JP2011192662A - 電子デバイス用基板及び電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波領域における高周波伝送特性に優れ、コストが安価で、しかも、化学的安定性、電気絶縁性、耐熱衝撃性及び耐熱変形性に優れた絶縁構造を有する電子デバイス用基板及び電子デバイスを提供すること。
【解決手段】環状絶縁部3は、ガラスを主成分とする無機絶縁層33を含み、無機絶縁層33は、縦導体2を取り囲んで、半導体基板1に設けられた環状溝30の内部に充填されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイス用基板及び電子デバイスに関する。
近年、回路基板に多数の貫通電極を設けておき、この回路基板を積層するTSV(Through-Silicon-Via)技術が提案されている。TSV技術を使えば、大量の機能を小さな占有面積の中に詰め込めるようになるし、また、素子同士の重要な電気経路が劇的に短く出来るために、処理の高速化が導かれる。
TSV技術の適用した場合、貫通電極をシリコン基板から電気絶縁しなければならない。電気絶縁の手段として、特許文献1は、シリコン基板を貫通する貫通電極を取り囲むように、シリコン基板を貫通するリング状の分離溝を設け、分離溝の底面及び側面上に直接シリコン膜を形成し、次に分離溝内に残された隙間を埋めるように、シリコン膜上に絶縁膜を形成し、分離溝の内周側面及び外周側面とそれぞれ接するシリコン膜の表面を熱酸化して、シリコン熱酸化膜とする技術を開示している。
しかし、貫通電極とシリコン基板を電気絶縁したとしても、電気絶縁構造によっては、特に、GHzの高周波領域で浮遊容量が増大し、リアクタンスが低下する。これにより、貫通電極からシリコン基板へ高周波信号が漏洩し、信号伝送特性が劣化する。従って、GHzの高周波領域における信号伝送特性の改善には、貫通電極とシリコン基板とを電気絶縁する絶縁部分の比誘電率を小さくすると共に、比抵抗をできるだけ高くするなど、更に改善が必要である。
この観点から、特許文献1の開示内容を看ると、貫通電極とシリコン基板とをシリコン熱酸化膜によって電気絶縁する構造であるから、信号伝送特性は、シリコン熱酸化膜の電気絶縁性によって与えられる以上には改善され得ない。即ち、信号伝送特性の改善に限界がある。
しかも、分離溝の底面及び側面上に直接、シリコン膜を形成する工程、シリコン膜形成後に、分離溝内に残された隙間を埋めるようにシリコン膜上に絶縁膜を形成する工程、更に、シリコン膜の表面を熱酸化する工程が必要であり、工程が複雑で、長くならざるを得ない。従来の平面的配置技術をTSV技術によって置き換える際に、工業的量産上、重要視されるのは、コスト・パフォーマンスであり、上述した先行技術では、この要請に充分には応えることができない。
更に、上述した先行技術では、膜によって分離溝を満たそうとするものであるため、分離溝の溝幅は、例えば2μm前後の極めて狭小の値にせざるを得ず、ウエハの通常の厚みを考慮すると、分離溝のアスペクト比は、100〜200にもなってしまう。このため、分離溝に対するシリコン膜形成工程が困難になる。
特開2008−251964号公報
本発明の課題は、高周波伝送特性に優れた電子デバイス用基板及び電子デバイスを提供
することである。
本発明のもう一つの課題は、コストが安価で、しかも、化学的安定性、電気絶縁性、耐熱衝撃性及び耐熱変形性に優れた絶縁構造を有する電子デバイス用基板及び電子デバイスを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る電子デバイス用基板は、半導体基板と、縦導体と、環状絶縁部とを含む。前記縦導体は、前記半導体基板の厚み方向に延びている。前記環状絶縁部は、無機絶縁層を含み、前記無機絶縁層は、前記縦導体を取り囲んで前記半導体基板に設けられた環状溝内に充填されている。
上述したように、本発明に係る電子デバイス用基板では、環状絶縁部が、縦導体を取り囲んで半導体基板に設けられた環状溝内に設けられているから、貫通電極等で代表される縦導体が、環状絶縁部よって、隣接する他の縦導体から電気的に絶縁される。
しかも、環状絶縁部は、無機絶縁層を含んでいる。この無機絶縁層は、ガラスを主成分とし、環状溝に充填されている。ガラス成分は、種々のガラス材料から、比誘電率が低く、比抵抗の高いものを選択して用いることができる。従って、環状絶縁部全体としての比誘電率及び比抵抗を、ガラス材料の選択によって調整し、それによって、高周波領域における信号漏洩を低減させ、信号伝送特性を向上させることができる。また、充填構造であるので、隙間のない緻密な絶縁構造を実現することができる。
しかも、無機絶縁層は、充填層であるので、成膜プロセスを必要とする従来技術と異なって、環状溝の溝幅を狭くしなければならない理由がない。このため、無機絶縁層の形成工程、延いては、環状絶縁部の形成工程が容易化される。
無機絶縁層は、液状ガラス、即ち、ペースト状のガラスを環状溝内に充填し、硬化させることによって形成し得る。従って、環状溝の内部に液状ガラスを充填するという簡単、かつ、安価なプロセスでコストの安価な電子デバイス用基板を実現することができる。
無機絶縁層は、ガラス成分のほか、焼結体であるセラミック成分を含んでいてもよい。含有されるべきセラミック成分について、その比誘電率及び比抵抗を選択することができ、それによっても、環状絶縁部全体としての比誘電率及び比抵抗を調整し得る。よって、高周波領域における信号漏洩を低減し、信号伝送特性を向上させることができる。
環状絶縁部は、環状溝の内壁面に絶縁層を含んでいてもよい。この絶縁層は、好ましくは酸化層、更に好ましくは窒化層を含んでいる。酸化層及び窒化層は、単層であってもよいし、複数層であってもよい。また、酸化層及び窒化層は、環状溝の内面に成膜されたものであってもよいし、環状溝のない面に現れる半導体基板の面を、酸化または窒化したものであってもよい。このような絶縁構造によれば、半導体基板に対する環状絶縁部の悪影響、特に無機絶縁層に含まれるガラス成分の悪影響を回避することができる。
本発明に係る電子デバイス用基板は、具体的にはインターポーザとしての形態をとることができる。そのほか、半導体基板の内部に半導体素子を有する半導体ウエハ又は半導体装置の形態をとることもできる。
更に、本発明に係る基板の複数枚を積層して、電子デバイスとして実現してもよい。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する
。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
本発明に係る電子デバイス用基板の一部を示す平面図である。 図1のII−II線断面図ある。 本発明に係る電子デバイス用基板の別の実施形態における一部を示す平面図である。 本発明に係る電子デバイス用基板の別の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る電子デバイスの実施形態を示す図である。
図1及び図2を参照すると、本発明に係る電子デバイス用基板の一例として、インターポーザが図示されている。このインターポーザは、半導体基板1と、縦導体2と、環状絶縁部3とを含む。半導体基板1は、例えば、厚みT1のシリコン基板であり、ウエハ、又は、ウエハから切り出されたチップの形態を有する。厚みT1は、限定するものではないが、50〜700μm程度である。
縦導体2は、半導体基板1の厚み方向に延びている。縦導体2は、基板面に対して整列して分布されている。実施の形態に示す縦導体2は、半導体基板1を貫通する貫通電極である。
縦導体2は、図1に示すように、基板面に想定されるXY平面でみて、X方向及びY方向に所定の配置ピッチDx、Dyをもって、例えば、マトリクス状に整列して配置される。縦導体2のディメンションは、一例として例示すると、配置ピッチDx、Dy、が4〜100μmの範囲、最大部の径D1が0.5〜25μmの範囲である。もっとも、配置ピッチDx、Dyは、一定寸法である必要はないし、径D1も上述した値に限定されるものではない。
縦導体2は、メッキ法、溶融金属充填法又は導電ペースト充填法など、公知技術の適用によって形成することができる。縦導体2を組成する材料は、形成方法によって異なる。メッキ法の場合には、主にCuメッキ膜が用いられ、溶融金属充填法の場合には、Ag、Cu、Au、Pt、Pd、Ir、Al、Ni、Sn、In、Bi、Znの群から選択された少なくとも1種の金属元素を含む金属成分を用いることができる。上述した金属成分は、好ましくは、ナノコンポジット構造を有する。ここに、ナノコンポジット構造とは、上述した元素群の中から選択された複数の元素を含み、粒径が好ましくは500nm以下の多結晶体を言う。このようなナノコンポジット構造を有する金属成分を用いることの利点は、溶融金属全体としての融点を低下させ得る点にある。
何れの形成方法をとるにせよ、その前に縦孔(貫通ビア)20を形成する必要がある。縦孔(貫通ビア)20は、CVD法、レーザ穿孔法など、公知の技術によって形成することができる。
環状絶縁部3は、縦導体2を取り囲んで半導体基板1に設けられた環状溝30内に設けられている。従って、半導体基板1は、環状絶縁部3によって、その内側のリング状部分11と、外側領域とに分離される。これにより、縦導体2が、環状絶縁部3を介して隣接する他の縦導体2から電気的に絶縁されることになる。
環状溝30は、縦孔20を形成した手段によって形成することができる。環状溝30は、半導体基板1を厚み方向に貫通して設けられ、縦導体2が設けられている縦孔20の外径D1よりも大きな第1内径D2を持っている。従って、縦孔20の内周面と、第1内径D2を持つ環状溝30の内周面との間には、径差分(D2−D1)だけ、半導体基板1が、リング状部分11として、島状に存在することになる。環状溝30は、第1内径D2から溝幅だけ離れた第2内径D3を有している。即ち、環状溝30は、溝幅(D3−D2)となっている。溝幅(D3−D2)は、環状絶縁部形成に障害とならないような幅に定める。アスペクト比で見ると、200以下、好ましくは100以下である。
環状絶縁部3は、無機絶縁層33を含んでいる。無機絶縁層33は、ガラスを主成分とし、環状溝30に充填され、環状溝30を完全に満たしている。したがって、隙間のない緻密な絶縁構造を実現することができる。
無機絶縁層33は、液状ガラス、即ち、ガラスペーストを環状溝30の内部に充填し、加圧して硬化させることによって形成し得る。従って、無機絶縁層33は、環状溝30の内部に液状ガラスを充填し、硬化させるという簡単、かつ、安価なプロセスで形成することができる。
しかも、無機絶縁層33は、充填構造であるので、成膜プロセスを必要とする従来技術と異なって、環状溝30の溝幅を狭くしなければならない理由がなくなる。このため、無機絶縁層33の形成工程、延いては、環状絶縁部3の形成工程が容易化される。
ガラス充填の一方法としては、液状ガラスを、減圧雰囲気内で環状溝30内に流し込んだ後、環状溝30内の液状ガラスに、プレス圧、ガス圧又は転圧などを加えて加圧しながら硬化させる方法を挙げることができる。
ガラス材料としては、種々のものを用い得る。一例として、SiO2、PbO、B23、ZnO、MgO、Al23、Na2CO、CaCO3、NaO、CaO、KOの少なくとも一種を含むガラス材料を例示することができる。これらのガラス材料から、比誘電率が低く、比抵抗の高いものを選択して用いる。従って、環状絶縁部3の全体としての比誘電率及び比抵抗を調整し、それによって、高周波領域における信号漏洩を低減し、信号伝送特性を向上させることができる。
無機絶縁層33は、ガラス成分のほか、焼結体であるセラミック成分、特に、nmサイズのセラミック微粒子を含んでいてもよい。この場合には、含有されるべきセラミック成分について、その比誘電率及び比抵抗を選択することができ、それによっても、環状絶縁部3の全体としての比誘電率及び比抵抗を調整し、GHzの高周波領域における信号漏洩を低減させ、信号伝送特性を向上させることができる。そのようなセラミックス材料としては、常温比抵抗が1014Ω・cmを超え、比誘電率が4〜9の範囲にあるアルミナ(Al)、ムライト(3Al・2SiO)、コージライト(2MgO・2Al・5SiO)、ステアタイト(MgO・SiO)、フォルステライト(2MgO・SiO)、窒化珪素(Si)又は窒化アルミ(AlN)などを挙げることができる。
環状絶縁部3は、更に、絶縁層31、32を含んでいてもよい。絶縁層31、32は、好ましくは酸化層、更に好ましくは窒化層を含んでいる。酸化層及び窒化層は、単層であってもよいし、複数層であってもよいし、或いはこれらの組み合わせであってもよい。さらに、酸化層、窒化層は、環状溝30の内面に成膜されたものであってもよいし、環状溝30の内面に現れる半導体基板1の面を、酸化または窒化したものであってもよい。このような絶縁構造によれば、半導体基板1に対する無機絶縁層33の悪影響を、絶縁層31、32によって遮断し得る。例えば、上述したガラス材料に含まれることのあるアルカリ金属(Na、K)による酸化膜耐圧不良、遷移金属(Fe、Cu、Zn)によるpn接合リーク不良、3族元素(B、Al)によるp反転不良等を、絶縁層31、32によって回避することができる。
実施の形態に示す絶縁層31、32は、環状溝30の内壁面を酸化又は窒化して得られたものである。即ち、環状溝30の内側面が絶縁層31、32によって覆われており、無機絶縁層33は絶縁層31、32によって囲まれた環状溝30の内部に充填されている。
半導体基板1として、一般的なシリコン基板を例に採ると、酸化層はシリコン酸化層となり、窒化層はシリコン窒化層となる。シリコン酸化層やシリコン窒化層は、既に知られている技術を適用して形成することができる。例えば、シリコン基板を表面から酸化又は窒化する方法や、化学気相堆積法(CVD法)によって絶縁層を成膜する方法が知られており、何れの方法も採用することができる。絶縁層31、32の酸化や窒化の深度、即ち、実質的な層厚は、実際に要求される伝送特性に照らし合わせて定めることが好ましい。
一般的にいって、シリコン窒化層は、絶縁特性がシリコン酸化層よりも、優れている。しかも、窒化層は、化学的安定性、電気絶縁性、耐熱衝撃性及び耐熱変形性に優れた特性を示す。従って、一般的見地からは、絶縁層31、32を、シリコン窒化層によって構成することが好ましいといえる。
更に、シリコン窒化層でなる絶縁層31、32は、化学的安定性、耐熱衝撃性及び耐熱変形性に優れた特性を示す。従って、化学的安定性、耐熱衝撃性及び耐熱変形性に優れた分離絶縁構造を実現しえる。
環状絶縁部3は、単層であってもよいし、間隔をおいて同軸状に配置された多層構造であってもよい。また、その形状は、図示の円形状ではなく、図3に示す四角形状などの角形状であってもよい。更に、縦導体2も、図示の円形状、円柱状であることは必須ではない。角柱状であってもよい。
本発明に係る電子デバイス用基板は、図1〜図3に示したインターポーザとしての形態のほか、半導体基板1の内部に半導体素子を有する基板の形態をとることもできる。図4にその一例を示す。図において、図1〜図3に現れた構成部分に相当する部分については、同一参照符号を付し、重複説明は省略する。
図4を参照すると、厚みT1のシリコン基板でなる半導体基板1の一面側に、半導体素子7が形成されている。縦導体2は半導体基板1を厚み方向に貫通しており、その一端に接続電極62、その上に外部接続用電極61が順次に接合されている。半導体素子7は、図示しない配線を介して、接続電極62に接続されている。半導体素子7及び接続電極62は、半導体基板1の一面側に設けられた絶縁膜4によって覆われている。また、縦導体2の他端側にも、外部接続用電極63が接合されている。
この回路基板、即ち、半導体装置においても、環状絶縁部3は、絶縁層31、32と、無機絶縁層33とを含み、縦導体2を取り囲んで半導体基板1に設けられた環状溝30の内部に設けられている。無機絶縁層33は、ガラスを主成分とし、絶縁層31、32によって囲まれた環状溝30の内部に充填されている。従って、図1〜図3を参照して説明したと同様の作用効果を奏する。
更に、本発明に係る基板の複数枚を積層して、電子デバイスとして実現してもよい。図5にその実施の形態の一例を示す。図5において、図1〜図4に現れた構成部分に相当する部分については、同一参照符号を付し、重複説明は省略する。
図5に示した実施の形態では、図1〜図3に示したインターポーザでなる基板INTの上に、図4に示した半導体ウエハ又は半導体装置でなる基板SM1〜SMnを順次に積層
し、接合した構造となっている。
本発明に係る電子デバイスは、代表的には、三次元システム・パッケージ(3D-SiP)としての形態をとる。具体的には、システムLSI、メモリLSI、イメージセンサ又はMEMS等である。アナログやデジタルの回路、DRAMのようなメモリ回路、CPUのようなロジック回路などを含む電子デバイスであってもよいし、アナログ高周波回路と、低周波で低消費電力の回路といった異種の回路を、別々のプロセスによって作り、それらを積層した電子デバイスであってもよい。
更に具体的には、センサーモジュル、光電気モジュール、ユニポーラトランジスタ、MOS FET、CMOS FET、メモリーセル、もしくは、それらの集積回路部品(IC)、又は各種スケールのLSI等、凡そ、電子回路を機能要素とする電子デバイスのほとんどのものが含まれ得る。本発明において、集積回路LSIと称する場合、小規模集積回路、中規模集積回路、大規模集積回路、超大規模集積回路VLSI、ULSI等の全てを含む。
上述した各種の電子デバイスにおいて、基板積層構造、半導体基板1の種類、半導体基板1を通る縦導体2の形状、配置、孔径などの点で、この明細書で開示したものと異なるとしても、縦導体2に対する環状絶縁部3の関係及び環状絶縁部3の構造において、本発明を満たす限り、本発明に含まれるものである。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
1 半導体基板
2 縦導体
20 縦孔
3 環状絶縁部
31 絶縁層
32 絶縁層
33 無機絶縁層

Claims (11)

  1. 半導体基板と、縦導体と、環状絶縁部とを含む電子デバイス用基板であって、
    前記縦導体は、前記半導体基板の厚み方向に延びており、
    前記環状絶縁部は、ガラスを主成分とする無機絶縁層を含んでおり、
    前記無機絶縁層は、前記縦導体を取り囲んで前記半導体基板に設けられた環状溝内に充填されている、
    基板。
  2. 請求項1に記載された電子デバイス用基板であって、
    前記環状絶縁部は、前記環状溝の内壁面に絶縁層を有し、
    前記無機絶縁層は、前記絶縁層の内側に生じる前記環状溝内に充填されている、
    基板。
  3. 請求項2に記載された電子デバイス用基板であって、前記絶縁層は、酸化層または窒化層である、基板。
  4. 請求項3に記載された電子デバイス用基板であって、前記絶縁層は、前記環状溝の内面において、前記半導体基板が酸化又は窒化されたものである、基板。
  5. 請求項3又は4に記載された基板であって、
    前記半導体基板は、シリコン基板であり、
    前記絶縁層は、シリコン酸化層又はシリコン窒化層である、
    基板。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された基板であって、前記無機絶縁層は、焼結体であるセラミック成分を含む、基板。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載された基板であって、インターポーザである、基板。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載された基板であって、前記半導体基板は、半導体素子を有している、基板。
  9. 複数枚の基板を積層した電子デバイスであって、前記複数枚の基板は、請求項1乃至8の何れかに記載されたものを含む、電子デバイス。
  10. 請求項9に記載された電子デバイスであって、三次元システム・パッケージ(3D-SiP)である、電子デバイス。
  11. 請求項10に記載された電子デバイスであって、システムLSI、メモリLSI、イメージセンサ、又はMEMSの何れかである、電子デバイス。
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