JP2011185763A - レーザセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、装置の姿勢変化を検出できるようにする。
【解決手段】装置本体ケース2には、侵入検出用レーザ照射口11の反対側にレーザ通過口12が形成されている。建物の壁14におけるレーザ通過口12と対向する部位には姿勢変化検出用シール3が装着される。レーザ照射部5から照射されたレーザ光は、回転ミラーで展開され、レーザ通過口12を通してシール3をスキャンしてレーザ受光部6により受光される。制御装置10は、レーザ通過口12を通して戻ってくるレーザ光がレーザ受光部6で受光されると、このレーザ受光パターンを当該展開周回とこれ以前での展開周回とで比較し、同じであれば姿勢変化無しと判断し、異なれば姿勢変化有りと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光を利用して目標とするエリアに人体や物体が侵入したことなどを検出するレーザセンサ装置に関する。
従来、この種のレーザセンサ装置では、レーザ光を照射する侵入検出用レーザ照射口(これはレーザ戻り口を兼用する)を、目標とするエリアに向けた状態で、建物の壁や、センサ装置取付用ポールなどの固定物に取り付けられる。この従来のレーザセンサ装置の構成を図12〜図14に示す。このレーザセンサ装置51は、装置本体ケース52に例えば角度範囲Fr(装置本体ケース真正面を0°としたとき「S1°−0°−S2°」の角度範囲)の侵入検出用レーザ照射口53が形成されており、この侵入検出用レーザ照射口53には、レーザ光を透過可能なカバー53aが設けられている。
さらに、前記装置本体ケース52内には、レーザ照射部54、ビームスプリッター55、回転ミラー56、レーザ受光部57、制御装置58が設けられており、前記レーザ照射部54から出たレーザ光をビームスプリッター55を通し、そして回転ミラー56で360°(全周方向)に展開する。この展開されたレーザ光が前記侵入検出用レーザ照射口53から出射されて対象物をスキャンし、対象物で反射したレーザ光が前記レーザ照射口53から戻ってきて前記回転ミラー56及びビームスプリッター55で屈曲されてレーザ受光部57で受光される。
前記制御装置58は、このレーザ受光部57で受光されたレーザ光の量又は受光パターンが、この受光時点の展開周回とこれ以前の展開周回とで変化したか否かを判断していて、変化すれば上記角度範囲Frに人体あるいは物体が侵入したと判断する。
上述のレーザセンサ装置51は、図12に示すように、目標とするエリアに対してレーザ光によるスキャンがなされるように姿勢を決められた状態で、建物の壁59や装置取付用ポール(固定物)などに取り付けられる。
従って、通常では、常に目標とするエリアをスキャンし続ける。
しかし、侵入者によって故意にレーザセンサ装置51の姿勢を変えられたり、あるいは予期せぬアクシデントで物がレーザセンサ装置51に衝当してレーザセンサ装置51の姿勢が変わったりすることも考えられる。
このように当初の姿勢が変わった場合には、スキャンエリアが当初設定の目標とするエリアからずれてしまうため、修理や調整を行う必要がある。そのためには、その姿勢変化を検出する必要がある。
このような姿勢変化を検出する方法としては、特許文献1や特許文献2に記載された技術がある。特許文献1では、加速度センサを用いて電気機器の傾きを検知する技術が開示され、又、カメラにおいて人の顔面を複数の受光素子と差動増幅回路とを用いて検出する技術が開示されている。
特開平9−81305号公報 特開平7−13239号公報
しかし、これら特許文献1、2の技術では、別途、センサや素子及び回路を内蔵する必要があるため、大規模な設計変更が余儀なくされ、コストアップや大型化を招いてしまう。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、別途センサや受光素子及び回路を追加することなく、換言すれば、簡単な構成で、装置の姿勢変化を検出できるレーザセンサ装置を提供することにある。
本発明は次の点に着目してなされたものである。すなわち、従来のレーザセンサ装置は、図14を再掲すると、比較的広角度のスキャンエリアを得るためにレーザ照射部53から出たレーザ光を回転ミラー56によって360°方向へ展開するようにし、その360°のうちの前記角度範囲Fr分で開口する侵入検出用レーザ照射口53から外部へ照射させることで、広角度のスキャンエリアを実現している。
発明者は、このようなレーザセンサ装置51において、侵入検出用レーザ照射口53から出射されるレーザ光は、侵入検出のために使用されているが、この従来においては、図15に示すように、回転ミラー56で展開されたレーザ光が侵入検出用レーザ照射口53以外の内面を旋回する旋回領域では、レーザ光が全く無駄であることに気が付いた。ただ、このままでは、この無駄なレーザ光旋回を自装置の姿勢変化検出に利用できない。
そこで、本発明者が注目したのは、レーザセンサ装置51の姿勢が変化するということは、レーザセンサ装置51と、その周囲の固定物例えば当該レーザセンサ装置51を取り付ける壁59や装置取付用ポールとの相対的姿勢が変化するということであり、この相対的基準変化を、前記無駄な旋回領域のレーザ光を利用して検出することを考えた。
この考えに基づいて、まず、図16、図17に示すように、装置本体ケース52の背面側(侵入検出用レーザ照射口53と反対側)にレーザ通過口Aを開けて、展開されたレーザ光が壁59の壁面59aを照射するようにした。このとき、装置の最初の取付姿勢状態でレーザ光のスキャン軌跡がスキャン軌跡Lk(図18参照)であったとし、そして、この状態からレーザセンサ装置51の姿勢が変化すれば、前記スキャン軌跡Lkとは異なるスキャン軌跡L1や、L2を描くことが分った。従って、この当初のスキャン軌跡Lkが別のスキャン軌跡形態に変化したことを判別できれば、レーザセンサ装置51の姿勢の変化を検出できることが分った。
このスキャン軌跡の任意変化を検出するために、本発明者は、スキャン軌跡が現出する面に、反射率が異なる模様を付したシールを貼ってみることを考えた。この場合、種々の反射模様を考えたが、図19に示すシールBにように、反射率が明確に異なる複数の三角形の模様MH、ML、MH、ML(模様MHの反射率が模様MLの反射率より大)であれば、前記スキャン軌跡Lkと、姿勢変化後の前記スキャン軌跡L1あるいはL2とでは、スキャン軌跡における反射率の高い部分の長さと低い部分の長さとの比率が個々に違うようになる。つまり、レーザ光の展開時にシールBで反射して前記レーザ通過口Aから戻ったレーザ光の前記レーザ受光部57でのレーザ受光パターンが、当該展開周回とこれ以前での展開周回とで、同じであれば姿勢変化無しと判断し、異なれば姿勢変化有りと判断できることをみつけた。
このようにすれば、別途センサや受光素子及び回路を追加することなく、装置の姿勢変化を検出可能となる。
上述の着目点を考慮した請求項1は、装置本体と、姿勢変化検出用シールとを備えたものであって、前記装置本体は、装置本体ケースに形成した侵入検出用レーザ照射口と、前記装置本体ケース内に設けられレーザ光を照射するレーザ照射部と、前記レーザ照射部から照射されて対象物で反射したレーザ光を受光するレーザ受光部と、回転軸を中心として回転するとともに、前記回転軸に対して傾斜して設けられ、前記レーザ照射部から照射されたレーザ光を回転全周囲に展開し前記侵入検出用レーザ照射口から出射させる回転ミラーと、前記レーザ光の展開時に外部から前記侵入検出用レーザ照射口を経て戻ったレーザ光の受光量又は受光パターンを、当該展開周回とこれ以前の展開周回で比較し、同じであれば侵入体の侵入無しと判断し、同じでなければ侵入有りと判断する侵入判断手段とを有する制御装置とを備え、前記装置本体ケースにおいて前記侵入検出用レーザ照射口とは反対側の部分に、前記回転ミラーで展開されたレーザ光を所定の展開角度範囲で外部へ出射させるレーザ通過口を形成し、前記姿勢変化検出用シールは、前記装置本体ケースが取り付けられる固定物における前記レーザ通過口と対向する部位に装着されるものであって、当該レーザ通過口より小さい大きさであり、且つ、前記レーザ光が当たる側の面には、反射率が異なる夫々一つ又は複数の三角形の第1の模様部及び第2の模様部が前記レーザ光の展開方向で隣合って形成され、且つ、これら第1の模様部及び第2の模様部の各三角形形状は、自身を前記展開方向と平行に切断する線の長さが、当該展開方向と直交する方向で全く同じ長さとならない三角形の形状をなし、前記制御装置は、さらに、前記レーザ光の展開時に前記レーザ通過口から戻ってきたレーザ光の前記レーザ受光部での受光したレーザ受光パターンを当該展開周回とこれ以前での展開周回とで比較し、同じであれば姿勢変化無しと判断し、異なれば姿勢変化有りと判断する姿勢変化判断手段を備えたことを特徴とする。
この請求項1においては、レーザ照射部から出射されて回転ミラーで展開されたレーザ光は、侵入検出用レーザ照射口から出射されて、目標とするエリアをスキャンし、さらにレーザ通過口からも出射されて姿勢変化検出用シールをスキャンする。上記目標とするエリアにおいて前記侵入検出用レーザ照射口を通して戻ったレーザ光はレーザ受光部で受光される。すると、制御装置の侵入判断手段が、前記戻ったレーザ光の受光量又は受光パターンが、当該展開周回以前の展開周回での受光量又は受光パターンと同じであれば侵入体の侵入無しと判断し、同じでなければ侵入有りと判断する。
また、前記シールで反射してレーザ通過口を通して戻ったレーザ光について、前記制御装置の姿勢変化判断手段が、レーザ受光部での受光パターンを当該展開周回とこれ以前での展開周回とで比較し、同じであれば姿勢変化無しと判断し、異なれば姿勢変化有りと判断する。なお、前記侵入検出用レーザ照射口を通して戻ったレーザ光と、レーザ通過口を通して戻ったレーザ光とを区別するについては、前記回転ミラーの回転軸を中心とした侵入検出用レーザ照射口の両端(反射率が急に変わる地点)の角度位置、及びレーザ通過口の両端の角度位置が予め分っているから、回転ミラーの回転角度や、レーザ光の1展開周回での全体的な受光パターンから、判別できるし、あるいは、反射距離の関係で、シールでの反射強度が、侵入物での反射強度よりも必然的に高いから、受光強度小がレーザ照射口相当領域続くことと、受光強度大がレーザ通過口相当領域続くことで判別することも可能である。
このように、請求項1によれば、装置本体ケースにレーザ通過口を形成し、このレーザ通過口と対向する固定物にシールを装着し、制御装置に姿勢変化判断手段を設ける程度の極めて簡単な構成で、自装置の姿勢変化を検出できる。
本発明の一実施形態を示すレーザセンサ装置全体の縦断側面図 レーザセンサ装置全体の横断平面図 レーザ照射状態が図1とは異なるレーザセンサ装置全体の縦断側面図 レーザセンサ装置全体の側面図 レーザセンサ装置全体の後方から見た斜視図 作用説明のためのレーザセンサ装置全体の側面図 同正面図 シールの正面図 図8とはスキャン軌跡が異なる状態でのシールの正面図 さらにスキャン軌跡が異なる状態でのシールの正面図 さらにスキャン軌跡が異なる状態でのシールの正面図 従来例を示す図4相当図 図1相当図 図2相当図 図3相当図 参考例を示す図3相当図 図2相当図 スキャン軌跡の相違を説明するための図 シールの模様を示す図
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図11を参照して説明する。レーザセンサ装置1は、装置本体2と、姿勢変化検出用シール3とを備えて構成されている。前記装置本体2の概略構成を述べると、この装置本体2は、装置本体ケース4内に、レーザ照射部5と、レーザ受光部6、ビームスプリッター7と、回転ミラー8と、駆動モータ9と、制御装置10とを設けて構成されている。
前記装置本体ケース4には、角度範囲Frの侵入検出用レーザ照射口11が形成されており、この侵入検出用レーザ照射口11には、レーザ光を透過可能なカバー11aが設けられている。この侵入検出用レーザ照射口11の前記角度範囲Frの中間点を、前記回転ミラー8の回転軸8aを回転中心(これを符号Qで示す)に対して便宜上0°としている。そして前記回転軸8aからこの0°方向を目標とするエリアの中心方向とし、又、この侵入検出用レーザ照射口11側を正面とし、その反対側を背面としている。
さらに、前記装置本体ケース4において、前記侵入検出用レーザ照射口11とは反対側の部位には、レーザ通過口12が形成されている。
前記レーザ照射部5はレーザ光を出すものであり、前記装置本体ケース4における上部(図1における上部)に図示しない取付手段により取り付けられている。このレーザ照射部5は第1図における下向きにレーザ光を出力し、このレーザ光の光軸に位置するように前記ビームスプリッター7が配設されている。このビームスプリッター7は、上記レーザ照射部5からのレーザ光を直進させ、戻ってきたレーザ光をレーザ受光部6方向へ反射させる。
前記回転ミラー8は上記ビームスプリッター7を直進した前記レーザ光を受ける部位に位置して、前記レーザ光の光軸と同じ回転軸8aで回転するように、フレーム12に回転可能に設けられている。そして、この回転ミラー8は前記回転軸8aに対して例えば45°傾斜した形態となっている。さらに、この回転ミラー8はフレーム13下面に設けられた駆動モータ9により回転駆動される。なお、この回転ミラー8の回転方向を図2に矢印Rで示す。
ここで、前記レーザ照射部5から出たレーザ光(以下スキャン光5aという)は、この回転ミラー8が回転することにより360°(全周)方向に展開され、侵入検出用レーザ照射口11及びレーザ通過口12から出射される。そして、対象物で反射されて戻ってくるレーザ光(以下戻り光5bという)は、この回転ミラー8で反射され、そして前記ビームスプリッター7で反射されて、装置本体ケース4内の背部側に設けられた前記レーザ受光部6で受光される。
さらに、前記フレーム13下面には、前記制御装置10が設けられている。この制御装置10は、後述するが、侵入判断手段及び姿勢変化判断手段としての機能を有する。
上述の装置本体2は、目標とするエリアに対してレーザ光によるスキャンがなされるように姿勢を決められた状態で、建物の壁14に取付具15を介して取り付けられる。
前記シール3は、前記装置本体ケース2が取り付けられる固定物例えば上記壁14に前記レーザ通過口12と対向して例えば貼り付けにより装着されるものであり、図8に示すように、一面(スキャン光5aを受ける側の面)に、底辺が短く高さが高い二等辺三角形形状の第1の模様部3H、3H及び第2の模様部3L、3Lが前記スキャン光5aの展開方向(前記矢印Rと同方向、図8ではR´方向)で交互にしかも上下反転した形態で隣合って形成されている。第1の模様部3Hの反射率が第2の模様部3Lの反射率に対して格段に高い。これら第1の模様部3H及び第2の模様部3Lの各三角形形状は、自身を前記展開方向と平行に切断する線の長さ(図8の長さP)が、当該展開方向(矢印R´方向)と直交する方向で全く同じ長さとならない三角形の形状をなしている。
さて、上記構成のレーザセンサ装置1の作用について、前記制御装置10の侵入判断手段及び姿勢変化判断手段の機能と共に説明する。今、装置本体2が図1〜4の取付姿勢状態では、レーザ照射部5から出たレーザ光つまりスキャン光5aが、回転ミラー8の回転により展開されると、この展開されたスキャン光5aは、侵入検出用レーザ照射口11から出射されると共に、レーザ通過口12から出射される。このスキャン光5aは、目標とするエリアをスキャンし、このエリアにおける対象物で反射した戻り光5bは、侵入検出用レーザ照射口11を通って、回転ミラー8及びビームスプリッター7を経て、前述したようにレーザ受光部6で受光される。
又、前記レーザ通過口12からも出射されたスキャン光5aは姿勢変化検出用シール3をスキャンし、その戻り光5bは、レーザ通過口12を通って、上述同様、回転ミラー8及びビームスプリッター7を経て、前述したようにレーザ受光部6で受光される。
制御装置10は、例えば、1展開周回での、前記侵入検出用レーザ照射口11の両端(角度位置S1°、S2°)での受光量の急な変化、及び前記レーザ通過口12の両端(角度位置S3°、S4°)での受光量の急な変化を判断していて、これに基づいて、戻り光5bが侵入検出用レーザ照射口11を通過したものか、レーザ通過口12を通過したものかを判定するようになっている。
そして、侵入検出用レーザ照射口11を通って戻ってきた戻り光5b(目標とするエリアをスキャンして戻ってきた戻り光5b)について、レーザ受光部6での受光量又は受光パターンの変化を、今回の展開周回と、これ以前での展開周回とで比較し、受光量又は受光パターンが、当該展開周回以前の展開周回での受光量又は受光パターンと同じであれば侵入体の侵入無しと判断し、同じでなければ侵入有りと判断する(侵入判断手段)。
さらに、制御装置10は、前記シール3で反射してレーザ通過口12を通して戻った戻り光5bの受光パターンを監視している。この監視は次のように行なう。回転ミラー8の微小な単位回転角度ごと(回転速度が一定であれば所定時間ごと)に受光強度の大小パターンを判定している。
そして、制御装置10は、装置本体2の最初の取付状態で、最初又は初期の展開周回において、受光パターンを制御装置10が有したメモリに記憶する。例えば最初の展開周回で、スキャン光5aが図8のスキャン軌跡Lkのようにシール3をスキャンした場合、このときの受光パターン(単位回転角度ごとの受光強度の大小)は、この姿勢固有の「111000111000」(「1」は受光強度が大、「0」は受光強度が小)となり、この受光パターンを、基準パターンとして、記憶する。
装置本体2の取付姿勢が不変であれば、これ以後の展開周回において、レーザ通過口12を通して戻った戻り光5bの受光パターンは基準パターンと同じであり、制御装置10はこれをもって装置本体2の取付姿勢に変化が無いと判断する(姿勢変化判断手段)。
ここで、侵入者によって故意に装置本体2の姿勢を変えられたり、あるいは予期せぬアクシデントで物が装置本体2に衝当して装置本体2の姿勢が変わったりした場合、例えば、図6に示すように最初の姿勢PLk(スキャン光5aの向きで示す)から、姿勢PL1(侵入検出用レーザ照射口11が仰角となる姿勢)となった場合、スキャン光は符号5a´で示すように変化し、シール3におけるスキャン軌跡は図9の符号L1で示す位置に移動する。
このときのシール3での受光パターンは図9に示すように、この姿勢PL1固有の「110000110000」となる。すると、制御装置10は、今回の展開周回の受光パターンが、それ以前での受光パターン(基準パターン)と同じではないことを判断し、これをもって装置本体2の姿勢が変わったと判断する(姿勢変化判断手段)。
又、装置本体2が最初の姿勢から図7に示すように、矢印D方向へ傾いた場合には、シール3でのスキャン軌跡は図10に符号L2で示すように傾く。これにより、受光パターンは図10に示すように、この姿勢固有の「111110001110000」となる。この場合も、上述したように、制御装置10が、装置本体2の姿勢が変わったと判断する。
又、装置本体2が最初の姿勢から、図7で示した矢印D方向で且つやや仰角方向へ傾いた場合には、図11に示すように、この姿勢固有の「111100001100000」となり、この場合も、装置本体2の姿勢変化を判断できる。
従って、装置本体2の最初の姿勢と変化後の姿勢とでは必ず違った受光パターンを示すから、姿勢変化を確実に検出できる。
なお、図8と図11とでは、受光量(「1」×6)が同じであるが、受光パターンが異なることで、姿勢変化の有無を判断できるものである。
このように、本実施形態によれば、装置本体ケース4にレーザ通過口12を形成し、このレーザ通過口12と対向する固定物である建物の壁14にシール3を装着し、制御装置10に姿勢変化判断手段を設ける構成とすることで、従来では利用されていなかった侵入検出用レーザ照射口11反対側のスキャン光5aを、装置本体2の姿勢検出に利用できた。そして、この程度の極めて簡単な構成で、装置本体2の姿勢変化を検出できるから、大規模な設計変更をせずに済み、コストアップや大型化を招来することがない。
又、シール3における第1の模様部3H、3H及び第2の模様部3L、3Lの各三角形形状を、自身を前記展開方向と平行に切断する線の長さが、当該展開方向と直交する方向で全く同じ長さとならない三角形の形状をなすようにしたから、装置本体2の如何なる方向の姿勢変化でも検出することができる。
そして、上記シール3をレーザ通過口12より小さくしたことによって、レーザ通過口12を通過したスキャン光5aが必ず前記第1の模様部3H、3H及び第2の模様部3L、3Lをスキャンすることになり、姿勢検出動作の信頼性が向上する。
本発明は上記実施形態から分かるように、従来では利用されていなかった侵入検出用レーザ照射口反対側のスキャン光(レーザ光)を、装置本体の姿勢検出に利用するものであり、装置ケース本体に単に複数の侵入検出用レーザ照射口を有する構成のレーザセンサ装置とは全く別異のものである。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、例えば前記シールの装着対象は、壁でなく固定ポールなどでも良い。又、シールにおける三角形の模様部の数は適宜変更しても良い。
図面中、1はレーザセンサ装置、2は装置本体、3は姿勢変化検出用シール、3Hは第1の形象部、3Lは第2の形象部、4は装置本体ケース、5はレーザ照射部、6はレーザ受光部、7はビームスプリッター、8は回転ミラー、9は駆動モータ、10は制御装置(侵入判断手段、姿勢変化判断手段)、11は侵入検出用レーザ照射口、12はレーザ通過口、14は建物の壁(固定物)を示す。

Claims (1)

  1. 装置本体と、姿勢変化検出用シールとを備えたものであって、
    前記装置本体は、
    装置本体ケースに形成した侵入検出用レーザ照射口と、
    前記装置本体ケース内に設けられレーザ光を照射するレーザ照射部と、
    前記レーザ照射部から照射されて対象物で反射したレーザ光を受光するレーザ受光部と、
    回転軸を中心として回転するとともに、前記回転軸に対して傾斜して設けられ、前記レーザ照射部から照射されたレーザ光を回転全周囲に展開し前記侵入検出用レーザ照射口から出射させる回転ミラーと、
    前記レーザ光の展開時に外部から前記侵入検出用レーザ照射口を経て戻ったレーザ光の受光量又は受光パターンを、当該展開周回とこれ以前の展開周回で比較し、同じであれば侵入体の侵入無しと判断し、同じでなければ侵入有りと判断する侵入判断手段とを有する制御装置とを備え、
    前記装置本体ケースにおいて前記侵入検出用レーザ照射口とは反対側の部分に、前記回転ミラーで展開されたレーザ光を所定の展開角度範囲で外部へ出射させるレーザ通過口を形成し、
    前記姿勢変化検出用シールは、
    前記装置本体ケースが取り付けられる固定物における前記レーザ通過口と対向する部位に装着されるものであって、当該レーザ通過口より小さい大きさであり、且つ、前記レーザ光が当たる側の面には、反射率が異なる夫々一つ又は複数の三角形の第1の模様部及び第2の模様部が前記レーザ光の展開方向で隣合って形成され、且つ、これら第1の模様部及び第2の模様部の各三角形形状は、自身を前記展開方向と平行に切断する線の長さが、当該展開方向と直交する方向で全く同じ長さとならない三角形の形状をなし、
    前記制御装置は、さらに、前記レーザ光の展開時に前記レーザ通過口から戻ってきたレーザ光の前記レーザ受光部での受光したレーザ受光パターンを当該展開周回とこれ以前での展開周回とで比較し、同じであれば姿勢変化無しと判断し、異なれば姿勢変化有りと判断する姿勢変化判断手段を備えたことを特徴とするレーザセンサ装置。
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