JP5744455B2 - マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法 - Google Patents

マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法に関する。
近年、ロボットを用いた医療処置に係る技術について種々の提案が為されている。特に外科分野においては、マスタ・スレーブ方式マニピュレータによって患者を処置する医療用マニピュレータシステムについて種々の提案がなされている。
具体的には、マスタ・スレーブ方式の医療用マニピュレータシステムでは、マスタマニピュレータを操作することでスレーブマニピュレータに所望の動作をさせる。従って、マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とが一致してない状態での操作においては、その操作の直感性が失われており、操作者が意図せぬ方向にスレーブマニピュレータを動かしてしまう可能性がある。
従って、マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とが“ずれた状態”での操作を防止する為に、それらの姿勢を一致させる処理が必要になる。
マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とを一致させる処理(姿勢合わせ処理)は、具体的には、例えば次のような場合に実行する必要がある。
・操作に係るマスタマニピュレータの姿勢と、操作対象のスレーブマニピュレータの姿勢とがずれてしまった場合(マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとが一対一で対応する構成であっても姿勢合わせ処理は必要となり得る)。
・一つのマスタマニピュレータで複数のスレーブマニピュレータを操作する場合であって、操作対象のスレーブマニピュレータを切替えた場合(マスタマニピュレータの姿勢を、新たな操作対象のスレーブマニピュレータの姿勢に対応させなくてはならない)。
上述の事情を鑑みて種々の技術が提案されており、例えば特許文献1には次のような技術が開示されている。
すなわち、特許文献1には、所定のスイッチが投入されるとマスタマニピュレータに取付けられたアクチュエータが駆動され、このアクチュエータによってマスタマニピュレータの姿勢がスレーブマニピュレータの姿勢に合わせられるマスタ・スレーブ方式マニピュレータが開示されている。
特許第2824134号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によれば、操作者がマスタマニピュレータを把持している状態であっても、姿勢合わせ処理を実行してしまう。このような場合には、移動するマスタマニピュレータと操作者の手とが干渉してしまい、当該姿勢合わせ処理が阻害されてしまう。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、マスタ・スレーブ方式マニピュレータにおいて、マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とを一致させる処理を行う必要性が生じた際に、当該マスタマニピュレータの姿勢を、スレーブマニピュレータの姿勢に合わせる処理を効率的に行うマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるマスタ・スレーブ方式の制御装置は、
マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置であって、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出する検出部と、
前記検出部によって、前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことが検出された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う制御部と、
を具備し、
前記検出部は、前記操作者により操作されるスイッチを備え、
前記制御部は、前記スイッチの操作状態に基づいて、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
ことを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるマスタ・スレーブ方式の制御装置は、
マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置であって、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出する検出部と、
前記検出部によって、前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことが検出された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う制御部と、
を具備し、
前記検出部は、前記マスタマニピュレータ近傍を撮像して画像を取得する撮像センサを備え、
前記制御部は、前記撮像センサが取得した前記画像に基づいて、前記マスタマニピュレータを中心とする所定範囲の空間内部に前記操作者の手が存在しているか否かを判定し、前記空間内部に前記操作者の手が存在していない場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
ことを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第3の態様によるマスタ・スレーブ方式の制御方法は、
マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出し、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことを検出した場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う、
マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
前記マスタマニピュレータに前記操作者の手が位置しているか否かの前記検出は、前記操作者により操作されるスイッチの操作状態に基づいて行う
ことを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第4の態様によるマスタ・スレーブ方式の制御方法は、
マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出し、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことを検出した場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う、
マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
前記マスタマニピュレータに前記操作者の手が位置しているか否かの前記検出は、前記マスタマニピュレータ近傍を撮像して画像を取得し、
取得した前記画像に基づいて、前記マスタマニピュレータを中心とする所定範囲の空間内部に前記操作者の手が存在しているか否かを判定することによって行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、マスタマニピュレータの姿勢を、スレーブマニピュレータの姿勢に合わせる処理を効率的に行うマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することができる。
第1実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図。 第1実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図。 一変形例に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図。 第2実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図。 第2実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図。 第2実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図。 第3実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図。 第3実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図。 第4実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図。 第5実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図。 第5実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を適用した医療用マニピュレータシステムについて、図面を参照して説明する。
ここで、マスタ・スレーブ方式の医療用マニピュレータシステムとは、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとからなる2種のアームを有し、マスタマニピュレータの動作に追従させるようにしてスレーブマニピュレータを遠隔制御するシステムを指す。
[第1実施形態]
図1は、本第1実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの一構成例を示す図である。
図1に示す医療用マニピュレータシステムは、手術台100と、画像処理回路800と、ディスプレイ900a,900bと、スレーブ側構成部材(スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3、スレーブ制御回路500、アクチュエータ555−1,555−2,555−3)と、マスタ側構成部材(マスタマニピュレータ351R,351L、マスタ制御回路300、アクチュエータ371R,371L、操作卓301、接触センサ311R,311L)と、を有する。
前記手術台100は、観察・処置の対象となる患者1が載置される台である。この手術台100の近傍には、複数のスレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3が設置されている。なお、これらスレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3を、手術台100自体に設置する構成としても勿論よい。
なお、本例ではスレーブマニピュレータを3本設ける構成としているが、4本以上設ける構成としても勿論よい。
前記スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3は、それぞれ複数の多自由度関節を有する。スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3は、各関節を湾曲させることによって、手術台100に載置された患者1に対してスレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3の先端側(患者1の体腔に近い側)に装着された処置具や観察器具等の各種術具を位置決めする。
これらスレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3の各関節は、各々のマニピュレータに設けられた動力部であるアクチュエータ555−1,555−2,555−3によって個別に駆動される。これらアクチュエータ555−1,555−2,555−3としては、例えばインクリメンタルエンコーダや減速器等を備えたサーボ機構を有するモータ(サーボモータ)が用いられる。このサーボモータの動作制御は、スレーブ制御回路500によって行われる。
さらに、アクチュエータ555−1,555−2,555−3は、スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3各々の先端側に装着される術具も駆動する。それら術具は、複数の自由度を有する関節部を有し、患者1の体壁に開けられた図示しない挿入孔から患者1の体腔内に挿入される。
なお、前記術具としては、例えば外科用手術器具や観察器具を挙げることができる。外科用手術器具は、患者1の体内の組織部位に対して処置を行うための術具(例えばメスや鋏等)である。外科用手術器具が装着されたマニピュレータは処置用マニピュレータと称される。他方、観察器具は、患者1の体内の組織部位を観察するための術具(例えば電子内視鏡等)である。観察器具が装着されたマニピュレータは観察用マニピュレータと称される。
アクチュエータ555−1,555−2,555−3の動作時には、その駆動量が位置検出器(不図示)によって検出される。位置検出器からの検出信号はスレーブ制御回路500に入力され、この検出信号により、スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3の駆動量がそれぞれスレーブ制御回路500において検出される。
前記スレーブ制御回路500は、例えばCPUやメモリ等を有する制御手段である。このスレーブ制御回路500は、スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3の制御を行うための所定のプログラムを記憶しており、マスタ制御回路300からの制御信号に従って、スレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3の動作を制御する。
すなわち、スレーブ制御回路500は、マスタ制御回路300からの制御信号に基づいて、操作者3によって操作されたマスタマニピュレータの操作対象のスレーブマニピュレータを特定し、該特定したスレーブマニピュレータに操作者3のマスタマニピュレータの操作量に対応した動きをさせるために必要な駆動量を演算する。
そして、スレーブ制御回路500は、算出した駆動量に応じてマスタマニピュレータの操作対象のスレーブマニピュレータの動作を制御する。この際、スレーブ制御回路500は、操作対象のスレーブマニピュレータに駆動信号を入力するとともに、そのスレーブマニピュレータの動作に応じて動力部の位置検出器から入力されてくる検出信号に応じて、操作対象のスレーブマニピュレータの駆動量が目標の駆動量となるように駆動信号の大きさや極性を制御する。
また、スレーブ制御回路500は、スレーブマニピュレータに装着された観察器具から画像信号が入力されてきた場合には、入力された画像信号を画像処理回路800に出力する。
前記マスタマニピュレータ351R,351Lは、複数のリンク機構で構成されている。リンク機構を構成する各リンクには例えばインクリメンタルエンコーダ等の位置検出器が設けられている。この位置検出器によって各リンクの動作を検知することで、マスタマニピュレータ351R,351Lの操作量がマスタ制御回路300において検出される。
図1に示すように、本例においては、マスタマニピュレータ351Rが操作者3の右手によって操作されるアームであり、マスタマニピュレータ351Lが操作者3の左手によって操作されるアームである。
つまり、本例では、2本のマスタマニピュレータ351R,351Lを用いて3本のスレーブマニピュレータ515−1,515−2,515−3を操作する。従って、実際の処置の際には、マスタマニピュレータの操作対象のスレーブマニピュレータを切り替えることで、一本のマスタマニピュレータを用いて複数のスレーブマニピュレータを操作することになる。この操作対象のスレーブマニピュレータを切り替える操作は、例えば操作者3によって操作卓301に設けられた切替スイッチ331R、331Lを用いて行われる。
前記操作卓301は、切替スイッチ331R、331Lと切断スイッチ331Cとを備えている。これら切替スイッチ331R,331Lは、それぞれマスタマニピュレータ351R,351Lに対応しており、操作者3が足で操作する所謂フットスイッチとして設けられている。また、切断スイッチ331Cは、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとを接続状態/切断状態に設定する切り替えを行う為のスイッチであり、操作者3が足で操作する所謂フットスイッチとして設けられている。操作者3によって、操作卓301が備える何れかのスイッチが投入された場合には、それぞれに対応する操作信号がマスタ制御回路300に入力される。
詳細には、前記切替スイッチ331R,331Lの投入をトリガとして、マスタ制御回路300が実行する切替処理の内容は予め設定されており、マスタ制御回路300の記憶手段(不図示)に記憶されている。本例では、切替スイッチ331R,331Lの投入をトリガとしてマスタ制御回路300が実行する切替処理の内容は、次のように設定されている
《切替スイッチ331Rについて》
マスタマニピュレータ351Rによる操作対象のスレーブマニピュレータは、スレーブマニピュレータ555−1とスレーブマニピュレータ555−3とに設定されている。
切替スイッチ331Rが投入されると、マスタ制御回路300は、マスタマニピュレータ351Rによる操作対象のスレーブマニピュレータを、スレーブマニピュレータ555−1とスレーブマニピュレータ555−3とのうち当該時点で操作対象ではない方のスレーブマニピュレータに切り替える。詳述すると、次の通りである。マスタマニピュレータと、その操作対象となるスレーブマニピュレータとが、始めに関連付けられている。ここでは、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ555−1とが関連付けられているとする。切替スイッチ331Rの投入により、この関連付けが、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ555−3とに変更される。そして、その後の姿勢合わせ処理において、マスタマニピュレータ351Rの姿勢を、新たな操作対象となるスレーブマニピュレータ555−3の姿勢に合わせる。
《切替スイッチ331Lについて》
本例では、マスタマニピュレータ351Lによる操作対象のスレーブマニピュレータは、スレーブマニピュレータ555−2に設定されている。
切替スイッチ331Lが投入されると、マスタ制御回路300は、マスタマニピュレータ351Lによる操作対象のスレーブマニピュレータを、スレーブマニピュレータ555−2に再度設定する(変更しない)。詳述すると、次の通りである。マスタマニピュレータと、その操作対象となるスレーブマニピュレータとが始めに関連付けられている。ここでは、マスタマニピュレータ351Lとスレーブマニピュレータ555−2とが関連付けられているとする。切替スイッチ331Lの投入により、この関連付けは再度同じ設定となる。そして、その後の姿勢合わせ処理において、マスタマニピュレータ351Lの姿勢を、改めてスレーブマニピュレータ555−2の姿勢に合わせる。この場合のように、切替スイッチは、必ずしもマスタマニピュレータの操作対象となるスレーブマニピュレータを切替える為だけのスイッチとは限らない。切替スイッチにより、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとの関連付けを同じ設定にする(変更しない)としてもよい。
そして、上述の切替操作により切り替えた後に、マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とを合わせる処理(以降、姿勢合わせ処理と称する)を効率的に行う為に、本第1実施形態に係る医療用マニピュレータシステムでは後述する処理を実行する。
前記マスタ制御回路300は、マスタマニピュレータ351R,351Lからの操作信号及び操作卓301に設けられた各スイッチからの操作信号を解析し、操作信号の解析結果に従って本医療用マニピュレータシステムを制御するための制御信号を生成してスレーブ制御回路500に入力する。
また、マスタ制御回路300は、上述の姿勢合わせ処理の動作制御を行う。すなわち、マスタ制御回路300は、スレーブマニピュレータ先端の姿勢とマスタマニピュレータ先端の姿勢との差分値を利用したフィードバック制御により、操作に係るマスタマニピュレータに取り付けられたアクチュエータに入力信号を送信し、当該マスタマニピュレータの姿勢を、スレーブマニピュレータの姿勢に対して一致させる。なお、この姿勢合わせ処理については、後に詳述する。
前記接触センサ311Rは、マスタマニピュレータ351Rのうち操作者3によって把持される部位に設けられた、接触を検知する為のセンサである。前記接触センサ311Lは、マスタマニピュレータ351Lのうち操作者3によって把持される部位に設けられた、接触を検知する為のセンサである。これら接触センサ311R,311Lは、当該接触センサ311R,311Lへの接触の有無を示す情報を、マスタ制御回路300に出力する。
前記アクチュエータ371Rは、マスタマニピュレータ351Rに設けられた動力部である。マスタマニピュレータ351Rの各関節は、このアクチュエータ371Rによって駆動される。同様に、前記アクチュエータ371Lは、マスタマニピュレータ351Lに設けられた動力部である。マスタマニピュレータ351Lの各関節は、このアクチュエータ371Lによって駆動される。
これらアクチュエータ371R,371Lは、後述する姿勢合わせ処理において、操作に係るマスタマニピュレータの姿勢を、新たな操作対象のスレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、マスタ制御回路300による動作制御でそれぞれマスタマニピュレータ351R,351Lを移動させる。
前記画像処理回路800は、スレーブ制御回路500から入力された画像信号を表示させるための各種の画像処理を施して、操作者用ディスプレイ900a、助手用ディスプレイ900bにおける表示用の画像データを生成する。前記操作者用ディスプレイ900a及び助手用ディスプレイ900bは、例えば液晶ディスプレイで構成され、観察器具を介して取得された画像信号に従って画像処理回路800において生成された画像データに基づく画像を表示する。
図2は、本第1実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、本例では、マスタ制御回路300が同フローチャートにおける処理を実行するとする。
以下、切替スイッチ331Rによる切替処理と、切替スイッチ331Lによる切替処理とを、それぞれ説明する。
《切替スイッチ331Rによる切替処理》
本例では、操作者3によるマスタマニピュレータ351Rの操作によってスレーブマニピュレータ515−1が動作している状態で、切替スイッチ331Rが投入される状況を想定する。
まず、切替スイッチ331Rが投入される(ステップS1)と、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−1と)の接続を切断する(ステップS2)。
前記ステップS2においてマスタ側機器とスレーブ側機器との接続を切断した後、マスタ制御回路300は、メッセージ表示A(操作者3に対して“手をマスタマニピュレータ351Rから離すように”との指示表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS3)。
そして、マスタ制御回路300は、接触センサ311Rの出力を判定することで、操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触しているか否かを判定する(ステップS4)。前記ステップ4において“接触している”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触している場合)には、ステップS4をONに分岐し、ステップS3に戻る。
ところで、前記ステップS4において“非接触である”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに対して非接触である場合)、ステップS4をOFFに分岐し、マスタ制御回路300は、前記記憶手段(不図示)に記憶された“切替処理の内容”に基づいて、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとの関連付け(本例ではマスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−3とを関連付け)を行う(ステップS5.1)。
続いて、マスタ制御回路300は、関連付けされたマスタマニピュレータ(本例ではマスタマニピュレータ351R)先端の姿勢とスレーブマニピュレータ(本例ではスレーブマニピュレータ515−3)先端の姿勢との差分値を利用したフィードバック制御により、マスタマニピュレータ351Rに取り付けられたアクチュエータ371Rに入力信号を送信し、当該マスタマニピュレータ351Rの姿勢を、関連付けされたスレーブマニピュレータ515−3の姿勢に対して一致させる(ステップS5.2)。
そして、ステップS5.2における処理を終えると、マスタ制御回路300は、メッセージ表示B(“操作者3がマスタマニピュレータ351Rを握るとマスタ側機器とスレーブ側機器とを接続をする”という旨の表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS6)。
そして、マスタ制御回路300は、接触センサ311Rの出力を判定することで、操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触しているか否かを判定する(ステップS7)。前記ステップ7において“接触している”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触した場合)には、ステップS7をONに分岐し、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−3と)を接続し(ステップS8)、当該一連の処理を終了する。
なお、前記ステップS7において“非接触である”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに対して非接触である場合)、ステップS7をOFFに分岐し、前記ステップS6に戻る。つまり、ステップS7をONに分岐するまでステップS6における処理を繰り返す。
なお、ステップS5.2においてマスタマニピュレータ及びスレーブマニピュレータの姿勢を検出する方法としては、例えば、それらマニピュレータの各関節に取り付けられたエンコーダの値を利用する方法を挙げることができる。また、例えばジャイロセンサや加速度センサや撮像センサ等を利用して、姿勢合わせ処理を行ってもよい。また、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとの姿勢合わせ処理を、必ずしも同じ座標系について行わなくても良い。例えば、観察用マニピュレータから見たスレーブマニピュレータの姿勢と、ディスプレイ(位置から計算した操作者の視点)から見たマスタマニピュレータの姿勢とを一致させるように、姿勢合わせ処理を行っても良い。
つまり、操作者視線とマスタマニピュレータの姿勢との関係と、観察用マニピュレータに搭載された観察手段(例えば電子内視鏡)とスレーブマニピュレータの姿勢との関係を一致させればよい。これにより、操作者はスレーブマニピュレータを自分の手で操作しているように感じる為、直感的な操作が可能となる。なお、マスタマニピュレータの姿勢とスレーブマニピュレータの姿勢とを合わせる処理自体は公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
《切替スイッチ331Lによる切替処理》
本例では、操作者3によるマスタマニピュレータ351Lの操作によってスレーブマニピュレータ515−2が動作している状態で、切替スイッチ331Lが投入される状況を想定する。
まず、切替スイッチ331Lが投入される(ステップS1)と、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Lとスレーブマニピュレータ515−2と)の接続を切断する(ステップS2)。
前記ステップS2においてマスタ側機器とスレーブ側機器との接続を切断した後、マスタ制御回路300は、メッセージ表示A(操作者3に対して“手をマスタマニピュレータ351Lから離すように”との指示表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS3)。
そして、マスタ制御回路300は、接触センサ311Lの出力を判定することで、操作者3がマスタマニピュレータ351Lに接触しているか否かを判定する(ステップS4)。前記ステップ4において“接触している”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Lに接触している場合)には、ステップS4をONに分岐し、ステップS3に戻る。
ところで、前記ステップS4において“非接触である”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Lに対して非接触である場合)、ステップS4をOFFに分岐し、マスタ制御回路300は、前記記憶手段(不図示)に記憶された“切替処理の内容”に基づいて、マスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとの関連付け(本例ではマスタマニピュレータ351Lとスレーブマニピュレータ515−2とを関連付け)を行う(ステップS5.1)。
続いて、マスタ制御回路300は、関連付けされたマスタマニピュレータ(本例ではマスタマニピュレータ351L)先端の姿勢とスレーブマニピュレータ(本例ではスレーブマニピュレータ515−2)先端の姿勢との差分値を利用したフィードバック制御により、マスタマニピュレータ351Lに取り付けられたアクチュエータ371Lに入力信号を送信し、当該マスタマニピュレータ351Lの姿勢を、関連付けされたスレーブマニピュレータ515−2の姿勢に対して一致させる(ステップS5.2)。
そして、ステップS5.2における処理を終えると、マスタ制御回路300は、メッセージ表示B(“操作者3がマスタマニピュレータ351Lを握るとマスタ側機器とスレーブ側機器とを接続をする”という旨の表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS6)。
そして、マスタ制御回路300は、接触センサ311Lの出力を判定することで、操作者3がマスタマニピュレータ351Lに接触しているか否かを判定する(ステップS7)。前記ステップ7において“接触している”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Lに接触した場合)には、ステップS7をONに分岐し、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Lとスレーブマニピュレータ515−2と)を接続し(ステップS8)、当該一連の処理を終了する。
なお、前記ステップS7において“非接触である”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Lに対して非接触である場合)、ステップS7をOFFに分岐し、前記ステップS6に戻る。つまり、ステップS7をONに分岐するまでステップS6における処理を繰り返す。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、マスタマニピュレータの操作対象のスレーブマニピュレータを、クラッチ操作により他のスレーブマニピュレータに切り替えた場合に、当該マスタマニピュレータの姿勢を、新たな操作対象のスレーブマニピュレータの姿勢に合わせる処理を効率的に行うマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することができる。
詳細には、本第1実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置によれば、切替スイッチ投入により切り替え指示が為された場合であっても、操作者の手がマスタマニピュレータ近傍にあれば、姿勢合わせ処理を実行しない。換言すれば、切替スイッチ投入により切り替え指示が為された場合であって、且つ、操作者の両手がマスタマニピュレータに接触していない場合にのみ、姿勢合わせ処理を実行する。
このような制御を実行することにより、マスタマニピュレータの移動に対して阻害要因が何ら無い状態で当該マスタマニピュレータの姿勢合わせ処理を行うことができるので、効率良く当該姿勢合わせ処理を行うことができるという格別な効果を得ることができる。
さらに言えば、操作者3の意思とは関係なくマスタマニピュレータが移動してしまうことがないので、操作者3にとっての安全性の観点からも大きな効果を奏する。
なお、上述の例では切替スイッチ331R,331L及び切断スイッチ331Cをフットスイッチとして設けているが、操作者3が手で操作するスイッチとして設けても勿論よい。
本第1実施形態は上述した態様に限定されるものではなく、本第1実施形態の要旨の範囲内で、例えば次のような変形及び応用が可能なことは勿論である。
[変形例]
以下、前記第1実施形態の一変形例に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法について説明する。説明の重複を避ける為、前記第1実施形態との相違点を説明する。
図3は、本一変形例に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図である。図2に示すフローチャートとの相違点は、図2に示すステップS1における“切替えスイッチ投入”と、ステップS2における“マスタ・スレーブ切断処理”との順序を入れ替えて後述する処理を行う点である。なお、図2に示すフローチャートにおける各ステップと同じステップ番号が付されたステップは、当該同じステップ番号が付されたステップと同様の処理を行うステップである。
すなわち、前記第1実施形態においては、切替スイッチ331R,331Lの投入に連動してマスタ側機器とスレーブ側機器との接続を切断する。一方、本変形例においては、切断スイッチ331Cの投入によりマスタ側機器とスレーブ側機器との接続が切断された後に、切替スイッチ331R,331Lが投入される状況を想定している。
他方、本一変形例においては、操作卓301に設けられた切断スイッチ331Cが投入され(ステップS1´)、マスタ側機器とスレーブ側機器とが切断された状態(ステップS2)で、切替スイッチ331R或いは切替スイッチ331Lが投入される(ステップS2´)と、マスタ制御回路300は、上述の切替操作のフローを開始する。なお、ステップS3以降の処理は、図2に示す処理と同様である(第1実施形態と同様である)。
以上説明したように、本変形例によれば、第1実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置と同様の効果を奏するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することができる。
ところで、上述したように切断スイッチ331Cは、操作者3が足で操作するフットスイッチとして設けられているので、操作者3は操作中のマスタマニピュレータから手を離さずに、切断スイッチ331Cを投入することができる。なお、切断スイッチ331Cを操作者3が手で操作するスイッチとして設けた場合であっても、切断スイッチ331Cの投入時に操作者3がマスタマニピュレータから手を離すことにより生じる不都合はない。すなわち、操作者3が手を離した状態のマスタマニピュレータは不動状態となる為、操作対象のスレーブマニピュレータも当然ながら不動状態となるからである。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法について説明する。説明の重複を避ける為、前記第1実施形態との相違点を説明する。本第2実施形態では、操作者3が切替操作の為に切替スイッチを操作するときには、必ずその手がマスタマニピュレータから離れるように構成する。
これにより、マスタマニピュレータへの接触の有無の判定を不要とし、切替スイッチの判定結果のみに基づいて上述の切り替え処理を実行する。具体的には、マスタ側の構成を、例えば図4または図5に示すように構成する。
《マスタ側の構成例(1)》
図4は、本第2実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図である。同図に示す例では、クラッチ操作スイッチである切替スイッチ333R,333Lを、操作卓301の左右両端部位に配設している。このように構成することで、操作者3は、クラッチ操作を行うときには必ずマスタマニピュレータ351R,351Lから手が離れることになる。
ここで、切替スイッチ333R,333Lは、それぞれ第1実施形態における切替スイッチ331R,331Lと同様の機能を有する(同様の切替処理を実行するトリガとなる)切替スイッチである。
《マスタ側の構成例(2)》
図5は、本第2実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図である。同図に示す例では、操作スイッチである切替スイッチ333Rを操作者3が右手でのみ操作可能な態様で操作卓301に配設し、切替スイッチ333Lを操作者3が左手でのみ操作可能な態様で操作卓301に配設している。
具体的には、切替スイッチ333Rを、操作卓301のうち操作者3の正面近傍において操作面が右方向を向くような角度で配設する。同様に、切替スイッチ333Lを、操作卓301のうち操作者3の正面近傍において操作面が左方向を向くような角度で配設する。このように構成することで、操作者3は、切替操作を行うときには必ずマスタマニピュレータ351R,351Lから手が離れることになる。
ところで、図4及び図5に示す構成例において、切替スイッチ333Rはマスタマニピュレータ351Rに対応し、切替スイッチ333Lはマスタマニピュレータ351Lに対応している。そして、マスタマニピュレータ351Rとマスタマニピュレータ351Lとは、それぞれ切替スイッチ333R,333Lによって、互いに独立して切り替え処理される。
図6は、切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、図2に示すフローチャートにおける各ステップと同じステップ番号が付されたステップは、当該同じステップ番号が付されたステップと同様の処理を行うステップである。
まず、切替スイッチ333R或いは切替スイッチ333Lの投入(ステップS1)によりマスタ側とスレーブ側との接続が切断されると(ステップS2)、マスタ制御回路300は、前記記憶手段(不図示)に記憶された“切替処理の内容”に基づいて、投入された切替スイッチ(切替スイッチ333R或いは切替スイッチ333L)に応じてマスタマニピュレータとスレーブマニピュレータとの関連付けを行い(ステップS5.1)、関連付けに係るマスタマニピュレータの姿勢を、関連付けに係るスレーブマニピュレータの姿勢に合わせる制御を行う(ステップS5.2)。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置と同様の効果を奏するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することができる。
具体的には、本第2実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置では、操作者3は、切替操作の為に切替スイッチを操作するときには、必ずその手をマスタマニピュレータから離している。従って、マスタマニピュレータへの接触の有無の判定が不要となり、切替スイッチの判定結果のみに基づいて上述の切り替え処理を実行することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法について説明する。説明の重複を避ける為、前記第1実施形態との相違点を説明する。
図7は、本第3実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図である。同図に示すように、本第3実施形態においては、接触センサ311R,311Lを設けずに、代わりに撮像センサ390を設ける。
前記撮像センサ390はマスタマニピュレータ351R,351L近傍を撮像し、前記マスタ制御回路300は撮像センサ390の出力を判定し、操作者3によるマスタマニピュレータ351R,351Lへの接触/非接触を判定する。つまり、前記ステップS2においては、接触センサ311R,311Lの出力の代わりに、撮像センサ390の出力に基づいて上述の判定を行う。
図8は、第3実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図である。
《切替スイッチ331Rによる切替処理》
本例では、操作者3によるマスタマニピュレータ351Rの操作で、スレーブマニピュレータ515−1が動作している状態で、切替スイッチ331Rが投入される状況を想定する。
まず、切替スイッチ331Rが投入される(ステップS1)と、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−1と)の接続を切断する(ステップS2)。
前記ステップS2においてマスタ側機器とスレーブ側機器との接続を切断した後、マスタ制御回路300は、メッセージ表示A(操作者3に対して“手をマスタマニピュレータ351Rから離すように”との指示表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS3)。
続いて、マスタ制御回路300は、撮像センサ390によってマスタマニピュレータ351R近傍を撮像して画像を取得する(ステップS9)。さらに、マスタ制御回路300は、ステップS9において取得した画像に基づいてマスタマニピュレータ351Rの位置及び操作者3の手の位置を検出し、マスタマニピュレータ351Rの位置を基準とした空間情報を作成し(ステップS10)、この空間情報に基づいてマスタマニピュレータ351Rと操作者3の手との近接判定を行う(ステップS11)。
具体的には、このステップS10においては、例えばマスタマニピュレータ351Rの位置を中心とした立方体から成る空間を設定し、ステップS11において前記空間内部に操作者3の手が存在するか否かの判定を行う。
前記ステップS11において、マスタマニピュレータ351Rと操作者3の手とが近接している(前記空間内部に操作者3の手が存在する)と判定した場合、マスタ制御回路300は、ステップS11をYESに分岐し、前記ステップS3に戻る。他方、前記ステップS11において、マスタマニピュレータ351Rと操作者3の手とが近接していない(前記空間内部に操作者3の手が存在しない)と判定した場合、マスタ制御回路300は、当該ステップS11をNOに分岐し、上述したステップS5.1及びステップS5.2における処理を実行して、当該マスタマニピュレータ351Rの姿勢を、ステップS5.1において関連付けされたスレーブマニピュレータ(本例ではスレーブマニピュレータ515−3)の姿勢に対して一致させる。
そして、マスタ制御回路300は、メッセージ表示B(“操作者3がマスタマニピュレータ351Rを握るとマスタ側機器とスレーブ側機器とを接続をする”という旨の表示)を操作者用ディスプレイ900aに表示させる制御信号を、スレーブ制御回路500に送信する(ステップS6)。
続いて、マスタ制御回路300は、撮像センサ390によってマスタマニピュレータ351R近傍を撮像して画像を取得する(ステップS9´)。さらに、マスタ制御回路300は、ステップS9において取得した画像に基づいてマスタマニピュレータ351Rの位置及び操作者3の手の位置を検出し、マスタマニピュレータ351Rの位置を基準とした空間情報を作成し(ステップS10´)、この空間情報に基づいてマスタマニピュレータ351Rと操作者3の手との近接判定を行う(ステップS11´)。
前記ステップ11´において“近接している”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触した場合)には、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−3と)を接続し(ステップS8)、当該一連の処理を終了する。
なお、《切替スイッチ331Lによる切替処理》については、上述した本第3実施形態における《切替スイッチ331Rによる切替処理》における記載と、第1実施形態における《切替スイッチ331Lによる切替処理》とから明らかであるので、説明を省略する。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、第1実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置と同様の効果を奏するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法を提供することができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法について説明する。説明の重複を避ける為、前記第1実施形態との相違点を説明する。図9は、本第4実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図である。
本第4実施形態においては、図9に示すように切替操作の為のスイッチとして、操作者3が手で操作する切替スイッチ331を1つだけ配設する。そして、マスタ制御回路300は、マスタマニピュレータ351R,351Lに設けられた接触センサ311R,311Lからの出力情報に基づいて、操作者3が切替スイッチ331を操作した手が、左手であるか右手であるかを判定する。このように構成することで、切替スイッチを2つ設ける必要がなくなる。
換言すれば、第1実施形態における切替スイッチ331R,331Lの機能を、本第4実施形態においては切替スイッチ331と接触センサ311R,311Lとに担わせる。
なお、切り替えスイッチをフットスイッチとして設け、操作者3は片手をマスタマニピュレータから離した状態で、フットスイッチである切替スイッチを操作するように構成しても良い。このように構成する場合、マスタマニピュレータに対して操作者3の右手の接触がない場合には右手で切替スイッチを操作した場合と同様の処理を行い、マスタマニピュレータに対して操作者3の左手の接触がない場合には左手で切替スイッチを操作した場合と同様の処理を行う。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置及びその制御方法について説明する。説明の重複を避ける為、前記第1実施形態との相違点を説明する。図9は、第5実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおけるマスタ側の一構成例を示す図である。
本第5実施形態に係るマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置では、図10に示すように切替えスイッチを設けずに、接触センサ311R,311Lの出力のみに基づいて姿勢合わせを行なう。
具体的には、接触センサ311Rが非接触状態を検出すると、マスタ制御回路300は、第1実施形態における切替スイッチ331Rが投入された場合と同様の切替処理の内容で、切替処理を行う。また、接触センサ311Lが非接触状態を検出すると、マスタ制御回路300は、第1実施形態における切替スイッチ331Lが投入された場合と同様の切替処理の内容で、切替処理を行う。
図11は、本第5実施形態に係る医療用マニピュレータシステムにおける切替操作に係る処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、図2に示すフローチャートにおける各ステップと同じステップ番号が付されたステップは、当該同じステップ番号が付されたステップと同様の処理を行うステップである。
《接触センサ311Rが非接触状態を検出した場合の切替処理》
本例では、操作者3によるマスタマニピュレータ351Rの操作で、スレーブマニピュレータ515−1が動作している状態で、接触センサ311Rが非接触状態を検出したことをトリガとして切替処理を実行する場合を想定する。
マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−3と)が接続された状態において(ステップS1´´)、接触センサ311Rの出力を判定し、操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触しているか否かを判定する(ステップS2´´)。このステップ2´´において“接触している”と判定した場合(操作者3が例えばマスタマニピュレータ351Rに接触している場合)には、ステップS2´´をONに分岐してステップS1´´に戻る。
一方、前記ステップS2´´において“非接触である”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rに対して非接触である場合)、ステップS4をOFFに分岐し、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−1と)の接続を切断する(ステップS3´´)。
続いて、マスタ制御回路300は、上述のステップS5.1及びステップS5.2において姿勢合わせ処理を行う。具体的には、例えば次のような処理を挙げることができる。
・操作者3の右手が接触センサ311Rから離れると、マスタマニピュレータ351Rの姿勢をスレーブマニピュレータ515−1の姿勢に合わせる。
・操作者3の右手が接触センサ311Rから離れると、操作するスレーブマニピュレータを、マスタ制御回路300の記憶部(不図示)に記憶された切替処理内容に基づいて切り替え(本例では、スレーブマニピュレータ515−1からスレーブマニピュレータ515−3へ切り替え)、マスタマニピュレータ351Rの姿勢を新たな操作対象のスレーブマニピュレータ(本例では、スレーブマニピュレータ515−3)の姿勢に合わせる。
そして、マスタ制御回路300は、接触センサ311Rの出力を判定し、操作者3がマスタマニピュレータ351Rに接触しているか否かを判定する(ステップS6´´)。このステップ6´´において“接触している”と判定した場合(操作者3が例えばマスタマニピュレータ351Rを把持している場合)には、ステップS6´´をONに分岐して、マスタ制御回路300は、マスタ側機器とスレーブ側機器と(本例では、マスタマニピュレータ351Rとスレーブマニピュレータ515−3と)を接続する処理を行う(ステップS8)。他方、ステップ6´´において“接触していない”と判定した場合(操作者3がマスタマニピュレータ351Rを把持していない場合)には、ステップS6´´をOFFに分岐して当該ステップS6´´に戻る。つまり、ステップS6´´をONに分岐するまで、当該ステップS6´をループする。
ところで、《接触センサ311Lが非接触状態を検出した場合の切替処理》については、上述した本第5実施形態における《接触センサ311Rが非接触状態を検出した場合の切替処理》における記載と、第1実施形態における《切替スイッチ331Lによる切替処理》とから自明であるので、説明を省略する。
なお、ステップS6´´における処理は必須ではないので省略してもよい。
以上、第1実施形態乃至第5実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
(付記)
ところで、上述の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
(1)
マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置であって、
前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出する検出部と、
前記検出部によって、前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことが検出された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う制御部と、
を具備することを特徴とするマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
(対応する実施形態)
この(1)に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置は、第1実施形態乃至第5実施形態及び変形例が対応する。
前記検出部は、例えば、第1実施形態においては接触センサ331R,331Lが対応し、変形例においては接触センサ333R,333Lが対応し、第2実施形態においては切替スイッチ333R,333Lが対応し、第3実施形態においては撮像センサ390が対応し、第4実施形態においては接触センサ311R,311Lが対応し、第5実施形態においては接触センサ311R,311Lが対応する。
ここで、“マスタマニピュレータに操作者の手が位置している”とは、第1実施形態、変形例、第4実施形態、及び第5実施形態においては“マスタマニピュレータ351R,351Lに対して操作者の手が接触していること(第1実施形態においては接触センサ331R,331Lにより検出され、変形例においては接触センサ333R,333Lにより検出され、第4実施形態においては接触センサ311R,311Lにより検出され、第5実施形態においては接触センサ311R,311Lにより検出される)”を示し、第2実施形態においては“操作者の手が切替スイッチ333R,333Lを操作していること(切替スイッチ333R,333Lを操作している操作者の手は、当然ながらマスタマニピュレータ351R,351Lに接触していない)”を示し、第3実施形態においては“マスタマニピュレータ351R,351Lを中心とした所定範囲の空間内に操作者3の手が位置していること(撮像センサ390が取得した画像に基づいて検出される)”を示している。
前記制御部は、第1実施形態乃至第5実施形態及び変形例においてマスタ制御回路300が対応する。
300…マスタ制御回路、 301…操作卓、 311R,311L…接触センサ、 331、331R、331L…切替スイッチ、331C…切断スイッチ、 333R,333L…切替スイッチ、 351R,351L…マスタマニピュレータ、 371R.371L…アクチュエータ、 390…撮像センサ、 500…スレーブ制御回路、 515−1,515−2,515−3…スレーブマニピュレータ、 555…アクチュエータ、 600…操作部、 800…画像処理回路、 900a…操作者用ディスプレイ、 900b…助手用ディスプレイ。

Claims (9)

  1. マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを
    動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置であって、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出する検出部と、
    前記検出部によって、前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことが検出された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う制御部と、
    を具備し、
    前記検出部は、前記操作者により操作されるスイッチを備え、
    前記制御部は、前記スイッチの操作状態に基づいて、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
    ことを特徴とするマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  2. 前記スレーブマニピュレータは複数設けられており、
    前記スイッチは、操作時には操作者の手が前記マスタマニピュレータから離間する位置に設けられ、前記マスタマニピュレータによる操作対象のスレーブマニピュレータを切替える為の切替スイッチであり、
    前記制御部は、前記切替スイッチが投入された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  3. 前記スイッチは、操作時には操作者の手が前記マスタマニピュレータから離間する位置に設けられ、
    前記制御部は、前記スイッチが投入された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  4. 前記検出部は、前記マスタマニピュレータのうち前記操作者によって把持される部位に設けられた接触センサを含み、
    前記制御部は、前記スイッチが投入され、且つ、前記接触センサが非接触状態を検出した場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  5. 前記スイッチは、前記操作者が足によって操作するフットスイッチである
    ことを特徴とする請求項に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  6. 前記スレーブマニピュレータは複数設けられており、
    前記スイッチは、前記マスタマニピュレータによる操作対象の前記スレーブマニピュレータを切替える為の切替スイッチである
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載のマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  7. マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置であって、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出する検出部と、
    前記検出部によって、前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことが検出された場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う制御部と、
    を具備し、
    前記検出部は、前記マスタマニピュレータ近傍を撮像して画像を取得する撮像センサを備え、
    前記制御部は、前記撮像センサが取得した前記画像に基づいて、前記マスタマニピュレータを中心とする所定範囲の空間内部に前記操作者の手が存在しているか否かを判定し、前記空間内部に前記操作者の手が存在していない場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う
    ことを特徴とするマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御装置。
  8. マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを
    動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出し、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことを検出した場合に、前記
    マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、
    前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う、
    マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
    前記マスタマニピュレータに前記操作者の手が位置しているか否かの前記検出は、前記操作者により操作されるスイッチの操作状態に基づいて行う
    ことを特徴とするマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法。
  9. マスタマニピュレータから出力された操作信号に基づいて、スレーブマニピュレータを動作制御するマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置しているか否かを検出し、
    前記マスタマニピュレータに操作者の手が位置していないことを検出した場合に、前記マスタマニピュレータの姿勢を、前記スレーブマニピュレータの姿勢に合わせるように、前記マスタマニピュレータを移動させる制御を行う、
    マスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法であって、
    前記マスタマニピュレータに前記操作者の手が位置しているか否かの前記検出は、前記マスタマニピュレータ近傍を撮像して画像を取得し、取得した前記画像に基づいて、前記マスタマニピュレータを中心とする所定範囲の空間内部に前記操作者の手が存在しているか否かを判定することによって行う
    ことを特徴とするマスタ・スレーブ方式マニピュレータの制御方法。
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