JP2020134313A - 光検出器 - Google Patents

光検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020134313A
JP2020134313A JP2019028044A JP2019028044A JP2020134313A JP 2020134313 A JP2020134313 A JP 2020134313A JP 2019028044 A JP2019028044 A JP 2019028044A JP 2019028044 A JP2019028044 A JP 2019028044A JP 2020134313 A JP2020134313 A JP 2020134313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
photodetector
unit
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019028044A
Other languages
English (en)
Inventor
光宏 清野
Mitsuhiro Kiyono
光宏 清野
柳井 謙一
Kenichi Yanai
謙一 柳井
木村 禎祐
Sadasuke Kimura
禎祐 木村
尾崎 憲幸
Noriyuki Ozaki
憲幸 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019028044A priority Critical patent/JP2020134313A/ja
Publication of JP2020134313A publication Critical patent/JP2020134313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】光検出器におけるSN比の低下を抑制する。【解決手段】物体200の検出を行う光検出器10は、光を発光する発光部21と、前記光を第1の方向に長い発光領域を有する1次元の発光ビームILとして、前記第1の方向と交差する第2の方向に走査するスキャン装置26と、前記発光ビームが前記物体に当たって返ってきた反射光RLを受光する2次元のアレイ状に配置された受光素子を有する受光部30と、前記スキャン装置を制御すると共に、前記受光部から受光データを受信して前記物体を検出する測定部40と、を備え、前記受光部は、前記第2の方向に1次元のライン状に同時読出しを行い、前記発光部は、前記発光ビームの第1の方向の長さを、前記受光素子の読出しラインの幅より長くなるよう発光させ、前記読み出しラインが前記反射光と交わるように、前記受光部が配置されていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本開示は、光検出器に関する。
特許文献1には、光源から対象物にレーザ光を照射してから、光検出部がその反射光を検出するまでの飛行時間を測定することで、対象物までの距離を測定する距離測定装置が開示されている。この距離測定装置では、1次元のレーザ光を照射し、光検出部に2次元アレイ状に配置されたSPADを用いた検出器が採用されている。
特開2015−78953号公報
しかし、1次元のレーザ光のビーム方位と、検出器の方位、例えば、アレイ上の1ラインを精度良く揃える調整が必要であり、光軸調整も時間を要するという問題があった。例えば、物体検知において100m〜200m程度の長距離化を狙うには、ビームを絞り・スキャナを併用し走査することで発光エネルギ密度を高めることで対応できるが、絞ったスポットや縦長の発光ビームを受光素子上に高精度に光軸調整する必要があり、部品点数が多く・工程が複雑化し、小型・低コスト化が困難であった。
反面、スキャナを用いないフラッシュ型の発光をする技術では、一括で広くビームを投光するため、高精度な軸調整が不要となり、小型・低コスト化が容易となるが、フラッシュ型のため発光エネルギ密度が低下するため、物体の検知距離が約10m程度に極端に低下してしまう問題がある。
本開示は、これらの問題を鑑み、フラッシュ型の軸調不要・シンプルという良さを残しながら、検知距離を車両周辺の用途として実用化が望める50m〜100m程度の中距離の検知性能は維持するという、両方式のメリットを併せ持った構造の光検出装置を狙ったものである。
本開示の一形態によれば、物体(200)の検出を行う光検出器(10)が提供される。この光検出器は、光を発光する発光部(21)と、前記光を第1の方向に長い発光領域を有する1次元の発光ビーム(IL)として、前記第1の方向と交差する第2の方向に走査するスキャン装置(26)と、前記発光ビームが前記物体に当たって返ってきた反射光(RL)を受光する2次元のアレイ状に配置された受光素子を有する受光部(30)と、前記スキャン装置を制御すると共に、前記受光部から受光データを受信して前記物体を検出する測定部(40)と、を備え、前記受光部は、前記第2の方向に1次元のライン状に同時読出しを行い、前記発光部は、前記発光ビームの第1の方向の長さを、前記受光素子の読出しラインの幅より長くなるよう発光させ、前記読み出しラインが前記反射光と交わるように、前記受光部が配置されていることを特徴とする。この形態によれば、読み出しラインが反射光と交わるように、受光部が配置されているので、発光部、スキャン装置、受光部の間の光軸調整を高精度に行わなくても、反射光は、2次元のアレイ状に配置された受光素子のいずれかで検知できる。そのため、発光部、スキャン装置、受光部の間の光軸調整が容易となる。
なお、本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、光検出器の他、光学的距離測定装置、光検出器における光軸調整を簡単にする方法としても実現することができる。
光検出器を搭載する車両を示す説明図である。 光検出器を示す説明図である。 光検出器のブロック図である。 光検出器の動作を示す説明図である。 受光センサと、反射光、読み出しラインの関係を示す説明図である。 測定部の構成を示す説明図である。 ヒストグラムの一例である。 受光センサと、反射光、読み出しラインの関係を示す説明図である。 物体の反射特性を示す説明図である。 物体の反射強度と受光センサへの反射光を示す説明図である。 受光センサの読み出しパターンを示す説明図である。 反射光が2ラインある場合の説明図である。 反射光を2ラインとするための構成例である。 受光データの校正フローチャートである。
・第1実施形形態:
図1に示すように、本実施形態の光検出器10は、車両100に搭載され、物体200の検出や物体200までの距離を測定するために使用される。光検出器10は、発光ビームILを走査方向SDにスキャンしながらパルス発光する。発光ビームILは、物体200に当たると、その一部が反射光RLとして、返ってくる。光検出器10は、発光ビームILを発光してから反射光RLを検知するまでの時間を用いて、車両100から物体200までの距離を求める。
車両100は、ハンドル102、シフトレバー104、速度計106、加速度センサ108、GNSS受信機110を備えている。光検出器10は、ハンドル102のステアリング角度、シフトレバー104のシフトポジション、速度計106から得た車両100の速度、加速度センサ108から得た車両100の加速度やヨーレイト、GNSS受信機から得た車両100の位置(緯度、経度)、時刻、車両100の車種、光検出器10の車両100における搭載位置の少なくとも1つを用いて、発光ビームILを用いてスキャンするときのスキャンパターンを設定、あるいは変更する。
図2に示すように、光検出器10は、発光装置20と、受光部30と、測定部40と、を備える。発光装置20は、測定範囲MRに対して発光ビームILを射出する。本実施形態では、発光装置20は、発光ビームILを走査方向SDに走査する。発光ビームILは、走査方向SDに直交する方向が長手方向となる矩形形状に形成されている。受光部30は、発光ビームILの照射に応じた測定範囲MRを含む範囲からの反射光RLを受光し、反射光RLの受光状態に応じた信号を出力する。測定部40は、受光部30から出力された信号を用いて、測定範囲MR内に存在する物体までの距離を測定する。また、以上の関係が守られていれば、測定範囲MR中の発光ビームIL、走査方向SD、反射光RLは、図2から各々が90度向きを回転した配置となっていてもよい。
図3に示すように、発光装置20は、発光部21と、走査制御部24と、スキャン装置である一次元スキャナ26と、を備える。発光部21は、例えば半導体レーザダイオードで構成されており、パルスレーザ光を一次元スキャナ26に照射する。
一次元スキャナ26は、発光部21から照射されたパルスレーザ光を用いて、測定範囲MRの一次元の走査を行う。一次元スキャナ26は、ミラーと、強制・共振型MEMS(Micro Electro Mechanical System)と、を有している。一次元スキャナ26は、強制・共振型MEMSを駆動することにより、ミラーの角度を少しずつ変えることで、発光ビームILの方向を変え、SD方向への一次元の走査を行う。強制・共振型MEMSの代わりに、往復または回転運動型ミラーを用いても良い。
走査制御部24は、一次元スキャナ26の走査角度を検出し、この検出結果に基づいて、発光部21によるパルスレーザ光の照射と、一次元スキャナ26を用いた発光ビームILの走査を制御する。また走査制御部24は、車両情報を用いて、発光部21と一次元スキャナ26を制御する。車両情報とは、例えば、ハンドル102のステアリング角度、シフトレバー104のシフトポジション、速度計106から得た車両100の速度、加速度センサ108から得た車両100の加速度やヨーレイト、GNSS受信機から得た車両の位置(緯度、経度)、時刻、車種、光検出器10の車両10における搭載位置の少なくとも1つである。
受光部30は、n×m(n、mは、2以上の自然数)の二次元に配列された受光素子アレイ34とデコーダ36を備える。受光素子アレイ34は、複数の受光素子32を二次元行列状に配列することで構成されている。受光素子32は、シングルフォトンアバランシフォトダイオード(SPAD:Single Photon Avalanche Diode)で構成されており、受光素子アレイ34は、SPADアレイである。受光素子32は、その受光面に反射光等の光が入射すると、検出信号を出力する。受光素子32の構成については、後述する。
デコーダ36は、受光素子32を選択するための回路である。デコーダ36は、複数の受光素子32により構成される行列の列毎に設けられた選択制御線CLを備える。選択制御線CLは、対応する列に配置されている受光素子32の全てに接続される。デコーダ36は、選択制御線CLに選択制御電圧を印加することにより、受光素子32は、列単位で選択される。列単位で選択された受光素子32のデータは、それぞれの行に設けられたデータ線DLに出力される。本実施形態では、データ線DLは、奇数列用のデータ線と、偶数列用のデータ線に分かれている。こうすれば、隣接する2つの列を同時に選択できる。
測定部40は、発光部21がパルスレーザ光を照射した時刻と、受光部30が反射光検出した時刻との差に基づいて、物体200までの距離を計測する処理を行う。測定部40は、行毎に設けられているデータ線DLに接続されている。測定部40の構成とデータ処理についての詳細は後述する。
図4を用いて、発光部21から発光されたパルスレーザ光が受光部30に到達するまでを説明する。発光部21から発光されたパルスレーザ光は、コリメートレンズ22により並行光とされて細長い矩形形状を有する発光ビームILになる。レンズ22の代わりにスリットが用いられても良い。矩形形状を有する発光ビームILは、一次元スキャナ26で反射して物体(図示せず)に向かう。物体の表面で乱反射した反射光RLは、受光レンズ28により集約されて、受光部30に当たる。
図5に示すように、受光部30に当たる反射光RL1の長手方向と、読み出しラインとは、交わっている。そして、反射光RL1の長手方向の大きさは、すなわち、反射光RLは、m1行に当たり、読み出しラインは、n1列、n2列である。そのため、発光部21と、一次元スキャナ26と、受光部30とにおける光軸の調整を高精度で行わなくても、反射光RLを、(n1、m1)、(n2、m2)の座標の受光素子32で検知できるため、調整にかかる製品側の部品点数の増加、製造ラインの工程数の増化、リードタイム増加を抑えることができるため、製品の大幅な小型化と低コスト化が可能となる。また、一次元スキャナ26の角度により特定されるm1行と、読み出しラインで特定されるn1列、n2行で特定される(n1、m1)、(n2、m1)の座標の受光素子32でしか反射光を検知しないので、受光素子間のクロストーク、及び強反射体からの光により生じるレンズフレアによる(n1、m1)、(n2、m1)の座標以外の他の受光素子へのゴーストに起因する物体検出の精度劣化を抑制することができる。なお、反射光RLの長手方向と、走査方向SDとは、交差していればよいが、直交することが好ましい。
図5に示すように、反射光RLが受光部30に当たるときのスキャン範囲LYは、受光部30における読み出しラインの長さYよりも大きく、また、反射光RLの長手方向の長さLXは、受光素子32の2画素の大きさよりも大きく、受光部30における読み出しラインの幅よりも大きい。そのため、反射光RLがスキャン方向SDに沿ってシフトした場合、あるいは、反射光RLがその矩形形状の長手方向に沿ってシフトした場合でも、読み出しライン中の受光素子32は、反射光RLのスキャン範囲内に存在する。その結果、発光部21と、一次元スキャナ26と、受光部30とにおける光軸の調整が容易となる。この場合、発光部21は、矩形形状の長手方向に沿って順次発光し、合計でX以上の幅を確保しても良い。
図6に示すように、受光素子32は、アバランシェフォトダイオード32dと、クエンチング抵抗器32rと、インバータ回路32iを含む周知の回路によって構成されている。より具体的には、受光素子32は、電源と接地ラインとの間に直列にクエンチング抵抗器32rとアバランシェフォトダイオード32dとが接続され、その接続点にインバータ回路32iの入力側が接続されることにより構成されている。クエンチング抵抗器32rは電源側に接続され、アバランシェフォトダイオード32dは、逆バイアスとなるように接地ライン側に接続されている。受光素子32は、ガイガーモードで動作し、物体200から反射された反射光(1つ以上のフォトン)が入射されると、その反射光が入射したことを示すパルス信号を一定の確率でデータ線DLに出力する。
測定部40は、加算部42と、ヒストグラム生成部44と、ピーク検出部46と、距離算出部48と、を備える。
加算部42は、受光部30に含まれる複数の受光素子32から略同時に出力されたパルス信号の数を加算して加算値を求める。加算部42は、求めた加算値をヒストグラム生成部44に出力する。
ヒストグラム生成部44は、加算部42から出力された加算値に基づきヒストグラムを生成する。図7には、ヒストグラムの例を示している。ヒストグラムの階級(横軸)は、発光部21から光が照射されてから反射光が受光されるまでの光の飛行時間を示している。この時間のことを、TOF(TOF:Time Of Flight)ともいう。ヒストグラムの度数(縦軸)は、加算部42によって算出された加算値であり、物体200から反射してきた反射光RLの強度を示している。ヒストグラム生成部44は、発光部21から照射されるパルスレーザ光の周期に同期した記録タイミングに従って、加算部42から出力された加算値を予め定められた時間間隔ごとに記録することによってヒストグラムを生成する。発光部21によって光が照射される範囲に物体200が存在すれば、その物体200からの反射光RLが入射する時刻に対応する階級の度数が大きくなる。つまり、ヒストグラムにおいて大きな度数を有する階級が存在すれば、その階級に対応する時刻に基づいて、物体200までの距離を算出することができる。なお、1つのヒストグラムを生成するにあたり、光を複数回照射して度数を積算してもよい。こうすることにより、SN比を向上させることができる。
ピーク検出部46は、ヒストグラムからピークを検出する。本実施形態において、ピークとは、予め定めた閾値を超える度数を有する階級のことをいう。
距離算出部48は、ピークに対応する時刻から、物体200までの距離を算出する。
以上、本実施形態によれば、受光部30に当たる反射光RL1の長手方向と、読み出しラインとは、交わっている。そのため、発光部21と、一次元スキャナ26と、受光部30とにおける光軸の調整を高精度で行わなくても、反射光RLを、いずれかの受光素子32で検知し、物体200までの距離を取得できる。また、反射光RLが受光部30に当たるときのスキャン範囲LYを、受光部30における読み出しラインの長さYよりも大きく、反射光RLの長手方向の長さLXを、受光部30における読み出しラインと交わる方向の長さXよりも大きくすることで、発光部21と、一次元スキャナ26と、受光部30とにおける光軸の調整の時間を省くことができる。
また、一次元スキャナ26の角度と、読み出しラインの選択により特定される特定の受光素子32でしか反射光を検知しないので、受光素子間のクロストーク、及び強反射体のレンズフレアによる他の受光素子へのゴーストの発生を抑制できる。
図8は、図5と比較すると、読み出しラインの数が1つである点と、反射光RLの長手方向の長さLXが、受光部30における読み出しラインと交わる方向の長さXよりも大きい点が異なる。この場合、反射光RLがスキャン方向SDに沿ってシフトした場合、あるいは、反射光RLがその矩形形状の長手方向に沿ってシフトした場合でも、受光部30は、反射光RLのスキャン範囲内に存在する。したがって、一次元スキャナ26の角度により特定される行と、読み出しラインで特定される列で特定される座標の受光素子32で反射光を検知できる。その結果、発光部21と、一次元スキャナ26と、受光部30とにおける光軸の調整がより容易となる。なお、図8に示す場合には、図3の例と異なり、データ線DLを、奇数列用のデータ線と、偶数列用のデータ線に分けなくてもよい。
上記形態において、同時読み出しラインの数は、1、または2に限られず、3以上であってもよい。また、反射光RLの長手方向の長さLXは、同時読み出しラインの数に応じて、設定されていても良い。
・第2実施形形態:
図9に示すように、物体200は、様々な反射特性を有する。物体200が鏡面反射物である場合には、光が物体200に当たったときの光の反射角度の幅は狭い。一方、物体200が拡散反射板である場合には、光が物体200に当たったとき、光は様々な方向に乱反射し、光の反射角度の幅は広い。
図10に示すように、物体200が鏡面反射物である場合には、反射光RLaは、読み出しラインと交わる方向に長い略矩形形状となる。一方、物体200が拡散反射板である場合には、反射光RLbは、読み出しラインに沿って広くなり、例えば略楕円形状となる。反射光の強度については、反射光RLaは、鋭いピークを有しているが、反射光RLbは、読み出しラインに沿って広くなっているためブロードなピークである。
上述したように、受光素子32は、ガイガーモードで動作し、物体200から反射された反射光が入射されると、その反射光が入射したことを示すパルス信号を一定の確率でデータ線DLに出力する。この確率は、受光素子32が受ける反射光の強さが強くなると高くなり、弱くなると低くなる。したがって、受光素子32ごとのヒストグラムを比較すれば、物体200が鏡面反射物である場合には、特定の受光素子32におけるピークが高くなり、そのスキャン方向に隣接する他の受光素子32におけるピークが急激に少なくなる。一方、物体200が拡散反射板である場合には、特定の受光素子32におけるピークは、物体200が鏡面反射物である場合に比較して小さいが、スキャン方向に隣接する他の受光素子32におけるピークは、急激には少なくならない。したがって、各受光素子32に対応するヒストグラムを比較することにより、物体の反射特性を分析することができる。すなわち、特定の受光素子32に加え、特定の受光素子32の周辺の複数の受光素子の受光データを用いて物体200を検出することで、物体200の反射特性を分析できる。
走査制御部24は、車両100の車両情報を用いて、発光部21と一次元スキャナ26を制御する。図11は、制御例を示す。図11(a)に示す例は、走査制御部24が、反射光が受光部30の全ての範囲をスキャンするように、一次元スキャナ26を制御する例である。この場合、広範囲に物体200を検出できる。図11(b)(c)に示す例は、走査制御部24が、反射光が受光部30の一部の範囲をスキャンするように、一次元スキャナ26を制御する例である。例えば、車両100がハンドル102を右に切って右に回ろうとする場合には、右方向のみを検知するように走査制御部24がスキャン範囲を制御することができる。図11(b)(c)は、スキャン範囲は共通するが、図11(b)で、物体200との距離測定を重視し、図11(c)は、空間分解能を重視する点で異なっている。
図12は、反射光が、反射光RL1、RL2の2本ある場合の受光部30に当たる反射光を示す説明図である。反射光RL1は、受光部30の行m1に当たり、反射光RL2は、受光部30の行m2に当たっている。読み出しラインは、列n1である。したがって、(n1、m1)と(n1、m2)の2つの座標の受光素子32によって反射光が検知される。
図13は、2つの反射光RL1、RL2を形成するための構成の一例である。図13に示す構成例は、2つの発光部21a、21bと、2つのレンズ22a、22bを備える。発光部21a、21bからそれぞれ発光されたパルスレーザ光は、1つの一次元スキャナ26に反射して2本の発光ビームIL1、IL2として物体200に向けて照射され、2本の反射光RL1、RL2が返ってくる。この場合、反射光RL1と反射光RL2は、それぞれ受光部30の半分ずつをスキャンすれば良いので、スキャン時間が半分になり、処理時間も半分に短縮できる。なお、この実施形態では、2つの発光部21a、21bに対し1つの一次元スキャナ26を備える構成であるが、発光部21a、21bに対してそれぞれ一次元スキャナ26を備える構成であってもよい。この場合、反射光RL1と反射光RL2のスキャン方向が同方向、逆方向のいずれのスキャンも可能となる。また、発光部21及び一次元スキャナ26を1つのみとし、2つのスリットを用いて2つの発光ビームIL1、IL2を形成するようにしてもよい。
・第3実施形形態:
図14を用いて、受光データの校正について説明する。ステップS100では、測定部40は、特定の受光素子32を設定する。この特定の受光素子32は、物体200がどこに存在しているか、予め分かっている場合に、その物体の位置に対応する受光素子32である。
ステップS110では、測定部40は、特定の受光素子32の周辺における反射光の第1の強度分布を取得する。ステップS120では、測定部40は、所定期間経過後の特定の受光素子32の周辺における反射光の第2の強度分布を取得する。ここで所定期間は、例えば、1年である。1年としたのは、光検出器10が車両100に搭載されることを考慮すると、12ヶ月点検の時に、同一の環境でステップS110とS120を実行することが好ましいからである。但し、所定期間は、1年より短い他の期間、あるいは長い他の期間であってもよい。
ステップS130では、測定部40は、第1の強度分布と第2の強度分布とを比較する。ステップS140では、第1の強度分布と第2の強度分布との差が予め定められた値以上変化していた場合には、第2の強度分布に基づいて、受光素子32毎に、校正データを書き換える。具体的には、第1の強度分布と第2の強度分布との差が予め定められた値未満となるように、キャリブレーションする。なお、測定部40は、所定期間より短い期間毎に、第1の強度分布と第2の強度分布とを比較して、自己キャリブレーションしてもよい。
また、測定部40は、第1の強度分布においてピークを示す受光素子の座標と、第2の強度分布においてピークを示す受光素子の座標とが一致するように、座標を変換するキャリブレーションを実行してもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10 光検出器 21 発光部 26 一次元スキャナ 30 受光部 40 測定部

Claims (8)

  1. 物体(200)の検出を行う光検出器(10)であって、
    光を発光する発光部(21)と、
    前記光を第1の方向に長い発光領域を有する1次元の発光ビーム(IL)として、前記第1の方向と交差する第2の方向に走査するスキャン装置(26)と、
    前記発光ビームが前記物体に当たって返ってきた反射光(RL)を受光する2次元のアレイ状に配置された受光素子を有する受光部(30)と、
    前記スキャン装置を制御すると共に、前記受光部から受光データを受信して前記物体を検出する測定部(40)と、
    を備え、
    前記受光部は、前記第2の方向に1次元のライン状に同時読出しを行い、
    前記発光部は、前記発光ビームの第1の方向の長さを、前記受光素子の読出しラインの幅より長くなるよう発光させ、
    前記読み出しラインが前記反射光と交わるように、前記受光部が配置されていることを特徴とする、
    光検出器。
  2. 請求項1に記載の光検出器であって、
    前記発光ビームが前記物体に当たって返ってくる前記反射光の前記第1の方向の大きさ(LX)と、前記読み出しライン方向のスキャンの大きさ(LY)が、前記2次元のアレイ状に配置された受光素子の検知範囲(X、Y)よりも大きくなるように、前記受光部が配置されている、光検出器。
  3. 請求項1または2に記載の光検出器であって、
    前記受光部は、SPADアレイを有する、光検出器。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の光検出器であって、
    前記測定部は、前記読み出しライン上の2箇所以上の前記受光素子の受光データを用いて前記物体を検出する、光検出器。
  5. 請求項4に記載の光検出器であって、
    前記発光部を複数備え、前記受光部は、複数の前記発光部から発光される複数の前記発光ビームに対応する複数の前記反射光を前記読み出しライン上の複数の前記受光素子で受光して、前記測定部は、複数の前記受光素子の受光データを用いて前記物体を検出する、光検出器。
  6. 請求項4または5に記載の光検出器であって、
    前記測定部は、複数の前記受光素子の受光データにおいて、前記反射光の強度分布の時間変化を比較する、光検出器。
  7. 請求項6に記載の光検出器であって、
    前記測定部は、前記反射光の強度分布の時間変化を用いて、ある方位に対応する特定の受光素子のアドレス情報、及び前記特定の受光素子の周辺の受光素子の校正データを書き換える、光検出器。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の光検出器であって、
    前記光検出器は、車両に搭載されるものであり、
    前記スキャン装置は、複数の走査パターンを有し、
    前記測定部は、前記光検出器の前記車両上の位置、前記車両の種類、前記車両の状態に応じて前記複数の走査パターンから1つの走査パターンを選択し、
    前記車両の状態は、前記車両の速度、シフトポジション、ステアリング角度、ヨーレイト、経度、緯度、時間のうちの少なくとも1つを含む、
    光検出器。
JP2019028044A 2019-02-20 2019-02-20 光検出器 Pending JP2020134313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028044A JP2020134313A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 光検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028044A JP2020134313A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 光検出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020134313A true JP2020134313A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72262941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028044A Pending JP2020134313A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 光検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020134313A (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0438325B2 (ja) * 1984-09-28 1992-06-24
JPH10186032A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Toyota Motor Corp 車両用周辺監視装置
JP2005331389A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyota Motor Corp 車間距離制御装置
JP2015521749A (ja) * 2012-06-07 2015-07-30 コンプリート・ゲノミックス・インコーポレーテッド 走査照明用技術
JP2016173638A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 渋滞判定装置
JP2017520134A (ja) * 2014-04-07 2017-07-20 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 光学的イベントを感知する方法とそのための光学的イベントセンサ、及び距離測定モバイル装置
WO2018038262A1 (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 パイオニア株式会社 計測装置、計測方法及びプログラム
US20180188361A1 (en) * 2016-12-30 2018-07-05 Panosense, Inc. Lidar sensor assembly calibration based on reference surface
WO2018172767A1 (en) * 2017-03-21 2018-09-27 Photonic Vision Limited Time of flight sensor
WO2019010320A1 (en) * 2017-07-05 2019-01-10 Ouster, Inc. ELECTRONIC SCANNING EMITTER NETWORK LIGHT EMITTING DEVICE AND SYNCHRONIZED SENSOR ARRAY

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0438325B2 (ja) * 1984-09-28 1992-06-24
JPH10186032A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Toyota Motor Corp 車両用周辺監視装置
JP2005331389A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyota Motor Corp 車間距離制御装置
JP2015521749A (ja) * 2012-06-07 2015-07-30 コンプリート・ゲノミックス・インコーポレーテッド 走査照明用技術
JP2017520134A (ja) * 2014-04-07 2017-07-20 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 光学的イベントを感知する方法とそのための光学的イベントセンサ、及び距離測定モバイル装置
JP2016173638A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 渋滞判定装置
WO2018038262A1 (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 パイオニア株式会社 計測装置、計測方法及びプログラム
US20180188361A1 (en) * 2016-12-30 2018-07-05 Panosense, Inc. Lidar sensor assembly calibration based on reference surface
WO2018172767A1 (en) * 2017-03-21 2018-09-27 Photonic Vision Limited Time of flight sensor
WO2019010320A1 (en) * 2017-07-05 2019-01-10 Ouster, Inc. ELECTRONIC SCANNING EMITTER NETWORK LIGHT EMITTING DEVICE AND SYNCHRONIZED SENSOR ARRAY

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
PERENZONI, M. 外2名: ""A 64 × 64-Pixels Digital Silicon Photomultiplier Direct TOF Sensor With 100-MPhotons/s/pixel Back", IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, vol. Volume 52, Number 1, JPN6022043088, January 2017 (2017-01-01), pages 151 - 160, ISSN: 0004982231 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102604902B1 (ko) 펄스형 빔들의 희소 어레이를 사용하는 깊이 감지
JP6899005B2 (ja) 光検出測距センサ
CA3017811C (en) Lidar based 3-d imaging with varying pulse repetition
JP3832101B2 (ja) 距離測定装置
US11435446B2 (en) LIDAR signal acquisition
JP6236758B2 (ja) 光学的測距装置
CN110687541A (zh) 一种距离测量系统及方法
CA3017817A1 (en) Lidar based 3-d imaging with varying illumination field density
CN110780312B (zh) 一种可调距离测量系统及方法
US11609308B2 (en) Method and apparatus for identifying a light receiving area and optically measuring distance
US20220035011A1 (en) Temporal jitter in a lidar system
US20240012111A1 (en) Optical distance measuring device
JP2018109560A (ja) 走査式距離測定装置
CN211148917U (zh) 一种距离测量系统
KR102578977B1 (ko) 라이다 시스템
JP2020134313A (ja) 光検出器
JP7003949B2 (ja) 光測距装置
KR20220037940A (ko) Dmd를 구비한 3차원 이미지 장치 및 그 동작 방법
EP3665503A1 (en) Lidar signal acquisition
KR20200127568A (ko) 디지털 마이크로미러 장치를 이용하는 tof 센서 및 그 동작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230606