JP7086100B2 - 基準面に基づいたlidarセンサアセンブリ較正 - Google Patents

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Description

関連出願
本出願は、その全てが、全ての目的に対してその全体において参照により本明細書に組み込まれている、「LIDAR SENSOR ASSEMBLY CALIBRATION BASED ON REFERENCE SURFACE」という名称の2016年12月30日に出願した米国特許仮出願第62/440,761号に対する優先権を主張する、2017年4月13日に出願した米国特許出願第15/487,363号のPCT国際出願である。
「LIDAR」という用語は、光を放射し、光の反射の特性を測定することによって、目に見える客体までの距離を測定するための技法を指す。LIDARシステムは、光放射器と光センサとを有する。光放射器は、高度に焦点が合わされた光を、客体に向かって方向付けるレーザを含むことができ、次いで客体は光を光センサに戻すように反射する。光センサは、光強度を対応する電気信号に変換する光電子増倍管またはアバランシェフォトダイオード(APD)などの光検出器を含むことができる。LIDARシステムの特定の性質に応じて、光の焦点を合わせるための光送信および受信経路において、レンズなどの光学素子が使用されることがある。
LIDARシステムは、放射されたレーザ光が反射された表面までの距離を決定するために、反射された光信号を分析する信号処理構成要素を有する。例えばシステムは、光信号がレーザから、表面まで、および光センサに戻るまで移動するのに従って、光信号の「飛行時間」を測定してもよい。距離は、次いで既知の光速に基づいて計算される。しかし、距離測定の正確さは、LIDARシステムの構成要素(例えば電源、光源、光センサなど)の性能特性に依存することがある。さらに、温度および/または湿度などの環境条件の変化は、時間経過に伴って距離測定に影響を与えることがある。
米国特許出願第15/281,416号明細書
添付の図を参照して詳細な説明が述べられる。図において、参照番号の最も左側の数字は、参照番号が最初に現れる図を識別する。異なる図における同じ参照番号の使用は、同様なまたは同一の構成要素または特徴を示す。
LIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面を使用して較正されることができる例示のLIDARセンサアセンブリを示す部分的切断図である。 例示のLIDARセンサアセンブリによって放射されたパルス、および固定基準面から反射された光に対応する受信されたパルスのタイミング図である。 明瞭にするために外部筐体が省略された、固定基準面を含んだ静止支持構造体を含む例示のLIDARセンサアセンブリの斜視図である。 明瞭にするために上部支持リブが省略されて示される、図3の例示のLIDARセンサアセンブリの簡略化された上面図である。 輪状レンズを含んだ外部筐体を示す、図3Aの例示のLIDARセンサアセンブリの斜視図である。 図4Aの線B-Bに沿ってとられた、図4Aの例示のLIDARセンサアセンブリの簡略化された断面図である。 妨げられない360度検出角度を有する、他の例示のLIDARセンサアセンブリの簡略化された断面図である。 車両に取り付けられた複数のLIDARセンサアセンブリを有する例示の車両の上面図である。 LIDARセンサアセンブリに対する例示の取付の向きを示す例示の車両の側面図である。 LIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面を使用してLIDARセンサアセンブリを較正する例示の方法を示すフローチャートである。
通常のLIDARシステムは、光パルスを放射し、環境内の客体から反射された光パルスに対応する反射光を検出する。反射された光信号は次いで、LIDARシステムから、放射されたレーザ光が反射された表面までの距離を決定するために分析される。例えば、システムは、光信号がレーザから、客体まで、および光センサに戻るまで移動するのに従って、光信号の「飛行時間」(TOF)を測定してもよい。次いで、測定された飛行時間および既知の光速に基づいて、距離が計算される。しかし、既存のLIDARシステムは、LIDARシステムの構成要素の性能特性を考慮に入れない。
例えば、これらの既知の技法は、光源はそれが発射するように指示されたとき、実質的に瞬時に光パルスを放射することを想定している。しかし、実際には、光パルスは瞬時に放射されない。そうではなく、LIDARシステムの構成要素において固有のいくらかの遅延時間が存在する。さらに、光パルスは事実上ガウス分布とすることができ、時間と共にピークまで上昇し、その後にオフまで低下する。従って、光パルスの実際の飛行時間は、放射された光パルスのピークから、戻りパルスのピークまでの時間である。しかし、放射された光パルスのピークに対応する時間は既知とならないことがあるので、既存のLIDARシステムは、光源が発射するように指示された時間を代用(proxy)として使用する。従って、既存のLIDARシステムは、LIDARシステムの構成要素の性能特性および制限によって本質的に引き起こされる距離測定における不正確さを考慮していない。さらに、既存のLIDARシステムは、LIDARシステムの同様な構成要素の間の性能特性の差(例えば、LIDARシステム内の複数の異なる光源の間の特性の差)を考慮していない。既存のLIDARシステムはまた、LIDARシステムが動作している環境条件によって引き起こされる変化など、時間経過に伴う性能特性の変化を考慮していない。
本出願は、LIDARセンサアセンブリから既知の距離に固定された基準面に基づいてLIDARシステムを較正するための技法を述べる。LIDARセンサアセンブリから既知の距離にある固定基準面を使用することによって、LIDARセンサアセンブリは、放射された光パルスのピークの時間を正確に測定することが可能となる。いくつかの例においてこれは、基準面まで、およびLIDARセンサアセンブリに戻るまでの光パルスの予想される飛行時間を計算することによって、直接なされることができる。この予想される飛行時間から、LIDARセンサアセンブリは、LIDARセンサアセンブリの構成要素の性能特性に起因する、光源を発射させるための命令から、放射された光パルスのピークまでの遅延時間を正確に決定することができる。他の例において、基準面までの比較的短い距離(通常数センチメートル以下)により、基準面までの光パルスの飛行時間は無視できるほどになることができ、LIDARセンサアセンブリは、遅延時間は光源を発射させるための信号から、ピーク戻り信号の受信までの時間であると決定してもよい。
遅延時間を決定するために使用される技法に関わらず、LIDARセンサアセンブリは、遅延時間を考慮して較正されることができ、それによってその後の距離測定の正確さを改善する。複数チャネルLIDARシステムの場合、これらの較正技法は、LIDARセンサアセンブリの各チャネル(例えば、光源および光センサの組み合わせ)に対して実行されてもよくる。さらに、いくつかの例において、これらの技法は、LIDARセンサアセンブリが動作している環境条件によって引き起こされる変化など、時間経過に伴う性能特性の変化を考慮するように、実行時に適用されることができる。またさらに、いくつかの例において、基準面から戻された反射光の強度が測定され、光源の性能の変化を検出するために前の戻りと比較されてもよい(例えば、光源の劣化、過熱故障、または誤動作、キャパシタまたは他の電源の蓄積容量などを決定する)。
いくつかの例において、本明細書で述べられる技法を実施するために使用可能なLIDARセンサアセンブリは、シーン全体にわたって水平に走査するように垂直回転軸の周りに回転するシャーシ内に取り付けられた、1つまたは複数の光源と、1つまたは複数の光センサと、関連付けられた回路とを含んだ回転可能アセンブリを含む。シャーシの回転の間、光パルスは異なる水平方向に放射される。水平の光放射角は、シャーシの回転と共に変化する。他の例において、本開示によるLIDARセンサアセンブリは、異なる向きに取り付けられてもよい(例えば、LIDARセンサアセンブリが水平以外の経路において走査するように、垂直軸以外の軸の周りを回転してもよい)。いくつかの例において、LIDARセンサアセンブリの視界は、不透明な客体によって制限されまたは部分的に妨げられることがある(例えば、LIDARセンサアセンブリの静止部分、LIDARセンサアセンブリが取り付けられた車両などにより)。その場合、LIDARセンサアセンブリは、360度未満の「制限された検出角度」を有すると言われることがある。妨げるものは、回転可能アセンブリの回転軸に対して固定された基準面を含むことがある。従って、基準面は、LIDARセンサアセンブリの光源および光センサから既知の固定の距離に位置決めされ、LIDARセンサアセンブリを較正するために使用されてもよい。他の例において、LIDARセンサアセンブリは、妨げられない360度検出角度を有してもよい。
いずれの場合(制限された検出角度または妨げられない検出角度)も、LIDARセンサアセンブリは、追加としてまたは代替として実質的に透明な表面(例えば、回転可能アセンブリを取り囲むカバーまたはレンズ)を含んでもよい。実質的に透明な表面は、LIDARセンサアセンブリの静止部分に結合されることができ、回転可能アセンブリの回転軸から既知の距離に固定されてもよい。実質的に透明な表面は、光源によって放射された光の一部分を反射することができ、従って、追加としてまたは代替としてLIDARセンサアセンブリをそれから較正するための固定基準面として機能することができる。
いくつかの例において、較正はLIDARセンサアセンブリのコントローラによって以下のように実行されてもよい。コントローラは、光源に、固定基準面に向かって光のパルスを放射してもよい。コントローラは次いで、固定基準面からの光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す光センサからの信号を受信する。コントローラは、固定基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す信号に少なくとも部分的に基づいて、LIDARセンサアセンブリを較正してもよい。
このようにして、LIDARセンサアセンブリは、光源、光センサ、および関連付けられた回路の性能特性に固有の遅延時間を考慮するように較正されることができ、それによってその後の距離測定の正確さを改善する。複数チャネルLIDARシステムの場合、各チャネル(例えば光源および光センサの組み合わせ)が較正されてもよい。この較正は、LIDARセンサアセンブリが動作している環境条件によって引き起こされる変化など、時間経過に伴う性能特性の変化を考慮するために、LIDARシステムがオンにされたときおよび/または使用の間に定期的に実行されてもよくる。
これらおよび他の態様は、添付の図面を参照して以下でさらに述べられる。図面は単に例示の実装形態であり、特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではない。例えば、図面は特定の数のチャネルを含んだLIDARセンサアセンブリを描いているが、本明細書で述べられる技法は、異なる数のチャネルを使用したLIDARセンサアセンブリにも適用可能である。また、いくつかの例においてLIDARセンサアセンブリは、車両に取り付けられているように述べられるが、他の例において本開示によるLIDARセンサアセンブリは、製造ライン、セキュリティ関連その他など、他のシナリオにおいて使用されてもよい。
例示のLIDARセンサアセンブリ
図1は、LIDARセンサアセンブリ100を含んだ例示のシステムの部分的切断図である。LIDARセンサアセンブリ100は、複数のレーザ光源104(1)~104(N)(まとめて「レーザ光源104」と呼ばれる)と、1つまたは複数の光センサ106(1)~106(N)(まとめて「光センサ106」と呼ばれる)とを含むシャーシ102を含み、ここでNは1以上の任意の整数である。LIDARセンサアセンブリ100はまた、光源による光の放射を制御し、光センサ106からの信号を受信および分析するように構成された制御回路108を含む。
いくつかの例において、シャーシ102は、シャーシ102の2つの側面のそれぞれに区画を形成する隔壁110を含んでもよい(設置の容易さおよび明瞭さのために透明として示される)。図1において、センサ区画112はシャーシ102の一方の側に示され、放射器区画114はシャーシ102の他方の側に示される。センサ区画112は光センサ106を収容し、放射器区画114はレーザ光源104を収容し、隔壁110はそれらの間の光漏洩を防止または制限するように不透明とすることができる。
示される例において、シャーシ102はまた第1のレンズ116と、第2のレンズ118とを支持し、これらはそれぞれ、それらの光軸がシャーシ102の外面に対して概して直交するように方向付けられるように取り付けられてもよい。第1のレンズ116は、概して放射器区画114の上、およびレーザ光源104の前方にある。いくつかの例において、1つまたは複数のミラー120は、放射され受信された光を、水平と垂直方向との間で方向を変えるように、第1のレンズ116および第2のレンズ118の後方に、シャーシ102内に位置決めされる。シャーシ102は回転軸Xの回りに回転可能とすることができ、その結果、シャーシ102が回転するのに従って、第1のレンズ116および第2のレンズ118の光軸は、客体122を含む1つまたは複数の客体を含んだシーン全体にわたって、水平に走査するようになる。
いくつかの例において、LIDARアセンブリ100は、レーザ光源104が、それによって正確な方向に沿って光を放射することができる複数のチャネルを含むことができ、その結果、反射光は、特にレーザ光源104に対応する光センサに当たる。例えばレーザ光源104(1)および光センサ106(1)は具体的には第1のチャネルに対応することができるのに対して、レーザ光源104(N)および光センサ106(N)は具体的にはN番目のチャネルに対応してもよい。LIDARセンサアセンブリ100の光学系は、LIDARセンサアセンブリ100内の異なる物理的位置における光源104からのビームは、方位角および仰角において異なる角度で外向きに方向付けられるように設計される。具体的には、第1のレンズ116は、光源104からの光を、水平に対して異なる角度においてチャネルの少なくともいくつかに対して方向付けるように設計される。第1のレンズ116は、チャネルの対応する光センサ106が、同じ方向からの反射光を受信するように設計される。
制御回路108は、制御および分析ロジックを実施するコントローラ124を含む。コントローラ124は、部分的に、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、マイクロプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、またはこれらの1つまたは複数と他の制御および処理要素との組み合わせによって実施されることができ、関連付けられたプログラムおよびデータを記憶するための関連付けられたメモリを有してもよい。
コントローラ124は、複数のチャネルのそれぞれのための制御および分析ロジックを実施する。単一のチャネルを使用して単一の距離測定を開始するために、コントローラ124は信号126を生成する。信号126は充電回路128によって受信され、充電回路128は適切な充電持続時間を決定し(例えば、所望の強度、パルス幅などに基づいて)、指定された充電持続時間の間、容量性ドライバ132を充電するための信号130を提供する。容量性ドライバ132は、光源104を駆動するための1つまたは複数のキャパシタのバンクを含む。充電の持続時間は、光源104によって放射される光パルスの強度を決定する。
指定された持続時間の間充電した後、コントローラ124は、容量性ドライバ132に、それぞれの光源104に対して放射器駆動信号134を出力させる。放射器駆動信号134は、光源104のそれぞれの光源(例えば、この例では光源104(1))に、第1のレンズ116を通って外向き経路136(一点鎖線によって示される)に沿って、1つまたは複数のレーザ光パルスを放射させる。バーストは、シーン内の客体122によって、戻り経路138(二点鎖線によって示される)に沿って、第2のレンズ118を通り、対応するチャネルの光センサ106(例えば、この例では光センサ106(1))まで反射される。
戻り経路138に沿って反射光を受信するとすぐに、光センサ106(1)は、戻り信号140をアナログ-デジタル変換器(ADC)142に出力する。戻り信号140は、概して放射器駆動信号134と同じ形であるが、これはノイズ、干渉、異なる放射器/センサペアの間のクロストーク、他のLIDARデバイスからの干渉信号、パルスストレッチングなどの結果として、ある程度異なってもよい。戻り信号140はまた、放射されたレーザバーストの往復伝搬時間(すなわち放射されたバーストの飛行時間)に対応する時間量だけ、放射器駆動信号134に対して遅延されるようになる。
ADC142は、戻り信号140を受信し、デジタル化してデジタル化された戻り信号144を生成する。デジタル化された戻り信号144は、時間経過に伴ってデジタル化された戻り信号144の大きさ(magnitude)およびタイミングを示すデジタル値のストリームである。この例において、デジタル化された戻り信号144は相関器146に提供され、相関器146は特定のデジタル化された戻り信号144を、対応する放射器駆動信号134と相互に関連付け、光源による光パルスの放射から、光センサにおける光パルスの戻りの反射の検出までの時間シフトを示す飛行時間信号148を出力する。いくつかの構成において、相関器146の機能のいくつかまたは全ては、コントローラ124によって実行されてもよい。戻り信号が放射された信号と相互に関連付けられまたは一致された後、コントローラ124は、次いで光のパルスの飛行時間を、既知の光速(speed of light)と組み合わせて使用して、客体122までの距離Dを計算することができる。距離Dは、この図では単に第1のレンズ116と客体122との間の距離として描かれているが、実際には距離Dは、光源104から光センサ106までの光路の合計往復距離を考慮に入れてもよい(すなわち、光源104および光センサ106と、それらのそれぞれのレンズ116および118との間の距離を含む)。上記の例は、放射されたパルスの飛行時間を取り出すために使用されてもよい多くの技法の単なる1つである。
しかし、図1の場合のように、客体122までの距離Dが既知である場合(すなわち客体122が、光源104および光センサ106から既知の、固定の距離に位置決めされている場合)、客体122は基準面として機能することができ、以下で図3を参照してさらに述べられるようにLIDARセンサアセンブリ100を較正するために使用されてもよい。すなわち、LIDARアセンブリが基準面(すなわち客体122)に向けられている間、飛行時間信号148は、LIDARセンサアセンブリ100を較正するための「基準信号」として使用されてもよい。基準信号(すなわち、LIDARアセンブリが基準面(すなわち客体122)に向けられている間の飛行時間信号148)は、LIDARセンサアセンブリ100内の各チャネルに対して一意に捕捉されることができ、複数のその後の測定のために記憶され、使用されてもよく、熱ドリフトおよび/または他の変化するものを考慮するために時間と共に更新されてもよい。いくつかの例において、基準信号はシャーシの1回転に少なくとも1回更新されてもよい。他の例において、基準信号はある程度頻繁に更新されてもよい。さらにいくつかの例において、基準信号を作り出すために複数の読み取りが行われ、平均化されてもよい。
従って、LIDARセンサアセンブリ100から既知の距離Dにおいて、第1のレンズ116および第2のレンズ118の光軸の走査経路内に、客体122を固定することによって、客体122は基準面として使用されてもよい。いくつかの例において、客体122はLIDARセンサアセンブリ100の一部とすることができ(例えば支持面、ハウジングの一部、レンズなど)、他の例において、客体122はLIDARセンサアセンブリ100に対して固定された、周囲の環境の一部とすることができる(例えば車両、機械、または他の構造体)。
LIDARセンサアセンブリの例示の較正
図2は、図1に示されるものなどのLIDARセンサアセンブリの較正を示すためのタイミング図である。議論を容易にするために、図2は図1のLIDARセンサアセンブリ100の関連において述べられる。しかし、図2に示される概念はLIDARセンサアセンブリ100による性能に限定されず、他のシステムおよびデバイスを使用して使用されてもよい。さらに、図2はLIDARシステムの単一のチャネル上の単一のパルスに対する例を描いている。しかし、他の例において、この技法はLIDARシステムの各チャネルに対して実行されてもよく、複数回、および/または複数のパルスを使用して実行されてもよい。
タイミング図200は、例示のLIDARセンサアセンブリによって放射されるパルスを表す波形202と、固定基準面から反射された、放射された光に対応する受信されたパルスを表す波形204とを含む。いくつかの例において、放射器駆動信号134は放射されたパルスを表す波形202として使用されてもよく、戻り信号140は固定基準面から反射された光に対応する受信されたパルスを表す波形204として使用されてもよい。
図2に示されるように、T0は、容量性ドライバ132が放射器駆動信号134を送出して、光源104(1)に発射させる時間に対応する(すなわち、信号が送信される時間)。しかし上記で論じられたように、光パルスは瞬時に放射されない。むしろ、放射器駆動信号134が光源104(1)に印加されたとき、光源104(1)は、時間と共にピークまで上昇し、その後にオフまで低下するガウスパルスを放射する。T1は放射された光パルスのピークに対応し、T2は戻り信号のピークに対応する。光パルスの予想される飛行時間は、放射されたパルスのピークT1と、受信されたパルスのピークT2との間の時間に等しい。すなわち、予想される飛行時間はT2-T1に等しい。しかし上記で論じられたように、放射された光パルスのピークに対応する時間T1は、既知または直接に測定可能にならないことがある。代わりに、LIDARセンサアセンブリ100は、発射信号の送信T0と、受信されたパルスのピークT2との間の測定された飛行時間を決定してもよい。すなわち測定された飛行時間は、T2-T0に等しい。次いで、従来のシステムと異なり、LIDARセンサアセンブリ100は、基準面から受信されたパルスに基づいてT1を算出することができる。具体的には、基準面までの既知の距離Dと光速とを使用して、LIDARセンサアセンブリ100は、予想される飛行時間を算出することができる(すなわち放射されたパルスが、基準面まで、および戻るまでの往復を完了するためにかかるべき時間量)。これから、LIDARセンサアセンブリ100は、放射された光パルスのピークに対応する時間T1を算出することができる。これはまた、LIDARセンサアセンブリ100が、容量性ドライバ132および光源104などの、LIDARシステムの構成要素の性能特性および制限に起因する発射遅延時間(すなわち発射信号の送出T0から、放射された光パルスのピークT1までの時間量)を決定することを可能にする。
他の例において、基準面までの比較的短い距離Dにより(通常数センチメートル以下)、基準面への光パルスの飛行時間は、LIDARセンサアセンブリから通常約1メートルから約100メートルの範囲内であるLIDARセンサアセンブリの検出角度内に放射された光パルス(すなわち周囲内の客体を検出するために、LIDARセンサアセンブリの周囲内に放射されたパルス)の飛行時間と比較したとき、無視できるほどになることができる(すなわち、T2-T1は無視できるほどになることができる)。その場合、LIDARセンサアセンブリ100は、発射遅延時間を、発射のための信号T0からピーク戻り信号の受信T2までの全期間であるように扱うことができる。
いくつかの例において、LIDARセンサアセンブリ100は、戻り信号に基づいて、いつシャーシ102が基準面122に向かって光を放射するように方向付けられているかを決定してもよい(例えば、各回転の間に受信される最も短い戻り信号は、基準面に対応すると決定されてもよい)。他の例において、パルスが基準面122に向かって放射される間のシャーシ102の回転の一部分は、基準角度として定義されることができ、シャーシ102が基準角度内に光を放射するように方向付けられたときを示すために、シャーシ102に結合されたロータリエンコーダが使用されてもよい。シャーシ102が基準角度内に方向付けられている間に受信された戻り信号は、基準面に対応することが決定されてもよい。
いくつかの例において、基準面から戻された反射光の強度が測定され、光源の性能の変化を検出するために前の戻りと比較されてもよい(例えば、光源の劣化、過熱故障、または誤動作、キャパシタまたは他の電源の蓄積容量などを決定する)。例えば、受信された基準パルスのピークが、前の受信された基準パルスより低い大きさを有する場合、または受信された基準パルスのシーケンスがピーク値の下降傾向を示す場合、LIDARセンサアセンブリ100は、放射されたパルスに対応する光源が過熱故障しつつある、損傷した、汚れた、または他の形式でサービスを必要とすることを決定してもよい。
いくつかの例において、戻りパルスの形状など(例えば、どの程度ガウス分布か、どの程度急峻/鋭いか、どの程度広いかなど)、戻りパルスの他の特性が追加としてまたは代替として測定されてもよい。戻りパルスの形状は追加の情報を提供することができ、これは例えばLIDARセンサの較正、および/または放射された信号パルスと受信された信号パルスの相関のために有用となることができる。
一体型基準面を有する例示のLIDARセンサアセンブリ
図3A、3B、4A、および4Bは、1つまたは複数の一体型基準面を有する例示のLIDARセンサアセンブリ300を示す。具体的には、図3Aは明瞭にするために外部筐体が省略された、例示のLIDARセンサアセンブリ300の斜視図である。図3Bは、上部支持リブが省略された、例示のLIDARセンサアセンブリ300の簡略化された上面図である。図4Aは、外部筐体を示す例示のLIDARセンサアセンブリ300の斜視図である。図4Bは、図4Aの線B-Bに沿ってとられた、例示のLIDARセンサアセンブリ300の簡略化された断面図である。
図3Aは、静止部分302と、静止部分302に結合され、それに対して回転可能な回転可能アセンブリ304とを含んだLIDARセンサアセンブリ300を示す。回転可能アセンブリ304は、図1に示されるものなどの、レーザ光を放射するための複数のレーザ光源と、複数の光センサと、関連付けられた回路および電子回路(例えば1つまたは複数のコントローラ、充電回路、容量性ドライバ、ADC、相関器など)とを収容する長尺状シャーシ306を含む。長尺状シャーシ306は、概して上端部から下端部に先細の形状となる切頭体形状を有する。長尺状シャーシ306は、実質的に切頭体の半径中心に回転軸Xを有し、その周りに回転可能アセンブリ304が回転する。レンズアセンブリ308は、レーザ光源の光学経路内に位置決めされた第1のレンズ310と、光センサの光学経路内に位置決めされた第2のレンズ312とを含む。この例において、第1のレンズ310および第2のレンズ312はそれぞれ、互いに最も近いレンズの円周の部分が、互いにより近くなることができるように切り取られるように、完全な円より小さいものとなる。言い換えれば、第1のレンズ310および第2のレンズ312の中心は、互いから直径未満にある。しかし、他の例において、図1に示される例など、一方または両方のレンズは環状であってもよい。
静止部分302は、回転可能アセンブリ304の回転軸Xに実質的に平行に延びる細長いスパイン314を含む。スパイン314は、動作の間にLIDARセンサアセンブリ300を車両、機械、または他の表面に取り付けるための取付機能(例えば貫通穴、コネクタ、ブラケットなど)を含んでもよい。スパイン314はさらに電子回路を収容することができ、および/またはLIDARセンサアセンブリとコンピューティングデバイスとの間で電力および/またはデータを転送するための導体を通すためのルーティング配線経路をもたらしてもよい。支持リブ316のペアは、スパイン314から実質的に直交するように延び、長尺状シャーシ306の第1および第2の端部に結合する。具体的には、第1の支持リブ316Aは、スパイン314から実質的に直交するように延び、シャーシ306の第1の(上側)端部に結合し、第2の支持リブ316Bは、スパイン314から実質的に直交するように延び、シャーシ306の第2の(下側)端部に結合する。支持リブ316は、シャーシ306が支持リブ316およびスパイン314に対して回転することを可能にするベアリング、ブッシング、または他の回転可能な接続部によって、シャーシ306に結合される。示される例において、モータ318(例えば電気モータ)は、シャーシ306と支持リブ316Aとの間に結合され、軸Xの周りに回転可能アセンブリ304を回転させるためのトルクを印加するように構成される。しかし他の例において、モータ318は他の位置に位置してもよい。例えば、モータは、シャーシ306から支持リブ316Aの反対側に位置してもよい。他の例において、モータ318はシャーシ306から離れて位置することができ、モータ318からのトルクは、例えば1つまたは複数のギア、1つまたは複数のシャフト、1つまたは複数のベルト、および/または1つまたは複数のチェーン駆動装置など、トルクを伝達するためのデバイスによってもたらされてもよい。いくつかの例において、モータ318は、シャーシ306の第2の(下側)端部に、例えば支持リブ316Bとシャーシ306との間、またはシャーシ306から支持リブ316Bの反対側に位置してもよい。
スパイン314は不透明であり、回転可能アセンブリ304の回転軸Xに実質的に平行に延びるので、スパイン314はレーザ光源の走査経路の一部分を妨げ、LIDARセンサアセンブリ300の検出角度を制限する。通常は、LIDARセンサに対する制限された検出角度は望ましくない。しかし、この例で述べられるLIDARセンサアセンブリ300は、本明細書で述べられる技法によりLIDARセンサアセンブリを較正するために、回転可能アセンブリ304に対して既知の距離に位置するスパイン314を、固定基準面として使用することによって、この制限された検出角度を巧みに利用することができる。
図3Bは、LIDARセンサアセンブリ300の制限された検出角度を示す。示されるように、LIDARセンサアセンブリ300の検出角度は、角度θによって示される。角度θにわたってLIDARセンサアセンブリ300は、シーン内の客体を検出するために、LIDARセンサアセンブリ300を取り囲むシーン内にレーザ光を放射する。しかし、角度α(360-θ)にわたってスパイン314はレーザ光を妨げる。スパイン314によって妨げられる角度θは、スパインの幅、回転軸Xからのスパイン314の距離、第1のレンズ310および第2のレンズ312の光軸の間隔に依存する。示される例では、角度θは約270度である。いくつかの例において、角度θは約240度と約300度の間であってもよい。しかし他の例において、角度θはこれらの列挙されたものより大きくまたは小さくなってもよい。例えば、前端部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリの場合、θは約180度とすることができ、上部に取り付けられたLIDARアセンブリでは、θは(図5に関してさらに論じられるように)360度とすることができる。
角度α内で、LIDARセンサアセンブリ300は1つまたは複数の光のパルスを放射してもよい。図を簡単にするために、図3Bは破線320によって示される単一の放射された光のパルスを示す。しかし、実際にはLIDARセンサアセンブリは、センサが角度αにわたって回転するのに従って、複数の異なる光源から複数の光のパルスを発射してもよい。回転可能アセンブリ304までのスパイン314の相対的な近さにより、視差が、通常はレンズ312に入射しないであろう角度において反射される放射された光パルス320を結果として生じ、従って、シャーシ306内の対応する光センサによって検出されないようになる。この視差問題を回避し、角度α内で放射された各光パルスに対して戻り信号が受信されることを確実にするために、光拡散器322が、回転可能アセンブリ304の最も近くの、スパイン314の表面の少なくとも一部分に配置されてもよい。光拡散器322は、スパイン314と一体型に形成されることができ、またはスパイン314の全てまたは一部分に適用されてもよい(例えばカバー、ステッカ、塗料、またはコーティングとして)。拡散器322はかなりの内部反射をもたらし、その結果、その表面上のいずれかの位置に光が当たったとき、図3Bの一点鎖線324で示されるように、拡散器は実質的にその表面全体から光を放射する。拡散器322は、例えば再帰反射器、テクスチャード加工された表面を有する白色または反射性材料(例えばビーズブラストされたガラスまたはアクリル、酸エッチングされたガラスなど)その他など、所望の内部反射をもたらす能力を有する任意の材料を含むことができる。
従って、LIDARセンサアセンブリのコントローラが光源に、基準面に向かってレーザ光のパルスを放射させるとき(すなわち、角度α内の任意の場所)、固定基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す光センサからの信号が受信される。固定基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示すこの信号と、基準面までの既知の距離とに基づいて、コントローラは、光源、光源のドライバ、およびLIDARセンサアセンブリ300の他の構成要素の性能特性を考慮するようにLIDARセンサアセンブリ300を較正することができる。
明瞭にするために図3Aおよび3Bから省略されているが、LIDARセンサアセンブリ300はまた、以下の図4Aおよび4Bを参照して示され、述べられるように、外部筐体を含んでもよい。外部筐体は、LIDARセンサアセンブリ300によってそれを通して光が放射されおよび受信される実質的に透明な輪状レンズを含んでもよい。輪状レンズを含む、外部筐体を含めることは、上記で示されたLIDARセンサアセンブリの動作を実質的に変更しない。いくつかの例において、輪状レンズは、LIDARセンサアセンブリ300に入り、出て行く光に対する輪状レンズの光学的影響を最小にするために、反射防止材料から作られることができ、および/または輪状レンズ内面および外面は反射防止コーティングを使用して被覆されてもよい。
図4Aは、例示のLIDARセンサアセンブリ300の斜視図であり、LIDARセンサアセンブリ300の回転可能アセンブリ304および電子回路を覆い、および保護するための外部筐体400を示す。外部筐体400は、不透明なキャップ402および本体404と、キャップ402と本体404との間に置かれた実質的に透明な輪状レンズ406とを含む。キャップ402は、LIDARセンサアセンブリ300の第1の支持リブ316Aおよび回転可能アセンブリ304の第1の端部(上側)に配置され、それらを覆う。本体404は、第2の支持リブ316Bと、回転可能アセンブリ304の第2の端部(下側)とを取り囲み、それらを封入する。輪状レンズ406は、光がそれを通ってレンズアセンブリ308に入り、出て行く回転可能アセンブリ304の一部分を取り巻く。従って、輪状レンズ406は、回転可能アセンブリ304が外部筐体400内で回転するのに従って、LIDARセンサアセンブリ300への、およびそれからの光の通過を容易にする。外部筐体400は、回転可能アセンブリ304を封入し、LIDARセンサアセンブリ300の静止部分302に結合される。キャップ402および本体404は、その円周の大部分の周りの、回転可能アセンブリ304の外形形状に概して適合するように輪郭が付けられ、その後、スパイン314の横方向端部と結合するように、スパイン314に最も近い端部において湾曲する。輪状レンズ406とスパイン314との間の間隙を埋めるため、およびキャップ402および本体404の輪郭を一致させるために、輪郭が付けられたトリムピース408が含められてもよい。輪郭が付けられたトリムピース408は不透明または透明でよい。汚れおよび湿気が外部筐体400内に入るのを防ぐために、キャップ402と輪状レンズ406との間、および/または輪状レンズ406と本体404との間の境界面に、1つまたは複数のOリング(図示せず)がもたらされてもよい。汚れおよび湿気が外部筐体400内に入るのを防ぐために、外部筐体400とスパイン314との間に、ガスケットおよび/または封止材がもたらされてもよい。
図4Bは、図4Aの線B-Bに沿ってとられた、例示のLIDARセンサアセンブリ300の簡略化された断面図である。図4Bは、この場合はスパイン314の代わりに(またはそれに加えて)、輪状レンズ406がLIDARセンサアセンブリを較正するための固定基準面として働くことを除いて、図3Bを参照して述べられた例と同様である。スパイン314と同じく、輪状レンズ406は、回転可能アセンブリ304から既知の距離に固定され、基準面として働くこともできる。図3Bと同じように、図を容易にするために、破線320によって示される単一の光のパルスは、回転可能アセンブリ304から放射される。しかし、実際には、LIDARセンサアセンブリは、複数の異なる光源から複数の光のパルスを発射してもよい。図4Bの例において、光のパルスの少なくとも一部分は、輪状レンズ406によって反射される。この例において、輪状レンズ406の内面は、反射防止材料によって被覆されなくてもよい。光パルスの反射された部分は、一点鎖線によって示される。示されるように、光パルスの複数の内部反射が存在してもよい。反射光の少なくとも一部は、レンズ312に入り、LIDARセンサアセンブリ300の光センサによって受信される。反射光を受信するとすぐに、光センサは、固定基準面(この例では輪状レンズ406)からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す信号を生成する。基準面からのこの戻り信号と、基準面までの既知の距離とに基づいて、コントローラは、光源、光源のドライバ、およびLIDARセンサアセンブリ300の他の構成要素の性能特性を考慮するようにLIDARセンサアセンブリ300を較正することができる。
輪状レンズ406が基準面として使用されるとき、較正動作は、回転可能アセンブリ304の走査方向がその間にスパイン314に向かって方向付けられる、回転の一部分に必ずしも限定されない。各放射された光パルスの一部分は、輪状レンズ406によって反射され、光センサによって検出されるので、LIDARセンサアセンブリ300は、必ずしもスパイン314に向かって方向付けられたときでなく、回転可能アセンブリ304の任意の回転角において放射された任意の放射された光パルスに基づいて、較正されることができる。しかし、いくつかの例において、システムは周囲内の客体までの距離を同時に決定する必要はないので(スパインまでの距離は既知であるので)、スパイン314に向かって放射されたパルスに基づいて、LIDARセンサアセンブリ300を較正することが有利となることができる。さらに、いくつかの例において、スパイン314は光学的に黒い部分410(または実質的に光を吸収する部分)を含んでもよい。スパイン314の表面は、例えば、スパインの全てまたは一部分を光学的に黒い材料から構築することによって、または光学的に黒いカバー、ステッカ、塗料、または他のコーティングを適用することによって光学的に黒くされてもよい。光学的に黒い部分410を含むことによって、光学的に黒い部分410に入射する光のパルスは吸収されるようになり、反射されないようになる。従って、LIDARセンサアセンブリ300がスパイン314に向かって放射されたパルスに基づいて較正される場合、唯一の戻りが輪状レンズ406からの反射であるようになる。従って、ノイズを低減し、それによって基準面としての輪状レンズ406からの戻りに基づいて、LIDARセンサアセンブリ300を較正する算出の複雑さを低減する。
さらに、いくつかの例において、基準面としての輪状レンズ406からの戻りは較正の間に測定されることができ、その後の距離測定からフィルタ除去されてもよい(すなわち、スパインによって妨げられない回転の部分の間)。動作の間、LIDARセンサアセンブリ300は、あらゆる光放射に対する複数の戻りを受信する(例えば、輪状レンズ406からの1つまたは複数の反射、および周囲のシーン内の実際の客体からの所望の戻り)。正常な距離測定の間、輪状レンズ406らの反射は、LIDARセンサアセンブリの正確さを悪化させる可能性がある異質なノイズである。しかし、光学的に黒い部分410を使用し、輪状レンズ406を基準面として使用する例では、輪状レンズ406からの反射に対応する戻り信号は分離され、フィルタ除去されることができ、それによって戻り信号からノイズを取り除き、LIDARセンサアセンブリ300の正確さをさらに改善する。
図5は、妨げられない360度の検出角度を有する他の例示のLIDARセンサアセンブリ500の簡略化された断面図である。図5は、スパイン314および支持リブ316Aおよび/または316Bの少なくとも1つが省略されていることを除いて、図4Bの例と同様である。この例において、LIDARセンサアセンブリ500は、専ら、LIDARセンサアセンブリ500の上部または下部から延びる軸502によって支持される。従って、LIDARセンサアセンブリ500の検出角度は妨げられず、LIDARセンサアセンブリ500は全360度の検出角度を有する。LIDARセンサアセンブリ500はやはり、上述された技法による較正のための基準面として輪状レンズ406を使用してもよい。
車両に結合されたLIDARセンサの例示のシステム
図6は、車両604に取り付けられた複数のLIDARセンサアセンブリ602A~602F(まとめて「LIDARセンサアセンブリ602」と呼ばれる)を含む例示のシステム600を示す。この例における車両604は、自律乗用車として示される。しかし、他の例において、LIDARアセンブリは、乗用車でない車両、ロボット、航空機、および他の乗り物に取り付けられることができ、自律、半自律、または人による運転とすることができる。
図6は、4つの隅部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602A~602D、上部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602E、および前端部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602Fを示す。隅部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602A~602Dは、例えば図3A、3B、4A、および/または4Bに示されるものと同じまたは同様でよく、少なくとも約240度、および大きくとも約270度の検出角度θ1を有してもよい。上部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602Eは、例えば図5に示されるものと同じまたは同様でよく、約360度の検出角度θ2を有してもよい。前端部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602Fは、例えば図3A、3B、4A、および/または4Bに示されるものと同様でよく、少なくとも約160度、および大きくとも約180度の検出角度θ3を有してもよい。いくつかの例において、システム600は、示されるLIDARセンサアセンブリ602の全て、LIDARセンサアセンブリのサブセット(例えば隅部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ602A~602Dのみ)を含んでよく、またはシステム600は、追加のLIDARセンサアセンブリ(例えば後端部に取り付けられたLIDARアセンブリ、側部またはドアに取り付けられたLIDARセンサアセンブリなど)を含んでもよい。LIDARセンサアセンブリ602は、車両604の1つまたは複数の車体パネルもしくは構造部材に結合されることができ、または車体自体と一体型に形成されてもよい(例えばLIDARセンサアセンブリハウジングは、フェンダ、ボンネット、バンパ、ドア、ルーフ、または車体の他の部分の、輪郭内に形成されてもよい)。
いくつかの例において、車体の一部分はLIDARセンサアセンブリ602の検出角度内となってもよい。その場合、LIDARセンサアセンブリは、車両のその部分に対して固定されることができ、従って車体のその部分は固定基準面として働くことができ、本明細書で述べられる技法によるLIDARセンサアセンブリの較正のために使用されてもよい。
図7は、異なる向きで車両704に取り付けられた複数のLIDARセンサアセンブリ702Aおよび702B(まとめて「LIDARセンサアセンブリ702」と呼ばれる)を含む例示のシステム700の側面図である。具体的には、システム700は、車両704の前面隅部に取り付けられた第1のLIDARセンサアセンブリ702Aを含む。第1のLIDARセンサアセンブリ702Aは、第1のLIDARセンサアセンブリ702Aの回転軸Xが実質的に垂直(すなわち水平に対する法線方向に)方向付けられるように取り付けられる。第1のLIDARセンサアセンブリ702Aは、放射された光パルス706Aのパターンが水平に広がり、いくつかのパルスは水平より上に、いくつかのパルスは水平より下に角度をもつように構成される。いくつかの例において、放射された光パルスのパターンは水平の周りに集中されることができ、角度が水平から遠いほど、放射されるパルスは少なくなる。しかし、水平に対して他の角度で放射される光パルスを有する他の走査パターンも企図される。
第2のLIDARセンサアセンブリ702Bは、第1のLIDARセンサアセンブリ702Aの回転軸Xが垂直に対して角度ηだけオフセットされる(すなわち、水平に対する法線方向から斜角に傾けられる)ように取り付けられる。それでもなお、第2のLIDARセンサアセンブリ702Bは、放射された光パルスのパターン706BがLIDARセンサアセンブリ702Aのものと実質的に同じになるように構成される。これは、例えばLIDARセンサアセンブリ内の1つまたは複数のミラーに角度を付けることによって達成されてもよい。しかし、また、水平に対して他の角度において放射される光パルスを有する他の走査パターンも企図される。
いくつかの例において、車両704の異なるLIDARセンサアセンブリは、異なる走査パターンを有してもよい。例えば、いくつかのLIDARセンサアセンブリ(例えば、隅部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ)は、水平の周りを中心とする走査パターンを有することができ、1つまたは複数の他のLIDARセンサアセンブリ(例えば、前端部または後端部に取り付けられたLIDARセンサアセンブリ)は、水平より下に方向付けられた走査パターンを有してもよい(例えば、車両の前面により近い客体を検出するように)。これらおよび他の取付構成の変形が、本開示によるLIDARセンサアセンブリに対して企図される。
図7はまた、車両704の例示のコンピューティングアーキテクチャ708を示す。コンピューティングアーキテクチャ708は、1つまたは複数のセンサシステム710を含む。センサシステム710は、LIDARセンサアセンブリ702を含み、例えば1つまたは複数のカメラ、レーダセンサ、マイクロフォン、ナビゲーションセンサ(例えばGPS、コンパスなど)、運動センサ(例えば慣性センサ、走行距離計など)、および/または環境センサ(例えば温度センサ、圧力センサ、湿度センサなど)など、1つまたは複数の他のセンサシステムを含んでもよい。センサシステム710は、1つまたは複数の車両システム712に直接、入力をもたらす。いくつかの例において、車両システム712は、ステアリング、推進、制動、安全システム、および/または車両704の通信システムを制御する、車両制御システムを含んでもよい。さらに、いくつかの例において、車両704が自律車両であるときなど、車両システムはまた、時間と共に車両704の位置の変化を推定するための位置特定システム、客体検出および/または分類を行うための知覚システム、および/または車両を制御するのに使用するための、ルートおよび/または軌跡を決定するためのプランナシステムを含んでもよい。使用可能な位置特定システム、知覚システム、およびプランナシステムのさらなる詳細は、参照により本明細書に組み込まれている2016年9月30日に出願された「Estimating Friction Based On Image Data」という名称の特許文献1に見出されることができる。
コンピューティングアーキテクチャ708はまた、1つまたは複数のプロセッサ714と、1つまたは複数のプロセッサ714に通信可能に結合されたメモリ716とを含む。プロセッサ714は、車両システム712を実施するための命令を実行する能力を有する任意の適切なプロセッサとすることができる。例として、および限定ではなく、プロセッサ714は1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、またはレジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理して、その電子データを、レジスタおよび/またはメモリに記憶されてもよい他の電子データに変換する任意の他のデバイスまたはデバイスの一部分を含んでもよい。
メモリ716は、非一時的コンピュータ可読媒体の例である。メモリ716は、オペレーティングシステム、ならびに本明細書で述べられる方法および様々なシステムによるものである機能を実施するための、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーション、命令、プログラム、および/またはデータを記憶してもよい。様々な実装形態において、メモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期ダイナミックRAM(SDRAM)、不揮発性/フラッシュタイプメモリ、または情報を記録する能力を有する任意の他のタイプのメモリなど、任意の適切なメモリ技術を使用して実施されてもよい。
コンピューティングアーキテクチャ708はまた、1つまたは複数の他のローカルまたはリモートコンピューティングデバイスとの、車両による通信を可能にする1つまたは複数の通信接続718を含む。通信接続718は、コンピューティングアーキテクチャ708を他のコンピューティングデバイスまたはネットワークに接続するための物理的および/または論理的インターフェースを含む。例えば、通信接続718は、IEEE 802.11標準によって定義される周波数を通じたものなどのWiFiをベースとする通信、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線周波数、またはそれぞれのコンピューティングデバイスが他のコンピューティングデバイスとインターフェースすることを可能にする任意の適切な有線または無線通信プロトコルを可能にしてもよい。
本明細書で述べられるアーキテクチャ、システム、および個々の要素は、多くの他の論理的、プログラム的、および物理的構成要素を含むことができ、それらのうちの添付の図に示されるものは、本明細書での議論に関連する単なる例である。
LIDARセンサアセンブリを較正する例示のプロセス
図8は、LIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面を使用してLIDARセンサアセンブリを較正する、例示の方法800を示すフローチャートである。方法800は、便宜上および理解を容易にするために図1のLIDARセンサアセンブリを参照して述べられる。しかし、方法800は図1のLIDARセンサアセンブリを使用して行われることに限定されず、本出願で述べられる他のLIDARセンサアセンブリおよび/またはシステムのいずれか、ならびに本明細書で述べられるもの以外のLIDARセンサアセンブリおよびシステムを使用して実施されてもよい。さらに、LIDARセンサアセンブリおよびシステムは、方法800を行うことに限定されない。
動作802で、LIDARセンサアセンブリ100などのLIDARセンサアセンブリの回転可能アセンブリが回転させられる。この回転は、コントローラ(例えばLIDARセンサアセンブリのコントローラ124、車両センサシステム710の1つのコントローラなど)によって引き起こされてもよい。回転可能アセンブリが回転するのに従って、LIDARセンサアセンブリは、1つまたは複数の光源(例えば光源104)からレーザ光パルスを放射し、1つまたは複数の対応する光センサ(例えば光センサ106)により、放射された光パルスに対応する反射された戻りを受信することによって、検出角度を走査する。いくつかの例において、動作802は、車両、またはLIDARセンサアセンブリが使用される他の機械の、始動の後すぐに開始されてもよい。
動作804で、LIDARセンサアセンブリのコントローラ、または車両のセンサシステムのコントローラは、LIDARセンサアセンブリを較正するかどうかを決定する。いくつかの例において、コントローラは、回転可能アセンブリの1回転に少なくとも1回、LIDARセンサアセンブリを較正するように構成されてもよい。いくつかの例において、コントローラは、光源が基準面に向かって光を放射するたびに、LIDARセンサアセンブリを較正するように構成されてもよい。いくつかの例において、コントローラは、定期的に(例えば、Mを2以上の任意の数として、M個の時間単位または回転数ごとに)、LIDARセンサアセンブリを較正するように構成されてもよい。いくつかの例において、コントローラは、LIDARセンサアセンブリの電源オン、温度の変化、LIDARセンサアセンブリと別のLIDARセンサアセンブリとによる測定値の差、正常な動作条件を超える衝撃または他の力の検出などの、トリガイベントの発生に応答して、LIDARセンサアセンブリを較正するように構成されてもよい。コントローラがLIDARセンサアセンブリを較正しないと決定した場合、方法は動作802に戻ってLIDARセンサアセンブリの検出角度を走査する。動作804で、コントローラがLIDARセンサアセンブリを較正すると決定した場合、方法は動作806に進む。
動作806で、コントローラはLIDARセンサアセンブリの光源に、LIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面に向かって光を放射させる。基準面は、図3Aおよび4Aの例でのように、LIDARセンサアセンブリの一部、車両、機械、またはLIDARセンサアセンブリが取り付けられた他の構造体、またはLIDARセンサアセンブリに対して既知の距離に固定された任意の他の表面を含んでもよい。動作808で、コントローラは、LIDARセンサアセンブリの光センサから信号を受信する。光センサから受信された信号は、基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す。動作810で、コントローラは、基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す信号に少なくとも部分的に基づいて、LIDARセンサアセンブリを較正する。
いくつかの例において、較正動作810は、動作812で、レーザ光源からレーザ光のパルスを発射するための発射信号から、光センサによる反射光の検出までの飛行時間を測定することを含む。動作814で、コントローラは飛行時間を、レーザ光源から基準面まで、および光センサに戻るまでの既知の距離を移動するための、レーザ光のパルスに対する予想される飛行時間と比較する。および動作816で、コントローラは少なくとも比較に部分的に基づいて、距離計算を調整してもよい。いくつかの例において、較正動作810は、動作812~814に加えてまたはその代わりに、他の調整を含んでもよい。例えば、較正動作810は、基準面からのレーザ光のパルスの反射に対応する反射光の検出を示す戻り信号の強度を測定することを含んでもよい。測定された強度は、光源の性能の変化を検出する(例えば、光源の劣化、過熱故障、または誤動作、キャパシタまたは他の電源の蓄積容量などを決定する)ために、前の戻りと比較されてもよい。いくつかの例において、光源に発射させるために印加される駆動信号は、その後の光パルスの強度を調整するために、調整されてもよい(例えば、1つまたは複数の容量性ドライバの充電時間を調整することにより)。
動作806~810は、LIDARセンサアセンブリの単一のチャネルに対して述べられる。複数のチャネルを有するLIDARセンサアセンブリに対しては、動作806~810は、LIDARセンサアセンブリの各チャネルに対して実行されてもよい。さらに、方法800は単一のLIDARセンサアセンブリを較正するためのプロセスを述べている。複数のLIDARセンサアセンブリを含むLIDARシステムにおいて、方法800は複数のLIDARセンサアセンブリのそれぞれに対して実行されてもよい。
方法800は、論理フローグラフにおけるブロックの集合として示され、これはハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにおいて実施されることができる動作のシーケンスを表す。ソフトウェアとの関連において、ブロックは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに列挙された動作を行う、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を行うまたは特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、客体、コンポーネント、データ構造体などを含む。動作が述べられる順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、プロセスを実施するために、任意の数の述べられたブロックが、任意の順序でおよび/または並列に組み合わされることができる。いくつかの実施形態において、プロセスの1つまたは複数のブロックは全く省略されてもよい。さらに、方法800は全体的にまたは部分的に組み合わされてもよい。
本明細書で述べられる様々な技法は、コンピュータ可読記憶装置に記憶され、1つまたは複数のコンピュータのプロセッサまたは図に示されるものなどの他のデバイスによって実行されるプログラムモジュールなど、コンピュータ実行可能命令またはソフトウェアの関連において実施されてもよい。一般に、プログラムモジュールはルーチン、プログラム、客体、コンポーネント、データ構造体などを含み、特定のタスクを行うまたは特定の抽象データタイプを実施するための動作ロジックを定義する。
他のアーキテクチャは、述べられた機能を実施するために使用されてもよく、本開示の範囲内であることが意図される。さらに、議論の目的のために上記では責任の特定の分配が定義されるが、様々な機能および責任は、状況に応じて異なるやり方で分配されおよび分割されてもよい。
同様に、ソフトウェアは様々なやり方で記憶され、分配されることができ、上述の特定のソフトウェア記憶装置および実行構成は、多くの異なるやり方において変化してもよい。従って上述の技法を実施するソフトウェアは、具体的に述べられたメモリの形式に限定されず、様々なタイプのコンピュータ可読媒体上に分配されてもよい。
実施例の条項
A.実施例のLIDARセンサアセンブリであって、
固定基準面を有する静止部と、
前記静止部に結合され、前記静止部に対して回転可能な回転可能アセンブリであって、前記回転可能アセンブリは、レーザ光を放射するレーザ光源と、前記固定基準面から前記レーザ光源によって放射された前記レーザ光の反射に対応する反射した光を検出したことに応答して、光信号を生成するように構成された光センサと、を含む、回転可能アセンブリと、
前記レーザ光源および前記光センサに通信可能に結合されたコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記光源にレーザ光のパルスを放射させる発射信号を前記光源に送信し、
前記固定基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す信号を前記光センサから受信し、
前記固定基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記LIDARセンサアセンブリを較正する、実施例のLIDARセンサアセンブリ。
B.前記コントローラは、前記発射信号の前記送信から前記光センサによる前記反射した光の前記検出までの飛行時間を測定し、前記飛行時間を、前記レーザ光源から前記固定基準面まで、および前記光センサに戻る既知の距離を移動するレーザ光の前記パルスについての予測飛行時間と比較し、前記比較に少なくとも部分的に基づいて、距離の計算を調節する、ことによって前記LIDARセンサアセンブリを較正するように動作可能である、実施例Aに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ
C.前記固定基準面は、実質的に不透明であり、前記LIDARセンサアセンブリの検出角度を制限する、実施例Aまたは実施例Bに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
D.前記固定基準面は、光拡散器を含む、実施例A乃至Cのいずれかの1つに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
E.前記固定基準面は、実質的に透明である、実施例Aまたは実施例Bに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
F.前記回転可能アセンブリは、その周りで前記回転可能アセンブリが回転可能である回転の軸を有する長尺状シャーシを含み、前記静止部は、前記長尺状シャーシの第1の端に回転可能に結合された第1の支持リブ、前記長尺状シャーシアセンブリの第2の端に回転可能に結合された第2の支持リブ、および前記第1の支持リブと前記第2の支持リブとの間で延在し、前記第1の支持リブと前記第2の支持リブとの間に結合された長尺状スパインを含み、前記長尺状スパインは、前記固定基準面としての役割を果たす、実施例A乃至Cのいずれかの1つに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
G.前記長尺状スパインは、前記回転可能アセンブリに最も近い前記長尺状スパインの面の少なくとも一部に配置された光拡散器を含む、実施例Fに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
H.前記長尺状スパインは、前記長尺状シャーシの回転の前記軸に実質的に平行である、実施例FまたはGのいずれかの1つに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
I.前記長尺状スパインは、前記LIDARセンサアセンブリを車両に取り付ける取付部を含む、実施例F乃至Hのいずれかの1つに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
J.前記静止部は、前記回転可能アセンブリを少なくとも部分的に囲む筐体を含み、前記筐体は、前記回転可能アセンブリの一部を少なくとも部分的に取り囲む筐体を含む輪状レンズを含み、前記輪状レンズから前記レーザ光が放射され、前記輪状レンズによって前記反射した光が受信され、前記輪状レンズは、前記固定基準面としての役割を果たす、実施例A乃至Cのいずれかの1つに記載の実施例のLIDARセンサアセンブリ。
K.LIDARシステムを較正する実施例の方法であって、
レーザ光源にLIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面に向かってレーザ光のパルスを放射させる発射信号を、前記LIDARセンサアセンブリの前記レーザ光源に送信するステップと、
信号を前記LIDARセンサアセンブリの光センサから受信するステップであって、前記信号は、前記基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す、ステップと、
前記基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記LIDARセンサアセンブリを較正するステップと、
を備えた、方法。
L.前記LIDARセンサアセンブリを較正するステップは、前記発射信号の前記送信から前記光センサによる前記反射した光の前記検出までの飛行時間を測定するステップと、前記飛行時間を、前記レーザ光源から前記基準面まで、および前記光センサに戻る既知の距離を移動するレーザ光の前記パルスについての予測飛行時間と比較するステップと、前記比較に少なくとも部分的に基づいて、距離の計算を調節するステップと、を含む、実施例Kに記載の方法。
M.前記LIDARセンサアセンブリの検出角度を走査するように、回転の軸の周りに前記レーザ光源および前記光センサを含む回転可能アセンブリの回転を生じさせるステップをさらに備えた、実施例KまたはLの1つに記載の方法。
N.前記回転可能アセンブリの旋回ごとに少なくとも1回、前記生成するステップ、前記受信するステップ、および前記較正するステップを繰り返すステップをさらに備えた、実施例K乃至Mのいずれかの1つに記載の方法。
O.前記生成するステップ、前記受信するステップ、および前記較正するステップは、周期的に実行される、実施例K乃至Mのいずれかの1つに記載の方法。
P.前記生成するステップ、前記受信するステップ、および前記較正するステップは、トリガイベントに応答して実行される、実施例K乃至Mのいずれかの1つに記載の方法。
Q.1つ以上の追加のLIDARセンサアセンブリのそれぞれのLIDARセンサアセンブリに対し、前記レーザ光源に前記それぞれのLIDARセンサアセンブリに対して固定された基準面に向かってレーザ光のパルスを放射させる発射信号を、前記それぞれのLIDARセンサアセンブリのレーザ光源に送信し、前記それぞれのLIDARセンサアセンブリに対して固定された前記基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す信号を、前記それぞれのLIDARセンサアセンブリの光センサから受信し、前記それぞれのLIDARセンサアセンブリに対して固定された前記基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す信号に少なくとも部分的に基づいて、前記それぞれのLIDARセンサアセンブリを較正する、ことによって前記1つ以上の追加のLIDARセンサアセンブリを較正するステップをさらに備えた、実施例K乃至Pのいずれかの1つに記載の方法。
R.車両と、
前記車両に取り付けられたLIDARセンサアセンブリと、を備え、前記LIDARアセンブリは、
静止部と、
前記静止部に結合され、前記静止部に対して回転可能な回転可能アセンブリであって、前記回転可能アセンブリは、レーザ光を放射するレーザ光源と、前記レーザ光源および光センサに対して既知の距離において固定された基準面から前記レーザ光源によって放射された前記レーザ光の反射に対応する反射した光を検出したことに応答して、光信号を生成するように構成された光センサと、を含む、前記回転可能アセンブリと、
前記レーザ光源および前記光センサに通信可能に結合されたコントローラと、を含み、
前記コントローラは、
前記レーザ光源にレーザ光のパルスを放射させる発射信号を前記レーザ光源に送信し、
前記基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す信号を前記光センサから受信し、
前記基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記LIDARセンサアセンブリを較正する、
ように動作可能である、実施例のシステム。
S.前記コントローラは、前記発射信号の前記送信から前記光センサによる前記反射した光の前記検出までの飛行時間を測定し、前記飛行時間を、前記レーザ光源から前記基準面まで、および前記光センサに戻る既知の距離を移動するレーザ光の前記パルスについての予測飛行時間と比較し、前記比較に少なくとも部分的に基づいて、距離の計算を調節する、ことによって前記LIDARセンサアセンブリを較正するように動作可能である、実施例Rに記載のシステム。
T.前記固定基準面は、実質的に不透明であり、前記LIDARセンサアセンブリの検出角度を制限する、実施例Rまたは実施例Sの1つに記載のシステム。
U.前記基準面は、光拡散器を含む、実施例R乃至Tのいずれかの1つに記載のシステム。
V.前記固定基準面は、実質的に透明である、実施例Rまたは実施例Sの1つに記載のシステム。
W.前記基準面は、前記LIDARセンサアセンブリの一部を含む、実施例R乃至Vのいずれかの1つに記載のシステム。
X.前記基準面は、前記車両の一部を含む、実施例R乃至Vのいずれかの1つに記載のシステム。
Y.前記車両は、自動車を含む、実施例R乃至Xのいずれかの1つに記載のシステム。
Z.前記システムが前記車両に取り付けられた複数のLIDARセンサアセンブリを含むように、前記車両に取り付けられた1つ以上の追加のLIDARセンサアセンブリをさらに備えた、実施例R乃至Yのいずれかの1つに記載のシステム。
AA.前記車両は、前記複数のLIDARセンサアセンブリの少なくとも1つのLIDARセンサアセンブリの検出角度の一部を妨げる、実施例Zに記載のシステム。
結論
上記の議論は、述べられた技法の例示の実装形態を説明しているが、述べられた機能を実施するために他のアーキテクチャが使用されてもよく、本開示の範囲内であることが意図される。さらに、本主題は構造的特徴および/または方法論的動作に特有の専門用語で述べられてきたが、添付の「特許請求の範囲」において定義される本主題は、述べられた特定の特徴または動作に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および動作は、「特許請求の範囲」を実施する例示の形として開示される。

Claims (15)

  1. LIDARセンサアセンブリであって、
    固定基準面を有する静止部であって、前記静止部は、第1の支持リブと第2の支持リブとの間で延在し、前記第1の支持リブおよび前記第2の支持リブに結合されている、静止部と、
    前記静止部に結合され、前記静止部に対して回転可能な回転可能アセンブリであって、前記回転可能アセンブリは、レーザ光を放射するレーザ光源と、前記固定基準面から前記レーザ光源によって放射された前記レーザ光の反射に対応する反射した光を検出したことに応答して、光信号を生成するように構成された光センサと、を含む、回転可能アセンブリと、
    前記レーザ光源および前記光センサに通信可能に結合されたコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記光源にレーザ光のパルスを放射させる発射信号を前記光源に送信し、
    前記固定基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す信号を前記光センサから受信し、
    前記固定基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記LIDARセンサアセンブリを較正する、
    ことを特徴とするLIDARセンサアセンブリ。
  2. 前記コントローラは、
    前記発射信号の前記送信から前記光センサによる前記反射した光の前記検出までの飛行時間を測定し、
    前記飛行時間を、前記レーザ光源から前記固定基準面まで、および前記光センサに戻る既知の距離を移動するレーザ光の前記パルスについての予測飛行時間と比較し、
    前記比較に少なくとも部分的に基づいて、距離の計算を調節する、
    ことによって前記LIDARセンサアセンブリを較正するように動作可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  3. 前記固定基準面は、実質的に不透明であり、前記LIDARセンサアセンブリの検出角度を制限する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  4. 前記固定基準面は、光拡散器を含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  5. 前記固定基準面は、実質的に透明である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  6. 前記回転可能アセンブリは、その周りで前記回転可能アセンブリが回転可能である回転の軸を有する長尺状シャーシを含み、
    前記静止部は、
    前記長尺状シャーシの第1の端に回転可能に結合された前記第1の支持リブと、
    長尺状シャーシアセンブリの第2の端に回転可能に結合された前記第2の支持リブと、
    前記第1の支持リブと前記第2の支持リブとの間で延在し、前記第1の支持リブと前記第2の支持リブとの間に結合された長尺状スパインと、を含み、
    前記長尺状スパインは、前記固定基準面としての役割を果たす、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  7. 前記長尺状スパインは、前記回転可能アセンブリに最も近い前記長尺状スパインの面の少なくとも一部に配置された光拡散器を含む、ことを特徴とする請求項6に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  8. 前記長尺状スパインは、前記長尺状シャーシの回転の前記軸に実質的に平行である、ことを特徴とする請求項6または7に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  9. 前記長尺状スパインは、前記LIDARセンサアセンブリを車両に取り付ける取付部を含む、ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  10. 前記静止部は、前記回転可能アセンブリを少なくとも部分的に囲む筐体を含み、前記筐体は、前記回転可能アセンブリの一部を少なくとも部分的に取り囲む筐体を含む輪状レンズを含み、前記輪状レンズから前記レーザ光が放射され、前記輪状レンズによって前記反射した光が受信され、
    前記輪状レンズは、前記固定基準面としての役割を果たす、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLIDARセンサアセンブリ。
  11. LIDARシステムを較正する方法であって、
    レーザ光源にLIDARセンサアセンブリ内の静止部に対して固定された基準面に向かってレーザ光のパルスを放射させる発射信号を、前記LIDARセンサアセンブリの前記レーザ光源に送信するステップであって、前記静止部は、第1の支持リブと第2の支持リブとの間で延在し、前記第1の支持リブおよび前記第2の支持リブに結合されている、ステップと、
    信号を前記LIDARセンサアセンブリの光センサから受信するステップであって、前記信号は、前記基準面からのレーザ光の前記パルスの反射に対応する反射した光の検出を示す、ステップと、
    前記基準面からのレーザ光の前記パルスの前記反射に対応する前記反射した光の検出を示す前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記LIDARセンサアセンブリを較正するステップと、
    を備えた、ことを特徴とする方法。
  12. 前記LIDARセンサアセンブリを較正するステップは、
    前記発射信号の前記送信から前記光センサによる前記反射した光の前記検出までの飛行時間を測定するステップと、
    前記飛行時間を、前記レーザ光源から前記基準面まで、および前記光センサに戻る既知の距離を移動するレーザ光の前記パルスについての予測飛行時間と比較するステップと、
    前記比較に少なくとも部分的に基づいて、距離の計算を調節するステップと、
    を含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記LIDARセンサアセンブリの検出角度を走査するように、回転の軸の周りに前記レーザ光源および前記光センサを含む回転可能アセンブリの回転を生じさせるステップをさらに備えた、ことを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
  14. 回転可能アセンブリの旋回ごとに少なくとも1回、前記送信するステップ、前記受信するステップ、および前記較正するステップを繰り返すステップをさらに備えた、ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータに、請求項11乃至14のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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