JP5246188B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
このため、例えば、画像安定化制御時にCMYK各色のテストパターンをそれぞれ複数階調に亘って形成し、これを読み取って階調特性データから階調ターゲットとのずれ量を演算し、ガンマ補正を行う方法が知られている。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、精度の高いカラーバランスを実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
この場合において、像担持体上に、単色で階調が相異なる複数の基準トナー像を形成する基準トナー像形成手段と、基準トナー像を記録材に転写した後に像担持体上に残留するトナー量を階調ごとに計測する残留トナー量計測手段と、を備え、トナー量調整手段が、残留トナー量計測手段が計測した残留トナー量に基づいて、多次色において少なくするトナー量を算出すれば、実際に像担持体上に残留するトナー量を計測するので、精度良くカラーバランスを表現することができるできる。
また、本願発明に係る画像形成方法は、像担持体上に重ね合わせた複数色のトナー像を記録材に転写する画像形成装置が実行する画像形成方法であって、像担持体上に複数色のトナーを重ね合わせるときは、像担持体表面にもっとも近い層の色である1次色については、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときと同じトナー量とし、前記1次色以外の色である多次色のそれぞれについては、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときよりも少ないトナー量とするトナー量調整ステップを含むことを特徴とする。
[1]問題の解析
従来、ガンマ補正に際しては、中間転写体上にCMYK各色のトナーパターンを形成し、これらを反射濃度センサにて読み取って得られた濃度を用いて、帯電電位や現像電位、露光量といった作像プロセス条件や、入出力画像データ特性(ガンマ特性)等が調整されている。
すなわち、反射濃度センサによって得られるトナーパターンの濃度は、トナーパターンによる中間転写体の隠蔽率となっている。図1は、トナー付着量と反射濃度センサの出力との関係を示す図であって、反射濃度センサの出力値は最大値が255となるように規格化されている。図1に示されるように、トナー付着量が少ない場合には反射濃度センサの出力値が高くなるが、これらに写真101に示されるようにトナーによる中間転写体の隠蔽率が低いためである。
[2] 画像形成装置の構成
先ず、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
画像読取装置300は、シートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像を読み取ることができる。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止させた状態で、搬送中の原稿を読み取る方式である。また、スキャナ移動方式は、原稿を静止させた状態で、原稿面からの反射光を読取センサに導くミラーを原稿に対して移動させて読み取る方式である。
トナー像が転写された記録シートSは、定着部319での加熱および加圧によりトナー像が当該記録シートSに溶融、圧着された後、排出トレイ341上に排出される。記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト311上に残った残留トナーは、クリーナ342により除去される。
次に、画像形成装置3が実行する画像安定化制御について、特にガンマ補正に関連する制御を説明する。
図4は、画像形成部310の主要な構成を示す図である。図4に示されるように、中間転写ベルト311のトナー像搬送方向(矢印A方向)における2次転写位置よりも下流側には反射濃度センサ400が設けられている。反射濃度センサ400は測定対象物への照射光量と反射光量との比によって反射濃度を計測する。反射濃度センサ400は中間転写ベルト311の幅方向両端に1つずつ配されており、2次転写後に中間転写ベルト311上に残留するトナー像の反射濃度を検出する。
なお、本実施の形態においては、YMCKを2色ずつに分けて、各2色のトナーパターンを幅方向の同じ側に配している。また、また各色の12階調のトナーパターンを階調の濃いものから順に反射濃度センサ400にて検出する。
図6に示されるように、先ず、画像安定化制御の際に、上述のような画像調整モードテストパターンを記録シートに印刷する(S601)。中間転写ベルト311から記録シートへのトナー像の2次転写効率は100%ではないので、中間転写ベルト311上に画像調整モードテストパターンの一部が残留する。この残留トナー像の反射濃度を1階調分ごとに反射濃度センサ400にて検出する(S602)。
図7は、ルックアップテーブルを例示するグラフである。図7に示されるようなルックアップテーブルを用いれば、反射濃度センサの各検出値に対応する紙上反射濃度を求めることができる。この結果を用いて、残留トナーのCMYK各色の階調特性を算出することができる。
以上のようにして、画像安定化制御の際にガンマ補正データが更新される。
[4] ガンマ補正
次に、上記ガンマ補正データを用いたガンマ補正について説明する。
また、画素の色がBである場合には(S904:B)、1次色であるM色についてのみ単色用ガンマ補正を行い、C色については多層色用ガンマ補正を行う(S906)。以上のように、S901からS907までの処理をすべての画素について行ってガンマ補正を終了する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては、1次色か多次色かによってガンマ補正の仕方を異ならせる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、1次色か多次色かに応じて、ガンマ補正前、或いはガンマ補正後に画素毎に階調を補正しても良い。このようにしても本発明の効果を得ることができる。
例えば、図8に示したように、ガンマ補正曲線は概ねシグモイド曲線状となっており、低階調部分と高階調部分とが概ね平坦で、中間階調部分が傾斜する形状をとっている。このため、平坦部と傾斜部の境界をなす2点についてガンマ補正データを取得すれば、ガンマ補正のために確保する記憶領域を最小限に留めることができる。
(3) 上記実施の形態においては、作像部312Y〜312Kが順に中間転写ベルト311に沿って列設され、従って、CMYKの順にトナー像を中間転写ベルト311に1次転写する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の順序でトナー像を1次転写しても良い。
300…………………画像読取装置
310…………………画像形成部
311…………………中間転写ベルト
312Y〜312K…作像部
313…………………感光体ドラム
314…………………帯電器
315…………………露光器
316…………………現像器
317…………………1次転写ローラ
318…………………2次転写ローラ
330…………………制御部
400…………………反射濃度センサ
Claims (6)
- 像担持体上に重ね合わせた複数色のトナー像を記録材に転写する画像形成装置であって、
像担持体上に複数色のトナーを重ね合わせるときは、像担持体表面にもっとも近い層の色である1次色については、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときと同じトナー量とし、前記1次色以外の色である多次色のそれぞれについては、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときよりも少ないトナー量とするトナー量調整手段を備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体上に、単色で階調が相異なる複数の基準トナー像を形成する基準トナー像形成手段と、
基準トナー像を記録材に転写した後に像担持体上に残留するトナー量を階調ごとに計測する残留トナー量計測手段と、を備え、
トナー量調整手段は、残留トナー量計測手段が計測した残留トナー量に基づいて、多次色において少なくするトナー量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - トナー量調整手段は、基準トナー像を転写された記録材を読み取って、ガンマ補正に供するガンマ補正手段を備え、
ガンマ補正手段は、多次色については、トナー量が少なくなるようにガンマ補正する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 像担持体上に重ね合わせた複数色のトナー像を記録材に転写する画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
像担持体上に複数色のトナーを重ね合わせるときは、像担持体表面にもっとも近い層の色である1次色については、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときと同じトナー量とし、前記1次色以外の色である多次色のそれぞれについては、重ね合わせるときと同じ階調の単色で出力するときよりも少ないトナー量とするトナー量調整ステップを含む
ことを特徴とする画像形成方法。 - 像担持体上に、単色で階調が相異なる複数の基準トナー像を形成する基準トナー像形成ステップと、
基準トナー像を記録材に転写した後に像担持体上に残留するトナー量を階調ごとに計測する残留トナー量計測ステップと、を含み、
トナー量調整ステップは、残留トナー量計測ステップが計測した残留トナー量に基づいて、多次色において少なくするトナー量を算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。 - トナー量調整ステップは、基準トナー像を転写された記録材を読み取って、ガンマ補正に供するガンマ補正ステップを含み、
ガンマ補正ステップは、多次色については、トナー量が少なくなるようにガンマ補正する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
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