JP2011200296A - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】毛束が植毛穴から抜けにくく、口腔内操作性に優れ、しかも充分な強度を有する歯ブラシを提供する。
【解決手段】本発明の歯ブラシは、植毛面10aに複数の植毛穴11が設けられた略板状のヘッド部10を備え、刷毛の毛束を二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線を植毛穴11に打ち込むことによって、前記毛束が植毛穴11に植設されてなり、ヘッド部10は、厚さが2.0〜4.0mmであり、ヘッド部10の幅方向の最外側の植毛穴11aと端縁12との最短距離Wが0.4〜0.9mmである。本発明の歯ブラシは、ヘッド部10が、ポリブチレンテレフタレート樹脂で構成されていることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯ブラシの改良に関する。
一般に、歯ブラシは、あらかじめハンドル体のヘッド部に設けられた植毛穴に、ナイロンやポリブチレンテレフタレート(PBT)の刷毛の毛束を平線で固定することにより製造されている。平線を用いて植毛された毛束は二つ折りにされているため、植毛穴から抜けにくくなっている。ヘッド部の材質としては、コスト及び成形性の面から、ポリプロピレン(PP)が広く使用されている。
ところで、歯ブラシで口腔内の隅々、特に奥歯の刷掃を容易にするためには、毛束が植毛されるヘッド部の厚さが薄い方が良い。例えば、特許文献1には、口腔内の操作性を向上させることを目的として、ハンドル体をポリアセタール樹脂で構成すると共にヘッド部を3〜4mmと薄くした歯ブラシが提案されている。
特開平7−143914号公報
しかしながら、特許文献1に記載の歯ブラシでも、口腔内での操作性が充分でないことがあり、磨き残しが生じることがあった。また、ヘッド部を薄くすると、ヘッド部の耐折強度が低下することがあった。また、強度の低下に伴い、ヘッド部の縁部でのクラックあるいは白化の発生による外観不良が発生することがあった。
本発明は、毛束が植毛穴から抜けにくく、口腔内操作性に優れ、しかも充分な強度を有する歯ブラシを提供することを目的とする。
[1]植毛面に複数の植毛穴が設けられた略板状のヘッド部を備え、刷毛の毛束を二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線を前記植毛穴に打ち込むことによって、前記毛束が前記植毛穴に植設されてなる歯ブラシであって、ヘッド部は、厚さが2.0〜4.0mmであり、ヘッド部の幅方向の最外側の植毛穴と端縁との最短距離が0.4〜0.9mmであることを特徴とする歯ブラシ。
[2]ヘッド部が、ポリブチレンテレフタレート樹脂で構成されている[1]に記載の歯ブラシ。
本発明の歯ブラシは、毛束が植毛穴から抜けにくく、口腔内操作性に優れる上に、充分な強度を有するため、ヘッド部耐折強度低下や外観不良を防止できる。
本発明の歯ブラシの一実施形態を示す側面図である。 図1に示す歯ブラシのヘッド部を拡大して示す平面図である。
本発明の歯ブラシの一実施形態について説明する。
図1,2に、本実施形態の歯ブラシを示す。本実施形態の歯ブラシ1は、ヘッド部10を備えるハンドル体1aと、ヘッド部10の植毛穴11に植設された毛束1bとを有する。
ハンドル体1aは、ヘッド部10と、使用時に把持される把持部20と、ヘッド部10と把持部20との間に配置されたネック部30とを有する。
本実施形態におけるハンドル体1aは、ヘッド部10と把持部20とネック部30とが同一樹脂によって構成されている。
ハンドル体1aを構成する樹脂としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートの一部をイソフタル酸で置換した樹脂(PCTA)などを使用することができる。
また、ハンドル体1aを構成する樹脂は、適度な剛性と靭性を兼ね備えたものが好ましく、曲げ弾性率が1900MPa以上かつ引張破壊ひずみが80%以上のものが好ましい。ここで、曲げ弾性率は、ISO 178に準拠して測定した値であり、引張破壊ひずみは、ISO 527−1,2に準拠して測定した値である。
曲げ弾性率が1900MPa以上、引張破壊ひずみが80%以上であれば、ハンドル体1aの靭性が充分に高くなり、ヘッド部10を薄くしても衝撃に対して割れにくくなり、破断面が鋭角になるのを防止できる。
曲げ弾性率および引張破壊ひずみの上限には特に制限はないが、通常使用される樹脂であれば、曲げ弾性率は5000MPa以下、引張破壊ひずみは500%以下である。
上記の曲げ弾性率および引張破壊ひずみを容易に満たすことができる点では、ポリブチレンテレフタレート樹脂が好ましい。また、ポリブチレンテレフタレート樹脂は、耐薬品性、耐熱性に優れる。そのため、ポリブチレンテレフタレート樹脂をハンドル体1aに用いた歯ブラシ1は、長期間使用しても劣化が少なく、平線によって強めに毛束1bを固定しても割れにくいため、より高品質となる。
ポリブチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸またはテレフタル酸ジメチルエステルと1,4ブタンジオールを原料として重縮合反応により製造される熱可塑性ポリエステルであり、例えば、ポリプラスチックス社製のジュラネックス、三菱エンジニアリングプラスチックス社製のノバデュラン、東レ社製のトレコンなどが挙げられる。
ヘッド部10は、略平板状の部分であり、植毛面10aに設けられた複数の植毛穴11に毛束1bが植設されている。本実施形態では、ヘッド部10の植毛面10aは、略矩形状で、幅方向の両端縁12,12が互いに平行で且つハンドル体1aの長手方向に沿い、最先端側の端縁13が曲線状にされている。
ヘッド部10の厚さTは2.0〜4.0mmであり、2.5〜3.5mmであることが好ましい。ヘッド部10の厚さTが2mm未満であると、ヘッド部耐折強度が低くなるため歯磨の最中にヘッド部10が折損するおそれがある上に、平線で毛束1bを保持するのに充分な植毛穴11の深さを確保することができなくなる。一方、ヘッド部10の厚さTが4mmを超えると、口腔内操作性が不充分になる。
ヘッド部10の、ヘッド部10の幅方向(長手方向に対して垂直な方向)の最外側の植毛穴11aと端縁との最短距離W(以下、この距離Wのことを「縁幅W」という。)は0.4〜0.9mmであり、0.6〜0.8mmであることが好ましい。ヘッド部10の縁幅Wが0.4mm未満であると、ヘッド部耐折強度が不足し、また、植毛によって生じる応力のためにヘッド部10の縁部が変形することがある。縁幅Wが0.9mmを超えると、ヘッド部10の厚さTに対して縁幅Wが広くなり、最後臼歯などを磨くときに歯肉や頬粘膜にヘッド部10が接触して操作性が低下し、また、磨き心地の良くないものとなる。
また、ヘッド部10においては、ヘッド部10の長手方向の最先端側の植毛穴11bと先端側の端縁13との最短距離も0.4〜0.9mmであることが好ましい。植毛穴11bと先端側の端縁13との最短距離が0.4mm未満であると、ヘッド部耐折強度が不足するおそれがあり、0.9mmを超えると、口腔内操作性が低下するおそれがある。
把持部20は、使用者が把持できる長さを有する棒状の部分である。
把持部20においては、把持性を向上させるため、軟質樹脂が部分的又は全体的に被覆されてもよい。
軟質樹脂としては、硬さ(JISK6253硬さ試験、試験条件JIS A)が5〜100のものが好ましく、20〜60のものがより好ましい。硬さが5以上であれば、充分な軟質性を有して把持性がより向上する。
軟質樹脂の具体例としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、トランス−ポリイソプレン系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
ハンドル体1aを構成する樹脂としてポリブチレンテレフタレート樹脂を用いる場合には、相溶性の点から、軟質樹脂としてポリエステル系熱可塑性エラストマーを用いることが好ましい。ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、東レ・デュポン株式会社製のハイトレルや三菱化学株式会社製のプリマロイなどが挙げられる。
ネック部30は、ヘッド部10と把持部20との間を連結する部分である。ネック部30の幅は、ヘッド部10の幅よりも小さくされている。ネック部30の幅がヘッド部10の幅よりも小さくされることで、ヘッド部10を口腔内に挿入しやすくなる。
毛束1bは、二つ折りにされた刷毛により構成されており、その二つ折りにされた刷毛の間に挟み込まれた平線が植毛穴11に打ち込まれることによってヘッド部10に固定されている。
刷毛の材質としては、例えば、ポリアミド(例:ナイロン6−12、ナイロン6−10、12ナイロンなど)、ポリエステル(例:ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリプロピレン、エラストマ−、天然材質等が挙げられる。また、これらの材質が組み合わされても構わない。
刷毛の横断面形状は特に限定されず、例えば、円形状、三角形状、四角形状、六角形状、花びら状、円弧状などが挙げられる。また、これら形状を組み合わせてもよい。
また、刷毛は予めウエーブ状、ツイスト状、ジグザグ状等に加工されていても構わない。
刷毛の外径は3〜15mil(0.076〜0.381mm)であることが好ましく、5〜10mil(0.127〜0.254mm)であることがより好ましい。
また、各刷毛は、刷毛の先端に通常形成される毛先丸め部を除いて、略同一径の通常毛であってもよいし、先端に向かうにつれて外径が漸次細くなるテーパー毛であってもよい。これら通常毛とテーパー毛とを混毛してもよいし、植毛穴11毎に変えてもよい。テーパー毛では、狭い隙間への毛先の進入性が良く、ソフトなあたり心地を実現でき、歯頚部の刷掃やマッサージにより好適である。
テーパー毛としては、例えば、特開平6−141923号公報に記載されているような両端がテーパー加工されたもの、特開昭57−50220号公報に記載されているような片端のみテーパー加工されたもの、特開2002−58838号公報に記載されているような1本の毛に多数の先鋭部が形成されたもの、特開平9−322821号公報に記載されているような海島構造を有するもの、特開2001−178542号公報に記載されているような芯鞘構造のものなどが挙げられる。
刷毛の長さは7〜15mmであることが好ましく、8〜13mmであることがより好ましい。また、刷毛の長さは全てが同一であってもよいし、同一でなくてもよい。
全毛束1bの先端によって形成される刷掃面は、例えば、植毛面10aに対して平行な平面、植毛面10aに対して傾斜した平面、長手方向に沿って植毛面10aに対して漸次離間または漸次近接する曲面、凸面、凹面、波状の凹凸面とすることができる。刷掃のしやすさの点からは、先端から後端に向かうにつれて植毛面10aに漸次近接するように傾斜した平面または曲面が好ましい。
平線の長さは、刷毛を確実に固定でき、ヘッド部10にワレ・白化を発生させない長さとすることが好ましい。具体的には、植毛穴11よりも0.3〜0.5mm長いことが好ましい。
平線の高さは特に限定されないが、充分な打ち込み強度を確保しつつ、植毛適性を確保するためには0.9〜2.0mmの範囲であることが好ましい。また、同様の理由から平線の厚みは0.20〜0.25mmであることが好ましい。
また、平線の打ち込み角度は適宜選択され、ワレ・白化の発生を避けるためには、ハンドル体1aの長手方向に対して5〜80°の範囲が好ましく、15〜30°の範囲がより好ましい。平線の打ち込み角度は全ての平線で同一であってもよいし、異なってもよい。
平線の材質としては、金属、プラスチックなどを使用できるが、強度、生産性、コストの点から、金属が好ましく、真鍮またはアルミニウムがより好ましい。
平線の表面には、植毛穴11から抜けにくくするために、溝や細かい凹凸が形成されていてもよい。
本実施形態では、植毛穴11は、円形状で、ヘッド部10の植毛面10aに格子状に配置されている。
植毛穴11の深さ方向の形状については、深さ方向に対して形状が変化しない円柱形状でもよいし、下方に向かうにつれて穴径が小さくなるようなテーパー状であってもよいし、穴の途中に段差が形成された形状であってもよい。また、段差とテーパーとが各々形成された形状であってもよい。また、植毛穴11の底部に0.3mm程度の面取り加工が施されていてもよい。
植毛穴11の開口部の穴径は1.0〜2.0mm(面積0.75〜3.1mm)であることが好ましい。このような穴径に毛束1bを植毛すると、歯茎部への当り心地が良くなり、歯間部など細かい隙間への毛先の挿入実感が高い歯ブラシとすることができる。
以上説明した歯ブラシ1では、ヘッド部10の厚さTが2.0mm以上で、縁幅Wが0.4mm以上であるため、充分な強度を確保でき、その結果、ヘッド部耐折強度低下や外観不良を防止できる。また、ヘッド部10の厚さTが4.0mm以下で、縁幅Wが0.9mm以下であるため、口腔内へのヘッド部10の接触を防止できるため、口腔内操作性に優れる。
また、歯ブラシ1では、毛束1bが平線によって植毛穴11に固定しているため、抜けにくくなっている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
ヘッド部10と把持部20とネック部30とは同一の樹脂で構成されていなくても構わない。
また、ヘッド部10は、上記実施形態のように、全体的に同一の厚さで前記範囲内にあることが好ましいが、ネック部30側の一部、好ましくはヘッド部10の長さの1/3以下が厚くなっていてもよい。ヘッド部10のネック部30側を厚くすることにより、ネック部30との接続を滑らかにすることができる。
また、本発明の歯ブラシにおいては、ネック部30が省略されていてもよい。すなわち、ハンドル体がヘッド部10と把持部20とから構成されていてもよい。
また、ヘッド部10は、植毛面10aが略矩形状でなくてもよく、例えば、円形状、楕円形状などであってもよい。
植毛穴11の開口部の形状は、円形状以外に、例えば、円形、三角形、四角形等の多角形や、その他の形状であってもよい。また、植毛穴11の全てを同じ開口部形状にしてもよいし、2以上の開口部形状を組み合わせてもよい。
植毛穴11の配置パターンは千鳥状であってもよいし、ヘッド部10の幅方向の両端側の端部に、ヘッド部10の中央側に湾曲した円弧状の植毛穴群を形成するパターンであってもよい。
上記のような円弧状の植毛穴群を有する場合には、毛束1bが歯頚部に密着しやすく、歯面の刷掃実感を高める点で、円弧状の植毛穴群に植毛された毛束1bが前記植毛穴群以外の植毛穴に植毛された毛束1bよりも長いことが好ましい。その場合、平均刷毛長の差が0.3〜2.0mmであることが好ましく、0.5〜1.5mmであることがより好ましい。
本発明では、毛束1b自体を円弧状にすることもできるが、その場合にも、ヘッド部10の幅方向の両端側の端部に設け、円弧状の毛束1bをそれ以外の毛束1bよりも長くすることが好ましい。
以下の例において、下記の樹脂を使用した。
ポリブチレンテレフタレート(PBT):三菱エンジニアリングプラスチックス社製ノバデュラン5010
ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートの一部をイソフタル酸で置換した樹脂(PCTA):イーストマン・ケミカル社製BR203
ポリプロピレン(PP):プライムポリマー社製J700GP
ポリアセタール(POM):旭化成ケミカルズ社製HC490
また、使用した樹脂の曲げ弾性率を、ISO 178に準拠して測定した。引張破壊ひずみを、ISO 527−1,2に準拠して測定した。それらの結果を表1に示す。
(実施例1〜8、比較例1〜3)
表1に示す樹脂を用いて射出成形して、植毛穴の穴径が1.55mm、植毛穴間の距離が0.725mmで、表1に示す厚さW、幅L、縁幅Wのヘッド部と把持部とネック部とを備えるハンドル体を作製した。
次いで、ナイロンからなる刷毛(用毛:8mil、長さ:9.0mm、平切り)の毛束を二つ折りにし、その折り返し部分に平線(幅:1.3mm、長さ:2.1mm、厚さ:0.25mm)を挟み、ヘッド部に形成した植毛穴に挿入して、毛束を植設した。これにより、歯ブラシを得た。
得られた各歯ブラシの口腔内操作性、ヘッド部耐折強度、外観を評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2011200296
(1)口腔内操作性
各実施例よび各比較例の歯ブラシを10人の被験者が実際に使用し、口腔内での歯ブラシの操作性について以下の基準で点数を付けた。そして、10人の平均値により口腔内操作性を評価した。点数が高い程、口腔内操作性に優れる。
[点数基準]
7点:非常に良い。
6点:かなり良い。
5点:やや良い。
4点:どちらともいえない。
3点:やや良くない。
2点:かなり良くない。
1点:非常に良くない。
[評価基準]
◎:平均値5.5点以上
○:平均値5.0点以上5.5点未満
△:平均値4.0点以上5.0点未満
×:平均値4.0点未満
(2)ヘッド部耐折強度
歯ブラシの刷毛の植毛穴から出ている部分を切断し、ヘッド部の植毛面側を平滑にした。その後、アイゾット衝撃試験機に固定し、植毛面側からハンマーにより衝撃を与え、ヘッド部が破断したときの衝撃エネルギーを測定(測定数10)し、平均値を求めた。そして、以下の基準で評価した。
[評価基準]
○:平均値0.3J以上
△:平均値0.15J以上0.3J未満
×:平均値0.15J未満
(3)毛束保持強度
1穴中の全刷毛を専用器具によって把持し、島津製作所製オートグラフを用いて植毛穴から毛束が抜けるまでの最大引張応力(N)を測定(引張速度20mm/分)(n=20)し、以下の基準で評価した。毛束保持強度が高い程、毛束が抜けにくい。
[評価基準]
○:平均値20N以上
△:平均値10N以上20N未満
×:平均値10N未満
(4)外観
各実施例よび各比較例の歯ブラシを10本ずつ作製し、ヘッド部の縁部の変形、クラックおよび白化、ソリの発生を目視により下記評価基準をもとに評価した。
[評価基準]
○:変形・ワレ・白化・ソリの発生率:0%
△:変形・ワレ・白化・ソリの発生率:20%未満
×:変形・ワレ・白化・ソリの発生率:20%以上
ヘッド部の厚さTが2.0〜4.0mmかつ縁幅Wが0.4〜0.9mmである実施例1〜8の歯ブラシでは、口腔内操作性に優れていた。なかでも、ハンドル体の樹脂をポリブチレンテレフタレート樹脂とした実施例1〜5の歯ブラシでは、外観に優れ、充分なヘッド部耐折強度を有していた。また、ハンドル体の樹脂をポリプロピレン樹脂とした実施例7以外の実施例1〜6,8の歯ブラシでは、高い毛束保持強度を有していた。
これに対し、ヘッド部の線幅Wが0.4mm未満であった比較例1の歯ブラシは、ヘッド部耐折強度が低く、外観不良も見られた。
ヘッド部の厚さTが5.0mmを超えていた比較例2の歯ブラシは、ヘッド部の線幅Wが0.9を超えていた比較例3の歯ブラシは、口腔内操作性が低かった。
1 歯ブラシ
1a ハンドル体
1b 毛束
10 ヘッド部
10a 植毛面
11,11a,11b 植毛穴
12,13 端縁
20 把持部
30 ネック部

Claims (2)

  1. 植毛面に複数の植毛穴が設けられた略板状のヘッド部を備え、刷毛の毛束を二つ折りにし、その間に挟み込まれた平線を前記植毛穴に打ち込むことによって、前記毛束が前記植毛穴に植設されてなる歯ブラシであって、
    ヘッド部は、厚さが2.0〜4.0mmであり、ヘッド部の幅方向の最外側の植毛穴と端縁との最短距離が0.4〜0.9mmであることを特徴とする歯ブラシ。
  2. ヘッド部が、ポリブチレンテレフタレート樹脂で構成されている請求項1に記載の歯ブラシ。
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