JP2005046980A - 多関節マニピュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】把持対象物の柔軟度にかかわらず安定した把持を可能とし、かつ軽量で構造の単純なワイヤ駆動式のロボットハンドを提供する。
【解決手段】第1ないし第3リンクL1〜L3を互いに回動可能に連結したロボットハンド2において、第1リンクを第2リンクに対し回動させる第1関節部分23aの駆動源に、第1リンクと第2リンクとの間に連結された状態で電圧を印加することによって第1リンクを駆動させるように伸縮する高分子アクチュエータ24を用いる。一方、第2および第3関節部分23b,23cの駆動源に、第2および第3リンクを回転自在に支持する第2および第3プーリP2,P3と、この両プーリに連結された締め込みワイヤY1および緩めワイヤY2と、この両ワイヤを駆動させるように接続された第1DCモータM1とを用いる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ロボットの多関節マニピュレータやその他の多本指ハンド、もしくはグリッパ等に用いられるワイヤ駆動式の多関節マニピュレータに関し、詳しくは、把持対象物の柔軟度にかかわらず安定した把持を可能とし、かつ軽量で構造の単純化を図る対策に係わる。
近年、ロボティクス分野において様々な研究が進められており、工業用のマニピュレータとして開発が行われてきたロボットハンドに関しても、人型のロボットに搭載するための新たな技術が開発されつつある。
この種のワイヤ駆動式の多関節マニピュレータの一例としては、図18に示すように、ワイヤ・プーリ系で構成された関節a,…を多数連結したものがあり、任意形状の把持対象物を柔軟に把持することができるようになっている。
この図18に示すように、各関節aは、回転軸bと、該回転軸bに設けられて自由に回転可能な2個のプーリc,d(締め込みプーリcおよび緩めプーリd)とで構成されている。各締め込みプーリcには、それぞれ締め込みワイヤeが一巻きずつされており、この締め込みワイヤeの先端は、指の先端位置(図18では左端)に固定され、また、末端は駆動装置fに巻かれている。このようにして、指の先端から駆動装置fまでの間が、各締め込みプーリcを介して締め込みワイヤeで連結されている。また、各緩めプーリdは、上記締め込みワイヤeとは逆方向にそれぞれ巻かれた緩めワイヤgによって指の先端からバネhまで連結されている。そして、締め込みワイヤeを駆動装置fで巻き取ることにより、各関節aが回転して多関節マニピュレータxを曲げるようにしている。緩めワイヤgとバネhは、曲がった多関節マニピュレータxを元の状態に復帰させる際に利用される。
この種の多関節マニピュレータxは、少ないアクチュエータで数多くの関節a,…を駆動することができ、例えば図19に示すような複雑形状を有する把持対象物iの周りに巻きつけて把持することが可能である。しかし、これは多関節マニピュレータxが把持対象物iと接触して何らかの拘束条件が発生したときに、その拘束条件を利用して受動的に形状を変えるものであるため、拘束条件が発生していない状態では、例えば先端の関節から先に回転してしまうというように、多関節マニピュレータxの動作が予測できないものである。この場合、例えば多関節マニピュレータの各指の根本位置よりも先端位置に近い把持対象物を把持するような場合、指の先端部分が他の部分より早めに折曲してしまい、把持対象物に触れることなく空振りして把持できないといった問題が生じる恐れがあった。
そこで、従来、このような問題を解決する上で、図20に示すように、各関節jに電磁クラッチ/ブレーキ連結型プーリkを内蔵し、駆動したい関節jでのみブレーキを解除することで、各関節jの回転動作を任意に変えるようにしたワイヤー駆動式の多関節マニピュレータmが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、その他のワイヤ駆動式の多関節マニピュレータとしては、リンクと一体となって回動する連動プーリと、連動プーリ間に連動ベルトをたすき掛けする構成および、各リンクと連動プーリの間、もしくは連動プーリと連動ベルトの間のいずれか、もしくは両方の固定状態を解除するトルクリミッタ手段を設け、指の動作をあらかじめ設定した規定通りに行わせることを可能にし、各関節の動作を規制しながらも既存のワイヤ・プーリ系の駆動機構と同様の動作をすることを可能にしている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−96485号公報 特開2003−89087号公報
ところが、上記従来の前者のワイヤ駆動式の多関節マニピュレータmでは、各関節jにそれぞれ電磁クラッチ/ブレーキ連結型プーリkを内蔵する必要があり、各関節jの重量が増加したり、厚みが増大するという問題があった。
一方、上記従来の後者のワイヤ駆動式の多関節マニピュレータでは、トルクリミッタによりリンクに直接回転力が加えられなくなるため、一定把持力以上の力を出力できなくなる。よって把持対象物が重い場合に把持力を強くしようとしても、設計を変更しないと対応できない。また、把持対象物が柔軟物や破損しやすい材料である場合には、負荷設定値が高ければトルクリミッタが動作せず、把持面積が小さければ不安定な状態で把持するか、把持対象を握りつぶす結果となる。さらに、各プーリ部分にトルクリミット用の構造が必要であり、指先の設計が複雑なものとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、把持対象物の柔軟度にかかわらず安定した把持を可能とし、かつ軽量で構造の単純なワイヤ駆動式の多関節マニピュレータを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、複数のリンクを互いに回動可能に関節部分にて連結し、各関節部分には相隣なるリンク同士を回転自在に支持するプーリが備えられた多関節マニピュレータを前提とする。そして、先端のリンクを次のリンクに対し回動させる第1関節の駆動源に、先端のリンクと次のリンクとの間に連結された状態で電圧を印加することによって先端のリンクを駆動させるように伸縮する高分子アクチュエータを用いている一方、他の関節の駆動源に、この関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続されたモータとを用いている。
また、本発明では、複数のリンクを互いに回動可能に関節部分にて連結し、各関節部分には相隣なるリンク同士を回転自在に支持するプーリが備えられた多関節マニピュレータを前提とし、先端のリンクを次のリンクに対し回動させる第1関節の駆動源に、先端のリンクと次のリンクとの間に連結された状態で電圧を印加することによって先端のリンクを駆動させるように伸縮する形状記憶ワイヤを用いている一方、他の関節の駆動源に、この関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続されたモータとを用いている。
これらの特定事項により、第1関節にのみ高分子アクチュエータまたは形状記憶ワイヤといった独立した駆動源が用いられ、他の関節にはワイヤとプーリとを介してモータの駆動力を伝達するワイヤ・プーリ系の駆動機構が駆動源として用いられているので、把持対象物の形状にかかわらず安定した把持が可能となる。しかも、指先や掌部にモータを追加する必要もなくなり、重量が増すことも、構造が複雑なものとなることもなく、軽量なマニピュレータを作成することが可能となる。
ここで、先端のリンクおよびその次のリンクの指腹部に感圧センサを設けている場合には、先端のリンクおよびその次のリンクが把持対象物に対し接触した際に検出される感圧センサからの検出信号に基づいて第1および第2リンクの動作が決定されることになり、第1および第2リンクの動作を命令するための処理が簡略化され、マニピュレータの制御部のみで制御を行うことが可能となる。
また、先端のリンクと次のリンクとの間の張力を測定する第1張力センサを第1関節の駆動源に備えている一方、プーリとモータとの間のワイヤの張力を測定する第2張力センサを他の関節の駆動源に備えている場合には、それぞれの張力センサからの検出信号に基づいて各関節の動作つまり第1および第2リンクの動作が決定されることになり、第1および第2リンクの動作を命令するための処理が簡略化され、マニピュレータの制御部のみで制御を行うことが可能となる。
更に、第1関節以外の関節の駆動源に、上記第1関節以外の関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続された高分子アクチュエータもしくは形状記憶ワイヤとを用いている場合には、マニピュレータの第1関節およびそれ以外の関節の駆動源が小型化および軽量化され、マニピュレータの操作を軽快に行うことが可能となる。
以上、要するに、第1関節にのみ高分子アクチュエータまたは形状記憶ワイヤといった独立した駆動源を用い、他の関節にワイヤ・プーリ系の駆動機構を駆動源として用いることで、把持対象物の形状にかかわらず安定した把持を行うことができる。しかも、指先や掌部にモータを追加する必要もなく、軽量かつシンプルな構造のマニピュレータを作成することができる。
以下、本発明の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、多関節マニピュレータを用いたロボットハンドの機能ブロック図を示している。
図1において、処理部11はロボットハンド全体の行動計画を立てる部分であって、画像やセンサの入力や通信による他の処理部(図示せず)からの命令などを受け付け、これに基づいて行動を決定するための情報の処理が行われ、複数の制御部12,…に対して行動を行うための命令を与えるものである。各制御部12は、処理部11からの命令に応じて所定の動作を行うための単位信号に落とし込んだり、駆動部13,…に対する電力の制御を行うものである。この処理部11および各制御部12は、RISCプロセッサやFPGAなどのチップが実装された回路基板で構成されている。なお、処理の規模により1つのプロセッサに処理部と制御部が実装される場合もある。
電源部14は、処理部11、各制御部12、各駆動部13に対して電力を供給するためのものであり、外部電源やバッテリーが用いられている。各駆動部13は、実際にロボットを動作させるための動作を行う部分であり、一般的なロボットの構成では多くの部分あるいはすべてにモータが用いられている。そして、各駆動部13によって直接駆動している部分もあれば、ワイヤやギヤを介して各関節部分の駆動を行っている部分もある。さらに、画像を得るための複数の画像入力部15,…や、外部の情報を取得するためのセンサ部16,…を備えている。
以上の機能ブロック図を前提にして本発明の実施例1の構成を詳細に説明する。
図2は、ロボットハンド2における第1指部21の構造を第1掌部22および指先方向と平行な位置から見た図である。この図2において、第1指部21には、指先方向から順に第1ないし第3関節部分23a〜23cが配されている。この第1ないし第3関節部分23a〜23cには第1ないし第3プーリP1〜P3が設けられ、第1プーリP1は先端のリンクとしての第1リンクL1に、第2プーリP2は次のリンクとしての第2リンクL2に、第3プーリP3は第3リンクL3にそれぞれ固定され、各関節部分23a〜23cにおいて各リンクL1〜L3がそれぞれ回転可能となるように接続されている。各プーリP1〜P3には、各関節部分23a〜23cにおける曲がり角をそれぞれ測定する第1ないし第3ポジションセンサSpos1〜Spos3が設けられている。また、第1掌部22には、第2および第3プーリP2,P3を駆動させるための第1DCモータM1が設けられている。そして、この第1DCモータM1の出力プーリM1aには締め込みワイヤY1の一端が固定され、この締め込みワイヤY1は、第3プーリP3に一巻きされたあと第2プーリP2にも一巻きされて該第2プーリP2に他端が固定されている。さらに、締め込みワイヤY1の一端が固定された第1DCモータM1の出力プーリM1aの周方向に180°位相した位置には、緩めワイヤY2の一端が固定され、この緩めワイヤY2は、第3プーリP3に一巻きされたあと第2プーリP2にも一巻きされて該第2プーリP2に他端が固定されている。この各ワイヤY1,Y2によるプーリP2,P3の接続によって、第1DCモータM1の駆動力は第2および第3プーリP2,P3を回転させる方向に作用し、第2および第3リンクL2,L3を駆動させるようになっている。この場合、第2および第3関節部分23b,23cの駆動源としては、この第2関節部分23bの第2プーリP2および第3関節部分23cの第3プーリP3に連結された締め込みワイヤY1および緩めワイヤY2と、この各ワイヤY1,Y2を駆動させるように接続された第1DCモータM1とが適用されている。
一方、第1および第2プーリP1,P2の間は、高分子アクチュエータ24により接続されている。この高分子アクチュエータ24は、電圧を印加することにより伸び縮みするPVDF(ポリフッ化ビニリデン)などの高分子圧電材料によって構成されている。そして、上記高分子アクチュエータ24によって、第1プーリP1による第1および第2リンクL1,L2間での駆動が独立して行えるようになっている。この場合、第1リンクL1を第2リンクL2に対し回動させる第1関節部分23aの駆動源としては、高分子アクチュエータ24が適用されている。なお、高分子アクチュエータ24は、第1プーリP1による第1および第2リンクL1,L2間での駆動を独立して行えるような高分子材料であればなんでもよい。
また、図3の(b)に示すように、第1掌部22に対し第1指部21の指腹部側(図3では下側)に所定の間隔で隔てられた位置には第2掌部20が設けられ、この第2掌部20には、第1指部21と対向する第2指部25が設けられている。第1掌部22と第2掌部20は図示しない位置で結合され、一つの掌を構成している。この第2指部25には、指先方向から順に第1および第2関節部分26a,26bが配されている。この第1および第2関節部分26a,26bには第4および第5プーリP4,P5が設けられ、第4プーリP4は第4リンクL4に、第5プーリP5は第5リンクL5にそれぞれ固定され、各関節部分26a,26bにおいて各リンクL4,L5がそれぞれ回転可能となるように接続されている。各プーリP4,P5には、各関節部分26a,26bにおける曲がり角をそれぞれ測定する第4および第5ポジションセンサ(図示せず)が設けられている。また、第2掌部20には、第5プーリP5を駆動させるための第2DCモータM2が設けられている。そして、この第2DCモータM2の出力プーリM2aには締め込みワイヤ(図示せず)の一端が固定され、この締め込みワイヤの他端は、第5プーリP5に一巻きされて固定されている。さらに、締め込みワイヤの一端が固定された第2DCモータM2の出力プーリM2aの周方向に180°位相した位置には、緩めワイヤ(図示せず)の一端が固定され、この緩めワイヤの他端は、第5プーリP5に一巻きされて固定されている。この各ワイヤによる第5プーリP5の接続によって、第2DCモータM2の駆動力は第5プーリP5を回転させる方向に作用し、第5リンクL5を駆動させるようになっている。この場合、第5関節部分26bの駆動源としては、この第5関節部分26bの第5プーリP5に連結された締め込みワイヤおよび緩めワイヤと、この各ワイヤを駆動させるように接続された第2DCモータM2とが適用されている。
一方、第4および第5プーリP4,P5の間は、高分子アクチュエータ(図示せず)により接続されている。この高分子アクチュエータは、電圧を印加することによって伸び縮みするPVDFなどの高分子圧電材料が用いられている。この高分子アクチュエータによって、第4プーリP4による第4および第5リンクL4,L5間での駆動が独立して行えるようになっている。この場合、第4リンクL4を第5リンクL5に対し回動させる第4関節部分26aの駆動源としては、第4リンクL4と第5リンクL5との間に連結された高分子アクチュエータが適用されている。
上記高分子アクチュエータ24の両端には、通電するための端子(図示せず)が設けられ、それぞれの端子に通電するための配線(図示せず)が施され、各掌部20,22まで引き回されている。各掌部20,22には、図示しない制御部あるいは制御部からの信号端子があり、制御部で各DCモータM1,M2や高分子アクチュエータ24への電力供給を制御している。
次に、ロボットハンド2により把持対象物を把持する場合の動作を図4のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図4のフローチャートのステップST1において、処理部11によって把持対象物T1(図3に表れる)の位置や大きさを確認する。この場合、把持対象物T1の位置や大きさは、画像で認識する場合やあらかじめ決められている場合などの方法により認識される。
次いで、ステップST2で、把持対象物T1の把持を行うための計画を立てる。ここでの計画とは、把持を行うためのハンドの移動経路や角度の決定である。また、把持対象物T1の位置や大きさがあらかじめ決められている場合は、把持計画もあらかじめ決められている。
上記ステップST2での把持計画が決定した後、ステップST3において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送る。この把持命令とは、指先の屈曲を行うための第1および第2DCモータM1,M2並びに高分子アクチュエータ24への電力あるいはパルス供給命令、あるいは各関節部分23a〜23cの目標角度である。
上記ステップST3での把持命令により、ステップST4において、駆動部である第1DCモータM1を駆動させ、図2に示す矢印A方向に出力プーリM1aを回転させて第2および第3プーリP2,P3を図2に示す矢印A方向に回転させる。このとき、第2および第3ポジションセンサSpos2,Spos3の値は常に読み取られ、第2および第3リンクL2,L3が目的の角度になるまで回転させる。また、高分子アクチュエータ24は特に動作命令を受けることはなく、第1および第2リンクL1,L2は並行を保ったままである。
その後、ステップST5において、図3の(a)に示すように、把持対象物T1の形状、あるいはロボットハンド2位置の状況により第2リンクL2が把持対象物T1に対し接触すると、ステップST6で、高分子アクチュエータ24を縮ませる方向に通電するように制御し、第1リンクL1を把持対象物T1に接触させる。ここで、把持対象物T1との接触認識は、ロボットハンド2の画像入力部15での画像による確認や、指先に取り付けられた接触センサ(図示せず)などの接触認識手段により確認される。
しかる後、ステップST7において、第1リンクL1が把持対象物T1に接触したことを確認すると、ステップST8で、一定の圧力を加えた状態で高分子アクチュエータ24を維持するように制御する。この場合、把持のための圧力は、圧力センサなどを用いて制御する方法や、簡易的に目標位置に達したときにあらかじめ決められた圧力が発生するように各DCモータM1,M2および高分子アクチュエータ24のトルクを設定する方法などがある。この動きにより、図3の(b)に示すように、第1リンクL1が把持対象物T1に接触し、把持を安定して行うことが可能となる。把持対象物T1の安定把持のためには接触点が多いほうがよく、本実施例の動作は協調動作での把持においても安定把持に対して高い効果が得られる。つまり、図3の(b)に示すような把持は、把持対象物T1に最初に接触させた第1指部21の第2リンクL2と、この第1指部21と対向する第2指部25と、さらに第1指部21の第1リンクL1との3点で把持対象物T1と接触させ、安定して把持させるというものである。
また、ロボットハンド2により小さい形状の把持対象物を把持する場合の動作を図5のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図5のフローチャートのステップST11において、処理部11によって形状の小さい把持対象物T2(図6に表れる)の位置や大きさを確認した後、ステップST12で、把持対象物T2の把持を行うための計画を立てる。次いで、ステップST13において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送った後、ステップST14で、第1DCモータM1を図2に示す矢印A方向に回転させ、第2および第3プーリP2,P3を図2に示す矢印A方向に回転させる。
その後、ステップST15において、図6の(a)に示すように、第1リンクL1を把持対象物T2に接触させた後、ステップST16で、高分子アクチュエータを伸ばす方向に通電するように制御する。それから、ステップST17において、把持対象物T2に対し近づく方向に第2および第3リンクL2,L3を曲げていった後、ステップST18で、図6の(b)に示すように、対向する第2指部25を把持対象物T2に接触するまで近づけて把持する。この方法により、第1指部21の第2リンクL2と、第2指部25と、第1指部21の第1リンクL1との3点で把持できない場合には、第1リンクL1の指腹側の接触面積を大きくして把持することが可能となる。
この場合、ステップST14での第1DCモータM1を図2に示す矢印A方向に回転させて第2および第3プーリP2,P3を図2に示す矢印A方向に回転させる動作が、ステップST11での処理部11による形状の小さい把持対象物T2の位置や大きさを確認する前に行われるようにしてもよい。
したがって、上記実施例では、第1指部21の第1関節部分23aおよび第2指部25の第1関節部分26aにのみ高分子アクチュエータ24といった独立した駆動源が用いられ、第1指部21の他の第2および第3関節部分23b,23c、並びに第2指部25の他の第2関節部分26bには、締め込みワイヤおよび緩めワイヤとプーリとを介して各DCモータM1,M2の駆動力を伝達するワイヤ・プーリ系の駆動機構が駆動源として用いられているので、把持対象物T1,T2の形状にかかわらず安定した把持を行うことができる。
しかも、各指部21,25の指先や各掌部20,22にモータを追加する必要もなくなり、重量が増すことも、構造が複雑なものとなることもなく、軽量かつシンプルな構造のマニピュレータによってロボットハンド2を作成することができる。
なお、上記実施例1では、第1および第2プーリP1,P2の間、並びに第4および第5プーリP4,P5の間に、電圧を印加することによって伸縮する高分子アクチュエータ24を設けたが、図7に示すように、第1関節部分23a(第1プーリP1)の指腹部(図7では下側)および指背部(図7では上側)において第1リンクL1と第2リンクL2との間に跨るように高分子アクチュエータ27,27を設け、この各高分子アクチュエータ27に電圧を印加することによって第1リンクL1を第2リンクL2に対し屈伸させるようにしてもよい。
次に、本発明の実施例2を図8および図9に基づいて説明する。
この実施例2では、ロボットハンド2に感圧センサを設けている。なお、感圧センサを除くその他の構成は、上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図8に示すように、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹側(図8では下側)には、第1および第2感圧センサ31,32が取り付けられている。この各感圧センサ31,32は配線を介して制御部12に接続され、制御部12には、把持対象物に対し第1および第2リンクL1,L2の指腹部が接触した際の圧力情報が抵抗値の変化として入力されるようになっている。
ここで、ロボットハンド2により把持対象物を把持する場合の動作を図9のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図9のフローチャートのステップST21において、処理部11によって把持対象物の位置や大きさを確認した後、ステップST22で、把持対象物の把持を行うための計画を立てる。次いで、ステップST23において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送った後、ステップST24で、第1DCモータM1を図8に示す矢印A方向に回転させ、第2および第3プーリP2,P3を図8に示す矢印A方向に回転させる。
その後、ステップST25において、把持対象物に対し第2リンクL2の指腹部が接触すると、第2感圧センサ32から制御部12に対して信号(圧力情報)が送られ、ステップST26で、高分子アクチュエータ24を縮ませる方向に通電するように制御し、第1リンクL1を把持対象物に接触させる。
それから、ステップST27において、第1リンクL1の指腹部が把持対象物に接触すると、第1感圧センサ31から制御部12に対して信号(圧力情報)が送られる。その後、ステップST28において、把持対象物を安定把持するために、第1および第2感圧センサ31,32の信号の値が目標値になるように制御する。
この場合、把持対象物があらかじめ決められていれば、すでに決められた各感圧センサ31,32の信号値が目標値になるように制御する。また、把持対象物が未知の物体であれば、高分子アクチュエータ24の縮む力で可能な把持力の範囲で任意に決められた値が目標値となる。そして、制御の具体的な方法としては、第1感圧センサ31の信号値に対し高分子アクチュエータ24が電圧値により収縮するため、第1感圧センサ31の信号値が目標値に足りない場合は電圧値を上げて高分子アクチュエータ24の収縮量を高める。また、第1感圧センサ31の信号値が目標値に対して大きすぎる場合には電圧値を下げて高分子アクチュエータ24の収縮量を低くする。一方、第2感圧センサ32の信号値に対する締め込みワイヤおよび緩めワイヤの制御については、各DCモータM1,M2のトルクを調整することで行う。また、第1感圧センサ31が把持対象物に接触した場合、同様の手順で第2リンクL2が反る方向、つまり高分子アクチュエータ24が伸びる方向に駆動するように命令が与えられる。
したがって、上記実施例2では、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹部に第1および第2感圧センサ31,32が設けられているので、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹部が把持対象物に対し接触した際に検出される各感圧センサ31,32からの検出信号つまり実際の圧力情報に基づいて高分子アクチュエータ24の伸縮動作を制御して第1および第2リンクL1,L2の動作が決定されることになり、第1および第2リンクL1,L2の動作を命令するための処理が簡略化され、処理部11による命令を用いなくともロボットハンド2の制御部12のみで把持対象物を安定把持する制御命令を生成することができる。
次に、本発明の実施例3を図10に基づいて説明する。
この実施例3では、ロボットハンド2にテンションセンサを設けている。なお、テンションセンサを除くその他の構成は、上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図10に示すように、第1関節部分23aの駆動源、つまり第1および第2プーリP1,P2間に掛け渡された高分子アクチュエータ24には、その第1および第2プーリP1,P2間での高分子アクチュエータ24の張力を測定する第1張力センサとしての第1テンションセンサ41が設けられている。また、第2および第3関節部分23b,23cの駆動源、つまり第3プーリP3および第1DCモータM1の出力プーリM1a間の締め込みワイヤY1には、その第3プーリP3および出力プーリM1a間での締め込みワイヤY1の張力を測定する第2張力センサとしての第2テンションセンサ42が設けられている。そして、上記第1および第2テンションセンサ41,42により測定された信号、つまり高分子アクチュエータ24の張力および締め込みワイヤY1の張力情報が、制御部12に入力されるようになっている。
この場合、第1指部21および第2指部25により把持対象物T1,T2を把持している際に、第1および第2テンションセンサ41,42の測定値(張力情報)から把持対象物T1,T2に加えられている力を認識することができる。つまり、把持対象物T1,T2を強く握っているときは第1および第2テンションセンサ41,42の測定値が大きくなる一方、緩く握っているときは各テンションセンサ41,42の測定値が小さくなる。このとき、把持対象物T1,T2に対して十分な力が加えられていないと判断すると、さらに把持のための圧力を加えるために制御部12から駆動部13に指令信号が出力される。逆に制御部12において把持力が大きいと判断すると、適切な測定値となるように把持力を調整する指令信号が駆動部13に出力される。
そして、ロボットハンド2により設定される把持力は、把持対象物があらかじめ決まっている場合は、把持対象物ごとに決められた把持力で把持するように制御され、未知の把持対象物に対しては、各DCモータM1,M2および高分子アクチュエータ24による可能な把持力の範囲であらかじめ決定された第1および第2テンションセンサ41,42の測定値で把持するように制御される。
したがって、上記実施例3では、第1および第2プーリP1,P2間での高分子アクチュエータ24の張力を測定する第1テンションセンサ41が高分子アクチュエータ24に設けられているとともに、第3プーリP3および出力プーリM1a間での締め込みワイヤY1の張力を測定する第2テンションセンサ42が締め込みワイヤY1に設けられているので、それぞれのテンションセンサ41,42からの測定値(張力情報)、つまり把持している把持対象物に加えられている把持力に基づいて、第1および第2リンクL1,L2の動作が決定されることになり、第1および第2リンクL1,L2の動作を命令するための処理が簡略化され、処理部11による命令を用いなくともロボットハンド2の制御部12のみで把持対象物を安定把持する制御命令を生成することができる。
次に、本発明の実施例4を図11ないし図13に基づいて説明する。
この実施例4では、高分子アクチュエータに代えて形状記憶ワイヤを第1関節部分の駆動源として適用している。なお、高分子アクチュエータに代えて適用される形状記憶ワイヤを除くその他の構成は、上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図11に示すように、第1プーリP1および第2プーリP2の間には、形状記憶ワイヤ51が設けられている。この形状記憶ワイヤ51は、電圧を印加することによって発熱して縮む一方、電圧の不印加時には元の状態まで延びて復元するようになっている。上記形状記憶ワイヤ51の各一端には、中途部にバネ52aを有するバネ付きワイヤ52の各一端がそれぞれ個別に接続されて環状に形成されている。そして、上記形状記憶ワイヤ51およびバネ付きワイヤ52は、第1プーリP1および第2プーリP2の間において互いに交叉するようにタスキ掛けされて該各プーリP1,P2に一巻きされている。また、上記形状記憶ワイヤ51は、電圧の印加により縮んだ際に第1リンクL1を指腹部側(図11では下方)に屈曲させるように第1プーリP1および第2プーリP2の間に配されている一方、上記バネ付きワイヤ52は、バネ52aの付勢力によって第1リンクL1を真っ直ぐに延びた状態(図11に示す状態)に復帰させるように第1プーリP1および第2プーリP2の間に配されている。この場合、第1リンクL1は、形状記憶ワイヤ51がバネ付きワイヤ52のバネ52aの付勢力によって常に引っ張られているために、電圧の不印加時には真っ直ぐに延びた状態に復帰するようになっている。
上記形状記憶ワイヤ51の両端には、通電するための端子(図示せず)が設けられ、それぞれの端子に通電するための配線(図示せず)が施され、第1掌部22まで引き回されている。第1掌部22には、図示しない制御部あるいは制御部からの信号端子があり、制御部で各DCモータM1,M2や高分子アクチュエータ24への電力供給を制御している。
次に、ロボットハンド2により把持対象物を把持する場合の動作を図12のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図12のフローチャートのステップST31において、処理部11によって把持対象物の位置や大きさを確認した後、ステップST32で、把持対象物の把持を行うための計画を立てる。次いで、ステップST33において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送った後、ステップST34で、第1DCモータM1を図11に示す矢印A方向に回転させ、第2および第3プーリP2,P3を図11に示す矢印A方向に回転させる。このとき、第2および第3ポジションセンサSpos1,Spos2の値は常に読み取られ、第2および第3リンクL2,L3が目的の角度になるまで回転する。また、形状記憶ワイヤ51は特に動作命令を受けることはなく、第1リンクL1および第2リンクL2は並行を保ったままである。
その後、ステップST35において、把持対象物の形状、あるいはロボットハンド2位置の状況により第2リンクL2が把持対象物に対し接触すると、ステップST36で、形状記憶ワイヤ51に通電(電圧を印加)して縮ませるように制御し、第1リンクL1を把持対象物に接触させる。ここで、把持対象物との接触認識は、ロボットハンド2の画像入力部15での画像による確認や、指先に取り付けられた接触センサ(図示せず)などの接触認識手段により確認される。
しかる後、ステップST37において、第1リンクL1が把持対象物に接触したことを確認すると、ステップST38で、把持対象物に対し一定の圧力を加えた状態で形状記憶ワイヤ51を維持するように制御する。この動きにより、第1リンクL1が把持対象物に接触し、圧力を加えることで把持対象物の把持を安定して行うことが可能となる。把持対象物T1の安定把持のためには接触点が多いほうがよく、本実施例の動作は協調動作での把持においても安定把持に対して高い効果が得られる。つまり、第1指部21と第2指部25とによる把持は、把持対象物に最初に接触させた第1指部21の第2リンクL2と、この第1指部21と対向する第2指部25と、さらに第1指部21の第1リンクL1との3点で把持対象物と接触させ、安定して把持させるというものである。
また、ロボットハンド2により小さい形状の把持対象物を把持する場合の動作を図13のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図13のフローチャートのステップST41において、処理部11によって形状の小さい把持対象物の位置や大きさを確認した後、ステップST42で、小さい把持対象物の把持を行うための計画を立てる。次いで、ステップST43において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送った後、ステップST44で、第1DCモータM1を図11に示す矢印A方向に回転させ、第2および第3プーリP2,P3を図11に示す矢印A方向に回転させる。
その後、ステップST45において、第1リンクL1を小さい把持対象物に接触させた後、ステップST46で、形状記憶ワイヤ51に通電停止(電圧を不印加)にしてバネ付きワイヤ52(バネ52a)の付勢力により伸ばすように制御する。このとき、第1リンクL1が指腹側(図11では下側)に屈曲する。
それから、ステップST47において、小さい把持対象物に対し近づく方向に第2および第3リンクL2,L3を曲げていった後、ステップST48で、対向する第2指部25を小さい把持対象物に接触するまで近づけて把持する。この方法により、第1指部21の第2リンクL2と、第2指部25と、第1指部21の第1リンクL1との3点で把持できない場合には、第1リンクL1の指腹側の接触面積を大きくして把持することが可能となる。
この場合、ステップST44での第1DCモータM1を図11に示す矢印A方向に回転させて第2および第3プーリP2,P3を図11に示す矢印A方向に回転させる動作が、ステップST41での処理部11による形状の小さい把持対象物の位置や大きさを確認する前に行われるようにしてもよい。
したがって、上記実施例では、第1指部21の第1関節部分23aにのみ形状記憶ワイヤ51といった独立した駆動源が用いられ、第1指部21の他の第2および第3関節部分23b,23cには、締め込みワイヤY1および緩めワイヤY2と第2,第3プーリP2,P3とを介して第1DCモータM1の駆動力を伝達するワイヤ・プーリ系の駆動機構が駆動源として用いられているので、把持対象物の形状にかかわらず安定した把持を行うことができる。
しかも、第1指部21の指先や第1掌部22にモータを追加する必要もなくなり、重量が増すことも、構造が複雑なものとなることもなく、軽量なマニピュレータによってロボットハンド2を作成することができる。
なお、上記実施例4では、形状記憶ワイヤ51の各一端にバネ付きワイヤ52の各一端をそれぞれ個別に接続して環状に形成したが、形状記憶ワイヤおよびバネ付きワイヤが、第1プーリおよび第2プーリの間において互いに交叉するようにタスキ掛けされた状態で、それぞれの両端が第1および第2プーリに接続されるようにしてもよい。
次に、本発明の実施例5を図14および図15に基づいて説明する。
この実施例14では、ロボットハンド2に感圧センサを設けている。なお、感圧センサを除くその他の構成は、上記実施例4の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図14に示すように、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹側(図14では下側)には、第1および第2感圧センサ61,62が取り付けられている。この各感圧センサ61,62は配線を介して制御部12に接続され、制御部12には、把持対象物に対し第1および第2リンクL1,L2の指腹部が接触した際の圧力情報が抵抗値の変化として入力されるようになっている。
ここで、ロボットハンド2により把持対象物を把持する場合の動作を図15のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図15のフローチャートのステップST51において、処理部11によって把持対象物の位置や大きさを確認した後、ステップST52で、把持対象物の把持を行うための計画を立てる。次いで、ステップST53において、図示しないアームの制御部へのロボットハンド2の移動命令とともに、ロボットハンド2の各制御部12に対して把持命令を送った後、ステップST54で、第1DCモータM1を図14に示す矢印A方向に回転させ、第2および第3プーリP2,P3を図14に示す矢印A方向に回転させる。
その後、ステップST55において、把持対象物に対し第2リンクL2の指腹部が接触すると、第2感圧センサ62から制御部12に対して信号(圧力情報)が送られ、ステップST56で、形状記憶ワイヤ51に通電(電圧を印加)して縮ませるように制御し、第1リンクL1を把持対象物に接触させる。
それから、ステップST57において、第1リンクL1の指腹部が把持対象物に接触すると、第1感圧センサ61から制御部12に対して信号(圧力情報)が送られる。その後、ステップST58において、把持対象物を安定把持する上で、第1および第2感圧センサ61,62の信号の値が目標値になるように制御する。
この場合、把持対象物があらかじめ決められていれば、すでに決められた各感圧センサ61,62の信号値が目標値になるように制御する。また、把持対象物が未知の物体であれば、形状記憶ワイヤ51およびバネ付きワイヤ52で可能な把持力の範囲で任意に決められた値が目標値となる。そして、制御の具体的な方法としては、第1感圧センサ61の信号値に対し形状記憶ワイヤ51がパルス電圧の印加により発熱して収縮するため、第1感圧センサ61の信号値が目標値に足りない場合はパルス間隔を短くして形状記憶ワイヤ51の発熱量を上げて収縮量を高める。また、第1感圧センサ61の信号値が目標値に対して大きすぎる場合にはパルス間隔を長くして電圧値を下げて形状記憶ワイヤ51の発熱量を下げて収縮量を低くする。一方、第2感圧センサ32の信号値に対する締め込みワイヤおよび緩めワイヤの制御については、第1DCモータM1のトルクを調整することで行う。また、第1感圧センサ61が把持対象物に接触した場合、第1DCモータM1の動作により第1リンクL1が把持対象物に押し付けられて把持状態となる。
したがって、上記実施例5では、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹部に第1および第2感圧センサ61,62が設けられているので、第1リンクL1および第2リンクL2の指腹部が把持対象物に対し接触した際に検出される各感圧センサ61,62からの検出信号つまり実際の圧力情報に基づいて形状記憶ワイヤ51の伸縮動作を制御して第1および第2リンクL1,L2の動作が決定されることになり、第1および第2リンクL1,L2の動作を命令するための処理が簡略化され、処理部11による命令を用いなくともロボットハンド2の制御部12のみで把持対象物を安定把持する制御命令を生成することができる。
次に、本発明の実施例6を図16に基づいて説明する。
この実施例6では、ロボットハンド2にテンションセンサを設けている。なお、テンションセンサを除くその他の構成は、上記実施例4の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図16に示すように、第1および第2プーリP1,P2間に掛け渡された形状記憶ワイヤ51には、その第1および第2プーリP1,P2間での形状記憶ワイヤ51の張力を測定する張力センサとしての第1テンションセンサ71が設けられている。また、第3プーリP3および第1DCモータM1の出力プーリM1a間の締め込みワイヤY1には、その第3プーリP3および出力プーリM1a間での締め込みワイヤY1の張力を測定する第2テンションセンサ42が設けられている。そして、上記第1および第2テンションセンサ71,42により測定された信号、つまり形状記憶ワイヤ51の張力および締め込みワイヤY1の張力情報が、制御部12に入力されるようになっている。
この場合、第1指部21および第2指部25により把持対象物を把持している際に、第1および第2テンションセンサ71,42の測定値(張力情報)から把持対象物に加えられている力を認識することができる。つまり、把持対象物を強く握っているときは第1および第2テンションセンサ71,42の測定値が大きくなる一方、緩く握っているときは各テンションセンサ71,42の測定値が小さくなる。このとき、把持対象物に対して十分な力が加えられていないと判断すると、さらに把持のための圧力を加えるために制御部12から駆動部13に指令信号が出力される。逆に制御部12において把持力が大きいと判断すると、適切な測定値となるように把持力を調整する指令信号が駆動部13に出力される。
そして、ロボットハンド2により設定される把持力は、把持対象物があらかじめ決まっている場合は、把持対象物ごとに決められた把持力で把持するように制御され、未知の把持対象物に対しては、第1DCモータM1および形状記憶ワイヤ51による可能な把持力の範囲であらかじめ決定された第1および第2テンションセンサ71,42の測定値で把持するように制御される。
したがって、上記実施例6では、第1および第2プーリP1,P2間での形状記憶ワイヤ51の張力を測定する第1テンションセンサ71が形状記憶ワイヤ51に設けられているとともに、第3プーリP3および出力プーリM1a間での締め込みワイヤY1の張力を測定する第2テンションセンサ42が締め込みワイヤY1に設けられているので、それぞれのテンションセンサ71,42からの測定値(張力情報)、つまり把持している把持対象物に加えられている把持力に基づいて、第1および第2リンクL1,L2の動作が決定されることになり、第1および第2リンクL1,L2の動作を命令するための処理が簡略化され、処理部11による命令を用いなくともロボットハンド2の制御部12のみで把持対象物を安定把持する制御命令を生成することができる。
次に、本発明の実施例7を図17に基づいて説明する。
この実施例7では、第1DCモータに代えて高分子アクチュエータを第2および第3関節部分の駆動源として用いている。なお、第2および第3関節部分の駆動源としての高分子アクチュエータを除くその他の構成は、上記実施例4の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例では、図17に示すように、締め込みワイヤY1の一端には、高分子アクチュエータ81の一端が接続され、この高分子アクチュエータ81の他端は、第1掌部22に固定されている。上記高分子アクチュエータ81は、電圧を印加することにより伸び縮みするPVDF(ポリフッ化ビニリデン)などの高分子圧電材料によって構成されている。そして、上記高分子アクチュエータ81によって、第2および第3プーリP2,P3による第2および第3リンクL2,L3間での駆動が独立して行えるようになっている。この場合、第2リンクL1を回動させる第2関節部分23b(第1関節23a以外の関節)の駆動源および第3リンクL2を回動させる第3関節部分23c(第1関節23a以外の関節)の駆動源としては、高分子アクチュエータ81が適用されている。なお、高分子アクチュエータ81は、第2および第3プーリP2,P3による第2および第3リンクL2,L3間での駆動を独立して行えるような高分子材料であればなんでもよい。
また、緩めワイヤY2の一端は、第2および第3プーリP2,P3を図17に示す矢印B方向に回転させるように付勢するバネ82を介して第1掌部22に接続されている。
この場合、第1掌部22には図示しない制御部あるいは制御部からの信号端子があり、制御部で高分子アクチュエータ81や形状記憶ワイヤ51への電力供給が制御されるようになっている。
したがって、上記実施例7では、第2および第3リンクL2,L3を駆動させるように伸縮する高分子アクチュエータ81を第2および第3関節部分23b,23cの駆動源として用いているので、第2および第3関節部分23b,23cの駆動源としてDCモータを使用する必要がなくなり、このDCモータよりも軽量でかつ小さい高分子アクチュエータ81によって第1掌部22の軽量化および小型化を図ることができる。
更に、第1掌部22の軽量化によってロボットハンド2の中心に対する第1指部21のモーメントが小さくなり、第1指部21の操作を軽快に行うことができる。
なお、上記第7の実施形態では、第1DCモータに代えて高分子アクチュエータ81を第2および第3関節部分23b,23cの駆動源として用いたが、形状記憶ワイヤが第2および第3関節部分の駆動源として用いられていてもよい。
本発明の最良の形態に係わるロボットハンドの機能ブロック図である。 実施例1におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 (a)は同じく把持する際に第1指部の第2リンクが把持対象物に対し接触した状態を示す説明図である。(b)は同じく把持する際に把持対象物を第1指部の第2リンクと第2指部と第1指部の第1リンクとの3点で安定して把持した状態を示す説明図である。 同じくロボットハンドにより把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 同じくロボットハンドにより小さい形状の把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 (a)は同じく把持する際に第1指部の第2リンクが小さい把持対象物に対し接触した状態を示す説明図である。(b)は同じく把持する際に小さい把持対象物を第1指部の第2リンクと第2指部と第1指部の第1リンクとの3点で安定して把持した状態を示す説明図である。 実施例1の変形例におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 実施例2におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 同じくロボットハンドにより把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 実施例3におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 実施例4におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 同じくロボットハンドにより把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 同じくロボットハンドにより小さい形状の把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 実施例5におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 同じくロボットハンドにより把持対象物を把持する場合の動作の手順を示すフローチャート図である。 実施例6におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 実施例7におけるロボットハンドの第1指部の構造を第1掌部および指先方向と平行な位置から見た断面図である。 従来例に係わるマニピュレータの構造を斜め方向から見た斜視図である。 同じくマニピュレータにより把持対象物を把持した状態を示す説明図である。 その他の従来例に係わるマニピュレータの構造を上方から見た平面図である。
符号の説明
L1 第1リンク
L2 第2リンク
L3 第3リンク
23a 第1関節部分(第1関節)
23b 第2関節部分(他の関節)
23c 第3関節部分(他の関節)
24 高分子アクチュエータ
P1 第1プーリ(プーリ)
P2 第2プーリ(プーリ)
P3 第3プーリ(プーリ)
Y1 締め込みワイヤ(ワイヤ)
Y2 緩めワイヤ(ワイヤ)
M1 第1DCモータ(モータ)
M2 第2DCモータ(モータ)
31 第1感圧センサ(感圧センサ)
32 第2感圧センサ(感圧センサ)
41 第1テンションセンサ(第1張力センサ)
42 第2テンションセンサ(第2張力センサ)
51 形状記憶ワイヤ
61 第1感圧センサ(感圧センサ)
62 第2感圧センサ(感圧センサ)
71 第1テンションセンサ(第1張力センサ)
81 高分子アクチュエータ

Claims (7)

  1. 複数のリンクを互いに回動可能に関節部分にて連結し、各関節部分には相隣なるリンク同士を回転自在に支持するプーリが備えられた多関節マニピュレータにおいて、
    先端のリンクを次のリンクに対し回動させる第1関節の駆動源には、先端のリンクと次のリンクとの間に連結された状態で電圧を印加することによって先端のリンクを駆動させるように伸縮する高分子アクチュエータが用いられている一方、
    他の関節の駆動源には、この関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続されたモータとが用いられている
    ことを特徴とする多関節マニピュレータ。
  2. 上記請求項1記載の多関節マニピュレータにおいて、
    先端のリンクおよびその次のリンクの指腹部には、感圧センサが設けられていることを特徴とする多関節マニピュレータ。
  3. 上記請求項1記載の多関節マニピュレータにおいて、
    第1関節の駆動源は、先端のリンクと次のリンクとの間の張力を測定する第1張力センサを備えている一方、
    他の関節の駆動源は、プーリとモータとの間のワイヤの張力を測定する第2張力センサを備えていることを特徴とする多関節マニピュレータ。
  4. 複数のリンクを互いに回動可能に関節部分にて連結し、各関節部分には相隣なるリンク同士を回転自在に支持するプーリが備えられた多関節マニピュレータにおいて、
    先端のリンクを次のリンクに対し回動させる第1関節の駆動源には、先端のリンクと次のリンクとの間に連結された状態で電圧を印加することによって先端のリンクを駆動させるように伸縮する形状記憶ワイヤが用いられている一方、
    他の関節の駆動源には、この関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続されたモータとが用いられている
    ことを特徴とする多関節マニピュレータ。
  5. 請求項4記載の多関節マニピュレータにおいて、
    先端のリンクおよびその次のリンクの指腹部には、感圧センサが設けられていることを特徴とする多関節マニピュレータ。
  6. 上記請求項4記載の多関節マニピュレータにおいて、
    第1関節の駆動源は、先端のリンクと次のリンクとの間の張力を測定する第1張力センサを備えている一方、
    他の関節の駆動源は、プーリとモータとの間のワイヤの張力を測定する第2張力センサを備えていることを特徴とする多関節マニピュレータ。
  7. 請求項1もしくは4記載の多関節マニピュレータにおいて、
    第1関節以外の関節の駆動源には、上記第1関節以外の関節に設けられたプーリに連結されたワイヤと、そのワイヤを駆動させるように接続された高分子アクチュエータもしくは形状記憶ワイヤとが用いられている
    ことを特徴とする多関節マニピュレータ。
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