JPH0966056A - 医療用マニピュレータシステム - Google Patents

医療用マニピュレータシステム

Info

Publication number
JPH0966056A
JPH0966056A JP7225414A JP22541495A JPH0966056A JP H0966056 A JPH0966056 A JP H0966056A JP 7225414 A JP7225414 A JP 7225414A JP 22541495 A JP22541495 A JP 22541495A JP H0966056 A JPH0966056 A JP H0966056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manipulator
treatment
slave
manipulators
medical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7225414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3717552B2 (ja
Inventor
Toshimasa Kawai
利昌 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP22541495A priority Critical patent/JP3717552B2/ja
Publication of JPH0966056A publication Critical patent/JPH0966056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3717552B2 publication Critical patent/JP3717552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の医療用マニピュレータを使用した手術に
おいてマニピュレータに何等かの動作不良が生じた場
合、それに対して速やかに対処できる安全性および操作
性に優れた医療用マニピュレータシステムの提供を目的
としている。 【解決手段】本発明の医療用マニピュレータシステム
は、生体内組織部位の観察と処置の少なくとも一方を行
なう器具4,6を保持する複数の多関節手術用マニピュ
レータ5,7と、多関節手術用マニピュレータ5,7を
操作するための操作手段8,9と、操作手段8,9から
の操作情報に基づいて多関節手術用マニピュレータ5,
7の動作を制御する制御手段11と、多関節手術用マニ
ピュレータ5,7の少なくとも1つの動作を強制的に停
止させる手段12bとを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の属する技術分野】本発明は、生体の例えば体
腔内に挿入したマニピュレータを操作手段によって遠隔
的に操作し、診断・処置等の手術を行なう医療用マニピ
ュレータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療施設の省人化を図るため、ロ
ボットによる医療処置の研究が行なわれている。特に、
外科分野では、多自由度マニピュレータによって患者の
人口股関節置換を精密に処置する手術用ロボットシステ
ムが提案されている(特開平4−231034号公報
等)。また、患者の体腔内の位置情報を正確に得るため
に、内視鏡的に手術を行なうロボットシステムも提案さ
れている。(特願平5−90989号)。
【0003】また、近年、腹腔等の体壁に挿入孔を開
け、この挿入孔を通じて内視鏡や処置具を経皮的に体腔
内に挿入することにより、体腔内で様々な処置を行なう
内視鏡下外科手術が盛んに行なわれている。こうした術
式は、大きな切開を要しない低侵襲なものとして、胆嚢
摘出手術や肺の一部を摘出除去する手術等で広く行なわ
れている。そして、こうした術式における操作性を向上
させるために、マスタースレーブ方式による医療用マニ
ピュレータが考案されている。例えば、特願平5−35
4039号に開示されたマスタースレーブ方式のマニピ
ュレータでは、その操作手段を携帯可能なものとし、こ
れによって、操作者による操作の自由度を増大させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複雑多岐に
わたる手術では、複数の医療用マニピュレータが使用さ
れることとなる。しかしながら、複数の医療用マニピュ
レータを使用した手術では、例えば一部のマニピュレー
タが意図しない動作を行なった場合、そのマニピュレー
タが暴走して術者や患者に無理な力を加えないよう何等
かの処置を講じる必要がある。例えば、どのマニピュレ
ータ制御装置をシステムダウンするべきかを術者が判断
しなければならない。このような判断を術中に行なうこ
とは、非常に煩雑である。また、刻々と進行する手術に
おいては、術者の速やかな対処が必要となる。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、複数の医療用マニピ
ュレータを使用した手術においてマニピュレータに何等
かの動作不良が生じた場合、それに対して速やかに対処
できる安全性および操作性に優れた医療用マニピュレー
タシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の医療用マニピュレータシステムは、生体内
組織部位の観察と処置の少なくとも一方を行なう器具を
保持する複数の多関節手術用マニピュレータと、前記多
関節手術用マニピュレータを操作するための操作手段
と、前記操作手段からの操作情報に基づいて前記多関節
手術用マニピュレータの動作を制御する制御手段と、前
記多関節手術用マニピュレータの少なくとも1つの動作
を強制的に停止させる手段とを具備している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。図1ないし図3は本発明の
第1の実施形態を示している。図2は本実施形態の医療
用マニピュレータシステムの一例を示すものである。図
2中、1は患者の観察・処置を行なうための手術台であ
り、2は患者である。手術台1の両側にはベッドサイド
レール3が設けられている。このベッドサイドレール3
には、処置具4およびスコープ6を患者の体腔内におい
て位置決めするための処置用アーム5および観察用アー
ム7が着脱自在に取り付けられている。なお、処置具4
およびスコープ6は、患者2の体壁に開けられた挿入孔
2aから体腔内に挿入される。
【0008】処置用アーム5と処置具4との接続および
観察用アーム7とスコープ6との接続は、複数の自由度
を有する関節部であるフリー関節機構19によって行な
われる。これは、患者が例えば術中に動いて挿入孔2a
の位置がずれるようなことがあっても、挿入孔2aに無
理な力が加わらないようにするためである。
【0009】処置用アーム5および観察用アーム7は、
上下伸縮動作(図2中に示すa方向)、回転動作(図2
中に示すb方向)あるいは、左右伸縮動作(図2中に示
すc方向)を機構的に行なうことができるように構成さ
れている。このような動きを実現するために、アーム内
にはアクチュエータ(図示しない)が配置されている。
なお、このアクチュエータとしては、ロボットの位置決
めに用いられているサーボモータを使用している。
【0010】処置用アーム5の先端に取り付けられてい
る処置具4の挿入部4aと観察用アーム7の先端に取り
付けられているスコープ6の挿入部6aはそれぞれ、そ
の先端部が図1中に示すa方向及びb方向に湾曲駆動で
きるようになっている。このような湾曲駆動は、処置具
4のサーボモータ収納部4bおよびスコープ6のサーボ
モータ収納部6b内にそれぞれ設けられたサーボモータ
(図示しない)を駆動させて挿入部4a,6a内に挿通
配置されたワイヤー(図示しない)を牽引することによ
って行なわれる。
【0011】また、処置具4とスコープ6は図1中に示
すc方向に回転駆動できるようになっている。このよう
な回転駆動は、フリー関節アームジョイント部4c,6
c内に設けられたサーボモータ4d,6dを駆動させて
図示しない回転機構を作動させることにより行なわれ
る。特に、処置具4の先端鉗子部4eにはこの鉗子部4
eを開閉させる開閉機構が設けられており、この開閉機
構は、サーボモータ収納部4b内に設けられたサーボモ
ータ(図示しない)を駆動させて挿入部4a内に挿通配
置されたロッドもしくはワイヤ部材を押し引き操作する
ことにより作動される。
【0012】ここで、処置具4と処置用アーム5とを組
み合わせたものを処置用スレーブマニピュレータと称
し、スコープ6と観察用アーム7とを組み合わせたもの
を観察用スレーブマニピュレータと称することにする。
【0013】処置用スレーブマニピュレータの入力手段
であるマスターアーム8と、観察用スレーブマニピュレ
ータの入力手段であるヘッドマウントディスプレイ9
(以下、HMDという。)とが図2に示されている。
【0014】マスターアーム8は複数のリンク機構で構
成されている。リンク機構を構成する各リンクには位置
検知用のエンコーダ(図示しない)が設けられている。
このエンコーダによって各リンクの動作を検知すること
で、マスターアーム8の移動量を検知できる。
【0015】また、操作者がマスターアーム8から手を
離した場合にマスターアーム8がその自重によって勝手
に動作しないように、マスターアーム8の各アームリン
クには電磁クラッチ(図示しない)が取り付けられてい
る。つまり、マスターアーム8は、この電磁クラッチに
よって、必要以外の時には動かないようにその動作が制
限される。また、マスタースレーブモードで実際に処置
用スレーブマニピュレータを動かす際、前記電磁クラッ
チは、フットスイッチ12を踏む動作によって、その作
動が制御される。つまり、マスターアーム8の動作のロ
ック及びこのロック状態の解除がフットスイッチ12に
よって行なえるようになっている。なお、フットスイッ
チ12は例えば2つのスイッチ12a,12bを有して
いる。
【0016】ここで、マスタースレーブモードとは、入
力手段であるマスターアーム8の動きが処置用スレーブ
マニピュレータに伝達され得るモード、すなわち、処置
用スレーブマニピュレータがマスターアーム8の動きに
追従できるモードをいう(後述するHMD9と観察用ス
レーブマニピュレータとの場合についても同様。)。
【0017】一方、HMD9は、スコープ6によって観
察された映像を表示するディスプレイ(図示しない)を
備えている。このディスプレイは、HMD9を術者の頭
部に装着した際に術者の目の位置にセットされるように
設けられている。また、HMD9は、術者の頭がどのよ
うに動いても、スコープ6の先端でとらえられた映像を
前記ディスプレイによって常に観察できるような構成に
なっている。このような構成のHMD9によれば、従来
のように処置中に術者が手術室に設置されたTVモニタ
ーの方に視線を移すといった煩わしい動作を行なわなく
て済むため、操作性が向上する。また、患部から視線を
外すことなく常に患部の映像を明確に観察することがで
きるから、安全な手術を行なうことができる。
【0018】術者の頭部の空間的な移動量は磁気センサ
ー10によって検知される。磁気センサー10は、一様
な磁場を発生する磁気センサーソース部10bと、磁気
センサーソース部10bからの磁場を検知する磁気セン
サーセンス部10aとからなる。このうち磁気センサー
センス部10aがHMD9のほぼ中央部に取り付けられ
ている。
【0019】術者の頭部の動きはこうした磁気センサー
10によって検知されるが、その検知方法を簡単に説明
すると、HMD9以外の所定の場所にセットされた磁気
センサーソース部10bから発生される一様な磁場を磁
気センサーセンス部10aで検知し、頭部の動きに伴う
磁場の変化分の情報を処理することによって、ソース部
10bとセンス部10aとの空間的絶対移動量およびセ
ンス部10aの傾斜であるオイラー角(ロール、ピッ
チ、ヨー)を求めて、術者の頭部の移動量および傾き量
を検知するというものである。
【0020】次に、処置用スレーブマニピュレータと観
察用スレーブマニピュレータの動作を制御する制御装置
11について説明する。図2に示すように、制御装置1
1は、前記各スレーブマニピュレータを動作させるため
に必要ないくつかの機能モジュールを具備している。す
なわち、図中、11aは、制御装置11の機能モジュー
ルを統括制御する上位CPUであるマイクロコントロー
ラである。11eはマスターアーム8に設けられた前記
エンコーダの動作量を保持しておくためのアップダウン
カウンタである。当然のことながら、このアップダウン
カウンタ11eは、マスターアーム8に取り付けられた
エンコーダ分の入力ポートを有している。また、このア
ップダウンカウンタ11eは、具体的には、マスターア
ーム8のエンコーダからの相対的移動量に対して初期設
定時(制御装置11の電源を立ち上げた時)に予め設定
したカウンタ値の増減を行なわすものである。
【0021】11dは、HMD9に取り付けられた磁気
センサーセンス部10aからの情報を検知するための磁
気センサーデータインターフェイス回路である。この磁
気センサーインターフェイス回路11dには磁気センサ
ー10の絶対位置情報とオイラー角の情報とが磁気セン
サーセンス部10aから入力される。
【0022】11fは、キーボード13から入力された
情報を受け取るためのキーボードインターフェイス部で
ある。11iは、本実施例におけるマニピュレータシス
テムの動作情報をフロッピーディスクに記憶するための
フロッピーディスクドライブである。11hはフロッピ
ィディスクドライブ11iをコントロールするためのフ
ロッピィディスクコントローラである。なお、フロッピ
ィディスクに保存される情報としては、観察用・処置用
スレーブマニピュレータの教示データや、スケール比、
感度等の制御パラメータが挙げられる。ここでは、フロ
ッピィディスクに保存する例を示しているが、当然のこ
とながら、ハードディスク、光磁気ディスクの情報処理
装置周辺機器で使用される記憶媒体、あるいは、簡単な
素子レベルのEEPROM、バッテリバックアップ付き
RAM等を用いても構わない。
【0023】11gはフットスイッチ12の入力情報を
検知するためのフットスイッチインターフェイス部であ
る。11bは、スレーブ側の各構成要素である処置用ア
ーム5、観察用アーム7、処置具4、スコープ6のそれ
ぞれを駆動するためのサーボインターフェイスであり、
サーボの高速演算処理を行なうためのディジタルシグナ
ルプロセッサ(以下、DSPという。)を有する。ま
た、11cは、前記DSP11bの処理結果の信号を実
際にモータを駆動するために必要なパワーまで増幅する
ためのサーボドライバである。
【0024】次に、各機能モジュールのインターフェイ
スについて説明する。図2中、制御装置11内に示され
ている11mはデータバスラインである。このデータバ
スライン11mは、マイクロコントローラ11aからD
SP11bに位置指令を送ったり、スレーブアーム側の
サーボ部のエンコーダフィードバック情報を読みとった
り、アップダウンカウンタ11e、磁気センサー移動量
インターフェイス11d、キーボードインターフェイス
部11f、フットスイッチインターフェイス部11g、
フロッピーディスクインターフェイス部11hのそれぞ
れからのデータをマイクロコントローラ11aに取り込
んだりするラインである。
【0025】11jは、DSP11bで得られた制御演
算結果をサーボドライバ11cに送るためのアナログ指
令ラインである。11kは、サーボドライバ11cから
のパワー信号を供給するラインおよびサーボ部フィード
バックエンコーダラインである。11uは、フロッピー
ディスクドライブ11iとフロッピーディスクドライブ
コントローラ11hとの間でのデータのやりとりを行な
うためのデータラインである。11tは、フットスイッ
チ12とフットスイッチインターフェイス部11gとの
間でのデータラインである。11sは、キーボード13
とキーボードインターフェイス部11fとの通信を行な
うためのデータラインである。
【0026】なお、前記インターフェイスにおいては、
データの受け渡しを行なうデータバスライン11mしか
示さなかったが、前記各機能モジュールを選択するため
のアドレスバスやコントロールライン等が付加されてい
ることはいうまでもない。また、観察用スレーブマニピ
ュレータと処置用スレーブマニピュレータのサーボ系を
駆動するための11jラインおよび11kラインは、ア
ナログ指令ラインのものしか示さなかったが、DSP1
1bでPID制御則などの制御アルゴリズムを実行する
ためのエンコーダフィードバック信号ラインも存在す
る。
【0027】以上の構成によって、術者の頭の動き(H
MD9の動き)に追従(対応)して観察用スレーブマニ
ピュレータが動作されるマスタースレーブ動作が行なわ
れ、マスターアーム8の操作に追従(対応)して処置用
スレーブマニピュレータが動作されるマスタースレーブ
動作が行なわれる。
【0028】すなわち、処置用のマスタースレーブ側で
は、マスターアーム8に設けられたエンコーダの情報が
データライン11qを介してアップダウンカウンタ11
eで読み取られる。このアップダウンカウンタ11eで
は、初めにアップダウンカウンタ11eに設定されたデ
ータに対して移動量を増減させるので、絶対的な移動量
(マスターアーム8の移動量)が検知できる。このアッ
プダウンカウンタ11e内に保持されているデータはサ
ンプリング毎にマイクロコントローラ11a内にデータ
バス11mを介して取り込まれる。マイクロコントロー
ラ11a内では、前記移動量に対して処置用スレーブマ
ニピュレータの各軸をどのように動作させるかを決定す
るための座標変換処理が行なわれる。
【0029】一方、観察用のマスタースレーブ側でも、
HMD9からの情報がデータライン11rを介して磁気
センサーデータインターフェイス回路11dに送られ、
処置用のマスタースレーブ側とほぼ同様の処理がなされ
る。
【0030】さて、このような医療用マニピュレータシ
ステムを腹腔内外科手術に適用した例が図3に示されて
いる。図3は、手術室内における器材のレイアウトを示
している。実際には患者の腹腔内を膨らませるための気
腹器等の器具が備え付けてあるが、ここでは省略して示
している。
【0031】図示のように、患者2が載置された手術台
1のレール3には、手術を行なうために必要な1組の観
察用スレーブマニピュレータ27と、2組の処置用スレ
ーブマニピュレータ25a,25bの合計3つのスレー
ブマニピュレータが設置されている。観察用マニピュレ
ータ27の先端には、先端が電動湾曲する内視鏡6が接
続されており、各処置用マニピュレータ25a,25b
の先端には、先端が電動で湾曲し且つ開閉動作する処置
具4a,4bが接続されている。
【0032】このような3組のスレーブマニピュレータ
を制御するために、制御装置11´,11´´が図3に
示すように配置されている。すなわち、制御装置11
´,11´´は、操作者38によって操作されるマスタ
ーマニピュレータ8a,8bおよびHMD9の動作に追
従するように、駆動ライン36a,36bを介して各ス
レームマニピュレータ25a,25b,27の動作を制
御している。
【0033】制御装置11´は、操作者の右手によって
操作されるマスターマニピュレータ8aの動きを判断し
て処置用スレーブマニピュレータ25aを制御するとと
もに、HMD9によって操作者38の頭の動きを判断し
て観察用スレーブマニピュレータ27を制御する。ま
た、制御装置11´´は、操作者の左手によって操作さ
れるマスターマニピュレータ8bの動きを判断して処置
用スレーブマニピュレータ25bを制御する。
【0034】すなわち、操作者38の頭にはHMD9が
装着されており、このHMD9には磁気センサのセンス
部10aが取り付けられている。磁気センサのソース部
10bはマスターマニピュレータ8aの所定部位に配置
されている。この構成によって、操作者38の頭の動き
が検知され、検知された位置情報が信号ライン35を介
して制御装置11´に送られる。また、操作者38の右
手の動きは、マスターマニピュレータ8aの各関節に設
けられたエンコーダ情報としてライン37aを介して制
御装置11´に取り込まれる。操作者38の左手の動き
は、マスターマニピュレータ8bの各関節に設けられた
エンコーダ情報としてライン37bを介して制御装置1
1´´に取り込まれる。
【0035】操作者38の足元付近には、2連のフット
スイッチ12が配置されている。このフットスイッチ1
2はライン33を介して制御装置11´に電気的に接続
されており、フットスイッチ12の一方のスイッチ12
aを踏むことによってマスターマニピュレータ8a,8
bの動作が可能となるうような制御が制御装置11´に
よってなされている。また、フットスイッチ12の他方
のスイッチ12bは緊急停止用のスイッチであり、この
スイッチ12bを踏むことによって制御装置11´がシ
ステムダウンされ、各スレーブマニピュレータ25a,
25b,27の動作が強制的に停止されるようになって
いる。
【0036】こうしたスイッチ12a,12bのON/
OFF信号は、信号ライン33を介して制御装置11´
に送られ、制御装置11´内の処理回路(図示しない)
で解析処理される。そして、制御装置11´は、例えば
緊急停止状態が生じた時(スイッチ12bが踏まれた
時)には、各スレーブマニピュレータ25a,25b,
27を同時に停止させるために、信号ライン34を介し
て制御装置11´をシステムダウンさせる。これによっ
て、制御装置11´によって制御されるスレーブマニピ
ュレータ25a,27の動作は勿論、制御装置11´´
によって制御されるスレーブマニピュレータ25bの動
作も強制的に停止される。
【0037】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムによれば、観察・処置中にスレ
ーブマニピュレータ25a,25b,27のいずれかが
動作不良や暴走を起こした場合に、単なるフットスイッ
チ12bの踏み操作のみで全てのスレーブマニピュレー
タ25a,25b,27を確実に停止させることができ
る。したがって、安全性および操作性が向上する。
【0038】すなわち、一般に、マニピュレータは、観
察・処置中に操作者38の動きに対応して忠実に動作す
るので、操作者38が意図しない動作を行なった場合
に、患者に負担をかけてしまう可能性がある。その場合
には、マスタースレーブ動作を行なわせるためのフット
スイッチ12aをOFFにすれば良いが、例えば、動作
中に各スレーブマニピュレータ25a,25b,27が
干渉し合った場合、マスタースレーブモード(フットス
イッチ12a)をOFFにしても、マニピュレータのサ
ーボ処理の都合上、指令偏差が残ってしまうため、スレ
ーブマニピュレータ25a,25b,27が動作を行な
ってしまう可能性がある。しかしながら、こうした場
合、本実施形態の医療用マニピュレータシステムでは、
フットスイッチ12の緊急スイッチ12bを踏むことに
よって、全てのスレーブマニピュレータ25a,25
b,27の動作を制御している制御装置11´,11´
´を強制的にシステムダウンしてしまうため、スレーブ
マニピュレータ25a,25b,27の干渉による暴走
を避けることができるようになる。
【0039】なお、本実施形態では、緊急停止スイッチ
がフットスイッチ12の他方のスイッチ12bであった
が、操作者が操作するマスターマニピュレータ8a,8
bの操作把持部に設けられたハンドスイッチであっても
良い。
【0040】また、各スレーブマニピュレータ25a,
25b,27を別個に停止させる複数のフットスイッチ
を設ければ、全てのスレーブマニピュレータを停止させ
る必要がなくなり、各スレーブマニピュレータのシステ
ムダウンからの復帰作業に時間をかけなくても済むよう
になる。この場合、警告ランプ(例えば、緊急停止が生
じた時に赤点滅するランプ)を、操作者が見やすい位
置、例えば、マニピュレータの近傍や制御装置の近傍等
に設置しても良い。また、警告ランプでは大げさである
という場合には、LEDによる表示を行なうようにして
も良い。
【0041】図4は、本発明の第2の実施形態を示すも
のである。本実施形態の医療用マニピュレータシステム
は、第1の実施形態の構成および作用効果に加え、操作
者の意図しない動きを制限するもでき、これによって、
安全性を向上させることができる。以下、具体的に説明
する。
【0042】図4に示すように、本実施形態の医療用マ
ニピュレータシステムは、第1の実施形態で示した構成
(図2および図3参照)に加え、画像処理回路14を備
えている。この画像処理回路14は、ペン入力モニター
15からの入力情報によって、モニター15の画面上に
表示されている範囲内外での処置具4の動作範囲を制限
させ、安全性を向上させようとするものである。
【0043】ペン入力モニター15には、観察用スレー
ブマニピュレータのスコープ6から信号ライン14aを
介して体腔内の画像が写し出される。操作者は、この表
示された画像に対し、入力ペン15aでモニター15の
画面上をなぞることによって、制限範囲を設定する。た
だし、この制限範囲を画像処理回路14に正確に認識さ
せるため、操作者は、制限範囲を示す線(以下、制限線
という。)が閉じるようにペン入力する必要がある。
【0044】このようにして描かれた制限線の情報は、
信号ライン15cを介して、画像処理回路14に送信さ
れる。画像処理回路14は、この情報に基づいて、制限
線によって示された制限範囲がペン入力モニター15の
どこの画面の画素に対応しているかを認識するととも
に、制限対象となる領域(動作可能領域)がその閉じた
制限線の内側の領域か或いは外側の領域かを判断する。
これによって、処置用スレーブマニピュレータの先端の
動作範囲が制限される。
【0045】処置具4の先端にはマーキングがついてお
り、画像処理回路14は、これを色抽出することによ
り、処置具4のマーキング部が画面のどの場所にきてい
るかを認識する。そして、このマーキングの位置が動作
可能領域であるか否か(制限線によって囲まれた領域の
内側か外側か)を判断し、設定の条件に応じて処置具4
を動作・停止させる。それ以外の構成および作用効果は
第1の実施形態と同一である。
【0046】なお、制御装置11のフロッピィディスク
Fに今回の情報(観察用マニピュレータの位置や動作制
限範囲等の情報)を記憶させても良い。これによって、
使用毎に設定し直すという煩わしさを解消することがで
きる。また、情報記憶媒体は、フロッピィディスクFで
ある必要はなく、例えばメモリカードや光CD等の媒体
であっても良い。
【0047】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムは、処置用スレーブマニピュレ
ータを選択された領域でのみ動作させることによって、
操作者の意図しない動作により対象部位以外の生体部位
に無理な力をかけてしまうといった事態を回避すること
ができる。したがって、術中の安全性が確保される。
【0048】図5ないし図9は本発明の第3の実施形態
を示すものである。第2の実施形態では、ペン入力によ
って動作範囲を制限できたが、本実施形態では、画像処
理のエッジ検出を用いることによって、対象臓器等の部
位での動作限定を行なわすことができる。
【0049】図5は本実施形態の医療用マニピュレータ
システムの構成を示している。図示のように、この医療
用マニピュレータシステムには画像処理回路39が設け
られており、スコープ6で検出された画像データが画像
処理回路39に直接に入力されるようになっている。そ
れ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
【0050】スコープ6で得られた画像データは信号ラ
イン39aを介して画像処理回路39に取り込まれる。
取り込まれた画像データは、画像処理の領域分割法(原
画像上におけるクラスタリング)によって処理される。
この処理は、画像全体を開始点として一定の特徴を持た
ない領域を細分化していくものであり、最終的に均一な
領域になった時点で領域の細分化を停止する。具体的に
は、4分木(Quad tree)の方法を用い、画像をそれぞれ
の節点が最大4個の子を持つ木によって表現するもので
ある。なお、これは、画像領域の分割を行なう極めて一
般的な方法であるが、その他、原画像上のクラスタリン
グによるもの、特徴空間におけるクラスタリングによる
もの、エッジ検出、さらにはテクスチャ解析によるもの
等を用いても構わない。
【0051】図6に原画像が示されている。この原画像
には画像処理回路39によって前述した領域分割が施さ
れ、領域分割された画像には各領域に対して番号が付与
される。この状態は、信号ライン39bを介して、HM
D8の画面に図7のように表示される。
【0052】次に、領域のどの部分(臓器や血管等)に
対して動作範囲の制限を行なうかを選択決定するため
に、領域選択が行なわれる。ここでは、図7に示した番
号と同じ数値をキーボード入力することによって領域の
選択が行なわれる。例えば領域4の選択がなされると、
処置具4の先端に配置されたマーキングの位置が図8に
示された斜線部領域内(領域4内)に入るように、すな
わち、処置具4の先端が図8の矢印の方向に移動するよ
うに、処置用スレーブマニピュレータの動作を制御す
る。なお、この移動は、操作者の操作によるマスタース
レーブ動作であっても良いし、制御装置11側のプログ
ラムによる自動的なものであっても良い。
【0053】以上の作業が終了したら、第2の実施形態
と同様に、画像上の処置具4の先端のマーキングの位置
と選択された分割領域の範囲位置とを比較することによ
って、処置用スレーブマニピュレータの動作範囲が限定
される。
【0054】なお、以上は一つの領域部位における動作
制限について説明したが、図9に示すように、複数の領
域部位を選択し、かつ、斜線領域外でのみ処置用スレー
ブマニピュレータを動作させるようにすることもでき
る。
【0055】以上の一連の動作の一例を以下に示す。 (1)操作者が、キーボード入力により本実施形態で示
す動作のコマンドを選択する。その後、画像の領域分割
が行なわれ、操作者が装着しているHMDの画面に、分
割された画像が表示される。操作者は、その画像を観察
し、キーボードの数値キー入力によって、選択したい領
域を選択する。
【0056】(2)次に、操作者が処置用スレーブマニ
ピュレータを動作させ、選択した領域に処置具4の先端
のマーキングが入るように処置具4を誘導する。 (3)指定領域に処置具4を挿入した後、マスタースレ
ーブ動作を開始させる。
【0057】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムによれば、任意の臓器を選択
し、その臓器の輪郭内外で処置用マニピュレータを動作
させることができ、目的とする部位へのアプローチのみ
を行なうことが可能になる。したがって、意図しない動
きを防止することができ、安全性が向上する。
【0058】図10は本発明の第4の実施形態を示すも
のである。図10の(a)は、処置用スレーブマニピュ
レータの先端の処置具4がステープラである場合を示し
ている。この実施例形態のマニピュレータシステムは、
画像処理によって胆管の太さを認識し、その胆管にあっ
たステープラ(処置具4)を自動的に選択して処置を行
なおうとするものである。
【0059】本実施形態では、第3の実施形態で示した
と同一の画像処理によって形状認識がなされるが、それ
に加え、胆管Sの太さを抽出することが行なわれる。ま
ず、胆管のどのあたりを切除するかを選択するために、
図10の(b)に示すようにHMD9の画面上に表示さ
れた円状のポインタPを所望の部位まで誘導する。この
ポインタPは、例えば制御装置11のキーボードの矢印
キーによって、画面の上下左右に移動される。
【0060】このポインタPが胆管Sの所望の部位を囲
むような場所に位置したら、そのポインタPの円の内部
にある胆管Sに対してエッジ検出を行なう。そして、こ
のエッジ検出情報から、エッジで囲まれ斜線部分(図1
0の(d)参照)の矢印で示された方向の距離(胆管S
の太さ)を求める。これは、画面において何画素分であ
るかを求めることによって実現される。なお、この画素
情報では、実際の距離が求められないため、予め決めら
れた尺度と比較する必要がある。そのため、例えば、図
10の(b)に示すように、処置具4の鉗子部のグリッ
パ4aの長さaを画像処理によって抽出し、その時の長
さaが何画素分かを求める。この場合、グリッパ4aの
長さaは既知であるので、1画素に対してどのくらいの
長さであるかを計算することによって現在の胆管Sの太
さがおおよそどのくらいかを認識することができる。
【0061】認識された情報により、ステープラの大き
さを選択し、それによって、胆管切除術を行なうことが
できる(図10の(c)参照)。なお、処置具4のグリ
ッパ4aの長さaを出来るだけ正確に画面の画素に対応
させるために、処置具4の長手方向のベクトルを画面に
水平になるように配置することが望ましい。
【0062】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムによれば、対象部位の処置に最
適な処置具を選択することができるため、例えばステー
プラを経験的に選択して処置を行なっていた従来よりも
操作性の向上を図ることができる。
【0063】図11および図12は本発明の第5の実施
形態を示すものである。本実施形態の医療用マニピュレ
ータシステムは、第2および第3の実施形態のように処
置用スレーブマニピュレータの動作範囲を制限すること
もできるが、それ以外の手段によっても安全性の向上を
図ることができる。
【0064】例えば、マスタースレーブモード動作時
に、モニタ画面に表示されていない生体内領域に処置用
スレーブマニピュレータが位置した場合、操作者は処置
具4がどのような状態にあるのかを認識することができ
ない。そこで、本実施形態では、図11に示すように、
処置具4の先端に赤外線センサー41を設け、これによ
って処置具4の位置状態を認識することができる。
【0065】本実施形態の医療用マニピュレータシステ
ムの構成が図12に示されている。図12に示すよう
に、赤外線センサー41からのデータは、信号ライン5
1を介して、制御装置11に設けられたセンサー処理回
路52に入力されるようになっている。それ以外の構成
は第3の実施形態と同一である。
【0066】赤外線センサー41は、対象部位の発する
赤外を検知するためのものであり、処置具4の先端が臓
器に近付くと赤外線の量を多く検知することができる。
そこで、本実施形態では、赤外線センサー41が所定量
の赤外線を検知した場合に、センサー処理回路52がそ
れを認識し、処置用スレーブマニピュレータの動作が停
止されるようになっている。具体的には、例えば、赤外
線センサー41からの検知データ値が予め設定された閾
値以上であるとセンサー処理回路52で判断された場合
には、センサー処理回路52から処置用スレーブマニピ
ュレータを実際に制御しているサーボ処理回路11bに
停止命令が送られ、処置用スレーブマニピュレータの動
作が停止される。したがって、処置具4の先端が意図し
ない臓器に接触することを防ぐことができる。
【0067】なお、本実施形態では、赤外線検知によっ
て臓器に対する処置具4の先端の過度の接近を回避する
ようにしているが、例えば超音波センサーを用い、超音
波の反射波から処置具4の先端の臓器に対する接近度を
認識し、処置具4の先端が臓器にある一定距離以上近付
きすぎないように制御しても良い。
【0068】以上説明したように、本実施形態の医療用
マニピュレータシステムによれば、操作者が観察できな
い領域に処置具4が位置した場合でも、処置用スレーブ
マニピュレータの動作を自動的に停止することができる
ため、安全性が向上する。
【0069】ところで、一般に、観察・処置を行なうた
めの器具はその種類が無数にあり、それら全てに対応し
たマニピュレータをラインアップすることは極めて困難
である。そこで、以下、スコープおよび処置具の部分だ
けを交換することができる医療用マニピュレータシステ
ムについて説明することとする。
【0070】図13の(a)は、観察・処置用マニピュ
レータによる内視鏡下外科手術を行なう医療用マニピュ
レータシステムの構成を示している。図中101は、観
察用スコープ102あるいは処置具103を先端に配置
可能なロボットアームである。104は患者ベッドで、
105は患者である。ロボットアーム101には電動で
各関節を駆動させるためのサーボモータが内蔵されてお
り(図示しない)、これらのサーボモータによって、ス
コープ102および処置具103が所望の位置および方
向に動作できるようになっている。また、図中106
は、ロボットアーム101とスコープ102あるいは処
置具103とを連結させるための機構部であり、ネジ止
め式になっている。
【0071】ところで、ロボットアーム101は、サー
ボ処理による位置決めを行なっているが、一般にスコー
プ102の重さと処置具103の重さとはかなり異なっ
ているため、マニピュレータのサーボゲインを最適にす
るために、ロボットアーム101に取り付ける対象器具
によってゲイン調整を行なう必要がある。もし、この調
整を行なわないと、マニピュレータの応答性を向上させ
ることができなくなり、強いては操作性が低下してしま
う。
【0072】そこで、本実施形態では、ロボットアーム
101のサーボ処理系に自動ゲイン調整手段を設け、常
に最適なゲインによるロボットアーム101の駆動を行
なわせることができるようにしている。
【0073】図13の(b)にロボットアーム101の
簡単な制御ブロック線図が示されている。図中sはラプ
ラス演算子であり、KP1は比例ゲイン、KI1は積分
ゲイン、K2はアンプゲイン、Tは制御対象(ここでは
モータ)時定数である。また、θ1は入力位置指令、θ
2は位置出力値である。図中点線で囲まれた部分は、第
1の実施形態で示したDSPで実現している。そして、
このDSPの内部メモリ(図示しない)には、スコープ
102を駆動する場合のループゲイン定数(比例ゲイ
ン、積分ゲイン)と処置具103を駆動する場合のルー
プゲイン定数とが予め各々記憶させてあり、動作を行な
わせる際に、ループゲイン定数の選択を行なうようにな
っている。この選択は、制御装置のキーボードからのコ
マンドによって行われる。
【0074】ループゲイン定数の選択がされると、DS
P側でどのコマンドが設定されたかが認識され、そのコ
マンドに合うループゲインが選択される。その後、位置
決めのためのサーボ処理が行なわれる。また、途中で器
具を交換するような事態に対応するために、コマンドの
認識は定期的にDSP側で確認される。
【0075】以上のような制御によれば、簡単な構成で
各医療器具に合ったロボットアームのゲイン調整を行な
うことができるようになり、常に最適な応答性でロボッ
トアームを駆動させることができ、操作性が向上する。
【0076】なお、図13の構成では、操作者が自分自
身でループゲインの設定を行なわなければならないが、
人間による操作では常にヒューマンエラーによる設定ミ
スが予測されるため、制御装置自身が負荷の推定を行な
い、制御装置自身でループゲインを設定する制御構成に
ついて以下説明することとする。
【0077】図14の(a)にそのブロック線図を示
す。図中K2はアンプゲイン、Jはモータのイナーシ
ャ、K1はモータトルク定数である。図中点線で囲まれ
た111はモータ部を示している。110はDSPであ
る。ただし、アンプは、指令通りの電流をモータに流せ
るようになっている。具体的には、電流フィードバック
が設けられる。図中、θ1が入力指令であり、θ2が出
力値である。図に示すように、θ2はライン112を介
してDSP110側にフィードバックされている。
【0078】図14(b)は、図14(a)の系のモー
タ電流指令(i)と位置出力との間に、図中点線の部分
のブロック線図を追加してものである。また、図中d
は、モータ軸にかかる外乱を表わしている。
【0079】この構成において、ライン115から出力
される外乱トルクdは、 (J/J)(K1+d)−K1 …………(1) という演算から求められる。ここで、モータ軸換算負荷
がJからJ1に変化したとすると、 (J/J1)(K1+d)−K1 …………(2) から求められる外乱トルクdがライン115から出力さ
れる。
【0080】実際には、ブロック線図の点線内は、DS
P等による高速サンプリングを行なっているため、外乱
トルクdが急激に変化しない(ライン115の出力が変
わらない)。したがって、モータ軸換算イナーシャは上
式(1)および(2)より、J=J1となる。
【0081】これによって、負荷がどの程度変わったか
が認識されるため、例えば、DSPのメモリに各取り付
け器具の換算イナーシャJを記憶しておき比較すること
によって、自動的に取り付け器具の推定が可能になる。
これによって、DSP側で自動的に負荷にあったゲイン
調整が可能となる。
【0082】以上説明した制御によれば、ヒューマンエ
ラーを自動的になくすことが可能であるため、誤操作に
よる操作性低下を防ぐことができる。なお、以上説明し
てきた態様により、以下の項で示す各種の構成が得られ
る。また、以下の項で示す各種の構成は、任意に組み合
わせても良い。
【0083】1.生体内組織部位の観察と処置の少なく
とも一方を行なう器具を保持する複数の多関節手術用マ
ニピュレータと、前記多関節手術用マニピュレータを操
作するための操作手段と、前記操作手段からの操作情報
に基づいて前記多関節手術用マニピュレータの動作を制
御する制御手段と、操作者の操作可能な部位に設けら
れ、前記多関節手術用マニピュレータの少なくとも1つ
の動作を強制的に停止させる強制停止手段と、とを具備
することを特徴とする医療用マニピュレータシステム。
【0084】2.前記強制停止手段は、全てのマニピュ
レータの動作を停止させることを特徴とする第1項に記
載の医療用マニピュレータシステム。 3.前記強制停止手段は、所望のマニピュレータの動作
を選択的に停止させることを特徴とする第1項に記載の
医療用マニピュレータシステム。
【0085】4.前記強制停止手段が個々のマニピュレ
ータの近傍に設けられていることを特徴とする第3項に
記載の医療用マニピュレータシステム。 5.前記強制停止手段が個々のマニピュレータを制御す
る制御装置の近傍に設けられていることを特徴とする第
3項に記載の医療用マニピュレータシステム。
【0086】6.前記強制停止手段がハンドスイッチで
あることを特徴とする第2項ないし第5項のいずれか1
項に記載の医療用マニピュレータシステム。 7.前記強制停止手段がフットスイッチであることを特
徴とする第2項ないし第5項のいずれか1項に記載の医
療用マニピュレータシステム。
【0087】8.マニピュレータが停止した時に点滅す
る警告手段を個々のマニピュレータの近傍に設けたこと
を特徴とする第1項に記載の医療用マニピュレータシス
テム。
【0088】9.前記警告手段が色付きランプであるこ
とを特徴とする第8項に記載の医療用マニピュレータシ
ステム。 10.前記警告手段がLEDであることを特徴とする第
8項に記載の医療用マニピュレータシステム。
【0089】11.生体内組織部位の観察を行なう観察
器具を保持する観察用多関節マニピュレータと、生体内
組織部位の処置を行なう処置器具を保持する少なくとも
1つの処置用多関節マニピュレータと、前記多関節マニ
ピュレータの両者を操作するための操作手段と、前記操
作手段からの操作情報に基づいて前記多関節マニピュレ
ータの動作を制御する制御手段と、前記観察器具からの
情報を画像情報として出力する表示手段と、前記表示手
段に表示された画像の任意の範囲を選択するための画像
選択手段とを具備し、前記多関節マニピュレータに保持
された少なくとも観察または処置を行うための器具の先
端近傍部が前記画像選択手段によって選択された範囲内
にある時にのみマニピュレータの動作を可能とする動作
判断手段が設けられていることを特徴とする医療用マニ
ピュレータシステム。
【0090】12.前記画像選択手段は、前記表示手段
によって表示された観察画像上にペン入力によって選択
することを特徴とする第11項に記載の医療用マニピュ
レータシステム。
【0091】13.前記動作判断手段は、画像処理によ
る色抽出によるものであることを特徴とする第11項に
記載の医療用マニピュレータシステム。 14.生体内組織部位の観察器具を保持する多関節手術
用マニピュレータと、この多関節手術用マニピュレータ
を操作するための操作手段と、この操作手段からの操作
情報に基づいて前記多関節手術用マニピュレータの動作
を制御する制御手段と、前記観察器具からの情報を画像
情報として出力する表示手段と、表示手段に表示された
画像の任意の範囲を選択するための画像選択手段とを有
する医療用マニピュレータシステムにおいて、前記画像
選択手段が画像処理の領域選択によるものであることを
特徴とする医療用マニピュレータシステム。
【0092】15.前記領域選択手段が原画像上におけ
るクラスタリングを用いることを特徴とする第14項に
記載の医療用マニピュレータシステム。 16.前記領域選択手段が特徴空間におけるクラスタリ
ングを用いることを特徴とする第14項に記載の医療用
マニピュレータシステム。
【0093】17.前記領域選択手段が原画像中のエッ
ジを用いることを特徴とする第14項に記載の医療用マ
ニピュレータシステム。 18.前記領域選択手段がテクスチャ解析を用いること
を特徴とする第14項に記載の医療用マニピュレータシ
ステム。
【0094】19.生体内組織部位の観察と処置の少な
くとも一方の器具を保持する多関節手術用マニピュレー
タと、この多関節手術用マニピュレータを操作するため
の操作手段と、この操作手段からの操作情報に基づいて
前記多関節手術用マニピュレータの動作を制御する制御
手段とを有する医療用マニピュレータシステムにおい
て、前記処置器具先端近傍が臓器付近に近付いた時にマ
ニピュレータの動作を停止させるための動作制御判断手
段を設けたことを特徴とする医療用マニピュレータシス
テム。
【0095】20.前記動作制御判断手段は、処置器具
に取り付けられたセンサーと、センサから出力された情
報が一定値を超えたら動作停止させるための処理回路と
からなることを特徴とする第19項に記載の医療用マニ
ピュレータシステム。
【0096】21.前記センサが圧電素子センサである
ことを特徴とする第20項に記載の医療用マニピュレー
タシステム。 22.前記センサが赤外線検知センサであることを特徴
とする第20項に記載の医療用マニピュレータシステ
ム。
【0097】23.生体内組織部位の観察と処置の少な
くとも一方の器具を保持する多関節手術用マニピュレー
タと、この多関節手術用マニピュレータを操作するため
の操作手段と、この操作手段からの操作情報に基づいて
前記多関節手術用マニピュレータの動作を制御する位置
決めサーボ制御手段とを有する医療用マニピュレータシ
ステムにおいて、前記器具に応じて前記マニピュレータ
のサーボゲインの値に切換え可能なサーボゲイン切換え
手段を有する。
【0098】24.生体内組織部位の観察と処置の少な
くとも一方の器具を保持する多関節手術用マニピュレー
タと、この多関節手術用マニピュレータを操作するため
の操作手段と、この操作手段からの操作情報に基づいて
前記多関節手術用マニピュレータの動作を制御する位置
決めサーボ制御手段と、前記器具に応じて前記マニピュ
レータのサーボゲインの値に切換え可能なサーボゲイン
切換え手段とを有する医療用マニピュレータシステムに
おいて、前記マニピュレータのサーボゲイン切換え手段
は、予め設定された観察器具のサーボゲインと処置器具
のサーボゲインとを切り換える切り換え手段であること
を特徴とする医療用マニピュレータシステム。
【0099】25.前記切り換え手段は、自動的に切り
換わるように自動識別手段を有していることを特徴とす
る第23項に記載の医療用マニピュレータシステム。 26.前記自動識別手段が負荷の慣性を識別することに
よる識別装置であることを特徴とする第23項に記載の
医療用マニピュレータシステム。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の医療用マ
ニピュレータシステムによれば、複数の医療用マニピュ
レータを使用した手術においてマニピュレータに何等か
の動作不良が生じた場合でも、それに対して速やかに対
処できる。したがって、安全性および操作性に優れ、手
術時間を短縮でき、患者に対する侵襲を低くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る医療用マニピュ
レータシステムを構成するマニピュレータの処置具およ
びスコープの作動機構を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る医療用マニピュ
レータシステムの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る医療用マニピュ
レータシステムの具体例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る医療用マニピュ
レータシステムの構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る医療用マニピュ
レータシステムの構成図である。
【図6】スコープによって得られた原画像である。
【図7】領域分割された図6の原画像の各領域に対して
番号が付与された表示例を示す図である。
【図8】処置具の先端に配置されたマーキングの位置が
原画像の一定の領域内に入る様子を示す図である
【図9】複数の制限領域が指定された画像表示例を示す
図である。
【図10】本発明の第4の実施形態を示し、胆管の太さ
を抽出して切除する一連の過程を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係わり、赤外線セ
ンサを用いた動作制限の態様を示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る医療用マニピ
ュレータシステムの構成図である。
【図13】(a)はスコープおよび処置具の部分だけを
交換することができる医療用マニピュレータシステムの
一例を示す図、(b)は(a)のシステムの制御ブロッ
ク線図である。
【図14】制御装置自身でループゲインを設定するよう
にしたシステムのブロック線図である。
【符号の説明】
4…処置具、5…処置用アーム(多関節手術用マニピュ
レータ)、6…スコープ、7…観察用アーム(多関節手
術用マニピュレータ)、8…マスターアーム(操作手
段)、9…HMD(操作手段)、12b…フットスイッ
チ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内組織部位の観察と処置の少なくと
    も一方を行なう器具を保持する複数の多関節手術用マニ
    ピュレータと、 前記多関節手術用マニピュレータを操作するための操作
    手段と、 前記操作手段からの操作情報に基づいて前記多関節手術
    用マニピュレータの動作を制御する制御手段と、 操作者の操作可能な部位に設けられ、前記多関節手術用
    マニピュレータの少なくとも1つの動作を強制的に停止
    させる手段と、 とを具備することを特徴とする医療用マニピュレータシ
    ステム。
JP22541495A 1995-09-01 1995-09-01 医療用マニピュレータシステム Expired - Fee Related JP3717552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22541495A JP3717552B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 医療用マニピュレータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22541495A JP3717552B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 医療用マニピュレータシステム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005200300A Division JP4488312B2 (ja) 2005-07-08 2005-07-08 医療用マニピュレータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0966056A true JPH0966056A (ja) 1997-03-11
JP3717552B2 JP3717552B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=16829004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22541495A Expired - Fee Related JP3717552B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 医療用マニピュレータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3717552B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263109A (ja) * 2001-03-12 2002-09-17 Olympus Optical Co Ltd 外科用処置具
JP2006187385A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Olympus Corp 内視鏡装置及びその接触位置取得方法
JP2007159738A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
JPWO2005110193A1 (ja) * 2004-05-14 2008-03-21 オリンパス株式会社 挿入装置、及び内視鏡システム
JP2010214166A (ja) * 1996-12-12 2010-09-30 Intuitive Surgical Inc 多構成テレプレゼンスシステムおよびその方法
WO2011118074A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステム
JP2012071406A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Olympus Corp マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法
US8388605B2 (en) 2007-10-30 2013-03-05 Olympus Medical Systems Corp. Manipulator apparatus and medical device system
WO2013179693A1 (ja) * 2012-05-29 2013-12-05 国立大学法人東京工業大学 内視鏡操作システム
JP2014514025A (ja) * 2011-03-08 2014-06-19 コーエン,トッド,ジェイ. 安全機能を有するアブレーションカテーテルシステム
WO2014155725A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 国立大学法人 東京工業大学 内視鏡操作システムおよび内視鏡操作プログラム
JP2015502767A (ja) * 2011-09-30 2015-01-29 ユニベルシテ ピエール エ マリーキュリー(パリ シズエム) 患者の天然導管又は人工導管内に挿入された医療機器をガイドするガイド装置
US9585724B2 (en) 2011-03-15 2017-03-07 Olympus Corporation Surgical system
WO2017130567A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 ソニー株式会社 医療用安全制御装置、医療用安全制御方法、及び医療用支援システム
JP2019508075A (ja) * 2016-01-20 2019-03-28 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 医療デバイスの再配置可能なアームにおける運動偏差の急速な停止及び回復のためのシステム及び方法
EP3632629A1 (en) * 2005-06-30 2020-04-08 Intuitive Surgical Operations Inc. Indicator for tool state communication in multi-arm robotic telesurgery
JP2021501653A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 装置の拡張現実起動
US11723735B2 (en) 2005-06-30 2023-08-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Indicator for tool state and communication in multi-arm robotic telesurgery
WO2023175527A1 (en) * 2022-03-17 2023-09-21 Auris Health, Inc. Continuous teleoperation with assistive master control

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214166A (ja) * 1996-12-12 2010-09-30 Intuitive Surgical Inc 多構成テレプレゼンスシステムおよびその方法
JP2002263109A (ja) * 2001-03-12 2002-09-17 Olympus Optical Co Ltd 外科用処置具
JPWO2005110193A1 (ja) * 2004-05-14 2008-03-21 オリンパス株式会社 挿入装置、及び内視鏡システム
JP4500310B2 (ja) * 2004-05-14 2010-07-14 オリンパス株式会社 挿入装置、及び内視鏡システム
JP2006187385A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Olympus Corp 内視鏡装置及びその接触位置取得方法
US11723735B2 (en) 2005-06-30 2023-08-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Indicator for tool state and communication in multi-arm robotic telesurgery
EP3632629A1 (en) * 2005-06-30 2020-04-08 Intuitive Surgical Operations Inc. Indicator for tool state communication in multi-arm robotic telesurgery
US11337765B2 (en) 2005-06-30 2022-05-24 Intuitive Surgical Operations, Inc. Indicator for tool state and communication in multi-arm robotic telesurgery
JP2007159738A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
US8388605B2 (en) 2007-10-30 2013-03-05 Olympus Medical Systems Corp. Manipulator apparatus and medical device system
CN102802553A (zh) * 2010-03-23 2012-11-28 奥林巴斯株式会社 医疗用机械手系统
EP2550926A1 (en) * 2010-03-23 2013-01-30 Olympus Corporation Medical manipulator system
EP2550926A4 (en) * 2010-03-23 2014-04-16 Olympus Corp MEDICAL HANDLING SYSTEM
WO2011118074A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステム
JP2011194163A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Olympus Corp 医療用マニピュレータシステム
CN102802553B (zh) * 2010-03-23 2015-08-05 奥林巴斯株式会社 医疗用机械手系统
JP2012071406A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Olympus Corp マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法
JP2014514025A (ja) * 2011-03-08 2014-06-19 コーエン,トッド,ジェイ. 安全機能を有するアブレーションカテーテルシステム
US9585724B2 (en) 2011-03-15 2017-03-07 Olympus Corporation Surgical system
JP2015502767A (ja) * 2011-09-30 2015-01-29 ユニベルシテ ピエール エ マリーキュリー(パリ シズエム) 患者の天然導管又は人工導管内に挿入された医療機器をガイドするガイド装置
WO2013179693A1 (ja) * 2012-05-29 2013-12-05 国立大学法人東京工業大学 内視鏡操作システム
JP5737796B2 (ja) * 2013-03-29 2015-06-17 国立大学法人東京工業大学 内視鏡操作システムおよび内視鏡操作プログラム
WO2014155725A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 国立大学法人 東京工業大学 内視鏡操作システムおよび内視鏡操作プログラム
JP2019508075A (ja) * 2016-01-20 2019-03-28 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 医療デバイスの再配置可能なアームにおける運動偏差の急速な停止及び回復のためのシステム及び方法
US11246669B2 (en) 2016-01-20 2022-02-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. System and method for rapid halt and recovery of motion deviations in medical device repositionable arms
US11779415B2 (en) 2016-01-20 2023-10-10 Intuitive Surgical Operations, Inc. System and method for rapid halt and recovery of motion deviations in repositionable arms
WO2017130567A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 ソニー株式会社 医療用安全制御装置、医療用安全制御方法、及び医療用支援システム
JPWO2017130567A1 (ja) * 2016-01-25 2018-11-22 ソニー株式会社 医療用安全制御装置、医療用安全制御方法、及び医療用支援システム
US11058509B2 (en) 2016-01-25 2021-07-13 Sony Corporation Medical safety control apparatus, medical safety control method, and medical support system
JP2021118883A (ja) * 2016-01-25 2021-08-12 ソニーグループ株式会社 医療用アーム装置、医療用アーム装置の作動方法、及び情報処理装置
JP2021501653A (ja) * 2017-11-07 2021-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 装置の拡張現実起動
WO2023175527A1 (en) * 2022-03-17 2023-09-21 Auris Health, Inc. Continuous teleoperation with assistive master control

Also Published As

Publication number Publication date
JP3717552B2 (ja) 2005-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488312B2 (ja) 医療用マニピュレータシステム
US11950870B2 (en) Computer-assisted tele-operated surgery systems and methods
JP3717552B2 (ja) 医療用マニピュレータシステム
EP2550926B1 (en) Medical manipulator system
US20220104695A1 (en) Endoscope for sensing trocars, compatible cannulas, instruments and accessories
US11529160B2 (en) Medical manipulator and method of controlling the same
JP3339953B2 (ja) 医療用マスタースレーブ式マニピュレータ
US6120433A (en) Surgical manipulator system
CN102665590B (zh) 用于内窥镜辅助机器人的人-机器人共享控制
US9844416B2 (en) Medical manipulator and method of controlling the same
US9283047B2 (en) Control device and control method for surgical system
US11801103B2 (en) Surgical system and method of controlling surgical system
JPH0871072A (ja) 手術用マニピュレータシステム
JP2000312684A (ja) 医療用マニピュレータ装置
JPH08215205A (ja) 医療用マニピュレータ
US20200315740A1 (en) Identification and assignment of instruments in a surgical system using camera recognition

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050708

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees