JP2010203820A - レーザ距離測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザ距離測定装置1には、光分離部80が設けられ、偏向部41が所定回動位置にあるときに、この偏向部41からのパルスレーザ光L1を、経路長が異なる第1の経路と第2の経路とに分離している。更に、当該所定回動位置において、パルスレーサ光L1の投光から第1の経路を通る第1光が検出されるまでの第1時間T1と、前記投光から第2の経路を通る第2光が検出されるまでの第2時間T2とを検出しており、これら第1時間T1及び第2時間T2に基づき、物体検出の際の距離算出に用いる補正データを生成している。
【選択図】図1
Description
更に、前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第1の経路と、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第2の経路と、に分離すると共に、前記第1の経路の経路長と前記第2の経路の経路長とが異なるように構成された光分離手段と、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第1の経路で前記偏向手段に返された第1光を前記光検出手段が検出するまでの第1時間と、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第2の経路で前記偏向手段に返された第2光を前記光検出手段が検出するまでの第2時間と、を検出する時間検出手段と、前記時間検出手段によって検出された前記第1時間及び前記第2時間に基づき、前記距離算出手段による前記距離の算出に用いる補正データを生成する補正データ生成手段と、を備えている。
そして、前記距離算出手段は、前記反射光が前記光検出手段によって検出されるまでの前記時間と、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データと、に基づいて前記距離を算出している。
このようにすると、まず、光分離手段の所定位置を基準位置としたときの、レーザ光の投光から基準位置に至るまでの時間、及び基準位置からの光が受光されるまでの時間を特定できるため、これら時間を考慮して距離計測を行うようにすれば、測定回路のばらつきに起因する誤差を排除した精度の高い距離計測が可能となる。
また、第1時間と第2時間の時間差は、経路長の違いによる遅延時間がどの程度であるかを示すものであるため、この時間差と経路長の差とに基づいて補正データを生成すれば、実際の測定環境下における時間と距離との関係を、測定回路のばらつきを排除した上で把握することができ、このようにして得られる補正データを用いるようにすれば、物体までの距離の計測をより高精度に行うことができる。
このようにすると、偏向手段が所定回動位置にあるときでも物体検出が可能となるため、適切な補正データを生成可能な構成を好適に実現しつつ、物体検出を行い得る検出エリアをより広く確保できる。
以下、本発明のレーザ距離測定装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、図1、図2等を参照して第1実施形態に係るレーザ距離測定装置1の全体構成について説明する。図1に示すように、レーザ距離測定装置1は、レーザダイオード10と、検出物体からの反射光L2を受光するフォトダイオード20とを備え、検出物体までの距離や方位を検出する装置として構成されている。
次に、本実施形態の特徴的構成について説明する。
図3は、図1のレーザ距離測定装置において、偏向部が所定回動位置にある状態を説明する説明図である。図4は、図1のレーザ距離測定装置の回動偏向機構、モータ、光分離部を上方から見た様子を概略的に説明する説明図である。また、図5は、投光信号と受光信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
本実施形態に係るレーザ距離測定装置1では、光分離部80に対してパルスレーザ光L1を照射すると共に、このパルスレーザ光L1の投光に応じた各受光信号を検出し、投光から各受光信号の検出までの時間に基づいて補正データを生成している。その具体的方法は以下の通りである。
なお、本実施形態では、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
本実施形態のレーザ距離測定装置1は、偏向部41が「所定回動位置」にあるときに、当該偏向部41にて偏向されたパルスレーザ光L1を第1の経路と第2の経路とに分離しており、それら第1の経路の経路長と第2の経路の経路長とが異なるように構成されている。そして、パルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーサ光L1が第1の経路で偏向部41に返された第1光をフォトダイオード20によって検出するまでの時間(第1時間T1)と、パルスレーザ光L1が発生してから、当該パルスレーサ光L1が第2の経路で偏向部41に返された第2光をフォトダイオード20によって検出するまでの時間(第2時間T2)とを検出している。
このようにすると、まず、光分離部80の所定位置(反射位置Pb)を基準位置としたときの、レーザ光の投光から基準位置に至るまでの時間、及び基準位置からの光が受光されるまでの時間を特定できるため、これら時間を考慮して距離計測を行うことができ、測定回路のばらつきに起因する誤差を排除した精度の高い距離計測が可能となる。
また、第1時間T1と第2時間T2の時間差は、経路長の違いによる遅延時間がどの程度であるかを示すものであるため、この時間差(T2−T1)と経路長の差Laとに基づいて補正データを生成すれば、実際の測定環境下における時間と距離との関係を、測定回路のばらつきを排除した上で把握することができ、このようにして得られる補正データを用いるようにすれば、物体までの距離の計測をより高精度に行うことができる。
次に、第2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。なお、本実施形態のレーザ距離測定装置200は、光分離部の構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分ついては第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態でも、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
次に、第3実施形態について説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。なお、本実施形態のレーザ距離測定装置300は、光分離部の構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同様の部分ついては第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態でも、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
次に、第4実施形態について説明する。図8は、本発明の第4実施形態に係るレーザ距離測定装置を概略的に例示する断面図である。また、図9は、図8のレーザ距離測定装置において、光分離手段が第2位置に配置されたときの様子を説明する説明図である。
なお、本実施形態でも、制御回路70が「時間検出手段」の一例に相当し、上記第1時間T1及び第2時間T2を検出する機能を有している。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10…レーザダイオード(レーザ光発生手段)
20…フォトダイオード(光検出手段)
40…回動偏向機構(回動偏向手段)
41…偏向部(偏向手段)
42a…中心軸
50…モータ(駆動手段)
70…制御回路(距離算出手段、時間検出手段、補正データ生成手段)
80,280,380,480…光分離部(光分離手段)
81,481…ハーフミラー
82、482…反射部材
281…第1のミラー
282…第2のミラー
381…反射部材
382…光ファイバ(導光手段)
490…リニアアクチュエータ(変位手段)
Claims (7)
- パルスレーザ光を間欠的に発生させるレーザ光発生手段と、
前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生したときに、その発生した前記パルスレーザ光が検出物体にて反射した反射光を検出する光検出手段と、
所定の中心軸を中心として回動可能に構成された偏向手段を備えるとともに、当該偏向手段により前記パルスレーザ光を空間に向けて偏向させ、且つ前記反射光を前記光検出手段に向けて偏向する回動偏向手段と、
前記回動偏向手段を回転駆動する駆動手段と、
前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、前記反射光が前記光検出手段に検出されるまでの時間を検出し、当該時間に基づいて前記検出物体までの距離を算出する距離算出手段と、
を備えたレーザ距離測定装置であって、
前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第1の経路と、反射及び導光の少なくともいずれかによって前記偏向手段に返す第2の経路と、に分離すると共に、前記第1の経路の経路長と前記第2の経路の経路長とが異なるように構成された光分離手段と、
前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第1の経路で前記偏向手段に返された第1光を前記光検出手段が検出するまでの第1時間と、前記レーザ光発生手段にて前記パルスレーザ光が発生してから、当該パルスレーサ光が前記第2の経路で前記偏向手段に返された第2光を前記光検出手段が検出するまでの第2時間と、を検出する時間検出手段と、
前記時間検出手段によって検出された前記第1時間及び前記第2時間に基づき、前記距離算出手段による前記距離の算出に用いる補正データを生成する補正データ生成手段と、
を備え、
前記距離算出手段は、前記反射光が前記光検出手段によって検出されるまでの前記時間と、前記補正データ生成手段によって生成された前記補正データと、に基づいて前記距離を算出することを特徴とするレーザ距離測定装置。 - 前記光分離手段は、ハーフミラーと、反射部材とを有し、
前記ハーフミラーは、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光が入射する位置に配置され、
前記反射部材は、前記ハーフミラーに入射した前記パルスレーザ光の透過光を反射する構成をなしており、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーで反射した反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が前記第1の経路であり、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記ハーフミラーを透過した透過光が前記反射部材で反射して前記偏向手段に至るまでの経路が第2の経路であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ距離測定装置。 - 前記光分離手段は、第1のミラーと、第2のミラーとを備え、
前記第1のミラーは、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光の一部が入射する位置に配置され、
前記第2のミラーは、前記偏向手段が前記所定回動位置にあるときに、前記第1のミラーに入射する前記一部以外が入射する位置に配置されており、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記第1のミラーで反射した第1反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が前記第1の経路であり、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記第2のミラーで反射した第2反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が第2の経路であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ距離測定装置。 - 前記光分離手段は、反射部材と、導光手段とを備え、
前記反射部材は、前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、当該偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光の一部が入射する位置に配置され、
前記導光手段は、前記偏向手段が所定回動位置にあるときに、前記反射部材に入射する前記一部以外を取り込む構成をなしており、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記反射部材で反射した反射光が前記偏向手段に至るまでの経路が前記第1の経路であり、
前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の内、前記導光手段に取り込まれた誘導光が前記偏向手段に返されるまでの経路が第2の経路であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ距離測定装置。 - 前記光分離手段を、前記偏向手段で偏向された前記パルスレーザ光の走査経路上の第1位置と、前記パルスレーザ光の前記走査経路から退避した第2位置とで変位させる変位手段を備え、
前記変位手段によって前記光分離手段が前記第2位置に変位されたときに、前記所定回動位置にある前記偏向手段から前記パルスレーザ光が空間に向けて投射されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレーザ距離測定装置。 - 前記変位手段は、前記光分離手段を直線的に変位させるリニアアクチュエータからなることを特徴とする請求項5に記載のレーザ距離測定装置。
- 前記偏向手段の回動位置が、前記所定回動位置を含んだ非検出範囲にあるときには、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射せず、検出可能範囲にあるときに、前記偏向手段にて偏向された前記パルスレーザ光を空間に投射することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレーザ距離測定装置。
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