JPH08138036A - 先行車両認識装置 - Google Patents

先行車両認識装置

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JPH08138036A
JPH08138036A JP6302841A JP30284194A JPH08138036A JP H08138036 A JPH08138036 A JP H08138036A JP 6302841 A JP6302841 A JP 6302841A JP 30284194 A JP30284194 A JP 30284194A JP H08138036 A JPH08138036 A JP H08138036A
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Japan
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preceding vehicle
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shadow
image
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JP6302841A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yamamura
智弘 山村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先行車を確実に検出できる装置とする。 【構成】 ビデオカメラ10で撮像された前方道路画像
は、画像処理装置11に入力され、ここで前方道路画像
に画像処理を施して、自車走行車線を検出し、検出され
た走行車線内において水平エッジ成分を検出することに
よって先行車を検出し、先行車までの車間距離Rを検出
する。警報レベル判断装置12はその車間距離Rと車速
センサ13によって検出した自車速Vfをもとに警報距
離Rsを算出し、車間距離Rを比較することにより、先
行車への接近度合を判断し警報を発するように作動信号
を出力する。警報装置はその作動信号に従って警報を発
し運転者に注意を促す。画像処理装置11では、先行車
の影を検出する際に用いるしきい値を、実際の走行路面
の画像状況に合わせて遠方に対して近傍を相対的に小さ
く設定することにより、車間距離によらず先行車を確実
に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前方車への接近しす
ぎを未然に防止する車間距離警報装置や、走行中の車間
距離を自動的に安全な距離に制御する車間距離制御装置
に用いるための、自車両の前方道路画像から先行車の存
在を認識し検出する先行車両認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の先行車両認識装置としては、例え
ば特開平3−273500号に開示されているものがあ
る。図29は、その構成を示すブロック図である。道路
画像入力手段100はビデオカメラ等のものであり、自
車両の前方の道路画像を撮像する。画像処理手段101
は、道路画像入力手段により入力した道路画像に画像処
理の手法を用いて、画像内の車線表示ラインを検出す
る。走行車線検出手段102は、検出された車線表示ラ
インから自車両が走行中の車線(走行レーン)を検出す
る。
【0003】水平エッジ抽出手段103は、検出された
自車走行車線内の水平エッジ成分を取り出す。先行車影
検出手段104は、検出された水平エッジ成分の内、最
も画面下方(道路上で最も近い)に存在する水平エッジ
成分を車影として検出する。先行車検出手段105は、
検出した先行車の影から、先行車に関する情報を検出
し、例えば、車間距離警報装置や車間距離制御装置等に
対して車間距離をその距離データとしてそれらに出力す
る。
【0004】ここで、車間距離の検出は、先行車の画面
上の上下位置dと、ビデオカメラの焦点距離f、及びビ
デオカメラの幾何的な取り付け条件に基づいて行なわれ
る。先行車の画面上位置dの検出については、まず図3
0で示すような前方道路画像に対し、画像処理を行なう
ことにより、図31で示すようなエッジ画像を作成す
る。その抽出された水平エッジ成分として、図30の先
行車の影72による水平エッジ成分74と、先行車71
の車体自身の例えばバンバーなどによる水平エッジ成分
75と、走行領域73による走行車線エッジ76があ
り、正確な車間距離を水平エッジの位置から算出するた
めには、検出される水平エッジの対象が路面上に存在
し、路面に対しての高さがゼロであるという仮定が必要
であるから、水平エッジ成分の内より最も画面下方に存
在する車影の水平エッジ成分が検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の先行車両認識装置にあっては、車影の検出は
その濃度変化を反映したエッジ成分の画面の上下位置に
基づいて行なわれるため、以下のような問題点があっ
た。すなわち、実際の道路環境においては、自車走行車
線内に存在する水平エッジは、先行車とその影以外にも
いくつも見られる。例えば、図32に示すような橋梁部
における路面の継ぎ目81や、図33に示すような、運
転者に車間距離を認知させ安全運転を促すための車間距
離認識用白線91、91’等があり、このような紛わし
い類似情報の検出を排除し、先行車の影だけを正確に検
出するためには、水平エッジ成分を検出するためのしき
い値(スレッショルド)を適切に設定し、先行車の影だ
けを検出する範囲に決める必要がある。従来の先行車両
認識装置においては、このしきい値は一定の値に設定さ
れていた。
【0006】実際に使用される屋外の道路環境下におけ
る画面を撮影してみると、図34に示すように、先行車
両が存在しなければ、遠方程道路領域内の平均濃度値は
大きくなり、明かるい値を示す。これは主に、遠方であ
る程反射光の影響が大きくなるためであり、このような
状態において、先行車が存在すると、道路領域内の平均
濃度値と、その上下方向に対する微分値である水平エッ
ジ濃度の分布は、図35、図36のような分布を示す。
【0007】すなわち、図35のような先行車位置が遠
方の場合には、先行車の影が存在する場所の道路内の平
均濃度値が明かるいため、道路と影の濃度値の差は非常
に大きく、それによって発生する水平エッジ成分の濃度
値も非常に大きな値を示す。それに対し、図36のよう
な先行車位置が近い場合には、先行車の影が存在する場
所の道路の平均濃度値が暗く、さらに先行車の影自身も
上下方向に伸びることによって、コントラストが悪くな
り、道路と影の濃度値の差は、先行車が遠方にある場合
に比較して相対的に小さくなり、それによって発生する
水平エッジ成分の濃度値も相対的に小さくなる。
【0008】このため、例えば、先行車をより確実に認
識することを狙って、水平エッジ成分検出のしきい値を
小さい値に設定すると、図36のような近い距離で道路
と影の濃度差が小さい場面でも、確実に先行車を検出す
ることが可能である一方、先の図32で示した道路の継
ぎ目などのような比較的濃度差の小さい水平エッジも検
出してしまい、誤検出してしまう可能性がある。逆に、
誤検出を少なくして、先行車だけを認識するように、水
平エッジ成分検出のしきい値を大きな値に設定すると、
図36のような近い距離で道路と影の濃度差が小さい場
面では、先行車の影の位置では正確に水平エッジ成分を
検出することができず、先行車のバンパー位置やトラン
ク位置等の誤った位置で水平エッジ成分を検出してしま
う。つまり図31における処理画面上でも、先行車の影
による水平エッジ成分74を検出することができず、比
較的濃度変化が急な先行車車体上のバンパーなどによる
水平エッジ成分75を検出してしまう。従って、先行車
上下位置dの値が誤った値となるため、その後の車間距
離検出値も誤った値となってしまうわけである。以上の
ように、従来のように水平エッジ成分検出のしきい値を
一定の値に設定すると、どのような値に設定したとし
も、道路の継ぎ目などによる誤検出と、近い領域での間
違った距離算出という問題の何れかを生じ、先行車の認
識性能を両立させることは困難であった。
【0009】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、先行車の遠近によらず、確実な検出ができる先行
車両認識装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の本発明は、図1で示すように、走行中の前方道路画
像を入力する道路画像入力手段1と、前方道路画像より
自車の走行車線領域を検出する走行車線検出手段2と、
自車走行車線領域内で先行車の車影候補を検出する先行
車影検出手段3と、検出した車影候補より先行車を検出
する先行車検出手段4とを備える先行車両認識装置にお
いて、前記自車走行車線領域内から水平方向の画像エッ
ジ成分を抽出する水平エッジ抽出手段5と、車影候補を
検出するためのエッジ濃度値のしきい値を、画面上方ほ
ど大きくなるように設定するしきい値設定手段6とを有
し、前記先行車影検出手段3は、画面の上下位置に応じ
て前記しきい値を選択して用いて前記車影候補検出を行
なうものとした。
【0011】請求項2に記載の発明は、図2で示すよう
に、走行中の前方道路画像を入力する道路画像入力手段
1と、前方道路画像より自車の走行車線領域を検出する
走行車線検出手段2と、自車走行車線領域内で先行車の
車影候補を検出する先行車影検出手段3と、検出した車
影候補より先行車を検出する先行車検出手段4とを備え
る先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域か
ら水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽出
手段5と、前記自車走行車線領域の上下方向の濃度分布
を検出する走行車線領域濃度分布検出手段7と、車影候
補を検出するためのエッジ濃度値のしきい値を、前記走
行車線領域濃度分布検出手段による前回の入力画像にお
ける濃度分布に基づいて設定するしきい値設定手段6A
とを有し、前記先行車影検出手段3は、画面の上下位置
に応じて前記しきい値を選択して用いて前記車影候補検
出を行なうものとした。
【0012】請求項3に記載の発明は、図3で示すよう
に、走行中の前方道路画像を入力する道路画像入力手段
1と、前方道路画像より自車の走行車線領域を検出する
走行車線検出手段2と、自車走行車線領域内で先行車の
車影候補を検出する先行車影検出手段3Aと、検出した
車影候補より先行車を検出する先行車検出手段4とを備
える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽
出手段5と、前記道路画像を水平走査ライン毎に画面下
方の水平走査ラインほど相対的にコントラストを増強す
るように補正するコントラスト補正手段8と、車影候補
を検出するためのエッジ濃度値のしきい値を設定するし
きい値設定手段6Bとを有し、前記先行車影検出手段3
Aは、前記しきい値を用いて前記車影候補検出を行なう
ものとした。
【0013】請求項4に記載の発明は、図4で示すよう
に、走行中の前方道路画像を入力する道路画像入力手段
1と、前方道路画像より自車の走行車線領域を検出する
走行車線検出手段2と、自車走行車線領域内で先行車の
車影候補を検出する先行車影検出手段3Aと、検出した
車影候補より先行車を検出する先行車検出手段4とを備
える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽
出手段5と、自車走行車線領域の上下方向の濃度分布を
検出する走行車線領域濃度分布検出手段7Aと、前記道
路画像を水平走査ライン毎に画面下方の水平走査ライン
ほど相対的にコントラストを増強するように補正し、そ
の補正量を前記走行車線領域濃度分布検出手段による前
回の入力画像における濃度分布に基づいて設定するコン
トラスト補正手段8Aと、車影候補であると検出するた
めのエッジ濃度値のしきい値を設定するしきい値設定手
段6Bとを有し、前記先行車影検出手段3Aは、前記し
きい値を用いて前記車影候補検出を行なうものとした。
【0014】請求項5に記載の発明は、図5で示すよう
に、走行中の前方道路画像を入力する道路画像入力手段
1と、前方道路画像より自車の走行車線領域を検出する
走行車線検出手段2と、自車走行車線領域内で先行車の
車影候補を検出する先行車影検出手段3Bと、検出した
車影候補より先行車を検出する先行車検出手段4とを備
える先行車両認識装置について、自車走行車線領域の上
下方向の濃度分布を検出する走行車線領域濃度分布検出
手段7を有し、前記先行車影検出手段3Bは、該走行車
線領域濃度分布に基づいて前記車影候補検出を行なうも
のとした。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明は、撮像された道路画
像から走行車線を検出した後、画像処理によって先行車
の車影を含めた水平エッジが検出され、しきい値設定手
段では実際の画面状況に合わせて画面の上方程しきい値
を大きく設定し、先行車影検出手段では水平エッジの所
在位置による上記設定されたしきい値を用いて車影検出
を行なう。これにより、車影の検出は確実のものにな
り、先行車は遠近に問わず正確に検出される。
【0016】請求項2に記載のものでは、上記しきい値
の決定は、走行車線領域内の濃度分布に応じて決定する
ので、遠方道路が暗くなったときにも、しきい値がそれ
に応じて調整される。これにより、路面状況が変化して
も、それに対応することができ、先行車が確実に検出さ
れる。
【0017】請求項3に記載のものでは、道路画像に対
してコントラスト補正が行なわれるので、車影のエッジ
強度は画像の上下位置によらず、しきい値設定手段は画
像の明かるさに応じてしきい値を固定に設定することが
できる。これによりしきい値設定にかかる時間が短縮さ
れるとともに先行車が確実に検出される。
【0018】請求項4記載のものでは、走行車線領域の
濃度分布を検出し、その検出値をコントラスト補正に用
いられるので、コントラストの補正が確実かつ迅速に行
なわれる。これにより、画像明かるさ分布が急に変化し
ても、十分対応することができる。
【0019】請求項5に記載のものでは、走行車線領域
内の濃度分布を検出し、その分布から直接先行車影を検
出するので、エッジ処理にかかる時間が省略され、リア
ルタイム処理が容易となる。
【0020】
【実施例】図6は、この発明を接近警報装置に適用した
第1の実施例の構成を示す図である。ビデオカメラ10
で撮像された前方道路画像は、画像処理装置11に入力
される。画像処理装置11では、前方道路画像に画像処
理を施して、自車走行車線を検出し、検出された走行車
線内において水平エッジ成分を検出することによって先
行車を検出し、先行車までの車間距離Rを検出する。警
報レベル判断装置12はその車間距離Rを入力するとと
もに、車速センサ13によって自車速Vfを入力し、そ
れらの信号をもとに警報距離Rsを算出する。その後、
警報距離Rsと車間距離Rを比較することにより、先行
車への接近度合を判断し、接近し過ぎの場合警報を発す
るように作動信号を出力する。この作動信号を受けて警
報装置では、警報ランプなどによる視覚的な呈示、警報
音の発生などの聴覚的な呈示を行なって運転者に注意を
促す。
【0021】図7は、画像処理装置11における概略処
理フローを示す。まず、ステップ20で、ビデオカメラ
10で撮影された前方道路画像を入力する。ステップ2
1では、入力された前方道路画像より走行車線領域を検
出する。その後ステップ22で走行車線領域において先
行車の影を検出し、検出された影からステップ23にて
先行車の形状を検出しその形状から先行車の存在を検出
することによって、車影は確かであることを確認する。
ステップ24にて先行車が存在するかどうかのチェック
を行ない、先行車が存在する場合にはステップ25にて
車間距離Rを算出し、ステップ26で車間距離Rを次の
警報レベル判断装置12へ出力する。
【0022】次は上記処理内容の詳細を示す。図8は、
ステップ21における走行車線領域の検出の詳細を示す
ものである。まず、ステップ210で、取り込まれた前
方道路画像に対してエッジ抽出等の画像処理を施し、車
線表示ライン(レーンマーカ)を検出しやすい画像を作
成する。ここで、エッジ抽出の処理は、例えば、垂直方
向のエッジを強調して抽出できるSobelオペレータ
等のフィルタ処理を施せばよい。
【0023】次にステップ211で、画像処理された画
像から、車線表示ラインを検出する。これには、画面中
心から左右方向に向かって、直線の垂直エッジ成分が存
在するところを探索すればよい。また、特開平3−27
6311に示されるような、道路構造令などで定められ
る道路構造を模擬できるモデルを想定して、それに対し
て最もよく当てはまる車線表示ラインを検出する方法な
ども用いることも可能であり、特に直線を検出すること
にこだわる必要はない。その後、ステップ212で、検
出された走行車線ラインで囲まれた領域を自車の走行車
線領域として検出する。
【0024】図9は、ステップ22での先行車の影検出
の詳細を示すものである。上記ステップ21で自車の走
行車線領域が検出された後、まず、ステップ220に
て、検出された走行車線領域に対して、画像処理を施し
水平エッジ成分を抽出する。ここでは、水平エッジを抽
出するために例えば、横方向のSobelオペレータを
用いることができる。具体的Sobelオペレータは以
下のようになる。 −1 −2 −1 0 0 0 1 2 1
【0025】次にステップ221にて、抽出した水平エ
ッジ成分を水平エッジしきい値V(y)と比較し、先行
車の影である可能性が高い水平エッジを抜き出す。ここ
で、水平エッジしきい値V(y)は、図10の(a)の
画像に対して、相対的に遠方程大きく、近傍程小さい値
となるような、画面上下位置に対する関数であり、画面
上下位置をyとすると、(b)で示すように以下の式で
表わすことができる。 V(y)=a×y+b (1)
【0026】ここで、a、bは正の定数である。画像の
明かるさが低いとき、値V(y)が全体的に小さくなる
ように、bの値(切片)を小さくする。例えば、カメラ
がオートアイリスの場合には、アイリス制御信号は画面
の明かるさの指標となるので、この制御信号に合わせ
て、bの値をコントロールすることができる。なお、こ
こでは、画面上下位置yの1次関数の形で示したが、こ
の式の形状は1次関数にこだわらず、水平エッジしきい
値V(y)が道路遠方ほど(画面上方ほど)大きくなる
関数であればよいので、画像状況に合わせて適切な式の
形状を選定することができる。
【0027】検出された水平エッジ成分は、その水平エ
ッジの画面上での位置yに応じて、水平エッジしきい値
V(y)とそれぞれ比較され、水平エッジしきい値V
(y)以上のものだけが選択される。次にステップ22
2にて、選択された水平エッジの中で、最も画面下方に
存在するものを選択し、先行車の影として検出する。最
後にステップ223で、その影の画面上下位置yから、
車間距離Rを算出するのに必要な画面上での上下位置d
を、d=yとすることで算出する。
【0028】上記のように、水平エッジ検出しきい値は
影を検出するのに最適な値に設定され、自車走行車線内
に存在する影は確実に検出され車影として認識された
が、一方走行路道路上では先行車による水平エッジの
他、例えば、図11に示すような、道路の上にある橋梁
の影や、図12で示すような隣車線を走行している車両
の影は、車影とほぼ同様のエッジ濃度を示している。こ
れによる誤検出を防ぐために、ステップ23では、先行
車の形状を検出しその形状から先行車の存在を確認す
る。
【0029】次はステップ23における処理の詳細を図
13のフローチャートに従って説明する。まず、ステッ
プ230では、影の検出が有ったかどうか判断し、影の
検出がなければ、ステップ235で先行車無しと判断す
る。先行車がある場合には、ステップ231にて、検出
された影の上方に車両形状を検出するためのウインドウ
を設定する。このウインドウ設定は、図14で示すよう
に、検出された影201のすぐ上方に影の左右幅よりも
やや広めの横方向に細長いウインドウ202を設定す
る。次にステップ232で、ウインドウの左右両端に存
在する垂直エッジ203を1組の水平エッジとして抽出
する。
【0030】これは、車両形状の特徴として、特に車体
の下の部分には、左右の隅にタイヤが存在するため、両
端に垂直エッジが検出されることを利用して、車両を検
出しようとするものである。ここでは、さらに正確を期
するため、検出された垂直エッジの間隔Wと、既に検出
済みの先行車影の上下位置dから、実際の先行車の車幅
WCを計算し、WCが明らかに車両では有り得ない幅、
例えば1m以下や3m以上であれば、車両ではないと判
断することもできる。
【0031】1組の垂直エッジが抽出されたかどうかを
ステップ233で判断し、抽出されれば、ステップ23
4で先行車有りと判断し、検出されない場合にはステッ
プ235で先行車無しと判断する。ステップ234、2
35の判断結果がさらにステップ24でチェックされ
る。その後、ステップ25において、画像処理装置11
は、検出された先行車影の上下位置dを用いて、以下の
式から、車間距離Rを算出する。 R=F・H/(D0−D) (2) ここで、F:ビデオカメラ121の焦点距離 H:ビデオカメラ121の路面からの取り付け高さ D0:画面上での道路消失点のY座標値
【0032】ここに、D0は定数としたが、例えば、前
記ステップ21で行なう走行車線検出において、道路消
失点が求められるのであれば、毎回の処理においてその
値を用いることによって、例えば、車両のピッチ角変動
等の影響を小さくできるため、精度を向上できる。車間
距離Rが算出されれば、ステップ26で警報レベル判断
装置12へ車間距離Rを出力し、初めへ戻って、処理を
繰り返す。
【0033】図15は、警報レベル判断装置12におけ
る処理フローである。まず、ステップ171で車速セン
サ13からの自車速Vf及び画像処理装置11からの車
間距離Rを読み込む。そして、ステップ172において
車間距離Rの変化率を算出することで自車と先行車の相
対速度Vr=dR/dtを求める。この相対速度を求め
る手法は精度の高い最小二乗法などを用いてもよい。
【0034】その後、ステップ173へと進み、警報距
離を算出する。警報距離は1次警報用の警報距離Rs1
と、2次警報用の警報距離Rs2をそれぞれ算出する。
この警報距離は以下の式に基づいて計算される。
【数1】
【数2】 ステップ174では、車間距離Rと1次警報距離Rs1
を比較して、以下の式で接近度を判別する。 R≦Rs1 (3) この式が成立する場合には1次警報距離以下であるとい
うことになり、ステップ175以降の1次警報もしくは
2次警報を発生させる。式(3)が成立しない場合には
ステップ171へと戻る。
【0035】ステップ175では、さらに2次警報距離
Rs2と車間距離Rを比較し、2次警報距離Rs2より
も車間距離Rが小さい場合にはステップ180へと進
み、2次警報音と、ステップ181での警報ランプを作
動するように警報装置14へ指令値を出力する。2次警
報距離Rs2よりも車間距離Rが大きい場合には、ステ
ップ176を経て、1次警報を発生させる。ステップ1
76では、現在の時刻Tnと警報発生時点TF1から、
警報時間Δtが経過したかどうかを判断して、警報時間
Δt以内であれば、ステップ177で1次警報用の警報
音を発生し、ステップ178で1次警報用の警報ランプ
を点灯するように警報装置14へ指令値を出力する。警
報時間Δtを越えていれば、ステップ179で1次警報
用の警報音は停止され、警報ランプのみ点灯されること
となる。1次警報、または2次警報を発生後は、ステッ
プ171へと戻り、処理を繰り返す。
【0036】本実施例は、以上のように構成され、車影
を検出するに際しては、しきい値を、実際の走行路面の
画像状況に合わせて、遠方に対して近傍を相対的に小さ
くし、遠方と近傍で先行車の影だけを検出できるように
したため、車間距離によらずに先行車を良好に検出で
き、継ぎ目などの誤検出や、車間距離の誤算出を防止
し、それにより車間距離警報の精度を向上できるという
効果が得られる。また、影を検出した後に先行車両の形
状に特有な、1組の垂直エッジを検出することで先行車
を確認するため、道路上の橋梁の影や、隣接車線走行車
両の影等による誤認識の可能性を排除することができ、
先行車認識のロバスト性が向上する。
【0037】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例は、図6で示した第1の実施例の画像処
理装置11の代わりに処理内容の一部を変え、他の処理
手法を用いた画像処理装置11’を用いたものである。
その他の構成は第1の実施例と同様である。図16は、
画像処理装置11’での処理内容を示すフローチャート
である。ステップ30〜34では第1の実施例と同様
に、入力される画像から走行車線領域が検出されるとと
もに走行車線領域においてしきい値処理で先行車の影検
出が行なわれる。それに関しての詳細な説明は第1の実
施例と同じであるから省略する。
【0038】ステップ34で先行車有無のチェックを行
なった後、ステップ35、40で走行車線領域の上下方
向の濃度分布を検出する。ここでは、図17に示すよう
に、ステップ31で検出された走行車線領域16におい
て、各y座標における平均濃度値Dを求める。続いて、
ステップ36、41では、この平均濃度値とy座標値と
の相関式を、例えば最小二乗法を用いて求める。平均濃
度値D(y)の相関式を以下の形式で求め、係数cの値
を求める。 D(y)=c×y+d (4)
【0039】その後ステップ37、42において、係数
cに応じて、水平濃度しきい値v(y)算出式(1)
の、係数aを算出する。係数cが大きいということは、
近傍に対して遠方の濃度値の大きくなる度合が大きい
(遠方にいくほど明かるくなる傾きが大きい)というこ
とであるから、遠方の近傍に対する検出し易さの度合は
相対的に大きくなり、係数aを大きくすることが可能で
ある。つまり、係数cが大きい程係数aが大きくなる。
上記ステップ34では、先行車が有った場合には、先行
車の存在位置よりも画面下方のみの道路領域だけで、平
均濃度値を算出する。つまり、y座標の範囲を{0,
d}に限定する。その後、ステップ38で車間距離を検
出し、ステップ39で警報レベル判断装置14に対して
出力して、ステップ30に戻る。先行車無しと判定され
た場合には走行車線領域の全域で平均値濃度値を検出し
て構わない。検出した後ステップ30に戻る。なお、係
数cから係数aの算出については、予め図18で示すよ
うなマップを持たせればよい。次回の先行車影の検出に
おいては、図から求められた係数aを用いた前記式
(1)によって、水平エッジしきい値v(y)が求めら
れるようになる。
【0040】本実施例では、第1の実施例と同様に、先
行車の影を走行車線内の水平エッジ成分として抽出する
場合のしきい値を、遠方に対して近傍を相対的に小さく
し、遠方と近傍で先行車の影だけを検出できるようにし
たため、車間距離によらずに先行車を良好に検出でき、
継ぎ目などの誤検出や、車間距離の誤算出を防止し、そ
れによる車間距離警報の精度を向上できるという効果が
得られる。
【0041】また、第1の実施例と同様の効果に加え
て、本実施例では、走行車線内の濃度分布を検出し、そ
の傾きをもとに次回の水平エッジしきい値を算出する際
の係数を変更するようにしたため、例えば、走行中に山
の影に入ったり、天候が変化したりなど、周囲の光環境
が変化した場合でも、良好な検出性能を確保できる。さ
らに、この変更は、前回の検出結果という直前の画像情
報に基づいて行なわれるため、このような光環境の急速
な変化にも、対応可能である。
【0042】図19は、本発明の第3の実施例を示す。
この実施例は図6に示した第1の実施例にコントラスト
補正装置15を加えたものであり、他の構成は第1の実
施例と同様である。ビデオカメラ10で撮像された前方
道路画像は、コントラスト補正装置15に入力され、画
面下方程コントラストが強調されるように、水平走査ラ
イン毎のコントラスト補正を施して、画像処理装置11
Aへと出力される。画像処理装置11Aでは、自車走行
車線を検出し、走行車線内での水平エッジ成分を検出
し、先行車を検出することによって先行車までの車間距
離Rを検出する。
【0043】また、車速センサ13によって自車速Vf
を検出する。警報レベル判断装置12では、これら2つ
の信号をもとに、警報距離Rsを算出する。その後、警
報距離Rsと車間距離Rを比較することにより先行車へ
の接近度合を判断し、接近し過ぎの場合に警報を発生す
るように作動信号を出力する。この作動信号を受けて警
報装置14では、警報を発生する。この警報の発生方法
は、例えば、警報ランプ等による視覚的呈示、警報音の
発生等の聴覚的な呈示を行なう。
【0044】次に、コントラスト補正装置15での具体
的作用を図20及び図21に基づいて説明する図20は
コントラスト補正装置15に入力された前方道路画像で
あり、この入力画像は水平走査ライン毎にコントラスト
補正処理が行なわれる。例えば画面の上方(y座標が最
大)では、図21の(a)のように、補正画像濃度値は
入力画像濃度値と同一の値を示すが、画面下方に行く
(y座標値が小さくなる)に従って、図21の(b)の
ように、入力画像濃度値に対して補正画像濃度値ではコ
ントラストが強調される。ここで、コントラストの補正
は、図21の(b)のグラフにおける傾きgと切片hを
図22に示すように決める。
【0045】つまり、傾きgは(a)のように、 1 y=0 のとき g=g0(g0は1より大
きい定数) 2 0<y<d0 のとき yがおおきくなるほど小さ
くなる 3 d0≦y のとき g=1 とし、切片hは(b)のように、 1 y=0 のとき h=h0(h0は定数、0
<h0<128) 2 0<y<d0 のとき yが大きくなるほど小さく
なる 3 d0≦y のとき h=0 となるように設定する。ここで、定数d0は、道路消失
点のy座標値であり、ビデオカメラ10の取り付け角度
によって定まる。d0≦yの領域は、道路領域ではない
ため、コントラスト補正をする必要がないため、g=
1、h=0としている。
【0046】次に、画像処理装置11Aの処理内容を図
23のフローチャートで示す。画像処理装置11Aにお
ける処理内容は、基本的に図7で示した第1の実施例の
と同様であるが、その異なった部分は処理画像にある。
すなわち、第1の実施例では、ビデオカメラ10からの
画像をそのまま入力するのに対し、本実施例のステップ
51ではコントラスト補正を施した画像を入力する。ま
たそれに合わせてステップ53で先行車の影を検出する
際に用いる水平エッジしきい値に固定値を用いる。その
ほかは図7に示された第1の実施例の処理フローと同じ
である。詳細な説明は省略する。
【0047】本実施例は、以上のように構成され、画像
処理装置11Aの前に、水平ラインごとのコントラスト
補正装置15を設け、画像処理装置への画像に遠方に対
して相対的に近傍の画像コントラストが強調されるよう
にしたため、車間距離によらずに先行車を良好に検出が
でき、継ぎ目などの誤検出や、車間距離の誤算出を防止
して、車間距離警報の精度を向上できるという効果が得
られる。また、第1の実施例と同様の効果に加え、本実
施例では、画像取り込みの時点で補正を施すことができ
るため、先行車影の検出のための処理はしきい値を固定
の値にして処理内容の簡素化することができるし、コン
トラスト補正装置と画像処理装置とを直列的に配置して
いる、いわゆるパイプライン処理構成としているので、
実質的に処理時間の増大は非常に小さく抑さえることが
でき、リアルタイム性を損なわない。
【0048】図24は、本発明の第4の実施例を示す。
ビデオカメラ10で撮像された前方道路画像は、コント
ラスト補正装置15Aに入力され、画面下方ほどコント
ラストが増強されるように、水平走査ラインごとのコン
トラスト補正を施して、画像処理装置11Bへと出力さ
れる。画像処理装置11Bでは、自車走行車線を検出
し、走行車線内での水平エッジ成分を検出し、先行車を
検出することによって先行車までの車間距離Rを検出す
ると同時に走行車線領域の上下方向の濃度分布を検出
し、コントラスト補正装置15Aへ出力する。
【0049】コントラスト補正装置15Aでは、この走
行車線濃度分布の出力を受けて、次回のコントラスト補
正を施す係数を変更する。警報レベル判断装置12は、
車速センサ13からの自車速Vfと車間距離Rの信号を
入力するとともにそれらをもとに警報距離Rsを算出す
る。その後、警報距離Rsと車間距離Rを比較すること
により、先行車への接近度合を判断し、接近し過ぎの場
合警報を発するように作動信号を出力する。この作動信
号を受けて警報装置では、警報ランプなどによる視覚的
な呈示、警報音の発生などの聴覚的な呈示を行なって運
転者に注意を促す。
【0050】図25は、画像処理装置11Bでの処理内
容を示すフローチャートである。ステップ60〜64で
は第1の実施例と同様に、入力される画像から走行車線
領域が検出されるとともに走行車線領域においてしきい
値処理で先行車の影検出が行なわれる。それに関しての
詳細説明は第1の実施例と同じであるから省略する。
【0051】ステップ64で先行車の有無をチェックし
た後、ステップ65、69で走行車線領域の上下方向の
濃度分布を検出する。これは、ステップ61で検出され
た走行車線領域において、先の図17に示したように、
各y座標における平均濃度値を求め、この平均濃度値と
y座標値との相関式を求めて、c、dを定める。その
後、ステップ66、70で、係数c、dの値をコントラ
スト補正装置15Aへと出力する。
【0052】上記ステップ64で、先行車が有った場合
には、先行車の存在位置よりも画面下方のみの道路領域
だけで、平均濃度値を算出する。つまり、y座標の範囲
を{0,d}に限定する。その後、ステップ67で車間
距離Rを検出し、ステップ68で警報レベル判断装置1
2に対して出力して、ステップ60に戻る。先行車が無
かった場合には走行車線領域の全域で平均値濃度値を検
出して構わない。検出した後ステップ60に戻る。
【0053】次に、コントラスト補正装置15Aでの係
数変更要領について説明する。基本的には、第3の実施
例と同様に、水平走査ラインごとにコントラストを補正
するが、その補正係数g、hは、前回の取込画像に対す
る画像処理装置11Bの出力である係数c、dの値に応
じて決定される。その決定方法は図26に基づいて説明
する。
【0054】検出された係数cが大きい場合、走行領域
遠方の明かるくなる度合が大きいので、遠方のコントラ
ストは近傍に対して相対的に強くなる。従って、近傍で
よりコントラストを強調するように、傾きgのグラフを
図26の(a)のように301から303の方向へと補
正する。また係数dが大きい場合、走行領域全体の濃度
は大きい(明かるい)ため、切片hが全体的に小さくな
るように(画面全体の濃度値が小さくなるように)、
(b)のように302から304の方向へと補正する。
【0055】本実施例は、以上のように構成され、走行
車線内の濃度分布を検出し、その傾きをもとに次回のコ
ントラスト補正装置の補正係数を変更するようにしたた
め、例えば走行中に山の影に入ったり、天候が変化した
りなど、周囲の光環境が変化した場合でも、良好な検出
性能を確保できる。さらに、この変更は、前回の検出結
果という、直前の画像情報に基づいて行なわれるため、
このような光環境の急速な変化にも、対応可能である。
【0056】次に第5の実施例について説明する。本実
施例は、図6で示した第1の実施例の画像処理装置11
の代わりに処理内容の一部を変え、他の処理手法を用い
た画像処理装置11”を用いたものである。その他の構
成は第1の実施例と同様である。
【0057】図27は、画像処理装置11”内の処理内
容を示すフローチャートである。まずステップ80でビ
デオカメラ10によって撮影された前方道路画像を入力
する。ステップ81では、前方道路画像から走行車線領
域を検出する。この検出方法は第1の実施例で説明した
方法と同様である。その後、ステップ82で走行車線領
域における上下方向の濃度分布を検出する。平均濃度値
を検出する領域は、y座標が{0,d0}なる全走行車
線領域で行なう。
【0058】次にステップ83において、検出した濃度
分布より先行車の影を検出する。この検出は、図28で
示すように行なわれる。すなわち、(1)、検出した平
均濃度値の内、走行車線のごく自車両近傍のデータであ
る、0<y≦y0の範囲のデータを基に、平均濃度値と
y座標値の相関式 D(y)=e×y+f を求める。 (2)、相関式に対して、切片fを所定値b0だけ減じ
た式 E(y)=e×y+(f−b0) を設け、この値E(y)を検出のしきい値とする。
【0059】検出した平均濃度値がしきい値E(y)以
下となるデータを求め、そのうちで最も座標値が小さい
(画面下方にあるもの)を、先行車の影として検出す
る。その後、検出された先行車の影からステップ84に
て先行車の形状を検出する。この処理は、第1の実施例
において説明した処理と同様である。ステップ85に
て、先行車が存在するかどうかの判断を行ない、先行車
が存在する場合にはステップ86にて車間距離Rを算出
し、ステップ87で車間距離Rを警報レベル判断装置1
2へ出力する。
【0060】本実施例は以上のように構成され、先行車
の検出に当たっては、まず検出された先行車線内の上下
方向の濃度分布を検出し、その濃度分布から、先行車の
影である部分を直接求めるようにしたので、水平エッジ
の抽出処理を伴なわない。そのため、処理内容が簡素化
でき、処理時間の短縮を図ることができる。また、走行
車線領域内の濃度分布を常に計測して、その結果に基づ
き先行車の影の検出を行なうため、前記の実施例と同様
に、光環境の急速な変化に対応も可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、先行車を検出するために用いるしきい値は、実際の
走行路面の画像状況に合わせて、遠方に対して近傍を相
対的に小さく設定するから、車間距離によらずに先行車
を良好に検出でき、継ぎ目などの誤検出や、車間距離の
誤検出を防止し、それによる車間距離警報の精度を向上
できる効果が得られる。そして、上記しきい値を走行車
線領域内の濃度分布に応じて決定するときには、画像状
況が変化しても上記の検出効果が確保される。
【0062】また、先行車の検出として、路面画像を画
面下方ほどコントラストを強調するように補正して、し
きい値を画面の明かるさに応じて設定するから、車間距
離によらず良好な検出ができるほか、かかる処理時間が
少ない。そしてさらに、上記コントラスト補正は、走行
車線領域内の濃度分布に応じて行なうときには、画像状
況が変化しても上記の検出効果が確保される。
【0063】また、先行車の検出として、走行車線領域
の濃度分布からしきい値を決定し、その分布から検出す
ることにより、エッジ処理が不要で、高速処理ができる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 本発明の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 本発明の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 本発明の第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 本発明の第1の実施例の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図8】 走行車線の検出の流れを示すフローチャー
トである。
【図9】 先行車の影候補の検出の流れを示すフロー
チャートである。
【図10】 しきい値設定の説明図である。
【図11】 跨道橋があるときの走行路図である
【図12】 隣車道を橋路走る先行車の車影があるとき
の走行路図である。
【図13】 先行車の検出の流れを示すフローチャート
である。
【図14】 ウインドウ設定の説明図である。
【図15】 警報発生の流れを示すフローチャートであ
る。
【図16】 本発明の第2の実施例における処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図17】 濃度分布によるしきい値設定の説明図であ
る。
【図18】 しきい値の設定マップである。
【図19】 本発明の第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】 コントラスト補正対象の道路画像を示す図
である。
【図21】 コントラスト補正の要領を示す画像濃度説
明図である
【図22】 補正濃度レベルと画像上下位置の関係を示
す図である。
【図23】 第3の実施例における処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図24】 本発明の第4の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図25】 第4の発明における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図26】 コントラスト補正量および補正濃度レベル
の補正様子変化を示す図である。
【図27】 本発明の第5の実施例における処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図28】 車影候補検出の様子を示す説明図である
【図29】 従来例の構成を示すブロック図である。
【図30】 前方道路画像である。
【図31】 前方道路の水平エッジ画像図である。
【図32】 道路継ぎ目が現われる時の前方道路図であ
る。
【図33】 車間距離確認ためのマークが現われるとき
の前方道路図である。
【図34】 前方道路の明かるさと画像位置の説明図で
ある。
【図35】 先行車が遠方にあるときにおける濃度値及
び水平エッジ濃度を示す図である。
【図36】 先行車が近方にあるときにおける濃度値及
び水平エッジ濃度を示す図である。
【符号の説明】
1 道路画像入力手段、 2 走行車線検出手段、 3、3A、3B 先行車影検出手段、 4 先行車検出手段 5 水平エッジ抽出手段、 6、6A、6B しきい値設定手段、 7、7A 走行車線領域濃度分布検出手段、 8、8A コントラスト補正手段、 10 ビデオカメラ、 11、11’、11” 画像処理装置、 11A、11B 画像処理装置、 12 警報レベル判断装置、 13 車速センサ、 14 警報装置 15、15A コントラスト補正装置、 16 走行領域、 71 先行車、 72、201 車影 74 車影のエッジ画像、 75 バンバーのエッジ画像、 76 自車走行車線、 81 道路継ぎ目画像、 91、91’ 車間距離確認ためのマーク画像、 202 ウインドウ、 203 1組の垂直エッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の前方道路画像を入力する道路画
    像入力手段と、前方道路画像より自車の走行車線領域を
    検出する走行車線検出手段と、自車走行車線領域内で先
    行車の車影候補を検出する先行車影検出手段と、検出し
    た車影候補より先行車を検出する先行車検出手段とを備
    える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
    内から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ
    抽出手段と、車影候補を検出するためのエッジ濃度値の
    しきい値を、画面上方ほど大きくなるように設定するし
    きい値設定手段とを有し、前記先行車影検出手段は、画
    面の上下位置に応じて前記しきい値を選択して用いて前
    記車影候補検出を行なうことを特徴とする先行車両認識
    装置。
  2. 【請求項2】 走行中の前方道路画像を入力する道路画
    像入力手段と、前方道路画像より自車の走行車線領域を
    検出する走行車線検出手段と、自車走行車線領域内で先
    行車の車影候補を検出する先行車影検出手段と、検出し
    た車影候補より先行車を検出する先行車検出手段とを備
    える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
    から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽
    出手段と、前記自車走行車線領域の上下方向の濃度分布
    を検出する走行車線領域濃度分布検出手段と、車影候補
    を検出するためのエッジ濃度値のしきい値を、前記走行
    車線領域濃度分布検出手段による前回の入力画像におけ
    る濃度分布に基づいて設定するしきい値設定手段とを有
    し、前記先行車影検出手段は、画面の上下位置に応じて
    前記しきい値を選択して用いて前記車影候補検出を行な
    うことを特徴とする先行車両認識装置。
  3. 【請求項3】 走行中の前方道路画像を入力する道路画
    像入力手段と、前方道路画像より自車の走行車線領域を
    検出する走行車線検出手段と、自車走行車線領域内で先
    行車の車影候補を検出する先行車影検出手段と、検出し
    た車影候補より先行車を検出する先行車検出手段とを備
    える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
    から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽
    出手段と、前記道路画像を水平走査ライン毎に画面下方
    の水平走査ラインほど相対的にコントラストを増強する
    ように補正するコントラスト補正手段と、車影候補を検
    出するためのエッジ濃度値のしきい値を設定するしきい
    値設定手段とを有し、前記先行車影検出手段は、前記し
    きい値を用いて前記車影候補検出を行なうことを特徴と
    する先行車両認識装置。
  4. 【請求項4】 走行中の前方道路画像を入力する道路画
    像入力手段と、前方道路画像より自車の走行車線領域を
    検出する走行車線検出手段と、自車走行車線領域内で先
    行車の車影候補を検出する先行車影検出手段と、検出し
    た車影候補より先行車を検出する先行車検出手段とを備
    える先行車両認識装置において、前記自車走行車線領域
    から水平方向の画像エッジ成分を抽出する水平エッジ抽
    出手段と、自車走行車線領域の上下方向の濃度分布を検
    出する走行車線領域濃度分布検出手段と、前記道路画像
    を水平走査ライン毎に画面下方の水平走査ラインほど相
    対的にコントラストを増強するように補正し、その補正
    量を前記走行車線領域濃度分布検出手段による前回の入
    力画像における濃度分布に基づいて設定するコントラス
    ト補正手段と、車影候補を検出するためのエッジ濃度値
    のしきい値を設定するしきい値設定手段とを有し、前記
    先行車影検出手段は、前記しきい値を用いて前記車影候
    補検出を行なうことを特徴とする先行車両認識装置。
  5. 【請求項5】 走行中の前方道路画像を入力する道路画
    像入力手段と、前方道路画像より自車の走行車線領域を
    検出する走行車線検出手段と、自車走行車線領域内で先
    行車の車影候補を検出する先行車影検出手段と、検出し
    た車影候補より先行車を検出する先行車検出手段とを備
    える先行車両認識装置において、自車走行車線領域の上
    下方向の濃度分布を検出する走行車線領域濃度分布検出
    手段を有し、前記先行車影検出手段は、該走行車線領域
    濃度分布に基づいて前記車影候補検出を行なうことを特
    徴とする先行車両認識装置。
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