JP2011199923A - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

積層鉄心の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011199923A
JP2011199923A JP2010060495A JP2010060495A JP2011199923A JP 2011199923 A JP2011199923 A JP 2011199923A JP 2010060495 A JP2010060495 A JP 2010060495A JP 2010060495 A JP2010060495 A JP 2010060495A JP 2011199923 A JP2011199923 A JP 2011199923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
magnetic pole
pilot hole
laminated
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010060495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5462675B2 (ja
Inventor
Akihiro Hashimoto
彰博 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui High Tec Inc
Original Assignee
Mitsui High Tec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui High Tec Inc filed Critical Mitsui High Tec Inc
Priority to JP2010060495A priority Critical patent/JP5462675B2/ja
Publication of JP2011199923A publication Critical patent/JP2011199923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5462675B2 publication Critical patent/JP5462675B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
磁極片部を延伸させることで、回転子鉄心片及び固定子鉄心片の小歯をスリット抜きにより形成し、小歯のダレを小さくすることで、モータのトルク向上を図る積層鉄心の製造方法を提供する。
【解決手段】回転子鉄心片15は、小歯K1を形成するスリットS1抜きをした後に外周抜きを行い、固定子鉄心片14は、磁極片部20を形成する予備スロット29を打抜きした後、磁極片部20にコイニング加工を行って半径方向内側に延伸させ、しかる後に仕上げスロット30の打抜きを行い、小歯K2を形成するスリットS2抜き及び磁極片部先端を独立させるスリットS3抜きをした後、小歯K2の内周抜きを行うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状材料から歩留りよく板取りすることができ、かつ生産性にも優れた例えばステッピングモータに使用される固定子鉄心を含む積層鉄心の製造方法に関する。
従来、ステッピングモータ用の積層鉄心は、回転子鉄心と固定子鉄心のエアギャップが非常に小さいため、両鉄心片間の打抜きカスが幅狭となって、抜き途中で破断し、金型のダイ下方に落下せずに2度抜きすることがある。また、スクラップの引っ掛かりに起因して金型が破損する恐れもある。また、極歯(磁極軸片部)を所望の多数形状で打抜きできない場合には、回転子鉄心片と固定子鉄心片を別々の金型で打ち抜かねばならず、材料歩留りが低下し、非常にコストがかかるという問題があった。
上記した問題を解決するための従来技術として、例えば、特許文献1に記載のように、回転子鉄心片及び固定子鉄心片の少なくとも一方の表面に、コイニング処理によって、板厚方向に押圧して平たく伸ばした薄肉箇所を設け、一つの金型で回転子鉄心片と固定子鉄心
片の共取りを可能にしたものが提案されていた。
そして、特許文献1に記載の技術は、回転子鉄心片の外周抜き(図1の工程D)および固定子鉄心片の内周抜き(図1の工程H)と同時に小歯の形成を行っているが、この時にカス上りによる金型の破損を防止するため、スクラップがリング状に繋がるように全周を1回の打抜きで抜き落としていた。
特許第2955804号公報
しかしながら、近年、上記のように回転子鉄心片の外周および固定子鉄心片の内周と同時に小歯の全部を1回の打抜き(スプライン抜き)で形成すると、小歯外周のダレが大きなってしまい、この小歯のダレによってモータのトルクが低下していることが判明した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、回転子鉄心片および固定子鉄心片の小歯形成に際して、打抜きによる小歯のダレを可能な限り小さくすることで、モータのトルク向上を図ることのできる積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る積層鉄心の製造方法は、薄板条材から、1)外周に第1の小歯を有する回転子鉄心片を打抜き形成し、2)該回転子鉄心片に軸心を合わせて配置され、環状のヨーク片部と該ヨーク片部の半径方向内側に一体的に連接されて内周に第2の小歯を有する磁極片部とを備える固定子鉄心片を打抜き形成し、前記回転子鉄心片および前記固定子鉄心片をダイ内で積層する積層鉄心の製造方法において、
前記回転子鉄心片は、前記第1の小歯の半径方向内側端部を形成する第1のスリット抜きをした後、前記第1の小歯の半径方向外側端部を形成する外周抜きを行い、
前記固定子鉄心片は、隣り合う前記磁極片部を形成する仕上げスロットより小さい予備スロットを打抜きした後、前記磁極片部の一部又は全部にコイニング加工を行って前記磁極片部を半径方向内側に延伸させ、しかる後に前記仕上げスロットの打抜きを行い、半径方向内側に形成される環状片を残した状態で、前記第2の小歯の半径方向外側端部を形成する第2のスリット抜き及び隣り合う前記磁極片部を形成する第3のスリット抜きをした後、前記第2の小歯の半径方向内側端部を形成する内周抜きを行う。
本発明の積層鉄心の製造方法において、前記コイニング加工の後に形成される前記第2のスリット及び前記第3のスリットの抜き領域は、前記コイニング加工の前に形成された前記第1のスリットの抜き領域と少なくとも一部が重なり合うように形成されていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
本発明の積層鉄心の製造方法において、前記仕上げスロットの成形と同時に、又はその前後に前記コイニング加工によって発生した曲げくせを矯正する矯正加工を行うのが好ましい。一般にコイニング加工を行うと、その箇所から内側の磁極軸片部及びこれに連結する磁極
歯片部に反りが発生するので、この反り(曲げくせ)をプレスで押圧する又はストリッパーで押さえる等の矯正加工を行って曲げくせを無くす。特に、隣り合う磁極歯片部が連結している場合には、固定子鉄心片の半径方向内側が浮き上がる(又は下がる)ので、この
矯正加工を行うことにより材料に塑性変形を発生させて平面化する。
本発明の積層鉄心の製造方法において、前記薄板条材は初期工程で第1のパイロット孔を形成し、該第1のパイロット孔を基準にして、前記回転子鉄心片の打抜き、前記予備スロットの打抜き、前記コイニング加工、及び前記仕上げスロットの形成を行い、前記仕上げスロットの形成と同時又は形成後に第2のパイロット孔の形成を行い、該第2のパイロット孔を基準としてその後のプレス加工を行うのがよい。これによって、より正確な固定子鉄心片の製造が可能となる。
この場合、前記第2のパイロット孔は前記第1のパイロット孔より直径が大きく、前記第1のパイロット孔の上に抜き直し形成されるのがよい。
なお、第2のパイロット孔を第1のパイロット孔と別位置に形成することもできる。
そして、この積層鉄心の製造方法において、上下に配置される前記固定子鉄心片はかしめ部を介して積層され、前記かしめ部は前記第2のパイロット孔を基準として形成されるのがよい。
本発明に係る積層鉄心の製造方法は、回転子鉄心片は、第1の小歯の半径方向内側端部を形成する第1のスリット抜きをした後、第1の小歯の半径方向外側端部を形成する外周抜きを行い、固定子鉄心片は、半径方向内側に形成される環状片を残した状態で、第2の小歯の半径方向外側端部を形成する第2のスリット抜き及び隣り合う磁極片部を形成する第3のスリット抜きをした後、第2の小歯の半径方向内側端部を形成する内周抜きを行うことで、スプライン抜きに比べて抜き荷重が小さくなり、形成される小歯のダレもスプライン抜きに比べて小さくすることができ、その結果、モータのトルク向上を図ることができる。また、回転子鉄心片の外周および固定子鉄心片の内周を打抜く刃物の寿命を延ばすことができるとともに、固定子鉄心片の磁極片部を、隣り合う磁極片部を形成する仕上げスロットより小さい予備スロットを打抜きした後、磁極軸片部の一部又は全部をコイニング加工を行って磁極片部を半径方向内側に延伸し、しかる後に仕上げスロットを打抜き及び磁極歯片部の成形を行って形成するので、磁極軸片部のコイニング箇所を安定して延伸できると共に、コイニング加工後に仕上げスロットを打抜き形成することによって、コイニング加工によって変形した磁極片部を含むスロット全体を寸法通りに成形でき、固定子鉄心片の仕上げ精度が向上する。
更に、コイニング加工の後に形成される第2のスリット及び第3のスリットの抜き領域が、コイニング加工の前に形成された第1のスリットの抜き領域と少なくとも一部が重なり合うように形成される。この方法により回転子鉄心及び固定子鉄心の双方の小歯をスリット抜きにより形成することができる。これはコイニング加工が存在することによって実現されるものである。
また、本発明の積層鉄心の製造方法は、仕上げスロットの成形と同時に又はその前後にコイニング加工によって発生した曲げくせ(反り)を矯正する矯正加工を行うことによって、コイニング加工によって発生した磁極軸片部及びこれに続く磁極歯片部の変形を無くし、固定子鉄心片の平面化を図ることができる。
そして、この積層鉄心の製造方法において、薄板条材は初期工程で第1のパイロット孔を形成し、第1のパイロット孔を基準にして、回転子鉄心片の打抜き、予備スロットの打ち抜き、コイニング加工、及び仕上げスロットの形成を行い、仕上げスロットの形成と同時又は形成後に第2のパイロット孔を基準としてその後のプレス加工を行うことによって、コイニングによって生じる固定子鉄心片の変形を再度修正して、より精度の高い固定子鉄心片を製造できる。
ここで、第2のパイロット孔は第1のパイロット孔より直径が大きく、第1のパイロット孔の上に抜き直し形成することによって、薄板条材から固定子鉄心片を形成する板取り効率が向上できると共に、第1のパイロット孔が形成されている位置の有効利用ができる。
更に、上下に配置される固定子鉄心片をかしめ部を介して積層して、かしめ部を第2のパイロット孔を基準として形成することによって、磁極片部の形成位置を基準にして、かしめ部の形成位置を決定できる。
本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を用いて製造された固定子鉄心と回転子鉄心の斜視図である。 (A)は同固定子鉄心に用いる固定子鉄心片の斜視図、(B)はA−A矢視断面図である。 本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を示す工程図である。 本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法の説明図である。
図1に、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法によって製造された固定子鉄心10及び回転子鉄心11を示すが、これらはステッピングモータに使用され、固定子鉄心10は平面視して環状のヨーク部12とこのヨーク部12の内側に設けられている複数の磁極部13とを有している。固定子鉄心10及び回転子鉄心11はそれぞれ磁性鋼板からなる固定子鉄心片14及び回転子鉄心片15をかしめ積層して構成されている。なお、K1、K2は小歯であり、16、17はかしめ部を、17aは軸孔を示し、かしめ部16、17は周知の半抜きかしめ又はV字かしめが使用されている。
図2(A)、(B)に示すように、固定子鉄心片14は環状のヨーク片部18と、ヨーク片部18の半径方向内側に一体的に形成された複数(この実施の形態では8)の磁極片部19とを有している。磁極片部19はヨーク片部18の内側に連結される磁極軸片部20と、磁極軸片部20の更に内側に連接される磁極歯片部21とを有し、磁極歯片部21の半径方向内側には複数の小歯22がそれぞれ形成されている。この実施の形態では、各磁極軸片部20の一部(又は全部)に半径方向には一定幅で周方向に連続するコイニング加工による溝24が形成され、この部分に薄肉部(薄肉箇所)25が形成されている。
図3〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法は、磁性鋼板からなる薄板条材27を、(A)〜(K)のステーションを有する金型装置(順送金型装置)を用い、(A)〜(K)の工程を経て製造される。以下、これらについて詳しく説明する。
ステーション(A)(即ち、工程(A)、以下同じ)では、薄板条材27に対となる第1のパイロット孔28と、回転子鉄心片15に第1の小歯K1の半径方向内側端部を形成する第1のスリットS1の打抜きを行なう。
ステーション(B)では、薄板条材27を第1のパイロット孔28で位置決めして、回転子鉄心片15のかしめ部17と軸孔17aを打抜き形成する。最下部に位置する回転子鉄心片15ではかしめ部17はかしめ貫通孔となっているが、それ以降に積層される回転子鉄心片15ではかしめ部17は下方に凸状となっている。このかしめ貫通孔を形成するステーションは、ステーション(B)の前に別ステーションとして設けることもできる。なお、回転子鉄心片15と固定子鉄心片14は同一軸心上に形成される。
ステーション(C)では、回転子鉄心片15の第1の小歯K1の半径方向外側端部を形成する外周抜き行なって抜き落とす。抜き落とされた回転子鉄心片15は金型内で積層されて回転子鉄心11を形成する。
ステーション(D)では、固定子鉄心片14の各磁極軸片部20と磁極歯片部21の周方向の概略形状を形成する予備スロット29を形成する。この実施の形態では、磁極片部19は8個(複数)有するので、8個の予備スロット29を同時に形成する。なお、予備スロット29は以下に説明する仕上げスロット30に対して小さく、少し(例えば、板厚の0.5〜10倍)の仕上げ代を有している。
ステーション(E)では、第1のパイロット孔28を基準にして、予備スロット29で形成された磁極軸片部20の一部をリング状のパンチPで押圧して各磁極軸片部20に対して均等にコイニング加工を行う。このとき、金型装置のストリッパーがコイニング部(溝24)より半径方向外側領域を押さえ、コイニング部より半径方向内側を開放状態としているため、コイニングによる余肉が半径方向内側に逃げることになる。このコイニング加工によって磁極軸片部20を半径方向内側に板厚の20〜80%延伸する。
コイニング加工によって形成される溝24(即ち、薄肉部25に相当する)は、磁極軸片部20の最内側にあるのが好ましく、これによって、延伸された磁極歯片部21の歪みを最小にすることができる。なお、コイニング加工によって伸びた部分の体積(板厚t×磁
極軸片部20の幅×伸び代)は、略溝24の体積(溝24の深さ×磁極軸片部20の幅×溝24の半径方向長さa)に一致する。溝24が深すぎると磁極軸片部20の磁気的特性が悪くなるので、溝24の深さを板厚の0.1〜0.5倍(より好ましくは、0.1〜0.4倍)の範囲とするのが好ましい(図2(B)参照)。
この実施の形態においては、隣り合う磁極歯片部21は周方向に連結されているので、磁極軸片部20を半径方向内側に延伸すると、コイニング加工による曲げくせが発生し、磁極歯片部21が浮き上がる。従って、次のステーションでこの浮き上がりを押さえるプレ
ス加工を行う。このプレス加工は、次のステーション(F)で用いるストリッパーで薄板条材27を押圧してもよいし、ステーション(E)とステーション(F)の間に(又はステーション(F)の後に)曲げくせの矯正を行う矯正加工ステーションを設けてもよい。
ステーション(F)では、初期工程で形成した第1のパイッロト孔28を基準として、最終的な磁極軸片部20の形状及び磁極歯片部21の円周方向の形状を形成する仕上げスロット30を打ち抜くと共に、曲げくせが矯正された薄板条材27の進行方向下流側にある第1のパイロット孔28を拡径して第2パイロット孔32を形成する(即ち、パイロット孔の抜き直し形成)。このとき、仕上げスロット30は予備スロット29の全周又は一部を除く全周を含むように打ち抜かれる。なお、第2のパイロット孔32は第1のパイロット孔28と別位置に形成することもできる。また、仕上げスロット30の形成後に第2のパイロット孔32を形成することもできる。
ステーション(G)では、第2のパイロット孔32を基準にして、磁極歯片部21の半径方向内側に形成される第2の小歯K2及び隣り合う磁極歯片部21の輪郭をそれぞれ形成する第2、第3のスリットS2、S3の打抜きを行う。
この第2、第3のスリットS2、S3について図6を参照しながら詳細に説明する。
図6において、スリットS2、S3はハッチングで示す。予備スロット29で形成される輪郭線37を点線で、コイニング加工によって半径方向に延伸された予備スロット29の輪郭線38をその内側に点線で示す。コイニング加工前の回転子鉄心片15の小歯K1を形成する第1のスリットS1の輪郭線39を点線で、コイニング加工後の回転子鉄心片15のラインを実線40で示す。ここで、コイニング加工の後に形成される第2のスリットS2及び第3のスリットS3の抜き領域は、コイニング加工の前に形成された第1のスリットS1の抜き領域と一部が重なり合うように形成される。このように第1のスリットS1を形成した後にコイニング加工を行なって磁極軸片部20を半径方向内側に延伸させることで、第2のスリットS2及び第3のスリットS3を打抜き形成することが可能となる。
なお、第3のスリットS3は仕上げスロット30の形成領域を一部含むように、ミスマッチして形成されるため、磁極歯片部21の両端部に位置する第2の小歯K2に僅かに凹部Mが形成される。これにより、打抜きが重なり合う部分の抜き残しやバリの発生を防止することができる。
ステーション(H)では、第2のパイロット孔32を基準にして、かしめ部16を形成する。最下部に位置する固定子鉄心片14ではかしめ部16はかしめ貫通孔となっているが、それ以降に積層される固定子鉄心片14ではかしめ部16は下方に凸状となっている。
このかしめ貫通孔を形成するステーションは、ステーション(H)の前に別ステーションとして設けることもできる。なお、図1、図2に示す固定子鉄心片14では、磁極片部19の半径方向外側と内側に交互にかしめ部16を設けているが、図4のステーション(H
)以降に示すように、各磁極片部19の半径方向内側とヨーク片部18に2磁極ピッチで設けることもできる。また、磁気特性の更なる改善を図る場合は、ヨーク片部18のみに形成してもよい。
続いて、ステーション(I)では、第2の小歯K2の内側輪郭を形成する半径rの円形抜きを行う。これによって形成される第2の小歯K2の輪郭を実線41で示す。その結果、図6に示すように、半径rの外形線と実線40で示す環状片からなる切り滓44が除去される。ステーション(F)、(G)及び(I)で小歯22を形成する磁極歯片部21の成形が完了する。
本実施の形態においては、第2の小歯K2の溝と内形形状を別々の工程で打ち抜いているので、抜き滓(切り滓)44が環状となって引っ掛りなくスムーズに抜き落とされるほか、スプライン抜きに比べて、打抜きパンチにかかる抜き荷重が小さいため、パンチの磨耗や破損を低減させることができる。なお、切り滓44の半径方向最小幅cは0.1mm(より、好ましくは0.2mm)以上とする。その理由は、半径方向最小幅が0.1mm以下の場合、切り滓44の剛性が低下してリング状態を保てずに破断してしまい、金型の破損を引き起こす原因となるからである。
次のステーション(J)で、固定子鉄心片14の外形抜きを行い、ダイ内でかしめ積層する。ステーション(K)では固定子鉄心片14及び回転子鉄心片15が抜き落とされた薄板条材(スケルトン)を示す。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、寸法、磁極の数、極歯の形状を変更したものであっても本発明は適用される。
更には、磁極歯片部の内側に小歯を形成しない通常の固定子鉄心片を用いる積層鉄心にも本発明は適用される。
10:固定子鉄心、11:回転子鉄心、12:ヨーク部、13:磁極部、14:固定子鉄心片、15:回転子鉄心片、16、17:かしめ部、17a:軸孔、18:ヨーク片部、19:磁極片部、20:磁極軸片部、21:磁極歯片部、24:溝、25:薄肉部、27:薄板条材、28:第1のパイロット孔、29:予備スロット、30:仕上げスロット、32:第2のパイロット孔、37:予備スロットの輪郭線、38:延伸した予備スロットの輪郭線、39:コイニング加工前の第1スリットの輪郭線、40:コイニング加工後の回転子鉄心片の打抜きライン、41:小歯の内径円、44:切り滓(抜き滓)、P:コイニングパンチ、K1:第1の小歯、K2:第2の小歯、S1:第1のスリット、S2:第2のスリット、S3:第3のスリット、M:凹部

Claims (6)

  1. 薄板条材から、1)外周に第1の小歯を有する回転子鉄心片を打抜き形成し、2)該回転子鉄心片に軸心を合わせて配置され、環状のヨーク片部と該ヨーク片部の半径方向内側に一体的に連接されて内周に第2の小歯を有する磁極片部とを備える固定子鉄心片を打抜き形成し、前記回転子鉄心片および前記固定子鉄心片をダイ内で積層する積層鉄心の製造方法において、
    前記回転子鉄心片は、前記第1の小歯の半径方向内側端部を形成する第1のスリット抜きをした後、前記第1の小歯の半径方向外側端部を形成する外周抜きを行い、前記固定子鉄心片は、隣り合う前記磁極片部を形成する仕上げスロットより小さい予備スロットを打抜きした後、前記磁極片部の一部又は全部にコイニング加工を行って前記磁極片部を半径方向内側に延伸させ、しかる後に前記仕上げスロットの打抜きを行い、半径方向内側に形成される環状片を残した状態で、前記第2の小歯の半径方向外側端部を形成する第2のスリット抜き及び隣り合う前記磁極片部を形成する第3のスリット抜きをした後、前記第2の小歯の半径方向内側端部を形成する内周抜きを行うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の積層鉄心の製造方法において、前記コイニング加工の後に形成される前記第2のスリット及び前記第3のスリットの抜き領域は、前記コイニング加工の前に形成された前記第1のスリットの抜き領域と少なくとも一部が重なり合うように形成されていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の積層鉄心の製造方法において、前記仕上げスロットの成形と同時に又はその前後に前記コイニング加工によって発生した曲げくせを矯正する矯正加工を行うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載の積層鉄心の製造方法において、前記薄板条材は初期工程で第1のパイロット孔を形成し、該第1のパイロット孔を基準にして、前記回転子鉄心片の打抜き、前記予備スロットの打抜き、前記コイニング加工、及び前記仕上げスロットの形成を行い、前記仕上げスロットの形成と同時又は形成後に第2のパイロット孔の形成を行い、該第2のパイロット孔を基準としてその後のプレス加工を行うことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  5. 請求項4記載の積層鉄心の製造方法において、前記第2のパイロット孔は前記第1のパイロット孔より直径が大きく、前記第1のパイロット孔の上に抜き直し形成されることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の積層鉄心の製造方法において、上下に配置される前記固定子鉄心片はかしめ部を介して積層され、前記かしめ部は前記第2のパイロット孔を基準として形成されることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
JP2010060495A 2010-03-17 2010-03-17 積層鉄心の製造方法 Active JP5462675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010060495A JP5462675B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 積層鉄心の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010060495A JP5462675B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 積層鉄心の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011199923A true JP2011199923A (ja) 2011-10-06
JP5462675B2 JP5462675B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=44877447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010060495A Active JP5462675B2 (ja) 2010-03-17 2010-03-17 積層鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5462675B2 (ja)

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01241331A (ja) * 1988-03-22 1989-09-26 Kuroda Precision Ind Ltd ステッピングモータの鉄心製造方法と装置
JPH06269149A (ja) * 1993-03-11 1994-09-22 Mitsui High Tec Inc モータ用鉄心片の製造方法
JPH06343248A (ja) * 1993-05-28 1994-12-13 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法
JPH07177709A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Oriental Motor Co Ltd 積層鉄芯用鉄板の製造方法
JPH08149761A (ja) * 1994-11-14 1996-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ及びその製造方法
JPH11215778A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Mitsui High Tec Inc ステッピングモータの製造方法
JPH11252871A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法
JP2955804B2 (ja) * 1992-10-23 1999-10-04 株式会社三井ハイテック 電動機の積層鉄心
JP2000050579A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Mitsui High Tec Inc モータ用鉄心の製造方法
JP2002354717A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心及び積層鉄心の製造方法
JP2006340491A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Mitsui High Tec Inc 固定子積層鉄心の製造方法
JP2007215323A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Mitsui High Tec Inc 鉄心片の製造方法及び製造設備
WO2008139843A1 (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsui High-Tec, Inc. 積層鉄心及びその製造方法
JP2009033841A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Denso Corp 積層鉄心の製造方法及び製造装置
JP2010057221A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Mitsubishi Electric Corp 回転電機およびその固定子鉄心並びに固定子鉄心の製造方法
JP2011139605A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01241331A (ja) * 1988-03-22 1989-09-26 Kuroda Precision Ind Ltd ステッピングモータの鉄心製造方法と装置
JP2955804B2 (ja) * 1992-10-23 1999-10-04 株式会社三井ハイテック 電動機の積層鉄心
JPH06269149A (ja) * 1993-03-11 1994-09-22 Mitsui High Tec Inc モータ用鉄心片の製造方法
JPH06343248A (ja) * 1993-05-28 1994-12-13 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法
JPH07177709A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Oriental Motor Co Ltd 積層鉄芯用鉄板の製造方法
JPH08149761A (ja) * 1994-11-14 1996-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ及びその製造方法
JPH11215778A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Mitsui High Tec Inc ステッピングモータの製造方法
JPH11252871A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法
JP2000050579A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Mitsui High Tec Inc モータ用鉄心の製造方法
JP2002354717A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心及び積層鉄心の製造方法
JP2006340491A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Mitsui High Tec Inc 固定子積層鉄心の製造方法
JP2007215323A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Mitsui High Tec Inc 鉄心片の製造方法及び製造設備
WO2008139843A1 (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsui High-Tec, Inc. 積層鉄心及びその製造方法
JP2009033841A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Denso Corp 積層鉄心の製造方法及び製造装置
JP2010057221A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Mitsubishi Electric Corp 回転電機およびその固定子鉄心並びに固定子鉄心の製造方法
JP2011139605A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Mitsui High Tec Inc 積層鉄心の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5462675B2 (ja) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5352445B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP4932967B1 (ja) 回転電機用螺旋コアの製造方法及び回転電機用螺旋コアの製造装置
US8456057B2 (en) Laminated stator core
CN105846565A (zh) 电机电枢及其制造方法
JP5875746B2 (ja) 固定子鉄心の製造方法
JP6315537B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及びその製造装置
JP5379522B2 (ja) 分割鉄心片の製造方法
JP6320856B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP4898240B2 (ja) 鉄心片の製造方法
JP6320857B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP5397396B2 (ja) 回転電機の回転子鉄心の製造方法
JP2006340491A (ja) 固定子積層鉄心の製造方法
JP2010178487A (ja) 積層鉄心の製造方法および順送り金型装置
JP2014176127A (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP4989877B2 (ja) 回転子積層鉄心の製造方法
JP5462675B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP5248972B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及び金型装置
JP4630858B2 (ja) 積層鉄心およびその製造方法
JP5438441B2 (ja) 積層鉄心の製造方法及びこれを用いて製造した積層鉄心
JP7136821B2 (ja) 順送プレス加工方法
JP5536493B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および製造装置
JP2013022607A (ja) 金属シート材の打ち抜き方法及び打ち抜き装置
JP2010104154A (ja) 磁石装着型回転子鉄心の製造方法
JP5486350B2 (ja) 固定子積層鉄心及びその製造方法
JP6761319B2 (ja) 鉄心片の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130111

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5462675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250