JP2011201757A - シリコン単結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することができるシリコン単結晶の製造方法の提供。
【解決手段】炉体内でシリコン原料を溶融してシリコン融液とした後、シリコン単結晶を引上げるチョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造方法であって、シリコン原料の溶融後、シリコン単結晶の引上げ開始前に、シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を高くかつ炉内圧を低く30Torr以下として一定時間保持した後、シリコン単結晶の引上げを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法という)によるシリコン単結晶の製造方法に関し、特に、シリコン単結晶中のピンホールの発生を抑制することができるシリコン単結晶の製造方法に関する。
近年、シリコン単結晶の引上げ時において、シリコン融液中に存在する気泡がシリコン単結晶中に取り込まれやすくなり、ピンホールという欠陥が発生しやすいという問題がある。
このような問題に対して、多結晶シリコン原料を5〜60mbarの炉内圧で溶融し、100mbar以上の炉内圧でシリコン単結晶の引上げを行う方法(例えば、特許文献1)、多結晶シリコン原料を65〜400mbarの炉内圧力で溶解し、そのシリコン融液からの単結晶引上げを、溶解時の炉内圧力より低く、且つ95mbar以下の炉内圧力で行う方法(例えば、特許文献2)が知られている。
特開平5−9097号公報 特開2000−169287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、溶融中の炉内圧を5〜60mbarの減圧下で行うことでピンホール不良の発生率を減少させるものであるが、本方法ではシリコン単結晶の引上げ時に新たに気泡が発生する可能性があり、シリコン単結晶中のピンホールの発生を抑制するには限界があるものであった。
また、特許文献2に記載の方法は、単結晶引上げ時では、炉内圧を溶解時の炉内圧より下げ、且つ95mbar以下に制限することで、ピンホールの発生を抑制させるものであるが、単結晶引上げ時において溶融時よりも炉内圧を下げる場合には、シリコン融液中に新たに気泡が発生する可能性があるため、シリコン単結晶中のピンホールの発生を抑制するには限界があるものであった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することができるシリコン単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るシリコン単結晶の製造方法は、炉体内でシリコン原料を溶融してシリコン融液とした後、シリコン単結晶を引上げるチョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造方法であって、前記シリコン原料の溶融後、前記シリコン単結晶の引上げ開始前に、前記シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を高くかつ炉内圧を低く30Torr以下として一定時間保持した後、前記シリコン単結晶の引上げを行うことを特徴とする。
前記一定時間は、0.5分以上60分以下であることが好ましい。
前記シリコン単結晶の引上げ時の炉内圧は、100Torr以下であることが好ましい。
本発明によれば、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することができるシリコン単結晶の製造方法が提供される。
本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法に用いられるシリコン単結晶引上装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法のヒータ出力及び炉内圧制御の一態様を示す概念図である。
以下、本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法に用いられるシリコン単結晶引上装置の一例を示す概略構成図である。
本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法に用いられるシリコン単結晶引上装置10は、図1に示すように、炉体12と、炉体12内に配置され、シリコン原料(主に、ポリシリコン)を保持するルツボ14と、ルツボ14の外周囲に設けられ、ルツボ14を加熱し、ルツボ14内に保持されたシリコン原料を溶融してシリコン融液16とするヒータ18と、シリコン融液16の上方に配置され、CZ法によりシリコン融液16から引上げたシリコン単結晶Igへの輻射熱を遮断する円筒形状の熱遮蔽体20とを備える。
ルツボ14は、シリコン融液16を保持する石英ルツボ14aと、石英ルツボ14aを収容するカーボンルツボ14bとで構成されている。
ヒータ18の外周囲には第1保温部材22が設けられ、第1保温部材22の上部には、ヒータ18と一定の間隔を有して第2保温部材24が設けられている。
熱遮蔽体20の上方には、熱遮蔽体20の内周側、熱遮蔽体20とシリコン融液16との間を通って、ルツボ14の下方に位置する排出口26から炉体12外に排出されるキャリアガスG1を供給するキャリアガス供給口28が設けられている。
炉体12内には、シリコン単結晶Igを育成するために用いられる種結晶50を保持するシードチャック32が取り付けられた引上用ワイヤ34が、ルツボ14の上方に設けられている。引上用ワイヤ34は、炉体12外に設けられた回転昇降自在なワイヤ回転昇降機構36に取り付けられている。
ルツボ14は、炉体12の底部を貫通し、炉体12外に設けられたルツボ回転昇降機構38によって回転昇降可能なルツボ回転軸40に取付けられている。
熱遮蔽体20は、第2保温部材24の上面に取付けられた熱遮蔽体支持部材42を介してルツボ14の上方に保持されている。
キャリアガス供給口28には、バタフライ弁43を介して、炉体12内にキャリアガスG1を供給するキャリアガス供給部44が接続されている。排出口26には、バタフライ弁46を介して、熱遮蔽体20の内周側、熱遮蔽体20とシリコン融液16との間を通ったキャリアガスG1を排出するキャリアガス排出部48が接続されている。バタフライ弁43を調整することで炉体12内に供給するキャリアガスG1の供給量を、バタフライ弁46を調整することで炉体12内から排出する排出ガス(キャリアガスG1及びシリコン融液16から発生したSiOxガス等も含む)の排出量をそれぞれ制御する。
次に、本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法を説明する。
本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法は、図1に示すようなシリコン単結晶引上装置10を用いて、炉体12内でシリコン原料を溶融してシリコン融液16とする段階(S100)と、シリコン単結晶Igを引上げる段階(S200)とを備える。
シリコン単結晶Igを引上げる段階(S200)では、シードチャック32に保持された種結晶50を、シリコン融液16に接触させた後、ネック部55を形成する段階(S201)と、ネック部55を所望の結晶径まで拡径してクラウン部Ig1を形成する段階(S202)と、前記所望の結晶径に制御して直胴部Ig2を形成する段階(S203)と、前記所望の結晶径から縮径してテール部Ig3を形成する段階(S204)と、を備える。
本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法は、上述した段階において、シリコン原料の溶融後(S100後)、前記シリコン単結晶の引上げ開始前(S200前)に、前記シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を高くかつ炉内圧を低くして一定時間保持する段階(S300)を備え、段階S300を行った後、前記シリコン単結晶の引上げを行うことを特徴とする。
具体的には、図2に示すようなヒータ出力及び炉内圧制御を行う。
シリコン単結晶中のピンホールの発生原因について、本発明者は以下のように考察する。
シリコン原料の溶融時において、石英ルツボの内壁に存在するキャビティ(傷)にキャリアガス(主にArガス)が気泡として残存し、シリコン原料の溶融後においては、当該気泡とシリコン融液と石英ルツボの境界である三重点では、SiO2(S)→2Osi+Si(L)及びSi(L)+Osi→SiO(G)の反応(S:固体、L:液体、G:気体、Osi:シリコン融液中に溶けている酸素)が起こり、この発生したSiOにより前記気泡が膨張する。その後、膨張した気泡はある臨界直径以上になると、石英ルツボの接触角と浮力とのバランスが崩れ、石英ルツボの内壁から離脱する。この離脱した気泡がシリコン単結晶中に取り込まれるため、ピンホールが発生するものと考えられる。
従って、シリコン原料の溶融後(S100後)、シリコン単結晶の引上げ開始前(S200前)に、シリコン単結晶の引上げ時よりも石英ルツボの内壁面の温度を高くして、かつ、前記シリコン単結晶の引上げ時よりも炉内圧を減圧させることで、前記気泡を膨張させてキャビティ内から離脱させる。これによってキャビティ内は、シリコン融液で満たされることになるため、石英ルツボの溶解により発生するSiOは、シリコン融液中に直接溶け込み拡散するため、前述したような気泡は発生せず、シリコン単結晶の引上げ時において、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することができると考えられる。
なお、石英ルツボの内壁にキャビティが存在する原因としては、もともと石英ルツボの内壁の表層に存在する泡が表面に露出した開放気孔や、シリコン原料を石英ルツボ内に充填する際に発生した引っかき傷や、シリコン原料を溶融する途中で石英ルツボの粘性が下がり、シリコン原料が石英ルツボの内壁に食い込むことによって発生した傷等が考えられる。本発明はこのような石英ルツボの内壁にキャビティが存在していた場合でも効率的にピンホールの発生を抑制することができる点においても大きい効果を有する。
シリコン単結晶の引上げ時よりも石英ルツボの内壁面の温度を高くするためには、シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を高くすることで行うことができる。また、シリコン単結晶の引上げ時よりも炉内圧を減圧させることも周知の方法で行うことができる。例えば、図1に示すようなシリコン単結晶引上装置10を用いる場合には、バタフライ弁43、46によるキャリアガスの供給量の制御や、別途、炉体12に取り付けた図示しない真空ポンプ等により制御することができる。
前記段階S300において、シリコン単結晶の引上げ時(S200時)よりもヒータ出力が同じか又は低い場合には、前述した気泡を膨張させる効果が低いため、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することが難しい。
また、前記段階S300において、シリコン単結晶の引上げ時(S200時)よりも炉内圧が同じか又は高い場合には、前述した気泡を膨張させる効果が低いため、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することが難しい。
前記一定時間保持する際の炉内圧は、30Torr以下であることが好ましい。
前記炉内圧が30Torrを超える場合には、前述した気泡を膨張させる効果が低いため、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することが難しい。
前記炉内圧の下限値は、装置構成上使用限界である10Torr以上であることが好ましい。
前記シリコン原料の溶融後(S100後)、シリコン単結晶の引上げ開始前(S200前)に、前記シリコン単結晶の引上げ時よりも高くするヒータ出力は、前記シリコン単結晶の引上げ時のヒータ出力を100とした場合に、101以上120以下、すなわち、段階S300におけるヒータ出力は、前記シリコン単結晶の引上げ時のヒータ出力より1%以上20%以下高くすることが好ましい。
前記ヒータ出力が1%未満である場合には、前述した気泡を膨張させる効果が低いため、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することが難しい場合がある。前記ヒータ出力が20%を超える場合には、前記シリコン単結晶の引上げ前においてシリコン融液からのSiOの発生量が多くなり、シリコン単結晶引上装置内のホットゾーンとして使用しているカーボン部材へのSiO固定物の付着が激しくなるため、有転位化の原因となる場合があるため、好ましくない。
前記一定時間は、0.5分以上60分以下であることが好ましい。
前記時間が0.5分未満である場合には、キャビティから気泡を除去する効果が十分に得られない場合があるため好ましくない。前記時間が60分を超える場合には、シリコン単結晶引上装置内のホットゾーンとして使用しているカーボン部材へのSiO固定物の付着が激しくなるため、有転位化の原因となる場合があるため、好ましくない。
前記シリコン単結晶の引上げ時(S200時)における炉内圧は、前記段階S300時よりも大きく、かつ100Torr以下であることが好ましい。
前記段階S300時よりも炉内圧を大きくすることで、段階S300時における気泡を膨張させる効果を停止若しくは低減させると共に、シリコン融液におけるガス成分の溶解度を高くすることができるため、気泡の発生を抑制することができ、シリコン単結晶中のピンホールの発生を大きく抑制することができる。
前記炉内圧が100Torrを越える場合には、炉内圧が高くなるため、炉体内の雰囲気ガスの整流が崩れるため、炉体12内汚れが悪化し、シリコン単結晶における有転位化の原因となる場合があるため好ましくない。
前記シリコン単結晶の引上げ時(S200時)における炉内圧の下限値は、40Torr以上であることが好ましい。
このような炉内圧とすることで、確実に、ピンホールの発生を大きく抑制することができる。
前記段階S300時において、前記段階S100時よりも、シリコン融液16を保持しているルツボ14の回転数を大きくする(シリコン原料の溶融時においてルツボ14を回転させていない場合は回転させる、シリコン原料の溶融時においてルツボ14を回転させている場合は、その回転数を大きくさせる)ことが好ましい。
このような方法を用いることで、発生した気泡を効率的にシリコン融液中から取り除くことができるためより好ましい。
前記ルツボの回転数は、10rpm以上30rpm以下であることがより好ましい。
本発明に係わるシリコン単結晶の製造方法におけるヒータ出力及び炉内圧制御は、図2に示すような態様で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、段階S100におけるヒータ出力や炉内圧を段階S300よりも大きく、又は、小さくしても適用することができる。
また、前記シリコン単結晶Igを引上げる段階(S200)では、テール部Ig3を形成する段階(S204)を含む態様にて説明したが、本発明はこれに限定されることがなく、段階(S204)を含まないテールレスのシリコン単結晶の製造方法においても適用することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、下記実施例より限定解釈されるものではない。
(試験1)
図1に示すシリコン単結晶引上装置10を用いて、シリコン原料300kgにて、P型、面方位<100>の直径310mmの直胴部Ig2を有するシリコン単結晶Igを製造した。
この際、図2に示すようなヒータ出力及び炉内圧制御により、シリコン原料の溶融後、シリコン単結晶の引上げ開始前(段階S300)において、シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を5%増加させて、かつ、炉内圧及びその維持時間を変化させてシリコン融液を保持した。その後、ヒータ出力を元に戻し、かつ、炉内圧を80Torrとして各条件10本のシリコン単結晶を各々引上げた(実施例1から7、比較例1)。
また、段階S300においてヒータ出力を増加させないで、シリコン単結晶引上げ時のヒータ出力と同じとしてその他は実施例7と同様な条件にて10本のシリコン単結晶を引上げた(比較例2)。
得られたシリコン単結晶Igの直胴部Ig2を周知の方法にて加工してシリコンウェーハとした後、全数のピンホールを評価し、各条件におけるピンホールの発生率を評価した。本評価では、ウェーハ面内に1個でもピンホールの発生を確認した場合は不良とした。
また、当該シリコン単結晶の引上時におけるメルトバック発生率も同様に評価した。このメルトバック発生率はシリコン単結晶引上げ中、一度でもメルトバックを行った場合には、メルトバックが発生したとして、10本のうちの発生率を評価した。
本試験における試験条件及び評価結果を表1に示す。
Figure 2011201757
表1に示すように、段階S300におけるヒータ温度をシリコン単結晶の引上げ時より高くして炉内圧を30Torr以下とすることでピンホール発生率及びメルトバック発生率が共に低下することが認められた。なお、段階S300における炉内圧(Torr)が30Torrを超える場合(比較例1)及び段階S300においてヒータ出力を上げない場合(比較例2)においては、共に、ピンホール発生率及びメルトバック発生率が高いことが認められた。
(試験2)
図1に示すシリコン単結晶引上装置10を用いて、シリコン原料300kgにて、P型、面方位<100>の直径310mmの直胴部Ig2を有するシリコン単結晶Igを製造した。
この際、図2に示すようなヒータ出力及び炉内圧制御により、シリコン原料の溶融後、シリコン単結晶の引上げ開始前(段階S300)において、シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を5%増加させて、かつ、炉内圧及びその維持時間を変化させてシリコン融液を保持した。その後、ヒータ出力を元に戻し、かつ、炉内圧を40Torrとして各条件10本のシリコン単結晶を各々引上げた(実施例8から14、比較例3)。
また、段階S300においてヒータ出力を増加させないで、シリコン単結晶引上げ時のヒータ出力と同じとしてその他は実施例14と同様な条件にて10本のシリコン単結晶を引上げた(比較例4)。
得られたシリコン単結晶Igの直胴部Ig2を周知の方法にて加工してシリコンウェーハとした後、全数のピンホールを評価し、各条件におけるピンホールの発生率を評価した。本評価では、ウェーハ面内に1個でもピンホールの発生を確認した場合は不良とした。
また、当該シリコン単結晶の引上時におけるメルトバック発生率も同様に評価した。このメルトバック発生率はシリコン単結晶引上げ中、一度でもメルトバックを行った場合には、メルトバックが発生したとして、10本のうちの発生率を評価した。
本試験における試験条件及び評価結果を表2に示す。
Figure 2011201757
表2に示すように、試験1と同様に、段階S300におけるヒータ温度をシリコン単結晶の引上げ時より高くして炉内圧を30Torr以下とすることでピンホール発生率及びメルトバック発生率が共に低下することが認められた。なお、段階S300における炉内圧(Torr)が30Torrを超える場合(比較例3)及び段階S300においてヒータ出力を上げない場合(比較例4)においては、共に、ピンホール発生率及びメルトバック発生率が高いことが認められた。
10 シリコン単結晶引上装置
12 炉体
14 ルツボ
16 シリコン融液
18 ヒータ
20 熱遮蔽体
22 第1保温部材
24 第2保温部材
26 排出口
28 キャリアガス供給口
32 シードチャック
34 引上用ワイヤ
36 ワイヤ回転昇降機構
38 ルツボ回転昇降機構
40 ルツボ回転軸
42 熱遮蔽体支持部材
43 バタフライ弁
44 キャリアガス供給部
46 バタフライ弁
48 キャリアガス排出部
50 種結晶
55 ネック部
Ig シリコン単結晶
G1 キャリアガス

Claims (3)

  1. 炉体内でシリコン原料を溶融してシリコン融液とした後、シリコン単結晶を引上げるチョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造方法であって、
    前記シリコン原料の溶融後、前記シリコン単結晶の引上げ開始前に、前記シリコン単結晶の引上げ時よりもヒータ出力を高くかつ炉内圧を低く30Torr以下として一定時間保持した後、前記シリコン単結晶の引上げを行うことを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  2. 前記一定時間は、0.5分以上60分以下であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶の製造方法。
  3. 前記シリコン単結晶の引上げ時の炉内圧は、100Torr以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン単結晶の製造方法。
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