JP2014159103A - 画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 電子写真装置で測色装置が1つでも故障してしまうとキャリブレーションが行えない、もしくはキャリブレーションを行っても精度が著しく低下する可能性がある。
【解決手段】 本発明の画像処理装置は、画像を形成する画像形成手段と用紙搬送路に設置され前記画像形成手段により用紙に形成されたパッチ画像を複数含むチャート画像を複数のセンサにより測色する測色手段と前記測色手段によるパッチ画像の測色結果を用いて前記画像形成手段が形成する画像の再現性を補正する補正手段を有し、前記複数のセンサのうち前記チャート画像に含まれる第1のパッチ画像を測色する第1のセンサが故障した場合、前記第1のパッチを前記第1のセンサとは異なる第2のセンサにより測色できるように前記チャート画像にて前記第1のパッチが形成される配置位置を変更する変更手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プリンタから出力される色を補正するための画像処理装置及び画像処理方法ならびに画像処理パラメータを作成するプログラムに関するものである。
近年、電子写真装置の性能が向上に伴い印刷機と同等の画質を実現した機械が登場している。しかし、電子写真特有の不安定性のため色の変動量が印刷機に比べて大きいことが課題として残されている。そこで、従来の電子写真装置では様々なキャリブレーション技術が搭載されている。
そこで、従来の電子写真装置には、1次色の補正を行うためにシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各トナーに対応した1次元の階調補正用のLUT(Look Up Table)を作成するキャリブレーション技術が搭載されている。LUTとは、特定の間隔で区切られた入力データに対応した出力データを示すテーブルであり、演算式では表せない非線形な特性を表現することが可能である。この、C、M、Y、Kの単体のトナーを使って表わした色を指す「単色」のキャリブレーション(以下、単色キャリブレーション)を実行すると、最大濃度及び階調などの単色の再現特性が補正される。
また、近年では、特許文献1により4次元のLUTを用いて「混色」のキャリブレーションを行う技術が提案されている。ここで、「混色」とはC、M、Yのうち2色を使ったレッド、グリーン、ブルーや、CMYを使ったグレー等の複数のトナーを使用した色のことである。特に電子写真では、1次元のLUTで単色の階調特性を補正しても複数のトナーを使用して「混色」を表現すると、非線形な差分が発生することが多い。ここで、混色のキャリブレーションを実行すると、複数色のトナーの組み合わせ(重ね合わせなど)で表現される混色の色再現特性が補正される。
「混色」を含むキャリブレーションの流れについて説明する。まず、「単色」のキャリブレーションを実施するため単色で構成されるチャートデータを参照して用紙等の記録媒体にパッチ画像をプリント出力する。このパッチ画像は、単一の濃度で所定の面積を有する測色用の画像である。このパッチ画像を、色を変えて複数個生成し、生成されたパッチ画像を記録媒体上に印刷したものをパターン画像と呼ぶ。このパターン画像が印刷された用紙等の記録媒体をスキャナやセンサで読み取り、このパッチ画像を読み取る。このパッチ画像を読みとって得られたデータを予め設定されている目標値と比較して目標値との差を補正する1次元のLUTを作成する。次に「混色」のキャリブレーションを実施するために先に作成した1次元のLUTを反映した混色で構成されるチャートデータを参照して記録媒体にパッチ画像をプリント出力し、スキャナやセンサでこのパッチ画像を読み取る。パッチ画像を読みとって得られたデータを予め設定されている目標値と比較して目標値との差を補正する4次元のLUTを作成する。
以上で示すように、「単色」のキャリブレーションだけでは補正しきれない混色特性を「混色」のキャリブレーションで補正することで高精度な補正が可能であった。
また、電子写真装置とこの装置から出力されるチャートを測色する測色装置との対応関係は固定的であることが多い。つまり測色装置の種類によらず、単色のキャリブレーション及び混色のキャリブレーションに用いる各チャートデータはそれぞれ同じものが使用される。この場合、測色装置とチャートデータの組み合わせによっては、キャリブレーションの結果が必ずしも適切なものであるとは言えない場合があった。例えば、電子写真装置の外部に接続されている比較的精度の高い測色器に適したチャートデータをキャリブレーションに用いる場合、同じチャートデータをこの測色器とは別のスキャナで読み込むと、精度が低下する可能性がある。これはスキャナの読取りムラが影響していることが多く、スキャナ固有の読取りムラに対応したチャートデータを使用していないことに起因する。このような問題に対して特許文献2は、測色装置の種類に関わらず、一定のキャリブレーション精度を保つために、使用する測色装置の種類に応じてチャートデータを変更するという技術を開示している。
また、近年ではスキャナや外部に接続された測色装置の代わりに、電子写真装置内部において用紙を定着してから排紙をするまでの用紙搬送路上に測色装置であるセンサが配置されている装置がある。以下、このセンサを内部センサと呼ぶ。この装置は、定着器を通過してプリント出力された階調補正用のチャート画像を装置内部に設置されている測色装置で測色し、この結果を用いてキャリブレーションを実行するシステムが提供されている。
特開2011−254350 特開2001−232917
しかしながら、装置内に設置されている測色装置(内部センサ)が故障した場合、キャリブレーションが継続できないという課題がある。特に、複数の内部センサで構成される測色装置を使用した結果を用いて実行されるキャリブレーションは、測色装置を構成する内部センサのうち1つのセンサが故障しただけでもキャリブレーションが実行できなくなってしまう。もしくはセンサが故障したままキャリブレーションを続行したとしても、チャート画像上のパッチ画像を全て測色できないため、補正精度が著しく低下してしまう可能性がある。また、特許文献2の技術を用いて、測色装置(内部センサ)の故障状況に応じてチャートデータを変更することで、精度を保ったままキャリブレーションを継続可能にすることも想定できる。しかし、測色装置を構成するセンサが故障するパターンは複数あり、測色装置を構成するセンサの数が増加するほど故障のパターンも増加する。この故障パターン全てに対応するチャートデータを保持することは現実的ではない。
本発明の目的は上記課題を解決するためのものであり、測色装置を構成する複数のセンサのうち一部が故障しても、精度を維持したキャリブレーション方法を提供することである。
上記課題を解決すべく本発明の画像処理装置は、画像を形成する画像形成手段と、用紙搬送路に設置され、前記画像形成手段により用紙に形成されたパッチ画像を複数含むチャート画像を複数のセンサにより測色する測色手段と、前記測色手段によるパッチ画像の測色結果を用いて前記画像形成手段が形成する画像の再現性を補正する補正手段を有し、前記複数のセンサのうち、前記チャート画像に含まれる第1のパッチ画像を測色する第1のセンサが故障した場合、前記第1のパッチを、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサにより測色できるように、前記チャート画像にて前記第1のパッチが形成される配置位置を変更する変更手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、内部センサによって構成される測色装置の故障状況に応じてチャートを構成するチャート画像上でのパッチ画像の配置位置を変更し、全てのパッチ画像を正常に読み取れるようにする。これにより、補正精度を維持したキャリブレーションの実行を可能にする。
システムの構成図である。 画像処理の流れを示した図である。 単色キャリブレーションの処理の流れを示した図である。 混色キャリブレーションの処理の流れを示した図である。 単色キャリブレーション及び混色キャリブレーションに使用するチャート画像を示した図である。 チャートデータの構成とパッチ画像の再配置の例を示した図である。 キャリブレーション処理の故障検知方法とタイミングの流れを示した図である。 通常時にセンサ故障している場合のUIの例を示した図である。 キャリブレーション時にセンサ故障している場合のUIの例を示した図である。 チャートデータのパッチ画像の信号値に関する配列の例を示した図である 目標値配列及び測色値配列の構成の例を示した図である。 パッチ画像再配置後の目標値と測色値の対応付け処理の流れを示した図である。 パッチ画像再配置後の目標値と測色値の対応付けの例を示した図である。 センサ故障時のUIの例を示した図である。 第二の実施形態における単色キャリブレーションの流れを示した図である。 第二の実施形態における混色キャリブレーションの流れを示した図である。 第二の実施形態における目標値と測色値の対応付けの流れを示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第一の実施形態>
図1は本実施例におけるシステムの構成図である。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(以下、C、M、Y、K)の各トナーを用いるカラー画像処理装置のMFP(Multi Function Printer)101はネットワーク123を介して他のネットワーク対応機器と接続されている。またPC124はネットワーク123を介してMFP101と接続されている。PC124内のプリンタドライバ125はMFP101へ印刷データを送信する。
MFP101について詳細に説明する。ネットワークI/F122は印刷データ等の受信を行う。コントローラ102はCPU103やレンダラ112、画像処理部114で構成される。CPU103のインタプリタ104は受信した印刷データのPDL(ページ記述言語)部分を解釈し、中間言語データ105を生成する。
そしてCMS106ではソースプロファイル107及びデスティネーションプロファイル108を用いて色変換を行い、中間言語データ(CMS後)111を生成する。ここでCMSとはColor Management Systemの略であり、後述するプロファイルの情報を用いて色変換を行う。また、ソースプロファイル107はRGBやCMYK等のデバイスに依存する色空間をCIE(国際照明委員会)が定めたL*a*b*(以下、Lab)やXYZ等のデバイス非依存の色空間に変換するためのプロファイルである。XYZはLabと同様にデバイス非依存の色空間であり、3種類の刺激値で色を表現する。また、デスティネーションプロファイル108はデバイス非依存色空間をデバイス(プリンタ115)に依存したCMYK色空間に変換するためのプロファイルである。
一方、CMS109ではデバイスリンクプロファイル110を用いて色変換を行い、中間言語データ(CMS後)111を生成する。ここでデバイスリンクプロファイル110はRGBやCMYK等のデバイス依存色空間をデバイス(プリンタ115)に依存したCMYK色空間に直接変換するためのプロファイルである。CMS106、CMS109のうち、どちらのCMSが選ばれるかはプリンタドライバ125における設定に依存する。
本実施例ではプロファイル(107、108及び110)の種類によってCMS(106及び109)を分けているが、1つのCMSで複数種類のプロファイルを扱ってもよい。また、プロファイルの種類は本実施例で挙げた例に限らずプリンタ115のデバイス依存CMYK色空間を用いるのであればどのような種類のプロファイルでもよい。
レンダラ112は生成した中間言語データ(CMS後)111からラスター画像113を生成する。画像処理部114はラスター画像113やスキャナ119で読み込んだ画像に対して画像処理を行う。画像処理部114について詳細は後述する。
コントローラ102と接続されたプリンタ115はC、M、Y、K等の有色トナーを用いて紙上に出力データを用いてカラー画像を形成するプリンタである。プリンタ115は給紙を行う給紙部116と出力データを形成した紙を排紙する排紙部117、測色部126を持つ。
測色部126は分光反射率、LabやXYZ等のデバイスに依存しない色空間の値を取得できる測色部のセンサ127を持ち、プリンタ115を制御するCPU129によって制御される。測色部126はプリンタ115で用紙等の記録媒体上に出力されたパッチ画像を測色する。
この測色部126は、用紙上に定着された後のパッチ画像を測色する複数のセンサで構成され、プリンタ115内部の用紙を定着してから排紙をするまでの用紙搬送路上後に設置される。このセンサは、画像が形成され定着が行われた用紙を排紙する前に読み込む。
また、このパッチ画像は、単一濃度で所定の面積を有する測色用の画像である。このパッチ画像を、色を変えて複数個生成し、生成されたパッチ画像を記録媒体上に印刷したものをパターン画像と呼ぶ。このパターン画像を測色部126が有するセンサ127で読み取り、読み取った数値情報をコントローラ102へ送信する。コントローラ102はその数値情報を用いて演算を行い、この演算の結果を単色キャリブレーションや混色キャリブレーションを実行する際に利用する。
表示装置118はユーザへの指示やMFP101の状態を表示するUI(ユーザーインターフェース)である。後述する単色キャリブレーションや混色キャリブレーションを実行する際に利用する。
スキャナ119はオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。スキャナ119は束状のあるいは一枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCD(Charge Coupled Device)センサ等の固体撮像素子上に結像する。そして、固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を画像データとして得る。
入力装置120はユーザからの入力を受け付けるためのインタフェースである。一部の入力装置をタッチパネルとし、表示装置118と一体化してもよい。
記憶装置121はコントローラ102で処理されたデータやコントローラ102が受け取ったデータ等を保存する。
測色器128はネットワーク上またはPC124に接続された外部の測色用デバイスであり、測色部126と同様に分光反射率、LabやXYZ等のデバイスに依存しない色空間の値を取得できる。
次に画像処理部114の流れについて図2を用いて説明する。図2はラスター画像113やスキャナ119で読み込んだ画像に対して行う画像処理の流れを示している。図2の処理の流れは画像処理部114内にある不図示のASIC(Application Specific Integrated Circuit)が実行することにより実現される。
ステップS201にて画像データを受信する。そしてステップS202にて受け取ったデータがスキャナ119から受信したスキャンデータかプリンタドライバ125から送られたラスター画像113かを判別する。
スキャンデータではない場合はレンダラ112によってビットマップ展開されたラスター画像113であり、CMSによってプリンタデバイスに依存するCMYKに変換されたCMYK画像211となる。
スキャンデータの場合はRGB画像203であるため、ステップS204にて色変換処理を行い、共通RGB画像205を生成する。ここで共通RGB画像205とはデバイスに依存しないRGB色空間で定義されており、演算によってLab等のデバイス非依存色空間に変換することが可能である。
一方、ステップS206にて文字判定処理を行い、文字判定データ207を生成する。ここでは画像のエッジ等を検出して文字判定データ207を生成する。
次にステップS208にて共通RGB画像205に対して文字判定データ207を用いてフィルタ処理を行う。ここでは文字判定データ207を用いて文字部とそれ以外で異なるフィルタ処理を行う。
次にステップS209にて下地飛ばし処理、ステップS210で色変換処理を行って下地を除去したCMYK画像211を生成する。
次にステップS212にて4D−LUT217を用いた混色の補正処理を行う。4D−LUTとはあるC、M、Y、K各トナーを出力する際の信号値の組み合わせを異なるC、M、Y、Kの信号値の組み合わせに変換する4次元のLUT(Look Up Table)である。この4D−LUT217は後述する「混色キャリブレーション」により生成される。4D−LUTを用いることで複数のトナーを使用した色である「混色」を補正することが可能になる。
そしてステップS212にて混色の補正をした後、画像処理部114はステップS213にて1D−LUT218を用いてC、M、Y、Kの各単色の階調特性を補正する。1D−LUT とはC、M、Y、Kのそれぞれの色(単色)を補正する1次元のLUT(Look Up Table)のことである。この、1D−LUTは、後述する「単色キャリブレーション」により生成される。
最後にステップS214にて画像処理部114はスクリーン処理や誤差拡散処理のような画像形成処理を行ってCMYK画像(2値)215を作成し、ステップS216にて画像データをプリンタ115へ送信する。
プリンタ115から出力される単色の階調特性を補正する「単色キャリブレーション」について図3を用いて説明する。単色キャリブレーションを実行することで、最大濃度特性及び階調特性などの単色の再現性が補正される。プリンタ115で用いられるC,M,Y,Kトナー其々に対応する色の再現特性は、キャリブレーション実行時に一緒に補正される。すなわち、C,M,Y,Kの各色に応じて図3の処理が一度に実行される。図3は単色の階調特性を補正する1D−LUT218を作成する処理の流れを示している。図3の処理の流れはCPU103が実行することによって実現され、作成された1D−LUT218は記憶装置121に保存される。また、測色部126内のセンサ127の制御に関してはCPU129により実行され、センサが読込んだ値は記憶装置121に保存される。また表示装置118によってユーザへの指示をUIに表示し、入力装置120からユーザの指示を受け付ける。
ステップS328にてセンサの情報を取得する。センサ情報は記憶装置121に格納されており、装置内に設置されたそれぞれのセンサを識別するセンサ番号と故障検知を行うことで、どのセンサが故障しているかという情報を持っている。故障検知に関する詳細は後述する。
ステップS301にて記憶装置121に格納してあるチャートデータ(A)302を取得する。チャートデータ(A)302は単色各色の最大濃度を補正するためのものであり、C、M、Y、Kの「単色」の最大濃度データが得られる信号値(例えば255)で構成される。
次にステップS316にて、S328で取得したセンサ情報を元に、設置されたセンサのうち1つでも故障しているセンサ情報がれば故障あり、1つも故障しているセンサ情報がなければ故障なしと判定する。
ステップS316で故障なしと判定された場合は、ステップS303にてチャートデータ(A)302に対して画像処理部114にて画像処理を実行してプリンタ115からチャート画像(A)304を出力する。チャート画像(A)304の例を図5に示す。図5(a)の501はチャートデータ(A)302をプリント出力した時の例を示しており、パッチ画像502、503、504、505はそれぞれC、M、Y、K各色の最大濃度で出力される。このようにパターン画像であるチャート画像(A)は、パッチ画像を複数含む。ここで画像処理部114はステップS214にてハーフトーン処理のみ行い、ステップS213の1D−LUT補正処理やステップS212の4D−LUT補正処理は行わない。
次にステップS305にてスキャナ119や測色部126内のセンサ127を用いてチャート画像(A)の304の測色を行い、測色値(A)306を得る。この測色結果である測色値(A)306はC、M、Y、K各色の濃度値となる。次にステップS307にて測色値(A)306と予め設定された最大濃度値の目標値(A)308を用いて各色の測色値(A)306の最大濃度の補正を実行する。ここでは最大濃度が目標値308(A)に近づくようにプリンタ115のデバイス設定値を調整する。
ステップS328で設置されているセンサに故障ありと判定された場合は、ステップS317にて、ステップS328で取得した故障センサの情報と、ステップS301で取得したチャートデータに基づいて再配置パッチ画像の数を取得する。再配置パッチ及びパッチとセンサの関係等についての詳細は後述する。再配置パッチとは、チャート画像が印刷された用紙上において、故障したと判定されたセンサの読取り位置に配置されており、故障していないセンサが読取る位置に配置位置を変更する必要があるパッチ画像のことである。次にステップS318にて、チャートデータと再配置パッチ画像数から、パッチ画像を複数含むチャート画像をプリント出力する用紙のうち、故障していないセンサの読取り位置にある余白に、全再配置パッチ画像を全て配置できるか否かを判定する。余白パッチ及び配置できるかどうかの判定方法についての詳細は後述する。
ステップS318で余白パッチ画像に対して再配置パッチ画像を配置できると判定された場合、ステップS319に進む。そしてステップS319にて、再配置パッチ画像を余白パッチ画像上に配置する。再配置パッチ画像を余白パッチ画像上に配置する方法についての詳細は後述する。
ステップS318で余白パッチ画像に再配置パッチを再配できないと判定された場合、ステップS320に進む。そしてステップS320にて、新規ページに再配置パッチ画像を配置する。すなわち、再配置パッチが印刷された用紙(チャート画像)とは別の用紙にパッチ画像を配置し、プリント出力する。新規ページに再配置パッチ画像を配置する方法についての詳細は後述する。
次に、ステップS319またはステップS320にて再配置パッチの配置の指示が行われると、チャート画像の印刷前に、ステップS321では、各パッチ画像の測色値を格納する配列と各パッチ画像の測色値の目標値の配列の対応付けを行う。対応付け方法の詳細については後述する。
ステップS321で測色値と目標値の対応付けを行った後は、前述のステップS303〜S307の処理を行う。
次に、ステップS309にて記憶装置121に格納されたチャートデータ(B)310を取得する。チャートデータ(B)310はC、M、Y、Kの「単色」の階調データの信号値で構成される。このチャートデータ(B)310を用いて記録媒体に出力されたパッチ画像を有するパターン画像であるチャート画像(B)312の例を図5に示す。図5(b)の506はチャートデータ(B)310を用いて記録媒体にプリント出力されたパッチ画像を有するチャート画像(B)312のプリント出力物の一例を示している。図5(b)に示されるパッチ画像パッチ507、508、509、510及び右に続く階調データは、C、M、Y、K各色の階調データで構成される。このようにパターン画像であるチャート画像(B)312は、パッチ画像を複数含む。
次にステップS322からステップS327までの処理については、前述のステップS316からステップS321までの処理と同様の処理を行い、故障しているセンサがあれば、チャート画像上のパッチ画像の配置位置を変更する。
なお、ステップS322でセンサ故障について判断する際に、ステップS316で得た情報を用いても構わない。
次にステップS311にてチャートデータ(B)310に対して画像処理部114にて画像処理を実行してプリンタ115からチャート画像(B)312をプリント出力する。
ここで画像処理部114、ステップS214にてハーフトーン処理のみ行い、ステップS213の1D−LUT補正処理やステップS212の4D−LUT補正処理は行わない。また、プリンタ115はステップS307により最大濃度補正を行っているため、最大濃度が目標値(A)308と同等の値を出せる状態となる。
次にステップS313にてスキャナ119やセンサ127を用いて測色を行い、この測色結果である測色値(B)314を得る。測色値(B)314はC、M、Y、K各色の階調から得られる濃度値となる。次にステップS315にて測色値(B)314と予め設定された目標値(B)316を用いて単色の階調を補正する1D−LUT218を作成する。
次に、プリンタ115から出力される混色の特性を補正する「混色キャリブレーション」について図4を用いて説明する混色キャリブレーションを実行することで、複数色のトナーの組み合わせ(重ね合わせなど)で表現される混色の再現性が補正される。以下の処理の流れはコントローラ102内のCPU103が実行することにより実現される。この取得された4D−LUT217は記憶装置121に保存される。また、測色部126内のセンサ127の制御に関してはCPU129により実行され、センサが読込んだ値は記憶装置121に保存される。また表示装置118によってユーザへの指示をUIに表示し、入力装置120からユーザの指示を受け付ける。
混色キャリブレーションは、単色キャリブレーション実施後のプリンタ115から出力される混色を補正する。そのため、単色キャリブレーションを行った直後に混色キャリブレーションを行うことが望ましい。
ステップS401にてセンサの情報を取得する。センサ情報は記憶装置121に格納されており、装置内に設置されたそれぞれのセンサを識別するセンサ番号と故障検知を行うことで、どのセンサが故障しているかという情報を持っている。故障検知に関する詳細は後述する。
次に、ステップS402にて記憶装置121に格納してある「混色」で構成されたチャートデータ(C)420の情報を取得する。チャートデータ(C)420は混色を補正するためのデータであり、C、M、Y、Kの組み合わせである「混色」の信号値で構成される。このチャートデータ(C)402を用いて記録媒体に出力されたパッチを有するチャート(C)404の一例を図5に示す。
図5(c)の511はチャートデータ(C)402をプリント出力した際の例を示しており、パッチ画像512及び511上に印字された全てのパッチ画像はC、M、Y、Kを組み合わせた混色で構成されている。例を図5に示す。図5の511はチャートデータ(C)420を用紙に出力した例を示しており、パッチ画像512及び511上に印字された全てのパッチ画像はC、M、Y、Kを組み合わせた混色で構成されている。チャートデータ(C)420上記で示した「混色」の信号値の他に、チャート画像をプリント出力する1枚の用紙上に配置できるパッチ画像の数の情報と、実際に配置するパッチ画像の情報を持っている。実際に配置するパッチの情報とは、例えば図10のような配列の形で記憶装置121に格納されている。図10はパッチ画像のうちC(シアン)の信号値に関する配列を表した一例である。
配列には構成要素として少なくとも以下の情報を含んでいる。
まず、1つ目が、パッチ画像を複数含むパターン画像であるチャート画像がプリント出力される用紙のうち何枚目の用紙にプリント出力されるべきパッチ画像であるかを示すページ番号である。
2つ目は、装置に設置された全てのセンサのうちどのセンサで読み取られるべきパッチ画像であるかを示すセンサ番号である。
そして3つ目は、1つのセンサが読み取るパッチ画像のうち、同じ用紙に印刷されたパッチ画像の中で、何番目に読み取られるべきパッチであるかを示すパッチ番号である。実際に配列するパッチの情報として、少なくとも上記3つの情報を有する。
次にステップS403にて、S401で取得したセンサ情報を元に、設置されたセンサのうち1つでも故障しているセンサ情報がれば故障あり、1つも故障しているセンサ情報がなければ故障なしと判定する。
ステップS403で故障なしと判定された場合は、ステップS409にてチャートデータ(C)420に対して画像処理部114にて画像処理を実行してプリンタ115にてチャート画像(C)430を出力する。混色のキャリブレーションは単色のキャリブレーション実施後のデバイスの混色特性を補正するため、画像処理部114での画像処理実行時は単色キャリブレーション実行時に作成された1D−LUT218を用いる。
次にステップS410にてセンサを用いてチャート画像(C)430を測色し、この測色結果である測色値(C)421を取得する。測色値(C)421は単色キャリブレーション実施後のプリンタ115から出力される混色の特性を示す。また、測色値(C)421はデバイスに依存しない色空間での値であり、本実施例ではLabとする。
次にステップS411にて記憶装置121に格納してあるLab→CMYの3D−LUT423を取得し、測色値421(C)と予め設定された目標値(C)422との差分を反映させてLab→CMYの3D−LUT(補正後)424を作成する。ここでLab→CMYの3D−LUTとは、入力されたLab値に対応するCMY値を出力する3次元のLUTのことである。
具体的な作成方法を以下に示す。Lab→CMYの3D−LUT423の入力側のLab値に対して測色値406(C)と予め設定された目標値(C)408との差分を加え、差分が反映されたLab値に対してLab→CMYの3D−LUT423を用いて補間演算を実行する。この結果Lab→CMYの3D−LUT(補正後)424を作成する。
次にステップS412にて記憶装置121に格納してあるCMY→ Labの3D−LUT425を取得して、Lab→CMYの3D−LUT(補正後)424を用いて演算を行う。これにより、CMYK→CMYKの4D−LUT217を作成する。ここでCMY→Labの3D−LUTとは、入力されたCMY値に対応するLab値を出力する3次元のLUTのことである。
CMYK→CMYKの4D−LUT217の具体的な作成方法を以下に示す。CMY→ Labの3D−LUT425とLab→CMYの3D−LUT(補正後)424からCMY→CMYの3D−LUTを作成する。次にKの入力値と出力値が同一となるようにCMYK→CMYKの4D−LUT217を作成する。ここでCMY→CMYの3D−LUTとは、入力されたCMY値に対応する補正後のCMY値を出力する3次元のLUTのことである。
ステップS403で設置されているセンサに故障ありと判定された場合は、ステップS404にて、ステップS401で取得した故障センサの情報と、ステップS402で取得したチャートデータ(C)420に基づいて再配置パッチ画像の数を取得する。
再配置パッチ画像とは、チャート画像が印刷された用紙上において、故障したと判定されたセンサの読取り位置に配置されており、故障していないセンサが読取る位置に配置位置を変更する必要があるパッチ画像のことである。
図6(a)は例として4つのセンサの読取り方向と、各センサが読み取るパッチ画像の関係を表した図である。各センサは破線の矢印の方向にパッチ画像を読み取る。よって、センサ1はパッチ画像611〜615、センサ2はパッチ画像621〜625、センサ3はパッチ画像631〜635、センサ4はパッチ画像641〜645の位置のパッチ画像を順に読み取る。例えば図6(a)においてセンサ1が故障した場合は、パッチ画像611〜613の3つのパッチ画像が再配置パッチ画像となり、再配置パッチ画像数は3となる。ここで図6(a)の点線で表された四角は余白であるため再配置パッチ画像として数えない。
次にステップS405にて、チャートデータ(C)420と再配置パッチ画像数から、パッチ画像を複数含むチャート画像をプリント出力する用紙のうち故障していないセンサの読取り位置にある余白に、再配置パッチ画像を全て配置できるか否かを判定する。余白とは、パッチ画像を配置できるが実際にはパッチ画像がプリント出力されていない用紙上の領域のことである。例えば図6(a)の点線で表された四角(614,615,624,625,634,635,644,645)を余白とする。また、チャートデータ(C)420が持つパッチ画像の内、C、M、Y、Kの値が全て0の値であるパッチ画像を余白とする。この余白のうち、故障していないセンサの読取り位置にある余白を余白パッチ画像と呼ぶ。本実施形態では、余白パッチ画像は通常のパッチ画像と同じ大きさを持つものとして説明を行うが、センサが測色可能な大きさであれば、余白パッチ画像は通常のパッチ画像と同じ大きさでなくてもよい。余白パッチ画像の数Yと再配置パッチ画像の数Sを比較して、以下の数式を満たす場合、余白パッチ画像に対して再配置パッチ画像を配置できると判定する。
Y ≧ S(Y:余白パッチ画像の数、S:再配置パッチ画像の数)
また、以下の数式を満たす場合、余白パッチ画像に対して再配置パッチ画像配置できないと判定する。
Y < S
ステップS405で余白パッチ画像に対して再配置パッチ画像を全て配置できる。と判定された場合、ステップS406にて、再配置パッチ画像を余白パッチ画像上に配置する。例えばセンサ1が故障した場合、図6(b)に示すように再配置パッチ画像である611,612,613をそれぞれ余白パッチ画像である624,634,644の位置に配置する。
配置方法は、例えば、まず故障していないセンサのうち一番小さいセンサ番号を有するセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像を検出する。この余白パッチ画像のうち、パッチ番号が小さいものから順に、再配置パッチ画像のうちパッチ番号が小さいものを配置するよう指示する。
1つのセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像の全てに対して再配置パッチ画像が配置されても、再配置パッチ画像が全て配置されない場合、次にセンサ番号が小さいセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像に対し、再配置パッチ画像を配置していく。
この処理を繰り返すことで、余白パッチ画像上に再配置パッチ画像の配置を指示する。
ステップS405で余白パッチ画像に再配置パッチを全て再配できないと判定された場合、ステップS407に進む。そしてステップS407にて、新規ページに再配置パッチ画像を配置する。すなわち、再配置パッチが印刷された用紙(チャート画像)とは別の用紙にパッチ画像を配置し、プリント出力する。
例えばセンサ1が故障した場合、図6(c)のようにパッチ画像611、612、613のそれぞれを新規ページの余白パッチ画像626、627、628の位置に配置する。配置方法は、例えば、まず、別の用紙において、故障していないセンサのうち一番小さいセンサ番号を有するセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像を検出する。この余白パッチ画像のうち、パッチ番号が小さいものから順に、再配置パッチ画像のうちパッチ番号が小さいものを配置するよう指示する。
1つのセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像の全てに対して再配置パッチ画像が配置され、再配置パッチ画像が全て再配置されていない場合、次にセンサ番号が小さいセンサの読み取り位置にある余白パッチ画像に対し、再配置パッチ画像を配置していく。
この処理を繰り返すことで、余白パッチ画像の位置に再配置パッチ画像の再配置を指示する。
次に、ステップS406又はステップS407にて再配置パッチの配置の指示が行われると、このパッチ画像で構成されるチャート画像の印刷前に、ステップS408で、各パッチ画像の測色値を格納する配列と各パッチ画像の測色値の目標値の配列の対応付けを行う。
キャリブレーションでは、パッチデータをもとに印刷されたパッチ画像を測色した測色値を目標値に近づけるように補正する。この測色値、目標値はパッチ画像ごとに格納されている。
対応付けが行われる前、つまり、どのセンサも故障されていない場合の測色値と目標値の配列は、例えば図11のような配列で記憶装置121に格納されている。図11は測色値及び目標値として持っているLab値のうち、L値に関する配列を表した例である。
配列の構成要素として少なくとも、上記したページ番号、センサ番号、パッチ番号の情報を有する。
これにより、例えば、1101で示す位置にあるパッチ画像(1ページ目のチャート画像にプリンタ出力され、センサ1により1番最初に測色されるパッチ画像。図6(a)の611)のL値の目標値は80であることがわかる。同様に、1102で示す位置にあるパッチ画像(1ページ目のチャート画像にプリンタ出力され、センサ1により1番最初に測色されるパッチ画像)のL値の測色値は80であることがわかる。
図12及び図13を用いて再配置パッチ画像に関する対応付けの方法を説明する。
図12は、図4のステップS408にて実行される測色値と目的値の対応付けの処理のフローを示す。
図12で示される処理は再配置パッチ画像の目標値の構成要素と余白パッチ画像の測色値の構成要素を対応付けるのが目的である。
また、図13(a)はセンサ1が故障した場合、余白パッチ画像上に再配置パッチ画像を配置した場合の測色値と目的値の対応付けの例を表した図であり、図13(b)には新規用紙にパッチ画像を再配置した場合の測色値と目的値の対応付けの例を表した図である。
以下の処理の流れはコントローラ102内のCPU103が実行することにより実現される。
まず、ステップS1201にて目標値の配列から再配置パッチ画像に対応する構成要素を抽出する。図13(a)では、再配置対象であるパッチ画像の1311、1312、1313に対応する目標値の構成要素を抽出する。例えば、パッチ画像1311の目標値の構成要素は、目標値Target_L[1] [1] [1]である。
次にステップS1202にて、測色値を格納する配列から余白パッチに対応する構成要素を抽出する。図13(a)では、余白パッチ画像として検出されている1324、1325、1334、1335、1344、1345に対応する測色値の構成要素を抽出する。ステップS1203にて、再配置パッチ画像が余白パッチ画像上に再配置可能か否かを判定する。
余白パッチ画像上に再配置が可能であると判定された場合(ステップS405でYESと判定された場合)は、ステップS1204に進む。
そしてステップS1204にて、余白パッチ画像の測色値との対応付けが終了していない再配置パッチ画像の目標値の構成要素の内、センサ番号の情報を取得して、1番小さいセンサ番号を有する再配置パッチ画像の目標値の構成要素を抽出する。
図13(a)では、再配置処理対象である、再配置パッチ画像のパッチ画像1311、1312、1313に対応する目標値の構成要素を抽出する。
続いてステップS1205にて、S1204で抽出した構成要素のうち、パッチ番号の情報を取得し、1番小さいパッチ番号を有する再配置パッチ画像の目標値の構成要素を抽出する。図13(a)では、パッチ画像1311に対応する目標値の構成要素を抽出する。
ステップS1206にて、再配置パッチ画像が配置されていない余白パッチ画像であり、各センサの読み取り位置にある余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素の内、パッチ番号を抽出し、1番小さいパッチ番号を有する余白パッチ画像を抽出する。図13(a)では、余白パッチ画像であるパッチ画像1324、1334、1344に対応する測色値の構成要素を抽出する。
続いてステップS1207にて、S1206で抽出した構成要素のうち、センサ番号を抽出して、1番小さいセンサ番号を有する余白パッチ画像の測色値の構成要素を抽出する。
図13(a)では、パッチ画像1324に対応する測色値の構成要素を抽出する。
ステップS1208にて、S1205とS1207で抽出した、再配置パッチ画像に対応する目標値の構成要素と余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素を対応付ける。
図13(a)では、再配置パッチ画像1311の目標値の構成要素と、余白パッチ画像1324の測色値の構成要素が対応付けられることになる。
ステップS1209にて全ての再配置パッチ画像の目標値の構成要素と余白パッチ画像の測色値の構成要素を全て対応付けしたか判定し、全て対応付けしていなければステップS1204に戻る。全て対応付けしていれば終了する。
一方、ステップS1203で余白パッチ画像上に全ての再配置パッチ画像を配置することができないと判定された場合(ステップS405でNOと判定された場合)は、別の用紙を用いて再配置パッチ画像をプリント出力すべく、ステップS1210に進む。ステップS1210にて、余白パッチ画像の測色値との対応付けが終了していない再配置パッチ画像に対応する目標値の構成要素の内、センサ番号の一番小さい再配置パッチ画像を抽出する。
図13(b)では、パッチ画像1311、1312、1313に対応する目標値の構成要素を抽出する。続いてステップS1211にて、S1210で抽出した構成要素の内、パッチ番号を取得して、1番小さいパッチ番号を有する目標値の構成要素を抽出する。
図13(b)では、パッチ画像1311に対応する目標値の構成要素を抽出する。
ステップS1212にて、再配置パッチ画像が配置されていない余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素の内、センサ番号を抽出し、1番小さいセンサ番号を有する測色値の構成要素を抽出する。図13(b)では、パッチ画像1326、1327、1328に対応する測色値の構成要素を抽出する。続いてステップS1213にて、S1212で抽出した構成要素の内、パッチ番号を抽出し、1番小さいパッチ番号を有する測色値の構成要素を抽出する。図13(b)では、パッチ画像1326に対応する測色値の構成要素を抽出する。ステップS1214にて、S1211とS1213で抽出した、再配置パッチ画像に対応する目標値の構成要素と余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素を対応付ける。
図13(b)では、再配置パッチ画像1311の目標値の構成要素と、余白パッチ画像1326の測色値の構成要素を対応づける。
ステップS1215にて再配置パッチ画像の目標値の構成要素を全て余白パッチ画像の測色値の構成要素と対応付けしたか判定し、全て対応付けしていなければステップS1210に戻り、全て対応付けしていれば終了する。
ステップS408で測色値と目標値の対応付けを行った後の処理は、前述のステップS409以降と同様に行う。
このように、再配置パッチ画像の目標値の構成要素と余白パッチ画像の測色値の構成要素が対応づけられた後、再配置パッチ画像が余白パッチ画像に配置されたチャート画像が印刷され、測色された結果を用いてキャリブレーションが実行される。
続いて、故障検知の方法とキャリブレーションに関連する故障検知のタイミングについて、図7を用いて説明する。以下の処理の流れはコントローラ102内のCPU103が実行することにより実現される。また、測色部126内のセンサ127(センサ)の制御に関してはCPU129により実行され、センサが読込んだ値は記憶装置121に保存される。また表示装置118によってユーザへの指示をUIに表示し、入力装置120からユーザの指示を受け付ける。本処理は電源起動直後やスリープ復帰直後もしくは一定動作時間経過後、一定枚数の画像形成後に行われる。
まずステップS701にて、電子写真装置であるMFP101が故障検知を実行するタイミングであるか否か判定する。故障検知を実行するタイミングは、例えば電源起動直後やスリープ復帰直後もしくは一定動作時間経過後、一定枚数の画像形成後である。
ステップS701で電源起動直後であると判定された場合、ステップS702にてセンサの故障検知を行う。本特許において故障とは、センサの読取り値異常やセンサの読取り値が取得できないなど、従来の技術ではキャリブレーションが行えなくなるようなセンサの状態を指す。センサの故障として、センサの汚れやセンサ自体の調整に用いる基準版(白色板)の汚れ、センサの劣化などによる光量不足(読取り値の異常)や、回路等の電気系統の異常(読取り値の取得不可)がある。読取り値の異常によって発生するセンサの故障検知は、例えば以下のように行われる。まず、基準となる白色板を読み取る。この際、得られる実際の測色値と、予め定められている本来の白色版の読み取り値との差分が閾値を超えるか否かを判定する。そして、閾値を超えたと判定されたセンサを故障センサとして検知する。また、読取り値の取得不可によって発生するセンサの故障検知は、例えば。CPU129により送られるセンサ制御エラー信号をCPU103で受け取ることで検知される。
その他センサの故障を判定するのに有効な方法であればどのような方法を用いても構わない。センサが故障したことが検知された場合、設置された複数のセンサのうちどのセンサが故障しているかを認識するため、例えば故障したセンサに対応するセンサ番号の故障フラグをONにし、その情報を記憶装置121に格納する。
ステップS703にて、ステップS702で検知した故障センサの情報を元に、全てのセンサが故障しているかを判定する。装置内に設置されているセンサ数分の故障検知の情報がある、つまりONになっている故障フラグの数がセンサと同じ数である場合、設置されたセンサのうち半分以上(全て)のセンサが故障していると判定する。そして、ステップS716にて、表示装置118に装置内のセンサ127による読取りを中止するとの表示を行う。例えば図8(a)のようなUIを表示し、装置内のセンサ127による読み取りが出来ないことをユーザに通知する。
ステップS703で装置内に設置されている全てのセンサが故障しておらず、半分未満のセンサが故障していないと判定された場合、ステップS704にて、ステップS702で検知した故障センサの情報を元に、故障しているセンサがあるか否か判定する。故障センサ情報が1つでもある場合は故障センサあり、そうでない場合は故障センサなしと判定する。
ステップS704で故障センサなしと判定された場合、ステップS705進む。そしてステップS705にて、UIを介して、ユーザからのキャリブレーション実行の指示があるか否かを判定する。ユーザからの指示がない場合はそのまま処理を終了する。
ステップS705でキャリブレーション実行の指示がある場合は、ステップS706にてキャリブレーションを実行する。キャリブレーションは、ユーザが指示したキャリブレーションを実行する。すなわち、前述した図3の単色キャリブレーションの実行か、図4の混色キャリブレーションの実行、または、図3の単色キャリブレーションの実行後混色キャリブレーションの実行を行う。単色キャリブレーションの実行後混色キャリブレーションの実行を行う場合、単色キャリブレーション実行時に得たセンサの故障情報を、混色キャリブレーション実行時に用いてもよい。
ステップS704で故障センサありと判定された場合、ステップS707にて、UIを介して、ユーザからのキャリブレーション実行の指示があるかどうかを判定する。ユーザからの指示がない場合は、ステップS710にて、表示装置118でセンサの故障についてユーザに通知すべく表示を行う。例えば図8(b)に示すようなUIを表示し、故障しているセンサをユーザに通知する。
ステップS707でキャリブレーション実行の指示がある場合は、ステップS708にて表示装置118でどのセンサが故障しているかを示す表示とキャリブレーションを継続するか否かの判断をユーザに求める表示を行う。例えば図9(b)に示すようなUIを表示し、故障しているセンサをユーザに通知し、キャリブレーションの実行を継続するか否か判断を求める。
ステップS709にて、ステップS708でのユーザの指示に応じて、キャリブレーションの実行を継続するか否かを判定する。ユーザにより図9(b)の「キャンセル」が選択された場合、そのまま処理を終了する。ユーザにより図9(b)の「継続」が選択された場合、ステップS706にてキャリブレーションを実行する。
続いて、ステップS701で電源起動直後でないと判定された場合、ステップS711にてUIを通して、ユーザからのキャリブレーション実行の指示があるかどうかを判定する。ユーザからの指示がない場合はそのまま処理を終了する。
ステップS711でユーザからのキャリブレーション実行の指示があった場合、ステップS712にてステップS702と同様、センサの故障検知を行う。
そして、ステップS713にてステップS703と同様、設置されたセンサのうち半分以上(全て)のセンサが故障しているかを判定する。装置内に設置された、設置されたセンサのうち半分以上(全て)のセンサが故障していると判定した場合、ステップS715にて、表示装置118でキャリブレーション実行が不可であることを示す表示を行う。例えば図9(a)に示すようなUIを表示し、キャリブレーションが実行出来ないことをユーザに通知する。
ステップS713で全てのセンサが故障していないと判定された場合、ステップS714にてステップS704と同様、故障しているセンサがあるか否か判定する。故障しているセンサがない場合、ステップS706にてキャリブレーションを実行する。ステップS714で故障センサありと判定された場合、ステップS708以降の処理を行う。
なお、ステップS704、S714にて故障したセンサが1個でもあると判定された場合、図14に示すUIによりユーザに故障を知らせるとともに、センサ情報をサービスマン等に直接通知してもよい。この情報の送信はE−MAIL等を利用する。これにより、いち早くサービスマンにセンサの故障情報を通知し、故障したセンサの修理を行うことができる。
また、半分以上のセンサが故障した場合は、パッチ画像再配置のために使用されるチャート画像プリント出力用の用紙や処理時間が著しく増えるため、半分未満のセンサが故障した場合のみ、パッチ画像の再配置を実行することにする。
以上により、画像処理装置内にある測色装置を構成する一部の内部センサが故障した状態でも、補正精度を保ったキャリブレーションを行うことが出来るようになる。
<第二の実施形態>
第一の実施形態では、図4のステップS406の処理にて余白にパッチ画像を配置する際に、故障していないセンサの読み取り位置にある余白パッチに出来る限り均等に再配置パッチ画像が割り振られるようにしていた。しかし、センサには個体差があり、同じパッチ画像を測色しても読取り値に多少の差が生じる場合がある。そのためパッチ画像の配置位置を変更する前の元のチャート画像上にプリント出力されるパッチ画像が同じ系統の色を同じセンサで読み取るように配置されている場合は、センサ故障時に再配置されたパッチ画像も出来る限り同じセンサで読み取ることが望ましい。そこで本実施形態では、余白にパッチ画像を配置する場合に、出来る限り同じセンサで再配置されたパッチ画像読み取るようにパッチ画像を配置する処理について説明する。以下、第一の実施形態と同じ処理については説明を省略する。
プリンタ115から出力される単色の階調特性を補正する「単色キャリブレーション」について図15を用いて説明する。図15は単色の階調特性を補正する1D−LUT218を作成する処理の流れを示している。図15の処理の各ステップはCPU103が実行することによって実現され、作成された1D−LUT218は記憶装置121に保存される。また、測色部126内のセンサ127の制御に関してはCPU129により実行され、センサが読込んだ値は記憶装置121に保存される。また表示装置118によってユーザへの指示をUIに表示し、入力装置120からユーザの指示を受け付ける。
ステップS1829、S1830、S1819、S1821及びステップS1831、S1832、S1825、S1827以外の処理は第一の実施形態と同様の処理のため説明を省略する。ステップS1829にて、同じセンサ番号を持つ再配置パッチ画像が、故障していない複数のセンサのうち1つのセンサを用いて読み取れるようにパッチ画像を配置可能か判定する。判定方法の詳細は後述する。ステップS1829で配置可と判定された場合、ステップS1819にて再配置パッチ画像を故障していない複数のセンサのうち1つのセンサで読み取れるように配置する。配置方法についての詳細は後述する。ステップS1829で配置不可と判定された場合、ステップS1830にて図3のステップS319と同様の処理を行う。ステップS1821にて、各パッチ画像の測色値を格納する配列と目標値の配列の対応付けを行う。対応付けの詳細は後述する。ステップS1831、S1832、S1825、S1827の処理は、それぞれステップS1829、S1830、S1819、S1821と同様の処理であるため、説明を省略する。
プリンタ115から出力される混色の特性を補正する「混色キャリブレーション」について図16を用いて説明する。以下の処理の流れはコントローラ102内のCPU103が実行することにより実現される。また、測色部126内のセンサ127の制御に関してはCPU129により実行され、センサが読込んだ値は記憶装置121に保存される。また表示装置118によってユーザへの指示をUIに表示し、入力装置120からユーザの指示を受け付ける。以下、図4のステップS405、S406、S408に対応する図16のステップS1613、S1606、S1614、S1608及び図12に対応する図17の内、ステップS1716以外は第一の実施形態と同じ処理のため説明を省略する。
ステップS1613にて、同じセンサ番号を持つ再配置パッチ画像が、複数のセンサのうち故障していない1つのセンサで読み取れるようにパッチ画像を配置可能か判定する。判定方法は、同じセンサ番号を持つ再配置パッチ画像の数S1と同じセンサ番号を持つ余白パッチ画像の数Y1を比較することで行う。以下の数式を満たす場合、配置可と判定する
Y1 ≧ S1
また、以下の数式を満たす場合、配置不可と判定する。
Y1 < S1
ステップS1613で配置可と判定された場合、ステップS1606にて再配置パッチ画像を故障していない複数のセンサのうち1つのセンサで読み取れるように配置する。配置方法は、例えば再配置パッチ画像の内、センサ番号が一番小さいパッチ画像パッチ番号の小さいものから順に、同じセンサ番号を有する余白パッチ画像に配置するよう指定する。同じセンサ番号の再配置パッチ画像を全て指定したら、次にセンサ番号が小さい余白パッチ画像を指定するという処理を繰り返す。指定された再配置パッチ画像の配置先として、センサ番号が一番小さい余白パッチ画像の内パッチ番号の小さいものから順に指定し、同じパッチ番号の余白パッチ画像を全て指定したら、次にセンサ番号が小さい余白パッチ画像を指定するという処理を繰り返す。
ステップS1613で配置不可と判定された場合、ステップS1614にて図4のステップS406と同様の処理を行う。
ステップS1608にて、各パッチ画像の測色値を格納する配列と目標値の配列の対応付けを行う。図17を用いて対応付けの方法を説明する。
ステップS1716にて、同じセンサ番号を持つ再配置パッチ画像が、故障していないセンサ1つで読み取れるようにパッチ画像を配置可能か判定する。判定方法は、図16のステップS1613と同じ処理を用いる。配置不可である場合の処理であるステップS1704〜S1709は、図12のフローのステップS1204〜S1209と同じ処理であるため、説明を省略する。配置可である場合は以下の処理を実行する。
まず、ステップS1710にて、余白パッチ画像の測色値との対応付けが終了していない再配置パッチ画像の目標値の構成要素の内、センサ番号の情報を取得して、1番小さいセンサ番号を有する再配置パッチ画像の目標値の構成要素を抽出する。
図13(a)では、再配置処理対象である、再配置パッチ画像のパッチ画像1311、1312、1313に対応する目標値の構成要素を抽出する。
続いてステップS1711にて、S1710で抽出した構成要素のうち、パッチ番号の情報を取得し、1番小さいパッチ番号を有する再配置パッチ画像の目標値の構成要素を抽出する。図13(a)では、パッチ画像1311に対応する目標値の構成要素を抽出する。
ステップS1712にて、再配置パッチ画像が配置されていない余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素の内、センサ番号を抽出し、1番小さいセンサ番号を有する余白パッチ画像を抽出する。図13(a)では、余白パッチ画像であるパッチ画像1324、1325に対応する測色値の構成要素を抽出する。
続いてステップS1713にて、S1712で抽出した構成要素のうち、パッチ番号を抽出して、1番小さいパッチ番号を有する余白パッチ画像の測色値の構成要素を抽出する。
図13(a)では、パッチ画像1324に対応する測色値の構成要素を抽出する。
ステップS1714にて、S1711とS1713で抽出した、再配置パッチ画像に対応する目標値の構成要素と余白パッチ画像に対応する測色値の構成要素を対応付ける。
図13(a)では、再配置パッチ画像1311の目標値の構成要素と、余白パッチ画像1324の測色値の構成要素が対応付けられることになる。
ステップS1715にて全ての再配置パッチ画像の目標値の構成要素と余白パッチ画像の測色値の構成要素を全て対応付けしたか判定し、全て対応付けしていなければステップS1710に戻る。全て対応付けしていれば終了する。
以上のように行うことで、余白にパッチ画像を再配置する場合に、出来る限り同じセンサで読み取るようにパッチ画像を配置することができ、センサの個体差の影響を抑える効果が期待できる。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、上記実施例について電子写真装置を例に説明をしたが、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等でもよく、本発明の主旨はプリンタの種類に限定されるものではない。また、記録剤として、電子写真印刷におけるトナーを例に説明したが、印刷に用いる記録剤は、トナーに限らずインク等他の記録剤であってもよく、本発明の主旨は記録剤の種類に限定されるものではない。

Claims (23)

  1. 画像を形成する画像形成手段と、
    用紙搬送路に設置され、前記画像形成手段により用紙に形成されたパッチ画像を複数含むチャート画像を複数のセンサにより測色する測色手段と、
    前記測色手段によるパッチ画像の測色結果を用いて前記画像形成手段が形成する画像の再現性を補正する補正手段を有し、
    前記複数のセンサのうち、前記チャート画像に含まれる第1のパッチ画像を測色する第1のセンサが故障した場合、
    前記第1のパッチを、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサにより測色できるように、前記チャート画像にて前記第1のパッチが形成される配置位置を変更する変更手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変更手段は、前記第1のセンサの読み取り位置である第1の位置に形成される第1のパッチ画像を前記第1の位置とは異なる位置であり、前記第2のセンサの読みとり位置である第2の位置に形成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記変更手段に第1のパッチの配置位置が変更されたチャート画像を測色した結果を用いて前記画像形成手段が形成する画像の再現性を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記チャート画像を形成するために参照されるデータであり、
    前記チャート画像のうち、前記第1の位置に前記第1のパッチ画像を形成するようパッチ画像の配置位置を指定し、前記第1のパッチ画像が前記測色手段により測色された値と第1の目標値とを対応づけるデータであるチャートデータを記憶する記憶手段をさらに有し、前記第1のパッチ画像を測色する第1のセンサの故障が検知されると、
    前記変更手段は、前記第1のパッチ画像を、前記チャートデータにより指定されていた前記第1の位置から、前記第2の位置に形成するようパッチ画像の配置位置を変更し、
    前記チャートデータにより、前記第1の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値に対応付けられていた第1の目標値を、前記第2の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値に対応づけることで、前記記憶手段に記憶されたチャートデータを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記変更手段により変更されたチャートデータに従い前記画像形成手段により形成されたチャート画像を前記測色手段により測色し、
    該測色により、前記第2の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値と該測色値に対応付けられた第1の目標値を用いて、
    前記画像形成手段により形成される画像の再現性を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の位置は、前記第1の位置と同じ用紙に形成されるチャート画像にあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の位置は、前記第1の位置と異なる用紙に形成されるチャート画像にあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の位置は、前記センサが測色可能な面積を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1のセンサにより測色されるパッチ画像が複数ある場合、
    前記複数の第1のセンサの故障が検知されると、前記変更手段は、前記複数のパッチ画像を、前記複数のセンサのうち前記第1のセンサ以外の故障が検知されていない複数のセンサを構成する1つのセンサにより読み取られる位置に形成するよう前記複数の第1のパッチ画像の配置位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記センサのうち、前記第1の位置に形成される第1のパッチ画像を読み取るセンサの故障が検知されたことを知らせるための表示をさせる表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記センサのうち、前記第1の位置に形成される第1のパッチ画像を読み取るセンサの故障が検知されたことを、サービスマンに通知することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 画像を形成する画像形成ステップと、
    用紙搬送路に設置され、前記画像形成ステップにより用紙に形成されたパッチ画像を複数含むチャート画像を複数のセンサにより測色する測色ステップと、
    前記測色ステップによるパッチ画像の測色結果を用いて前記画像形成ステップが形成する画像の再現性を補正する補正ステップを有し、
    前記複数のセンサのうち、前記チャート画像に含まれる第1のパッチ画像を測色する第1のセンサが故障した場合、
    前記第1のパッチを、前記第1のセンサとは異なる第2のセンサにより測色できるように、前記チャート画像にて前記第1のパッチが形成される配置位置を変更する変更ステップを有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 前記変更ステップは、前記第1のセンサの読み取り位置である第1の位置に形成される第1のパッチ画像を前記第1の位置とは異なる位置であり、前記第2のセンサの読みとり位置である第2の位置に形成することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. 前記補正ステップは、前記変更ステップに第1のパッチの配置位置が変更されたチャート画像を測色した結果を用いて前記画像形成ステップが形成する画像の再現性を補正することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  15. 前記チャート画像を形成するために参照されるデータであり、
    前記チャート画像のうち、前記第1の位置に前記第1のパッチ画像を形成するようパッチ画像の配置位置を指定し、前記第1のパッチ画像が前記測色ステップにより測色された値と第1の目標値とを対応づけるデータであるチャートデータを記憶する記憶ステップをさらに有し、前記第1のパッチ画像を測色する第1のセンサの故障が検知されると、
    前記変更ステップは、前記第1のパッチ画像を、前記チャートデータにより指定されていた前記第1の位置から、前記第2の位置に形成するようパッチ画像の配置位置を変更し、
    前記チャートデータにより、前記第1の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値に対応付けられていた第1の目標値を、前記第2の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値に対応づけることで、前記記憶ステップに記憶されたチャートデータを変更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  16. 前記変更ステップにより変更されたチャートデータに従い前記画像形成ステップにより形成されたチャート画像を前記測色ステップにより測色し、
    該測色により、前記第2の位置に形成された第1のパッチ画像の測色値と該測色値に対応付けられた第1の目標値を用いて、
    前記画像形成ステップにより形成される画像の再現性を補正する補正ステップを有することを特徴とする請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 前記第2の位置は、前記第1の位置と同じ用紙に形成されるチャート画像にあることを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  18. 前記第2の位置は、前記第1の位置と異なる用紙に形成されるチャート画像にあることを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  19. 前記第2の位置は、前記センサが測色可能な面積を有していることを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法置。
  20. 前記第1のセンサにより測色されるパッチ画像が複数ある場合、
    前記複数の第1のセンサの故障が検知されると、前記変更ステップは、前記複数のパッチ画像を、前記センサのうち前記第1のセンサ以外の故障が検知されていない複数のセンサを構成する1つのセンサにより読み取られる位置に形成するよう前記複数の第1のパッチ画像の配置位置を変更することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  21. 前記センサのうち、前記第1の位置に形成される第1のパッチ画像を読み取るセンサの故障が検知されたことを知らせるための表示をさせる表示ステップを有することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  22. 前記センサのうち、前記第1の位置に形成される第1のパッチ画像を読み取るセンサの故障が検知されたことを、サービスマンに通知することを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  23. コンピュータに請求項12乃至22に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
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