JP2011197036A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単色のトナーパターンを中間転写ベルト上に形成させ(S601)、転写前のトナーパターンの濃度と、転写後のトナーパターンの残存濃度とを取得し(S604、S605)、転写前の濃度の値に基づき入力画像データの階調値を補正する第1階調補正テーブルを作成し(S608)、当該テーブルにより階調値を補正した場合よりも、残存濃度分だけ階調値が大きくなるように入力画像データの階調値を補正する第2階調補正テーブルを、転写前の濃度の値と残存濃度とに基づき作成し(S613)、多色の画像データが入力された場合に、その色濃度データの内、中間転写ベルト上において最下層に重ね合わされる色を除く色濃度データの階調値を、第1階調補正テーブルにより補正し、最下層の色の色濃度データの階調値を、第2階調補正テーブルにより補正する。
【選択図】図6
Description
又、機内の温湿度の変化や感光体ドラム等の部品の劣化等により、感光体ドラムへのトナー付着量が変化するため、γ補正曲線を定期的に更新することが要求される。
又、本発明の一形態に係る画像形成方法は、像担持体上に形成される単色のトナーパターンの濃度に基づいて入力画像データの階調補正を行い、階調補正後の画像データに基づいて像担持体上に重ね合わさるように形成された各色のトナー像を、記録シートに転写してカラー画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、階調補正用の単色のトナーパターンを前記像担持体上に形成する形成ステップと、前記像担持体上の転写前の前記トナーパターンの濃度と、前記トナーパターンを転写した後に前記像担持体上に残存している前記トナーパターンの残存濃度とを取得する取得ステップと、転写前の前記トナーパターンの濃度の値に基づいて入力画像データの階調値を補正するための第1階調補正テーブルを作成する第1作成ステップと、前記第1階調補正テーブルを用いて階調値を補正した場合よりも、前記残存濃度に相当する分だけ階調値が大きくなるように入力画像データの階調値を補正するための第2階調補正テーブルを、転写前の前記トナーパターンの濃度の値と前記残存濃度とに基づいて作成する第2作成ステップと、多色の画像データが入力された場合に、当該画像データの示す色濃度データの内、前記像担持体上において最下層に重ね合わされる色を除く色濃度データの階調値を、前記第1階調補正テーブルを用いて補正し、最下層の色の色濃度データの階調値を、前記第2階調補正テーブルを用いて補正する補正ステップと、
を含むこととすることができる。
ここで、前記トナーパターンは、前記像担持体上において記録シートが通紙される通紙領域以外の非通紙領域に形成されることとしてもよい。
(1)画像形成装置の全体の構成
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置10の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、画像形成装置10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部11と、給紙部12と、定着部13と、制御部14と、画像読取部15等から構成される。この画像形成装置10は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。
画像プロセス部11は、駆動ローラ22と従動ローラ23により張架された中間転写ベルト21の下方に、Y〜K色のそれぞれに対応する作像ユニット20Y、20M、20C、20Kを列設してなり、さらに、アクチュエータ39を通じて中間転写ベルト21と圧接、離間が可能な二次転写ローラ35を備えている。又、従動ローラ23の下方には、中間転写ベルト21上に残留するトナーを除去するためのクリーナ24が配置されている。クリーナ24は、中間転写ベルト21と圧接、離間が可能なように構成され、制御部14により圧接、離間が制御される。
現像器4Y〜4Kには、対応する感光体ドラムにトナーを供給するための現像ローラ41Y〜41Kが設けられており、各現像ローラ41Y〜41Kには、図示しない現像バイアス電源部により個別にバイアス電圧が印加される。
このように作像されたブラックのトナー像は、一次転写ローラ5Kと感光体ドラム1K間に作用する静電力により中間転写ベルト21上に一次転写される。他色の作像ユニット20Y,20M,20Cによるトナー像の作像動作も上記と同様にして行われる。なお、各作像ユニットにおける作像動作は、各色のトナー像が中間転写ベルト21上の同位置に多重転写されるように所定のタイミングずつずらして実行される。
給紙部12は、転写紙などの記録シートSを保持し、保持している記録シートSを二次転写位置351まで搬送するものであって、当該記録シートSを収納する給紙カセット31と、給紙カセット31内の記録シートSを搬送路37上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、中間搬送ローラ対33と、二次転写位置351に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対34とからなる。
図2は、制御部14の構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御部14は、主な構成要素として、CPU101、通信インターフェース(I/F)部102、ROM103、RAM104、画像信号処理部105、γ補正データ作成部106、γ補正用LUT記憶部107、パターン画像記憶部108、濃度変換用LUT記憶部109、最下層色特定テーブル記憶部110、画像データ記憶部111などを備える。
UCR・BP処理部1054は、黒色の再現を改善するため、R,G,Bの3色のデータの共通部分を黒色のデータとして計算するとともに、3色のデータの各値から黒色のデータの値を差し引いた値に所定の係数を乗じて色補正部1055に出力する。
図6は、γ補正データ作成部106の行うγ補正データ作成処理の動作を示すフローチャートである。γ補正データ作成処理は、例えば、画像形成装置10の電源が投入された時や、電源投入後、所定時間経過した時若しくは所定枚数の印刷処理が完了した時や現像器4Y〜4Kの何れかのトナーが交換された時などに実行される。図7(a)は、γ補正データ作成処理の起動時における、中間転写ベルト21と二次転写ローラ35の位置関係を示す図である。
図8は、中間転写ベルト21上に形成された各色のトナーパターンの具体例を示す。同図の符号21は、中間転写ベルト21を、符号Y1,M1,C1,K1、Y2,M2,C2,K2は、それぞれ,色が、Y,M,C,Kのトナーパターンを、符号211は、記録シートSが通紙されず、記録シートSに中間転写ベルト21上のトナー像が転写されない非通紙領域を、符号212は、記録シートSが通紙され、記録シートSに中間転写ベルト21上のトナー像が転写される通紙領域をそれぞれ表す。同図に示すように、各色のトナーパターンは、中間転写ベルト21上の両側の、非通紙領域211に形成されている。ここでは、各色の一組目のY1,M1,C1,K1のトナーパターンについては、二次転写ローラ35に二次転写されない状態で、反射濃度がパターン検出センサ25により検出され、各色の二組目のY2,M2,C2,K2のトナーパターンについては、二次転写ローラ35に二次転写された後に中間転写ベルト21上に残る残存トナーパターンにおける反射濃度がパターン検出センサ25により検出されるものとする。
ここで、所定時間は、画像プロセス部11へのトナーパターンの形成指示の時点を起点とし、その後、図7(b)に示すように、中間転写ベルト21上に形成された符号701で表す一組目の各色のトナーパターンの全てが、二次転写位置351を通過する時点を終点とする時間に相当し、当該時間は、予め求められてROM103内に格納されているものとする。図7(b)の符号702は、二組目の各色のトナーパターンを表す。
さらに、γ補正データ作成部106は、濃度変換用LUT記憶部109に記憶されている各色についての濃度変換用LUTを参照して、各色についての第1γ補正曲線の反射濃度を階調値に変換して、各色について、入力画像データの階調値(原稿濃度の階調値)と補正後の階調値(補正値)との対応関係を示すγ補正用第1LUTを作成し、γ補正用LUT記憶部107に記憶させる(ステップS608)。
算出した各色の残存トナーパターンを構成する各階調値のパッチの反射濃度の指標値と当該パッチの階調値との対応関係に基づいて、各色について残トナー補正曲線を作成する(ステップS610)。さらに、γ補正データ作成部106は、各色について作成した測定曲線と、当該色について作成した残トナー補正曲線との差分を算出し、算出値に基づいて差分測定曲線を作成し(ステップS611)、作成した各差分測定曲線の逆関数となる曲線を第2γ補正曲線として作成する(ステップS612)。
図12は、γ補正部1056が行う画像データγ補正処理の動作を示すフローチャートである。γ補正部1056は、色補正部1055より、Y,M,C,Kの各色濃度データが画像データとして入力されると(ステップS1201)、各色濃度データの示す階調値に基づいて、入力された画像データが単色か否かを判定する(ステップS1202)。
さらに、γ補正部1056は、画像データの示すY,M,C,Kの各色濃度データの内、最下層色に該当する色濃度データについては、γ補正用LUT記憶部107に記憶されているγ補正用第2LUTを用いて、階調値を対応する補正値に変換して階調値を補正し、最下層色に該当しない色濃度データについては、γ補正用第1LUTを用いて、階調値を対応する補正値に変換して階調値を補正する(ステップS1204)。
これにより、多色の画像データに基づいて、複数種類の単色のトナーを中間転写ベルト上で重ね合わせて多色が混色された出力画像を再現しようとする場合において、二次転写時にトナーの一部が中間転写ベルト21上に残存する最下層色については、残存トナー分に相当する分だけ、階調値が大きくなるように階調値を補正することが可能なγ補正用第2LUTを用いて階調補正がされる。従って、γ補正用第1LUTを用いて階調補正した場合に比べ、残存トナーに起因する階調値のズレが小さくなるように補正することができ、最下層の色の画像データの階調値について、階調補正の精度を高めることができる。その結果、多色が混色された出力画像を所望の色合いで精度よく再現することができる。
<補足>
以上、本発明に係る画像形成装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施の形態に限られないことは勿論である。
(3)本実施の形態に係るγ補正データ作成処理及び画像データγ補正処理を適用できる画像形成装置のタイプは、フルカラーのタンデム型画像形成装置に限定されない。例えば、特許文献(特開2000-172043号公報)に開示されている画像形成装置、具体的には、潜像を担持する感光体ドラムと、現像剤を担持・搬送する複数本の現像器によって、感光体ドラム上に複数色のトナー像を重ね合わせるように形成後、転写材に一括転写するカラー画像形成装置(当該特許文献図1参照)にも適用できる。
又、各色について検出した残存トナーパターンの反射濃度の平均値を算出し、当該算出結果に基づいて各色に共通の残トナー補正曲線を作成することとしてもよい。或いは、残存トナーパターンを直接検出せず、例えば、画像形成装置10の製造者側で予め各色又はY,M,C,Kの何れか一色について、残存トナーパターンの反射濃度を検出しておき、その検出結果に基づいて残トナー補正曲線を作成し、ROM103等の記録媒体に記憶させておくこととしてもよい。この場合には、残存トナーパターンの反射濃度の検出処理を行うことなく、ROM103等の記録媒体から残トナー補正曲線を読み出すことにより、残トナー補正曲線を作成し、γ補正データ作成処理を実行することができる。
(6)本実施の形態においては、各色について差分測定曲線を作成し、作成した差分測定曲線に基づいてγ補正用第2LUTを作成することとしたが、γ補正用第2LUTを作成する方法は、上記方法に限定されない。例えば、各色について差分測定曲線を作成する代わりに、各色について作成した残トナー補正曲線の逆関数をとることにより、残トナー補正曲線のγ補正曲線を作成し、第1γ補正曲線と残トナー補正曲線のγ補正曲線との差分をとることにより、差分γ補正曲線を作成し、作成した差分γ補正曲線に基づいてγ補正用第2LUTを作成することとしてもよい。
2Y〜2K 帯電器
3Y〜3K 露光部
4Y〜4K 現像器
5Y〜5K 1次転写ローラ
10 画像形成装置
11 画像プロセス部
12 給紙部
13 定着部
14 制御部
15 画像読取部
20Y〜20K 作像ユニット
21 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
23 従動ローラ
24 クリーナ
25 パターン検出センサ
32 繰り出しローラ
33 中間搬送ローラ対
34 タイミングローラ対
35 2次転写ローラ
36 排出ローラ対
37 搬送路
38 排紙トレイ
39 アクチュエータ
41Y〜41K 現像ローラ
101 CPU
102 通信インターフェース(I/F)部
103 ROM
104 RAM
105 画像信号処理部
106 γ補正データ作成部
107 γ補正用LUT記憶部
108 パターン画像記憶部
109 濃度変換用LUT記憶部
110 最下層色特定テーブル記憶部
111 画像データ記憶部
Claims (10)
- 像担持体上に形成される単色のトナーパターンの濃度に基づいて入力画像データの階調補正を行い、階調補正後の画像データに基づいて像担持体上に重ね合わさるように形成された各色のトナー像を、記録シートに転写してカラー画像を形成する画像形成装置であって、
階調補正用の単色のトナーパターンを前記像担持体上に形成する形成手段と、
前記像担持体上の転写前の前記トナーパターンの濃度と、前記トナーパターンを転写した後に前記像担持体上に残存している前記トナーパターンの残存濃度とを取得する取得手段と、
転写前の前記トナーパターンの濃度の値に基づいて入力画像データの階調値を補正するための第1階調補正テーブルを作成する第1作成手段と、
前記第1階調補正テーブルを用いて階調値を補正した場合よりも、前記残存濃度に相当する分だけ階調値が大きくなるように入力画像データの階調値を補正するための第2階調補正テーブルを、転写前の前記トナーパターンの濃度の値と前記残存濃度とに基づいて作成する第2作成手段と、
多色の画像データが入力された場合に、当該画像データの示す色濃度データの内、前記像担持体上において最下層に重ね合わされる色を除く色濃度データの階調値を、前記第1階調補正テーブルを用いて補正し、最下層の色の色濃度データの階調値を、前記第2階調補正テーブルを用いて補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体は、中間転写ベルトであり、
前記中間転写ベルト上のトナー像を記録シートに転写する2次転写ローラを備え、
前記取得手段は、
前記中間転写ベルト上の転写前の前記トナーパターンの濃度と、前記トナーパターンを前記二次転写ローラに転写した後に前記中間転写ベルト上に残存しているトナーパターンの残存濃度とを検出する検出手段と、
検出した残存濃度に基づいて前記トナーパターンを記録シートに転写した場合におけるトナーパターンの残存濃度を決定する決定手段と、
決定した前記残存濃度を取得する残存濃度取得手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第2作成手段は、
転写前の前記トナーパターンの濃度の値を、前記残存濃度分だけ減算した値に補正し、当該補正値にもとづいて前記第2階調補正テーブルを作成する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、単色の画像データが入力された場合に、当該画像データの示す色濃度データの階調値を、前記第2階調補正テーブルを用いて補正する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。 - 前記トナーパターンは、前記像担持体上において記録シートが通紙される通紙領域以外の非通紙領域に形成される
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。 - 像担持体上に形成される単色のトナーパターンの濃度に基づいて入力画像データの階調補正を行い、階調補正後の画像データに基づいて像担持体上に重ね合わさるように形成された各色のトナー像を、記録シートに転写してカラー画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、
階調補正用の単色のトナーパターンを前記像担持体上に形成する形成ステップと、
前記像担持体上の転写前の前記トナーパターンの濃度と、前記トナーパターンを転写した後に前記像担持体上に残存している前記トナーパターンの残存濃度とを取得する取得ステップと、
転写前の前記トナーパターンの濃度の値に基づいて入力画像データの階調値を補正するための第1階調補正テーブルを作成する第1作成ステップと、
前記第1階調補正テーブルを用いて階調値を補正した場合よりも、前記残存濃度に相当する分だけ階調値が大きくなるように入力画像データの階調値を補正するための第2階調補正テーブルを、転写前の前記トナーパターンの濃度の値と前記残存濃度とに基づいて作成する第2作成ステップと、
多色の画像データが入力された場合に、当該画像データの示す色濃度データの内、前記像担持体上において最下層に重ね合わされる色を除く色濃度データの階調値を、前記第1階調補正テーブルを用いて補正し、最下層の色の色濃度データの階調値を、前記第2階調補正テーブルを用いて補正する補正ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。 - 前記像担持体は、中間転写ベルトであり、
前記中間転写ベルト上のトナー像を記録シートに転写する2次転写ローラを備え、
前記取得ステップは、
前記中間転写ベルト上の転写前の前記トナーパターンの濃度と、前記トナーパターンを前記二次転写ローラに転写した後に前記中間転写ベルト上に残存しているトナーパターンの残存濃度とを検出する検出ステップと、
検出した残存濃度に基づいて前記トナーパターンを記録シートに転写した場合におけるトナーパターンの残存濃度を決定する決定ステップと、
決定した前記残存濃度を取得する残存濃度取得ステップと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。 - 前記第2作成ステップにおいて、
転写前の前記トナーパターンの濃度の値を、前記残存濃度分だけ減算した値に補正し、当該補正値にもとづいて前記第2階調補正テーブルを作成する
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成方法。 - 前記補正ステップにおいて、単色の画像データが入力された場合に、当該画像データの示す色濃度データの階調値を、前記第2階調補正テーブルを用いて補正する
ことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の画像形成方法。 - 前記トナーパターンは、前記像担持体上において記録シートが通紙される通紙領域以外の非通紙領域に形成される
ことを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の画像形成方法。
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