JP5310098B2 - レーザ距離測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ距離測定装置に関するものである。
従来より、レーザ光を用いて検出物体までの距離を検出するレーザ距離測定装置が提供されている。この種の装置は、例えば、検出物体に向けてパルスレーザ光を間欠的に出射する構成をなしており、パルスレーザ光が出射されてから当該パルスレーザ光が検出物体にて反射した反射光が受光されるまでに時間を計測することで検出物体までの距離を測定している。
特開平10−20035号公報
上記のようなレーザ距離測定装置では、距離測定の精度を高めるべく、外的要因に起因する誤差を補正する構成が望まれている。例えば、特許文献1では、装置内におけるレーザ光の走査経路上に反射率の異なる基準物体を配置し、この基準物体からの反射光の波形に基づいて距離較正を行っている。このような構成によれば、反射率の変化を考慮した距離較正を行うことができ、測定精度を効果的に高めることができる。
上記特許文献1の技術は、検出物体の反射率の影響を抑えた距離較正が可能となり、測定対象に起因する計測のばらつきを効果的に排除しうるという一定の効果は得られるが、装置そのものの精度(絶対精度)の問題が依然として残ってしまう。
例えば、空間に存在する物体(検出物体)までの距離を測定するには、レーザ光発生手段、光検出手段、制御回路などが最低限必要となるが、このような計測回路においては、レーザ光発生手段に対する投光信号の伝達や、光検出手段からの受光信号の伝達等、距離計測の際に処理の遅延を考慮すべき箇所があり、このような遅延時間は、部品精度のばらつきや、温度特性、経年変化などの影響を受けるため、固定値として把握することが難しいという問題がある。
このような計測回路のばらつき(遅延時間等のばらつき)は、レーザ光の投光から反射光の受光までにかかった真の時間を検出するための重要な要素であるため、これらを適切に考慮しないと物体までの距離を精度高く検出することが難しくなる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、空間に存在する物体までの距離を検出可能なレーザ距離測定装置において、計測回路のばらつきに起因する誤差を効果的に排除することができ、物体までの距離をより精度高く計測しうる構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、パルスレーザ光を間欠的に発生させるレーザ光発生手段と、
前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生したときに、その発生した前記パルスレーザ光が検出物体にて反射した反射光を検出する光検出手段と、
所定の中心軸を中心として回動可能に構成された偏向手段を備えるとともに、当該偏向手段により前記パルスレーザ光を空間に向けて偏向させ、且つ前記反射光を前記光検出手段に向けて偏向する回動偏向手段と、
前記回動偏向手段を回転駆動する駆動手段と、
前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、前記反射光が前記光検出手段に検出されるまでの時間を検出し、当該時間に基づいて前記検出物体までの距離を算出する距離算出手段と、
を備えたレーザ距離測定装置であって、
前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第1の経路と、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第2の経路と、に分離すると共に、前記第1の経路の経路長と前記第2の経路の経路長とが異なるように構成された光分離手段と、
前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第1の経路で前記偏向手段に返された第1光を前記光検出手段が検出するまでの第1時間と、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第2の経路で前記偏向手段に返された第2光を前記光検出手段が検出するまでの第2時間と、を検出する時間検出手段と、
前記時間検出手段によって検出された前記第1時間及び前記第2時間に基づき、前記距離算出手段による前記距離の算出に用いる補正データを生成する補正データ生成手段と、
を備え、
前記距離算出手段は、前記反射光が前記光検出手段によって検出されるまでの前記時間と、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データと、に基づいて前記距離を算出する構成であり、
前記偏向手段の回動位置が、前記所定回動位置を含んだ非検出範囲にあるときには、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射せず、検出可能範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射する構成であり、
前記光分離手段は、ハーフミラーと、反射部材とを有し、
前記ハーフミラーは、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光が入射する位置に配置され、
前記反射部材は、前記ハーフミラーに入射した前記パルスレーザ光の透過光を反射する構成をなしており、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーで反射した反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が前記第1の経路であり、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーを透過した透過光が前記反射部材で反射して前記偏向手段に至るまでの経路が第2の経路であることを特徴とする
請求項2の発明は、更に、前記光分離手段を、前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の走査経路上の第1位置と、前記パルスレーザ光の前記走査経路から退避した第2位置とで変位させる変位手段が設けられている。そして、前記変位手段によって前記光分離手段が前記第1位置に変位されたときには、前記偏向手段の回動位置が、前記所定回動位置に相当する前記非検出範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射せず、前記非検出範囲ではない前記検出可能範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射し、前記変位手段によって前記光分離手段が前記第2位置に変位されたときに、前記所定回動位置及び前記所定回動位置以外の回動位置にある前記偏向手段から前記パルスレーザ光が空間に向けて投射されるように構成されている。
請求項3の発明は、前記変位手段が、前記光分離手段を直線的に変位させるリニアアクチュエータによって構成されている。
請求項1の発明は、偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向されたパルスレーザ光を第1の経路と第2の経路とに分離しており、それら第1の経路の経路長と第2の経路の経路長とが異なるように構成されている。そして、パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が第1の経路で偏向手段に返された第1光を光検出手段が検出するまでの時間(第1時間)と、パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が第2の経路で偏向手段に返された第2光を光検出手段が検出するまでの時間(第2時間)とを検出している。
このようにすると、まず、光分離手段の所定位置を基準位置としたときの、レーザ光の投光から基準位置に至るまでの時間、及び基準位置からの光が受光されるまでの時間を特定できるため、これら時間を考慮して距離計測を行うようにすれば、測定回路のばらつきに起因する誤差を排除した精度の高い距離計測が可能となる。
また、第1時間と第2時間の時間差は、経路長の違いによる遅延時間がどの程度であるかを示すものであるため、この時間差と経路長の差とに基づいて補正データを生成すれば、実際の測定環境下における時間と距離との関係を、測定回路のばらつきを排除した上で把握することができ、このようにして得られる補正データを用いるようにすれば、物体までの距離の計測をより高精度に行うことができる。
また、偏向手段の回動位置が非検出範囲にあるときには、偏向手段にて偏向されたパルスレーザ光を空間に投射せず、偏向手段の回動位置が検出可能範囲にあるときに、偏向手段にて偏向されたパルスレーザ光を空間に投射するように構成されている。このようにすると、非検出範囲のときのレーザ光を利用して補正データを生成することができるため、適切な補正データを複雑な構成を用いずに生成できるようになる。一方、偏向手段が検出可能範囲にあるときには物体検出を良好に行うことができる。
また、所定回動位置にある偏向手段で偏向されたパルスレーザ光の内、ハーフミラーで反射した反射光が偏向手段に至るまでの経路が第1の経路とされており、偏向手段で偏向されたパルスレーザ光の内、ハーフミラーを透過した透過光が反射部材で反射して偏向手段に至るまでの経路が第2の経路とされている。このようにすると、偏向手段からのレーザ光を第1の経路と第2の経路とに分離させうる構成を簡易に、かつよりコンパクトに実現できる。
請求項の発明は、光分離手段を、偏向手段で偏向されたパルスレーザ光の走査経路上の第1位置と、パルスレーザ光の走査経路から退避した第2位置とで変位させる変位手段が設けられている。そして、変位手段によって光分離手段が第2位置に変位されたときに、所定回動位置にある偏向手段からパルスレーザ光が空間に向けて投射されるように構成されている。
このようにすると、偏向手段が所定回動位置にあるときでも物体検出が可能となるため、適切な補正データを生成可能な構成を好適に実現しつつ、物体検出を行い得る検出エリアをより広く確保できる。
請求項の発明は、光分離手段を直線的に変位させるリニアアクチュエータによって変位手段が構成されている。このようにすると、光分離手段を分離可能な位置(第1位置)と、物体検出を行うときの退避位置(第2位置)とで変位させうる構成を簡易に実現でき、光分離手段の位置を電気的制御によって適切なタイミングで切り替えることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。 図2は、図1のレーザ距離測定装置の電気的構成等を説明する説明図である。 図3は、図1のレーザ距離測定装置において、偏向部が所定回動位置にある状態を説明する説明図である。 図4は、図1のレーザ距離測定装置の回動偏向機構、モータ、光分離部を上方から見た様子を概略的に説明する説明図である。 図5は、投光信号と受光信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の参考例1に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。 図7は、本発明の参考例2に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。 図9は、図8のレーザ距離測定装置において、光分離手段が第2位置に配置されたときの様子を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のレーザ距離測定装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、図1、図2等を参照して第1実施形態に係るレーザ距離測定装置1の全体構成について説明する。図1に示すように、レーザ距離測定装置1は、レーザダイオード10と、検出物体からの反射光L2を受光するフォトダイオード20とを備え、検出物体までの距離や方位を検出する装置として構成されている。
レーザダイオード10は、「レーザ光発生手段」の一例に相当するものであり、図2に示す制御回路70の制御により、図示しない駆動回路からパルス電流を受け、このパルス電流に応じたパルスレーザ光を間欠的に出射している。なお、図1では、レーザダイオード10から出射され偏向部41を介して空間に投射されるパルスレーザ光を符号L1で示している。
フォトダイオード20は、「光検出手段」の一例に相当するものであり、レーザダイオード10から偏向部41を介して空間に投射されたパルスレーザ光L1が検出物体にて反射したとき、その反射光を受光して電気信号に変換している。なお、図1では、検出物体からの反射光の内、符号L2で示す2つのライン間の領域の光が偏向部41、レンズ62を介してフォトダイオード20に取り込まれるようになっている。フォトダイオード20が光を検出したときに生成される受光信号は、図2に示す制御回路70に出力され、各種演算(距離算出等)に用いられるようになっている。
また、図1に示すように、レーザダイオード10から出射されるレーザ光L1の光軸上にはレンズ60が設けられている。このレンズ60は、コリメートレンズとして構成されるものであり、レーザダイオード10からのレーザ光L1を平行光に変換している。
レンズ60を通過したレーザ光L1の光路上には、ミラー30が設けられている。このミラー30は、レンズ60を透過したレーザ光L1の光軸に対して傾斜した反射面30aを有しており、レンズ60を透過したレーザ光L1を回動偏向機構40に向けて反射させている。本実施形態では、レンズ60を通過した水平方向のレーザ光L1をミラー30によって垂直方向(後述する中心軸42aと平行な方向)に反射させており、その反射した垂直方向のレーザ光L1が回動偏向機構40の偏向部41に入射するようになっている。
回動偏向機構40は、「回動偏向手段」の一例に相当するものであり、平坦な反射面41aを有するミラーからなる偏向部41と、この偏向部41に連結された軸部42と、この軸部42を回転可能に支持する図示しない軸受とを備えている。
偏向部41は、「偏向手段」の一例に相当するものであり、ミラー30で反射されたレーザ光L1の光軸上に配置されると共に、中心軸42a(所定の中心軸)を中心として回動可能とされている。この偏向部41は、レーザダイオード10からのレーザ光L1を空間に向けて偏向(反射)させ、且つ検出物体からの反射光L2をフォトダイオード20に向けて偏向(反射)させる構成をなしている。また、偏向部41の回転中心となる中心軸42aの方向は、ミラー30から当該偏向部41に入射するレーザ光L1の方向と一致しており、レーザ光L1が偏向部41に入射する入射位置が中心軸42a上の位置とされている。
なお、本実施形態では、中心軸42aの方向を垂直方向(Y軸方向)としており、中心軸42aと直交する平面方向を水平方向としている。また、水平方向の内の所定方向をX軸方向として示している。
図1に示すように、偏向部41の反射面41aは、垂直方向(反射面41aに入射するレーザ光L1の方向)に対して45°の角度で傾斜しており、ミラー30側から入射するレーザ光L1を、水平方向に反射させている。また、偏向部41は入射するレーザ光L1の方向と一致した方向の中心軸42aを中心として回転するため、偏向部41の回転位置に関係なくレーザ光L1の入射角度が常に45°で維持され、偏向部41からのレーザ光L1の向きは絶えず水平方向(中心軸42aと直交する方向)となるように構成されている。
また、本実施形態に係るレーザ距離測定装置1では、偏向部41における反射光を偏向する偏向領域(偏向部41における反射面41aの領域)が、ミラー30におけるレーザ光を反射する反射領域(ミラー30における反射面30aの領域)よりも十分大きく構成されている。
さらに、回動偏向機構40を駆動するモータ50が設けられている。このモータ50は、「駆動手段」の一例に相当するものであり、軸部42を回転させることで、軸部42と連結された偏向部41を回転駆動している。なお、モータ50の具体的構成としては、例えばサーボモータ等を用いても良いし、定常回転するモータを用い、偏向部41が測距したい方向を向くタイミングに同期させてパルスレーザ光を出力することで、所望の方向の検出を可能としてもよい。また、本実施形態では、モータ50の軸部42の回転角度位置(即ち偏向部41の回転角度位置)を検出する図示しない回転角度位置センサが設けられており、この回転角度位置センサは、ロータリーエンコーダなど、軸部42の回転角度位置を検出しうるものであれば様々な種類のものを使用できる。
なお、上記説明では、検出対象となるモータ50の具体例について述べたが、モータ50の種類や構成は上記の例に限定されず、例えば、ステップモータなどによって構成してもよく、この場合、1ステップ毎の角度が小さいものを使用すれば、緻密な回動が可能となる。
また、本実施形態のレーザ距離測定装置1は、回動偏向機構40からフォトダイオード20に至るまでの反射光L2の光路上に、フォトダイオード20に向けて反射光を集光する集光レンズ62が設けられている。この集光レンズ62は、偏向部41からの反射光L2を集光してフォトダイオード20に導くものであり、集光手段として機能している。
また、本実施形態では、レーザダイオード10、フォトダイオード20、ミラー30、レンズ60、回動偏向機構40、モータ50等がケース3の内部に収容され、防塵や衝撃保護が図られている。ケース3における偏向部41の周囲の大部分の領域には、当該偏向部41を取り囲むようにレーザ光L1及び反射光L2の通過を可能とする導光部4が形成されている。導光部4は、偏向部41に入光するレーザ光L1の光軸を中心とした略環状形態で構成されており、この導光部4を閉塞する形態でガラス板等からなるレーザ光透過板5が配され、防塵が図られている。
(特徴的構成)
次に、本実施形態の特徴的構成について説明する。
図3は、図1のレーザ距離測定装置において、偏向部が所定回動位置にある状態を説明する説明図である。図4は、図1のレーザ距離測定装置の回動偏向機構、モータ、光分離部を上方から見た様子を概略的に説明する説明図である。また、図5は、投光信号と受光信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
本実施形態に係るレーザ距離測定装置1は、偏向部41からのレーザ光の走査経路上に光分離部80が設けられている。この光分離部80は、「光分離手段」の一例に相当するものであり、偏向部41が図3、図4に示す「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光を2つの経路(後述する第1の経路及び第2の経路)に分離している。
図3、図4に示すように、光分離部80は、偏向部41寄りに配置されるハーフミラー81と、ハーフミラー81よりも偏向部41から離れた側に配置される反射部材82とを有しており、これらがハーフミラー81及び反射部材82がハーフミラー81の厚さ方向に並んで配置されている。
ハーフミラー81は、偏向部41が図3、図4に示す「所定回動位置」にあるときの当該偏向部41からのパルスレーザ光L1の経路上に位置しており、上記「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1が入射するように構成されている。
ここで、「所定回動位置」について説明すると、本実施形態では、偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー81に入射する回動位置であって、且つその入射したパルスレーザ光L1の一部がハーフミラー81を透過してなる透過光L1'が反射部材82に入射する回動位置を「所定回動位置」としている。図3、図4では、その一例を示しており、ここでは、偏向部41からのパルスレーザ光L1の入射方向がハーフミラー81の反射面81aと直交するときの回動位置(即ち反射面81aに入射するパルスレーザ光L1の入射角が略0°となるときの回動位置)を「所定回動位置」としている。
反射部材82は、例えばミラーなどによって構成されており、ハーフミラー81に入射したパルスレーザ光L1の透過光を反射するように機能している。図3、図4の例では、ハーフミラー81を透過する透過光L1'の方向と、反射部材82の反射面82aとが直交するように反射部材82が配置されている。
このように構成される光分離部80では、上記「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー81に入射すると、ハーフミラー81にて反射される第1光と、ハーフミラー81を透過する第2光(透過光L1')とに分離される。
このうち、ハーフミラー81で反射した第1光は、再び偏向部41に入射し、偏向部41にて反射されてフォトダイオード20に入射することとなる。本実施形態では、ハーフミラー81で反射した第1光が偏向部41に至るまでの経路(より詳しくは、ハーフミラー81における第1光の反射位置から、偏向部41における第1光の入射位置までの経路)を「第1の経路」としている。
一方、ハーフミラー81を透過した第2光は、反射部材82に入射すると共にこの反射部材82にて反射し、再びハーフミラー81を透過して偏向部41に入射することとなる。本実施形態では、ハーフミラー81を透過する第2光が反射部材82で反射して偏向部41に至るまでの経路(より詳しくは、ハーフミラー81における第1光の反射位置から反射部材82における第2光(透過光L1')の反射位置までの経路と、反射部材82における第2光(透過光L1')の反射位置から偏向部41における第2光の入射位置までの経路とを加算した経路)を「第2の経路」としている。
このように、本実施形態の構成では、ハーフミラー81で分離された第1光及び第2光の経路が異なるように構成されており、これら第1光及び第2光のいずれも、再び偏向部41に入射して、フォトダイオード20によって検出されるようになっている。また、この構成では、ハーフミラー81で反射した反射光(第1光)が偏向部41に至るまでの経路(第1の経路)の経路長と、ハーフミラー81を透過した透過光L1'(第2光)が反射部材82で反射して偏向部41に至るまでの経路(第2の経路)の経路長とが異なるように構成されている。
また、上記のように構成されているため、図5に示すように、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに単一のパルスレーザ光L1を発生させると、この単一のパルスレーザ光L1から2つの受光信号が得られることになる。即ち、第1の経路よりも第2の経路のほうが長く設定されているため、ハーフミラー81で反射した第1光がフォトダイオード20で受光されるタイミングよりも、ハーフミラー81を透過した第2光がフォトダイオード20で受光されるタイミングのほうが遅くなり、経路長の差に応じた時間差のデータが得られるようになっている。
次に、上記拡散反射部材80を用いた補正データの生成について説明する。
本実施形態に係るレーザ距離測定装置1では、光分離部80に対してパルスレーザ光L1を照射すると共に、このパルスレーザ光L1の投光に応じた各受光信号を検出し、投光から各受光信号の検出までの時間に基づいて補正データを生成している。その具体的方法は以下の通りである。
まず、偏向部41の回動位置が、図3、図4に示す上記「所定回動位置」あるときに、レーザダイオード10にてパルスレーザ光L1を発生させ、その発生したパルスレーザ光L1が光分離部80によって分離された第1光及び第2光がフォトダイオード20によって検出されるまでの時間を検出する。
ここでは、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、図2に示す制御回路70からの投光信号が出力されるタイミングを時間検出の基準となる基準時間T0としている。そして、この投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が第1の経路で偏向部41に返された第1光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第1時間T1」としている。
また、上記基準時間T0で出力される投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が第2の経路で偏向部41に返された第2光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第2時間T2」としている。
なお、本実施形態では、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
そして、上記のように検出された第1時間T1及び第2時間T2に基づき、実際の物体検出の際に距離算出に用いる補正データを生成している。補正データは、上記第1時間T1、第2時間T2をパラメータとして距離算出を補正しうるデータであればよく、例えば、以下の数1で得られるようなデータとすることができる。なお、本実施形態では、制御回路70が「補正データ生成手段」の一例に相当する。
Figure 0005310098
なお、数1において、光速Cは公知の固定値である。また、第1の経路と第2の経路の経路差Laは、装置構成が定まれば一定値として定まるものである。従って、C,Laが既知の値であるため、第1時間T1、第2時間T2が上記時間検出手段によって検出されれば補正係数Rが得られることになる。この補正係数Rは、例えば図2に示すメモリ72に補正データとして記憶される。また、上記第1時間T1も補正データとしてメモリ72に記憶される。
次に、物体検出について説明する。本実施形態に係るレーザ距離測定装置1は、偏向部41の回動位置が、上記「所定回動位置」を含んだ非検出範囲にあるときには、偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1が空間に投射されず、検出可能範囲にあるときに、偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1が空間に投射されるようになっている。従って、偏向部41の回動位置が「検出可能範囲」にあるときに物体検出が行われることとなる。
ここで、「非検出範囲」は、偏向部41の全回動範囲(360°)のうち、偏向部41からのパルスレーザ光L1がレーザ距離測定装置1の装置外に投射されない回動範囲を指しており、「検出可能範囲」は、偏向部41からのパルスレーザ光L1がレーザ距離測定装置1の装置外に投射される回動範囲を指している。例えば、図4の例では、偏向部41の全回動範囲のうち、偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー81に入射し得る領域AR2に投射されるときの回動範囲を「非検出範囲」としており、このときには、パルスレーザ光L1が装置外に投射されないようになっている。また、偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー81に入射し得ない領域AR1に投射されるときの回動範囲を「検出可能範囲」としており、このときには、パルスレーザ光L1が装置外に投射されるようになっている(なお、ケース3の導光部4(図1、図3)は、ハーフミラー81に入射し得ない領域AR1に投射されるパルスレーザ光L1を装置外に導くように偏向部41の周囲の大部分に亘って形成されている)。
図1に示すように、偏向部41の回動位置が上記「検出可能範囲」にあるときには、偏向部41から空間に向けてパルスレーザ光L1が投射される。そして、そのパルスレーザ光L1の走査エリア上に検出物体が存在するときには、偏向部41から投射されたパルスレーザ光L1が当該検出物体にて反射し、この反射光の一部が再び偏向部41に入射する。空間側からの反射光L2は、偏向部41にて反射した後、集光レンズ62によって集光され、フォトダイオード20に入射する。
このように、偏向部41が検出可能範囲にあるときに反射光L2が受光されると、この反射光L2の元となるパルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーザ光L1の反射光L2がフォトダイオード20によって受光されるまでの時間を検出する。より詳しく言うと、図2に示す制御回路70から投光信号が出力されてから、検出物体からの反射光L2の受光に応じて出力される受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間Tを検出する。そして、光速Cを考慮して以下の式により検出物体にて反射されるときの光路長Lを算出する。
Figure 0005310098
なお、数2において、補正係数Rは上記数1によって求められており、光速Cは公知の固定値であるため、時間Tが検出されれば検出物体が存在するときの光路長Lを算出できる。また、反射光L2が受光されたときの偏向部41の回動位置を特定することで、検出物体の方位をも検出できる。
数2では、偏向部41におけるパルスレーザ光L1の入射位置Paから当該パルスレーザ光L1がハーフミラー81で反射するときの反射位置Pbまでの距離をA0としたとき、入射位置Paから距離A0だけ離れた位置Pcを原点として、この原点を基準位置とする光路長Lを求めることができる。
即ち、上記第1時間T1は、制御回路70から投光信号が出力されてから、この投光信号に応じたパルスレーザ光L1がハーフミラー81で反射し、その反射光(第1光)がフォトダイオード20にて受光されたときの受光信号が制御回路70に入力するまでの時間であるため、図1のように入射位置Paから反射位置Pbまでの距離(即ちA0)と、入射位置Paから原点Pcまでの距離が同じである場合、実際の物体検出のときに制御回路70から投光信号が出力されてからその投光信号に応じたパルスレーザ光L1が原点Pcに至るまでの時間と、反射光L2が原点Pcの位置に至ってからこの反射光L2に応じた受光信号が制御回路70に入力するまでの時間とを加算した加算時間が、上記第1時間T1と同じになる。従って、上記検出時間Tから第1時間T1を引いた値(T−T1)は、その加算時間を除いた時間、即ち、パルスレーザ光L1が原点Pcから検出物体に至るまでの時間と検出物体からの反射光L2が再び原点Pcに戻ってくるまでの時間とを加算した時間に相当することになる。
また、上記値(T−T1)と、光路長L(原点Pcから検出物体まで往復経路)との比は、上記時間差(T2−T1)と経路長差Laとの比と同じであるべきなので、数1のような補正係数Rを数2のように用いることで、光路長Lを精度高く求めることができる。また、この光路長Lの1/2が原点Pcから検出物体までの距離に相当するため、光路長Lが得られれば検出物体までの距離を容易に算出できる。
本実施形態では、制御回路70が「距離算出手段」の一例に相当し、レーザダイオード10にてパルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーザ光L1の反射光L2をフォトダイオード20が検出するまでの時間Tを検出し、当該時間Tに基づいて検出物体までの距離Lを算出するように機能している。より具体的には、フォトダイオード20によって検出物体からの反射光L2が検出されるまでの時間Tと、上記「補正データ生成手段」によって生成された補正データRとに基づいて距離Lを算出するように機能している。
(本実施形態の主な効果)
本実施形態のレーザ距離測定装置1は、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1を第1の経路と第2の経路とに分離しており、それら第1の経路の経路長と第2の経路の経路長とが異なるように構成されている。そして、パルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーサ光L1が第1の経路で偏向部41に返された第1光をフォトダイオード20によって検出するまでの時間(第1時間T1)と、パルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーサ光L1が第2の経路で偏向部41に返された第2光をフォトダイオード20によって検出するまでの時間(第2時間T2)とを検出している。
このようにすると、まず、光分離部80の所定位置(反射位置Pb)を基準位置としたときの、レーザ光の投光から基準位置に至るまでの時間、及び基準位置からの光が受光されるまでの時間を特定できるため、これら時間を考慮して距離計測を行うことができ、測定回路のばらつきに起因する誤差を排除した精度の高い距離計測が可能となる。
また、第1時間T1と第2時間T2の時間差は、経路長の違いによる遅延時間がどの程度であるかを示すものであるため、この時間差(T2−T1)と経路長の差Laとに基づいて補正データを生成すれば、実際の測定環境下における時間と距離との関係を、測定回路のばらつきを排除した上で把握することができ、このようにして得られる補正データを用いるようにすれば、物体までの距離の計測をより高精度に行うことができる。
また、本実施形態では、「所定回動位置」にある偏向部41で偏向されたパルスレーザ光L1の内、ハーフミラー81で反射した反射光が偏向部41に至るまでの経路が第1の経路とされており、ハーフミラー81を透過した透過光L1'が反射部材82で反射して偏向部41に至るまでの経路が第2の経路とされている。このようにすると、偏向部41からのパルスレーザ光L1を第1の経路と第2の経路とに分離可能な構成を簡易に、かつよりコンパクトに実現できる。
また、本実施形態では、偏向部41の回動位置が「非検出範囲」にあるときには、偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1が空間に投射されず、偏向部41の回動位置が「検出可能範囲」にあるときに、偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1が空間に投射されるようになっている。このようにすると、「非検出範囲」のときのレーザ光L1を利用して補正データを生成することができるため、適切な補正データを複雑な構成を用いずに生成できるようになる。一方、偏向部41が「検出可能範囲」にあるときには物体検出を良好に行うことができる。
[参考例1]
次に、参考例1について説明する。図6は、参考例1に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。なお、参考例1のレーザ距離測定装置200は、光分離部の構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分ついては第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に示すレーザ距離測定装置200にも光分離部280が設けられている。この光分離部280も、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1を2つの異なる経路(第1の経路及び第2の経路)に分離するように機能している。
参考例1で用いられる光分離部280は、第1のミラー281と第2のミラー282とを備えており、第1のミラー281は、偏向部41が図6に示す「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1の一部が入射する位置に配置されている。また、第2のミラー282は、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、第1のミラー281に入射する一部以外が入射する位置に配置されている。つまり、「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1が第1のミラー281及び第2のミラー282のいずれにも入射するようになっており、この構成により単一のパルスレーザ光L1を2つの光に分離している。なお、パルスレーザ光L1は、レンズ60によってある程度の広さに変換されているため、併設される第1のミラー281、第2のミラー282のいずれにも入射可能となっている。
参考例1では、偏向部41で偏向されたパルスレーザ光L1の内、第1のミラー281で反射した第1反射光が偏向部41に至るまでの経路(即ち、第1のミラー281におけるパルスレーザ光L1の反射位置から、第1反射光が偏向部41に入射する入射位置までの経路)が「第1の経路」に相当し、偏向部41で偏向されたパルスレーザ光L1の内、第2のミラー282で反射した第2反射光が偏向部41に至るまでの経路が「第2の経路」に相当している。
なお、参考例1では、偏向部41からのパルスレーザ光L1が第1のミラー281及び第2のミラー282に入射する回動位置を「所定回動位置」としており、図6では、偏向部41からのパルスレーザ光L1が第1のミラー281及び第2のミラー282のそれぞれに垂直に入射するときの回動位置を「所定回動位置」の例として示している。
参考例1でも、第1実施形態と同様に、上記「第1の経路」の経路長と「第2の経路」の経路長とが異なるように構成されているため、図5のように、単一のパルスレーザ光L1の投光に対して2つの受光信号が出力されるようになっており、これら受光信号に基づいて第1実施形態と同様の方法で補正データを生成している。
まず、偏向部41が、図6に示す「所定回動位置」あるときに、レーザダイオード10にてパルスレーザ光L1を発生させ、その発生したパルスレーザ光L1が光分離部280によって分離されたときの第1反射光及び第2反射光がフォトダイオード20によって検出されるまでの時間を検出する。
ここでは、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、図2に示す制御回路70からの投光信号が出力されるタイミングを時間検出の基準となる基準時間T0としている。そして、この投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第1の経路」で偏向部41に返された第1反射光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第1時間T1」としている。
また、上記基準時間T0で出力される投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第2の経路」で偏向部41に返された第2反射光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第2時間T2」としている
そして、このように検出される第1時間T1及び第2時間T2に基づいて第1実施形態と同様の補正係数R(数1参照)を求め、この補正係数Rと第1時間T1を補正データとしてメモリ72に記憶している
また、検出物体までの距離についても、第1実施形態と同様の方法で算出している。即ち、上記のようにして得られた補正係数R、第1時間T1に基づき、数2の演算式によって距離Lを算出している
[参考例2]
次に、参考例2について説明する。図7は、参考例2に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。なお、参考例2のレーザ距離測定装置300は、光分離部の構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分ついては第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7に示すレーザ距離測定装置300にも光分離部380が設けられている。この光分離部380も、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1を2つの異なる経路(第1の経路及び第2の経路)に分離するように機能している。
参考例2で用いられる光分離部380は、反射部材381と光ファイバ382(光ファイバ382は、「導光手段」の一例に相当)とを備えており、反射部材381は、偏向部41が図7に示す「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1の一部が入射する位置に配置されている。また、光ファイバ382は、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、反射部材381に入射する一部以外を取り込む構成をなしている。つまり、「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1が反射部材381及び光ファイバ382のいずれにも入射するようになっており、この構成により単一のパルスレーザ光L1を2つの光に分離している。なお、パルスレーザ光L1は、レンズ60によってある程度の広さに変換されているため、併設される反射部材381及び光ファイバ382のいずれにも入射可能となっている。
なお、参考例2では、偏向部41からのパルスレーザ光L1が反射部材381に入射し、かつ光ファイバ382の一端部にも入射するときの回動位置を「所定回動位置」としており、図7では、偏向部41からのパルスレーザ光L1の一部が反射部材381の反射面に垂直に入射し、且つ他の一部が光ファイバ382の一端部に入射するときの回動位置を「所定回動位置」の例として示している。
また、参考例2では、偏向部41で偏向されたパルスレーザ光L1の内、反射部材381で反射した反射光が偏向部41に至るまでの経路(即ち、反射部材381におけるパルスレーザ光L1の反射位置から、反射光が偏向部41に入射する入射位置までの経路)が「第1の経路」に相当し、偏向部41で偏向されたパルスレーザ光L1の内、光ファイバ382の一端部から取り込まれた誘導光が他端部から出射されて偏向部41に返されるまでの経路が「第2の経路」に相当している。
また、参考例2でも、第1実施形態と同様に、上記「第1の経路」の経路長と「第2の経路」の経路長とが異なるように構成されているため、図5のように、単一のパルスレーザ光L1の投光に対して2つの受光信号が出力されるようになっており、これら受光信号に基づいて第1実施形態と同様の方法で補正データを生成している。
まず、偏向部41が、図7に示す「所定回動位置」あるときに、レーザダイオード10にてパルスレーザ光L1を発生させ、その発生したパルスレーザ光L1が光分離部380によって分離されたときの反射光及び誘導光がフォトダイオード20によって検出されるまでの時間を検出する。
ここでは、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、図2に示す制御回路70からの投光信号が出力されるタイミングを時間検出の基準となる基準時間T0としている。そして、この投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第1の経路」で偏向部41に返された反射光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第1時間T1」としている。
また、上記基準時間T0で出力される投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第2の経路」で偏向部41に返された誘導光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第2時間T2」としている
そして、このように検出される第1時間T1及び第2時間T2に基づいて第1実施形態と同様の補正係数R(数1参照)を求め、この補正係数Rと第1時間T1を補正データとしてメモリ72に記憶している
また、検出物体までの距離についても、第1実施形態と同様の方法で算出している。即ち、上記のようにして得られた補正係数R、第1時間T1に基づき、数2の演算式によって距離Lを算出している
[第実施形態]
次に、第実施形態について説明する。図8は、本発明の第実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。また、図9は、図8のレーザ距離測定装置において、光分離手段が第2位置に配置されたときの様子を説明する説明図である。
なお、本実施形態のレーザ距離測定装置400は、光分離部に関する構成及びケースの構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分ついては第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8に示すレーザ距離測定装置400にも光分離部480が設けられている。この光分離部480も、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1を2つの異なる経路(第1の経路及び第2の経路)に分離するように機能している。
本実施形態の光分離部480は、偏向部41寄りに配置されるハーフミラー481と、ハーフミラー481よりも偏向部41から離れた側に配置される反射部材482とを有しており、これらがハーフミラー481及び反射部材482がハーフミラー481の厚さ方向に並んで配置されている。
ハーフミラー481は、偏向部41が図8に示す「所定回動位置」にあるときの当該偏向部41からのパルスレーザ光L1の経路上に位置しており、上記「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1が入射するように構成されている。
なお、本実施形態では、光分離部480が、第1位置(図8:後述)にあるときに偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー481に入射する回動位置であって、且つその入射したパルスレーザ光L1の一部がハーフミラー481を透過してなる透過光が反射部材482に入射する回動位置を「所定回動位置」としている。図8では、偏向部41からのパルスレーザ光L1の入射方向がハーフミラー481の反射面481aと直交するときの回動位置(即ち反射面481aに入射するパルスレーザ光L1の入射角が略0°となるときの回動位置)を「所定回動位置」の一例として示している。
反射部材482は、例えばミラーなどによって構成されており、ハーフミラー481に入射したパルスレーザ光L1の透過光を反射するように機能している。図8の例では、ハーフミラー481を透過する透過光の方向と、反射部材482の反射面482aとが直交するように反射部材482が配置されている。
このように構成される光分離部480では、上記「所定回動位置」にある偏向部41からのパルスレーザ光L1がハーフミラー481に入射すると、ハーフミラー481にて反射される第1光と、ハーフミラー481を透過する第2光とに分離される。このうち、ハーフミラー481で反射した第1光は、再び偏向部41に入射し、偏向部41にて反射されてフォトダイオード20に入射することとなる。本実施形態では、ハーフミラー481で反射した第1光が偏向部41に至るまでの経路(より詳しくは、ハーフミラー481における第1光の反射位置から、偏向部41における第1光の入射位置までの経路)を「第1の経路」としている。
一方、ハーフミラー481を透過した第2光は、反射部材482に入射すると共にこの反射部材482にて反射し、再びハーフミラー481を透過して偏向部41に入射することとなる。本実施形態では、ハーフミラー481を透過する第2光が反射部材482で反射して偏向部41に至るまでの経路(より詳しくは、ハーフミラー481における第1光の反射位置から反射部材482における第2光の反射位置までの経路と、反射部材482おける第2光の反射位置から偏向部41における第2光の入射位置までの経路とを加算した経路)を「第2の経路」としている。
このように、本実施形態の構成でも、ハーフミラー481で分離された第1光及び第2光の経路が異なるように構成されており、第1の経路の経路長と第2の経路の経路長とが異なるように構成されているため、図5のように、単一のパルスレーザ光L1の投光に対して2つの受光信号が出力されるようになっている。そして、本実施形態でも、これら受光信号に基づいて第1実施形態と同様の方法で補正データを生成している。
まず、図8に示すように、光分離部480が「第1位置」にあるときであって、且つ偏向部41が「所定回動位置」あるときに、レーザダイオード10にてパルスレーザ光L1を発生させ、その発生したパルスレーザ光L1が光分離部480によって分離されたときの第1光及び第2光がフォトダイオード20によって検出されるまでの時間を検出する。
ここでは、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、図2に示す制御回路70からの投光信号が出力されるタイミングを時間検出の基準となる基準時間T0としている。そして、この投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第1の経路」で偏向部41に返された第1光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第1時間T1」としている。
また、上記基準時間T0で出力される投光信号に応じてパルスレーザ光L1が発生し、当該パルスレーサ光L1が上記「第2の経路」で偏向部41に返された第2光がフォトダイオード20によって受光され、その受光信号が制御回路70に入力されるまでの時間を「第2時間T2」としている。
なお、本実施形態でも、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
そして、このように検出される第1時間T1及び第2時間T2に基づいて第1実施形態と同様の補正係数R(数1参照)を求め、この補正係数Rと第1時間T1を補正データとしてメモリ72に記憶している。なお、本実施形態でも、制御回路70が「補正データ生成手段」の一例に相当し、上記「時間検出手段」によって検出された第1時間T1及び第2時間T2に基づき、距離の算出に用いる補正データ(補正係数R、第1時間T1)を生成している。
次に、本実施形態に係るレーザ距離測定装置400による物体検出について説明する。本実施形態のレーザ距離測定装置400は、物体検出を行うときに光分離部480をパルスレーザ光L1の走査経路上から退避できるようになっている。
具体的には、光分離部480を往復動させ得るリニアアクチュエータ490が設けられている。このリニアアクチュエータ490は、光分離部480を、図8に示す第1位置(偏向部41で偏向されたパルスレーザ光の走査経路上の位置)と、図9に示す第2位置(パルスレーザ光L1の走査経路から退避した位置)との間で直線的に変位させるように構成されている。
このリニアアクチュエータ490は、図2に示す制御回路70からの指令に応じて駆動しており、制御回路70から第1の信号が与えられたときには光分離部480を第1位置(図8)に移動させるように駆動する。一方、制御回路70から第2の信号が与えられたときには光分離部480を第2の位置(図9)に移動させるように駆動する。
次に、物体検出について説明する。本実施形態に係るレーザ距離測定装置1は、物体検出を行うときに、まずリニアアクチュエータ490を図9のように駆動し、光分離部480をパルスレーザ光L1の走査経路上から退避させる。そして、このように光分離部480を退避させた状態で、偏向部41を様々な回動位置に変化させ、物体検出を行う。なお、本実施形態では、光分離部480を図9に示す第2位置に変位させた上で物体検出を行うため、上記「所定回動位置」にある偏向部41から投射されたパルスレーザ光L1についても空間に導出することができ、偏向部41が上記「所定回動位置」にあるときでも物体検出が可能となる。
なお、上述した補正データの生成については、このような物体検出を行う直前に図8のように設定して行ってもよく、物体検出とは別モードで予め行っておいてもよい。
また、本実施形態のケース403は、偏向部41から投射されたパルスレーザ光L1を外部に導出する窓となる導光部404が、偏向部41の周囲においてほぼ360°に亘って形成され、この窓を閉塞するレーザ光透過板405もほぼ360°に亘って形成されている。従って、レーザ距離測定装置400では、偏向部41のほぼ全回動範囲で物体検出が可能となる。
また、物体検出の際の物体(検出物体)までの距離算出については、第1実施形態と同様の方法で算出している。即ち、上記のようにして得られた補正係数R、第1時間T1に基づき、数2の演算式によって距離Lを算出している。なお、本実施形態でも、制御回路70が「距離算出手段」の一例に相当している。
本実施形態の構成によれば、偏向部41が上記「所定回動位置」にあるときでも物体検出が可能となるため、適切な補正データを生成可能な構成を好適に実現しつつ、物体検出を行い得る検出エリアをより広く確保できる。
また、光分離部480を直線的に変位させるリニアアクチュエータ490によって変位手段が構成されている。このようにすると、光分離部480を分離可能な位置(第1位置)と、物体検出を行うときの退避位置(第2位置)とで変位させうる構成を簡易に実現でき、光分離部480の位置を電気的制御によって適切なタイミングで切り替えることができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1、第実施形態では、反射部材をミラーによって構成したが、レーザ光を反射しうる構成であればミラー以外であってもよい。例えば、レーザ光が入射する入射面の反射率をある程度抑えた部材(例えば、入射面にシボ加工等によって凹凸を形成した樹脂部材等)などであってもよい。
上記実施形態では、レーザダイオード10からのパルスレーザ光をレンズ60によってある程度の径の平行光に変換する例を示したが、図1〜図9の例はあくまで概略的に示す一例であり、変換されるパルスレーザ光L1の径を図1〜図9の例よりも小さくしてもよく、大きくしてもよい。
実施形態では、「変位手段」の一例として、ソレノイドを利用したリニアアクチュエータ490を利用したが、光分離部を走査経路上の位置と、そこから退避した位置とで変位させうるものであればこれに限定されない。例えば、空気圧、油圧等を用いたリニアアクチュエータであってもよく、リニアステッピングモータなどのリニアモータなどであってもよい。
上記実施形態では、光路長Lの算出式として数2を例示したが、第実施形態の構成では、数2のT1をT2に置き換えた式を光路長の算出式として用いてもよい。この場合、入射位置Paから反射部材82までの距離、入射位置Paからレーザ光透過板5の外面までの距離と同じにすれば、レーザ距離測定装置1の製品表面(詳しくはレーザ光透過板5の外面)を基準位置として製品表面から検出物体までの距離を容易に算出できるようになる。
1…レーザ距離測定装置
10…レーザダイオード(レーザ光発生手段)
20…フォトダイオード(光検出手段)
40…回動偏向機構(回動偏向手段)
41…偏向部(偏向手段)
42a…中心軸
50…モータ(駆動手段)
70…制御回路(距離算出手段、時間検出手段、補正データ生成手段)
80,280,380,480…光分離部(光分離手段)
81,481…ハーフミラー
82、482…反射部材
281…第1のミラー
282…第2のミラー
381…反射部材
382…光ファイバ(導光手段)
490…リニアアクチュエータ(変位手段)

Claims (3)

  1. パルスレーザ光を間欠的に発生させるレーザ光発生手段と、
    前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生したときに、その発生した前記パルスレーザ光が検出物体にて反射した反射光を検出する光検出手段と、
    所定の中心軸を中心として回動可能に構成された偏向手段を備えるとともに、当該偏向手段により前記パルスレーザ光を空間に向けて偏向させ、且つ前記反射光を前記光検出手段に向けて偏向する回動偏向手段と、
    前記回動偏向手段を回転駆動する駆動手段と、
    前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、前記反射光が前記光検出手段に検出されるまでの時間を検出し、当該時間に基づいて前記検出物体までの距離を算出する距離算出手段と、
    を備えたレーザ距離測定装置であって、
    前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第1の経路と、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第2の経路と、に分離すると共に、前記第1の経路の経路長と前記第2の経路の経路長とが異なるように構成された光分離手段と、
    前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第1の経路で前記偏向手段に返された第1光を前記光検出手段が検出するまでの第1時間と、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第2の経路で前記偏向手段に返された第2光を前記光検出手段が検出するまでの第2時間と、を検出する時間検出手段と、
    前記時間検出手段によって検出された前記第1時間及び前記第2時間に基づき、前記距離算出手段による前記距離の算出に用いる補正データを生成する補正データ生成手段と、
    を備え、
    前記距離算出手段は、前記反射光が前記光検出手段によって検出されるまでの前記時間と、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データと、に基づいて前記距離を算出する構成であり、
    前記偏向手段の回動位置が、前記所定回動位置を含んだ非検出範囲にあるときには、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射せず、検出可能範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射する構成であり、
    前記光分離手段は、ハーフミラーと、反射部材とを有し、
    前記ハーフミラーは、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光が入射する位置に配置され、
    前記反射部材は、前記ハーフミラーに入射した前記パルスレーザ光の透過光を反射する構成をなしており、
    前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーで反射した反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が前記第1の経路であり、
    前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーを透過した透過光が前記反射部材で反射して前記偏向手段に至るまでの経路が第2の経路であることを特徴とするレーザ距離測定装置。
  2. 前記光分離手段を、前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の走査経路上の第1位置と、前記パルスレーザ光の前記走査経路から退避した第2位置とで変位させる変位手段を備え、
    前記変位手段によって前記光分離手段が前記第1位置に変位されたときには、前記偏向手段の回動位置が、前記所定回動位置に相当する前記非検出範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射せず、前記非検出範囲ではない前記検出可能範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射する構成であり、
    前記変位手段によって前記光分離手段が前記第2位置に変位されたときに、前記所定回動位置及び前記所定回動位置以外の回動位置にある前記偏向手段から前記パルスレーザ光が空間に向けて投射されることを特徴とする請求項に記載のレーザ距離測定装置。
  3. 前記変位手段は、前記光分離手段を直線的に変位させるリニアアクチュエータからなることを特徴とする請求項に記載のレーザ距離測定装置。
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