JP2011194163A - 医療用マニピュレータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】スレーブ側での操作性を向上させた医療用マニピュレータシステムを提供すること。
【解決手段】スレーブ側の機器をマスタ側で動作制御するマスタ−スレーブ方式による医療用マニピュレータシステムを次のように構成する。すなわち、前記スレーブ側に配設され、医療器具を保持する複数のスレーブマニピュレータ25a,25b,27と、前記マスタ側に配設され、前記スレーブマニピュレータ25a,25b,27の動作制御を行うマイクロコントローラ11aと、前記スレーブ側に配設され、前記マイクロコントローラ11aに対して、前記スレーブマニピュレータ25a,25b,27の動作を強制停止させるように指示する為のスレーブ側緊急停止スイッチ24と、を医療用マニピュレータシステムに具備させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば生体内に挿入したマニピュレータを操作して、診断・処置等を行う為の医療用マニピュレータシステムに関する。
従来より、医療施設の省人化を図る為、ロボットを利用した医療処置技術が提案されている。例えば、外科分野においては、多自由度マニピュレータによって患者の人口股関節置換を精密に処置する手術用ロボットシステムが提案されている。また、患者の体腔内の位置情報を正確に得るために、内視鏡的に手術を行うロボットシステムも提案されている。
近年、腹腔等の体壁に挿入孔を開け、この挿入孔を通じて内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入することにより、体腔内で様々な処置を行う内視鏡下外科手術が盛んに行われている。
このような術式は、大きな切開を要しない低侵襲なものであり、胆嚢摘出手術や肺の一部を摘出除去する手術等で広く行われている。そして、こうした術式における操作性を向上させるために、マスタ−スレーブ方式による医療用マニピュレータが考案されている。
ところで、複雑多岐にわたる手術では、複数の医療用マニピュレータを使用する医療用マニピュレータシステムが用いられている。このように複数の医療用マニピュレータを使用する手術では、例えば一部のマニピュレータが術者の意図しない動作を行なった場合、そのマニピュレータが暴走して術者や患者に無理な力を加えないよう何等かの処置を講じる必要がある。
つまり、医療用マニピュレータシステムにおいては、緊急時に何れのマニピュレータ制御装置をシステムダウンするべきかを術者が迅速・的確に判断して非常の措置をとらなければならない。
このような事情から、マニピュレータを使用した手術においてマニピュレータに何らかの動作不良が生じた場合、それに対して速やかに対処可能な医療用マニピュレータシステムが望まれている。そのような技術として、例えば特許文献1に次のような技術が提案されている。すなわち、特許文献1には、複数の医療用マニピュレータを使用した手術において、それら医療用マニピュレータに何らかの動作不良(例えば医療用マニピュレータ同士が接触・衝突する等)が生じた場合に、それに対して対処する強制停止手段が開示されている。
特許第3717552号公報
ところで、特許文献1においては、前記強制停止手段を具体的にはフットペダルとして構成したり、各マニピュレータに設けたりする構成が開示されている。また、これらの強制停止手段は当該医療用マニピュレータシステムの操作者が操作するものとなっている。そして、このような構成では、マスタ−スレーブ型のマニピュレータシステムにおいてスレーブ側(患者側)の助手など、操作者以外の判断によるマニピュレータの緊急停止を行うことができない。従って、緊急時における操作性に課題があった。
本発明は、上述の事情に鑑みて為されたものであり、緊急時の操作性を向上させた医療用マニピュレータシステムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による医療用マニピュレータシステムは、
患者近傍の機器を操作者が動作制御する医療用マニピュレータシステムであって、
前記患者近傍に配設され、医療器具を保持する単数または複数のマニピュレータと、
前記マニピュレータの動作制御を行う制御部と、
前記患者近傍に配設され、前記制御部に対して、前記マニピュレータの動作を強制停止させるように指示する為の強制停止指示部と、
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、スレーブ側での操作性を向上させた医療用マニピュレータシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図。 医療用マニピュレータシステムの実際のイメージを示す概略構成図。 医療用マニピュレータシステムを腹腔内外科手術に適用した場合の手術室内における器材のレイアウトを示す図。 医療用マニピュレータシステムを構成するマニピュレータの処置具の作動機構を概略的に示す構成図。 内視鏡の作動機構を概略的に示す構成図。 本発明の一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムに特有の処理のフローチャートを示す図。 一実施形態の変形例に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図。 一実施形態の変形例に係る医療用マニピュレータシステムの実際のイメージを示す概略構成図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図である。図1に示すように、医療用マニピュレータシステムは、制御装置11と、スイッチ12と、キーボード13と、患者2が載置された手術台1と、処置具4と処置用アーム5とから成る処置用スレーブマニピュレータ25と、内視鏡6と観察用アーム7とから成る観察用スレーブマニピュレータ27と、操作者(術者)38によって操作されるマスタアーム8と、HMD(Head Mounted Display)9と、磁気センサセンス部10aと磁気センサソース部10bとから成る磁気センサ10と、操作者38近傍(操作可能範囲内)に配設された動作スイッチ12aと緊急停止スイッチ12bと停止解除スイッチ12cとから成るスイッチ12と、スレーブ側に配設されたスレーブ側緊急停止スイッチ24と、を具備する。
なお、図1においては、紙面の都合上、各々の部材同士の位置関係は実際の構成と異なる。
ここで、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの概略構成をイメージ化すると、図2に示すようになる。すなわち、スレーブ側(患者側)においては、手術台1上に患者2が載置され、助手138近傍にはスレーブ側緊急停止スイッチ24が配設されている。他方、マスタ側(操作者側)においては、操作者38近傍にスイッチ12が配設されている。
図3は、上述のような医療用マニピュレータシステムを腹腔内外科手術に適用した場合の手術室内における器材のレイアウトを示す図である。図3においては、より実際に近い制御を説明する為に、前記処置用スレーブマニピュレータ25を2つ想定し(処置用スレーブマニピュレータ25a,25b)、且つ、処置用スレーブマニピュレータ25a及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作制御を行う制御装置11として制御装置11−1を想定し、処置用マニピュレータ25bの動作制御を行う制御装置11として制御装置11−2を想定する(システム構成によっては、スレーブマニピュレータを3つ以上使用する場合もあるが、ここでは上記システムを例に説明する)。
図3においてはマスタ側の機器(例えばマスタアーム8等)及びその操作を行う操作者38のほか、手術台1近傍には助手138がいる。そして手術台1近傍には緊急停止スイッチ24が配置されている。マスタ側の機器は手術台1から離間した部位または別室に配置される場合もある。
以下、図1乃至図3を参照して、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの構成及び作用について説明する。
前記手術台1は、患者2の観察・処置を行なう為の手術台である。この手術台1の両側にはベッドサイドレール3が設けられている。このベッドサイドレール3には、処置具4及び内視鏡6を患者の体腔内において位置決めする為の処置用アーム5及び観察用アーム7が着脱自在に取り付けられている。
なお、処置具4及び内視鏡6は、患者2の体壁に開けられた挿入孔2aから体腔内に挿入される。
前記処置用アーム5と前記処置具4との接続及び観察用アーム7と内視鏡6との接続は、複数の自由度を有する関節部であるフリー関節機構19によって行われる。これは、患者2が例えば術中に動いて挿入孔2aの位置がずれるようなことがあっても、挿入孔2aに無理な力が加わらないようにする為である。
前記処置用アーム5及び観察用アーム7は、上下伸縮動作(図2中において矢印aで示す方向)、回転動作(図2中において矢印bで示す方向)または左右伸縮動作(図2中において矢印cで示す方向方向)を機構的に行なうことができるように構成されている。このような動きを実現するために、各アーム内にはアクチュエータ(不図示)が配置されている。なお、このアクチュエータとしては、例えばロボットの位置決めに用いられているサーボモータを使用する。
ここで、図4は本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムを構成するマニピュレータの処置具4の作動機構を概略的に示す構成図である。図5は、内視鏡6の作動機構を概略的に示す構成図である。
前記処置用アーム5の先端に取り付けられている処置具4の挿入部4aは、その先端部が図4中において矢印aにて示す方向及び矢印bにて示す方向に湾曲駆動できるように構成されている。このような湾曲駆動は、処置具4のサーボモータ収納部4b内に設けられた減速機構付きサーボモータ(不図示)を駆動させて挿入部4a内に挿通配置されたワイヤ(不図示)を牽引することによって行なわれる。
また、処置具4は図4中において矢印cで示す方向に回転駆動できるように構成されている。このような回転駆動は、フリー関節アームジョイント部4c内に設けられたサーボモータ4dを駆動させて不図示の回転機構を作動させることにより行なわれる。特に、処置具4の先端鉗子部4eには当該先端鉗子部4eを開閉させる開閉機構が設けられており、この開閉機構は、サーボモータ収納部4b内に設けられたサーボモータ(不図示)を駆動させて挿入部4a内に挿通配置されたロッドもしくはワイヤ部材を押し引き操作することにより作動される。
同様に、前記観察用アーム7の先端に取り付けられている内視鏡6の挿入部6aは、その先端部が図5中において矢印aにて示す方向及び矢印bにて示す方向に湾曲駆動できるように構成されている。このような湾曲駆動は、内視鏡6のサーボモータ収納部6b内に設けられたサーボモータ(不図示)を駆動させて挿入部6a内に挿通配置されたワイヤ(不図示)を牽引することによって行なわれる。
また、内視鏡6は図5中において矢印cで示す方向に回転駆動できるように構成されている。このような回転駆動は、フリー関節アームジョイント部6c内に設けられたサーボモータ6dを駆動させて不図示の回転機構を作動させることにより行なわれる。
上述したように、処置具4と処置用アーム5とを組み合わせたものが処置用スレーブマニピュレータ25a,25bであり、内視鏡6と観察用アーム7とを組み合わせたものが観察用スレーブマニピュレータ27である。
前記マスタアーム8は、処置用スレーブマニピュレータ25a,25bの入力手段である。同様に、前記HMD9は、観察用スレーブマニピュレータ27の入力手段である。このマスタアーム8は複数のリンク機構で構成されている。リンク機構を構成する各リンクには位置検知用のエンコーダ(不図示)が設けられている。このエンコーダによって各リンクの動作を検知することで、マスタアーム8の移動量を検知できる。
操作者38がマスタアーム8から手を離した場合にマスタアーム8がその自重によって勝手に動作しないように、マスタアーム8の各アームリンクには電磁クラッチ(不図示)が取り付けられている。
つまり、マスタアーム8は、この電磁クラッチによって、必要以外の時には動かないようにその動作が制限される。また、マスタ−スレーブモードで実際に処置用スレーブマニピュレータ25a,25bを動かす際、前記電磁クラッチは、動作スイッチ12aにおける操作によって、その作動が制御される。つまり、マスタアーム8の動作のロック及びこのロック状態の解除は動作スイッチ12aによって行えるように構成されている。
また、スレーブマニピュレータ駆動のクラッチ機能として、スレーブマニピュレータ25a,25bの動作を動作スイッチ12aでロック/解除するようにしても良い。動作スイッチ12aの状態に応じてサーボモータへの出力を制御することなどで実現できる。
ところで、マスタ−スレーブモードとは、入力手段であるマスタアーム8の動きが処置用スレーブマニピュレータ25a,25bに伝達され得るモード、すなわち、処置用スレーブマニピュレータ25a,25bがマスタアーム8の動きに追従できるモードである(後述するHMD9と観察用スレーブマニピュレータ27との関係についても同様)。
一方、前記HMD9は、内視鏡6によって観察された映像を表示するディスプレイ(不図示)を備えている。このディスプレイは、HMD9を術者の頭部に装着した際に、術者の目に対応する位置に位置するように設けられている。また、HMD9は、術者の頭がどのように動いても、内視鏡6の先端でとらえられた映像を前記ディスプレイによって常に観察できるよう構成されている。このような構成のHMD9によれば、従来のように処置中に術者が手術室に設置されたTVモニターの方に視線を移すといった煩わしい動作を行なわなくて済むため、操作性が向上する。また、患部から視線を外すことなく常に患部の映像を明確に観察することができるから、確実な手術を行なうことができる。
前記磁気センサ10は、操作者38の頭部の空間的な移動量を検知する。この磁気センサ10は、一様な磁場を発生する磁気センサソース部10bと、磁気センサソース部10bからの磁場を検知する磁気センサセンス部10aと、を備える。このうち磁気センサセンス部10aは、HMD9の略中央部に取り付けられている。
このような構成の磁気センサ10によって、操作者38の頭部の動きが検出される。具体的には、HMD9以外の所定の場所にセットされた磁気センサソース部10bから発生される一様な磁場を磁気センサセンス部10aで検知し、頭部の動きに伴う磁場の変化分の情報を処理することによって、磁気センサソース部10bと磁気センサセンス部10aとの空間的絶対移動量及び磁気センサセンス部10aの傾斜であるオイラー角(ロール、ピッチ、ヨー)を求め、術者の頭部の移動量および傾き量を検出する。
前記制御装置11は、マイクロコントローラ11aと、DSP11bと、サーボドライバ11cと、磁気センサ移動量インターフェイス11dと、アップダウンカウンタ11eと、キーボードインターフェイス部11fと、スイッチインターフェイス部11gと、ハードディスクコントローラ部11hと、ハードディスクドライブ11iと、データライン11j,11k,11m,11q,11r,11s,11t,11uと、を有する。以下、この制御装置11における各モジュールの相互作用について説明する。
前記データライン11mは、マイクロコントローラ11aからDSP11bに位置指令を送ったり、スレーブアーム側のサーボ部のエンコーダフィードバック情報を読みとったり、アップダウンカウンタ11e、磁気センサ移動量インターフェイス11d、キーボードインターフェイス部11f、及びスイッチインターフェイス部11gのそれぞれからのデータをマイクロコントローラ11aに取り込んだりする為のデータバスラインである。
前記データライン11jは、DSP11bで得られた制御演算結果をサーボドライバ11cに送る為のアナログ指令ラインである。前記データライン11kは、サーボドライバ11cからのパワー信号を供給するライン及びサーボ部フィードバックエンコーダラインである。
前記データライン11uは、ハードディスクドライブ11iとハードディスクコントローラ部11hとの間でのデータのやりとりを行なう為のデータラインである。前記データライン11tは、スイッチ12とスイッチインターフェイス部11gとの間でのデータのやりとりを行う為のデータラインである。
ここで、ハードディスクドライブ11iに保存される情報としては、例えば、観察用スレーブマニピュレータ27、処置用スレーブマニピュレータ25a,25bの教示データ、スケール比、及び感度等の各種制御パラメータ等を挙げることができる。なお、ハードディスクドライブ11iの代わりに、記憶手段として例えばCD、DVD、または外部メモリ等の情報処理装置周辺機器で使用される記憶媒体等を用いても勿論よい。さらには、スレーブ側に外部メモリ等の何らかの記憶手段を設けてもよい。
前記データライン11sは、キーボード13とキーボードインターフェイス部11fとの通信を行なう為のデータラインである。
なお、不図示ではあるが、前記各機能モジュールを選択するためのアドレスバスやコントロールライン等を設けていることは勿論である。また、観察用スレーブマニピュレータ27及び処置用スレーブマニピュレータ25a,25bのサーボ系を駆動するためのデータライン11j及びデータライン11kは、アナログ指令ラインのものしか図示していないが、DSP11bでPID制御則等の制御アルゴリズムを実行する為のエンコーダフィードバック信号ラインも設けている。
以上説明した構成を採ることで、操作者38の頭の動き(HMD9の動き)に追従(対応)して観察用スレーブマニピュレータ27が動作されるマスタ−スレーブ動作が行なわれ、且つ、マスタアーム8の操作に追従(対応)して処置用スレーブマニピュレータ25a,25bが動作されるマスタ−スレーブ動作が行なわれる。
具体的には、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b側のマスタ−スレーブ動作は次のような動作である。すなわち、マスタアーム8に設けられたエンコーダの情報が、データライン11qを介してアップダウンカウンタ11eにて読み取られる。このアップダウンカウンタ11eは、初めにアップダウンカウンタ11eに設定されたデータに対して移動量を増減させるので、絶対的な移動量(マスタアーム8の移動量)を検知する。このアップダウンカウンタ11e内に保持されているデータは、データライン11mを介して、サンプリング毎にマイクロコントローラ11a内に取り込まれる。
そして、マイクロコントローラ11aは、前記移動量に対して処置用スレーブマニピュレータ25a,25bの各軸をどのように動作させるかを決定する為の座標変換処理を行う。
他方、観察用スレーブマニピュレータ27側のマスタ−スレーブ動作は次のような動作である。すなわち、HMD9からの情報が、データライン11rを介して磁気センサ移動量インターフェイス11dに送られ、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b側のマスタ−スレーブ動作と略同様の処理がなされる。
上述したように、患者2が載置された手術台1のベッドサイドレール3には、観察用スレーブマニピュレータ27と、処置用スレーブマニピュレータ25aと、処置用スレーブマニピュレータ25bと、の合計3つのスレーブマニピュレータが設置されている。
前記観察用スレーブマニピュレータ27の先端には、先端が電動湾曲する内視鏡6が接続されている。前記処置用マニピュレータ25aの先端には、先端が電動で湾曲し且つ開閉動作する処置具4が接続されている。前記処置用マニピュレータ25bの先端には、先端が電動で湾曲し且つ開閉動作する処置具4が接続されている。
そして、実際の構成例としては、図3に示すように制御装置11として制御装置11−1,11−2の2つの制御装置を利用する例を挙げることができる。
前記制御装置11−1は、操作者38によって操作されるマスタアーム8a及びHMD9の動作に追従するように、駆動ライン36aを介して処置用スレーブマニピュレータ25a及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作を制御している。
具体的には、前記制御装置11−1は、操作者の右手によって操作されるマスタアーム8の動きを判断して処置用スレーブマニピュレータ25aを制御するとともに、HMD9によって操作者38の頭の動きを判断して観察用スレーブマニピュレータ27を制御する。詳細には、操作者38の右手の動きは、マスタアーム8aの各関節に設けられたエンコーダ情報としてライン37aを介して制御装置11−1に取り込まれる。
前記制御装置11−2は、操作者38によって操作されるマスタアーム8b及びHMD9の動作に追従するように、駆動ライン36bを介して処置用スレーブマニピュレータ25bの動作を制御している。
具体的には、前記制御装置11−2は、操作者の左手によって操作されるマスタアーム8bの動きを判断して処置用スレーブマニピュレータ25bを制御する。詳細には、操作者38の左手の動きは、マスタアーム8bの各関節に設けられたエンコーダ情報としてライン37bを介して制御装置11−2に取り込まれる。
さらに、前記操作者38の頭にはHMD9が装着されており、このHMD9には磁気センサの磁気センサセンス部10aが取り付けられている。磁気センサの磁気センサソース部10bはマスタアーム8aの所定部位に配置されている。このように構成することで、操作者38の頭の動きが検知され、検知された位置情報が信号ライン35を介して制御装置11−1に送られる。
操作者38近傍(操作可能範囲内)には、動作スイッチ12aと緊急停止スイッチ12bと停止解除スイッチ12cとから成る3連のスイッチ12が配置されている。このスイッチ12は、ライン33を介して制御装置11−1に電気的に接続され、更にライン34を介して制御装置11−2に電気的に接続されている。
すなわち、動作スイッチ12a及び緊急停止スイッチ12bのON/OFF信号は、信号ライン33を介して制御装置11−1に送られて制御装置11−1内の処理回路(不図示;図1に示すマイクロコントローラ11aに相当)で解析処理され、且つ、信号ライン34を介して制御装置11−2に送られて制御装置11−2内の処理回路(不図示;図1に示すマイクロコントローラ11aに相当)で解析処理される。そして、制御装置11−1,11−2は、前記解析処理結果に基づいた処理を実行する。
前記動作スイッチ12aがONされると、マスタアーム8a,8bの動作を可能とする制御が制御装置11−1,11−2によって為される。
前記緊急停止スイッチ12bがONされると、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27のうち予め設定されたスレーブマニピュレータ(詳細は後述する)の動作が強制的に停止される。ここで、マイクロコントローラ11aによる所定の判定結果に基づいて、更に制御装置11−1,11−2自体がシステムダウンされる(詳細は後述する)。
前記停止解除スイッチ12cがONされると、前記緊急停止スイッチ12bまたは後述するスレーブ側緊急停止スイッチ24がONされることで強制停止されていた処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作が再開される(動作可能になる)。換言すれば、停止解除スイッチ12cは、緊急停止スイッチ12bまたは前記スレーブ側緊急停止スイッチ24により動作停止された状態を解除する為の手段である。
この停止解除スイッチ12cは必須の構成要件ではなく、また個数についても単複何れでもよい。なお、停止解除スイッチ12cを設けない場合には、前記緊急停止スイッチ12bによる上述の強制停止後、当該医療用マニピュレータシステムの電源を一旦落とした後に再起動させれば復旧できる。
ところで、前記スレーブ側緊急停止スイッチ24は、図2に示すようにスレーブ側すなわち手術台1近傍の助手138の操作可能範囲内に配設されており、前記緊急停止スイッチ12bと同様の機能を備えるスイッチである。
このスレーブ側緊急停止スイッチ24は、図1に示すように前記スイッチインターフェイス部11gに電気的に接続されている。スレーブ側緊急停止スイッチ24のON/OFF信号は、前記スイッチインターフェイス部11gを介して制御装置11−1に入力されて制御装置11−1内の処理回路(不図示;図1に示すマイクロコントローラ11aに相当)で解析処理され、且つ、信号ライン34を介して制御装置11−2に送られて制御装置11−2内の処理回路(不図示)で解析処理される。
すなわち、このスレーブ側緊急停止スイッチ24がONされると、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27のうち予め設定されたスレーブマニピュレータの動作が強制的に停止される。また、マイクロコントローラ11aの判定結果によっては、更に制御装置11−1,11−2自体がシステムダウンされる。
このスレーブ側緊急停止スイッチ24によれば、操作者38よりも患者2に対してより近い位置に位置する助手138の判断により、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の緊急停止を行うことが可能となる。
従って、処置用スレーブマニピュレータ25a,25bや観察用スレーブマニピュレータ27が想定外の動作を行った場合(例えば突然の故障や制御プログラムが暴走した場合等)や、患者の容態が急変した場合等の緊急時に、より迅速且つ的確にそれらを緊急停止させることができる。つまり、緊急停止の操作性が格段に向上する。
そして、前記停止解除スイッチ12cがONされることによって、スレーブ側緊急停止スイッチ24がONされることで強制停止されていた処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作が再開される(動作停止状態が解除される)。
なお、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24は、ハンドスイッチとして構成してもよいし、フットスイッチとして構成してもよい。例えば、緊急停止スイッチ12bをハンドスイッチとして設ける場合には、操作者が操作するマスタアーム8a,8bの操作把持部に設ければよい。
さらには、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24による停止範囲について、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27について包括的に設定してもよいし、各スレーブマニピュレータ毎に個別に設定してもよい。各スレーブマニピュレータ毎に個別に設定した場合には、復旧作業が容易になる。
具体的には、暴走時における患者への影響が大きいスレーブマニピュレータのみを緊急停止対象とすればよい。すなわち、鋭利な処置具に係るスレーブマニピュレータについては緊急停止対象とし、鈍的な処置具やカメラ等に係るスレーブマニピュレータについては緊急停止対象としない構成を挙げることができる。なお、処置具についてはその用途上、手術部位との接触が可能な配置になっているが、カメラについては可動域全域に動かしても手術部位に接触しない配置とすることも可能であるので必ずしも緊急停止対象とする必要はない。このように構成することで、スレーブマニピュレータを緊急停止しつつも手術対象について視覚的情報を提供し続けることができる。
さらには、カメラとして硬性鏡を使用する場合にはカメラに係るスレーブマニピュレータを緊急停止対象とし、軟性鏡を使用する場合には臓器と接触しても曲がる為に患者への影響が少ないことを鑑みて緊急停止対象としない構成にしてもよい。このように構成することで、術中に硬性鏡から軟性鏡のカメラに交換した場合であっても、手術をスムースに継続することができる。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムに特有の処理(マイクロコントローラ11aによる緊急停止処理及びその復旧処理)について詳細に説明する。
ここでは、処理の流れを明確化して説明する為に、制御装置11−1と制御装置11−2とを、図1及び図2に示すように包括的に一つの制御装置11として扱って説明する。なお、制御装置11−1,11−2の処理の詳細は上述した通りである。
まず、当該医療用マニピュレータシステムのユーザは、“停止解除権”についての設定を行う(ステップS1)。この停止解除権とは、緊急停止スイッチ12bまたはスレーブ側緊急停止スイッチ24がONされることによって緊急停止された処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作を復旧させる為の権限である。
上述したように停止解除スイッチ12cは複数設けられている場合があり、この場合には、それら停止解除スイッチ12cの停止解除権について所望の設定を行う。詳細には、例えば下記のような設定方法を挙げることができる。
《設定例1》
・特定の停止解除スイッチ12cのみに停止解除権を設定する。
具体的には、操作者38が複数存在する場合に、メインの操作者38に対応する停止解除スイッチ12cのみに停止解除権を設定する。或いは、手術台1に最も近い操作者38に対応する停止解除スイッチ12cのみに停止解除権を設定する。また、操作者38のみに停止解除権を設定する、或いは、助手138のみに停止解除権を設定する、との構成を採っても良い。
《設定例2》
・全ての停止解除スイッチ12cに停止解除権を設定し、且つ、何れかの停止解除スイッチ12cがONされると停止解除処理を実行するように設定する。
《設定例3》
・全ての停止解除スイッチ12cに停止解除権を設定し、且つ、全ての停止解除スイッチ12cがONされた場合にのみ停止解除処理を実行するように設定する。
上述のように停止解除権を導入することで、一旦緊急停止された処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27を適切に復旧処理させることができる。
例えば、操作者38と助手138との関係は手術毎にそれぞれ異なる。例えば経験豊富な医師が助手につき、経験を積んでいる最中の医師が操作者になる、といった手術も存在する。このような場合においては、経験豊富な助手側の医師の方が、より正確な判断を迅速に下すことができる。従って、このような場合にはその助手近傍(患者2近傍)のスレーブ側緊急停止スイッチ24に停止解除権を設定すればよい(このスレーブ側緊急停止スイッチ24近傍等に停止解除スイッチ12cに相当するスイッチ(不図示)を設ける)。
ここで、停止解除権の具体的な設定方法としては、ハードウェア的に設定する方法及びソフトウェア的に設定する方法等を挙げることができ、何れの方法を採用してもよい。
なお、停止解除権をステップS1において都度設定するのではなく、固定的に停止解除権を設定しても勿論よい。
前記ステップS1において停止解除権の設定処理を終えると、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27が動作可能状態となる。
次に、マイクロコントローラ11aは、動作スイッチ12aの状態に基づいて、動作開始するか、動作可能状態(スタンバイ状態)を維持するかを判定する(ステップS2)。このステップS2において動作スイッチ12aがON状態であると判定するまで、動作可能状態(スタンバイ状態)を維持する(ステップS3)。
更に、マイクロコントローラ11aは、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24のON/OFF状態を判定する(ステップS4)。
このステップS4において、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24のうち少なくとも何れか一つがON状態であると判定した場合には、マイクロコントローラ11aは、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作を強制的に停止させる(ステップS5)。一方、前記ステップS4において緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24が共にOFF状態であると判定した場合には、各スレーブマニピュレータを動作させる(ステップS6)。
つまり、動作スイッチ12aがON状態であり且つ緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24がOFFの状態においては、ステップS6の処理を連続的に繰り返し、マニピュレータの動作を継続させ処置や観察を実行する。
つまり、前記ステップS4は、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24のON/OFF状態を検出し、該検出結果に基づいて処理を分岐するステップである。
ところで、前記ステップS5において処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作を強制停止させた後、マイクロコントローラ11aは、当該制御装置11をシステムダウンさせるか否かを判定する(ステップS7)。
具体的には、このステップS7においては、例えばシステムダウンさせるか否かの入力待ちに移行して判定すればよい。詳細には、専用のスイッチ(不図示)を設ける方法、再度緊急停止スイッチ12bまたはスレーブ側緊急停止スイッチ24を押すことでシステムダウンさせる方法、所定時間内に復帰動作が行われなければシステムダウンさせる方法等を挙げることができる。
このステップS7をYESに分岐する場合、マイクロコントローラ11aは、制御装置11をシステムダウンさせ、当該医療用マニピュレータシステムをダウンさせる(ステップS8)。
このステップS8においては、緊急の強制停止によるシステムダウンを行う為、電源遮断を行う際に、“正常終了によるシステムダウンではない旨”を所定のメモリ等に記録してもよい。具体的には、例えば“何れの緊急停止スイッチによる操作で強制停止したのか”等を示す情報を記録する。
なお、正常終了によるシステムダウンは本発明の要旨ではないので省略する。同様に、システム開始時の初期化処理などについても詳細は省略する。
なお、このステップS8における処理でシステムダウンした場合、次回の起動時に“前回の終了処理は正常な終了処理ではなかった旨”をユーザに提示してもよい。
ところで、前記ステップS7をNOに分岐する場合、マイクロコントローラ11aは、前記停止解除スイッチ12cのON/OFF状態を判定する(ステップS9)。このステップS9において前記停止解除スイッチ12cがOFF状態であると判定した場合には前記ステップS5に戻る。
一方、このステップS9において前記停止解除スイッチ12cがON状態であると判定した場合には、マイクロコントローラ11aは、当該停止解除スイッチ12cに上述の停止解除権が設定されているか否かを判定する(ステップS10)。このステップS10をNOに分岐する場合には前記ステップS5に戻る。他方、このステップS10をYESに分岐する場合には、マイクロコントローラ11aは、強制停止されていた処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の動作を再開させる処理を行い(ステップS11)、前記ステップS2に戻る。
具体的には、このステップS11においては、例えば動作スイッチ12aをOFFにすることを操作者に促す、或いは、強制的に動作スイッチ12aをOFFする、等の処理を行う。こうすることで、停止解除後にただちに各スレーブマニピュレータの動作を開始させるのではなく、停止解除後も起動時同様に、動作スイッチ12aがONされることによって初めて動作開始させることができる。従って、誤操作などの恐れを低減できる。
なお、前記ステップS5における処理は動力遮断処理(クラッチによるスレーブマニピュレータの動作停止処理)であり、前記ステップS8における処理は電源遮断処理である。このように、スレーブマニピュレータの動作の強制停止を2段階で行うことで、強制停止を解除した後の復旧を容易にすることができ、且つ、適切且つ確実な強制停止が実現する。
具体的には、スレーブマニピュレータ駆動のクラッチ機能として、前記ステップS5において、ハードウェア的にクラッチによる動力遮断処理を採用することで、ソフトウェアの暴走時であっても確実な動作停止が可能となる。例えば、励磁作動型の電磁クラッチを設け、該電磁クラッチへの電源供給停止によりクラッチが解除されて動力遮断される。一方、前記ステップS5において、ソフトウェア的なクラッチによる動力遮断処理を採用することで、その処理における設定に柔軟性を持たせることができる。例えば、前記マイクロコントローラ11aからの指令を停止させる、或いは、サーボドライバ11cをDisable状態に切り替える、等の方法によって動作停止させることができる。
以上説明したように、本一実施形態によれば、スレーブ側での操作性を向上させた医療用マニピュレータシステムを提供することができる。
具体的には、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムによれば、従来技術が抱えている下記の問題が解決される。
すなわち、医療用マニピュレータシステムの操作者は、モニタに表示される患者体内の術部画像を注視している為、患者体外においてスレーブマニピュレータ同士が干渉し合う、患者の容態が急変する等の異常事態が発生していても、操作者はただちに気付けない。このような事情を鑑みて、特許文献1に開示されているような技術が提案されているが、その技術を適用した場合であっても、操作者のみしか緊急停止操作できない。従って、助手が操作者に状況を伝え、その後に、操作者が緊急停止させる必要がある。この場合、当然ながら助手から操作者への情報伝達に伴うタイムロスが生じる。さらには、操作者は咄嗟の操作が必要となるが故に誤操作してしまう可能性も高まる。
上述のような問題に対し、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムによれば、スレーブ側緊急停止スイッチ24によって、被術者である患者2に対して操作者38よりも近い位置に位置する助手138の判断により、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の緊急停止を行うことが可能となる。
従って、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の異常動作時等の緊急時に、より迅速且つ確実にそれらを停止させることができる。助手138は手術中に移動する為、各マニピュレータごとに緊急停止スイッチを配置する等、複数の緊急停止スイッチを設置しても良い。
なお、緊急停止が生じた時に赤点滅するような緊急停止表示手段(例えばLED等)を、操作者38が見やすい位置(例えばマスタアーム8a,8bの近傍や制御装置11の近傍等)に設置しても良い。
ところで、現実の手術現場においては、このようなマスタ−スレーブ型の医療用マニピュレータシステムを操作する操作者は、入力装置の滅菌が困難なことから、滅菌されていない入力装置に触れることが多い。つまり、現実の手術現場においては、操作者はいわゆる不潔域から操作を行う場合がある。
一方、術具の交換や処置のサポートの為に患者近傍に配置されている助手は、手術部位や患者に直接に触れる必要がある為、手を消毒/滅菌手袋をする等により、いわゆる清潔域からサポートを行う。このように、現実の手術現場においては、操作者は不潔域、助手は清潔域、のうように互いに別れて手術を行う。そして、不潔域と清潔域が交錯すると患者が感染症に罹る恐れが増してしまうという問題が生じる。
しかしながら、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムによれば、不潔域と清潔域とが交錯しない構成(不潔域及び清潔域の双方において緊急停止操作/停止解除操作を行うことができる構成)を採っている為、上述のような問題は生じない。
なお、ハンドスイッチを用いて構成する場合、清潔域に設置するハンドスイッチは滅菌して使用するか、滅菌カバー(ドレープ)で覆えば良い。ハンドスイッチはフットスイッチと比較して、視認性や操作性の良さ、助手が移動する際に配線につまずく恐れが無い、誤ってフットスイッチを踏んでしまう恐れがない、といった長所を有する。
また、操作者側の緊急停止スイッチ12bをフットスイッチとし、スレーブ側の緊急停止スイッチ24をハンドスイッチとする等して、複数種類のスイッチを組み合わせた構成としても良い。
ところで、勿論、入力装置とマニピュレータの両方が清潔域に設置される場合もある。そのような場合であっても、助手が操作できる位置に緊急停止スイッチを配置することに得られるメリット(効果)は上述した通りである。
以上説明したように、本一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムによれば、複数の医療用マニピュレータを使用した手術において、何れかのマニピュレータに何等かの異常動作・動作不良が生じた場合であっても、それに対して速やか且つ的確に対処できる。従って、操作性及び確実性に優れ、手術時間を短縮でき、患者に対する侵襲を低くすることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、例えば次のような変形及び応用が可能なことは勿論である。また、マスタ−スレーブ方式の医療用マニピュレータについて説明したが、マスタ−スレーブ方式以外のマニピュレータ、たとえば操作入力とマニピュレータ動作の間に座標変換処理を有しないマニピュレータや、事前のプログラムに沿って動作する医療用マニピュレータなどについても本一実施形態を適用できる。
[変形例]
以下、前記一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの一変形例について説明する。説明の重複を避ける為、前記一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムとの相違点について説明する。
図7は、前記一実施形態の変形例に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図である。図8は、前記一実施形態の変形例に係る医療用マニピュレータシステムの実際のイメージを示す概略構成図である。
図7及び図8に示すように、本変形例に係る医療用マニピュレータシステムでは、緊急停止スイッチ12b及びスレーブ側緊急停止スイッチ24と同様の機能を有する緊急停止スイッチとして、ポータブル緊急停止スイッチ12pが更に設けられている。そして、制御装置11には、前記ポータブル緊急停止スイッチ12pと通信を行う為の通信部100と、I/Oポート101と、が設けられている。
前記ポータブル緊急停止スイッチ12pは、例えばスレーブ側の助手138等に保持させる持ち運び可能な緊急停止スイッチである。
前記ポータブル緊急停止スイッチ12pのON/OFF状態を示す信号は、無線または有線により通信部100に送信される。このポータブル緊急停止スイッチ12pから送信された信号は、制御装置11の通信部100により受信されI/Oポート101を介してマイクロコントローラ11aに入力される。
以上説明したように、本変形例によれば、前記一実施形態に係る医療用マニピュレータシステムと同様の効果を奏する上に、例えば下記のような効果を奏する医療用マニピュレータシステムを提供することができる。
すなわち、処置用スレーブマニピュレータ25a,25b及び観察用スレーブマニピュレータ27の緊急停止を行わなければならない異常時に、助手138がスレーブ側緊急停止スイッチ24から離れた場所に位置している場合であっても、迅速に緊急停止処理を行うことができる。つまり、操作性及び確実性を更に向上させることができる。
なお、更なる操作性及び確実性の為に、図8に示すように制御装置11自体に制御装置側緊急停止スイッチ124を設けても良い。このように構成することで、制御装置11近傍にME(Medical Engineer)238が存在する場合には、当該ME238の判断により上述の緊急停止処理を行うことができる。制御装置11の技術的事項(制御プログラム等)について最も精通しているのはMEであるので、それらの異常をいち早く察して停止させることができる。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…手術台、 3…ベッドサイドレール、 4…処置具、 4a…挿入部、 4b…サーボモータ収納部、 4c…フリー関節アームジョイント部、 4d…サーボモータ、 4e…先端鉗子部、 5…処置用アーム、 6…内視鏡、 6a…挿入部、 6b…サーボモータ収納部、 6c…フリー関節アームジョイント部、 6d…サーボモータ、 7…観察用アーム、 8…マスタアーム、 8a,8b…マスタアーム、 9…HMD、 10…磁気センサ、 10b…磁気センサソース部、 10a…磁気センサセンス部、 11…制御装置、 11a…マイクロコントローラ、 11b…DSP、 11c…サーボドライバ、 11d…磁気センサ移動量インターフェイス、 11e…アップダウンカウンタ、 11f…キーボードインターフェイス部、 11g…スイッチインターフェイス部、 11h…ハードディスクコントローラ部、 11i…ハードディスクドライブ、 11j,11k,11m,11q,11r,11s,11t,11u,…データライン、 12…スイッチ、 12a…動作スイッチ、 12b…緊急停止スイッチ、 12c…停止解除スイッチ、 12p…ポータブル緊急停止スイッチ、 13…キーボード、 19…フリー関節機構、 24…スレーブ側緊急停止スイッチ、 25a,25b…処置用スレーブマニピュレータ、 27…観察用スレーブマニピュレータ、 124…制御装置側緊急停止スイッチ、 35…信号ライン、 36a,36b…駆動ライン、 37a,37b…ライン、 100…通信部、 101…I/Oポート。

Claims (13)

  1. 患者近傍の機器を操作者が動作制御する医療用マニピュレータシステムであって、
    前記患者近傍に配設され、医療器具を保持する単数または複数のマニピュレータと、
    前記マニピュレータの動作制御を行う制御部と、
    前記患者近傍に配設され、前記制御部に対して、前記マニピュレータの動作を強制停止させるように指示する為の強制停止指示部と、
    を具備することを特徴とする医療用マニピュレータシステム。
  2. 前記強制停止指示部は複数存在する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  3. 前記強制停止指示部は前記患者近傍において複数存在する
    ことを特徴とする請求項2に記載の医療用マニピュレータシステム。
  4. 前記強制停止指示部による指示に基づいて前記制御部により強制停止された前記マニピュレータの動作を再開させる為の動作再開指示部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  5. 前記動作再開指示部は複数存在し、それら動作再開指示部のうち少なくとも一つに、前記動作再開指示を実行する権限が設定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の医療用マニピュレータシステム。
  6. 特定の前記動作再開指示部には前記動作再開指示を実行する権限が設定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療用マニピュレータシステム。
  7. 全ての前記動作再開指示部に前記動作再開指示を実行する権限が設定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療用マニピュレータシステム。
  8. 全ての前記動作再開指示部が動作再開指示することで前記動作再開指示を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療用マニピュレータシステム。
  9. 前記制御部は、前記強制停止指示部による指示に基づいて前記マニピュレータの動作を強制停止させた後、さらに当該医療用マニピュレータシステムをシステムダウンさせるか否かを判定し、該判定結果に基づいた処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  10. 前記強制停止指示部は前記患者近傍及び前記操作者近傍の双方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  11. 前記強制停止指示部は移動可能に構成されており、無線または/及び有線により前記制御部と通信を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  12. 前記強制停止指示部は、前記複数のマニピュレータのうち所定のマニピュレータのみを前記強制停止の対象とするように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用マニピュレータシステム。
  13. 前記マニピュレータシステムは、マスタ−スレーブ方式のマニピュレータである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のうち何れか1つに記載の医療用マニピュレータシステム。
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