JP2014057155A - 画像形成装置、画像形成システム及びガマット歪を補正する方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム及びガマット歪を補正する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置における中間転写に起因するガマット歪を補正する。
【解決手段】中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置であって、前記記録媒体に中間転写される各色材毎に、前記色材の色値の基準色値に対する補正量を表す補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段11と、前記複数の各色材について当該色材の色値を、当該色材の前記補正パラメータ及び当該色材よりも上に重ねた色材の色値に基づき補正する補正手段4と、を備え、中間転写に起因するガマット歪を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム及びガマット歪を補正する方法に関する。
プリンタや複写機のカラーマネージメントでは、記録媒体や出力装置の違いによってガマット差が発生すること、及び、そのため、記録媒体上にパッチを出力し、出力したパッチを読み取り、読み取ったデータに基づきガマット差を補正することが知られている。
しかし、従来のガマット差(又は歪)の補正では、中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねる画像形成装置で、記録媒体または出力装置の違いによって発生する転写特性に起因したガマット歪を補正することはできない。
例えば、特許文献1には、記録媒体の種類毎に適切な補正用データを設定できるようにするため、記録媒体上に所定のキャリブレーション用画像を形成し、このキャリブレーション用画像を読み取り、読み取ったキャリブレーション用画像のデータに基づいて、記録媒体の種類別に補正用データ(ガンマ補正データ)を作成する画像形成装置のキャリブレーション方法が開示されている。
このキャリブレーション方法は、記録媒体上にパッチを出力し、出力したパッチを読み取り、記録媒体によって発生する濃度差(ガマット差)を補正する点では本発明と類似する点がある。しかし、記録媒体または出力装置の違いによって発生する転写特性に起因したガマット歪を補正することはできない。
本発明の目的は、中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置において、中間転写に起因するガマット歪を補正することである。
本発明は、中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置であって、前記記録媒体に中間転写される各色材毎に、前記色材の色値の基準色値に対する補正量を表す補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、前記複数の各色材について当該色材の色値を、当該色材の前記補正パラメータ及び当該色材よりも上に重ねた色材の色値に基づき補正する補正手段と、を備え、中間転写に起因するガマット歪を補正することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置において、中間転写に起因するガマット歪を補正することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を概略的に説明する図である。 記録媒体上に画像形成する際の色材の重ね順について説明する図である。 表面が滑らかな用紙Aに形成される色材層について説明する図である。 表面が粗い用紙Bに形成される色材層について説明する図である。 縦軸にY単色階調濃度、横軸にY入力階調値を取って、算出した用紙Aと用紙BのそれぞれのY色の単色階調特性を示す図である。 用紙Aのガマットについて説明する図である。 用紙Bのガマットについて説明する図である。 補正手段の狙いのガマットについて説明する図である。 図1の補正パラメータ設定手段の動作手順を説明するフロー図である。 ネットワークを介して接続された画像形成装置とサーバからなる画像形成システムの実施形態について説明する図である。 画像形成システムの別の実施形態について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態は、概略的には、中間転写を行う画像形成装置において、記録媒体または出力装置の違いによって発生するガマット差(又はガマット歪)の補正に際して、複数の色材に対応した複数の色値を、それぞれ色材の重ね順を反映させて補正する点に特徴を有する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を概略的に説明する図である。
この画像形成装置は、図示のように、画像データ取得手段1と、色変換手段2、3と、補正手段4と、補正パラメータ設定手段5と、プリンタ出力手段6を備えている。
ここで、画像データ取得手段1は入力画像の画像データを取得する。色変換手段2は、入力画像をPCS(Profile Connection Space)と呼ばれるデバイス非依存の色空間の色値に変換する。色変換手段3は、PCSからプリンタ出力手段6で使用する色材(トナー)の色に対応したYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)各色に変換する。
なお、以下の説明において、YMCKの色をあらわすときはYMCK各色といい、単にYMCKというときはその色値を表す。また、Y’M’C’K’は補正後の色値を表す。
補正手段4は、YMCK各色の補正手段41〜44で構成される。補正手段41〜44は、補正パラメータ設定手段5で設定され記憶手段8に記憶されたYMCKの補正量を表す補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkに応じて、YMCKを補正してY’M’C’K’を生成し、プリンタ出力手段6は、Y’M’C’K’に基づき、中間転写方式で記録媒体(本実施形態では用紙)上に画像形成する。
補正パラメータ設定手段5は、オペレーションパネル7と、測色手段10と、補正パラメータ算出手段11と、算出した補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkを記憶する記憶手段8と、オペレーションパネル7の操作によりパッチ画像データをプリンタ出力手段6に送信するパッチ画像データ送信手段9を備えている。
次に、YMCKを補正する場合に前提となる事項について説明する。
まず、YMCKを補正する場合に、記録媒体である用紙上に画像形成する際の色材の重ね順により、その補正の仕方が変わることについて説明する。
図2は、記録媒体上に画像形成する際の色材の重ね順について説明する図である。
ここでの説明では、用紙を下にしたとき、上からYMCK各色の順に色材が重ねられることを前提にして行う。
即ち、Y(イエロー)を補正するY補正手段41は、YMCK各色のうちY1色を用いて補正する。M(マゼンタ)を補正するM補正手段42は、YMCK各色のうちYとMの2色を用いて補正する。C(シアン)を補正するC補正手段43は、YMCK各色のうちYとMとCの3色を用いて補正する。K(ブラック)を補正するK補正手段44は、YMCK各色のうちYとMとCとKの4色を用いて補正する。
このように、補正手段4は、それぞれ色材の重ね順を反映した1色から4色の色値を用いて補正する。
また、YMCKを補正する場合に、用紙の表面の状態によりトナーの転写量に差が生じるため、次に、これを考慮して補正を行うことについて説明する。
図3は、表面が滑らかな(平滑度(例えばベック平滑度)が所定の閾値以上であるものを云う)記録媒体(用紙Aという)に形成される色材層について説明する図である。
表面が滑らかな用紙の場合には、用紙上にはトナーが比較的均一に転写されることが知られている。Cトナーのみで形成される単色も、YトナーとCトナーを重ねて形成される混色でもその特性は変わらない。図3においてCトナーに着目すると、単色でも混色でも用紙には同じ量のCトナーが概ね均一に載っていることが分かる。
図4は、表面が粗い(平滑度が前記「滑らかさ」について定めた閾値と異なる所定の閾値以下のものを云う)記録媒体(用紙Bという)に形成される色材層について説明する図である。
表面が粗い用紙Bの場合、後述の転写残りによってトナーが不均一になる。
即ち、中間転写方式を採用してカラー画像を形成する画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体に電子写真プロセスにより形成する複数色(フルカラー画像を形成する場合は、YMCK各色の色材像を、ベルト状又はドラム状の中間転写体に一次転写させる。その後、その中間転写体に転写された複数色のトナー像を普通紙、コート紙などの記録媒体に二次転写させ、最後に二次転写による色材像を記録用紙に定着することで所望のカラー画像を形成する。
この中間転写方式を採用する画像形成装置でカラー画像を形成する場合、中間転写体上には最多でYMCK4色の色材像が重なって形成される。この複数色の色材像を記録媒体に一括して二次転写すると、中間転写体上で最下層にある色材像(層)の一部が記録媒体(用紙)側に転写されず、中間転写体に残る現象(転写残り)が発生することがある(なお、「転写残り」については、例えば、特開2002−132003号公報参照)。
転写残りが発生すると、当然のことながらその転写されなかった色の記録媒体上における色材量が正常なときに比べて減少する。
この転写残りについては、表面が一定程度滑らかな用紙Aでは既に述べたように、比較的均一に転写され転写残りが問題になることはないが、表面が一定程度粗い用紙Bでは、用紙Bの一番上に載るトナーで転写残りが発生する。用紙Bの一番上の色材層の凹凸部分が転写残りで用紙上に転写されないと、図3に示す表面が滑らかな用紙Aに比べて、用紙上に載るトナーの量が少なくなる。
なお、転写残りが発生するのは一般に用紙Bの一番上の色材層だけであり、その下の色材層では発生しない。即ち、図4において、Cトナーに着目すると、図中左側の単色のCトナーは転写残りが発生してトナー量が少なくなり濃度が低下する。他方、図中右側の混色のYトナーの下に形成されるCトナーではトナー量の減少は起こらない。
このように、用紙B上のCトナーの量及びその色値は、その上に載る色材の有無および上に載る色材の色値で決まる。つまり、上の色が下の色に影響を与えることが分かった。
次に、補正パラメータ算出手段11における補正パラメータ算出処理について説明する。
図3と図4の比較から明らかなように、用紙Aと用紙Bとでは単色べたパッチで転写後のトナー量が異なるため濃度差が発生する。そこで、基準用紙データと比較することで補正パラメータを算出する。
補正パラメータ算出手段11は、基準用紙データと出力に使用する用紙の単色階調特性から補正パラメータを算出する。即ち、補正パラメータ算出手段11は、最初に記憶手段8から基準用紙データを読み出す。ここで、基準用紙データは、表面が滑らかな用紙の一種類を基準用紙として、この基準用紙にパッチ画像を出力して測色し、測色した値(色値)に基づき算出した単色階調特性である。また、補正パラメータ算出手段11は、出力に使用する用紙に出力(印刷)したパッチ画像の測色値から、単色階調特性を算出する。
パッチ画像データ送信手段9が送信するパッチ画像データは、単色階調特性算出のため、YMCK各色の単色の中間階調と、べたのパッチを含んでいる。測色手段10は出力したパッチを測色してパッチのL*a*b*値(均等色空間(例えば、CIE(国際照明委員会)L*a*b*色空間)値)を取得すると同時に、用紙白を測色して用紙白のL*a*b*値を取得する。補正パラメータ算出手段11は、取得したL*a*b*値から各単色パッチの用紙白との距離(色差)を単色階調濃度として求め、YMCK各色毎に用紙白に該当する原点を固定して多項式近似し、単色階調特性を算出する。
図5は、縦軸にY単色階調濃度を、また横軸にY入力階調値を取って、算出した用紙A(基準用紙データ)と用紙BのそれぞれのY色の単色階調特性を示す図である。ここで、Y入力階調値は、パッチ画像データ送信手段9が送信するY色単色パッチの値(ここでは、8bitデータつまり0〜255の間の値で表した色値)である。単色階調特性を多項式近似で求めるのは、階調のがたつきによる補正パラメータの変動を抑えるためである。
補正パラメータ算出手段11では、用紙Aが基準用紙であり、用紙Bが出力に使用する用紙であるとして、補正パラメータ、ここではYの補正パラメータTyを求める。即ち、用紙Aの入力階調値x1と用紙Bの入力階調値x1×Ty=255における単色階調濃度が概ね同じになる補正パラメータTyを、Yの補正パラメータとして算出する。
その算出方法は以下の通りである。
即ち、図5の用紙Aの単色階調特性は、多項式近似の結果、関数f(x)で表せるものとし、一方、用紙BのY単色階調濃度の最大値をuとする。ここでは、f(x)がuにほぼ等しくなるx、即ちf(x)−uを最小化する最適値xを求める。この最適値xを求める方法は、二分法、或いはこれを応用したBrent法等幾つか知られているため、これら周知の手法により求めることができる。求めた最適値xをx1として、Ty=255/x1に代入することで補正パラメータTyを得ることができる。
つまり、補正パラメータTyは、図5においては、用紙A、用紙Bともに、同じY単色階調濃度で、しかも用紙BにおけるY単色階調濃度を最大値にするときのY入力階調値xに対する比率である(後記、図7で云えば、ガマットYMCの三次元LUTで表した場合の用紙Aと用紙BのY軸(C=M=0)に関するガマット比率である)。
補正パラメータはYMCK各色毎に算出する。図5はYの補正パラメータTyについて説明した図であるが、MCKについても同様に入力階調値に対する比率を求めて、基準用紙データとの対比で補正パラメータTm、Tc、Tkを算出する。
次に、表面が粗い用紙Bに対してカラー画像を転写する場合における、これらの補正パラメータを用いた補正について説明する。
図6は、用紙Aのガマットについて説明する図である。
表面が滑らかな用紙Aのガマットと、表面が粗い用紙Bのガマットの差を説明するため、ここでは用紙AのガマットをYMCの三次元LUT(Look Up Table)で立方体として定義する。YMC各色の入力階調値は、ここでは正規化して0から1の値をとり、1は「べた」を表すものとして説明する。つまり、図5で説明した入力階調値の最大値「255」は、図6の「1」に対応している。また、本来はYMCK各色の四次元でガマットを表すべきであるが、ここでは互いに直交するYMC軸で規定する三次元空間で説明する。三次元でも四次元でも本質は同じである。
図7は、用紙Bのガマットについて説明する図である。
用紙Aのガマット(図7の点線)に対して、用紙Bのガマット(図7の実線)は各頂点がYMC軸のいずれか一方向に歪んだ狭いガマットになる。歪が発生する軸方向は、YMC各色の重ね順で一番上に載る色の色値の歪に対応している。
つまり、図4で説明したとおり、用紙Bの一番上に載る色は転写残りの影響でトナー量が少なくなり濃度が低下する。つまり、一番上に載る色の濃度低下が、ガマット歪を発生させる。
図8は、補正手段4の狙いの(又は目標となる)ガマットについて説明する図である。
補正手段4では、図7に示す用紙Bのガマットを図8のガマットに補正し、表面が粗い用紙Bで発生するガマット歪を補正する。具体的には、YMCK各色の補正手段41〜44は、線形変換関数で定義されたそれぞれ異なる以下の式1〜式4を適用することにより、図7から図8のガマットへの補正を行う。
ここで、本実施形態では、Y補正手段41では式1を適用し、M補正手段42では式2を適用し、C補正手段43では式3を適用し、K補正手段44では式4を適用する。いずれも上に載る色材の色値を使用して補正する式になっている。
表面が粗い用紙Bでは、図4で説明したとおり上の色が下の色に影響を与えるため、上に載る色材の色値を使って補正する必要がある。式1から式4で使われている関数f(・)は、後述のように式5で定義される線形変換関数である。本実施形態では、後述するように比較的簡易な変換式で補正を行うことができる。
Figure 2014057155
ここで、以上の式1〜式5について説明する。
式1〜式5は、図7のガマットから図8のガマットへの変換を式で表したものである。即ち、用紙Bは、図4で説明したように、単色の場合は転写残りの影響を受けるが、混色の場合は、トナー重ね順に応じて一番上に載る色のみ転写残りの影響を受けて図7のガマット歪が発生する。そこで、補正手段4はこれを図8のガマットのように補正する。
まず、一番上に載るY色(式1)に関しては、結果的に単色か混色かに関係なく転写残りの影響を受けるので、実質補正は行わない。つまり、式1において、f(0,Ty)=TyであるからY′=Yになる。
次に、重ね順がY色の次になるM色(式2)については、上にY色が載る場合のみ転写残りの影響を受けないため、Y色とのバランスを取るため補正する。即ち上にY色が載らないY=0の場合はM=M′として実質補正せず(つまり、式1と同じ)、上にY色が載るY=1の場合は、M′=M/Tmに補正するため、そのための変換式を立てる。これを最も単純な線形変換式(中間0<Y<1で、M′=M〜M/Tmの間を線形補間する式)で表すと、M′=(1−Y)×M+Y×M/Tm=[(1−Y)Tm+Y]×M/Tmになる。
次に、重ね順がM色の次になるC(式3)に関しては、上にY色が載らないY=0の場合は、式2と同様にMとCの2色の関係と見られるため、C′=[(1−M)Tc+M]×C/Tcとなる。
上にY色が載るY=1の場合は、C′=C/Tcに補正するため、以上を合わせた式を立てると、C′=(1−Y)×[(1−M)Tc+M]×C/Tc+Y×C/Tc=[(1−Y)×[(1−M)Tc+M]+Y]×C/Tcとなる。
次に、重ね順がC色の次になるK色(式4)については、上にY色が載らないY=0の場合は、式3と同様にM、C、Kの3色の関係で考えられるため、K′=[(1−M)×[(1−C)Tk+C]+M]×K/Tkとなる。上にY色が載るY=1の場合は、K′=K/Tkに補正するため、以上を合わせた式を立てると、K′=(1−Y)×[(1−M)×[(1−C)Tk+C]+M]×K/Tk+Y×K/Tk=[(1−Y)×[(1−M)×[(1−C)Tk+C]+M]+Y]×K/Tkとなる。
以上の式を一般化して簡潔に表すため、式5で最も単純な線形変換式である関数f(・)を定義して[]内の部分をf(・)の入れ子で表したものである。
図9は、図1の補正パラメータ設定手段5の動作手順を説明するフロー図である。
即ち、ユーザはオペレーションパネル7を操作して既知の用紙リストを表示させ(S101)、表示させた用紙リストに、出力に使用する用紙種(種類:銘柄であってもよい)があるか否か確認する(S102)。出力に使用する用紙種が用紙リストにあるときは(S102、YES)、オペレーションパネル7に表示された用紙リストから該当用紙を選択し(S103)、記憶手段8から該当用紙の各色値の補正量を表す補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkを読み出し(S109)、処理を終了する。
ステップS102において、用紙リストに出力に使用する用紙種がないときは(S102、NO)、補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkを既に述べた方法で新規に算出する。即ち、オペレーションパネル7で「用紙データの新規作成」ボタンを選択する(S104)。これにより、補正パラメータ算出用のパッチ画像データがパッチ画像データ送信手段9によってプリンタに送信され、プリンタ出力手段6から、出力に使用する用紙種の用紙上にパッチ画像がプリント出力される(S105)。続いて、測色手段10で出力したパッチ画像を測色し(S106)、補正パラメータ算出手段11は、測色手段10で測色した色値に基づき補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkを算出する(S107)。算出した補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkは、用紙リストに追加して次回から新規算出せずに補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkの設定ができるように記憶手段8に記憶する(S108)。続いて、記憶手段8から新規記憶した補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkを読み出し(S109)、補正パラメータ設定手段5の処理を終了する。
図10は、ネットワークを介して接続された画像形成装置とサーバからなる画像形成システムの実施形態について説明する図である。
ネットワーク100を介して、サーバ101と画像形成装置102が接続されている。サーバ101には、用紙データ(用紙に対応した補正パラメータを含む)を記憶する記憶手段が設けられている。ここで、画像形成装置102は図1の構成になっている。
オペレーションパネル7には、画像形成装置102の記憶手段8に記憶された用紙種だけでなく、サーバ101に設けられた記憶手段(図示せず)に記憶されている用紙種も表示することができ、ユーザはその中から出力に使用する用紙種と一致するものを選択する。
サーバ101に設けられた記憶手段から用紙種が選択された場合は、ローカルの記憶手段である画像形成装置102の記憶手段8にネットワーク100を介して用紙データをダウンロードして、その補正パラメータを補正手段4で使用する。
記憶手段をネットワーク上のサーバ101に設けて情報共有することは、メーカー側が用紙データを一元管理できるメリットがある。例えばメーカーが標準用紙を追加する場合、サーバ101の記憶手段に標準用紙の用紙データを追加するだけでよい。サーバ101からネットワーク100を介して用紙データが提供されれば、ユーザがパッチ画像を出力、測色して補正パラメータを新規に算出しなければならないケースが減るためユーザの負担が軽減される。
図11は、画像形成システムの別の実施形態について説明する図である。
ネットワーク100を介して、サーバ101と画像形成装置102および画像形成装置103が接続されている。ここで、画像形成装置102および画像形成装置103は同じ構成である。
画像形成装置102と画像形成装置103が同じ機種であり、同じ入力画像を同じ補正パラメータで同じ種の用紙に出力しても、厳密には転写特性の違いによるガマット差(ガマット歪の度合いの差)が発生して色が一致しないケースがある。
即ち、図3及び図4を参照して、用紙の表面粗さと転写残りの関係、それによって決まる用紙に載るトナー量について説明したが、用紙に載るトナー量は、用紙の表面粗さによって変わるだけでなく、各画像形成装置でどれくらい転写残りが発生するか、即ち転写特性によっても変わる。
各画像形成装置102、103は、オペレーションパネル7上でターゲットとなる他の画像形成装置102、103を指定するモードを持っている。例えば、画像形成装置102で画像出力する際に、画像形成装置102のオペレーションパネル7上でターゲットとして他の画像形成装置103を指定することができる。同時に、出力に使用する用紙種も指定することができる。
サーバ101は、ターゲットとして指定された画像形成装置103の記憶手段から指定された用紙種の補正パラメータを読み出して、ネットワーク100を介して画像形成装置102に送信する。画像形成装置102の補正手段は、指定された用紙種の画像形成装置102の補正パラメータTy、Tm、Tc、Tkと、画像形成装置103の補正パラメータTy2、Tm2、Tc2、Tk2を受け取り、式1〜式4に代わって以下の式6〜式9を適用する。
Figure 2014057155
なお、式6〜式9は、式1〜式4の補正結果に対して、YをTy/Tymax倍、MをTm/Tmmax倍、CをTc/Tcmax倍、KをTk/Tkmax倍した式である。式1〜4によれば、用紙A(図7)に対して用紙Bは図9のように補正され、歪はとれてもガマットの大きさに差があるが、式6〜式9では、ガマットの大きさも合わせるような補正を行うことができる。
つまり、式6〜式9を適用して補正することにより、画像形成装置102と画像形成装置103において、転写残りにより発生するガマット歪が補正され、かつ、両方の装置の共通ガマット内に補正される。画像形成装置103で画像出力する際は、画像形成装置103のオペレーションパネル7上でターゲットとして画像形成装置102を指定して、同様の処理を行えば、画像形成装置102と画像形成装置103の再現色を一致させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これによれば次の効果(i)〜(vi)を得ることができる。即ち、
(i)上に載る色の転写残りにより発生したガマット歪を補正することができる。
(ii)比較的簡易な変換式でガマット補正が行える。
(iii)基準用紙との表面粗さの差を反映した適切な補正パラメータを設定することができる。
(iv)一度補正パラメータ設定した用紙種に関しては、記憶手段に記憶したものを読み出して使うことができ、パッチ画像を出力して測色して新規に補正パラメータを算出する際の手間や用紙および色材の消費が抑えられる。
(v)メーカー側が用紙データを一元管理でき、ユーザがパッチ画像を出力、測色して補正パラメータを新規に算出しなければならないケースが減るため、ユーザの負担が軽減される。
(vi)転写残りにより発生するガマット歪の補正、かつ、両方の装置の共通ガマット内への補正により、2つの画像形成装置の再現色を一致させることができる。
1・・・画像データ取得手段、2、3・・・色変換手段、4・・・補正手段、5・・・補正パラメータ設定手段、6・・・プリンタ出力手段、7・・・オペレーションパネル、8・・・記憶手段、9・・・パッチ画像データ送信手段、10・・・測色手段、11・・・補正パラメータ算出手段、100・・・ネットワーク、101・・・サーバ、102、103・・・画像形成装置。
特開2007―86154号公報

Claims (8)

  1. 中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置であって、
    前記記録媒体に中間転写される各色材毎に、前記色材の色値の基準色値に対する補正量を表す補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、
    前記複数の各色材について当該色材の色値を、当該色材の前記補正パラメータ及び当該色材よりも上に重ねた色材の色値に基づき補正する補正手段と、
    を備え、
    中間転写に起因するガマット歪を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記補正手段は、前記複数の各色材について、当該色材の色値を、当該色材よりも上に重ねられる色材の色値と重ね順、及び当該色材の前記補正パラメータについての所定の関係式に基づき、当該色材の補正色値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載された画像形成装置において、
    前記所定の関係式は、線形変換関数で規定した式であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記補正パラメータ算出手段は、パッチ画像を前記記録媒体に出力するパッチ画像出力手段と、出力したパッチ画像を測色する測色手段とを備え、測色値に基づき算出した前記記録媒体の単色階調特性と、基準記録媒体の単色階調特性に基づき前記補正パラメータを算出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記補正パラメータを設定する補正パラメータ設定手段を備え、
    前記補正パラメータ設定手段が、記録媒体のリストと対応させて補正パラメータを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された画像形成装置とネットワークを介して接続されたサーバからなる画像形成システムであって、
    前記サーバが記録媒体のリストと対応させて補正パラメータを記憶する記憶手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項6に記載された画像形成システムにおいて、
    複数の前記画像形成装置をネットワークを介して前記サーバに接続し、
    前記画像形成装置はそれぞれ他の前記画像形成装置を色再現ターゲットとして指定するモードを有し、
    前記補正手段は、ネットワークを介して取得した他の前記画像形成装置の補正パラメータに基づき、前記複数の色材の色値を補正することを特徴とする画像形成システム。
  8. 中間転写を行い記録媒体上に複数の色材を重ねて印刷を行う画像形成装置における、中間転写に起因するガマット歪を補正する方法であって、
    前記記録媒体に中間転写される各色材毎に、前記色材の色値の基準色値に対する補正量を表す補正パラメータを算出する補正パラメータ算出工程と、
    前記複数の各色材について当該色材の色値を、当該色材の前記補正パラメータ及び当該色材よりも上に重ねた色材の色値に基づき補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする中間転写に起因するガマット歪を補正する方法。
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