JP5412234B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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本発明は、歯ブラシに関する。
ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等のポリエステル系樹脂からなるフィラメントは、ナイロンに比べて安価であり、薬品処理による加工性に優れていること等から、歯ブラシの刷毛として広く用いられている。また、ポリエステル系樹脂は、ナイロンと比較して伸長回復性に優れているため、歯ブラシの刷毛として用いた場合に、毛先が開きにくいという利点がある。
通常、歯ブラシは、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等、比較的、硬質の素材からなる基台に刷毛が植設されているが、刷毛にポリエステル系樹脂のフィラメントを用いると、毛開きに対する耐久性がよい一方で、根元で折れ曲がる又は切断される(毛折れ)という問題があった。この毛折れは、植毛穴の周縁部に刷毛の基部が繰返し当たると、この周縁部が硬質な素材で構成されているため、刷毛の破断が引き起こされることに起因する。
こうした問題に対し、特定の硬さのエラストマー樹脂を基台に被覆し、植毛穴の周縁部をエラストマー樹脂で構成した歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献1)。この歯ブラシは、基台より硬度が低いエラストマー樹脂で周縁部を構成することで、刷掃時における刷毛の基部への応力の緩和により、毛折れの抑制が図られている。
また、例えば、植毛穴の周縁部に面取りが施された歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献2)。この歯ブラシは、刷掃時における刷毛の基部への応力の緩和により、毛折れの抑制が図られている。
特開2007−6937号公報 特開2007−6938号公報
しかしながら、特許文献1のようにエラストマー樹脂で構成された植毛穴の周縁部(緩衝部)により毛折れ防止を図るには、緩衝部が、毛折れ防止効果を得るための十分な厚さを必要とする。その一方で、毛折れ防止のために緩衝部を厚くしすぎると、ヘッド部自体が厚くなり使用性が低下する。使用性を維持するために基台を薄くすると、基台における植毛穴が浅くなり、十分な植毛強度が得られない。
また、特許文献2のように、植毛穴の周縁部に面取りを施した場合、面取りを施した部分に歯磨粉が残存する等の問題があった。
そこで、本発明は、使用性、植毛強度を維持しつつ、刷毛の毛折れを防止できる歯ブラシを目的とする。
本発明の歯ブラシは、刷毛が植設されるヘッド部が、植毛面に複数の植毛穴が形成されると共に、該植毛穴の周縁部が基台の材質より硬度の低い樹脂からなる緩衝部とされた歯ブラシにおいて、前記基台における植毛穴の開口部側の周縁部には、該植毛穴の奥部方向に向かうに従い漸次径が狭まる傾斜面が形成され、該傾斜面上を含む領域に前記緩衝部が形成されていることを特徴とする。
前記傾斜面は、C面であることが好ましく、前記C面は、C0.1〜0.8mmであることが好ましく、前記緩衝部は、前記基台上の厚さが0.1〜1.0mmであることが好ましく、前記植毛面には、複数本の刷毛を束ねた毛束が平板状の平線を用いて二つ折りに植設されていてもよい。
本発明によれば、植毛穴の周縁部が基台の材質より硬度の低い樹脂からなる緩衝部とされると共に、基台における植毛穴の開口部側の周縁部には、該植毛穴の奥部方向に向かうに従い漸次径が狭まる傾斜面が形成されてきるため、刷毛の基部に集中する応力を緩和し、毛折れを防止できる。加えて、基台の強度が確保され、使用性と十分な植毛強度とを維持することができる。
本発明によれば、傾斜面がC面とされているため、刷毛の基部の応力を緩和し、毛折れを防止できる。
本発明によれば、C面がC0.1〜0.8mmとされているため、毛折れ防止効果及び植毛強度のさらなる向上が図れる。
本発明によれば、緩衝部は、基台上の厚さが0.1〜1.0mmであるため、毛折れ防止効果のさらなる向上が図れる。
本発明によれば、植毛面には、複数本の刷毛を束ねた毛束が平線を用いて植設されていても、植毛強度を確保できる。
本発明の一実施形態にかかる歯ブラシの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる歯ブラシの断面図である。 刷毛が植設された状態の植毛穴を説明する歯ブラシの部分断面図である。
本発明の歯ブラシ1の一実施形態について、以下に図面を用いて説明する。図1は、本発明の歯ブラシ1を説明するための図で、歯ブラシ1のハンドル部(不図示)の先端に設けられたヘッド部を示した平面図であり、図2は、図1のII−II断面図である。なお、説明の便宜上、刷毛の図示を省略し、刷毛が植毛される植毛穴のみを図示するものとする。
図1、2に示すように、歯ブラシ1は、植毛面5に複数の植毛穴4が形成されると共に、基台20上に設けられた緩衝部30により植毛穴4の穴周縁部42が構成されたヘッド部2を備えるものである。ヘッド部2は、植毛面5と、これに隣接し底面8に向かう側面6との間がアール面7とされ、アール面7の曲率半径Rは0.5〜0.7mm程度とされている。ヘッド部2の大きさは、特に限定されないが、その幅Wが7.0〜12.0mm程度とされ、その厚さTが3.0〜6.0mm程度とされる。
ヘッド部2の植毛面5側には、有底円筒状の植毛穴4が複数形成され、植毛穴4は、植毛面5からの深さD1が2.0〜5.0mm程度とされ、穴径dが1.0〜3.0mm程度とされる。また、基台20における植毛穴4の深さD2は、例えば、1.5〜4.5mm程度とされる。深さD2が上記範囲内であれば、後述する抜け止め具(平線)を強固に固定できるためである。
図3に示すように、植毛穴4には、複数本の刷毛10からなる毛束12が、二つ折りにされその間に挟まれた平線14により固定されている。ここで、符号13は、毛束12における植毛穴4に挿入された部分である基部を示す。
基台20における植毛穴4の周縁部である基台穴周縁部21には、植毛穴4の奥部方向、即ち穴底部44に向かうに従って漸次径が狭くなる傾斜面22が形成されている。この実施形態では、傾斜面22はC面とされ、このC面は、好ましくはC0.1〜0.8mm、より好ましくはC0.1〜0.5mm、さらに好ましくはC0.2〜0.4mmである。C0.1mm未満であると、毛折れ防止効果が不十分となるおそれがあり、0.8mm超であると、隣接する植毛穴4同士の間隔が広くなりヘッド部2が大きくなって使用性が低下するおそれがある。
また、緩衝部30の外周縁である境界部32は、アール面7の領域とされている。これにより、境界部32は、基台20の最外周部が形成するヘッド部2の輪郭よりも植毛面5方向の内側とされる。
基台20の材質は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定でき、例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの範囲にある高硬度樹脂を用いることによって、歯ブラシ1に必要とされる機械特性が得られる。このような高硬度樹脂としては、例えば、PP、PET、ポリスチレン樹脂(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート樹脂(CP)、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)等が挙げられ、これらを1種又は複数種用いることができる。
緩衝部30は、傾斜面22上を含む領域に形成され、植毛穴4の周縁部である穴周縁部42を構成するものであり、緩衝部30の内周面34は、基台20における植毛穴4の内周面24と略面一とされている。
緩衝部30の基台20上の厚さtは、植毛穴4の深さDや穴径d、刷毛10の材質等を勘案して決定でき、例えば、0.1〜1.0mmが好ましく、0.3〜0.8mmがより好ましく0.4〜0.7mmがさらに好ましく、0.5〜0.6mmが特に好ましい。0.1mm以上であれば、緩衝部30と基台20との接着性の向上が図れると共に、刷掃時における基部13への応力を緩和して毛折れを抑制でき、1.0mm以下であれば、歯ブラシ1の使用性を確保しながら、植毛穴4に植毛された刷毛10の植毛強度を保つことができる。加えて、上記範囲内であれば、成形時に緩衝部30を構成する樹脂の充填不足(ショートショット)を防止できる。
緩衝部30は、「JIS K6253、硬さ試験、試験条件JIS A」で測定される硬度が基台20よりも低い樹脂(低硬度樹脂)であり、例えば、JIS K6253で測定される硬度が、好ましくは5〜100、より好ましくは10〜90とされる。
この低硬度樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーや、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、トランス−ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー(TPEE)が挙げられる。
刷毛10の材質は、特に限定されず、歯ブラシに用いられる公知の材質を用いることができる。刷毛10の材質としては、例えば、ポリエステル単体又はポリエステルを主成分とするポリエステル系樹脂、ナイロン単体又はナイロンを主成分とするナイロン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン単体又はポリオレフィンを主成分とするオレフィン系樹脂等が挙げられ、中でもポリエステル系樹脂が好ましい。ポリエステル系樹脂は、他の材質に比べて基部13での毛折れが発生しやすいため、緩衝部30を設けた効果が顕著に表れるためである。ポリエステル系樹脂としては、PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等が挙げられ、中でもPTTがさらに好ましい。PTTは、ポリエステル系樹脂の中でも毛折れが発生しやすいため、緩衝部30を設けた効果が顕著に表れる。
刷毛10の太さは、特に限定されないが、例えば6〜11mil(0.152〜0.279mm:1mil=1/1000inch)の範囲とされる。また、刷毛10の横断面形状は、主に円形であるが、このような形状のものに特に限定されるものではない。例えば、三角形や、四角形、六角形、花びら形状等の横断面形状を有するものであってもよく、これらを組み合わせものであってもよい。また、予め刷毛全体の形状が、例えばウエ−ブ状や、ツイスト状、ギザギザ状等に加工されたものを用いてもよく、これらを組み合わせたものを用いてもよい。
また、刷毛10としては、毛先の丸め部を除いて外径がほぼ同一であるものを用いてもよく、毛先に向かうに従って徐々に外径が細くなるテーパー状のものを用いてもよい。さらに、刷毛10の先端形状は、例えばヘラ状や、先薄幅広状、球状等であってもよい。
毛束12は、各刷毛10の長さが揃っていてもよく、不揃いであってもよい。また、毛束12の毛先輪郭形状(毛切り形状)も、フラット形状の他に、ドーム形状、山谷形状又は凹凸段差形状等とすることもできる。
平線14は、従来公知のものを用いることができ、例えば、真鍮製、アルミニウム製の平板状のものが挙げられる。
平線14の寸法及び形状は、植毛穴4の穴径d等を勘案して決定できる。また、植毛穴4に打ち込まれる平線14の長さは、特に限定されず、毛束12を保持することができ、かつ植毛時にブラシハンドルの割れや白化を発生しない長さとすることが好ましく、例えば植毛穴4の平線打ち込み方向の長軸長さよりも0.3〜0.5mm長くすることが好ましい。また、平線打ち込み角度は自由に選択できるが、割れや白化の発生を避けるためにブラシハンドルの長手方向に対して5〜80°の範囲とするのが好ましく、より好ましくは15〜30°である。また、平線打ち込み角度はすべての植毛穴4で同一である必要はなく、植毛穴4毎に異なる打ち込み角度としてもよい。
次に、本発明の歯ブラシ1の製造方法について説明する。この製造方法は、基台20を成形し(一次成形)、得られた基台20に緩衝部30を設け(二次成形)、ヘッド部2とハンドル部(不図示)とを備えるブラシハンドルを得る成形工程と、該ブラシハンドルのヘッド部2に刷毛10を植設する植毛工程とを備えるものである。
一次成形は、基台20に対応するキャビティを形成する一対の一次金型を用い、前記キャビティに基台20を構成する樹脂(一次樹脂ということがある)を射出して、基台20を成形する操作である。
続く二次成形は、ブラシハンドルに対応するキャビティが形成された一対の二次金型を用い、一次成形で得られた基台20を二次金型のキャビティ内に装填し、二次金型に緩衝部30を構成する樹脂(二次樹脂ということがある)を射出し、基台20に緩衝部30を設ける操作である。二次金型のキャビティは、キャビティ内に基台20が装填された際、装填された基台20とキャビティとの間に形成された空間が、緩衝部30に対応する形状とされたものである。
植毛工程は、二次成形で得られたブラシハンドルのヘッド部2に刷毛10を植設し、歯ブラシ1とする工程である。刷毛10の植設は、公知の植毛装置を用いることができ、例えば、平線式植毛装置を用いて行うことができる。
本発明によれば、穴周縁部42が緩衝部30で構成されるため、刷掃時において基部13に生じる応力を緩衝部30により緩和できる。この結果、刷毛10の毛折れ発生を防止できる。さらに、傾斜面22がC面とされているため、植毛穴4の深さD1を増加することなく、緩衝部30の厚さtを毛折れ防止に十分な厚さとすると共に、基台20における植毛穴4の深さD2を、十分な植毛強度が得られる深さにできる。この結果、歯ブラシ1の使用性と植毛強度を維持しつつ、刷毛10の毛折れを防止できる。
加えて、傾斜面22をC面とすることで、基台20と緩衝部30とはその接合面積が広くなって基台20と緩衝部30との接着力の向上が図れると共に、基部13への応力緩和の向上が図れる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、基台穴周縁部の傾斜面がC面とされているが、この傾斜面は植毛穴の奥部に向かって漸次径が狭くなるものであればよく、その傾斜角は、植毛面を基準として例えば20〜70°、好ましくは30〜60°の範囲で決定できる。また、例えば、傾斜面はアール面とされていてもよい。ただし、毛折れ防止効果を向上させる観点からは、傾斜面はC面であることが好ましい。
上述の実施形態では、植毛穴が有底円筒状とされているが、植毛穴の形状は特に限定されず、例えば、その断面が、楕円形、多角形等とされていてもよい。
上述の実施形態では、毛束が平線式植毛により植設されているが、例えば、毛束の下端を植毛部となる溶融樹脂中へ圧入して固定する熱融着法、毛束の下端を加熱して溶融塊を形成した後に、金型中に溶融樹脂を注入して植毛部を成形するインモールド法等により植設されてもよい。
(実施例1〜8)
表1の仕様に従い、図1に示す歯ブラシ1と同様の歯ブラシ(傾斜面22:C面)を作製した。基台を構成する一次樹脂にはPPを用い、緩衝部を構成する二次樹脂には、スチレン系エラストマー樹脂(硬度60)を用いた。PTT製(φ0.2mm)の刷毛を20本からなる毛束とし、植毛機(ZAHORANSKY社製)を用いて、該毛束を二つ折りにして平線と共に23個の植毛穴に打ち込んだ(250shot/min)。
作製した各例の歯ブラシについて、耐久性、植毛強度、ヘッド部強度及び使用性を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例1)
図1に示す傾斜面22に相当する面を植毛面に略平行な面とした以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを作製した。
作製した歯ブラシについて、耐久性、植毛強度、ヘッド部強度及び使用性を評価し、その結果を表1に示す。
Figure 0005412234
(耐久性の評価)
臼歯部歯列を想定した刷掃板(ステンレス鋼製)に対し、荷重400g、ストローク40mm、240rpmで往復刷掃し、各例の歯ブラシに毛折れが発生したときの刷掃回数を調べた。この刷掃回数を下記評価基準に分類して、耐久性を評価した。なお、往復刷掃に際しては、刷掃液として市販歯磨き剤の50質量%水溶液を用いた。
<評価基準>
◎:15万回で毛折れ発生なし
○:10万回以上15万回未満で毛折れ発生
△:5万回以上10万回未満で毛折れ発生
×:5万回未満で毛折れ発生
(植毛強度)
1つの植毛穴中の毛束を専用器具によってつかみ、オートグラフ(株式会社島津製作所製)を用いて植毛穴から毛束が抜けるまでの最大引張応力(N)を測定した(引張速度20mm/min、n=20)。この測定値を下記評価基準に分類して、植毛強度を評価した。なお、表中には、評価結果と共に測定値をカッコ内に記載した。
<評価基準>
◎:25N以上
○:20N以上25N未満
△:15N以上20N未満
×:15N未満
(ヘッド部強度)
各例の歯ブラシの植毛穴から出ている刷毛を切断し、ヘッド部の植毛面側を平滑にしたサンプルを用意した。このサンプルをデジタル衝撃試験機(DG−1型、株式会社東洋精機製作所製)に固定し、植毛面側から0.5Jで加重し、ヘッド部が破断したときの吸収エネルギー(J)を測定(n=10)した。この測定値を下記評価基準に分類し、ヘッド部強度を評価した。なお、表中には、評価結果と共に測定値をカッコ内に記載した。
<評価基準>
◎:0.3J以上
○:0.2J以上0.3J未満
△:0.1J以上0.2J未満
×:0.1J未満
(使用性の評価)
使用性は、10名の被験者が口腔内を清掃し、被験者の官能で評価した。具体的には、口腔内での操作性について、「操作性に問題はない」場合には3点、「ヘッド部がやや大きいと感じるが、操作性に問題はない」場合には2点、「操作性が悪い」場合には1点として評価した。この官能評価により得られた点数の平均点を下記評価基準に分類し、使用性を評価した。なお、表中には、評価結果と共に平均点をカッコ内に記載した。
<評価基準>
◎:2.5点以上
○:2.0点以上2.5点未満
△:1.5点以上2.0点未満
×:1.5点未満
(総合評価)
耐久試験、植毛強度、ヘッド部強度及び使用性(総じて、評価項目という)の評価結果を基に、下記評価基準に分類して、総合評価とした。
<評価基準>
◎:耐久試験、植毛強度、ヘッド部強度の各評価が「○」又は「◎」でかつ「◎」が2つ以上であり、使用性の評価が「○」又は「◎」である。
○:耐久試験、植毛強度、ヘッド部強度の各評価が「○」又は「◎」でかつ「◎」が2つ以上であり、使用性の評価が「△」、又は、耐久試験、植毛強度、ヘッド部強度の各評価が「○」又は「◎」でかつ「◎」が1つ以下であり、使用性の評価が「△」〜「◎」である。
△:耐久試験、植毛強度、ヘッド部強度の各評価が「△」〜「◎」でかつ「△」が1つ以上であり、使用性の評価が「△」〜「◎」である。
×:評価項目のいずれかが「×」である。
表1に示すとおり、本発明を適用した実施例1〜8は、耐久性、植毛強度、ヘッド部強度のいずれも良好であった。
一方、基台穴周縁部を傾斜面としない比較例1は、耐久性の点で劣るものであった。
1 歯ブラシ
2 ヘッド部
4 植毛穴
5 植毛面
20 基台
21 基台穴周縁部
22 傾斜面
30 緩衝部
42 穴周縁部

Claims (5)

  1. 刷毛が植設されるヘッド部が、植毛面に複数の植毛穴が形成されると共に、該植毛穴の周縁部が基台の材質より硬度の低い樹脂からなる緩衝部とされた歯ブラシにおいて、
    前記基台における植毛穴の開口部側の周縁部には、該植毛穴の奥部方向に向かうに従い漸次径が狭まる傾斜面が形成され、
    該傾斜面上を含む領域に前記緩衝部が形成されていることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記傾斜面は、C面であることを特徴とする、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記C面は、C0.1〜0.8mmであることを特徴とする、請求項2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記緩衝部は、前記基台上の厚さが0.1〜1.0mmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  5. 前記植毛面には、複数本の刷毛を束ねた毛束が平板状の平線を用いて二つ折りに植設されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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