JP2011210932A - ステージ装置 - Google Patents

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寿之 河野
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Abstract

【課題】6自由度の駆動が可能で、かつ、少なくとも高さ方向寸法の低減により小型化を図ることが可能なステージ装置を提供する。
【解決手段】このステージ装置100は、固定ベース1上に配置される負荷テーブル2と、固定ベース1と負荷テーブル2との間に配置される中間テーブル3と、中間テーブル3を、鉛直方向に移動させるとともに、水平面内のX方向の軸周り(θx)に回転させ、かつ、X方向と直交するY方向の軸周り(θy)に回転させる3自由度駆動可能なZ方向アクチュエータ6と、中間テーブル3をXおよびY方向に移動させる2自由度駆動可能なXY方向アクチュエータ7と、負荷テーブル2を鉛直方向の軸周り(θz)に回転させるθz回転用モータ4とを備え、少なくともZ方向アクチュエータ6およびθz回転用モータ4は、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステージ装置に関し、特に、少なくとも鉛直方向および鉛直方向の軸周りの回転方向の駆動が可能なステージ装置に関する。
従来、少なくとも鉛直方向(Z方向)および鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)の駆動が可能なステージ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ウエハを保持するウエハ保持部材(負荷テーブル)と、ウエハ保持部材を鉛直方向(Z方向)に駆動するZ軸アクチュエータと、ウエハ保持部材を鉛直方向の軸(Z軸)周りの回転方向(θz方向)に駆動するθz駆動アクチュエータ(負荷テーブル回転用モータ)とを備えた少なくともθZ駆動が可能なステージ装置が開示されている。また、このステージ装置では、ウエハ保持部材(負荷テーブル)、Z軸アクチュエータおよびθz駆動アクチュエータの下方に、これらを支持するXYテーブル(中間テーブル)が配置されている。このXYテーブルの下方には、XYテーブルを水平方向に駆動するX方向リニアアクチュエータおよびYステージが配置されている。つまり、上記特許文献1では、水平方向駆動機構であるXYステージと、Z軸(鉛直方向)に関する駆動を行うZ軸アクチュエータおよびθz駆動アクチュエータを含む駆動機構とを上下方向に分離して積層した構造を有する。なお、上記特許文献1では、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)の駆動についての記載がなく、これらの方向(θx方向およびθy方向)には駆動することができないものと考えられる。したがって、この特許文献1のステージ装置は、θZ駆動とXY駆動との4自由度の駆動となる。
特開2007−27659号公報
しかしながら、上記特許文献1のステージ装置では、XYステージ(水平方向駆動機構)と、Z軸アクチュエータを含む駆動機構とが鉛直方向(上下方向)に分離されて積層されているので、高さ方向(鉛直方向)の寸法が大きくなってしまうという問題点がある。また、特許文献1のステージ装置では、6自由度の駆動を行うことができないという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、6自由度の駆動が可能で、かつ、少なくとも高さ方向寸法の低減により小型化を図ることが可能なステージ装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるステージ装置は、固定ベース上に配置される負荷テーブルと、固定ベースと負荷テーブルとの間に配置される中間テーブルと、中間テーブルを、鉛直方向に移動させるとともに、水平面内の第1水平方向の軸周りに回転させ、かつ、水平面内の第1水平方向と直交する第2水平方向の軸周りに回転させる3自由度駆動可能な第1アクチュエータと、中間テーブルを第1水平方向および第2水平方向に移動させる2自由度駆動可能な第2アクチュエータと、負荷テーブルを鉛直方向の軸周りに回転させる負荷テーブル回転用モータとを備え、少なくとも第1アクチュエータおよび負荷テーブル回転用モータは、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。
この発明の一の局面によるステージ装置では、上記のように、中間テーブルを、鉛直方向(Z方向)に移動させるとともに、水平面内の第1水平方向の軸周り(θx)および水平面内の第1水平方向と直交する第2水平方向の軸周り(θy)に回転させる3自由度駆動可能な第1アクチュエータと、中間テーブルを第1水平方向(X方向)および第2水平方向(Y方向)に移動させる2自由度駆動可能な第2アクチュエータと、負荷テーブルを鉛直方向の軸周り(θz)に回転させる負荷テーブル回転用モータとを設けることによって、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の駆動が可能なステージ装置を得ることができる。また、中間テーブルをZ、θxおよびθy方向に駆動する第1アクチュエータを設けるとともに、中間テーブルをXおよびY方向に駆動する第2アクチュエータを設けることによって、鉛直方向(Z方向)の駆動を行う第1アクチュエータと、水平方向(XおよびY方向)の駆動を行う第2アクチュエータとを上下方向に分離せずに中間テーブル周りに設置することができるので、鉛直方向の駆動を行うアクチュエータを含む駆動機構と水平方向の駆動を行うアクチュエータを含む駆動機構とを鉛直方向(上下方向)に分離して積層する構造と異なり、高さ方向(鉛直方向)の寸法を小さくすることができる。また、3自由度駆動(Z、θx、θy駆動)が可能な第1アクチュエータとθz駆動用の負荷テーブル回転用モータとを、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が互いに重なるように配置することによって、第2アクチュエータ(X、Y駆動)とともに中間テーブル周りに設けられる第1アクチュエータ(Z、θx、θy駆動)と同じ高さ範囲に、負荷テーブル回転用モータ(θz駆動)を配置することができる。これにより、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の駆動が可能なステージ装置全体の鉛直方向の寸法(高さ方向の寸法)を小さくすることができる。これらの結果、高さ方向寸法の低減によりステージ装置の小型化を図ることができる。
上記一の局面によるステージ装置において、好ましくは、負荷テーブル回転用モータは、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータとは独立して動作可能なように構成されている。このように構成すれば、第1アクチュエータと配置高さ範囲が重なるように配置された負荷テーブル回転用モータにより負荷テーブルを回転動作させる際に、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータの動作に影響を与えないので、負荷テーブルの回転角度を大きくすることができる。これにより、ステージ装置の小型化を図りながら、負荷テーブルの回転方向の駆動範囲を大きくすることができる。
上記一の局面によるステージ装置において、好ましくは、第1アクチュエータは、中間テーブルの配置領域の下方に複数配置されているとともに、複数の第1アクチュエータは、負荷テーブル回転用モータの外側に配置されている。このように構成すれば、複数の第1アクチュエータおよび負荷テーブル回転用モータが水平方向において中間テーブルの配置領域内に設置されるので、その分、ステージ装置の水平方向の外形寸法の大きさを小さくすることができる。これにより、ステージ装置の鉛直方向の寸法(高さ方向の寸法)に加えて、ステージ装置の水平方向の外形寸法も小さくすることができるので、ステージ装置の小型化をより図ることができる。また、複数の第1アクチュエータを負荷テーブル回転用モータの外側に配置することによって、内側よりもより大きいスペースを確保可能な外側(中間テーブルの外周部側)に複数の第1アクチュエータを設置することができるので、第1アクチュエータを複数設ける場合にも、容易に、複数の第1アクチュエータを中間テーブルの配置領域の下方に設置することができる。
上記一の局面によるステージ装置において、好ましくは、負荷テーブルおよび中間テーブルの下方に配置され、負荷テーブルおよび中間テーブルからの負荷の重量を支えるように、中間テーブルを支持する支持部材をさらに備える。このように構成すれば、支持部材により負荷テーブルおよび中間テーブルからの負荷の重量を支持した状態で、第1アクチュエータにより中間テーブルを鉛直方向に移動させることができるので、中間テーブルを鉛直方向に移動する際に第1アクチュエータが支持する重量を軽減することができる。これにより、第1アクチュエータを高出力にする必要がないので、その分、第1アクチュエータを小型化することができる。その結果、ステージ装置をより小型化することができる。
この場合、好ましくは、支持部材は、中間テーブルの配置領域の下方の負荷テーブル回転用モータよりも外側の領域に配置されているとともに、第1アクチュエータと負荷テーブル回転用モータとに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている。このように構成すれば、支持部材が、中間テーブルの水平方向の配置領域内で、かつ、配置高さ範囲が互いに重なる第1アクチュエータおよび負荷テーブル回転用モータに対して鉛直方向(上下方向)で重なるように配置されるので、中間テーブルを支持する支持部材を設けたとしても、ステージ装置の水平方向および鉛直方向の外形寸法が大きくなるのを抑制することができる。
上記支持部材を備えた構成において、好ましくは、第2アクチュエータは、負荷テーブル回転用モータ、第1アクチュエータおよび支持部材の外側に配置されているとともに、負荷テーブル回転用モータと第1アクチュエータと支持部材とに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている。このように構成すれば、第2アクチュエータを負荷テーブル回転用モータ、第1アクチュエータおよび支持部材とは異なる高さ位置に配置する場合に比べて、ステージ装置の鉛直方向の外形寸法(高さ寸法)を小さくすることができる。これにより、ステージ装置をさらに小型化することができる。
上記支持部材を備えた構成において、好ましくは、負荷テーブル回転用モータによる鉛直軸周りの回転に対する反力を相殺する方向の推力を発生させるための第3アクチュエータをさらに備え、第3アクチュエータは、負荷テーブル回転用モータ、第1アクチュエータおよび支持部材の外側に配置されているとともに、負荷テーブル回転用モータと第1アクチュエータと支持部材と第2アクチュエータとに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている。このように構成すれば、ステージ装置の鉛直方向の外形寸法が大きくなるのを抑制しながら第3アクチュエータを設けることができるので、ステージ装置の小型化を図りながら負荷テーブル回転用モータによる鉛直軸周りの回転に対する反力を相殺することができる。これにより、ステージ装置の小型化を図りながら、負荷テーブル回転用モータによる反力の影響を抑制することができる。
上記支持部材を備えた構成において、好ましくは、支持部材は、内部に空気を入れて空気の圧力を調節することにより負荷テーブルおよび中間テーブルからの負荷の重量を相殺するように構成されている。このように構成すれば、空気の圧力を用いる簡易な構成の支持部材により、負荷テーブルおよび中間テーブルからの負荷の重量を容易に相殺することができるので、第1アクチュエータにより支持する重量を容易に軽減することができる。これにより、第1アクチュエータを容易に小型化することができるので、ステージ装置の小型化を容易に図ることができる。
上記支持部材の内部に空気を入れる構成において、好ましくは、支持部材の内部の空気の圧力を調節する圧力調節部と、圧力調節部を制御する制御部とをさらに備え、制御部は、負荷の重量に応じて圧力調節部を制御することにより支持部材の内部の圧力を調節するように構成されている。このように構成すれば、負荷の重量が変化する場合でも、制御部により、変化後の負荷の重量に応じた空気の圧力になるように圧力調節部が自動的に調節されるので、負荷の重量が変化する場合でも、支持部材により負荷の重量を確実に相殺することができる。
上記支持部材を備えた構成において、好ましくは、支持部材の内部の空気の圧力を調節する圧力調節部と、外乱振動を検出する振動検出部と、圧力調節部を制御する制御部とをさらに備え、制御部は、振動検出部の検出結果に基づいて、圧力調節部を制御することにより、支持部材の内部の圧力を調節して外乱振動を低減させるように構成されている。このように構成すれば、振動検出部および制御部を用いて、負荷テーブルおよび中間テーブルからの負荷の重量を支える支持部材により外乱振動を低減させることができるので、負荷の重量を支える支持部材とは別個に外乱振動を低減させるための機構を設ける必要がない。これにより、外乱振動を低減させるための機構を別途設ける場合と異なりステージ装置が大型化するのを抑制しながら、外乱振動を低減させることができる。
上記一の局面によるステージ装置において、好ましくは、固定ベース上に配置され、3つのレーザ照射面を有する1つのミラーを含む干渉計をさらに備え、干渉計は、3つのレーザ照射面を有する1つのミラーを用いて、第1水平方向の変位と、第2水平方向の変位と、鉛直方向の変位と、第1水平方向の軸周りの回転方向の変位と、第2水平方向の軸周りの回転方向の変位との負荷テーブルに関する5自由度の位置が計測可能なように構成されている。このように構成すれば、3つのレーザ照射面を有する1つのミラーを用いる簡易な構成の干渉計により、容易に負荷テーブルに関する5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の位置計測を行うことができる。
この場合、好ましくは、鉛直方向の変位と、第1水平方向の軸周りの回転方向の変位と、第2水平方向の軸周りの回転方向の変位とを検出可能な第1変位センサと、第1水平方向の変位と第2水平方向の変位とを検出可能な第2変位センサと、鉛直方向の軸周りの回転方向の変位を検出可能な第3変位センサとをさらに備え、第1変位センサおよび第2変位センサと、干渉計とを選択的に用いて、5自由度を計測するように構成されているとともに、さらに第3変位センサを組み合わせて負荷テーブルに関する6自由度の位置を計測可能なように構成されている。このように構成すれば、たとえば、動作開始時の位置決めの際には、干渉計に比べて周囲の環境変化の影響を受けにくい第1変位センサ、第2変位センサおよび第3変位センサの組み合わせを用いて負荷テーブルに関する6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置を計測し、より高い精度が求められる動作中においては、干渉計および第3変位センサの組み合わせを用いて負荷テーブルに関する6自由度の位置を計測するなど、状況に応じて負荷テーブルに関する6自由度の位置の計測方法を使い分けることができる。
本発明の一実施形態によるステージ装置を示した概略平面図である。 図1の200−200線に沿った概略断面図である。 図1の300−300線に沿った概略断面図である。 本発明の一実施形態によるステージ装置の干渉計システムを説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態によるステージ装置100の構成について説明する。
本発明の一実施形態によるステージ装置100は、半導体ウエハ110の検査に用いられるものである。このステージ装置100は、半導体ウエハ110の検査時に、半導体ウエハ110を保持して6自由度(X方向、Y方向、Z方向、θx方向、θy方向およびθz方向)の駆動を行うように構成されている。また、ステージ装置100は、図1に示すように、平面的に見て、矩形形状を有する固定ベース1と、固定ベース1上に配置される円形形状を有する負荷テーブル2と、固定ベース1と負荷テーブル2との間に配置される円形形状を有する中間テーブル3とを備えている。
固定ベース1は、図2および図3に示すように、平板形状を有し、水平に配置されている。また、固定ベース1は、図示しない除振装置上に設置されている。
負荷テーブル2は、ステンレス鋼からなり、図2および図3に示すように、固定ベース1の上方(Z1方向)に配置されている。また、負荷テーブル2は、半導体ウエハ110を載置するために設けられている。半導体ウエハ110は、負荷テーブル2の上面上に静電チャックにより保持されている。また、負荷テーブル2は、円形形状を有する平板状のウエハ載置部21と、ウエハ載置部21の中心部に固定的に取り付けられ、鉛直下方向(Z2方向)に延びるように形成された軸部22と、ウエハ載置部21の下方に配置され、上部が半径方向の外側に張り出したフランジ部231を有する円筒部23とを含んでいる。また、円筒部23には軸部22が挿入されており、軸部22の下端部に固定部材24が取り付けられることによって、円筒部23がウエハ載置部21に固定的に取り付けられている。
ウエハ載置部21は、水平に配置されており、軸部22を回転中心として鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)に回転可能に構成されている。円筒部23は、ウエハ載置部21の下面に当接するように設けられている。また、円筒部23のフランジ部231の外周面には、円環状のベアリング(軸受け)25が取り付けられている。ベアリング25は、中間テーブル3の後述する凹部32の内周面とフランジ部231の外周面との間に配置されている。また、ベアリング25は、中間テーブル3に対して円筒部23をθz方向に回転可能にしながら、中間テーブル3に対してθz方向以外の方向(X方向、Y方向、Z方向、θx方向、θy方向)への円筒部23の移動を規制するように円筒部23を支持している。これにより、負荷テーブル2は、5自由度(X方向、Y方向、Z方向、θx方向、θy方向)については中間テーブル3とともに動作し、θz方向については中間テーブル3とは独立して動作するように構成されている。
また、円筒部23の下部232の外周面には、負荷テーブル2を鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)に駆動するθz回転用モータ4の永久磁石からなるモータ可動子41が取り付けられている。負荷テーブル2は、このθz回転用モータ4の駆動力により、ウエハ載置部21および円筒部23が一体となって軸部22を回転中心としてθz方向に回転するように構成されている。なお、θz回転用モータ4は、本発明の「負荷テーブル回転用モータ」の一例である。
中間テーブル3は、ステンレス鋼からなり、円形形状の外形を有するテーブル本体部31と、テーブル本体部31の中央部においてテーブル本体部31から下方(Z2方向)に突出するように形成された凹部32とを含んでいる。凹部32の内周面には、上記したθz回転用モータ4のコイルからなるモータ固定子42が取り付けられている。すなわち、θz回転用モータ4は、凹部32内に設けられており、負荷テーブル2に取り付けられたモータ可動子41およびモータ固定子42は互いに水平方向に対向するように配置されている。また、θz回転用モータ4は、中間テーブル3をZ方向に動作させる後述するZ方向アクチュエータ6および中間テーブル3を水平方向に動作させるXY方向アクチュエータ7とは独立して回転動作するように構成されている。したがって、本実施形態によるステージ装置100では、θz方向の可動範囲(回転範囲)を大きくすることが可能である。
また、図1および図2に示すように、中間テーブル3の下方には、中間テーブル3を支持する3つの支持部材5が設置されている。また、3つの支持部材5は、平面的に見て、円形形状を有し、中間テーブル3の配置領域内で、かつ、θz回転用モータ4が配置される中間テーブル3の凹部32よりも外側に配置されている。また、3つの支持部材5は、平面的に見て、略等角度間隔(約120度間隔)で配置されている。また、3つの支持部材5は、図2に示すように、固定ベース1上に後述する加速度センサ54を介して設置されており、上端部が中間テーブル3のテーブル本体部31の下面に当接するように配置されている。また、支持部材5は、鉛直方向(上下方向)の配置高さ範囲H2がθz回転用モータ4の配置高さ範囲H1に重なるように配置されている。詳細には、中間テーブル3の凹部32内に設置されたθz回転用モータ4は、支持部材5の配置高さ範囲H2に収まるように配置されている。
また、3つの支持部材5は、ゴム部材からなり、内部に空気が充満されている。また、3つの支持部材5は、内部の空気圧により、負荷テーブル2および中間テーブル3からの負荷の重量を相殺するように構成されている。また、各支持部材5には、図2に示すように、バルブを含むレギュレータ51を介して空気管52が挿入されている。また、各レギュレータ51には、制御部53が接続されている。また、制御部53がレギュレータ51を制御することによって、支持部材5の内部の空気圧が調節される。また、制御部53は、負荷テーブル2および中間テーブル3からの負荷の重量に応じてレギュレータ51を制御することによって、支持部材5の内部の空気圧を調節するように構成されている。具体的には、制御部53は、負荷の重量が変動した場合でも、負荷テーブル2の高さ位置が変動しないように支持部材5の内部の空気圧を自動的に調節するように構成されている。なお、レギュレータ51は、本発明の「圧力調節部」の一例である。
また、支持部材5の下部に設置された加速度センサ54は、固定ベース1の振動を検知するために設けられている。制御部53は、加速度センサ54による検知結果に基づいて、レギュレータ51を制御して支持部材5の内部の空気圧を調節するように構成されている。詳細には、制御部53は、加速度センサ54の検知結果に応じて支持部材5の内部の空気圧を調節することによって、固定ベース1から伝達される外乱振動を低減させるように構成されている。なお、加速度センサ54は、本発明の「振動検出部」の一例である。
また、本実施形態では、中間テーブル3は、図1および図3に示すように、中間テーブル3の下方に配置された3つのZ方向アクチュエータ6により、鉛直方向(Z方向)、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)に動作可能に構成されている。さらに、中間テーブル3は、図1および図2に示すように、中間テーブル3の外側の側方に配置された4つのXY方向アクチュエータ7により、水平面内のX方向およびX方向に直交するY方向に動作可能に構成されている。なお、Z方向アクチュエータ6は、本発明の「第1アクチュエータ」の一例であり、XY方向アクチュエータ7は、本発明の「第2アクチュエータ」の一例である。
3つのZ方向アクチュエータ6は、図1および図3に示すように、平面的に見て、中間テーブル3の配置領域内で、かつ、中間テーブル3の凹部32よりも外側に配置されている。すなわち、3つのZ方向アクチュエータ6は、凹部32内に設置されたθz回転用モータ4を取り囲むように外側に配置されている。また、3つのZ方向アクチュエータ6は、平面的に見て、略等角度間隔(約120度間隔)で配置されている。また、3つのZ方向アクチュエータ6は、平面的に見て、上記した3つの支持部材5とは重ならないように配置されている。また、3つのZ方向アクチュエータ6は、図3に示すように、鉛直方向(上下方向)の配置高さ範囲H3がθz回転用モータ4の配置高さ範囲H1に重なるように配置されている。詳細には、中間テーブル3の凹部32内に設置されたθz回転用モータ4は、Z方向アクチュエータ6の配置高さ範囲H3に収まるように配置されている。
また、各々のZ方向アクチュエータ6は、ボイスコイルモータからなり、中間テーブル3のテーブル本体部31の下面に取り付けられたZ方向可動子61と、固定ベース1上に設置されたZ方向固定子62とを含んでいる。また、Z方向可動子61およびZ方向固定子62は、互いに鉛直方向(上下方向)に対向するように配置されている。また、3つのZ方向アクチュエータ6は、中間テーブル3に対して互いに独立して鉛直方向(Z方向)の推力を発生させるように構成されている。つまり、3つのZ方向アクチュエータ6の鉛直方向の推力の大きさを個別に制御することによって、中間テーブル3を鉛直方向(Z方向)のみならず、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)にも動作させることが可能である。これにより、中間テーブル3をZ方向に移動させながら、中間テーブル3のθx方向およびθy方向の傾きを調整することが可能である。
4つのXY方向アクチュエータ7は、図1に示すように、平面的に見て、円形形状を有する中間テーブル3を取り囲むように中間テーブル3の外側(外周部近傍)に設置されている。すなわち、4つのXY方向アクチュエータ7は、θz回転用モータ4、3つのZ方向アクチュエータ6および3つの支持部材5の外側に配置されている。また、4つのXY方向アクチュエータ7は、平面的に見て、略等角度間隔(約90度間隔)で配置されている。また、4つのXY方向アクチュエータ7は、中間テーブル3に対して中間テーブル3の中心方向に向かって互いに独立して推力を発生させるように構成されている。つまり、中間テーブル3の四方に配置された4つのXY方向アクチュエータ7の推力の大きさを制御することによって、中間テーブル3を水平方向の任意の方向(X方向、Y方向、X方向およびY方向を組み合わせた方向)に動作させることが可能である。
また、各XY方向アクチュエータ7は、ボイスコイルモータからなり、図1および図2に示すように、中間テーブル3のテーブル本体部31の外側に取り付けられたXY方向可動子71と、台座部8を介して固定ベース1上に設置されたXY方向固定子72とを含んでいる。XY方向可動子71は、後述するXY方向ギャップセンサ130のXY方向ターゲット131を介してテーブル本体部31の外周部に取り付けられている。また、XY方向固定子72は、図1に示すように、平面的に見て略U字形状を有し、XY方向可動子71を外側から取り囲むように配置されている。また、4つのXY方向アクチュエータ7は、図2に示すように、鉛直方向(上下方向)の配置高さ範囲H4がθz回転用モータ4の配置高さ範囲H1と支持部材5の配置高さ範囲H2とに対して重なるように配置されている。さらに、4つのXY方向アクチュエータ7は、テーブル本体部31よりも下側の部分がテーブル本体部31の下方に配置されたZ方向アクチュエータ6の配置高さ範囲H3(図3参照)に重なるように配置されている。
また、図1および図3に示すように、中間テーブル3の外側には2つの反力用アクチュエータ9が設けられている。2つの反力用アクチュエータ9は、θz回転用モータ4、3つの支持部材5および3つのZ方向アクチュエータ6よりも外側に配置されている。また、2つの反力用アクチュエータ9は、θz回転用モータ4により負荷テーブル2がθz方向に動作される際に、θz回転用モータ4の駆動に伴って中間テーブル3に発生する反力を相殺するために設けられている。θz回転用モータ4により負荷テーブル2が回転する際には、中間テーブル3に負荷テーブル2の回転方向とは反対方向の反力が発生し、中間テーブル3はその反力によって負荷テーブル2とは反対方向に回転しようとする。その際、2つの反力用アクチュエータ9は、中間テーブル3が回転しようとするのを規制するように推力を発生させる。なお、反力用アクチュエータ9は、本発明の「第3アクチュエータ」の一例である。
より詳細には、2つの反力用アクチュエータ9は、ボイスコイルモータからなり、図1および図3に示すように、反力用可動子91と反力用固定子92とを含んでいる。反力用可動子91は、中間テーブル3から半径方向の外側に延びる腕部93の端部近傍に取り付けられている。また、反力用固定子92は、平面的に見て、略U字形状を有し、反力用可動子91を取り囲むように配置されている。また、2つの反力用アクチュエータ9は、円形形状の中間テーブル3を挟んで互いに約180度離れた位置に配置されている。また、2つの反力用アクチュエータ9は、互いに相反する方向を向くように設置されている。また、反力用アクチュエータ9の反力用固定子92は、図3に示すように、鉛直方向(上下方向)の配置高さ範囲H5がθz回転用モータ4の配置高さ範囲H1とZ方向アクチュエータ6の配置高さ範囲H3とに対して重なるように配置されている。また、反力用固定子92は、配置高さ範囲H5が中間テーブル3のテーブル本体部31の下方に配置される支持部材5の配置高さ範囲H2(図2参照)とXY方向アクチュエータ7の配置高さ範囲H4とに対しても重なるように配置されている。
また、図1に示すように、ステージ装置100には、負荷テーブル2の鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)の変位(位置)を検出するためのθz用エンコーダ120(図2参照)と、中間テーブル3のX方向およびY方向の変位(位置)を検出するための8つのXY方向ギャップセンサ130と、中間テーブル3の鉛直方向(Z方向)、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)の変位(位置)を検出するための3つのZ方向ギャップセンサ140とが設けられている。なお、θz用エンコーダ120は、本発明の「第3変位センサ」の一例であり、XY方向ギャップセンサ130は、本発明の「第2変位センサ」の一例である。また、Z方向ギャップセンサ140は、本発明の「第1変位センサ」の一例である。
θz用エンコーダ120は、図2に示すように、中間テーブル3の凹部32の内側底面上に設置されており、負荷テーブル2の円筒部23の内側に配置されている。また、θz用エンコーダ120は、円筒部23の内側上面に対向するように配置されている。
8つのXY方向ギャップセンサ130は、図1に示すように、4つのXY方向固定子72のそれぞれに2つずつ設けられている。具体的には、2つのXY方向ギャップセンサ130は、略U字形状のXY方向固定子72の中間テーブル3側に向かって延びる両端部に取り付けられている。また、8つのXY方向ギャップセンサ130に対応する位置には、4つのXY方向ターゲット131が設置されている。各XY方向ターゲット131は、中間テーブル3の外周部に取り付けられており、外側の表面が対応する2つのXY方向ギャップセンサ130に対向するように配置されている。また、各XY方向ターゲット131は、XY方向可動子71と中間テーブル3の外周部との間に配置されている。また、各XY方向ギャップセンサ130は、対応するXY方向ターゲット131との離間距離を検出可能に構成されている。これにより、XY方向ギャップセンサ130は、中間テーブル3の外側の四方に配置された8つのXY方向ギャップセンサ130による検出結果に基づいて、中間テーブル3の水平方向(X方向、Y方向、X方向およびY方向を組み合わせた方向)の変位(位置)を検出可能である。
3つのZ方向ギャップセンサ140は、中間テーブル3の配置領域の下方で、かつ、中間テーブル3の外周部近傍に配置されている。また、3つのZ方向ギャップセンサ140は、略等角度間隔(約120度間隔)で配置されている。また、各Z方向ギャップセンサ140は、図2に示すように、テーブル本体部31の外周部近傍の下面に対向するように配置されており、テーブル本体部31の下面がZ方向ギャップセンサ140のターゲットとなる。また、各Z方向ギャップセンサ140は、テーブル本体部31の下面との離間距離を検出可能に構成されている。これにより、Z方向ギャップセンサ140は、中間テーブル3の外周部近傍の3つのZ方向ギャップセンサ140による検出結果に基づいて、中間テーブル3の鉛直方向(Z方向)、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)の変位(位置)を検出可能である。
さらに、本実施形態のステージ装置100には、変位(位置)を計測可能な干渉計システム150が固定ベース1上に設けられている。干渉計システム150は、上記した8つのXY方向ギャップセンサ130と3つのZ方向ギャップセンサ140とによる変位計測よりも高精度で変位(位置)計測が可能である。なお、干渉計システム150は、本発明の「干渉計」の一例である。また、θz用エンコーダ120と8つのXY方向ギャップセンサ130と3つのZ方向ギャップセンサ140とによる変位計測は、干渉計システム150による変位計測に比べて周囲の環境変化の影響を受けにくい特徴を有している。
干渉計システム150は、図1および図4に示すように、1つのレーザヘッド151から出射された1本のレーザ光を複数に分割して1つのターゲットミラー152に対して3方向からレーザ光を照射するように構成されている。また、ターゲットミラー152は、略立方体形状を有し、X2、Y2およびZ2方向側に高精度で研磨された3つのレーザ照射面を有している。また、ターゲットミラー152は、図3に示すように、鉛直上側(Z1方向側)の表面が中間テーブル3の凹部32の下面に当接するように設置されている。また、ターゲットミラー152は、負荷テーブル2の回転中心となる軸部22の下方(Z2方向)で、かつ、中間テーブル3の重心を通る鉛直線上に配置されている。なお、ターゲットミラー152は、本発明の「ミラー」の一例である。
次に、図4を参照して、干渉計システム150の具体的な構成について説明する。本実施形態の干渉計システム150では、レーザヘッド151のX1方向側にビームスプリッタ153が配置され、ビームスプリッタ153の鉛直上方向(Z1方向)側にはフォールドミラー154が配置されている。また、フォールドミラー154のX1方向側にはビームスプリッタ155が配置され、ビームスプリッタ155のY1方向側にはX方向レーザ干渉計156が配置されている。X方向レーザ干渉計156は、ターゲットミラー152のX2方向側のレーザ照射面に対向する位置に配置されている。また、ビームスプリッタ153は、レーザヘッド151から入力されたレーザ光を2つに分割し、そのうちの一方を鉛直上方向(Z1方向)のフォールドミラー154に対して出力するように構成されている。フォールドミラー154は、ビームスプリッタ153から入力されたレーザ光を屈曲させてX1方向のビームスプリッタ155に出力する。ビームスプリッタ155は、フォールドミラー154から入力された1つのレーザ光を2つに分割し、そのうちの一方をY1方向のX方向レーザ干渉計156に出力する。また、X方向レーザ干渉計156は、ビームスプリッタ155から入力された1つのレーザ光を3つの平行なレーザ光に分割してターゲットミラー152のX2方向側のレーザ照射面に照射するように構成されている。上記の構成により、X方向レーザ干渉計156を用いて、中間テーブル3のX方向、Y方向の軸周りの回転方向(θy方向)および鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)の変位(位置)を計測可能である。
また、ビームスプリッタ155のX1方向側にはY方向レーザ干渉計157が配置されている。Y方向レーザ干渉計157は、ターゲットミラー152のY2方向側のレーザ照射面に対向する位置に配置されている。また、ビームスプリッタ155は、フォールドミラー154から入力されて2つに分割されたレーザ光の他方をX1方向のY方向レーザ干渉計157に出力する。また、Y方向レーザ干渉計157は、ビームスプリッタ155から入力されたレーザ光を2つの平行なレーザ光に分割してターゲットミラー152のY2方向側のレーザ照射面に照射するように構成されている。上記の構成により、Y方向レーザ干渉計157を用いて、中間テーブル3のY方向およびX方向の軸周りの回転方向(θx方向)の変位を計測可能である。
また、ビームスプリッタ153のX1方向側にはフォールドミラー158が配置され、フォールドミラー158のY1方向側にはZ方向レーザ干渉計159が配置されている。Z方向レーザ干渉計159は、ターゲットミラー152のZ2方向側のレーザ照射面に対向する位置に配置されている。また、ビームスプリッタ153は、レーザヘッド151から入力されて2つに分割されたレーザ光の他方をX1方向のフォールドミラー158に対して出力するように構成されている。フォールドミラー158は、ビームスプリッタ153から入力されたレーザ光を屈曲させてY1方向のZ方向レーザ干渉計159に出力する。また、Z方向レーザ干渉計159は、フォールドミラー158から入力されたレーザ光をターゲットミラー152のZ2方向側のレーザ照射面に照射するように構成されている。上記の構成により、Z方向レーザ干渉計159を用いて、中間テーブル3のZ方向の変位(位置)を計測可能である。
上記のように、本実施形態のステージ装置100では、8つのXY方向ギャップセンサ130と3つのZ方向ギャップセンサ140とにより中間テーブル3の5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の変位(位置)を計測することにより負荷テーブル2の位置を間接的に計測するとともに、θz用エンコーダ120により負荷テーブル2のθz方向の変位(位置)を直接計測することによって、負荷テーブル2の6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置を計測することが可能である。さらに、このステージ装置100では、干渉計システム150により中間テーブル3の5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の変位(位置)を計測することにより負荷テーブル2の位置を間接的に計測するとともに、θz用エンコーダ120により負荷テーブル2のθz方向の変位(位置)を直接計測することによって、負荷テーブル2の6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置を計測することも可能である。すなわち、本実施形態のステージ装置100では、8つのXY方向ギャップセンサ130および3つのZ方向ギャップセンサ140と、干渉計システム150とを選択的に用いて、負荷テーブル2に対してθz方向以外は固定的に設置された中間テーブル3の5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の位置を計測することにより負荷テーブル2の5自由度の位置を間接的に計測するとともに、さらに負荷テーブル2のθz方向の位置を直接計測するθz用エンコーダ120と組み合わせることによって負荷テーブル2の6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置を計測することが可能である。
次に、本実施形態によるステージ装置100により、半導体ウエハ110を任意の位置および向きに配置させる動作について説明する。
まず、本実施形態のステージ装置100では、負荷テーブル2上に載置された半導体ウエハ110を水平方向(X方向、Y方向、X方向およびY方向を組み合わせた方向)に動作させる際には、中間テーブル3の外側に配置された4つのXY方向アクチュエータ7により中間テーブル3を水平方向の任意の位置まで移動させる。これにより、負荷テーブル2上に載置された半導体ウエハ110は、負荷テーブル2および中間テーブル3とともに水平方向に移動される。また、半導体ウエハ110を鉛直方向(Z方向)に動作させる際には、中間テーブル3の下方に配置された3つのZ方向アクチュエータ6により中間テーブル3を鉛直方向の任意の位置まで移動させる。これにより、負荷テーブル2上に載置された半導体ウエハ110は、負荷テーブル2および中間テーブル3とともに鉛直方向に移動される。
また、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)の半導体ウエハ110の傾きを調整する際には、中間テーブル3の下方に配置された3つのZ方向アクチュエータ6の推力の大きさを調節して中間テーブル3のθx方向およびθy方向の傾きを調整する。これにより、負荷テーブル2上に載置された半導体ウエハ110は、負荷テーブル2および中間テーブル3とともにθx方向およびθy方向の傾き角度が調整される。また、半導体ウエハ110を鉛直方向の軸周りの回転方向(θz方向)に回転させる際には、中間テーブル3の凹部32内に設けられたθz回転用モータ4により負荷テーブル2をθz方向の任意の角度に回転させる。これにより、負荷テーブル2上に載置された半導体ウエハ110は、負荷テーブル2とともにθz方向の任意の角度に回転される。上記のように、本実施形態のステージ装置100では、保持する半導体ウエハ110を6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)に動作させることが可能である。
本実施形態では、上記のように、中間テーブル3を、鉛直方向(Z方向)に移動させるとともに、水平面内のX方向の軸周り(θx)および水平面内のX方向と直交するY方向の軸周り(θy)に回転させる3自由度駆動可能なZ方向アクチュエータ6と、中間テーブル3をX方向およびY方向に移動させる2自由度駆動可能なXY方向アクチュエータ7と、負荷テーブル2を鉛直方向の軸周り(θz)に回転させるθz回転用モータ4とを設けることによって、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の駆動が可能なステージ装置100を得ることができる。また、中間テーブル3をZ、θxおよびθy方向に駆動するZ方向アクチュエータ6を設けるとともに、中間テーブル3をXおよびY方向に駆動するXY方向アクチュエータ7を設けることによって、鉛直方向(Z方向)の駆動を行うZ方向アクチュエータ6と、水平方向(XおよびY方向)の駆動を行うXY方向アクチュエータ7とを上下方向に分離せずに中間テーブル3周りに設置することができるので、鉛直方向の駆動を行うアクチュエータを含む駆動機構と水平方向の駆動を行うアクチュエータを含む駆動機構とを鉛直方向(上下方向)に分離して積層する構造と異なり、高さ方向(鉛直方向)の寸法を小さくすることができる。また、3自由度駆動(Z、θx、θy駆動)が可能なZ方向アクチュエータ6とθz駆動用のθz回転用モータ4とを、上下方向の配置高さ範囲が互いに重なるように配置することによって、XY方向アクチュエータ7(X、Y駆動)とともに中間テーブル3周りに設けられるZ方向アクチュエータ6(Z、θx、θy駆動)と同じ高さ範囲に、θz回転用モータ4(θz駆動)を配置することができる。これにより、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の駆動が可能なステージ装置100全体の鉛直方向の寸法(高さ方向の寸法)を小さくすることができる。これらの結果、高さ方向(Z方向)寸法の低減によりステージ装置100の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、θz回転用モータ4を、Z方向アクチュエータ6およびXY方向アクチュエータ7とは独立して動作可能なように構成することによって、Z方向アクチュエータ6と配置高さ範囲が重なるように配置されたθz回転用モータ4により負荷テーブル2を回転動作させる際に、Z方向アクチュエータ6およびXY方向アクチュエータ7の動作に影響を与えないので、負荷テーブル2の回転角度を大きくすることができる。これにより、ステージ装置100の小型化を図りながら、負荷テーブル2の回転方向の駆動範囲を大きくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、3つのZ方向アクチュエータ6を、中間テーブル3の配置領域の下方で、かつ、θz回転用モータ4の外側に配置することによって、3つのZ方向アクチュエータ6およびθz回転用モータ4が水平方向において中間テーブル3の配置領域内に設置されるので、その分、ステージ装置100の水平方向の外形寸法の大きさを小さくすることができる。これにより、ステージ装置100の鉛直方向の寸法(高さ方向の寸法)に加えて、ステージ装置100の水平方向の外形寸法も小さくすることができるので、ステージ装置100の小型化をより図ることができる。また、3つのZ方向アクチュエータ6をθz回転用モータ4の外側に配置することによって、内側よりもより大きいスペースを確保可能な外側(中間テーブル3の外周部側)にZ方向アクチュエータ6を設置することができるので、Z方向アクチュエータ6を複数設ける場合にも、容易に、複数のZ方向アクチュエータ6を中間テーブル3の配置領域の下方に設置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、負荷テーブル2および中間テーブル3の下方に配置され、負荷テーブル2および中間テーブル3からの負荷の重量を支えるように、中間テーブル3を支持する支持部材5を設けることによって、支持部材5により負荷テーブル2および中間テーブル3からの負荷の重量を支持した状態で、Z方向アクチュエータ6により中間テーブル3を鉛直方向(Z方向)に移動させることができるので、中間テーブル3を鉛直方向に移動する際にZ方向アクチュエータ6が支持する重量を軽減することができる。これにより、Z方向アクチュエータ6を高出力にする必要がないので、その分、Z方向アクチュエータ6を小型化することができる。その結果、ステージ装置100を小型化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、支持部材5を、中間テーブル3の配置領域の下方のθz回転用モータ4よりも外側の領域に配置するとともに、Z方向アクチュエータ6とθz回転用モータ4とに対して、上下方向の配置高さ範囲が重なるように配置することによって、支持部材5が、中間テーブル3の水平方向の配置領域内で、かつ、配置高さ範囲が互いに重なるZ方向アクチュエータ6およびθz回転用モータ4に対して鉛直方向(上下方向)で重なるように配置されるので、中間テーブル3を支持する支持部材5を設けたとしても、ステージ装置100の水平方向および鉛直方向の外形寸法が大きくなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、XY方向アクチュエータ7を、θz回転用モータ4、3つのZ方向アクチュエータ6および3つの支持部材5の外側に配置するとともに、θz回転用モータ4とZ方向アクチュエータ6と支持部材5とに対して、上下方向の配置高さ範囲が重なるように配置することによって、XY方向アクチュエータ7をθz回転用モータ4、Z方向アクチュエータ6および支持部材5とは異なる高さ位置に配置する場合に比べて、ステージ装置100の鉛直方向の外形寸法(高さ寸法)を小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、θz回転用モータ4による鉛直軸周り(θz)の回転に対する反力を相殺する方向の推力を発生させるための反力用アクチュエータ9を設け、反力用アクチュエータ9を、θz回転用モータ4、Z方向アクチュエータ6および支持部材5の外側に配置するとともに、θz回転用モータ4とZ方向アクチュエータ6と支持部材5とXY方向アクチュエータ7とに対して、上下方向の配置高さ範囲が重なるように配置することによって、ステージ装置100の鉛直方向の外形寸法が大きくなるのを抑制しながら反力用アクチュエータ9を設けることができるので、ステージ装置100の小型化を図りながらθz回転用モータ4による鉛直軸周り(θz)の回転に対する反力を相殺することができる。これにより、ステージ装置100の小型化を図りながら、θz回転用モータ4による反力の影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部53により、負荷の重量に応じてレギュレータ51を制御して支持部材5の内部の圧力を調節することによって、負荷の重量が変化する場合でも、制御部53により、変化後の負荷の重量に応じた空気の圧力になるようにレギュレータ51が自動的に調節されるので、負荷の重量が変化する場合でも、支持部材5により負荷の重量を確実に相殺することができる。
また、本実施形態では、上記のように、加速度センサ54の検出結果に基づいてレギュレータ51を制御することにより、支持部材5の内部の圧力を調節して外乱振動を低減させるように制御部53を構成することによって、負荷テーブル2および中間テーブル3からの負荷の重量を支える支持部材5により外乱振動を低減させることができるので、負荷の重量を支える支持部材5とは別個に外乱振動を低減させるための機構を設ける必要がない。これにより、外乱振動を低減させるための機構を別途設ける場合と異なりステージ装置100が大型化するのを抑制しながら、外乱振動を低減させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、Z方向ギャップセンサ140およびXY方向ギャップセンサ130と、干渉計システム150とを選択的に用いて、負荷テーブル2に対してθz方向以外は固定的に設置された中間テーブル3の5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の位置を計測することにより負荷テーブル2の5自由度の位置を間接的に計測するように構成するとともに、さらに負荷テーブル2のθz方向の位置を直接計測するθz用エンコーダ120を組み合わせて負荷テーブル2に関する6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置を計測可能なように構成することによって、たとえば、動作開始時の位置決めの際には、干渉計システム150に比べて周囲の環境変化の影響を受けにくいZ方向ギャップセンサ140、XY方向ギャップセンサ130およびθz用エンコーダ120の組み合わせを用いて負荷テーブル2に関する6自由度の位置を計測し、より高い精度が求められる動作中においては、干渉計システム150およびθz用エンコーダ120の組み合わせを用いて負荷テーブル2に関する6自由度の位置を計測するなど、状況に応じて負荷テーブル2に関する6自由度の位置の計測方法を使い分けることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明のステージ装置の一例として、半導体ウエハの検査に用いられるステージ装置を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、6自由度の駆動を行うステージ装置であれば、半導体ウエハの検査以外の目的に用いられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、第1アクチュエータの一例としての3つのZ方向アクチュエータを用いて、鉛直方向(Z方向)、X方向の軸周りの回転方向(θx方向)およびY方向の軸周りの回転方向(θy方向)に駆動する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つのアクチュエータによりZ方向、θx方向およびθy方向に駆動する構成であってもよいし、2つまたは4つ以上のアクチュエータを用いてZ方向、θx方向およびθy方向に駆動する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第2アクチュエータの一例としての4つのXY方向アクチュエータを用いて、水平面内のX方向およびY方向に駆動する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つ、2つ、3つまたは5つ以上のXYアクチュエータによりX方向およびY方向に駆動する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の第1アクチュエータとしてのZ方向アクチュエータと、第2アクチュエータとしてのXY方向アクチュエータと、第3アクチュエータとしての反力用アクチュエータと、負荷テーブル回転用モータとしてのθz回転用モータと、支持部材とが、互いに上下方向の配置高さ範囲が重なるように配置する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1アクチュエータおよび負荷テーブル回転用モータの、上下方向の配置高さ範囲が互いに重なるように配置されていれば、第2アクチュエータ、第3アクチュエータおよび支持部材の配置高さ範囲が重なる必要はない。
また、上記実施形態では、本発明の負荷テーブル回転用モータとしてのθz回転用モータを、第1アクチュエータとしてのZ方向アクチュエータの配置高さ範囲内に収まるように配置する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、負荷テーブル回転用モータの一部が第1アクチュエータの配置高さ範囲の一部に重なるように配置されていれば、負荷テーブル回転用モータを第1アクチュエータの配置高さ範囲内に収める必要はない。
また、上記実施形態では、本発明の第2アクチュエータとしてのXY方向アクチュエータを中間テーブルの外側に配置する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2アクチュエータを中間テーブルの配置領域の下方に配置する構成であってもよい。また、本発明の第3アクチュエータとしての反力用アクチュエータも、中間テーブルの配置領域の下方に配置する構成であってもよい。これにより、第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、第3アクチュエータ、負荷テーブル回転用モータおよび支持部材が水平方向において中間テーブルの配置領域内に設置されるので、その分、ステージ装置の水平方向の外形寸法の大きさを小さくすることができる。
また、上記実施形態では、制御部により本発明の圧力調節部としてのレギュレータを制御して支持部材の内部の空気圧を調節する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、手動によりバルブを開閉して支持部材の内部の空気圧を調節する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の干渉計の一例として、中間テーブルの6自由度の変位を計測可能な干渉計システムを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、中間テーブルの5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の計測が可能であればよい。
また、上記実施形態では、本発明の干渉計としての干渉計システムにより中間テーブルの5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の計測を行うとともに、第3変位センサとしてのθz用エンコーダにより負荷テーブルのθzの計測を行うことによって、負荷テーブルの6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)を計測する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、干渉計により負荷テーブルの6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)を直接的に計測する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の第1変位センサとしてのZ方向ギャップセンサおよび第2変位センサとしてのXY方向ギャップセンサにより中間テーブルの5自由度(X、Y、Z、θx、θy)の計測を行うとともに、第3変位センサとしてのθz用エンコーダにより負荷テーブルのθzの計測を行うことによって、負荷テーブルの6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)を計測する構成例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1変位センサ、第2変位センサおよび第3変位センサにより負荷テーブルの6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)を直接的に計測する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、負荷テーブルおよび中間テーブルをステンレス鋼により構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、負荷テーブルおよび中間テーブルを、ステンレス鋼以外の、たとえば、セラミックにより構成してもよい。
1 固定ベース
2 負荷テーブル
3 中間テーブル
4 θz回転用モータ(負荷テーブル回転用モータ)
5 支持部材
6 Z方向アクチュエータ(第1アクチュエータ)
7 XY方向アクチュエータ(第2アクチュエータ)
9 反力用アクチュエータ(第3アクチュエータ)
51 レギュレータ(圧力調節部)
53 制御部
54 加速度センサ(振動検出部)
100 ステージ装置
120 θz用エンコーダ(第3変位センサ)
130 XY方向ギャップセンサ(第2変位センサ)
140 Z方向ギャップセンサ(第1変位センサ)
150 干渉計システム(干渉計)
152 ターゲットミラー(ミラー)

Claims (12)

  1. 固定ベース上に配置される負荷テーブルと、
    前記固定ベースと前記負荷テーブルとの間に配置される中間テーブルと、
    前記中間テーブルを、鉛直方向に移動させるとともに、水平面内の第1水平方向の軸周りに回転させ、かつ、水平面内の前記第1水平方向と直交する第2水平方向の軸周りに回転させる3自由度駆動可能な第1アクチュエータと、
    前記中間テーブルを前記第1水平方向および前記第2水平方向に移動させる2自由度駆動可能な第2アクチュエータと、
    前記負荷テーブルを鉛直方向の軸周りに回転させる負荷テーブル回転用モータとを備え、
    少なくとも前記第1アクチュエータおよび前記負荷テーブル回転用モータは、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が互いに重なるように配置されている、ステージ装置。
  2. 前記負荷テーブル回転用モータは、前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータとは独立して動作可能なように構成されている、請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記第1アクチュエータは、前記中間テーブルの配置領域の下方に複数配置されているとともに、複数の前記第1アクチュエータは、前記負荷テーブル回転用モータの外側に配置されている、請求項1または2に記載のステージ装置。
  4. 前記負荷テーブルおよび前記中間テーブルの下方に配置され、前記負荷テーブルおよび前記中間テーブルからの負荷の重量を支えるように、前記中間テーブルを支持する支持部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステージ装置。
  5. 前記支持部材は、前記中間テーブルの配置領域の下方の前記負荷テーブル回転用モータよりも外側の領域に配置されているとともに、前記第1アクチュエータと前記負荷テーブル回転用モータとに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている、請求項4に記載のステージ装置。
  6. 前記第2アクチュエータは、前記負荷テーブル回転用モータ、前記第1アクチュエータおよび前記支持部材の外側に配置されているとともに、前記負荷テーブル回転用モータと前記第1アクチュエータと前記支持部材とに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている、請求項4または5に記載のステージ装置。
  7. 前記負荷テーブル回転用モータによる鉛直軸周りの回転に対する反力を相殺する方向の推力を発生させるための第3アクチュエータをさらに備え、
    前記第3アクチュエータは、前記負荷テーブル回転用モータ、前記第1アクチュエータおよび前記支持部材の外側に配置されているとともに、前記負荷テーブル回転用モータと前記第1アクチュエータと前記支持部材と前記第2アクチュエータとに対して、上下方向の配置高さ範囲の少なくとも一部が重なるように配置されている、請求項4〜6のいずれか1項に記載のステージ装置。
  8. 前記支持部材は、内部に空気を入れて空気の圧力を調節することにより前記負荷テーブルおよび前記中間テーブルからの負荷の重量を相殺するように構成されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載のステージ装置。
  9. 前記支持部材の内部の空気の圧力を調節する圧力調節部と、
    前記圧力調節部を制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記負荷の重量に応じて前記圧力調節部を制御することにより前記支持部材の内部の圧力を調節するように構成されている、請求項8に記載のステージ装置。
  10. 前記支持部材の内部の空気の圧力を調節する圧力調節部と、
    外乱振動を検出する振動検出部と、
    前記圧力調節部を制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記振動検出部の検出結果に基づいて、前記圧力調節部を制御することにより、前記支持部材の内部の圧力を調節して外乱振動を低減させるように構成されている、請求項4〜9のいずれか1項に記載のステージ装置。
  11. 前記固定ベース上に配置され、3つのレーザ照射面を有する1つのミラーを含む干渉計をさらに備え、
    前記干渉計は、前記3つのレーザ照射面を有する1つのミラーを用いて、前記第1水平方向の変位と、前記第2水平方向の変位と、鉛直方向の変位と、前記第1水平方向の軸周りの回転方向の変位と、前記第2水平方向の軸周りの回転方向の変位との前記負荷テーブルに関する5自由度の位置が計測可能なように構成されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載のステージ装置。
  12. 鉛直方向の変位と、前記第1水平方向の軸周りの回転方向の変位と、前記第2水平方向の軸周りの回転方向の変位とを検出可能な第1変位センサと、
    前記第1水平方向の変位と前記第2水平方向の変位とを検出可能な第2変位センサと、
    鉛直方向の軸周りの回転方向の変位を検出可能な第3変位センサとをさらに備え、
    前記第1変位センサおよび前記第2変位センサと、前記干渉計とを選択的に用いて、5自由度を計測するように構成されているとともに、さらに前記第3変位センサを組み合わせて前記負荷テーブルに関する6自由度の位置を計測可能なように構成されている、請求項11に記載のステージ装置。
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