100の前方車両情報取得部101が、走行中の自車のすぐ前方を走行している前方車両の走行位置に関する前方車両情報を取得し、前々方車両情報取得部102が、自車のサイドミラーに設けられた撮像部105によって撮影された画像情報から、前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得し、危険度算出部103が、前方車両情報取得部101によって取得された前方車両情報および前々方車両情報取得部102によって取得された前々方車両情報に基づいて、危険度レベルを算出し、警告通知部104が、危険度算出部103によって算出された危険度レベルに基づいて、警告を通知する。
【選択図】図1
【解決手段】安全支援装置100の前方車両情報取得部101が、走行中の自車のすぐ前方を走行している前方車両の走行位置に関する前方車両情報を取得し、前々方車両情報取得部102が、自車のサイドミラーに設けられた撮像部105によって撮影された画像情報から、前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得し、危険度算出部103が、前方車両情報取得部101によって取得された前方車両情報および前々方車両情報取得部102によって取得された前々方車両情報に基づいて、危険度レベルを算出し、警告通知部104が、危険度算出部103によって算出された危険度レベルに基づいて、警告を通知する。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の安全運転を支援する安全支援装置、安全支援方法、安全支援プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した安全支援装置、安全支援方法、安全支援プログラムおよび記録媒体に限られない。
従来、安全支援装置として、衝突対応制御を行うことができる車両制御システムに関する技術が存在する(例えば、下記特許文献1参照)。このシステムは、自身が備えるレーダ装置によって、直前先行車両の前方に存在する前方存在物の状態を把握し、その状態に基づいて作動装置に制御をおこなうものである。
また、サイドミラーに撮像装置を装着し、前方および後方の死角を監視する画像認識システムに関する技術が存在する(たとえば、下記特許文献2参照)。
しかしながら、上述した従来技術(特許文献1)では、自車両が走行を予定する走行線上に存在する複数の前方存在物を探知可能な、高価なレーダを備えている必要があり、コストが上がるだけでなく、当該レーダの調整がむずかしいという問題点があった。
また、上述した従来技術(特許文献2)では、サイドミラーに撮像装置を装着するのは、前方の死角を監視することを目的としたものであって、前々方車両の走行状況を把握するものではなく、前方車両情報のみでの危険度判断には限界があり、前方車両の情報のみを取得しても、たとえば玉突き事故や急ブレーキなどを回避できないという問題点があった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる安全支援装置は、走行中の自車両の前方を撮影する撮像手段と、前記撮像手段による撮像結果に基づいて、自車の直前を走行している前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得する前々方車両情報取得手段と、前記前々方車両情報に基づいて、危険度を算出する危険度算出手段と、前記危険度算出手段によって算出された危険度に基づいて、警告を通知する警告通知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる安全支援方法は、走行中の自車両の前方を撮影する撮像工程と、前記撮像工程による撮像結果に基づいて、自車の直前を走行している前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得する前々方車両情報取得工程と、前記前々方車両情報に基づいて、危険度を算出する危険度算出工程と、前記危険度算出工程によって算出された危険度に基づいて、警告を通知する警告通知工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる安全支援プログラムは、請求項6に記載の安全支援方法
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる記録媒体は、請求項7に記載の安全支援プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる安全支援装置、安全支援方法、安全支援プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
実施の形態にかかる安全支援装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる安全支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態にかかる安全支援装置100は、前方車両情報取得部101、前々方車両情報取得部102、危険度算出部103、警告通知部104、撮像部105によって構成される。
実施の形態にかかる安全支援装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる安全支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態にかかる安全支援装置100は、前方車両情報取得部101、前々方車両情報取得部102、危険度算出部103、警告通知部104、撮像部105によって構成される。
前方車両情報取得部101は、後述する撮像部105によって撮影された撮影画像から、安全支援装置100を搭載した走行中の自車のすぐ前方を走行している車両(以下、前方車両とも呼ぶ)を認識する。また、前方車両情報取得部101は、撮影画像から、前方車両の走行位置及び走行状態に関する前方車両情報を取得する。
前々方車両情報取得部102は、後述する撮像部105によって撮影された撮影画像から、前方車両の前方を走行している車両(以下、前々方車両とも呼ぶ)を認識する。また、前々方車両情報取得部102は、撮影画像から、前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得する。
危険度算出部103は、前方車両情報取得部101によって取得された前方車両情報および前々方車両情報取得部102によって取得された前々方車両情報に基づいて、危険度レベルを算出する。危険度算出部103は、例えば、前方車両情報取得部101によって取得された前方車両の走行位置に関する前方車両情報および前々方車両情報取得部102によって取得された前々方車両の走行位置に関する前々方車両情報に基づいて、前々方車両と前方車両との間および前方車両と自車との間の距離を算出し、算出された距離に基づいて危険度合いを算出してもよい。
また、前方車両情報取得部101によって取得された走行状態に関する前方車両情報には、前方車両の速度および前方車両の速度の変化量の少なくともいずれか一つが含まれている。また、前々方車両情報取得部102によって取得された走行状態に関する前々方車両情報には、前々方車両の速度および前々方車両の速度の変化量の少なくともいずれか一つが含まれている。危険度算出部103は、これらの前方車両及び前々方車両の速度または/および速度の変化量に基づいて危険度合いを算出してもよい。
警告通知部104は、危険度算出部103によって算出された危険度レベルに基づいて、警告を通知する。警告の報知は、例えば音や光、ナビゲーションの表示画面に文字や画像を表示することによって実行することができる。
撮像部105は、例えば、自車のサイドミラーに設けられ、自車の前方画像を撮影する。撮像部105(カメラ)をサイドミラーに設けたのは、サイドミラーは突起しているため、前方画像を横から撮影しやすいためである。そして、上述した前方車両情報取得部101は、撮像部105によって撮影された画像情報を解析することにより、前方車両を認識し、前方車両情報を取得する。また、前々方車両情報取得部102は、撮像部105によって撮影された画像情報を解析することにより、前々方車両を認識し、前々方車両情報を取得する。また、前方車両及び前々方車両の走行位置および走行状態に関する情報は、撮影された画像情報を解析することにより、前方車両及び前々方車両のサイドミラーの位置、影の位置、テールランプの位置およびブレーキランプの位置の少なくともいずれか一つを認識対象とすることにより前方車両及び前々方車両を認識して、取得するようにしてもよい。
撮像部105によって撮影された撮影画像から前々方車両情報を認識する際に、例えば前方車両と前々方車両との位置が重なっていて、前々方車両の認識及び前々方車両情報の取得が困難である場合がある。このような場合においても、上述したように前々方車両のサイドミラーの位置並びにテールランプの位置を認識して前々方車両の情報を取得するようにすれば、これらは車両の車幅方向における端に設置されている場合が多いため、前々方車両の認識及び前々方車両情報の取得がしやすくなる。また、前々方車両の影の位置を認識の対象としたのは、日中等で日がでている場合においては、影は車幅方向に伸びるため、同様に前々方車両の認識及び前々方車両情報の取得がしやすくなる。
なお、撮像された撮影画像から、上述した前方車両及び前々方車両の認識、前方車両情報及び前々方車両情報の取得することについては、公知の画像認識技術を用いることができる。例えば、認識対象となる、車両、サイドミラー、テールランプ、影、等の形状や色彩等の特徴データを図示しない記憶部等に記憶させておき、当該記憶されている特徴データと、撮像部105によって撮影された撮影画像とを比較解析することによって実現することが可能である。また、これらの認識対象が複数認識された場合においては、これらの大きさを計算することによって、前方車両のものか、もしくは前々方車両のものかは判断が可能となる。つまり、同一種類の認識対象においては、最も大きいと認識されたものが前方車両のものであり、その次に大きいと認識されたものが前々方車両のものと判断する。
また、上述した前方車両情報取得部101は、撮影画像情報から、上述した認識対象を取得することができなかった場合は、前方車両が存在していないと判断する。
また、上述した前々方車両情報取得部102は、撮影画像情報から、上述した認識対象を取得することができなかった場合は、前々方車両が存在していないと判断する。
次に、安全支援装置100による処理の手順について説明する。図2は、安全支援装置
による処理の手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、安全支援装置100は、まず、例えば撮像部105によって、自車の前方を撮影する(ステップS201)。そして、前方車両が存在するか否かを判断する(ステップS202)。ここで、前方車両が存在しない場合(ステップS202:No)は、ステップS201へ戻る。
による処理の手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、安全支援装置100は、まず、例えば撮像部105によって、自車の前方を撮影する(ステップS201)。そして、前方車両が存在するか否かを判断する(ステップS202)。ここで、前方車両が存在しない場合(ステップS202:No)は、ステップS201へ戻る。
一方、ステップS202において、前方車両が存在する場合(ステップS202:Yes)は、つぎに、前方車両の前方に前々方車両が存在するか否かを判断する(ステップS203)。ここで、前々方車両が存在しない場合(ステップS203:No)は、ステップS201へ戻る。
ステップS203において、前々方車両が存在する場合(ステップS203:Yes)は、前方車両情報取得部101が前方車両情報を取得する(ステップS204)とともに、前々方車両情報取得部102が前々方車両情報を取得する(ステップS205)。そして、取得された前方車両情報および前々方車両情報に基づいて、危険度レベルを算出する(ステップS206)。
ステップS206において算出された結果、危険度レベルが所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS207)。ここで、危険度レベルが所定の値以上ではない場合(ステップS207:No)は、何もせずにステップS201へ戻る。一方、危険度レベルが所定の値以上である場合(ステップS207:Yes)は、運転者に警告を通知し(ステップS208)、その後、ステップS201へ戻る。
これによって、前々方車両の走行位置および走行状態によって生じる可能性がある危険度のレベルに応じて、運転者に警告を通知することができる。なお、安全支援装置100は、各構成部が一体となって1つの装置として構成されていてもよいし、各構成部を単独の装置とし、複数の装置によって安全支援装置100の機能を実現してもよい。
次に、上述した実施の形態にかかる安全支援装置100の実施例について説明する。
(安全支援装置のハードウェア構成)
図3は、安全支援装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、安全支援装置100は、CPU301、ROM302、RAM(メモリ)303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、カメラ313、ディスプレイ314、プロジェクタ315、通信I/F316、GPSユニット317、各種センサ318を備えている。また、各構成部301〜318はバス320によってそれぞれ接続されている。
図3は、安全支援装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、安全支援装置100は、CPU301、ROM302、RAM(メモリ)303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、カメラ313、ディスプレイ314、プロジェクタ315、通信I/F316、GPSユニット317、各種センサ318を備えている。また、各構成部301〜318はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、安全支援装置100の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、通信プログラム、データ表示プログラム、データ解析プログラムなどの各種プログラムを記録している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従って磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御に従って光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御に従ってデータが読み出される着脱自在な記録媒体であり、たとえば、ブルーレイディスク、DVD、CDなどを含む。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
磁気ディスク305または光ディスク307に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、ディスプレイ314の表示画面において2次元または3次元に描画される。安全支援装置100が経路誘導中の場合は、地図データと後述するGPSユニット317によって取得された自車の現在地点とが重ねて表示されることとなる。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。また、スピーカ310からは音声が出力される。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。さらに、入力デバイス311は、デジタルカメラや携帯電話端末などの他の情報処理端末を接続し、データの入出力をおこなうことができる。
映像I/F312は、映像入力用のカメラ313、映像出力用のディスプレイ314および映像出力用のプロジェクタ315と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ314およびプロジェクタ315全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video
RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ314、プロジェクタ315を表示制御する制御ICなどによって構成される。
RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ314、プロジェクタ315を表示制御する制御ICなどによって構成される。
カメラ313は、車両内外の映像を撮影し、画像データとして出力する。カメラ313で撮影された画像は、画像データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。
ディスプレイ314には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ314は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
プロジェクタ315には、ディスプレイ314と同様に、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。プロジェクタ315は、たとえばCRTや液晶を用いて、フロントウインドウに各種データを投影する。プロジェクタ315は、たとえば、車内の天井や座席上部などに設置する。
通信I/F316は、無線を介してネットワークに接続され、安全支援装置100とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F316は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網など
がある。
がある。
GPSユニット317は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点(安全支援装置の現在地点)を示す情報を算出する。GPSユニット317の出力情報は、後述する各種センサの出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ318は、たとえば、ジャイロセンサや加速度センサ、車速センサなどであり、車両の移動状態を検出する。各種センサ318からの出力信号は、CPU301による現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定に用いられる。
また、実施の形態にかかる安全支援装置100の構成のうち、前方車両情報取得部101は、GPSユニット317、各種センサ318、映像I/F312、カメラ313、または、通信I/F316、CPU301(ROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記憶されたプログラムをCPU301が実行すること)によって、前々方車両情報取得部102は、GPSユニット317、各種センサ318、映像I/F312、カメラ313、または、通信I/F316、CPU301(ROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記憶されたプログラムをCPU301が実行すること)によって、危険度算出部103は、CPU301、磁気ディスクドライブ304および磁気ディスク305、または、光ディスクドライブ306および光ディスク307によって、警告通知部104は、音声I/F308、スピーカ310、映像I/F312、ディスプレイ314、プロジェクタ315、CPU301によって、撮像部105は、カメラ313によって、それぞれの機能を実現することができる。
また、後述する危険度レベルテーブルは、上記のROM302、磁気ディスク305または光ディスク307に記憶されている。
次に、安全支援装置100の危険度算出部103において危険度のレベルを算出する際に用いる危険度レベルテーブルの内容について説明する。図4−1〜図4−3は、危険度レベルテーブルの構成の一例を示す説明図である。図面の作成上、危険度レベルテーブルを図4−1〜図4−3の3つに分けたが、一つであるのが望ましい。
危険度レベルテーブルは、「変化量」、「距離」、「速度」の3つの項目の各レベルの組み合わせごとに危険度のレベルを特定し関連付けして記憶している。ここで、「変化量」とは、前々方車両の速度の変化量を示し、前々方車両の変化時における急加速/急減速によって、変化量が「大」「中」「小」の3段階のレベルとなっている。
また、「距離」は、前々方車両、前方車両、自車との間の距離を示している。図5は、前々方車両と前方車両と自車との位置関係を示す説明図である。図5において、自車501の前方を前方車両502が走行し、前方車両502の前方を前々方車両503が走行している状態を示している。そして、前々方車両503と、前方車両502との間の距離を距離「A」として、前方車両502と、自車との間の距離を距離「B」とする。
図5左側では、前方車両502が前々方車両503に接近し、自車501、前方車両502、前々方車両503の三車両の関係は、「A<B」となっているのがわかる。これに対しては、図5右側では、自車501が前方車両502に接近し、自車501、前方車両502、前々方車両503の三車両の関係は、「A>B」となっているのがわかる。
危険度レベルテーブルにおける「距離」では、自車501と前々方車両との距離「A+B」と、図5における距離「A」と距離「B」との関係についてそれぞれ「大」「中」「小」の3段階のレベルとしている。
また、前々方車両の変化前の速度について、それぞれ「大」「中」「小」の3段階のレベルとしている。これらの、4項目に対して所定の重み付けにより数値化し、その数値によって危険度レベルを特定する。重み付けの具体例として、たとえば、「変化量」については、「大」=5ポイント、「中」=4ポイント、「小」=3ポイントとし、距離(A+B)については、「大」=2ポイント、「中」=3ポイント、「小」=4ポイントとし、距離AとBとの関係については、「A<B」=+0.5ポイント、「A=B」=±0ポイント、「A>B」=−0.5ポイントとし、「速度」については、「大」=3ポイント、「中」=2ポイント、「小」=1ポイントとした。
これらの値を合計すると、最大12.5ポイント〜最小5.5ポイントまでの値となる。そして、危険度レベルは、11ポイント以上の場合に「5」、9.5ポイント〜10.5ポイントの場合に「4」、8.5ポイント〜9ポイントの場合に「3」、7.5ポイント〜8ポイントの場合に「2」、7ポイント以下の場合に「1」と特定した。このようにして危険度レベルを特定して、危険度レベルテーブルに記憶する。
危険度算出部103は、前方車両情報および前々方車両情報に基づいて、レベルテーブルを参照して、危険度レベルを算出する。そして、警告通知部104が、危険度算出部103によって算出された危険度レベルが「4」または「5」の場合に、警告を通知する。警告の通知方法は、所定の警報音を所定時間発生させる。その際、危険度レベルが「4」の場合と「5」の場合とで、異なる警報音とすることで、運転者は危険度の状況をより的確に把握することができる。
また、危険度レベルが「4」または「5」の場合に音声によって通知することもできる。たとえば、「前方車両に注意してください」、「追突の可能性がありますので減速してください」などの音声によって、運転者の注意を喚起するようにしてもよい。ナビゲーションの表示画面に文字や画像を表示することは、ナビゲーション画面に気を取られて前方への注意が十分でない場合に効果的である。警告文字や画像に代えて、危険度レベルが「4」または「5」の場合に、ナビゲーション画面から、自車のサイドミラーに設けられた撮像部105からの前々方車両の状況がわかる映像に切り替えて表示するようにしてもよい。これにより、前々方車両の状況をより的確に把握でき、事故などをより確実に防止できる。
次に、前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報の取得方法について説明する。図6〜図8は、前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報の取得方法を示す説明図である。図6においては、前々方車両が、前方車両よりも左側寄りを走行しているので、自車の左右のサイドミラーに取り付けたカメラのうち、左側のカメラで前方車両よりも前方の前々方車両を認識することができる。その際、前々方車両の左側のサイドミラー601および左側のテールランプ/ブレーキランプ602の少なくともいずれかを認識する。
これに対して、図7においては、前々方車両が、前方車両よりも右側寄りを走行しているので、自車の左右のサイドミラーに取り付けたカメラのうち、右側のカメラで前方車両よりも前の前々方車両を認識することができる。その際、前々方車両の右側サイドミラー701および右側のテールランプ/ブレーキランプ702の少なくともいずれかを認識する。
サイドミラーに取り付けたカメラにより、テールランプ/ブレーキランプの光量を取得し、その光量から前々方車両の位置、距離を認識するようにするとよい。なお、テールランプは、夜間、前々方車両がライトを点灯した際に有効となる。
また、図8においては、日中、太陽800により、前々方車両の影801が道路上に映し出される。この影801は時間帯や天候によっては明確かつ長く映し出されるため、撮影によって認識できる範囲が広くなるため、前々方車両情報を取得するのに有効である。そのため、走行方向、走行日時から、前々方車両の影が映し出されているであろう位置をあらかじめ算出し、当該位置をサイドミラーに取り付けたカメラが撮影できるように調整するとよい。
前々方車両のサイドミラー、テールランプ/ブレーキランプ、あるいは影が確認しづらい場合に、「前々方車両を確認できません」「もう少し右(左)によってください」「前々方車両の存在を確認しました」などの音声案内によって、前々方車両の存在を確実に認識できるようにするとなおよい。
また、前方車両情報の取得方法は、前々方車両情報の取得方法と同じようにサイドミラーに取り付けたカメラからの映像を用いてもよいし、他の方法であってもよい。前方車両は、前々方車両に比べて遮るものがないので、前々方車両よりも容易に情報の取得が可能である。サイドミラー以外の位置(たとえば車両の先頭位置やフロントウインドウなど)に取り付けたカメラ(図示を省略)からの映像でもよく、赤外線などを用いて前方車両との車間を測定してもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、前方車両よりも前方の前々方車両の車両状況(走行位置および走行状態)を解析することで、より早く危険度を判断することが可能となる。このように、前々方車両の状況を把握することで、前々方車両の急ブレーキなどのアクシデントに対して、前方車両よりも早くブレーキをかけることができる。これにより、玉突き事故の早期回避、前方車両の不注意回避(右折/左折車両の早期認識)、交差点での赤信号の進入回避が可能となる。
なお、本実施の形態で説明した安全支援方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 安全支援装置
101 前方車両情報取得部
102 前々方車両情報取得部
103 危険度算出部
104 警告通知部
105 撮像部
101 前方車両情報取得部
102 前々方車両情報取得部
103 危険度算出部
104 警告通知部
105 撮像部
Claims (8)
- 走行中の自車両の前方を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像結果に基づいて、自車の直前を走行している前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得する前々方車両情報取得手段と、
前記前々方車両情報に基づいて、危険度を算出する危険度算出手段と、
前記危険度算出手段によって算出された危険度に基づいて、警告を通知する警告通知手段と、
を備えたことを特徴とする安全支援装置。 - 前記撮像手段による撮影結果に基づいて、前記前方車両の走行位置及び走行状態に関する前方車両情報を取得する前方車両取得手段を更に備え、
前記危険度算出手段は、前記前方車両情報および前記前々方車両情報に基づいて、前記前々方車両と前記前方車両との間および当該前方車両と自車との間の距離を算出し、算出された距離に基づいて危険度合いを算出することを特徴とする請求項1に記載の安全支援装置。 - 前記前々方車両情報には、前記前々方車両の速度および前記前々方車両の速度の変化量の少なくともいずれか一つが含まれ、
前記危険度算出手段は、当該速度または/および当該速度の変化量に基づいて危険度合いを算出することを特徴とする請求項1または2に記載の安全支援装置。 - 撮像手段は、自車のサイドミラーに設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の安全支援装置。
- 前記前々方車両情報は、前記撮像手段による撮影結果に基づき、前記前々方車両のサイドミラーの位置、影の位置、テールランプの位置およびブレーキランプの位置の少なくともいずれか一つを認識することによって、前記前々方車両情報を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の安全支援装置。
- 走行中の自車両の前方を撮影する撮像工程と、
前記撮像工程による撮像結果に基づいて、自車の直前を走行している前方車両の前方を走行している前々方車両の走行位置および走行状態に関する前々方車両情報を取得する前々方車両情報取得工程と、
前記前々方車両情報に基づいて、危険度を算出する危険度算出工程と、
前記危険度算出工程によって算出された危険度に基づいて、警告を通知する警告通知工程と、
を含んだことを特徴とする安全支援方法。 - 請求項6に記載の安全支援方法をコンピュータに実行させることを特徴とする安全支援プログラム。
- 請求項7に記載の安全支援プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2010083768A JP2011215906A (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 安全支援装置、安全支援方法、安全支援プログラムおよび記録媒体 |
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