JP2011210643A - 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水素製造装置を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することのできる燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法を提供する。
【解決手段】制御部200が改質ガスの供給先をバーナ10のみに設定することで水素製造装置1を自立運転状態とする一方で、原燃料の供給量が最大効率供給量P1に対して1/4以下となるように制御することで、原燃料供給量を自立運転に最適な量とすることができる。更に、制御部200は、S/Cが6.0以上となるように制御することで、S/Cを自立運転に最適な値とすることができる。このように、原燃料供給量及びS/Cを最適化することによって水素製造装置1を熱的に自立させることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法に関する。
従来の燃料電池システムとして、原燃料と水蒸気を改質することによって改質ガスを生成することのできる改質部及び当該改質部を加熱するバーナを有する水素発生装置と、改質ガスを用いて発電する燃料電池スタックを備えた燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムは、水素製造装置からの改質ガスを燃料電池スタックへ供給するラインと、改質ガスをバーナへ戻すライン(バイパスライン)を備えているものがある。この燃料電池システムでは運転開始する際に改質触媒、水蒸発器などが十分に予熱された後にプロセス水、原燃料を投入して水素製造装置で改質ガスを発生させるときに、燃料電池スタック側のラインを閉じると共にバイパスラインを開くことにより、改質ガス全量をバーナへ戻し、その後、選択酸化用の空気を供給して改質ガス中の一酸化炭素濃度を10ppm以下とし、改質ガスが安定して発生した後に燃料電池スタックへ改質ガスを供給するものがある。
特開2006−315874号公報
ここで、上述したような燃料電池システムでは、水素製造装置からの改質ガスの全量(すなわち発生水素の全て)をバーナへ戻しているため、通常の運転時よりも過剰の加熱熱量となっており、水素製造装置が必要以上に加熱される状態となっており、長時間バイパスラインから全量改質ガスを戻して燃焼する状態を維持できなかった。これは、改質触媒の耐熱温度以上に温度が上昇することや、バーナの故障や、容器の変形などの問題が生じると共に、燃焼空気量を過剰に増加させなくてはならないという問題が生じるためである。従来の燃料電池システムにおいては、このような問題を回避するために、改質ガスを早期に燃料電池スタック側のラインへ供給する必要があった。しかしながら、早期に改質ガスを燃料電池スタック側へ供給する場合、水素製造装置での水素発生が安定していない状態、あるいは十分にCO濃度が低下していない状態で改質ガスを燃料電池スタックへ供給しなくてはならなくなるという問題があった。従って、水素製造装置を熱的に自立させること(すなわち水素製造装置で生成された改質ガスを全て自身のバーナへ戻しても、熱的なバランスを維持できること)のできる燃料電池システムが従来要求されていた。
そこで、本発明は、水素製造装置を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することのできる燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法を提供することを課題とする。
ここで、本発明者らは、鋭意研究の結果、改質部へ供給される原燃料の供給量を最適範囲に制御し、改質部へ供給される原燃料のカーボンの量に対する水蒸気の量のモル比率によって定められるS/Cが最適な値になるように制御することによって、水素製造装置からの改質ガスの全量をバーナへ戻す状態を長時間維持したとしても上述のような問題を生じさせることなく、水素製造装置を熱的に自立させることが可能となることを見出した。本発明者らは、更に研究を重ね、具体的には、改質部へ供給される原燃料の供給量が、水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御し、S/Cが6.0以上となるように制御することによって、水素製造装置を熱的に自立させることができることを見出した。さらに、改質触媒の温度があらかじめ決められた温度となるように前記範囲において原燃料供給量を制御することで熱的に自立することを長時間安定化させることができることを見いだした。
そこで、本発明に係る燃料電池システムは、原燃料及び水蒸気を改質することにより水素を含有する改質ガスを生成する改質部、及び改質部を加熱するバーナを備える水素製造装置と、水素製造装置によって生成した改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、改質ガスの供給先を前記バーナ、あるいは燃料電池スタックに設定する改質ガス供給先設定手段と、改質部へ供給される原燃料の供給量を制御する原燃料供給量制御手段と、改質部へ供給される原燃料のカーボンの量に対する改質部へ供給される水蒸気の量のモル比率によって定められるS/Cを制御するS/C制御手段と、を備え、改質ガス供給先設定手段は、改質ガスの供給先をバーナのみに設定し、原燃料供給量制御手段は、原燃料の供給量が水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御し、S/C制御手段は、S/Cが6.0以上となるように制御することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムによれば、改質ガス供給先設定手段が、水素製造装置からの改質ガスの供給先をバーナと燃料電池スタックのいずれかに設定することができる。従って、例えば水素製造装置の起動時は改質ガスをバーナへ供給することで(いわゆるバイパスライン)、水素発生を安定化させると共にCO濃度を低下させることができ、その後に燃料電池スタックへ改質ガスを供給して発電を行うことができる。ここで、改質ガス供給先設定手段が改質ガスの供給先をバーナのみに設定することで水素製造装置を自立運転状態とする一方で、原燃料供給量制御手段は、原燃料の供給量が水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御することで、原燃料の供給量を自立運転に最適な量とすることができる。更に、S/C制御手段は、S/Cが6.0以上となるように制御することで、S/Cを自立運転に最適な値とすることができる。このように、原燃料の供給量及びS/Cを最適化することによって水素製造装置を熱的に自立させることが可能となる。これによって、水素製造装置の自立運転に伴う問題(例えばバーナの故障や、容器の変形など)を起こすことなく、改質ガスの全量をバーナに供給する状態を長時間維持することが可能となる。以上によって、水素製造装置を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、改質部の温度を測定する温度測定手段を有し、原燃料供給量制御手段は、該改質部温度があらかじめ決められた温度となるように原燃料の供給量を調整する制御を行うことが好ましい。このように、例えば熱電対などの改質部温度を測定する手段を設け、改質部温度があらかじめ決められた温度となるように原燃料の供給量が水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下の範囲で原燃料の供給量を調整する制御を行うことができる。すなわち、原燃料の供給量を制御することで発生する改質ガスの量を制御する、つまりバーナでの燃焼量を制御することで改質部温度(すなわち改質触媒の温度)を所定の温度とする。これにより、改質触媒の異常な温度上昇を防止でき、触媒劣化、容器の変形などを防止することなく熱的に自立させることが可能となる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、バーナでの火炎の状態を検出する火炎状態検出手段を更に備え、火炎状態検出手段は、水素製造装置からバーナへ改質ガスが供給されることによって発生する火炎の状態を検出することが好ましい。水素製造装置からバーナへ改質ガスが供給される自立運転状態において、火炎状態検出手段は、バーナの火炎状態を検出することができる。自立運転状態においてバーナに火炎が発生していることからは、改質ガス中に燃焼可能な物質が含まれていること、すなわち、改質部に原燃料が供給されており水素を発生しうる状態にあることが把握される。従って、火炎状態検出手段による検出結果に基づいて次の制御工程へ移行することによって、適切なタイミングで制御処理を行うことが可能となる。例えば、改質ガスに水素が含まれない状態で選択酸化反応部に空気を供給した場合は触媒が酸化劣化してしまうが、バーナでの火炎の発生を検出した後に、選択酸化反応部へ空気を供給する制御工程を実行することによって、改質ガスに確実に水素が含まれている状態にて選択酸化を行うことが可能となる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、バーナへ供給される改質ガスに対するバーナへ供給される空気の比率によって定められるバーナ空気比を制御するバーナ空気比制御手段を更に備え、バーナ空気比制御手段は、バーナ空気比が1.1以上、2.5以下となるように制御することが好ましい。このようにバーナ空気比を適切な値とすることによって、水素製造装置の熱的な自立を一層確実に行うことができる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、改質部によって生成された改質ガス中の一酸化炭素を選択酸化する選択酸化反応部に対して空気を供給する選択酸化用空気供給手段を更に備えることが好ましい。水素製造装置が自立運転を行っているときに選択酸化反応部に空気を供給することによって、自立運転中に改質ガスのCO濃度を低下させることができる。特に、バーナでの火炎の発生を検出した後に、選択酸化反応部へ空気を供給することによって、改質ガスに確実に水素が含まれている状態にて選択酸化を行うことが可能となり、触媒の酸化劣化を防止することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムの制御方法は、原燃料及び水蒸気を改質することにより水素を含有する改質ガスを生成する改質部、及び改質部を加熱するバーナを備える水素製造装置と、水素製造装置によって生成した改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備える燃料電池システムの制御方法であって、改質ガスの供給先をバーナと燃料電池スタックのうち、バーナのみに設定する改質ガス供給先設定ステップと、改質部へ供給される原燃料の供給量が、水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御する原燃料供給量制御ステップと、改質部へ供給される原燃料のカーボンの量に対する改質部へ供給される水蒸気の量のモル比率によって定められるS/Cが6.0以上となるように制御するS/C制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの制御方法によれば、例えば水素製造装置の起動時に、改質ガス供給先設定ステップによって、改質ガスをバーナのみへ供給することで(いわゆるバイパスライン)、水素発生を安定化させると共にCO濃度を低下させることができ、その後に燃料電池スタックへ改質ガスを供給して発電を行うことが可能となる。ここで、改質ガス供給先設定ステップにおいて改質ガスの供給先をバーナのみに設定することで水素製造装置を自立運転状態とする一方で、原燃料供給量制御ステップにおいて、原燃料の供給量が水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御することで、原燃料の供給量を自立運転に最適な量とすることができる。更に、S/C制御ステップにおいて、S/Cが6.0以上となるように制御することで、S/Cを自立運転に最適な値とすることができる。このように、原燃料の供給量及びS/Cを最適化することによって水素製造装置を熱的に自立させることが可能となる。これによって、水素製造装置の自立運転に伴う問題(例えばバーナの故障や、容器の変形など)を起こすことなく、改質ガスの全量をバーナに供給する状態を長時間維持することが可能となる。以上によって、水素製造装置を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することができる。
本発明によれば、水素製造装置を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの一部を示す概略ブロック図である。 図1の燃料電池システムの水素製造装置を示す概略正面端面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池システムによる制御処理の内容を示すフローチャートである。 原燃料供給量と水素製造効率との関係を示すグラフである。 水供給量、原燃料供給量、及び選択酸化用空気供給量の変化を示すタイムチャートの一例である。 水供給量、原燃料供給量、及び選択酸化用空気供給量の変化を示すタイムチャートの他の例である。 本発明の実施形態に係るS/C及び原燃料供給量の条件を満たす場合と、満たさない場合の水素製造装置の状態を比較するためのグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、「上」「下」の語は、図面の上下方向に対応するものであり便宜的なものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの一部を示す概略ブロック図である。図1に示すように、水素製造装置(FPS:Fuel Processing System)1は、例えば家庭用の燃料電池システム100において水素供給源として利用されるものである。ここでの水素製造装置1は、原燃料として石油系炭化水素が用いられ、水素を含有する改質ガスをセルスタック(燃料電池スタック)20に供給する。
なお、原燃料としては、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料、天然ガス、都市
ガスを用いてもよい。また、石油系炭化水素としては、灯油、LPガスのほか、ナフサ、軽油などを原燃料として使用することができる。また、セルスタック20としては、固体高分子形、アルカリ電解質形、リン酸形、溶融炭酸塩形或いは固体酸化物形等の種々のものを用いてもよい。
図2は、図1の水素製造装置を示す概略正面端面図である。ただし、当該水素製造装置1は一例であり、異なる構成のものを採用してもよい。図1,2に示すように、水素製造装置1は、中心軸を軸Gとする円筒状外形の脱硫部2と、中心軸を軸Gとする円柱状外形の本体部3と、を備え、これらが筐体4に収容されている。また、筐体4内において脱硫部2及び本体部3の周囲には、粉状の断熱材(不図示)が充填されて断熱されている。脱硫部2は筐体4の外に設置されてもよく、設けられていなくともよい。
脱硫部2は、外部から導入された原燃料を脱硫触媒によって脱硫して硫黄分を除去し、この原燃料を後述のフィード部5へ供給する。脱硫部2は、筐体4の側板4xにパイプで固定され、本体部3の上部を所定の隙間を有して囲繞するよう保持されている。本体部3は、フィード部5、改質部6、シフト反応部7、選択酸化反応部8及び蒸発部9を備え、これらが一体で構成されている。この本体部3は、筐体4の床板4yに筒状のステーにより固定され保持されている。
フィード部5は、脱硫部2で脱硫した原燃料及び水蒸気(スチーム)を混合し、これらを改質部6に供給する。具体的には、フィード部5は、原燃料及び水蒸気を合流・混合させて混合ガス(混合流体)を生成する混合部5xと、混合ガスを改質部6へ流通させる混合ガス流路5yと、を含んでいる。
改質部(SR:Steam Reforming)6は、フィード部5により供給された混合ガスを改質触媒6xによって水蒸気改質して改質ガスを生成し、この改質ガスをシフト反応部7へ供給する。改質部6は、中心軸を軸Gとする円筒状外形を呈し、脱硫部2の筒内に位置するよう本体部3の上端側に設けられている。この改質部6にあっては、水蒸気改質反応が高温を必要としかつ吸熱反応であるため、改質部6の改質触媒6xを加熱するための熱源としてバーナ10を利用している。
バーナ10では、起動時は外部から原燃料がバーナ燃料として供給されて燃焼される。このバーナ10は、本体部3の上端部に設けられ軸Gを中心軸とする燃焼筒11に、バーナ10による火炎が取り囲まれるよう取り付けられている。なお、バーナ10においては、脱硫部2で脱硫した原燃料の一部が、バーナ燃料として供給されて燃焼される場合もある。
シフト反応部7は、改質部6から供給された改質ガスの一酸化炭素濃度(CO濃度)を低下させるためのものであり、改質ガス中の一酸化炭素をシフト反応させて水素及び二酸化炭素に転換する。ここでのシフト反応部7は、シフト反応を2段階に分けて行うことも可能であり、高温(例えば400°C〜600°C)でのシフト反応である高温シフト反応を行う高温シフト反応部(HTS:High Temperature Shift)12と、高温シフト反応の温度よりも低温(例えば150°C〜350°C)でのシフト反応である低温シフト反応を行う低温シフト反応部(LTS:LowTemperature Shift)13と、を有している。ただし、高温シフト反応部12は、必ずしも設けなくともよい。
高温シフト反応部12は、改質部6から供給された改質ガス中の一酸化炭素を高温シフト触媒12xによって高温シフト反応させ、改質ガスのCO濃度を低下させる。高温シフト反応部12は、中心軸を軸Gとする円筒状外形を呈しており、高温シフト触媒12xが改質触媒6xの下端部を囲繞するよう改質部6の径方向外側に隣接配置されている。この高温シフト反応部12は、CO濃度を低下させた改質ガスを低温シフト反応部13へ供給する。
低温シフト反応部13は、高温シフト反応部12で高温シフト反応させた改質ガス中の一酸化炭素を低温シフト触媒13xによって低温シフト反応させ、改質ガスのCO濃度を低下させる。低温シフト反応部13は、中心軸を軸Gとする円筒状外形を呈しており、本体部3の下端側に配設されている。この低温シフト反応部13は、CO濃度を低下させた改質ガスを改質ガス配管14xを介して選択酸化反応部8へ供給する。
選択酸化反応部(PROX:Preferential Oxidation)8は、低温シフト反応部13で低温シフト反応させた改質ガス中のCO濃度をさらに低下させる。これは、セルスタック20に高濃度の一酸化炭素を供給すると、セルスタック20の触媒が被毒して大きく性能低下するためである。この選択酸化反応部8は、具体的には、改質ガス中の一酸化炭素と空気配管15を介して導入される空気とを選択酸化触媒8xで反応させて、改質ガス中の水素を酸化させることなく、一酸化炭素を選択的に酸化し、二酸化炭素に転換する。選択酸化反応部8は、中心軸を軸Gとする円筒状外形を呈しており、本体部3の下端から所定長上端側に該本体部3の最外周側を構成するよう配設されている。
この選択酸化反応部8は、CO濃度をさらに低下させた改質ガスを、熱交換部16が設けられた改質ガス配管14yを介して外部へ導出する。熱交換部16は、改質ガス配管14y内を流通する改質ガスと、外部から水配管17xを介して導入された水との間で熱交換を行うと共に、この水を蒸発部9に水配管17yを介して供給する。
蒸発部9は、熱交換部16から供給された水を内部に貯留させると共に、この水をバーナ10からの排ガスによる熱、低温シフト反応部13及び選択酸化反応部8から移動させた(低温シフト反応部13及び選択酸化反応部8を冷却して得た)熱で気化させて水蒸気を生成する。蒸発部9は、ジャケット型のものであり、中心軸を軸Gとする円筒状を呈している。この蒸発部9は、高温シフト反応部12及び低温シフト反応部13の径方向外側で且つ選択酸化反応部8の径方向内側(つまり、シフト反応部7と選択酸化反応部8との間)に位置するよう配設されている。この蒸発部9は、生成した水蒸気をフィード部5の混合部5xに水蒸気配管17zを介して供給する。
このような水素製造装置1では、まず、バーナ燃料及びセルスタック20からのオフガス(セルスタック20で反応に使用されない残ガス)の少なくとも一方と空気とがバーナ10に供給されて燃焼され、かかる燃焼によって改質触媒6xが加熱される。そして、バーナ10の排ガスが排ガス流路及びガス配管18を流通して外部へ排気される。
これと共に、脱硫部2で脱硫された原燃料と蒸発部9からの水蒸気とが混合部5xで混合され、混合ガスが生成される。この混合ガスは、混合ガス流路5yを介して改質部6に供給されて改質触媒6xで水蒸気改質され、これにより、改質ガスが生成される。そして、生成された改質ガスは、シフト反応部7によってその一酸化炭素濃度が例えば数千ppm程度まで低下され、選択酸化反応部8によってその一酸化炭素濃度が10ppm程度以下まで低下された後、熱交換部16で冷却され、後段のセルスタック20へ導出される。
なお、本実施形態においては、例えば各触媒6x,12x,13x,8xにて触媒反応を好適に行うため、次のように各部位の温度が設定されている。すなわち、改質部6に流入する混合ガスの温度が約300〜550℃とされ、改質部6から流出する改質ガスの温度が550℃〜800℃とされ、高温シフト反応部12に流入する改質ガスの温度が400℃〜600℃とされ、高温シフト反応部12から流出する改質ガスの温度が300℃〜500℃とされている。また、低温シフト反応部13に流入する改質ガスの温度が150℃〜350℃とされ、低温シフト反応部13から流出する改質ガスの温度が150℃〜250℃とされ、選択酸化反応部8に流入する改質ガスの温度が90℃〜210℃(120℃〜190℃)とされている。
ここで、本実施形態に係る燃料電池システム100は、水素製造装置1で発生した改質ガスをバーナ10へ戻すバイパスラインL1と、バイパスラインL1に取り付けられた凝縮水回収装置40と、改質ガスをセルスタック20へ供給するスタックラインL2とを有している。燃料電池システム100は、水素製造装置1の起動時においては改質ガスをバイパスラインL1のみに供給することで、起動中の水素製造装置1の発生ガスがセルスタック20に到達しないようにし、改質ガスが発生を開始した際は改質ガスの全量をバーナ10へ供給し、水素製造装置1の運転が安定したら、改質ガスをスタックラインL2へ供給することでセルスタック20へ供給する。セルスタック20による発電を開始する前でバイパスラインL1のみに改質ガスを供給しているとき、水素製造装置1で発生した改質ガスの全てがバーナ10に戻されるため、水素製造装置1は自立した状態となる(以下の説明においては、このような状態を自立運転状態と称して説明する)。また、バイパスラインL1に流通している改質ガス中の水分が凝縮した際は、凝縮水回収装置40により系外へ排出される。このような場合において、本実施形態に係る燃料電池システム100は、このような水素製造装置1の自立運転状態を長時間維持できるように制御する機能を有している。このような機能を実現するため、燃料電池システム100は、原燃料供給ポンプ110、水供給ポンプ120、バーナ燃料供給ポンプ130、バーナ空気供給ポンプ140、選択酸化用空気供給ポンプ150、火炎状態検出センサ160、バイパスバルブ170、スタック側バルブ180、及び制御部200を備えている。なお、図においては、電気的な接続関係を省略している。
原燃料供給ポンプ(原燃料供給量制御手段、S/C制御手段)110は、改質部6へ原燃料を供給するポンプである。水供給ポンプ(S/C制御手段)120は、水配管17xや蒸発部9を介して改質部6へ水を供給するポンプである。バーナ燃料供給ポンプ(バーナ空気比制御手段)130は、バーナ10にバーナ燃料を供給するポンプである。空気供給ポンプ(バーナ空気比制御手段)140は、バーナ10に空気を供給するポンプである。選択酸化用空気供給ポンプ(選択酸化用空気供給手段)150は、選択酸化反応部8へ選択酸化用空気を供給するポンプである。各ポンプは、制御部200と電気的に接続されており、制御部200から入力された制御信号に基づいて駆動する。なお、各ポンプの配置は、図1及び図2に示す位置に限定されない。
火炎状態検出センサ(火炎状態検出手段)160は、バーナ10に設けられており、バーナ10での火炎の状態を検出する機能を有している。火炎状態検出センサ160は、バーナ10が着火したことやバーナ10の火炎の温度など、火炎に関する情報を検出することのできる種々のセンサを用いることができる。火炎状態検出センサ160として、フレームリレーや熱電対などを用いることができる。
バイパスバルブ(改質ガス供給先設定手段)170は、バイパスラインL1の流路を開閉する機能を有している。また、スタック側バルブ(改質ガス供給先設定手段)180は、スタックラインL2の流路を開閉する機能を有している。バイパスバルブ170及びスタック側バルブ180は制御部200と電気的に接続されており、制御部200から入力された制御信号に基づいて開閉を行う。バイパスバルブ170が閉となり、スタック側バルブ180が開となっているときは、水素製造装置1からの改質ガスは、スタックラインL2のみを流通し、セルスタック20のみへ供給される。一方、バイパスバルブ170が開となり、スタック側バルブ180が閉となっているときは、水素製造装置1からの改質ガスは、バイパスラインL1のみを流通し、バーナ10のみへ供給される。ただし、各バルブの開閉度を調節することでバーナ10とセルスタック20の両方に改質ガスを供給することも可能である。
凝縮水回収装置40は、バイパスラインL1を流通する改質ガスに含まれる水分を回収して系外に排出する機能を有している。この凝縮水回収装置40で水分を回収することによって、プロセス水が改質部6へ供給された後に、バーナ10に水分が入ってしまうことを防止できる。具体的には、凝縮水回収装置40は、熱交換器40Aと、ドレイン回収器40Bを備えている。熱交換器40Aは、改質ガスと所定の流体とを熱交換することによって当該改質ガスを冷却して水蒸気を水(液体)とする。なお、熱交換用の所定の流体は、例えば温水回収用の水である。ドレイン回収器40Bは、凝縮した水を回収すると共に、システム内の水タンクなどへ排出され、再度原料水として利用される。なお、改質ガスが冷却されて、水分をドレイン回収器40Bで除去できればよく、熱交換器40Aが設けられていなくともよい。
制御部(改質ガス供給先設定手段、原燃料供給量制御手段、S/C制御手段、火炎状態検出手段、バーナ空気比制御手段、選択酸化用空気供給手段)200は、燃料電池システム100及び水素製造装置1全体の制御を行う機能を有しており、例えば電子制御を行うデバイス(例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および入出力インターフェイスを含んで構成されたデバイス)によって構成されている。制御部200は、原燃料供給ポンプ110、水供給ポンプ120、バーナ燃料供給ポンプ130、バーナ空気供給ポンプ140、及び選択酸化用空気供給ポンプ150の各ポンプにおける供給量を設定すると共に当該供給量が得られるように各ポンプに制御信号を出力する機能を有している。また、制御部200は、バイパスバルブ170及びスタック側バルブ180へ制御信号を出力することによって、改質ガスの供給先をバーナ10あるいはセルスタック20に設定することができる。制御部200は、水素製造装置1の起動時においては改質ガスの供給先をバーナ10のみに設定することができ、水素製造装置1での水素発生が安定したタイミングで改質ガスの供給先をセルスタック20に設定することができる。また、制御部200は、火炎状態検出センサ160で検出された情報に基づいて、バーナ10の火炎の状態を取得する機能を有している。例えば、制御部200は、水素製造装置1が自立運転を行っているときに、火炎状態検出センサ160からの情報に基づいてバーナ10の火炎の発生(つまり着火)のタイミングを取得し、これによって水素製造装置1において水素発生が開始したことを把握することができる。さらに、制御部200は改質部6の温度を測定する温度検出部も有している。この温度検出部の温度により自立時に原燃料供給ポンプ110を制御し、原燃料の供給量を制御し、改質部6の温度をあらかじめ決められた温度とするようにできる。
また、制御部200は、改質部6へ供給される原燃料の供給量を、水素製造装置1が自立運転を長時間行えるようにするために適切な供給量に制御することができる。また、制御部200は、水素製造装置1が自立運転を長時間行えるようにするために適切なS/Cに制御することができると共に、自立運転状態からセルスタック20での発電を行うために適切な値にS/Cを変更することもできる。ここで、S/Cとは、改質部6に供給される原燃料中のカーボンに対する、改質部6に供給される水蒸気のモル比率である。また、制御部200は、バーナ10に対するバーナ空気比を適切な値に制御することができる。バーナ空気比は、バーナ10に供給される燃料を全て完全に燃焼できる空気量(理論空気量)に対するバーナ10に供給される空気量の比率である。水素製造装置1の自立運転状態においては、バーナ10には燃料として改質ガスが供給されるため、バーナ空気比は、水素製造装置1による改質ガス中の可燃性ガスを完全に燃焼できる空気量に対するバーナ空気供給ポンプ140による空気量の比率で定義される。一方、バーナ10がバーナ燃料によって運転されているときは、バーナ空気比は、バーナ燃料供給ポンプ130により供給されるバーナ燃料を全て完全燃焼できる空気量に対するバーナ空気供給ポンプ140による空気量の比率で定義される。
次に、図3、図4、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る燃料電池システム100による制御処理について説明する。図3は、燃料電池システム100による水素製造装置1の起動時における制御処理の内容を示すフローチャートである。図4は、原燃料供給量と水素製造効率との関係を示すグラフである。図5は、水供給量、原燃料供給量、及び選択酸化用空気供給量の変化を示すタイムチャートの一例である。図6は、水供給量、原燃料供給量、及び選択酸化用空気供給量の変化を示すタイムチャートの他の例である。図3に示す制御処理は、制御部200内において所定のタイミングで実行される。
図3に示す制御処理は、水素製造装置1の起動時において当該水素製造装置1の自立運転状態を維持できるように制御することによって、水素発生を安定化させると共に改質ガスのCO濃度を確実に低減し、その後、改質ガスをセルスタック20へ供給するための制御である。図3に示すように、水素製造装置1が起動したとき、制御部200は、バイパスバルブ170を開とすると共にスタック側バルブ180を閉とすることによって、改質ガスの供給先をバーナ10のみに設定する(ステップS10:改質ガス供給先設定ステップ)。次に、制御部200は、バーナ空気供給ポンプ140を制御し、バーナ10に対してバーナ空気の供給を行う(ステップS20)。更に、制御部200は、バーナ10に設けられたバーナイグナイターを通電状態とすることで着火用火花を点火し(ステップS30)、バーナ燃料供給ポンプ130を制御することでバーナ10に対してバーナ燃料の供給を行う(ステップS40)。これによって、バーナ10の火炎を発生させる。制御部200は、火炎状態検出センサ160からの検出結果に基づいて、バーナ10の火炎が発生したことを検出する(ステップS50)。火炎の発生を確認した後、制御部200は、次のステップへ移行するための条件を満たしているかどうかの判定を行う(ステップS60)。判定条件は、特に限定されないが、例えば、水素製造装置1内の触媒の温度が所定の温度範囲内となったときに条件が満たされたと判定することができる。S60において条件が満たされていないと判定されると、制御部200は条件が満たされるまで繰り返し判定を行う。
S60において条件が満たされた後、制御部200は、水供給ポンプ120を制御することで改質部6に対して水を供給する。(ステップS70)。このとき、水素製造装置1の出口からバイパスラインL1にかけて導入した水が凝縮することがあるが、凝縮水回収装置40により系外へ排出される。次に、制御部200は、バーナ燃料供給ポンプ130の駆動を停止することによってバーナ10に対するバーナ燃料の供給を停止する(ステップS80)。これによって、バーナ10には、バーナ空気供給ポンプからのバーナ空気のみが供給される状態となる。この状態においては、バーナ10の火炎はひとまず消える。この状態で、制御部200は、バーナ空気供給ポンプ140を制御することでバーナ10に供給されるバーナ空気の供給量を変更する(ステップS90)。制御部200は、改質ガスによる火炎を発生させるためにバーナイグナイターを通電状態とすることで着火用火花を点火する(ステップS100)。
次に、制御部200は、自立運転状態を維持するために適切な供給量となるように、最適な原燃料の供給量を設定すると共に最適なS/Cを設定し、当該設定値となるように原燃料供給ポンプ110を制御することによって、改質部6に原燃料を供給する(ステップ110S:原燃料供給量制御ステップ、S/C制御ステップ)。ここで、制御部200は、自立運転状態を維持するために最適な原燃料供給量として、水素製造効率が最大となる供給量に対して1/4以下となる原燃料供給量を設定することができる。図4に示すように、水素製造装置1の水素製造効率(改質プロセス効率)は、原燃料供給量を増加させると共に上昇し、原燃料供給量が所定の量となった時点で最大値となり、それ以上原燃料供給量を増加させると下がってゆく。水素製造効率が最大となる原燃料供給量は、図4においてP1で示されており、以下の説明ではこのときの原燃料供給量を最大効率供給量P1と称する。S110において、制御部200は、原燃料供給量として、最大効率供給量P1に対して1/4以下となるような値を設定する(図4においてFVで示す範囲内の原燃料供給量)。なお、原燃料供給量が少なすぎると熱量不足により改質触媒温度が所定温度よりも低くなりすぎるため、原燃料の供給量の下限として最大効率供給量P1に対して1/20以上とすることが好ましい。また、制御部200は、S/Cとして6.0以上の値を設定するともに、当該値が得られるように原燃料供給ポンプ110を制御する。なお、設定したS/Cとなるように必要に応じて水供給ポンプ120も制御してもよい。なお、水供給量が多すぎると水素製造装置1内の蒸発部9で水の完全蒸発ができなくなるために、S/Cの上限として20以下とすることが好ましい。このように原燃料を供給することで一定時間経過後、バイパスラインL1を流通する改質ガスに燃焼可能な物質が含まれることとなりバーナ10が着火して火炎を発生させる。着火後は、制御部200は、改質触媒温度を検出し、原料供給ポンプ110を制御し、改質触媒温度をあらかじめ決められた温度となるように原燃料の供給量を制御することもできる。すなわち、原燃料の供給量を制御することで発生する改質ガスの量を制御し、改質触媒温度が一定となるように制御する。設定される改質触媒温度は550〜800℃の範囲とすることができる。このとき、S/Cは固定値として原燃料に対して変動させる方法や、水供給量を一定としてS/Cが6.0以上の範囲で変動する方法などをとることができる。
制御部200は、火炎状態検出センサ160からの検出結果に基づいて、バーナ10の火炎が発生したことを検出する(ステップS120)。バーナ10で火炎が発生しているということは、改質部6に原燃料が供給されており、当該改質部6において改質が行われて水素が発生している状態であるといえる。従って、制御部200は、S120での火炎の検出により、改質ガスに水素が含まれるようになる状態であることを把握することができる。従って、制御部200は、選択酸化用空気供給ポンプ150を制御することによって、選択酸化反応部8へ選択酸化用の空気を供給する(ステップS130:選択酸化用空気供給手段)。改質ガスに水素が含まれない状態で選択酸化用空気を供給した場合、選択酸化反応部8の選択酸化触媒8xが酸化劣化する可能性があるが、制御部200は、S120でバーナ10の火炎を検出した後に選択酸化用空気の供給を行うことで選択酸化触媒8xの酸化劣化を確実に抑制することができる。なお、選択酸化用空気を供給するタイミングは当該位置に限定されず、バーナ10の火炎が検出された後におけるどのようなタイミングで供給してもよい。
選択酸化用空気を選択酸化反応部8へ供給した後、制御部200は、次の処理で移行するための条件を満たしているか否かの判定を行う(ステップS140)。判定条件は、特に限定されないが、例えば、タイマー条件や、セルスタック20が発電可能な状態になっているかの条件や、水素製造装置1内の触媒の温度が所定の温度範囲内となったときに条件や、火炎検知器の安定性からの水素発生量の安定性確認の条件などが全て、もしくは一部満たされるとき、条件が満たされたと判定することができる。S60において条件が満たされていないと判定されると、制御部200は条件が満たされるまで繰り返し判定を行う。この温度条件は、改質部6において安定して水素発生を行うことができ、各触媒において安定してCO除去を行うことができるような温度に設定することができる。なお、当該判定処理は必須ではない。
S120においてバーナ10での火炎の発生が検出されると共にS140において条件が満たされたと判定されると、制御部200は、自立運転状態から発電準備状態へ移行する。発電準備状態とは、セルスタック20へ改質ガスを供給することで発電を行うことが可能な状態である発電開始状態へ移行するための準備段階である。なお、発電準備状態でも改質ガスの全量はバーナ10へ供給されているため、実質的には自立運転状態が継続されている状態である。具体的に、制御部200は、発電を効率よく行うために最適な原燃料供給量及び最適なS/Cとなるように、水供給ポンプ120による水供給量を変更する(ステップS150)と共に、原燃料供給ポンプ110による原燃料供給量を変更する(ステップS160)。また、制御部200は、選択酸化用空気の供給量も変更する。このとき、制御部200は、水供給量と原燃料供給量を増加させるが、水供給量に比して原燃料供給量を大きく増加させることでS/Cを低くする。また、制御部200は、原燃料供給量を増加させるとき、図5に示すようにスロープ状に増加させてもよく、図6に示すようにステップ状に段階的に増加させてもよい。制御部200は、最終的な原燃料供給量及びS/Cの目標値を設定する前段階において、複数段階の目標値を設定しておき、徐々に原燃料供給量を増加させると共に徐々にS/Cを低下させている。最終的なS/C、すなわちセルスタック20で発電を開始することができる発電開始状態におけるS/Cは、4.5以下に設定することが好ましい。これによって、セルスタック20で発電を行う際の確実性が向上する。また、最終的な原燃料供給量は、特に限定されないが、例えばセルスタック20の最小発電量相当の水素発生量を確保できる程度の原燃料供給量とすることができる。
S150〜S170において、原燃料供給量、S/C、及び選択酸化用空気の供給量が目標値となると、原燃料供給ポンプ110による原燃料供給量と、水供給ポンプ120による水供給量と、選択酸化用空気供給ポンプ150による選択酸化用空気供給量を一定とすることによって、セルスタック20で発電を行うための発電開始状態へ移行する。発電開始状態へ移行すると、制御部200は、スタック側バルブ180を開とする(ステップS180)と共に、バイパスバルブ170を閉とすることによって(ステップS190)、改質ガスの供給先をセルスタック20に設定する。なお、S190の処理が終了すると、図3に示す処理が終了し、制御部200は引き続き水素製造装置1を制御することによってセルスタック20での発電を行う。なお、S140においてセルスタック20で発電を開始できる場合にはS180,S190を実施して発電を開始してもよい。その後S150,S160,S170を実施し水素製造装置1の状態を最適化してもよい。
図5及び図6を参照して、図3のS110〜S190における水供給量、原燃料供給量、及び選択酸化用空気供給量の変化の様子を説明する。まず、自立運転状態においては、S110で原燃料の供給が開始された後、水供給量が一定に維持され、原燃料供給量が最大効率供給量に対する1/4以下の供給量とされた状態で一定に維持される。これによって、S/Cも6.0以上に維持されており、安定して自立運転状態を維持することができる。次に、時間DTで示すタイミングで、S120のバーナ10の火炎発生の検出が行われる。時間DTで火炎が検出されて一定時間が経過した時間t1において、S130の選択酸化用空気の供給が行われる。なお、火炎が検出された後、一定時間をおかずに速やかにS130を実行してもよい。S140による条件判定の後、時間t2のタイミングでS150、S160の水供給量及び原燃料供給量の変更処理が行われる。すなわち、時間t2のタイミングで自立運転状態から発電準備状態へ移行する。時間t2以降の発電準備状態では、水供給量及び原燃料供給量は、図5に示すように複数段階の傾斜をなすようにスロープ状に増加する。これによって、原燃料供給量を急激に増加させることなくスロープ状に徐々に増加させることができるため、水素製造装置1での改質を安定して行えると共に、水素発生が安定した状態の改質ガスをセルスタック20へ供給することができる。原燃料供給量の増加率は水供給量に比して大きい。あるいは、図6に示すように水供給量は時間t2のタイミングで目標供給量まで一度に増加し、原燃料供給量は複数段の階段状をなすようにステップ状に増加する。これによって、原燃料供給量を急激に増加させることなくステップ状に段階的に増加させることができるため、水素製造装置1での改質を安定して行えると共に、水素発生が安定した状態の改質ガスをセルスタック20へ供給することができる。時間t4において、原燃料供給量が目標供給量となると共に、S/Cが目標とする値になり、それ以降は水供給量及び原燃料供給量は一定に維持される。時間t4のタイミングで発電準備状態から発電開始状態へ移行する。なお発電開始状態へ移行した後、速やかにS180、S190の改質ガス供給先をセルスタックへ変更する処理を行ってもよく、発電開始状態となって一定時間経過後にS180、S190を実行してもよい。なお、図5のスロープ状の増加が何段階で行われるかや図6のステップ状の増加が何段階で行われるかは特に限定されない。
なお、図5及び図6に示すように、選択酸化用空気供給量を一定としてもよく、あるいは原燃料供給量や水供給量とともに変化させてもよい。また、制御部200は、自立運転状態の途中、すなわち原燃料供給量及び水供給量の増加が始まる前における時間t1で選択酸化用空気を供給しているが、このタイミングは特に限定されない。例えば、制御部200は、自立運転状態から発電準備状態へ移行するタイミング、すなわち原燃料供給量及び水供給量の増加が開始する時点である時間t2で選択酸化用空気を供給してもよい。あるいは、制御部200は、発電準備状態の途中、すなわち原燃料供給量及び水供給量が増加している途中における時間t3で選択酸化用空気を供給してもよい。増加している途中に供給する場合、原燃料供給量を増加させるのはセルスタック20へ改質ガスを供給する直前の段階であり、既に改質ガスには水素が十分に含まれている状態であるため、選択酸化触媒8xの酸化劣化をより確実に抑制することができる。更に、原燃料供給量の増加の途中ということは、セルスタック20へ改質ガスを供給するまでに(原燃料供給量の増加が完了するまでに)所定時間要するため、その間に選択酸化を行うことで確実にCO濃度を低下させておくことができる。あるいは、制御部200は、発電準備状態から発電開始状態へ移行するタイミング、すなわち原燃料供給量及び水供給量の増加が終了するタイミングである時間t4で選択酸化用空気を供給してもよい。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る燃料電池システム100によれば、制御部200が、水素製造装置1からの改質ガスの供給先をバーナ10とセルスタック20のいずれかに設定することができる。従って、水素製造装置1の起動時はバイパスラインL1を利用して改質ガスをバーナ10へ供給することで、水素発生を安定化させると共にCO濃度を低下させることができ、その後にセルスタック20へ改質ガスを供給して発電を行うことができる。ここで、制御部200が改質ガスの供給先をバーナ10のみに設定することで水素製造装置1を自立運転状態とする一方で、原燃料の供給量が最大効率供給量P1に対して1/4以下となるように制御することで、原燃料供給量を自立運転に最適な量とすることができる。更に、制御部200は、S/Cが6.0以上となるように制御することで、S/Cを自立運転に最適な値とすることができる。このように、原燃料供給量及びS/Cを最適化することによって水素製造装置1を熱的に自立させることが可能となる。これによって、水素製造装置1の自立運転に伴う問題(例えばバーナ10の故障や、容器の変形など)を起こすことなく、改質ガスの全量をバーナ10に供給する状態を長時間維持することが可能となる。以上によって、水素製造装置1を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態でセルスタック20へ改質ガスを供給することができる。
ここで、図7を用いて、原燃料供給量及びS/Cが本実施形態に係る燃料電池システム100における条件を満たす場合と、満たさない場合の比較を行う。図7の下段には、改質部6へ供給される原燃料供給量及び水供給量の変化を示すタイムチャートが示されている。なお、グラフ中のSL1は、最大効率供給量P1に対する1/4の供給量を示す基準線である。図7の上段には、水素製造装置1の各部位における温度の変化を示すタイムチャートが示されている。具体的には、バーナ10の火炎温度、改質部6の出口温度、低温シフト反応部13の触媒温度、選択酸化反応部8の触媒温度が示されている。グラフ中のSL2,SL3,SL4,SL5は、改質部6の出口温度、低温シフト反応部13の触媒温度、選択酸化反応部8の触媒温度のそれぞれの基準温度を示している。基準温度より低い温度を継続的に維持することができれば、水素製造装置1の長時間安定した自立運転が可能となる。図7に示すように、時間t10〜t11の間では、原燃料供給量は最大効率供給量P1の1/4以下の供給量となっており、水供給量もS/C>6.0を満たす供給量で維持されている。このように自立運転に最適な条件を満たしている状態では、バーナ10の火炎温度、改質部6の出口温度、低温シフト反応部13の触媒温度、選択酸化反応部8の触媒温度は、何れも基準温度SL2,SL3,SL4,SL5よりも低い状態が維持されている。従って、原燃料供給量を最大効率供給量P1の1/4以下とすると共に、S/Cを6.0以上とすることによって、水素製造装置1の各部分の温度が適切な温度にバランスよく保たれ、長時間の安定した自立運転が可能となることが理解される。
一方、時間t11〜t12において水供給量を減らすことによって、S/Cが6.0よりも低い値になるように水供給ポンプ120を制御した。このとき、バーナ10の火炎温度、改質部6の出口温度、低温シフト反応部13の触媒温度、選択酸化反応部8の触媒温度は、何れも温度が上昇してしまい基準温度SL2,SL3,SL4,SL5より高い温度となった。このような場合、水素製造装置1の各部分の温度が高くなりすぎてしまい、自立運転を長時間維持することが不可能となる。従って、S/Cを6.0より小さくした場合は、水素製造装置1の各部分の温度を適切な温度にバランスよく保つことができなくなり、安定した自立運転を行えなくなることが理解される。更に、時間t13〜t14において原燃料供給量を増やすことによって、当該原燃料供給量が最大効率供給量P1の1/4より多くなるように原燃料供給ポンプ110を制御した。このとき、バーナ10の火炎温度、改質部6の出口温度、低温シフト反応部13の触媒温度、選択酸化反応部8の触媒温度は、何れも温度が上昇してしまい基準温度SL2,SL3,SL4,SL5より高い温度となった。このような場合、水素製造装置1の各部分の温度が高くなりすぎてしまい、自立運転を長時間維持することが不可能となる。従って、原燃料供給量を最大効率供給量P1の1/4より多くした場合は、水素製造装置1の各部分の温度を適切な温度にバランスよく保つことができなくなり、安定した自立運転を行えなくなることが理解される。
また、本実施形態に係る燃料電池システム100において、制御部200は、火炎状態検出センサ160による検出結果に基づいて、水素製造装置1からバーナ10へ改質ガスが供給されることによって発生する火炎の状態を検出することができる。自立運転状態においてバーナ10に火炎が発生していることからは、改質ガス中に燃焼可能な物質が含まれていること、すなわち、改質部6に原燃料が供給されており水素を発生しうる状態にあることが把握される。従って、火炎状態検出センサ160による検出結果に基づいて、次の制御工程(例えば選択酸化用空気を供給するS130の工程など)へ移行することによって、適切なタイミングで制御処理を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム100において、制御部200は、バーナ空気比が1.1以上、2.5以下となるように制御することができる。このようにバーナ空気比を適切な値とすることによって、水素製造装置1の熱的な自立を一層確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システムにおいて、制御部200は、選択酸化用空気供給ポンプ150を制御して選択酸化反応部8に対して空気を供給することができる。水素製造装置1が自立運転を行っているときに選択酸化反応部8に空気を供給することによって、自立運転中に改質ガスのCO濃度を低下させることができる。特に、改質ガスに水素が含まれない状態で選択酸化反応部8に空気のみを供給した場合は選択酸化触媒8xが酸化劣化してしまうが、本実施形態では、バーナ10での火炎の発生を検出した後に、選択酸化反応部8へ空気を供給することによって、改質ガスに確実に水素が含まれている状態にて選択酸化を行うことが可能となり、選択酸化触媒8xの酸化劣化を防止することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システム100の制御方法によれば、水素製造装置1の起動時に、ステップS10(改質ガス供給先設定ステップ)によって、改質ガスをバイパスラインL1を利用してバーナ10のみへ供給することで、水素発生を安定化させると共にCO濃度を低下させることができ、その後にセルスタック20へ改質ガスを供給して発電を行うことが可能となる。ここで、ステップS10(改質ガス供給先設定ステップ)において改質ガスの供給先をバーナ10のみに設定することで水素製造装置1を自立運転状態とする一方で、ステップS110(原燃料供給量制御ステップ)において、原燃料供給量が最大効率供給量P1に対して1/4以下となるように制御することで、原燃料供給量を自立運転に最適な量とすることができる。更に、ステップS110(S/C制御ステップ)において、S/Cが6.0以上となるように制御することで、S/Cを自立運転に最適な値とすることができる。このように、原燃料供給量及びS/Cを最適化することによって水素製造装置1を熱的に自立させることが可能となる。さらに、改質触媒の温度があらかじめ決められた温度となるように原燃料供給量を制御することで熱的に自立することを長時間安定化させることができる。これによって、水素製造装置1の自立運転に伴う問題(例えばバーナ10の故障や、容器の変形など)を起こすことなく、改質ガスの全量をバーナ10に供給する状態を長時間維持することが可能となる。以上によって、水素製造装置1を熱的に自立させることを可能とし、これによって水素発生を十分に安定させると共にCO濃度を確実に低下させた状態で燃料電池スタックへ改質ガスを供給することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る燃料電池システム及び制御方法は、各実施形態に係る上記燃料電池システム及び制御方法に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記実施形態で示された水素製造装置の構成は、一例であり、各構成要素の構成は特に限定されず、各流路や配管や構成要素の位置関係や構成を適宜変更してもよい。例えば、改質部6は、原燃料及び水蒸気を改質するものであればよく、構造が異なるものを採用してもよい。また、脱硫部2がなくともよい。更に、上記実施形態は、改質ガス中の一酸化炭素をシフト反応させるものとして高温シフト反応部12及び低温シフト反応部13を備えているが、低温シフト反応部13のみ備えていてもよい。
また、図3において例示した制御処理も一例であり、水素製造装置1の自立運転状態においてS/C及び原燃料供給量を条件を満たす最適な値とすることを除く部分は適宜変更することが可能である。
1…水素製造装置、6…改質部、8…選択酸化反応部、10…バーナ、20…セルスタック(燃料電池スタック)、100…燃料電池システム、110…原燃料供給ポンプ(原燃料供給量制御手段、S/C制御手段)、120…水供給ポンプ(S/C制御手段)、130…バーナ燃料供給ポンプ(バーナ空気比制御手段)、140…バーナ空気供給ポンプ(バーナ空気比制御手段)、150…選択酸化用空気供給ポンプ(選択酸化用空気供給手段)、160…火炎状態検出センサ(火炎状態検出手段)、170…バイパスバルブ(改質ガス供給先設定手段)、180…スタック側バルブ(改質ガス供給先設定手段)、200…制御部(改質ガス供給先設定手段、原燃料供給量制御手段、S/C制御手段、火炎状態検出手段、バーナ空気比制御手段、選択酸化用空気供給手段)。

Claims (6)

  1. 原燃料及び水蒸気を改質することにより水素を含有する改質ガスを生成する改質部、及び前記改質部を加熱するバーナを備える水素製造装置と、
    前記水素製造装置によって生成した前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、
    前記改質ガスの供給先を前記バーナ、あるいは前記燃料電池スタックに設定する改質ガス供給先設定手段と、
    前記改質部へ供給される前記原燃料の供給量を制御する原燃料供給量制御手段と、
    前記改質部へ供給される前記原燃料のカーボンの量に対する前記改質部へ供給される前記水蒸気の量のモル比率によって定められるS/Cを制御するS/C制御手段と、を備え、
    前記改質ガス供給先設定手段は、前記改質ガスの供給先を前記バーナのみに設定し、
    前記原燃料供給量制御手段は、前記原燃料の供給量が水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御し、
    前記S/C制御手段は、前記S/Cが6.0以上となるように制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記改質部の温度を測定する温度測定手段を有し、前記原燃料供給量制御手段は、該改質部温度があらかじめ決められた温度となるように前記原燃料の供給量を調整する制御を行うことを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
  3. 前記バーナでの火炎の状態を検出する火炎状態検出手段を更に備え、
    前記火炎状態検出手段は、前記水素製造装置から前記バーナへ前記改質ガスが供給されることによって発生する火炎の状態を検出することを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池システム。
  4. 前記バーナへ供給される前記改質ガスに対する前記バーナへ供給される空気の比率によって定められるバーナ空気比を制御するバーナ空気比制御手段を更に備え、
    前記バーナ空気比制御手段は、前記バーナ空気比が1.1以上、2.5以下となるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の燃料電池システム。
  5. 前記改質部によって生成された前記改質ガス中の一酸化炭素を選択酸化する選択酸化反応部に対して空気を供給する選択酸化用空気供給手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の燃料電池システム。
  6. 原燃料及び水蒸気を改質することにより水素を含有する改質ガスを生成する改質部、及び前記改質部を加熱するバーナを備える水素製造装置と、
    前記水素製造装置によって生成した前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    前記改質ガスの供給先を前記バーナと前記燃料電池スタックのうち、前記バーナのみに設定する改質ガス供給先設定ステップと、
    前記改質部へ供給される前記原燃料の供給量が、水素製造効率を最大とする供給量に対して1/4以下となるように制御する原燃料供給量制御ステップと、
    前記改質部へ供給される前記原燃料のカーボンの量に対する前記改質部へ供給される前記水蒸気の量のモル比率によって定められるS/Cが6.0以上となるように制御するS/C制御ステップと、を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。

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