JP2015141155A - 虚像表示装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

虚像表示装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】虚像の視認性を好適に確保することが可能な虚像表示装置を提供する。
【解決手段】ヘッドアップディスプレイ2は、光源ユニット4と、コンバイナ9とを有する。光源ユニット4の制御部55は、前方風景を撮影した前方画像Imをカメラ3から取得する。また、制御部55は、前方画像Im中に存在する対象背景Btagの見かけ上の移動位置を予測する。そして、制御部55は、予測された対象背景Btagの見かけ上の移動位置が虚像Ivの表示位置と重なる場合に、虚像Ivの表示位置を変化させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、虚像を表示する技術に関する。
従来から、ヘッドアップディスプレイ等において、虚像がその背景にある風景によって見えにくくなるのを防ぐ技術が存在する。例えば、特許文献1には、地図データベース、CCDカメラ、又は照度センサから得られる情報に基づいて、車外景色の状態を認識し、車外風景に対して虚像の表示が同化しないように、虚像の表示色や透過度を変更するヘッドアップディスプレイが開示されている。
特開平10−311732号公報
特許文献1では、現在の車外風景の状態を検出した後に、車外風景に対して虚像の表示が同化しないようにしているため、瞬間的に車外風景と虚像の表示とが同化してしまう場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、虚像の視認性を好適に確保することが可能な虚像表示装置を提供することを主な目的とする。
請求項に記載の発明は、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、前記画像中に存在する背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、虚像表示装置が実行する制御方法であって、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得工程と、前記画像中に存在する背景の見かけ上の移動位置を予測する予測工程と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御工程と、を有し、前記制御工程は、前記予測工程に予測された前記背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、コンピュータが実行するプログラムであって、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、前記画像中に存在する背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段として前記コンピュータを機能させ、前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする。
表示システムの概略構成を示す。 ナビゲーション装置の概略構成を示す。 ヘッドアップディスプレイの概略構成を示す。 光源ユニットの概略構成を示す。 虚像の表示位置調整処理の手順を示すフローチャートである。 (A)は、運転席から視認される前方風景の一例である。(B)は、(A)の時点においてカメラから供給される前方風景画像の表示例である。 図6の例から所定距離だけ進行した場合のコンバイナの表示を示す。 所定時間後に案内画像が対象背景と重なると判定した後のコンバイナの表示例を示す。 変形例2に係る処理を説明するためのコンバイナの表示例である。 街灯が道路沿いに並べて設置されている道路を走行中の場合のコンバイナの表示例を示す。
本発明の1つの好適な実施形態では、虚像表示装置は、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させる。
上記虚像表示装置は、撮影画像取得手段と、予測手段と、制御手段とを有する。撮影画像取得手段は、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する。予測手段は、撮影した画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する。ここで、「対象背景」は、予測手段が見かけ上の移動位置を予測する対象とする前方風景中の物体等を指す。制御手段は、前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる。このとき、制御手段は、予測された対象背景の見かけ上の移動位置が虚像の表示位置と重なる場合に、虚像の表示位置または、表示の態様を変化させる。これにより、虚像表示装置は、虚像の視認性を好適に確保することができる。
上記虚像表示装置の一態様では、前記制御手段は、前記対象背景が前記虚像に重なるのに先立って、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させる。この態様により、虚像表示装置は、視認性を悪化させるような背景が表示に重なる前に、表示を変化させることができるため、瞬間的にも背景と表示が同化しない。
上記虚像表示装置の他の一態様では、前記予測手段は、輝度が所定値以上である画像領域、または色度が所定範囲内である画像領域を前記対象背景として検出する。この態様により、虚像表示装置は、視認性を悪化させるような前方風景中の物体等を対象背景として好適に検出することができる。
上記虚像表示装置の他の一態様では、前記予測手段は、前記画像を基に、所定時間間隔ごとに前記対象背景の移動方向、移動距離、および前記対象背景の見かけ上の大きさを取得し、取得した複数の前記移動方向、前記移動距離、及び前記大きさに基づき、前記対象背景の見かけ上の移動位置と大きさを予測する。一般に、時間経過に伴って対象背景の移動距離や大きさ等が変化する。従って、この態様により、これらの変化を勘案し、対象背景の移動位置と大きさを高精度に予測することができる。
上記虚像表示装置の他の一態様では、前記予測手段は、前記画像中の消失点と前記対象背景の位置関係とに基づいて、前記対象背景の見かけ上の移動位置を予測する。これにより、虚像表示装置は、対象背景の見かけ上で移動する軌跡の予測を容易に行うことができる。
上記虚像表示装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記予測手段により複数の前記対象背景が連続して前記虚像の表示位置と重なる領域を通過することを予測した場合、前記複数の対象背景の全てが当該領域を通過するまで、前記虚像の表示位置または表示の態様を変化させた状態を維持する。これにより、虚像表示装置は、虚像の表示位置又は表示態様が短期間で煩雑に切り替わることを規制し、視認性悪化を抑制することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、虚像表示装置が実行する制御方法であって、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得工程と、前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測工程と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御工程と、を有し、前記制御工程は、前記予測工程に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させる。虚像表示装置は、この制御方法を実行することで、虚像の視認性を好適に確保することができる。
本発明のさらに別の実施形態では、コンピュータが実行するプログラムであって、移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段として前記コンピュータを機能させ、前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、虚像の視認性を好適に確保することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[概略構成]
(1)システム構成
図1は、実施例に係る表示システム100の構成例を示す。図1に示すように、表示システム100は、車両Veに搭載され、ナビゲーション装置1と、ヘッドアップディスプレイ2と、カメラ3とを備える。なお、図1に示す構成に代えて、ヘッドアップディスプレイ2には、ナビゲーション装置1に相当する機能が組み込まれていてもよい。
ナビゲーション装置1は、出発地から目的地までのルート案内を行う機能などを有する。ナビゲーション装置1は、例えば、車両Veに設置される据え置き型のナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、又はスマートフォンなどの携帯端末とすることができる。
ヘッドアップディスプレイ2は、運転を補助する情報を表示する画像(「案内画像」とも呼ぶ。)を生成し、当該案内画像を運転者の目の位置(アイポイント)から虚像として視認させる装置である。ヘッドアップディスプレイ2は、案内画像として、例えば、案内ルートの方向を示す矢印、右左折地点などの案内地点に関する情報、車速などの車両Veの走行に関する情報、施設の位置を示す情報、前方の方位を示す情報、及び交通法規に関する情報などを表示する。ヘッドアップディスプレイ2には、案内ルートの情報などの案内画像の生成に必要な各種情報がナビゲーション装置1から供給される。
カメラ3は、車両Veの前方に向けて固定され、所定の間隔ごとに車両Veの前方を撮影した画像(「前方画像Im」とも呼ぶ。)を生成する。カメラ3は、生成した前方画像Imをヘッドアップディスプレイ2へ供給する。後述するように、ヘッドアップディスプレイ2は、前方画像Imに基づき、虚像と重ねて表示した場合に虚像の視認性を悪化させる恐れがある背景(「対象背景Btag」とも呼ぶ。)を検出する。ヘッドアップディスプレイ2は、対象背景Btagとして、例えば外灯や信号灯などの照明物や太陽などの領域を検出する。
なお、ナビゲーション装置1がスマートフォンなどの携帯端末である場合、ナビゲーション装置1は、クレードルなどによって保持されても良い。この場合、ナビゲーション装置1は、クレードルなどを介して、ヘッドアップディスプレイ2と情報の授受を行うこととしても良い。また、ヘッドアップディスプレイ2は、カメラ3から前方画像Imを直接受信する代わりに、ナビゲーション装置1を介して前方画像Imを受信してもよい。この場合、カメラ3は、ナビゲーション装置1に前方画像Imを送信し、ナビゲーション装置1は、前方画像Imをヘッドアップディスプレイ2に転送する。
(2)ナビゲーション装置の構成
図2は、ナビゲーション装置1の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーション装置1は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、インタフェース39、表示ユニット40、音声出力ユニット50、及び入力装置60を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両Veの加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両Veの方向変換時における車両Veの角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両Veの車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両Veの絶対的な位置(「現在位置」とも呼ぶ。)を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。地図データは、道路に相当するリンクと、道路の接続部分に相当するノードとにより表された道路データや、各施設に関する施設情報などを含む。
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯端末や専用の通信モジュールなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(登録商標、Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報、その他の情報を受信する。また、通信装置38は、GPS受信機18から取得した現在位置の情報、自立測位装置10から取得した車速パルス等の情報及び地図データなど、ナビゲーション処理に用いられる各種情報をヘッドアップディスプレイ2に送信する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データなどを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、画像表示部として機能し、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD−ROMドライブ31又はDVD−ROM32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式の場合、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
(3)ヘッドアップディスプレイの構成
図3は、ヘッドアップディスプレイ2の概略構成図である。図3に示すように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2は、光源ユニット4と、コンバイナ9とを備え、フロントウィンドウ25、天井部27、ボンネット28、及びダッシュボード29などを備える車両Veに取り付けられる。
光源ユニット4は、支持部材5a、5bを介して車室内の天井部27に設置され、運転を補助する情報を示す案内画像を構成する光を、コンバイナ9に向けて出射することで、コンバイナ9を介して運転者に虚像「Iv」を視認させる。
コンバイナ9は、光源ユニット4から出射される表示像が投影されると共に、表示像を運転者のアイポイント「Pe」へ反射することで当該表示像を虚像Ivとして表示させる。そして、コンバイナ9は、天井部27に設置された支持軸部8を有し、支持軸部8を支軸として回動する。支持軸部8は、例えば、フロントウィンドウ25の上端近傍の天井部27、言い換えると運転者用の図示しないサンバイザが設置される位置の近傍に設置される。なお、支持軸部8は、上述のサンバイザに代えて設置されてもよい。コンバイナ9は、本発明における「表示手段」の一例である。
(4)光源ユニットの構成
図4は、光源ユニット4の構成を概略的に示した図である。図4に示すように、光源ユニット3は、光源54と、制御部55と、通信部56とを有する。
光源54は、例えば赤色、青色及び緑色の各色のレーザ光源を有し、制御部55の制御に基づき、コンバイナ9に照射させる表示像を構成する光(「表示光」とも呼ぶ。)を出射する。
通信部56は、制御部55の制御に基づき、ナビゲーション処理に用いられる各種情報をナビゲーション装置1から受信する。例えば、通信部56は、ナビゲーション装置1から案内ルートの情報や現在位置の情報などの案内画像の生成に必要な情報を受信する。また、通信部56は、カメラ3から、所定間隔ごとに前方画像Imを受信する。
制御部55は、CPU、CPUが実行する制御プログラムやデータなどを記憶するROM、CPUが動作する際のワークメモリとして各種データが逐次読み書きされるRAMなどを有し、ヘッドアップディスプレイ2の全般的な制御を行う。
制御部55は、ナビゲーション装置1から送信される情報に基づき、案内画像を生成し、案内画像を構成する表示光を光源54に出射させる。また、本実施例では、制御部55は、カメラ3から送信される前方画像Imに基づき、1又は複数の対象背景Btagを検出する。そして、制御部55は、案内画像の表示位置と対象背景Btagとが、見かけ上(即ちコンバイナ9上)で重ならないように、案内画像の表示位置を調整する。そして、制御部55は、本発明における「撮影画像取得手段」、「予測手段」、「制御手段」及びプログラムを実行するコンピュータとして機能する。
[虚像の表示位置調整]
次に、虚像Ivとして視認される案内画像のコンバイナ9上での表示位置の調整方法について説明する。概略的には、制御部55は、対象背景Btagを検出した場合、対象背景Btagのコンバイナ9上での移動位置を予測し、予測した移動位置が案内画像の表示位置と重なると判断した場合、重なる前に案内画像の表示位置を変更する。これにより、制御部55は、案内画像の視認性を確保する。
(1)処理フロー
図5は、本実施例に係る虚像Ivの表示位置調整処理の手順を示すフローチャートである。制御部55は、図5に示すフローチャートの処理を、繰り返し実行する。
まず、制御部55は、輝度及び色度に基づき、前方画像Imから対象背景Btagを検出する(ステップS101)。具体的には、制御部55は、輝度が所定の閾値(「輝度閾値Vth」とも呼ぶ。)以上、又は、色度が所定範囲(「色度類似範囲CR」とも呼ぶ。)内である画素の前方画像Im中の連結領域を、対象背景Btagとして抽出する。上述の「輝度閾値Vth」及び「色度類似範囲CR」は、虚像Ivと重なった場合に虚像Ivの視認性が悪化するか否かを勘案して例えば実験等に基づき定められ、制御部55のメモリ等に記憶される。ステップS101の詳細については、後述する。
次に、制御部55は、直前に取得した複数の前方画像Imに基づき、所定時間後のコンバイナ9での対象背景Btagの位置及び大きさを予測する(ステップS102)。上述の所定時間は、例えば実験等に基づき予め設定される。この場合、制御部55は、対象背景Btagが複数存在する場合については、各対象背景Btagについて、所定時間後の位置及び大きさを予測する。ステップS102の詳細については、後述する。
そして、制御部55は、対象背景Btagが虚像Ivと重なることが予測されるか否か判定する(ステップS103)。具体的には、制御部55は、ステップS102で予測した対象背景Btagの位置及び大きさに基づき、所定時間後に対象背景Btagと虚像Ivとが重なるか否か判定する。そして、制御部55は、所定時間後に対象背景Btagが虚像Ivと重なることが予測される場合(ステップS103;Yes)、虚像Ivの表示位置の調整を行う(ステップS104)。具体的には、制御部55は、対象背景Btagと重なるおそれがない位置、即ち対象背景Btagの移動方向から離れた位置に、虚像Ivの表示位置を移動させる。これにより、制御部55は、対象背景Btagと虚像Ivとが重なるのを予防し、虚像Ivの視認性を好適に確保することができる。
一方、所定時間後に対象背景Btagが虚像Ivと重なることが予測されない場合(ステップS103;No)、制御部55は、虚像Ivの表示位置を移動させる必要がないと判断し、フローチャートの処理を終了する。
ここで、ステップS101で実行する対象背景Btagの検出方法について補足説明する。
制御部55は、輝度閾値Vthを、車両Veの周囲の明るさに応じて変化させてもよい。この場合、制御部55は、図示しない照度センサの出力に基づき明るさを検出してもよく、現在の日付や時刻に基づき明るさを推定してもよい。また、好適には、制御部55は、色度類似範囲CRを、表示させる案内画像に用いる色に応じて変化させてもよい。例えば、制御部55は、案内画像の表示色を認識し、当該表示色と色空間において近傍となる範囲を、色度類似範囲CRと定める。
また、好適には、制御部55は、上述の輝度閾値Vth及び色度類似範囲CRに基づき抽出した前方画像Im中の画素の連結領域が所定の大きさ(即ち画素数)以上であるか否かの判定をさらに実行するとよい。この場合、制御部55は、所定の大きさ(即ち画素数)以上の連結領域に限り、対象背景Btagであるとみなす。
次に、ステップS102の対象背景Btagの位置及び大きさの予測方法の具体例について説明する。
まず、制御部55は、直前に取得した複数の前方画像Imをフレームごとに比較し、所定時間間隔(即ち、比較する前方画像Imの取得間隔)における各対象背景Btagのコンバイナ9上での移動方向、移動距離、及び対象背景Btagの拡大率を算出する。このとき、制御部55は、比較する前方画像Im間での各対象背景Btagの対応関係を把握した後、各対象背景Btagの重心位置を各前方画像Imで算出し、当該重心位置の変化に基づき、各対象背景Btagの移動方向及び移動距離を認識する。また、制御部55は、各対象背景Btagを構成する画素数を算出し、当該画素数の増加率を、各対象背景Btagの拡大率として認識する。
次に、制御部55は、算出したコンバイナ9上での対象背景Btagの移動方向、移動距離、及び拡大率に基づき、現在の対象背景Btagのコンバイナ9上での位置及び大きさから、所定時間後のコンバイナ9での対象背景Btagの位置及び大きさを予測する。なお、制御部55は、現在の対象背景Btagのコンバイナ9上での位置及び大きさを、例えば、コンバイナ9上での表示位置と前方画像Im中での表示位置との対応関係を示すマップ等を参照し、直前に取得した前方画像Imから認識する。
このとき、好適には、制御部55は、複数時点における対象背景Btagの移動方向、移動距離、及び拡大率を算出することで、これらの各変化量(即ち微分値)をさらに算出し、所定時間後のコンバイナ9での対象背景Btagの位置及び大きさの予測に用いるとよい。一般に、車速が一定の場合であっても、車両Veが対象背景Btagに近付くほど、対象背景Btagのコンバイナ9での移動距離や拡大率等が加速度的に変化する。従って、制御部55は、対象背景Btagの移動方向、移動距離、及び拡大率の各変化量を勘案することで、対象背景Btagの位置及び大きさをより高精度に予測することができる。
(2)表示例
次に、図5のフローチャートの処理を適用したヘッドアップディスプレイ2の表示例について、図6〜図8を参照して説明する。
図6(A)は、運転席から視認される前方風景の一例である。また、図6(B)は、図6(A)の時点においてカメラ3から制御部55へ供給される前方画像Imの表示例である。
図6(A)に示すように、制御部55は、案内ルートに基づき次の右左折地点で車両Veが進むべき方向(右方向)及び次の右左折地点までの距離(150m)を示す青色の案内画像81をコンバイナ9の左上に虚像Ivとして表示させている。図6(A)に示す前方風景には、信号機の青灯火91と、太陽92とが含まれている。また、制御部55は、カメラ3より、図6(B)に示す前方画像Imを受信する。ここで、制御部55が受信する前方画像Imには、信号機の青灯火91を示す第1表示領域91Aと、太陽92を示す第2表示領域92Aとが含まれている。
図6の例では、制御部55は、案内画像81が青色であることから、青の近傍色を色度類似範囲CRに定め、かつ、輝度閾値Vthを案内画像81の視認性を悪化させるおそれがある所定の輝度値に定めている。そして、制御部55は、前方画像Im中の第1表示領域91Aの各画素の色度が色度類似範囲CR内にあることから、第1表示領域91Aに相当する風景中の信号機の青灯火91を対象背景Btagとして認識する。また、制御部55は、前方画像Im中の第2表示領域92Aの各画素の輝度が輝度閾値Vthを超えていることから、第2表示領域92Aに相当する風景中の太陽92を対象背景Btagとして認識する。
図7は、図6の例から所定距離だけ進行した場合のコンバイナ9の表示を示す。図7の例では、車両Veの進行により、青灯火91を有する信号機が相対的に車両Veに近付いている。なお、図7では、説明便宜上、図6での青灯火91の位置を破線により示している。
制御部55は、図6で各対象背景Btagの検出後、図5のフローチャートに基づき、所定時間後の各対象背景Btagの位置及び大きさを予測する処理を行う。そして、制御部55は、青灯火91及び太陽92のそれぞれについて、案内画像81と所定時間後に重なるか否か判定する。
この場合、制御部55は、所定間隔ごとに得られる前方画像Imのフレーム間での比較に基づき、コンバイナ9上での青灯火91の移動方向、移動距離、及び拡大率を算出すると共に、太陽92の移動方向、移動距離、及び拡大率を算出する。図6、7の例では、青灯火91は、コンバイナ9の左上方向に加速しながら移動し、かつ、青灯火91の領域が加速度的に大きくなる。一方、太陽92は、車両Veよりもはるか遠方にあるため、コンバイナ9上で殆ど変化しない。
そして、制御部55は、算出した過去所定回数分の青灯火91の移動方向、移動距離、及び拡大率に基づき、所定時間後の青灯火91の位置及び大きさを推定する。同様に、制御部55は、算出した過去所定回数分の太陽92の移動方向、移動距離、及び拡大率に基づき、所定時間後の太陽92の位置及び大きさを推定する。これにより、制御部55は、対象背景Btagの見た目上の変化が一定でない場合であっても、所定時間後の青灯火91及び太陽92の位置及び大きさを高精度に推定する。
図8は、所定時間後に青灯火91が案内画像81とコンバイナ9上において重なると判定した後のコンバイナ9の表示例を示す。図8では、説明便宜上、図7での青灯火91を破線により示している。
制御部55は、各対象背景Btagの検出後、所定時間後の対象背景Btagである青灯火91及び太陽92の位置及び大きさを予測した結果、所定時間後に青灯火91が案内画像81と重なると判断する。従って、図8の例では、制御部55は、青灯火91及び太陽92と重なるおそれがない位置であるコンバイナ9の左端中央位置に、案内画像81の表示位置を移動させる。即ち、制御部55は、青灯火91のコンバイナ9上での移動方向から外れた位置に、案内画像81の表示位置を移動させる。これにより、制御部55は、青灯火91と案内画像81とが重なる前に、案内画像81の表示位置を移動させて、案内画像81を好適に運転者に視認させることができる。
以上説明したように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ2は、光源ユニット4と、コンバイナ9とを有する。光源ユニット4の制御部55は、前方風景を撮影した前方画像Imをカメラ3から取得する。また、制御部55は、前方画像Im中に存在する対象背景Btagの見かけ上の移動位置を予測する。そして、制御部55は、予測された対象背景Btagの見かけ上の移動位置が虚像Ivの表示位置と重なる場合に、虚像Ivの表示位置を変化させる。これにより、ヘッドアップディスプレイ2は、虚像Ivの視認性を好適に確保することができる。
[変形例]
以下、上述の実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
(変形例1)
図5のステップS104で虚像Ivの表示位置を移動させることに代えて、制御部55は、対象背景Btagと虚像Ivが重なった場合であっても当該虚像Ivを視認できるように、虚像Ivが示す案内画像の表示態様を変えてもよい。
この場合、例えば、制御部55は、所定時間後に対象背景Btagと重なると判断した虚像Ivが示す案内画像の輝度を高くする。他の例では、制御部55は、所定時間後に対象背景Btagと重なると判断した虚像Ivが示す案内画像の表示色を、対象背景Btagと同化しにくい色に変化させる。この場合、好適には、制御部55は、案内画像の表示色を、案内画像の現在の表示色の補色又は前方画像Im中の対象背景Btagの表示色の補色に変化させる。このように、本変形例によっても、好適に、虚像Ivの視認性を確保することができる。
(変形例2)
制御部55は、過去の移動方向、移動距離及び拡大率に基づき、対象背景Btagの位置及び大きさを予測するのに代えて、前方画像Imの消失点と対象背景Btagとの位置関係に基づき、対象背景Btagの位置及び大きさを予測してもよい。
図9は、本変形例に係る処理を説明するためのコンバイナ9の表示例である。図9では、図6と同一の前方風景がコンバイナ9上に表示されている。
図9の例では、まず、制御部55は、青灯火91及び太陽92を対象背景Btagとして検出した場合、公知技術により前方画像Im中の消失点Vp(図9では道路の左端及び右端の延長線が交差した点)を認識する。そして、制御部55は、この場合、消失点Vpと各対象背景Btagの両端を結ぶ直線に囲まれた領域Ar1、Ar2を、対象背景Btagがコンバイナ9上で通過する領域(「通過領域」とも呼ぶ。)であると認識する。この場合、領域Ar1は、消失点Vpを通る青灯火91の接線により区切られたコンバイナ9上の領域であり、領域Ar2は、消失点Vpを通る現在の太陽92の接線により区切られたコンバイナ9上の領域である。
そして、制御部55は、消失点Vpに基づき認識した領域Ar1、Ar2と案内画像81とが重なるか否か判定する。そして、図9では、制御部55は、通過領域Ar1と案内画像81とが重なると判断し、案内画像81の表示位置を移動させるべきであると認識する。その後、制御部55は、図8と同様に、案内画像81の表示位置を移動させる。
このように、制御部55は、前方画像Im中の消失点を用いることによっても、対象背景Btagのコンバイナ9上での移動軌跡を好適に予測することができる。
(変形例3)
制御部55は、複数の対象背景Btagが虚像Ivと重なる同一領域を通過することを予測した場合、これらの全ての対象背景Btagが当該同一領域を通過するまで、虚像Ivの表示位置を変化させた状態を維持してもよい。
図10は、街灯93A〜93C、94A〜94Cが道路沿いに並べて設置されている道路を走行中の場合のコンバイナ9の表示例を示す。この例では、制御部55は、前方画像Im中の街灯93A〜93C、94A〜94Cの各表示領域での輝度が輝度閾値Vth以上であることから、各街灯93A〜93C、94A〜94Cを対象背景Btagとして検出している。
この場合、まず、制御部55は、変形例2に基づき、対象背景Btagである街灯93A〜93C、94A〜94Cに対応する通過領域を認識する。その結果、制御部55は、街灯93A〜93Cに対応する通過領域が共通の領域Ar3であり、街灯94A〜94Cに対応する通過領域が共通の領域Ar4であることを認識する。なお、制御部55は、複数の対象背景Btagの通過領域が所定割合(例えば9割)以上重なっている場合に、これらが共通の通過領域であると判断してもよい。
そして、制御部55は、領域Ar3が案内画像81と重なると判断し、案内画像81を、通過領域Ar3、Ar4と重ならない位置(図10ではコンバイナ9の上端中央)に移動させる。
このとき、制御部55は、最も手前側にある街灯93Aが案内画像81の本来の表示位置(コンバイナ9の左上)を通過した場合であっても、領域Ar3を共通の通過領域とする街灯93B,93C等の対象背景Btagが存在する限り、変更後の案内画像81の表示位置を維持する。即ち、制御部55は、街灯93Aが案内画像81の通常の表示位置を通過した場合であっても、街灯93B等が続いて案内画像81の通常の表示位置を通過することから、案内画像81の表示位置を元に戻さない。これにより、制御部55は、虚像Ivの表示位置が短期間で煩雑に切り替わることを規制し、視認性悪化を抑制することができる。
なお、制御部55は、変形例2によらずに、複数の対象背景Btagがコンバイナ9上の同一領域を通過するか否か判定してもよい。例えば、制御部55は、重心位置の軌跡が略一致する複数の対象背景Btagが存在する場合に、これらがコンバイナ9上の同一領域を通過すると判断し、これら全ての対象背景Btagが虚像Ivの本来の表示位置と重なる領域を通過するまで、虚像Ivの表示位置を変化させた状態を維持してもよい。
(変形例4)
図3では、ヘッドアップディスプレイ2は、コンバイナ9を有し、コンバイナ9で反射させた光源ユニット4の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させていた。しかし、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。これに代えて、ヘッドアップディスプレイ2は、コンバイナ9を有さず、フロントガラス25で反射させた光源ユニット4の出射光に基づき運転者に虚像Ivを視認させてもよい。
また、光源ユニット4の位置は、天井部27に設置される場合に限定されない。これに代えて、光源ユニット4は、ダッシュボード29上に設置されたり、ダッシュボード29の内部に設置されたりしてもよい。ダッシュボード29上に設置される場合、ダッシュボード29には、コンバイナ9を設けるか、又はフロントガラス25に光源ユニット4から直接光を反射させ運転者に虚像Ivを認識させる。ダッシュボード内に設置される場合、ダッシュボード29には、コンバイナ9又はフロントガラス25に光を通過させるための開口部が設けられる。
また、表示システム100は、虚像表示装置として、車両Veに搭載されるヘッドアップディスプレイ2に代えて、装着用のヘッドマウントディスプレイを有してもよい。この場合、ヘッドマウントディスプレイは、ユーザの歩行時等に、案内画像を虚像Ivとして視認させてもよい。この場合であっても、ヘッドマウントディスプレイは、図5のフローチャートを実行することで、虚像Ivの視認性を好適に確保することができる。
(変形例5)
制御部55の処理の一部を、システムコントローラ20が実行してもよい。例えば、ヘッドアップディスプレイ2が表示するための案内画像をシステムコントローラ20が生成し、ヘッドアップディスプレイ2の光源ユニット4が当該案内画像を受信する態様であってもよい。この場合、システムコントローラ20は、カメラ3から前方画像Imを受信し、制御部55に代えて、図5のフローチャートの処理を実行する。そして、システムコントローラ20は、図5のステップS104では、例えば、対象背景Btagと重なると予測した案内画像の表示位置を移動させる旨の指示信号を、光源ユニット4に送信することで、当該案内画像の表示位置を移動させる。
なお、この変形例では、システムコントローラ20は、本発明における「撮影画像取得手段」、「予測手段」、「制御手段」及びプログラムを実行するコンピュータとして機能する。
また、他の例では、ヘッドアップディスプレイ2は、ナビゲーション装置1の一部又は全部の機能を有してもよい。この場合、光源ユニット4は、例えば、地図データを記憶するメモリやGPS受信機などの各センサなどを有してもよい。
1 ナビゲーション装置
2 ヘッドアップディスプレイ
4 光源ユニット
9 コンバイナ
25 フロントガラス
28 ボンネット
29 ダッシュボード
100 表示システム

Claims (9)

  1. 移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、
    前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、
    前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする虚像表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記対象背景が前記虚像に重なるのに先立って、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記予測手段は、輝度が所定値以上である画像領域、または色度が所定範囲内である画像領域を前記対象背景として検出することを特徴とする請求項1または2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記予測手段は、前記画像を基に、所定時間間隔ごとに前記対象背景の移動方向、移動距離、および前記対象背景の見かけ上の大きさを取得し、取得した複数の前記移動方向、前記移動距離、及び前記大きさに基づき、前記対象背景の見かけ上の移動位置と大きさを予測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記予測手段は、前記画像中の消失点と前記対象背景の位置関係とに基づいて、前記対象背景の見かけ上の移動位置を予測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記予測手段により複数の前記対象背景が連続して前記虚像の表示位置と重なる領域を通過することを予測した場合、前記複数の対象背景の全てが当該領域を通過するまで、前記虚像の表示位置または表示の態様を変化させた状態を維持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 虚像表示装置が実行する制御方法であって、
    移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得工程と、
    前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測工程と、
    前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御工程と、
    を有し、
    前記制御工程は、前記予測工程に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とする制御方法。
  8. コンピュータが実行するプログラムであって、
    移動体の前方風景を撮影した画像を取得する撮影画像取得手段と、
    前記画像中に存在する対象背景の見かけ上の移動位置を予測する予測手段と、
    前記前方風景に重なるように虚像を表示手段に表示させる制御手段
    として前記コンピュータを機能させ、
    前記制御手段は、前記予測手段に予測された前記対象背景の見かけ上の移動位置が前記虚像の表示位置と重なる場合に、前記虚像の表示位置または、表示の態様を変化させることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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